JP2790584B2 - 双眼反射望遠鏡 - Google Patents

双眼反射望遠鏡

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JP2790584B2 JP4330598A JP33059892A JP2790584B2 JP 2790584 B2 JP2790584 B2 JP 2790584B2 JP 4330598 A JP4330598 A JP 4330598A JP 33059892 A JP33059892 A JP 33059892A JP 2790584 B2 JP2790584 B2 JP 2790584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カセグレン型又はシ
ュミットカセグレン型反射望遠鏡を応用した双眼反射望
遠鏡及びこれを支持する赤道儀架台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天体観測用の双眼鏡として図2
2、23に示す直角視屈折双眼鏡が知られている。図示
のように、この双眼鏡はダッハプリズム102と平行四
辺形プリズム103を組合せて構成され、対物レンズ1
01からの光はダッハプリズム102により点P、P
で直角に反射され、平行四辺形プリズム103を介し
て接眼鏡104へと導かれる。
【0003】別の形式の双眼鏡として図24に示すカセ
グレン型反射望遠鏡も公知である。この反射望遠鏡は、
主鏡110に小孔111を設け、これと対に設けた副鏡
とから成るカセグレン式の鏡筒に対しポロプリズム11
3を組合せて構成され、主鏡110で反射した光を副鏡
112でもう1度反射させて集光し、これを小孔111
を通してポロプリズム113で反射させ接眼鏡114へ
導くようになっている。
【0004】上記いずれの双眼鏡も、大口径(一般に5
00mm以上をいう)のものになると大がかりな赤道儀
架台に支持され、この赤道儀架台は一般に極軸を中心に
回転する赤緯軸の一端に鏡筒回転装置を設け、これに上
記いずれかの双眼鏡の鏡筒を回転自在に支持するように
構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダッハ
プリズムやポロプリズムを用いた双眼鏡では、主鏡背後
へ焦点引出量をプリズムの光路長分だけ相当長く取らね
ばならず長焦点になり視野も狭くなるという問題があ
る。
【0006】又、上記いずれの双眼鏡も接眼鏡が望遠鏡
の回転につれてそのまま回転するため、これを従来の赤
道儀に乗せると、日周運動に合せて望遠鏡が回転するに
つれて観測者の頭も傾けなければならず、無理な観測姿
勢を余儀なくされるという不便があった。
【0007】さらに、従来の赤道儀架台は鏡筒回転装置
を有しているため装置が大がかりとなり、重量が重くて
操作がし難く、コストも高いものであった。
【0008】この発明は、上述した従来の双眼鏡又は双
眼反射望遠鏡の種々の問題に留意して、小口径から大口
径まで口径の如何に拘らず適用でき、かつ大口径であっ
ても焦点距離を短かく、従って主鏡筒が短かく、かつ視
野が明るく、広くて構成がコンパクトで安価となり、天
体観測中に頭を傾けずに自然な姿勢で天体観測し得るよ
うに接眼鏡を回転自在とした双眼反射望遠鏡を提供する
ことを課題とする。
【0009】もう1つの目的は、上記双眼反射望遠鏡を
支持する赤道儀架台として従来のドイツ式赤道儀架台よ
り回転の自由度が大きくかつ重量バランスを図るための
重りを含めて総重量が最小限となり操作性がよく、コス
トの安いものを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
としてこの発明は、互いに平行な2つの第一光軸上に主
鏡の凹面鏡と副鏡の凸面鏡を対向配置したカセグレン型
又はシュミットカセグレン型反射鏡の互いに同一口径で
かつ同一焦点距離を有する組をそれぞれ設け、各組の主
鏡と副鏡の間から第一光軸外に光を導出する平面鏡の組
合せから成る正立実像形成手段を設け、導出された光軸
線上を中心に回転自在な接眼鏡機構を接続形成し、上記
正立実像形成手段は副鏡で反射された光を順次反射する
それぞれ平面鏡から成る第三鏡、第四鏡により形成し、
第三鏡は主鏡と副鏡の間の第一光軸上に、第四鏡は第三
鏡で反射された光の第二光軸上にそれぞれ所定の間隔を
設けて互に直角に向き合うように配置し、第四鏡で反射
された光の第三光軸が第一光軸と成す角θに対して、第
三鏡に第四鏡を仮想的に重ねてできる交線が第一光軸と
成す角がθ/2となるように構成して成る双眼反射望遠
としたのである
【0011】
【0012】この場合、前記主鏡と副鏡の一方の組合せ
を他方に対して互いにその長さ方向に所定距離ずらして
