JP2789869B2 - ディーゼル機関の燃料噴射装置 - Google Patents
ディーゼル機関の燃料噴射装置Info
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- needle guide
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディ−ゼル機関の燃料
噴射装置に関し、特に噴霧形状のバラツキを改善する技
術に関する。
噴射装置に関し、特に噴霧形状のバラツキを改善する技
術に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディ−ゼル機関の燃料噴射装置の従来例
として、図１１及び図１２に示すようなものがある（特
開昭６３−４５４５９号公報参照）。すなわち、燃料供
給孔１に燃料噴射ポンプ（図示せず）から圧送供給され
た燃料は、加圧室２と電磁弁３とに供給される。
として、図１１及び図１２に示すようなものがある（特
開昭６３−４５４５９号公報参照）。すなわち、燃料供
給孔１に燃料噴射ポンプ（図示せず）から圧送供給され
た燃料は、加圧室２と電磁弁３とに供給される。
【０００３】そして、電磁弁３を駆動することによりピ
ストン４を図中下動させて加圧室２に燃料を送り込む。
また、電磁弁３を前記とは逆に駆動させて加圧室２の燃
料圧力を低下させることにより、ニードル５をニードル
ガイド６にて案内しつつ加圧された燃料圧力により上動
させて噴孔８から燃料を燃焼室（図示せず）に噴射す
る。７はスプリングである。
ストン４を図中下動させて加圧室２に燃料を送り込む。
また、電磁弁３を前記とは逆に駆動させて加圧室２の燃
料圧力を低下させることにより、ニードル５をニードル
ガイド６にて案内しつつ加圧された燃料圧力により上動
させて噴孔８から燃料を燃焼室（図示せず）に噴射す
る。７はスプリングである。
【０００４】ここで、ノズルチップ９の先端部には、図
１２に示すように、燃料噴射時の燃料あとだれを防止す
るためのサックボリュームが形成されないサックレスノ
ズル部が形成されており、ノズルチップ９先端部の円錐
部９Ａ上に噴孔８が形成されている。そして、前記円錐
部９Ａと、ニードル５に形成され円錐部９Ａに当接する
ニードルシート線５Ａと、により弁が構成される。
１２に示すように、燃料噴射時の燃料あとだれを防止す
るためのサックボリュームが形成されないサックレスノ
ズル部が形成されており、ノズルチップ９先端部の円錐
部９Ａ上に噴孔８が形成されている。そして、前記円錐
部９Ａと、ニードル５に形成され円錐部９Ａに当接する
ニードルシート線５Ａと、により弁が構成される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ニードルシ
ート線５Ａの軸芯と円錐面９Ａの軸芯とが、ニードルガ
イド６の内外径の同軸度に対する加工精度，ノズルチッ
プ９の円錐面９Ａとニードルガイド６のガイド孔との同
軸度に対する加工精度，或いはニードルガイド６のガイ
ド孔とニードルシート線５Ａとの同軸度に対する加工精
度により、決定される。このため、ニードルシート線５
Ａの軸芯と円錐面９Ａの軸芯とが複数の要因による製作
精度により決定されるので、それらの芯ズレが極めて発
生しやすくなるため、製品毎に燃料の噴霧形状にばらつ
きが発生するという不具合がある。
ート線５Ａの軸芯と円錐面９Ａの軸芯とが、ニードルガ
イド６の内外径の同軸度に対する加工精度，ノズルチッ
プ９の円錐面９Ａとニードルガイド６のガイド孔との同
軸度に対する加工精度，或いはニードルガイド６のガイ
ド孔とニードルシート線５Ａとの同軸度に対する加工精
度により、決定される。このため、ニードルシート線５
Ａの軸芯と円錐面９Ａの軸芯とが複数の要因による製作
精度により決定されるので、それらの芯ズレが極めて発
生しやすくなるため、製品毎に燃料の噴霧形状にばらつ
きが発生するという不具合がある。
【０００６】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、加工精度を高めることなくニードルとノズル
