JP2787056B2

JP2787056B2 - 道路標識ポール

Info

Publication number: JP2787056B2
Application number: JP2208900A
Authority: JP
Inventors: 光二加藤
Original assignee: KEI ANDO KEI KOGYO KK
Current assignee: KEI ANDO KEI KOGYO KK
Priority date: 1990-08-07
Filing date: 1990-08-07
Publication date: 1998-08-13
Anticipated expiration: 2013-08-13
Also published as: JPH0492011A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は道路標識ポールに係り、特に高速道路などの
道路端に取外し自在に立設されてなる道路標識ポールに
関する。

〔従来の技術〕一般に、高速道路などにおいて、緊急事態発生時に、
道路端のガードロープに取外し自在に立設されてなる道
路標識ポールは知られている。

この種のものは、通常、金属製の支持ポールの上半部
に、標識マークの貼設された標識板を止着して構成され
ている。この標識マークは、車両の制限速度を示す数字
や、後方車両に車線変更を促す矢印や、事故処理中の文
字などである。

この種のものでは、高速道路上の強風圧などに耐えら
れるように強度が増されており、従来では、支持ポール
に、金属製でかつ直径の太いものが使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、従来の道路標識ポールは、緊急事態発生時
に限って、道路端に立設するものであるから、道路端の
ガードロープなどに簡単に着脱できるものであることが
望ましい。

しかしながら、従来のように、支持ポールの直径を太
く、しかも金属製にしたものでは、重量が重くなるの
で、持運びが不便で、高速道路のガードロープなどに簡
単に着脱することができないという問題がある。

そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有す
る問題点を解消し、持運びが容易で、高速道路のガード
ロープなどに簡単に着脱できるようにした道路標識ポー
ルを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達接するために、本発明は、上半部と下半
部とに分離自在な支持ポールと、この支持ポールの上半
部に上下方向に離間して止着された一対のホルダと、こ
れらホルダのそれぞれに着脱自在に装着された一対のパ
イプと、これら一対のパイプ間に張設され標識マークの
貼設されたネットと、支持ポールの下半部に上下方向に
適当な間隔で離間して止着され、下向きのキャッチ溝を
有する一対のブラケットとを備えたことを特徴とするも
のである。

〔作用〕

本発明によれば、標識マークがネットに貼設され、こ
のネットには無数の風通し孔が開口しているので、高速
道路の道路端などに、道路標識ポールを立設しても、強
い風圧を受けることがない。よって、支持ポールの耐風
圧による強度を低く抑えることができるので、支持ポー
ルを中空のプラスチックにより形成することができ、全
体として軽量化することができる。よって、道路標識ポ
ールの立設は簡単になる。しかも支持ポールは２分割で
きるよう構成されているので、持運びは簡単になる。ま
た、ブラケットには下向きのキャッチ溝が形成されてい
るので、これを立設するに際しては、キャッチ溝に道路
端のガードロープを嵌め込むだけでよく、立設作業は簡
単になる。さらに、上半部も下半部も中空状であるの
で、ネットをパイプの回りに巻いて、これを上半部また
は下半部のいずれかの中空部内に収納すれば、この道路
標識ポールはコンパクトに纏められるので、その持運び
はさらに簡単になる。

〔実施例〕

以下、本発明による道路標識ポールの一実施例を添付
図面を参照して説明する。

第１図において、１は中空状の支持ポールを示してい
る。この支持ポール１はプラスチック製であり、該支持
ポール１は、上半部２と下半部３とに分離自在に構成さ
れている。上半部２と下半部３との接合部には、第２図
に示すように、スリーブ４が嵌め込まれており、このス
リーブ４はビス５を介して下半部３に止着されている。

また、支持ポール１の上半部２には上下に離間して一
対のホルダ6,7が止着され、これらホルダ６、７には、
パイプ8,9がそれぞれ着脱自在に装着されている。さら
にまた、これらパイプ8,9間には標識マーク10の貼設さ
れたネット11が張設されている。

上記のホルダ６（ホルダ７も同じ）は、第３図に示す
ように、ポール受け部13とパイプ受け部14とトラス部15
とにより構成されている。

ポール受け部13はポール受け孔13aと割り溝13bとを有
し、この割り溝13aを挟んで対抗する対向部13c,13c間に
は、ボルト16が掛渡されている。これによれば、支持ポ
ール１の上半部２をポール受け孔13aに挿入し、その
後、ボルト16を締め付けるだけで、上半部２の所定位置
にホルダ６（ホルダ７も同じ）を堅固に固定することが
できる。

パイプ受け部14はトラス部15の両端に対をなして形成
されている。一対のパイプ受け部14は、第４図に示すよ
うに、パイプ受け孔14aと開口14bとを有し、この開口14
bを挟んで対向する対向部14c,14cは互いに側方に向けて
弾発自在に構成されている。

これによれば、パイプ８を開口14bに宛がい、パイプ
８をパイプ受け孔14aに向けて押圧するだけで、対向部1
4cが適当に側方に弾発するので、パイプ受け孔14a内に
パイプ８（パイプ９も同じ）を堅固に固定することがで
きる。