設け、かつ前記正立実像形成手段によって得られる第三
光軸が一方の第一光軸と他方の第一光軸の中間面内付近
に位置するように形成したものとしてもよい。さらに、
前記第三光軸の左右光軸を結ぶ直線が第一光軸と直交す
るように第三光軸を形成することもできる。
【0013】あるいは、互いに平行な2つの第一光軸上
に主鏡の凹面鏡と副鏡の凸面鏡を対向配置したカセグレ
ン型又はシュミットカセグレン型反射鏡の互いに同一口
径でかつ同一焦点距離を有する組をそれぞれ設け、各組
の主鏡と副鏡の間から第一光軸外に光を導出する平面鏡
の組合せから成る正立実像形成手段を設け、導出された
光軸線上を中心に回転自在な接眼鏡機構を接続形成し、
記反射鏡の一方の組合せに対しては、前記正立実像形
成手段を副鏡で反射された光を順次反射するそれぞれ平
面鏡から成る第三鏡、第四鏡により形成し、第三鏡は主
鏡と副鏡の間の第一光軸上に、第四鏡は第三鏡で反射さ
れた光の第二光軸上にそれぞれ所定の間隔を設けて互に
直角に向き合うように配置し、第四鏡で反射された光の
第三光軸が第一光軸と成す角θに対して、第三鏡に第四
鏡を仮想的に重ねてできる交線が第一光軸と成す角がθ
/2となるように構成し、他方の組合せに対してはダッ
ハプリズムを用いて上記第三光軸と平行な光軸をなすよ
うにしてもよい。
【0014】又、前記接眼鏡機構を、前記第三光軸又は
これに相当する光軸を中心に回転自在な回転箱内に互い
に平行な一対の平面鏡とを設け、これによって導出され
た光線を接眼レンズに導くように形成するのが好まし
い。
【0015】さらに、上記いずれかの双眼反射望遠鏡を
支持する台として、支持台と、その頂部に天の北極方向
に回転自在に支持された極軸と、この極軸にT字状に固
定された支持筒内に回転自在に軸支された第二軸と、そ
の第二軸の一端にT字状に固定された第二支持筒内に回
転自在に軸支された第三軸の先端に望遠鏡を固定し、上
記第二軸の他端から側方にクランクを伸ばし、不動点と
望遠鏡の重心を結ぶ直線の延長線上に重りを配置しクラ
ンクに結合して望遠鏡の重さとの釣合をとるように構成
して成る赤道儀架台の構成を採用している。
【0016】
【作用】上記のように構成した第一の発明の双眼反射望
遠鏡では、主筒の前方から入射される遠方からの光線は
主鏡と副鏡の凹凸面で反射され、反射光はそのままでは
倒立像となっている。そこでこの倒立像光を副鏡と主鏡
の間の位置で第一光軸外に正立実像形成手段により導出
する。
【0017】正立実像形成手段は、平面鏡の組合せによ
り倒立像を正立像に変換して送り出し、その正立像光を
接眼鏡機構を介して観測する。接眼鏡機構は送り出され
正立像光の光軸を中心に回転自在であるため、双眼反
射望遠鏡を支持している赤道儀を回転させて観測対象物
を追跡する場合に、双眼反射望遠鏡がどのような角度に
回転しても観測者は頭を傾ける必要がなく、直立のまま
で観測できる。なお、この発明では平面鏡には平板状の
もの及びこれと同等機能のプリズム鏡を含むものとす
る。
【0018】記正立実像形成手段第三鏡と第四鏡と
により形成し、これらはそれぞれ所定の間隔を設けて互
いに直角に向い合せて配置し、第三光軸が第一光軸とな
す角をθに対して、2つの平面鏡の仮想的な交線が第一
光軸と成す角がθ/2となるように構成することによっ
て正立実像を得るようにしている。そこで、上記正立実
像を得る方法について図20を参照して説明する。な
お、以下の説明では、ベクトルは原則として単位ベクト
ルである。
【0019】まず、平面反射鏡の組合せによって得られ
る像の姿勢について考える場合、その基本は鏡像を考え
ることであるが、その場合それぞれの鏡の空間的な位置
の差は問題でなく、光軸と鏡面が交わる点を全て座標の
原点に置いて考えることができる。
【0020】そして、一般に鏡像を求める操作はマトリ
ックスで表わされ、任意の状態に置かれている反射面に
対する鏡像は座標系を回転することによって得られ、よ
く知られているように次式で表わされる。
【0021】今、物体の方位ベクトルをS、平面鏡によ
る反射像の方位ベクトルをS’とすれば S’=RS ……(1) が成り立つ。Rは鏡像マトリックスで平面鏡の法線ベク
トルのx、y、z成分l、m、nで表わすと、
【0022】
【数1】
【0023】上記関係式をこの発明の光学系に適用して
正立像を求める。図21(a)に示すように、主鏡
1 、副鏡M2 で反射された光学像は、仮りに、第三鏡
3 がなく、しかも主鏡M1 に小孔が設けられていたと
すると、倒立像Sとして第一光軸上に結像するが、これ
を第三鏡M3 、第四鏡M4 によって正立実像S’に変換
して得るようにする(M4 をM3 の位置の原点に置
く)。
【0024】即ち、xy平面内でx軸となす角θ方向P
に正立実像S’を作ることであり、これは倒立像Sをx