チップとの同軸度を高めて噴霧形状を略同様に設定でき
る燃料噴射装置を提供する。
たもので、加工精度を高めることなくニードルとノズル
チップとの同軸度を高めて噴霧形状を略同様に設定でき
る燃料噴射装置を提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、請
求項１においては、筒状のニードルチップ先端部内に円
錐部を形成すると共に該円錐部に連通させて噴孔をニー
ドルチップに形成する一方、ニードル先端部を円錐状に
形成し、前記ニードルチップ円錐部の円錐面に前記ニー
ドルの円錐部基端のニードルシート線を当接させ、かつ
往復運動するニードルを前記円錐部の円錐軸方向にスト
ローク自由に支持するニードルガイドを前記ニードルチ
ップに取付けるようにしたディーゼル機関の燃料噴射装
置において、前記ニードルガイドを、外周壁が前記ニー
ドルの軸芯に対して偏心する第１ニードルガイドと、該
第１ニードルガイドに回動自由に取付けられ外周壁の軸
芯が内周壁の軸芯に対して偏心する第２ニードルガイド
と、により、構成するようにした。
求項１においては、筒状のニードルチップ先端部内に円
錐部を形成すると共に該円錐部に連通させて噴孔をニー
ドルチップに形成する一方、ニードル先端部を円錐状に
形成し、前記ニードルチップ円錐部の円錐面に前記ニー
ドルの円錐部基端のニードルシート線を当接させ、かつ
往復運動するニードルを前記円錐部の円錐軸方向にスト
ローク自由に支持するニードルガイドを前記ニードルチ
ップに取付けるようにしたディーゼル機関の燃料噴射装
置において、前記ニードルガイドを、外周壁が前記ニー
ドルの軸芯に対して偏心する第１ニードルガイドと、該
第１ニードルガイドに回動自由に取付けられ外周壁の軸
芯が内周壁の軸芯に対して偏心する第２ニードルガイド
と、により、構成するようにした。
【０００８】また、請求項２においては、ニードルガイ
ドに第１ニードルガイドを一体的に形成するようにし
た。
ドに第１ニードルガイドを一体的に形成するようにし
た。
【０００９】そして、往復運動するニードルと、燃料の
潤滑特性と、を利用し、ニードルの往復運動中に第１ニ
ードルガイド若しくは第２ニードルガイドを回動させる
ことによりニードルの軸芯をニードルチップの軸芯と自
動的に一致させることができるようにし、以って加工精
度を高めることなくニードルリフト時のニードル軸芯の
偏心を防止して燃料噴霧形状のばらつきをなくせるよう
にした。
潤滑特性と、を利用し、ニードルの往復運動中に第１ニ
ードルガイド若しくは第２ニードルガイドを回動させる
ことによりニードルの軸芯をニードルチップの軸芯と自
動的に一致させることができるようにし、以って加工精
度を高めることなくニードルリフト時のニードル軸芯の
偏心を防止して燃料噴霧形状のばらつきをなくせるよう
にした。
【００１０】また、請求項２においては、第１ニードル
ガイドをニードルに一体形成することにより、部品点数
を低減化するようにした。
ガイドをニードルに一体形成することにより、部品点数
を低減化するようにした。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。尚、各実施例においては燃料噴射装置の要部の
みを説明し、他の部位は従来例と同様であるので説明を
省略する。図１〜図５は本発明の第１実施例を示す。
明する。尚、各実施例においては燃料噴射装置の要部の
みを説明し、他の部位は従来例と同様であるので説明を
省略する。図１〜図５は本発明の第１実施例を示す。
【００１２】図１において、筒状のノズルチップ１１に
は丸棒状のニードル１２が嵌挿されている。前記ノズル
チップ１１の先端部には円錐部が形成され、前記円錐部
の円錐面１１Ａには噴孔１３が複数貫通形成されてい
る。前記ニードル１２の先端部は円錐状に形成され、そ
の円錐部基端には前記円錐面１１Ａに当接するニードル
シール線１２Ａが形成されている。
は丸棒状のニードル１２が嵌挿されている。前記ノズル
