JP2786907B2 - 砥石位置測定装置 - Google Patents

砥石位置測定装置

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JP2786907B2 JP28249489A JP28249489A JP2786907B2 JP 2786907 B2 JP2786907 B2 JP 2786907B2 JP 28249489 A JP28249489 A JP 28249489A JP 28249489 A JP28249489 A JP 28249489A JP 2786907 B2 JP2786907 B2 JP 2786907B2
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  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、砥石位置測定装置に関するものである。
「従来の技術」 例えば、ベーンポンプのロータ等のように、外周に複
数の溝を形成したワークの各溝に対して、仕上研削等の
精密加工を行う場合、各溝の位置を正確に割り出すこと
は勿論のこと、砥石の位置を正確に検出することが極め
て重要である。これは、砥石軸自体が研削熱等の影響に
より熱膨張して、砥石位置が変化するためである。この
ため、非接触式変位センサを用いて、砥石軸の変位を測
定し、砥石位置データを補正している。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、非接触式変位センサの周囲温度が変化
すると、その影響で該センサによる砥石軸の変位の測定
値が変化するいわゆる温度ドリフトが生じる。温度の変
化が大きくなると、温度ドリフトも大きくなり正確な変
位の測定が不可能となり、温度ドリフトの影響を除去し
なければならないという問題点がある。
また、非接触式変位センサの感度等の特性も経年変化
して、これらを考慮しなければ正確な変位の測定が不可
能となる等の問題点がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、2個の非接触式変位センサを用い、その非接触式変
位センサの特性を測定毎に求めることにより、正確な砥
石位置を測定できる砥石位置測定装置を提供することを
目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するための具体的手段として、設定さ
れた初期位置から砥石の軸方向の変位を測定するため、
該砥石を軸方向から挟んで配置された2個の非接触式変
位センサと、2個の非接触式変位センサの検出信号を入
力して両センサからの砥石位置を測定する位置測定手段
と、砥石軸の軸方向の所定間隔毎に順次砥石を移動し
て、前記2個の非接触式変位センサの中央位置を含む少
なくとも3個所の砥石位置の測定値を前記位置測定手段
により求め、その各測定値から各非接触式変位センサの
特性式を求めて記憶する特性式作成手段と、作成された
特性式により前記中央位置の測定値を補正する測定値補
正手段と、補正された測定値を砥石の初期位置として設
定する初期位置設定手段と、砥石位置の測定毎に前記特
性式作成手段により測定時の非接触式変位センサの特性
式を求めるとともに、前記測定値補正手段により補正し
た測定値と前記初期位置とから砥石位置変化量を2個の
非接触式変位センサ毎に算出するとともに、該各砥石位
置変化量から各センサの温度ドリフトに基づく誤差を求
め、その誤差を特性式のゲインの逆比で分配して砥石位
置を演算する砥石位置演算手段とから構成したことを特
徴とする砥石位置測定装置が提供される。
「作用」 上記砥石位置測定装置の作用は以下の通りである。
2個の非接触式変位センサを用いて、該非接触式変位
センサの中間位置を含む少なくとも3個所の砥石位置の
測定値を測定手段により求める。特性式作成手段は、各
測定値により2個の非接触式変位センサの特性式を求