軸の回りに180°回転させ、z軸の回りにθ回転させ
ることである。よって、
【0025】
【数2】
【0026】ところで、鏡がN個の複数の平面鏡から成
る場合、物体Sの反射像S’は一般に鏡像マトリックス
N−1……Rの積で表わされる。
【0027】 S’=RN ……R2 1 S …… (4) 但し、RN は前記鏡像マトリックスRをそのままRN
置いて得られるものである。
【0028】この発明では、M3 、M4 の2枚の平面鏡
で正立像を得るものであるから、各平面鏡での鏡像マト
リックスをR2 、R1 とすると、 S’=R2 1 S=RwS …… (5) となり、2つのマトリックスR2 、R1 は1つのマトリ
ックスRwで表わされ、その行列成分は次のように表わ
される。
【0029】
【数3】
【0030】但し、マトリックスRwの成分(α、β、
γ)は2枚の平面鏡の交線ベクトルVのx、y、z成分
であり、ωは2枚の平面鏡の交角である。この平面鏡の
交線ベクトルは2枚の平面鏡を仮想的に同一中心点で交
差させたときに両平面鏡が交差する線上のベクトルであ
る。
【0031】()式を(3)と比較すると、
【0032】
【数4】
【0033】であれば()式は(3)式に一致する。
【0034】即ち、2枚の平面鏡M3 、M4 が直交し、
その平面鏡の交線と入射光線及び出射光線の成す角が等
しくなる方向にそれぞれの平面鏡を設けると正立像が得
られることが分る。
【0035】この場合(ω=90°)の交線ベクトルを
0 とすると、ベクトルV0 は第一光軸と射出光線の方
向に対してそれぞれθ/2の角度を成している。
【0036】さて、上記説明において一般的に第三光軸
が第一光軸となす角度をθとしたが、このθを45°、
60°、90°、120°としたときの平面鏡M3 、M
4 における法線ベクトルQ3 、Q4 の各成分(l、m、
n)について算出すると、次の表のようになる。
【0037】
【表1】
【0038】上表においてHは第二光軸方向のベクトル
成分である。又、ψ3 、ψ4 はM3、M4 への主光線の
入射角である。さらに、表中の組合せNo,1〜3、5
ではψ3 =ψ4 の等入射角、No4、6ではψ3 ≠ψ4
で入射角は異なっている。
【0039】以上から、θについては種々の角度を採用
し得ることが理解されよう。
【0040】こうして第四鏡で反射して送り出される正
立実像の光学像は接眼鏡機構へ送り込まれる。接眼鏡を
構成する場合、人の瞳孔距離は平均して62mmである
から、双眼反射望遠鏡が大きくなっても接眼鏡間距離を
人の瞳孔距離に合致させる必要がある。従って、左右の
主光軸から第三鏡、第四鏡で導出された光線を瞳孔距離
に近い位置に導くため一方の第三光軸と他方の第三光軸
も、一定の距離関係となる位置に導く必要がある。
【0041】そこで第三光軸を一定の距離関係となるよ
うにする1つの方法として、第の発明では左右の主
鏡、副鏡の組合せ反射鏡を互いにずらして設け、それぞ
れの第三光軸が第一光軸と第一光軸の中間面内付近に位
置させるものとしている。
【0042】但し、この場合は2つの第三光軸が上記中
間面内付近で前後に位置するから、第三光軸を中心に回
転自在な接眼鏡機構を介して水平な接眼鏡へ光学像を送
り込む。
【0043】又、一般的には第三光軸は第一光軸と角度
θをなすように第四鏡が設けられるから、左右の系の第
三光軸の光路長は異なることになる。しかし、主鏡から
接眼鏡までの全光路長さは左右で同じでなければならな
い。従って、上記左右の第三光軸の光路差を調整するよ
うに左右の主鏡と副鏡の間の距離は異なって配置されて
いる。特別な場合として、上記角度θが90°になると
第三光軸の長さは左右同じとなる。
【0044】第三光軸が一定の距離関係となるようにす
る別の方法として、第の発明では第一光軸と直交する
方向に左右に配置して構成している。この場合は大口径
の双眼反射望遠鏡に応用され、第三光軸の長さは左右で
同じであり、両方の第三光軸の間隔を瞳孔距離よりに比
較して充分大きくとれるから、主鏡と副鏡の組合せ反射
鏡は左右でずらして設ける必要はなく、左右同一位置に
並行に設けられている。
【0045】第三光軸が一定の距離関係となるようにす
るさらにもう1つの方法として、第の発明では一方の
主鏡、副鏡の組合せに対してθ=90°として第三鏡、
第四鏡を設け、他方に対してはダッハプリズムを用いて
その出力光軸が一方の第三光軸と平行となるようにして
いる。従って、この場合は、第三光軸とダッハプリズム
の出力光軸を結ぶ線は第一光軸と直交するように配置さ
れる。
【0046】第の発明による接眼鏡機構によると、接
眼鏡はそれぞれの主鏡筒からの光を第三光軸を中心に回
転する回転箱内に設けた平行な平面鏡から送られ、従っ
て接眼鏡として必要な瞳孔距離に対してどんな角度に主