チップ１１の先端部には円錐部が形成され、前記円錐部
の円錐面１１Ａには噴孔１３が複数貫通形成されてい
る。前記ニードル１２の先端部は円錐状に形成され、そ
の円錐部基端には前記円錐面１１Ａに当接するニードル
シール線１２Ａが形成されている。
【００１３】また、前記ノズルチップ１１の中間部には
ガイド孔１４が形成され、このガイド孔１１にはニード
ル１２を軸方向にストローク自由に支持するニードルガ
イド１５が取付けられている。このニードルガイド１５
は、前記ニードル１２の外周に取付けられる第１ニード
ルガイド１６と、該第１ニードルガイド１６外周に取付
けられる第２ニードルガイド１７と、から構成されてい
る。
ガイド孔１４が形成され、このガイド孔１１にはニード
ル１２を軸方向にストローク自由に支持するニードルガ
イド１５が取付けられている。このニードルガイド１５
は、前記ニードル１２の外周に取付けられる第１ニード
ルガイド１６と、該第１ニードルガイド１６外周に取付
けられる第２ニードルガイド１７と、から構成されてい
る。
【００１４】前記第１ニードルガイド１６は図２に示す
ように前記ニードル１２にニードル１２の軸回りに回動
自由に取付けられ、第１ニードルガイド１６の外周壁は
内周壁に対して所定量偏心して形成されている。また、
第２ニードルガイド１７は図２に示すように第１ニード
ルガイド１６にその軸回りに回動自由に取付けられ、第
２ニードルガイド１７の外周壁は内周壁に対して所定量
偏心して形成されている。
ように前記ニードル１２にニードル１２の軸回りに回動
自由に取付けられ、第１ニードルガイド１６の外周壁は
内周壁に対して所定量偏心して形成されている。また、
第２ニードルガイド１７は図２に示すように第１ニード
ルガイド１６にその軸回りに回動自由に取付けられ、第
２ニードルガイド１７の外周壁は内周壁に対して所定量
偏心して形成されている。
【００１５】次に、作用を図３〜図５に基づいて説明す
る。例えば図３に示すように、第２ニードルガイド１７
の軸芯ＯＡと、ニードル１２の軸芯Ｏ１と、が一致して
いない場合において、それらの軸芯が略一致するように
配設する作動を説明する。まず、第２ニードルガイド１
７を図３中反時計方向に所定量回動させて、それらの軸
芯ＯＡ，Ｏ１を図４に示すように配設する。さらに、第
１ニードルガイド１６を図４中反時計方向に所定量回動
させると、図５に示すように、第２ニードルガイド１７
の軸芯ＯＡとニードル１２の軸芯Ｏ１とが略一致し、第
２ニードルガイド１７とニードル１２とが略同軸状に配
設されるしたがって、ノズルチップ１１，ニードル１２
等の加工精度のばらつきによりノズルチップ１１の円錐
面１１Ａの軸芯とニードル１２のニードルシール線１２
Ａの軸芯とが偏心していても、例えば第１ニードルガイ
ド１６を回動させることにより前記円錐面１１Ａの軸芯
とニードルシール線１２Ａの軸芯とを略一致させること
ができる。このため、前記加工精度にばらつきがあって
も、噴孔１３から噴射される燃料の噴霧形状を略同様に
調整できる。
る。例えば図３に示すように、第２ニードルガイド１７
の軸芯ＯＡと、ニードル１２の軸芯Ｏ１と、が一致して
いない場合において、それらの軸芯が略一致するように
配設する作動を説明する。まず、第２ニードルガイド１
７を図３中反時計方向に所定量回動させて、それらの軸
芯ＯＡ，Ｏ１を図４に示すように配設する。さらに、第
１ニードルガイド１６を図４中反時計方向に所定量回動
させると、図５に示すように、第２ニードルガイド１７
の軸芯ＯＡとニードル１２の軸芯Ｏ１とが略一致し、第
２ニードルガイド１７とニードル１２とが略同軸状に配
設されるしたがって、ノズルチップ１１，ニードル１２
等の加工精度のばらつきによりノズルチップ１１の円錐
面１１Ａの軸芯とニードル１２のニードルシール線１２
Ａの軸芯とが偏心していても、例えば第１ニードルガイ
ド１６を回動させることにより前記円錐面１１Ａの軸芯
とニードルシール線１２Ａの軸芯とを略一致させること
ができる。このため、前記加工精度にばらつきがあって
も、噴孔１３から噴射される燃料の噴霧形状を略同様に