め、その各特性式により前記測定値のうちの中間位置の
測定値を測定値補正手段により補正するとともに、初期
位置設定手段により砥石位置の初期位置として設定す
る。そして砥石位置の測定毎に、前記特性式作成手段に
より測定時の非接触式変位センサの特性式を求めて、前
記測定値補正手段により測定値を補正する。補正した測
定値と前記初期位置とから、砥石位置演算手段は砥石位
置変化量を2個の非接触式変位センサ毎に算出し、この
各砥石位置変化量から各センサの温度ドリフトに基づく
誤差を求め、その誤差を特性式のゲインの逆比で分配し
て、砥石位置を演算する。
「実施例」 (第1実施例) 本発明の第1実施例を添付図面第1〜第6図を参照し
て説明する。
第1図は、本実施例装置の概略のブロック図である。
図中1は研削盤の砥石軸であり、この砥石軸1は図略
のサーボモータによってZ軸方向及びZ軸と直交する方
向に移動される。
砥石軸1の先端には、砥石2が装着されている。2個
の非接触式変位センサ4,4′は、砥石2のZ軸方向両側
に配置され砥石2の端面に対して、互いに対向して配置
されている。この非接触式変位センサ4,4′は、距離に
比例した電圧を発生することにより砥石2のZ軸方向の
変位を検出するものである。その各検出信号は、それぞ
れ増幅器5,5′に入力されて増幅された後、演算処理装
置6へ入力する。演算処理装置6には、パーソナルコン
ピュータ(以下パソコンという)7が接続され、そのキ
ーボード8により各種の作動指令信号、砥石幅、センサ
4,4′間の距離及び砥石位置の初期位置等を入力する。
演算処理装置6はCPU,各種入出力インターフェイス,メ
モリ(いずれも図示しない),位置測定手段10,特性式
作成手段11,測定値補正手段12,初期位置設定手段13及び
砥石位置演算手段14等により構成され、演算処理プログ
ラムに従って演算処理を行う。そして、その処理結果等
をパソコン7のCRT画面9上に表示する。
第2図は、演算処理装置6の測定処理プロセスを行う
場合のメインルーチンを示したフローチャートである。
処理がスタートすると、ステップ100で砥石初期位置
測定ルーチンが実行される。続いてステップ102で、測
定開始が判断されると、ステップ104へ進み、砥石位置
測定ルーチンが実行される。ステップ106では、前記砥
石位置測定ルーチンによる測定結果を、パソコン7のCR
T画面9上で表示し、続くステップ108でその測定結果を
出力する。ステップ109で工作物の変更が判断される
と、前記ステップ100へ戻り新たな測定処理プロセスを
行う。工作物が変更がなされない場合は、ステップ102
へ戻り、次の測定開始を待つ。
第3図は、砥石初期位置測定ルーチンを示すフローチ
ャートである。
ステップ200で、非接触式変位センサ(以下単にセン
サという)4,4′間の中央位置を手動で位置決めする。
その手順は、第4図(a)に示されるように砥石2の左
側端面をセンサ4に当接して、Z軸座標値ZAを求め、続
いてセンサ4′に砥石2の右側端面を当接してZ軸座標
値ZBを求め、Z0=(ZA+ZB)/2によりZ軸座標値Z0を算
出しセンサ4,4′間の中央位置が位置決めされる。続い
てステップ202では、砥石軸1のZ軸方向のバックラッ
シュを除去するとともに、前記センサ中央位置Z0とZ0±
t(tは予めパソコン7のメモリに設定された固定値で
ある)の3点で砥石位置を測定し、センサ4,4′による
測定血を求める。バックラッシュ除去は、第4図(b)
に示されるように、砥石2をY軸方向に移動し、センサ
4,4′間から抜くとともに、一点破線で示す中央位置よ
りZ軸方向へ移動し、再びZ軸方向移動して、Z0
tの位置へ戻すことにより行う。第4図(c)は、Z軸
座標値Z0+tの位置,Z0の位置,Z0−tの位置の3点で各
センサ4,4′により砥石位置を測定する順序を示したも
のである。
続くステップ204では、前記ステップ202で求めた砥石
位置の3個の測定値から、各センサ4,4′の特性式を、
最小2乗法により求める。第4図(d)は、その特性式