鏡筒が傾斜した状態でも水平な状態で送り込むことがで
きる。又、回転箱は固定筒に対して輪状の軸受とその背
面を軸支する軸支板とで軸受けすることによって全体の
光線長を短かくし、光学系をコンパクトにしている。
【0047】以上のいずれの発明の望遠鏡も、第の発
明の架台で支持される。この架台は、極軸、第二軸、第
三軸の3つの回転軸により双眼反射望遠鏡を回転でき
る。従って、3つの軸の回転を組合せることによってあ
らゆる方向の天体を観測できる。
【0048】
【実施例】以下この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は第一実施例の双眼反射望遠鏡を赤道
儀架台に取り付けた状態の全体外観斜視図である。双眼
反射望遠鏡は種々の実施例のものがあり、いずれも図示
の赤道儀架台に取り付けて使用されるが、図を簡略にす
るため第一実施例以外は全て赤道儀架台の図示を省略し
ている。赤道儀架台については第一実施例の後で説明す
る。
【0049】第一実施例の双眼反射望遠鏡について図1
〜図7を参照して説明する。
【0050】10、10’は主鏡筒であり、図1の左側
を第一主鏡筒10、右側を第二主鏡筒10’とする。第
一、第二主鏡筒10、10’は図示のように互いに長さ
方向に所定距離ずらして設けられており、その内部には
主鏡11、11’と副鏡12、12’が設けられてい
る。
【0051】主鏡11、11’、副鏡12、12’で反
射された光を主光軸外へ導出するための固定筒13、1
3’が第一、第二主鏡筒10、10’の接合面上で一直
線に設けられ、さらに回転箱14、14’、接眼鏡1
5、15’がそれぞれ接続されている。16、16’は
ダイヤルであり、焦点の微調整をする。図2、図3に側
面図、正面図を示す。
【0052】図4は、図3の矢視IV−IVから見た断面図
であり、双眼反射望遠鏡の第一主鏡筒に関連する主要な
内部構成が示されている。なお、以下の説明では主とし
て第一主鏡筒を中心に説明し、第二主鏡筒に関連する構
成部分については第一主鏡筒に関連する構成部分と異な
る部分のみ説明する。
【0053】第一主鏡筒10内には主鏡11、副鏡12
が設けられているが、これらをシュミットカセグレン式
とする場合は、主鏡11は球面、副鏡12は双曲面、補
正板12aは高次非球面レンズ(一点鎖線で示す)とす
る。カセグレン式とする場合は、補正板12aは省略
し、主鏡11は放物面又は楕円面とし、副鏡12は双曲
面又は球面とすればよい。主鏡11は主鏡セルにより鏡
筒端に取り付けられている。
【0054】第一主鏡筒10内のほぼ中央付近、及び固
定筒13内にはそれぞれ楕円形の平面鏡から成る第三鏡
17、第四鏡18が設けられ、これら2つの平面鏡によ
りこの実施例では正立実像形成手段を形成している。第
三鏡17は、第一光軸上に主鏡セル11から伸びてい
る支持部材17aにより、又第四鏡18は固定筒13内
に取り付けた斜め支持板18aによりそれぞれ支持して
いる。なお、第三鏡17と第四鏡18は互いに直角に向
き合って、かつベクトルV方向の交線を含むように設
置されている。
【0055】又、固定筒13の上端に取り付けた回転箱
14内には一対の平行鏡19a、19bが設けられてい
る。20は主鏡筒10に穿設した楕円孔である。
【0056】回転箱14は、フランジ台座14aと、固
定筒13の第三光軸の延長線上に中心を置くピン14c
とにより固定筒13に対し第三光軸を中心として回転自
在に取り付けられている。フランジ台座14aは輪状軸
受で軸支され、その内側の開口が固定筒13から導かれ
る光線の入射口となっている。ピン14cは固定筒13
に取り付けた軸支板14bに設けられている。このよう
な回転支持機構とすることによって固定筒13内の第三
光軸を最短長さに構成することができる。
【0057】第三光軸上の光が一対の平行鏡19a、1
9bで反射されるとその光が接眼鏡15へ導かれる。こ
の接眼鏡15は、接眼筒15aに取り付けたラック15
bに係合するピニオン16aを先端に有するダイヤル1
6から成る焦点調節機構を有し、ダイヤル16を手動回
転させて上下動させ焦点を調節する。なお、図4、図6
中の平行鏡19a、19bは点線で表した直角プリズム
19c、19dで代用してもよい。
【0058】なお、この実施例では第四鏡18で反射し
た光の第三光軸が第一光軸となす角度θ及び第三鏡17
と仮想的に第四鏡を重ねてできる交線の第一光軸と成す
角度θ/2は60°、30°の例を示している。この角
度は、例えば45°、22.5°、あるいは90°、4
5°、さらに120°、60°など種々の角度の組合せ
とすることができる。90°、45°の組合せについて
は後で他の実施例として概略構成を示す。
【0059】図5に、図3の矢視V−Vからの断面図を