調整できる。
【００１６】ここで、第１ニードルガイド１６若しくは
第２ニードルガイド１７を回動させることにより、ニー
ドル１２の軸芯は、図６の斜線示の範囲で、任意の位置
を確保できる。次に、偏心したニードル１２の曲げ応力
によりニードル１２の軸芯Ｏ１と第２ニードルガイド１
６の軸芯ＯＡとが一致するように、自動的に求心する機
構を図７及び図８に基づいて説明する。
第２ニードルガイド１７を回動させることにより、ニー
ドル１２の軸芯は、図６の斜線示の範囲で、任意の位置
を確保できる。次に、偏心したニードル１２の曲げ応力
によりニードル１２の軸芯Ｏ１と第２ニードルガイド１
６の軸芯ＯＡとが一致するように、自動的に求心する機
構を図７及び図８に基づいて説明する。
【００１７】ニードル１２がリフトした状態で、図７に
示すように、中心から例えば５０μｍ偏心しているニー
ドル１２を閉弁させると、ニードル１２の先端部には例
えば１．５ｋｇの曲げ力が半径方向に作用し、その反力
として第１ニードルガイド１６に１．５ｋｇの力が半径
方向に作用する。この作用力により、第１ニードルガイ
ド１６に作用するトルクは、ニードル１２の軸芯がニー
ドル１６が回転する事により動ける円（図７中鎖線示）
の接線と力の作用方向とがなす角度が３０°であるとき
には、図７に示すように０．０６ｋｇ・ｍｍとなる。ま
た、第１ニードルガイド１６の回転を防止できるトルク
は、第１ニードルガイド１６外周壁と第２ニードルガイ
ド１７内周壁との摩擦係数をμに設定すると共に、第１
ニードルガイド１６外周の半径を３ｍｍに設定したとき
には、２．３μｋｇ・ｍｍとなる。
示すように、中心から例えば５０μｍ偏心しているニー
ドル１２を閉弁させると、ニードル１２の先端部には例
えば１．５ｋｇの曲げ力が半径方向に作用し、その反力
として第１ニードルガイド１６に１．５ｋｇの力が半径
方向に作用する。この作用力により、第１ニードルガイ
ド１６に作用するトルクは、ニードル１２の軸芯がニー
ドル１６が回転する事により動ける円（図７中鎖線示）
の接線と力の作用方向とがなす角度が３０°であるとき
には、図７に示すように０．０６ｋｇ・ｍｍとなる。ま
た、第１ニードルガイド１６の回転を防止できるトルク
は、第１ニードルガイド１６外周壁と第２ニードルガイ
ド１７内周壁との摩擦係数をμに設定すると共に、第１
ニードルガイド１６外周の半径を３ｍｍに設定したとき
には、２．３μｋｇ・ｍｍとなる。
【００１８】一方、第２ニードルガイド１７に作用する
トルクは、図８に示すように、ニード１２の軸芯が動け
る最大許容範囲の円（図８中ストラット３鎖線示）の接
線と前記作用力の作用方向とがなす角度が１０°である
ときには、０．０８ｋｇ・ｍｍとなる。また、第２ニー
ドルガイド１７の回転を防止できるトルクは、第２ニー
ドルガイド１７外周の半径を４ｍｍに設定したときに
は、１．５μｋｇ・ｍｍとなる。
トルクは、図８に示すように、ニード１２の軸芯が動け
る最大許容範囲の円（図８中ストラット３鎖線示）の接
線と前記作用力の作用方向とがなす角度が１０°である
ときには、０．０８ｋｇ・ｍｍとなる。また、第２ニー
ドルガイド１７の回転を防止できるトルクは、第２ニー
ドルガイド１７外周の半径を４ｍｍに設定したときに
は、１．５μｋｇ・ｍｍとなる。
【００１９】このとき、ニードル１２は例えば２０ヘル
ツという周期で往復運動しており、ニードル１２と第１
ニードルガイド１６との間隙、第１ニードルガイド１６
と第２ニードルガイド１７との間隙は、燃料により満た
されており、それらは燃料により潤滑状態にある（具体
的には４０ｋｇの外力が作用しても燃料がそれらの間隙
から完全に流出することがなく金属接触することがな
い）。
ツという周期で往復運動しており、ニードル１２と第１
ニードルガイド１６との間隙、第１ニードルガイド１６
と第２ニードルガイド１７との間隙は、燃料により満た
されており、それらは燃料により潤滑状態にある（具体
的には４０ｋｇの外力が作用しても燃料がそれらの間隙
から完全に流出することがなく金属接触することがな
い）。