をグラフ化したものである。そしてセンサ4の特性式と
して、 u=p0Z+q0 …(1) センサ4′の特性式として、 v=r0Z+s0 …(2) が求められる。
ここで、p0,r0は第4図(d)のグラフの直線から求
められる傾き、q0,s0は切片を示す係数である。
そして、ステップ206で前記中央位置Z0を、特性式
(1)と(2)へそれぞれ代入して、測定値のゲインを
次のように補正する。
a02′=p0Z0+q0 …(3) b02′=r0Z0+s0 …(4) 上式(3),(4)により砥石2が中央位置Z0にある
ときのセンサ4,4′の測定値を補正して初期位置を計算
する。
ステップ208では、前記(3),(4)式のa02′,p0,
q0およびb02′,r0,s0を記憶して、砥石の初期位置を設
定する。
第5図は、砥石位置測定ルーチンを示すフローチャー
トである。
砥石位置測定ルーチンは、研削サイクルを所定回繰り
返した後砥石位置を測定するもので、砥石位置を測定す
る位置は毎回Z軸座標値Z0として同じである。前記フロ
ーチャートをi回目(i=1,2,3…)の測定の場合につ
いて説明する。
ステップ300とステップ302及びステップ304では、前
記第3図のステップ202とステップ204及びステップ206
で示したと同様の処理を行うので説明を省略する。そし
て、その結果として、センサ4により測定値ai1,ai2,a
i3が求められ、特性式として、 u=piZ+qi …(5) が得られ、補正値として ai2′=piZ0+qi が得られる。
また、同様にしてセンサ4′により測定値bi1,bi2,b
i3が求められ、特性式として、 v=riZ+si …(6) が得られ、補正値として、 bi2′=riZ0+si …(7) が得られる。
そして、ステップ306では、砥石位置の変化量が求め
られる。
砥石位置の変化量は、第6図に示す特性図よりセンサ
4側では、該変化量をeiaとすれば、 eia=(ai2′−a02′)/pi となり、同様にしてセンサ4′側では変化量eibとすれ
ば、 eib=(bi2′−b02′)/ri となる。
従って、センサ4で測定した砥石の現在位置Zaiは、 Zai=(a02′−q0)/p0+eia …(8) となり、センサ4′で測定した砥石の現在位置Zbiは、 Zbi=(b02′−s0)/r0+eib …(9) となる。
前記、砥石位置変化量eia及びeibは、センサ4,4′の
温度ドリフトの影響によるものと考えられる。従って温
度ドリフト量diは、 di=eia+eib により求められる。
そして、ドリフト量を以下の様に、前記特性式
(5),(6)のゲインpi及びriの逆比により分配して
補正する。
補正後の砥石の現在位置を、それぞれZai′とZbi′と
すれば、 Zai′=(a02′−q0)/p0+eia−di×ri/(pi+ri) …(10) Zbi′=(b02′−s0)/r0+eib−di×pi/(pi+ri) …(11) となる。
ここで、(a02′−q0)/p0=Z0(初期位置) (b02′−s0)/r0=Z0(初期位置) である。
上記(10),(11)により、 ei=eia−(eia+eib)×ri/(pi+ri) =−{eib−(eia+eib)×pi/(pi+ri)} を求める。
ここで、pi,riはセンサ4,4′のi回目の測定時で作成
された特性式のゲインであって、pi≒riと考えることが
できる。
eia=Δ1,eib=Δとすると、 ei≒Δ−(Δ+Δ)/2 =−{Δ−(Δ+Δ)/2} となり、前記式(8)と式(10)を比較した場合、 式(8)は、 Zai=(a02′−q0)/p0+eia=(a02′−q0)/p+Δ
式(10)は、 Zai′=(a02′−q0)/p0+eia−(eia+eib)×ri/(pi+ri) ≒(a02′−q0)/p0+(Δ−Δ)/2 となり、また、同様に、 式(9)は、 Zbi=(b02′−s0)/r0+eib=(b02′−s0)/r0+Δ
式(11)は、 Zbi′≒(b02′−s0)/r0+(Δ−Δ)/2 となる。