また、これら一対のパイプ8,9間には、上述したよう
に、標識マーク10の貼設されたネット11が張設されてい
る。この標識マーク10は、「事故処理中」の文字を示し
ている。ただし、標識マーク10は、車両の制限速度を示
す数字や、後方車両に車線変更を促す矢印や、事故、危
険の文字などであってもよい。

これによれば、標識マーク10はネット11に貼設され、
このネット11には無数の風通し孔が開口しているので、
高速道路の道路端などに、この道路標識ポールを立設し
ても、風通し孔を通して風が逃げるので、強い風圧を受
けることはなく、よって、支持ポール１の強度を余り高
くしなくてもよいという利点が得られる。

上記支持ポール１の下半部３には、上下に適当な間隔
をあけて一対のブラケット17,18が止着されている。こ
のブラケット17（ブラケット18も同じ）は、第５図に示
すように、ポール受け部20とロープ受け部21とトラス部
22とにより構成されている。

ポール受け部20はポール受け孔20aと割り溝20bとを有
し、この割り溝20aを挟んで対抗する対向部20c,20c間に
は、ボルト23が掛渡されている。これによれば、支持ポ
ール１の下半部３をポール受け孔20aに挿入し、その
後、ボルト23を締め付けるだけで、下半部３の所定位置
にブラケット17（ブラケット18も同じ）を堅固に固定す
ることができる。

また、ロープ受け部21はトラス部22の外側の全域に形
成されており、該ロープ受け部21は、第６図に示すよう
に、全体としてｎ字状に形成されている。このロープ受
け部21は、外方に向けて弾発自在なキャッチ片21aを有
し、このキャッチ片21aの内側には、下向きのキャッチ
溝26が形成されている。

上記のブラケット17（ブラケット18も同じ）は、支持
ポール１の下半部３に、それぞれ上下動自在に固定され
ている。なお、このブラケット17（ブラケット18も同
じ）の上下動の範囲は、第７図に示すように、下半部３
に形成された長孔27により規制されており、この長孔27
には、トラス部22の内側に突設されたピン29（第６図）
が係合している。

このロープ受け部21は、支持ポール１を道路端のガー
ドロープ28（第１図参照）に係止するのに好適である。
これによれば、キャッチ溝26の開口26aにガードロープ2
8を宛がった後に、ブラケット17,18を下方に押下げる。
すると、キャッチ片21aが適当に弾発して、キャッチ溝2
6内にガードロープ28を堅固に固定することができる。
また、これによれば、長孔27の範囲内で、ブラケット1
7,18を上下動させることができるので、２本のガードロ
ープ28の張設位置に合わせて、上下の位置を簡単に微調
整することができる。

しかして、この実施例によれば、標識マーク10がネッ
ト11に貼設され、このネット11には無数の風通し孔が開
口しているので、高速道路の道路端などに、この道路標
識ポールを立設しても、強い風圧を受けることがなく、
よって支持ポール１の耐風圧による強度を低く抑えるこ
とができる。そのため、支持ポール１を中空のプラスチ
ックにより形成しても強度的に充分に耐え得るので、全
体として軽量化することができ、よって高速道路の道路
端に道路標識ポールを簡単に立設することができる。し
かも、支持ポール１は２分割できるよう構成されている
ので、持運びは簡単になる。

また、ブラケット17,18には下向きのキャッチ溝26が
形成されているので、これを立設するに際しては、キャ
ッチ溝26に道路端のガードロープ28を嵌め込むだけでよ
く、立設作業は極めて簡単になる。さらに、上半部２も
下半部３も中空状であるので、ネット11をパイプ8,9の
回りに巻いて、これを上半部２または下半部３のいずれ
かの中空部内に収納すれば、この道路標識ポールはコン
パクトに纏められるので、持運びはさらに簡単いなる、
など種々の効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、上
半部と下半部とに分離自在な支持ポールと、この支持ポ
ールの上半部に上下方向に離間して止着された一対のホ
ルダと、これらホルダのそれぞれに着脱自在に装着され
た一対のパイプと、これら一対のパイプ間に張設され標
識マークの貼設されたネットと、支持ポールの下半部に
上下方向に適当な間隔で離間して止着され、下向きのキ
ャッチ溝を有する一対のブラケットとを備えているの
で、この道路標識ポールは高速道路の道路端などに簡単
に立設することができ、また支持ポールは軽量でしかも
２分割できるので、持運びは極めて簡単になるなど種々
の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による道路標識ポールの一実施例を示す
正面図、第２図は上半部と下半部の接合部を示す縦断面
図、第３図はホルダを示す平面図、第４図は第３図のIV
−IV断面図、第５図はブラケットを示す平面図、第６図
は同じく側面図、第７図はブラケットの止着状態を示す
背面図である。１……支持ポール、２……上半部、３……下半部、6,7
……ホルダ、8,9……パイプ、10……標識マーク、11…
…ネット、17,18……ブラケット、28……ガードロー
プ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】上半部と下半部とに分離自在な支持ポール
と、この支持ポールの上半部に上下方向に離間して止着
された一対のホルダと、これらホルダのそれぞれに着脱
自在に装着された一対のパイプと、これら一対のパイプ
間に張設され標識マークの貼設されたネットと、上記支
持ポールの下半部に上下方向に適当な間隔で離間して止
着され下向きのキャッチ溝を有する一対のブラケットと
を備えたことを特徴とする道路標識ポール。