JP2790854B2 - 被覆ホールソーの製造方法 - Google Patents

被覆ホールソーの製造方法

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coated
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登充 樫山
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D65/00Making tools for sawing machines or sawing devices for use in cutting any kind of material

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、被覆ホールソーの製造方法に係り、更に
詳細にはコイル状からなるホールソー素材の表面に硬質
被覆物を被覆し、その後切断、加工、溶接及び焼入・焼
戻の熱処理を施すホールソーの製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、ホールソーに硬質被覆物を被覆するには、歯
切、アサリ加工をしたコイル状の細長いホールソー素材
を定尺に切断し、円弧状に曲げ加工を施し、溶接して円
筒形の最終形状を作ってから焼入・焼戻の熱処理を行な
い最終工程にて被覆を行っている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、工具寿命を伸す目的でよく行われている硬
質被覆物の被覆処理は真空容器中で被覆物を蒸発させ電
荷させプラズマのエネルギーにて比較的低温(500℃以
下)で導入ガスと工具直上で反応させ蒸着させる方法が
行われている。
(物理的蒸着法) この蒸着を行なうには、工具表面は清浄度の高い洗浄
が必要とされるが、ホールソーでは上記の様に溶接部が
存在し、非常に洗いにくく汚れが残り易い。また溶接部
にピンホールが存在すれば被覆処理中に導入ガス以外は
不必要なガスがピンホールより発生し、被覆物の薄膜形
成に悪影響を与えることになる。
さらに、焼入・焼戻の熱処理によってできた酸化スケ
ールも完全に除去しなければ剥離の原因となり、酸化ス
ケール除去のためにショット,ブラストなどの前処理が
必要でコスト高である。またショットの砥粒が工具の刃
先表面に突きささって残留していると、薄膜に悪影響を
与えている。
この発明は、上記問題点を改善するため、被覆処理が
トラブルなく行われ、更に被覆物とホールソーの密着度
を向上させ、しかも安価で行なうことを可能にしたホー
ルソーの製造方法を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この発明は上記目的を達成するために、歯切、アサリ
加工を施したコイル状からなるホールソー素材を被覆に
必要な間隔をあけるスペーサーと共に治具に巻き込み、
そのまま洗浄を行い、洗浄度を高め、被覆処理を行な
う。被覆処理完了後、定尺に切断を行い、曲げ加工、溶
接・焼入・焼戻の熱処理を行なう被覆ホールソーの製造
方法である。また被覆処理完了後、焼入・焼戻の熱処理
を行ない、その後、定尺に切断し、曲げ加工、溶接を行
なっても同様に効果が得られる。
前記被覆処理の硬質被覆物しては元素周期律III b,IV
a〜VI a族金属の窒化物、炭化物、炭窒化物、酸化物、
酸炭化物、酸窒化物及び酸炭窒化物のうち、1種からな
る単層または2種以上からなる複層の硬質層であること
が好ましい。
(作用) この発明の被覆ホールソーの製造方法を採用すること
により、歯切、アサリ加工後、スペーサーと共に治具に
巻き込み、洗浄が容易に行われ、被覆もトラブルなく行
なわれる。その時被覆温度は、焼入・焼戻の熱処理前な
ので、500℃を越えても問題なく、かえって母材と被覆
物の密着度が向上する。その後切断、曲げ加工を加えて
も、強固な密着度が得られているため被覆物の剥離は起
らず何ら問題ない。その後溶接を行いリング状にしてか
ら焼入・焼戻の熱処理を行なう。この場合も加熱するこ
とによって更に密着度が高まり、耐摩耗性に優れた被覆
ホールソーが得られる。この時ホールソー刃先表面には
硬質被覆物が存在するので、焼入焼戻の熱処理による脱
浸炭の影響を母材が受けることがない。しかも酸化スケ
ールも少ないので、後処理でショット、ブラスト加工を
施す必要がない。
また被覆後、焼入・焼戻の熱処理を行い、その後切
断、加工、溶接を行なっても同様の効果が得られる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
例えば、第1図に示されているように、帯幅32mm、長
さ100mの歯切,アサリ加工を施した焼入・焼戻の熱処理
前のホールソー素材1はスペーサーと共に治具に巻き込
まれて洗浄が行われる。洗浄後、このホールソー素材1