ここで、 Xa=|Δ1|−|Δ−Δ2|/2>0 Xb=|Δ2|−|Δ−Δ1|/2>0 であれば、温度ドリフトの影響による測定値の誤差を小
さくすることができる。
(1)Δ+Δ>0のとき、 (1a) Δ≧0,Δ−Δ≧0のときは、 Xa=Δ−(Δ−Δ)/2=(Δ+Δ)/2>0 (1b) Δ≧0,Δ−Δ≧0のときは、 Xb=Δ−(Δ−Δ)/2=(Δ+Δ)/2>0 (2a) Δ<0,Δ−Δ≧0のときは、条件式Δ+Δ
>0を満足しない。
同様に(2b) Δ<0,Δ−Δ≧0のときも、条件式Δ+Δ
>0を満足しない。
(3a) Δ≧0,Δ−Δ<0,即ち0≦Δのときは、 Xa=(3Δ−Δ)/2となり不定。
(3b) Δ≧0,Δ−Δ<0のとき即ち0≦Δ<Δ
ときは、 Xb=(3Δ−Δ)/2となり不定。
(4a) Δ<0,Δ−Δ<0のときは、 Xa=−(Δ+Δ)/2<0(∵条件式Δ+Δ
>0 この場合ΔとΔは異符号となる。
(4b) Δ<0,Δ−Δ<0のときは、 Xb=−(Δ+Δ)/2<0(∵条件式Δ+Δ
>0 この場合ΔとΔは異符号となる。
ところで、実際には上記誤差Δ1は、センサ4,
4′の温度ドリフトの影響によるものと考えられるの
で、Δ1は同符号でかつΔ≒Δと考えてよい。
従って、上記(3a),(3b)の場合及び(4a),(4b)
の場合は考慮する必要はない。
次に、 (2)Δ+Δ<0のとき即ちA−l=Δ+Δ
0のとき、 (1a′) Δ≧0,Δ−Δ≧0のときは、 Xa=(Δ+Δ)/2<0(∵条件式Δ+Δ)>
0 この場合ΔとΔは異符号となる。
(1b′) Δ≧0,Δ−Δ≧0のときは、 Xb=(Δ+Δ)/2<0(∵条件式Δ+Δ)>
0 この場合ΔとΔは異符号となる。
(2a′) Δ<0,Δ−Δ≧0のときは、 Xa=(3Δ−Δ)/2となり不定。
(2b′) Δ≧0,Δ−Δ≧0のときは、 Xb=(−3Δ+Δ)/2となり不定。
(3a′) Δ≧0,Δ−Δ<0のときは、条件式Δ+Δ
<0を満足しない。
(3b′) Δ≧0,Δ−Δ≧0のときは、同様に条件式Δ
+Δ<0を満足しない。
(4a′) Δ<0,Δ−Δ<0のときは、 Xa=−(Δ+Δ)/2>0 (4b′) Δ<0,Δ−Δ<0のときは、 Xb=−(Δ+Δ)/2>0 となり、前記(1)の場合と同様の理由により、Δ1
は同符号でかつΔ≒Δと考えることができ、上記
(1a′),(1b′)及び(2a′),(2b′)の場合は考
慮する必要がない。
また、Δ+Δ=0のときは、誤差の影響を小さく
することはできないが、大きくすることもないのでさし
つかえない。
上記により、本実施例装置による砥石位置測定プロセ
スは、Xa>0,Xb>0となるので、温度ドリフトの影響と
考えられる誤差を小さくができ、るとともに、砥石位置
の測定毎に前記した砥石位置測定プロセスを行うから、
センサ4,4′の感度などの特性の変化の影響による誤差
をも小さくすることができる。
(第2実施例) 第2実施例は、前記第1実施例の砥石測定プロセスと
殆ど同じプロセスにより測定を行うものである。異なる
点は、予めセンサ4,4′間の距離lと、砥石幅wを測定
する点である。そして距離l及び砥石幅wは、データと
して入力して記憶する。
前記第3図の砥石初期位置測定ルーチンのステップ20
0〜206で説明したと同様の処理がなされる。従って、特
性式に基づいて測定値のゲインが次の様に補正される。
a02′=p0Z0+q0 b02′=r0Z0+s0 この二式に基づいて、砥石初期値測定時におけるセン
サ4,4′の温度ドリフト量d0を求めると、 d0={(a02′−q0)/p0+(b02′−s0)/r0}−(l−w) そして、ドリフト量d0を特性式のゲインの逆比により
分配して、初期位置を補正すると、 (a02″−q0)/p0=(a02′−q0)/p0−d0×r0/(p0+r0) (b02″−s0)/r0=(b02′−s0)/r0−d0×p0/(p0+r0) となり、これを初期位置として記憶する。
そして、前記第5図に示す砥石位置測定ルーチンのス
テップ300〜306の処理が行われる。この処理の説明は、