【００２０】ここで、前記摩擦係数μは極めて小さくな
り、例えばμ＝０．００１に設定すると、第１ニードル
ガイド１６の回転を防止できるトルクは２．３μ＝０．
００２３ｋｇ・ｍｍとなり、前記トルクは第１ニードル
ガイド１６に作用するトルク＝０．０６ｋｇ・ｍｍに較
べて小さくなるので、第１ニードルガイド１６は回動す
る。また、第２ニードルガイド１７の回転を防止できる
トルクは１．５μ＝０．００１５ｋｇ・ｍｍとなり、前
記トルクは第２ニードルガイド１７に作用するトルク＝
０．０８ｋｇ・ｍｍに較べて小さくなるので、第２ニー
ドルガイド１７は回動する。
り、例えばμ＝０．００１に設定すると、第１ニードル
ガイド１６の回転を防止できるトルクは２．３μ＝０．
００２３ｋｇ・ｍｍとなり、前記トルクは第１ニードル
ガイド１６に作用するトルク＝０．０６ｋｇ・ｍｍに較
べて小さくなるので、第１ニードルガイド１６は回動す
る。また、第２ニードルガイド１７の回転を防止できる
トルクは１．５μ＝０．００１５ｋｇ・ｍｍとなり、前
記トルクは第２ニードルガイド１７に作用するトルク＝
０．０８ｋｇ・ｍｍに較べて小さくなるので、第２ニー
ドルガイド１７は回動する。
【００２１】したがって、第１及び第２ニードルガイド
１６、１７は、ニードル１２の偏心による前記曲げ力に
より、容易に回転できるため、ノズルチップ１１の円錐
面１１Ａの軸芯とニードル１２のニードルシール線１２
Ａの軸芯とを自動的に一致させることができる。これに
より、ニードル１２は燃料噴射時に偏ることなく略真直
にリフトするため、噴霧形状のばらつきをなくすことが
できる。このとき、第１及び第２ニードルガイド１６、
１７の位置関係は、それらの軸芯が一度決定されると、
回転方向への力が作用しなくなるため、たやすく変化し
なくなる。さらに、ニードルシール線１２Ａと円錐面１
１Ａとの同軸度を決定するための部位の加工精度を低下
させても、それらの同軸度を向上できる。
１６、１７は、ニードル１２の偏心による前記曲げ力に
より、容易に回転できるため、ノズルチップ１１の円錐
面１１Ａの軸芯とニードル１２のニードルシール線１２
Ａの軸芯とを自動的に一致させることができる。これに
より、ニードル１２は燃料噴射時に偏ることなく略真直
にリフトするため、噴霧形状のばらつきをなくすことが
できる。このとき、第１及び第２ニードルガイド１６、
１７の位置関係は、それらの軸芯が一度決定されると、
回転方向への力が作用しなくなるため、たやすく変化し
なくなる。さらに、ニードルシール線１２Ａと円錐面１
１Ａとの同軸度を決定するための部位の加工精度を低下
させても、それらの同軸度を向上できる。
【００２２】図９及び図１０は本発明の第２実施例を示
す。尚、第１実施例と同一要素には図１と同一符号を付
して説明を省略する。本実施例は、ニードル１２の外周
部に、前記第１実施例における第１ニードルガイドに相
当する円筒状のガイド部２１を、一体形成すると共に、
ガイド部２１をニードル１２に対して偏心させるように
したものである。そして、ガイド部２１の外周方にニー
ドルガイド２２を取付けるようにしたものである。
す。尚、第１実施例と同一要素には図１と同一符号を付
して説明を省略する。本実施例は、ニードル１２の外周
部に、前記第１実施例における第１ニードルガイドに相
当する円筒状のガイド部２１を、一体形成すると共に、
ガイド部２１をニードル１２に対して偏心させるように
したものである。そして、ガイド部２１の外周方にニー
ドルガイド２２を取付けるようにしたものである。
【００２３】かかる構成によれば、第１実施例と同様な
効果を奏しつつ、第１実施例に較べて部品点数を低減で
きるコストを低減できる。
効果を奏しつつ、第１実施例に較べて部品点数を低減で
きるコストを低減できる。
【００２４】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、請求項
１においては、ニードルを支持するニードルガイドを、
外周壁の軸芯と内周壁の軸芯とが偏心する第１及び第２
ニードルガイドにより構成し、往復運動するニードル