示しているが、この図から分るように、第三鏡17と第
四鏡18はそれぞれの法線が直角となるように設けられ
ており、従って第三鏡17で反射された光が通る第二光
軸は、左右の主鏡筒の接合面上に設けられた固定筒内の
第四鏡18に対し斜め方向に導かれている。
【0060】図6、図7は第二主鏡筒に関連する構成の
図4、図5に相当する断面図である。固定筒13’は主
鏡筒10と10’の接合面上で図4の固定筒13と一直
線上に並んで設けられているのが分る。従って、図2に
示すように、固定筒13と13’の長さは角度θの傾き
の程度によってそれぞれ異なることになる(θが小さい
程長さの差が大きく、特別にθが90°になると等しく
なる)。
【0061】図5と図7を比較すると分るように、第二
光軸は第一主鏡筒10と第二主鏡筒10’では左右反対
向きに主筒の接合面に向って傾斜されている。これは次
のような理由からである。
【0062】図2、図3から分るように、接眼鏡15、
15’は、観測者の両眼の高さが常に水平となるよう
に、第三光軸を中心に回転自在な回転箱14、14’内
の平行鏡で反射させて光が導かれるが、接眼鏡15、1
5’は人の眼の瞳孔距離が平均して62mmであるか
ら、第一主鏡筒10、第二主鏡筒10’を斜めに傾斜さ
せたときでも回転箱14、14’を回転させ両接眼鏡1
5、15’を観測者の両眼に合致させて観測が行なわれ
る。
【0063】上記回転箱14、14’の回転中心(第三
光軸に一致している)は、第一主鏡筒、第二主鏡筒の主
光軸と直交する方向の直線上、あるいは左右の主鏡筒の
接合面上で主光軸と平行な方向の直線付近にいずれをも
選ぶことができるが、この実施例では後者の接合面上に
回転中心が来るようにしている。これが第二光軸を斜め
に上記接合面の方向に傾けている理由である。なお、回
転箱14、14’の回転中心間の距離は瞳孔距離と接眼
鏡の大きさの制約から10〜15cm位が適当である。
【0064】なお長焦点の接眼鏡を使う一部変形実施例
が図8に示されている。接眼鏡が大きくなるにつれて回
転箱14も大きくなるので互いにぶつからなくする為に
胴のくびれた鉄唖鈴形の回転箱14、14’になってい
る。又、回転箱14、14’の回転中心の第三光軸は互
いに外側に引き離して配置されている。この実施例では
回転箱14、14’が大きいので、長焦点で広角の接眼
鏡15、15’を使用できる利点がある。
【0065】次に、赤道儀架台について図1、図2を参
照して説明する。図示の赤道儀架台は、支持台1に斜め
に支持された極軸(第一軸)2と、この極軸2に連結さ
れた支持筒3a内に回転自在に支持された第二軸3と、
支持筒3aの下端に設けた第二支持筒4a内に回転自在
に支持された第三軸4と(図2参照)、第二軸3の先端
にV字形に折り曲げて取り付けられたクランク5の先端
から不動点3xと反対方向に伸びたネジ棒8aに重り7
がネジ込まれ、また、クランク5の内側に同一方向に伸
びたネジ棒8bにもう1つの重り6がネジ込まれてい
る。
【0066】図2の赤道儀架台は、図示の例では北緯3
0°(又は南緯30°)地点に仮想して据え付けられて
いるものとする。
【0067】極軸2は、図示の例ではその軸方向が天の
北極(又は南極)方向に向けられ、天体の日周運動を追
尾して回転自在に設けられている。この極軸2の端に極
に対しT字状に固定された支持筒3a内に第二軸3が
設けられ、支持筒3aの両端に設けた軸受3bにより回
転自在に支持されている。図示省略しているが、第二軸
3を支持筒3aに対して任意の角度で回転しないように
固定するためのクランプが支持筒3aに設けられてい
る。第三軸4の第二支持筒4aは第二軸3とその下端で
一体に形成され、この第二支持筒4aに対しても同様に
クランプが設けられている(図示省略)。
【0068】ネジ棒8a、8bにネジ込まれた2つの重
り6、7は、互いに直角方向に設けられ、重り6は1
つ、重り7は2つを示しているが、重りの数は双眼反射
望遠鏡の重さ(大きさ)によって増減し双眼反射望遠鏡
釣合をとるためにネジ棒8a、8bに沿って移動させ
【0069】以上のように構成した実施例の双眼反射望
遠鏡では次のようにして天体観測などを行なう。
【0070】図4に示すように、左右の主鏡筒10、1
0’の前方から入射される光は主鏡11、11’、副鏡
12、12’で反射されるが、その反射光はそのままで
は倒立像のままである。しかし、副鏡で集められ収束し
た像の光は、第一光軸上の第三鏡17と第二光軸上の第
四鏡18から成る正立実像形成手段によって反射される
際に正立実像光に変換される。
【0071】正立実像変換作用は、この実施例では前述
した原理説明におけるθ=60°の場合について行なわ
れる。
【0072】図4、図5に示されているように副鏡12
で反射された光線は第一光軸上を進み、法線Q3 の第三