に硬質被覆物としての例えば窒化チタン3を物理的蒸着
法にて温度例えば約550℃で被覆処理を施す。
その後、ホールソー素材1から例えば第2図に示され
ているように、例えば100mmの長さLに定尺切断を行な
う。次いで、第3図に示されているように、曲げ加工を
行ない、定尺切断されたホールソー素材1の両端に1R,1
Lを突合せて溶接5を施し、焼入・焼戻の熱処理を行な
うことによって、被覆ホールソー7が得られる。
また、第1図に示された被覆処理を行なったホールソ
ー1の状態で、焼入・焼戻の熱処理を行なった後に、第
2図に示されているような定尺切断を行ない、さらに曲
げ加工を施し、第3図に示されているような溶接5を行
なっても、同様の被覆ホールソー7が得られる。
このようにして得られた例えば32φの被覆ホールソー
7を手動ドリルに取付け、被削材としての材質SUS304、
厚さ1mmの板材に穴明加工を行なった結果、従来の被覆
ホールソーを用いて行なったものと比べると、切削抵抗
が小さく、良好な切削寿命が得られた。
また従来方法では、被覆を行なう真空処理室には最終
製品形状のため数十個しか処理できなかったが、本方法
では素材コイルで処理するため1千個処理できるため、
非常に安価に製造することができる。
ホールソー素材1の表面に被覆処理する硬質被覆物
は、窒化チタンを例にして述べたが、それ以外の硬質被
覆物としては、元素周期律III b,IV a〜VI a族金属の窒
化物、炭化物、炭窒化物、酸化物、酸炭化物、酸窒化物
および酸窒化物のうち、1種からなる炭層また2種以上
からなる複層の硬質層であれば、どれでもよく好まし
い。
なお、この発明は、前述した実施例に限定されること
なく、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で
実施し得るものである。
[発明の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、こ
の発明によれば、被覆処理がトラブルなく行なわれ、さ
らに硬質被覆物がホールソー素材に付着する付着力が従
来に比べて向上し、硬質被覆物とホールソーの密着度を
向上させることができる。しかも、従来に比べて被削材
を加工する際の切削抵抗が小さく、良好な切削寿命を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施する一実施例のコイル状のホー
ルソー素材斜視図、第2図は定尺に切断されたホールソ
ー素材の側面図、第3図は溶接されたホールソー素材の
斜視図である。 1……コイル状ホールソー素材 3……チタン窒化物(硬質被覆物) 5……溶接部 7……被覆ホールソー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化を目的とした焼入・焼戻の熱処理を行
    なう前のコイル状からなるホールソー素材に硬質被覆物
    を被覆し、その後定尺に切断、加工、溶接を施し、次い
    で被覆物がホールソーに付着する付着力を向上せしめる
    焼入・焼戻の熱処理を行なうことを特徴とする被覆ホー
    ルソーの製造方法。
  2. 【請求項2】硬化を目的とした焼入・焼戻の熱処理を行
    なう前のコイル状からなるホールソー素材に硬質被覆物
    を被覆し、その後被覆物がホールソーに付着する付着力
    を向上せしめる焼入・焼戻の熱処理を行ない、次いで定
    尺に切断、加工、溶接を施すことを特徴とする被覆ホー
    ルソーの製造方法。
  3. 【請求項3】硬質被覆物が元素周期律III b,IV a〜VI a
    族金属の窒化物、炭化物、炭窒化物、酸化物、酸炭化
    物、酸窒化物及び酸炭窒化物のうち、1種からなる単層
    または2種以上からなる複層の硬質層であることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の被覆ホールソーの製
    造方法。
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SE0300224L (sv) * 2003-01-30 2004-06-29 Sandvik Ab En gängtapp för att skära gängor i bottenhål och metoder för dess tillverkning
ITUD20040082A1 (it) * 2004-04-29 2004-07-29 Pozzo Spa Utensile per la lavorazione del legno o materiali affini, e relativo procedimento di realizzazione

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