と、燃料の潤滑特性と、を利用して、ニードルの往復運
動中に第１ニードルガイド若しくは第２ニードルガイド
を回動させることによりニードルとニードルチップとの
軸芯を自動的に一致させることができるようにしたの
で、それらの加工精度を高めることなく燃料噴霧形状の
ばらつきをなくすことができる。
１においては、ニードルを支持するニードルガイドを、
外周壁の軸芯と内周壁の軸芯とが偏心する第１及び第２
ニードルガイドにより構成し、往復運動するニードル
と、燃料の潤滑特性と、を利用して、ニードルの往復運
動中に第１ニードルガイド若しくは第２ニードルガイド
を回動させることによりニードルとニードルチップとの
軸芯を自動的に一致させることができるようにしたの
で、それらの加工精度を高めることなく燃料噴霧形状の
ばらつきをなくすことができる。
【００２５】また、請求項２においては、第１ニードル
ガイドをニードルに一体形成するようにしたもので、部
品点数を低減でき、コストを低減できる。
ガイドをニードルに一体形成するようにしたもので、部
品点数を低減でき、コストを低減できる。
【図１】 本発明の第１実施例を示す断面図。
【図２】 同上の要部断面図。
【図３】 同上の作用を説明するための図。
【図４】 同上の作用を説明するための他の図。
【図５】 同上の作用を説明するためのさらに他の図。
【図６】 同上における軸芯の移動範囲を示す図。
【図７】 同上の自動求心の作用を説明するための図。
【図８】 同上の作用を説明するための他の図。
【図９】 本発明の第２実施例を示す断面図。
【図10】 同上の要部断面図。
【図11】 燃料噴射装置の従来例を示す断面図。
【図12】 同上の要部拡大図。
１１ ノズルチップ 11Ａ 円錐面 １２ ニードル 12Ａ ニードルシート線 １３ 噴孔 １６ 第１ニードルガイド １７ 第２ニードルガイド
Claims (2)
- 【請求項１】筒状のニードルチップ先端部内に円錐部を
形成すると共に該円錐部に連通させて噴孔をニードルチ
ップに形成する一方、ニードル先端部を円錐状に形成
し、前記ニードルチップ円錐部の円錐面に前記ニードル
の円錐部基端のニードルシート線を当接させ、かつ往復
運動するニードルを前記円錐部の円錐軸方向にストロー
ク自由に支持するニードルガイドを前記ニードルチップ
に取付けるようにしたディーゼル機関の燃料噴射装置に
おいて、 前記ニードルガイドを、外周壁が前記ニードルの軸芯に
対して偏心する第１ニードルガイドと、 該第１ニードルガイドに回動自由に取付けられ外周壁の
軸芯が内周壁の軸芯に対して偏心する第２ニードルガイ
ドと、 により、構成するようにしたことを特徴とするディーゼ
ル機関の燃料噴射装置。 - 【請求項２】 第１ニードルガイドをニードルに一体的
に形成したことを特徴とする請求項１記載のディ−ゼル
機関の燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3201947A JP2789869B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | ディーゼル機関の燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3201947A JP2789869B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | ディーゼル機関の燃料噴射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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- 1991-08-12 JP JP3201947A patent/JP2789869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0544595A (ja) | 1993-02-23 |
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