鏡17で入射角、反射角69°で反射されてH方向の第
二光軸に沿って光線は進み、主鏡筒10の楕円孔20の
中を通って鏡筒側面に第四鏡支持板18aに支持された
法線Q4 の第四鏡18に入射する。第四鏡18に入射し
た光線は入射角、反射角69°で反射されて主光軸と6
0°を成す第三光軸に沿って上方に進む。
【0073】正立実像光に変換された光は、回転箱1
4、14’内の一対の平行鏡19a、19bにより反射
されて接眼鏡15、15’へ導かれ、観測者はダイヤル
16、16’を回し、焦点を調節して所望の観測が行な
われる。
【0074】観測の際は、この実施例では左右の主鏡筒
10、10’や回転箱14、14’は全て手動によって
回転移動され、天体の観測対象の方向に向くように調節
される。勿論、手動で行なわれる回転移動を、それぞれ
の回転軸にモータを連結してコンピュータにより自動制
御し追尾するようにしてもよい。
【0075】図9に主鏡筒10、10’を赤道儀架台に
望遠鏡を設置したときの鉛直線に対して角度30°傾け
たときの状態を示している。なお、図示の望遠鏡の回転
箱には焦点調節機構が設けられていないが、これに代え
て主鏡筒内の副鏡にモータM、M’を設け、これにより
副鏡を前後に直進移動させ焦点調節をするようにしても
よい。
【0076】今仮りに、主鏡筒10、10’を天体の動
きに追従して傾斜させたとき、回転箱14、14’を回
転させずに図3の状態のまま主鏡筒10、10’だけが
回転したとすると、接眼鏡15、15’は左右で高さが
異なり観測者は頭を傾けなければならない。
【0077】しかし、実施例の望遠鏡では回転箱14、
14’により接眼鏡15、15’はそれぞれ独立に回転
できるから、両方の接眼鏡15、15’の高さが水平と
なるように手動で回転させて水平位置へ移動すると図示
の状態となる。従って、観測者は回転箱を回転すること
によって常に接眼鏡15、15’の高さを水平に保持
し、真直ぐな姿勢のまま観測ができる。
【0078】図10は主鏡筒10、10’を図9と反対
側に水平に傾けたときの状態を示す。詳細な説明は省略
する。
【0079】上記実施例の双眼反射望遠鏡を図1、図2
に示す赤道儀架台に設置して天体観測を次のようにして
行なう。
【0080】図11に示すように、例えば図2に示す赤
道儀架台の極軸2を天の北極(又は南極)の方向に向け
て設置し、天球の赤道上に描いた軌跡Aのような日周運
動をする星などの天体観測をする。
【0081】図2に示す赤道儀架台は、従来の赤経軸、
赤緯軸を持つドイツ式赤道儀架台にもう1つの軸である
第三軸4を増設して回転の自由度を大きくしたものであ
る。
【0082】従って、図11の軌跡Aを通るような天体
の観測では、極軸2のみを回転させることにより観測で
きる。しかし、軌跡Bのような運動をする天体観測は、
そのままでは視野外となり、観測できない。
【0083】天頂を通る軌跡Bのような日周運動をする
天体を観測する場合、極軸2を日周運動の方向(図11
の矢印E)に90°回転させて、次に第二軸3を矢印F
の方向に30°回転させ、さらに第三軸4を矢印Gの方
向に90°回転させると主鏡筒10、10’は天頂方向
に向き、両接眼鏡15’15’の高さは水平になる。
【0084】そして、観測者が両眼を水平になった両接
眼鏡15、15’に合致させると、両主鏡筒10、1
0’は日周運動追尾装置によって駆動される極軸2と共
に回転し目標の天体を捉える。
【0085】上記天体観測に使用される赤道儀架台は、
図2に示されるように、第二軸3の先端からV字形に折
れ曲がったクランク5の先端に望遠鏡の重心9aから不
動点3xを結んだ直線の延長線に沿ってネジ棒8aが取
り付けられ、重り7がネジ込まれている。
【0086】又、クランク5の内側にはクランク5と同
じ方向にネジ棒8bが伸びており、もう一つの重り6が
ネジ込まれている。 望遠鏡と重り6、7が不動点3xを
中心に釣合をとる為には、不動点3xと望遠鏡の重心9
aを結ぶ直線、平衡線9b上に重り6、7の重心9cが
存在しなければならない。
【0087】上記のような釣合い方式によると、第三軸
の下端に重りを設ける場合(図2のK)に較べてクラン
ク5に2つの重り6と7を集中して設けた場合の方が重
りの総重量が約半分となっている。
【0088】図12の第二実施例は、第一実施例と基本
的には同じものであるが、図示のものは、特にθ=90
°の場合を示す。従って、固定筒13、13’は第一光
軸と直角に設けられており、左右の固定筒の長さは同じ
である。同じ機能部材には同じ符号を付して説明は省略
する。
【0089】図13の実施例も基本的には第一実施例と
同じであるが、主鏡筒を一体型の鏡筒とした点のみが異
なる。この実施例も同じ機能部材には同じ符号を付して
説明は省略する。