第1実施例の場合と同様であるので省略する。
砥石位置変化量は、センサ4側では変化量をeiaとす
れば、 eia=(ai2′−a02′)/pi となり、センサ4′側では変化量eibとすれば、 eib=(bi2′−b02′)/ri となる。
また、ドリフト量diは、 di={(a02″−q0)/p0+eia}+{(b02″−s0)/(r0+eib}−(l−
w) であり、これを特性値のゲインpi及びriの逆比により分
配して補正する。補正後の現在位置を、それぞれ第1実
施例と同様にZai′とZbi′とすれば、 Zai′=(a02″−q0)/p0+eia−di×ri/(pi+ri) Zbi′=(b02″−s0)/r0+eib−di×pi/(pi+ri) となる。
上記二式は、第1実施例の場合の式(10),(11)と
同一となるので、第1実施例で説明したと同様の理由に
より温度ドリフトの影響と考えられる誤差を小さくする
ことができる。
(第3実施例) 第3実施例の場合も、前記第1実施例及び第2実施例
の場合とセンサ4,4′の特性式を求めるまでは同様であ
るので説明を省略する。
第3実施例の場合は、砥石2とセンサ4及び4′の距
離を測定毎に毎回同じになるように、測定位置を補正す
る点で相違する。
特性式が、第1,第2実施例の場合と同様に、 a02′=p0Z0+q0 b02′=r0Z0+s0 と求められる。
初期値としては、 a02″/p0=(a02′/p0+b02′/r0)/2 b02″/r0=(a02′/p0+b02′/r0)/2 が設定されて記憶される。
以下、研削サイクルを繰り返した後、砥石位置を測定
し砥石変化量を求めて、砥石位置を補正する。
測定プロセスについては、前記第1実施例で説明した
通りである。
第1回目の測定では、センサ4により測定値a11,a12,
a13が求められ、特性式u=p1Z+qi,補正値a12′=p1Z1
+q1が得られる。
同様に、センサ4′により測定値b11,b12,b13が求め
られ、特性式v=r1Z+s1,補正値b12′=r1Z1+s1が得
られる。センサ4,4′の温度ドリフト量d1は、 d1=(a12′/p1+b12′/r1)−(a02′/p0+b02′/
r0) により求められる。
そして補正値a12′及びb12′のドリフト量を補正する
と、 a12″/p1=a12′/p1−d1×r1/(p1+r1) b12″/r1=b12′/r1−d1×p1/(p1+r1) となる。
砥石位置変化量をe1とすると、 e1=e1a(センサ4)=−e1b(センサ4′) であり、即ち、 (a12″/p1−a02″/p0)=−(b12″/r1−b02″/r0) となる。
そして、第2回目の砥石測定位置Zは、砥石変化量e1
を補正した位置で行う。即ち、 (Z1−e1)+t,(Z1−e1),(Z1−e1)−t で測定を行う。
第i回目の測定では、砥石測定位置Zは砥石変化量
(ei-1)により補正した位置で行う。即ち、 (Zi-1−ei-1)+t,(Zi-1−ei-1),(Zi-1−ei-1
−t で測定を行う。
そして、センサ4側では測定値としてai1,ai2,ai3,特
性式u=piZ+qiが求まり、補正値としてai2′=piZi
qiが求まる。
また、センサ4′側では測定値としてbi1,bi2,bi3
特性式としてv=riZ+siが求まり、補正値としてbi2
=riZi+siが求まる。
ドリフト量diは、 di=(ai2′/pi+bi2′/ri)−(ai-1′/pi-1+bi-1′/ri-1) となり、これを特性式のゲインpi,riの逆比に分配して
補正すれば補正後の現在位置ai2″/pi及びbi2″/riは、
それぞれ、 ai2″/pi=ai2′/pi−di×ri/(pi+ri) bi2″/ri=bi2′/ri−di×pi/(pi+ri) であり、砥石位置変化量eiは、 ei=eia=−eib =(ai2″/pi−ai-1,2″/pi-1) =−(bi2″/ri−bi-1,2″/ri-1) となる。
また、第i+1回目の砥石測定位置Zは、前記と同様
に Zi+1+t=(Zi−ei)+t,Z−ei,(Zi−ei)−t で行う。この時現在までの砥石位置変化量の総和 を計算し設定値以上になったら、砥石位置変化量が大き
すぎるので、エラーとする。
以上のように、第3実施例では砥石位置変化量により
測定位置を補正して、砥石位置とセンサ4,4′の距離が
測定毎に毎回同じにする。
尚、前記各実施例において、算出される各値が例えば
pi,ri等が、予め設定した値よりも大きくなる場合は、
エラー処理を行うようにする。
「発明の効果」 本発明は前記した構成を有し、2個の非接触式変位セ
ンサを用い、測定時の各センサの特性式を求めて、測定
値を補正するとともに、予め設定した砥石位置初期値と
に基づいて砥石位置変化量を2個の非接触式変位センサ
毎に算出し、この各砥石位置変化量から各センサの温度
ドリフトに基づく誤差を求め、その誤差を特性式のゲイ
ンの逆比で分配して、砥石位置を演算するものであるか
ら、非接触式変位センサの温度ドリフトの影響による測
定誤差を小さくすることができるとともに、センサのゲ
イン等の特性の経年変化の影響をも小さくすることがで
きる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図は本実施例装置の概略のブロック図、第
2図は演算処理装置の測定処理プロセスを行う場合のメ
インルーチンを示すフローチャート、第3図は砥石初期
位置測定ルーチンを示すフローチャート、第4図は第3
図フローチャートの処理を説明した説明図、第5図は砥
石位置測定ルーチンを示すフローチャート、第6図は砥
石位置の変化量を求めるための説明図である。 1……砥石軸、2……砥石、4,4′……非接触式変位セ
ンサ、6……演算処理装置、10……位置測定手段、11…
…特性式作成手段、12……測定値補正手段、13……初期
位置設定手段、14……砥石位置演算手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−157773(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 G01B 7/00 G01B 11/00 B23Q 17/22 B24B 49/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定された初期位置から砥石の軸方向の変
    位を測定するため、該砥石を軸方向から挟んで配置され
    た2個の非接触式変位センサと、2個の非接触式変位セ
    ンサの検出信号を入力して両センサからの砥石位置を測
    定する位置測定手段と、砥石軸の軸方向の所定間隔毎に
    順次砥石を移動して、前記2個の非接触式変位センサの
    中央位置を含む少なくとも3個所の砥石位置の測定値を
    前記位置測定手段により求め、その各測定値から各非接
    触式変位センサの特性式を求めて記憶する特性式作成手
    段と、作成された特性式により前記中央位置の測定値を
    補正する測定値補正手段と、補正された測定値を砥石の
    初期位置として設定する初期位置設定手段と、砥石位置
    の測定毎に前記特性式作成手段により測定時の非接触式
    変位センサの特性式を求めるとともに、前記測定値補正
    手段により補正した測定値と前記初期位置とから砥石位
    置変化量を2個の非接触式変位センサ毎に算出するとと
    もに、該各砥石位置変化量から各センサの温度ドリフト
    に基づく誤差を求め、その誤差を特性式のゲインの逆比
    で分配して砥石位置を演算する砥石位置演算手段とから
    構成したことを特徴とする砥石位置測定装置。
JP28249489A 1989-10-30 1989-10-30 砥石位置測定装置 Expired - Fee Related JP2786907B2 (ja)

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