【0090】図14〜図16に第四実施例を示す。この
実施例も第一実施例と基本的には同じであるが、第一実
施例では固定筒13と13’の長さが異なっていたのを
同じ長さとするために第一主鏡筒を図15に示すように
角度(90−θ)°となるように持上げた状態で第二主
鏡筒と接合されている。
【0091】又、この実施例では接眼鏡15、15’の
焦点調節機構が第一実施例と少し異なっており、接眼鏡
15、15’自身を回転箱14、14’に対して上下動
させるのではなく、ダイヤル16、ピニオン16a、ラ
ック13aから成る焦点調節機構を固定筒13に設け、
固定筒13、13’に対して回転箱14、14’を上下
動させるようにしている。
【0092】なお、この実施例では固定筒13、13’
の中心線(第三光軸)は固定筒13、13’を主鏡筒1
0、10’へ接合する構造上の制約から、主鏡筒の接合
面に対して若干ずれて設けられている(図16参照)。
その他の点については原則として構成は同じであり、同
じ機能部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0093】図17、図18は第五の実施例を示してい
る。この実施例は、これまでの実施例と異なり、固定筒
13、13’を通る第三光軸を、第一主鏡筒10、第二
主鏡筒10’の主光軸と直交する方向に所定間隔となる
ように配置し、かつ第一主鏡筒10と第二主鏡筒10’
を長さ方向にずらさずに揃えて接合した点が大きく異な
っている。
【0094】従って、この実施例でも図4と同じ方向の
縦断面で見たときに第三光軸が第一光軸と成す角度θ及
び第三鏡と第四鏡を仮想的に重ねてできる線が第一光
軸と成す角度θ/2が60°、30゜となるように固定
筒13、13’は第一主鏡筒10、第二主鏡筒10’に
対して設けられている。
【0095】図19、図20は第六の実施例を示してい
る。この実施例のものは比較的小口径のものに適してい
る。この実施例では、第一主鏡筒10側の構成は第二実
施例の場合とほぼ同じ(即ちθ=90°)であるが、第
二主鏡筒10’側の構成が全く異なる。図20の第二主
鏡筒10’側の主光軸上の断面を図19に示しており、
第一主鏡筒10側の平面鏡の第三鏡17、第四鏡18に
代えてダッハプリズム17Xを正立像形成手段として用
いている点が異なっている。
【0096】ダッハプリズム17Xは主光軸上の支持部
材17Xaにより支持され、副鏡12’で反射された倒
立像の光はこのダッハプリズム17Xにより正立像に変
換されて直角方向に送り出され、短い固定筒13’に回
転自在に接続されている回転箱14’内の一対の平行鏡
19’a、19’bにより接眼鏡15’へ導かれる。
【0097】従って、接眼鏡15、15’で見る像の状
態は他の実施例と全く同じである。
【0098】なお、以上の実施例では、原理の説明の欄
で説明した角度θが60°又は90°の場合のみを示し
ているが、前にも述べた通り、この角度を上記以外にも
45°〜120°の種々の角度についても応用すること
ができる。
【0099】
【効果】以上詳細に説明したように、前記発明の双眼反
射望遠鏡は主鏡と副鏡の間から光を主光軸外へ正立実像
形成手段によって導出すると共に倒立像を正立実像に変
換し、これを回転自在な接眼鏡機構により観測するよう
に構成したから、副鏡から焦点位置までの距離を短くす
ることができ、口径の大小に拘らず短焦点で広角のもの
が得られ、構成がコンパクトで安価となり、かつ天体観
測中に頭を傾けずに自然な姿勢で観測ができる双眼反射
望遠鏡が得られる。
【0100】第の発明による赤道儀架台は、上記双眼
反射望遠鏡を支持するのに適合するものであり、3つの
軸の回転を組合せることにより天球上のいかなる方向に
望遠鏡を向けても両接眼鏡の高さを観測者の両眼に合せ
て水平に保てるように主鎮筒を保持し、双眼反射望遠鏡
と相互に補合って極めて操作性のよいコストの安い観測
装置を形成するのに役立つという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の双眼反射望遠鏡を赤道儀架台に取
り付けた状態の全体概略斜視図
【図2】同上の側面図
【図3】同上の正面図(赤道儀架台を除く)
【図4】図3の矢視IV−IVから見た断面図
【図5】図3の矢視V−Vから見た断面図
【図6】図3の矢視VI−VIから見た断面図
【図7】図3の矢視VII −VII から見た断面図
【図8】長焦点の接眼鏡を用いた一部変形実施例の正面
【図9】作用の説明図
【図10】作用の説明図
【図11】天体観測を説明する図
【図12】第二実施例の概略図
【図13】第三実施例の概略図
【図14】第四実施例の概略斜視図
【図15】同上の側面図
【図16】同上の正面図
【図17】第五実施例の正面図
【図18】同上の矢視A−Aから見た断面図
【図19】第六実施例の縦断面図
【図20】同上の平面図
【図21】正立実像形成手段の理論説明図
【図22】従来例の双眼鏡の縦断面図
【図23】同上の縦断面図
【図24】他の従来例の断面図
【符号の説明】
1 支持台 2 極軸 3 第二軸 3a 支持筒 3x 不動点 4 第三軸 4a 第二支持筒 5 クランク 6、7 重り 10、10’ 主鏡筒 11、11’ 主鏡 12、12’ 副鏡 13、13’ 固定筒 14、14’ 回転箱 15、15’ 接眼鏡 16、16’ ダイヤル 17、17’ 第三鏡 18、18’ 第四鏡 19a、19b、19a’、19b’ 平行鏡19c、19d、19c’、19d’ 直角プリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 23/18 G02B 7/06 Z

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な2つの第一光軸上に主鏡の
    凹面鏡と副鏡の凸面鏡を対向配置したカセグレン型又は
    シュミットカセグレン型反射鏡の互いに同一口径でかつ
    同一焦点距離を有する組をそれぞれ設け、各組の主鏡と
    副鏡の間から第一光軸外に光を導出する平面鏡の組合せ
    から成る正立実像形成手段を設け、導出された光軸線上
    を中心に回転自在な接眼鏡機構を接続形成し、上記正立
    実像形成手段は副鏡で反射された光を順次反射するそれ
    ぞれ平面鏡から成る第三鏡、第四鏡により形成し、第三
    鏡は主鏡と副鏡の間の第一光軸上に、第四鏡は第三鏡で
    反射された光の第二光軸上にそれぞれ所定の間隔を設け
    て互に直角に向き合うように配置し、第四鏡で反射され
    た光の第三光軸が第一光軸と成す角θに対して、第三鏡
    に第四鏡を仮想的に重ねてできる交線が第一光軸と成す
    角がθ/2となるように構成して成る双眼反射望遠鏡。
  2. 【請求項2】 前記主鏡と副鏡の一方の組合せを他方に
    対して互いにその長さ方向に所定距離ずらして設け、か
    つ前記正立実像形成手段によって得られる第三光軸が一
    方の第一光軸と他方の第一光軸の中間面内付近に位置す
    るように形成したことを特徴とする請求項に記載の双
    眼反射望遠鏡。
  3. 【請求項3】 前記第三光軸の左右光軸を結ぶ直線が第
    一光軸と直交するように第三光軸を形成したことを特徴
    とする請求項に記載の双眼反射望遠鏡。
  4. 【請求項4】 互いに平行な2つの第一光軸上に主鏡の
    凹面鏡と副鏡の凸面鏡を対向配置したカセグレン型又は
    シュミットカセグレン型反射鏡の互いに同一口径でかつ
    同一焦点距離を有する組をそれぞれ設け、各組の主鏡と
    副鏡の間から第一光軸外に光を導出する平面鏡の組合せ
    から成る正立実像形成手段を設け、導出された光軸線上
    を中心に回転自在な接眼鏡機構を接続形成し、記反射
    鏡の一方の組合せに対しては、前記正立実像形成手段を
    副鏡で反射された光を順次反射するそれぞれ平面鏡から
    成る第三鏡、第四鏡により形成し、第三鏡は主鏡と副鏡
    の間の第一光軸上に、第四鏡は第三鏡で反射された光の
    第二光軸上にそれぞれ所定の間隔を設けて互に直角に向
    き合うように配置し、第四鏡で反射された光の第三光軸
    が第一光軸と成す角θに対して、第三鏡に第四鏡を仮想
    的に重ねてできる交線が第一光軸と成す角がθ/2とな
    るように構成し、他方の組合せに対してはダッハプリズ
    ムを用いて上記第三光軸と平行な光軸をなすようにし
    成る双眼反射望遠鏡。
  5. 【請求項5】 前記接眼鏡機構を、前記第三光軸、又は
    これに相当する光軸を中心に回転自在な回転箱内に互い
    に平行な一対の平面鏡を設け、これによって導出された
    光線を接眼レンズに導くように形成された事を特徴とす
    る請求項乃至のいずれかに記載の双眼反射望遠鏡。
  6. 【請求項6】 支持台と、その頂部に天の北極方向に回
    転自在に支持された極軸と、この極軸にT字状に固定さ
    れた支持筒内に回転自在に軸支された第二軸と、その第
    二軸の一端にT字状に固定された第二支持筒内に回転自
    在に軸支された第三軸の先端に望遠鏡を固定し、上記第
    二軸の他端から側方にクランクを伸ばし、不動点と望遠
    鏡の重心を結ぶ直線の延長線上に重りを配置しクランク
    に結合して望遠鏡の重さとの釣合をとるように構成して
    成る赤道儀架台。
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