JP2783510B2 - 吸着エレメント - Google Patents

吸着エレメント

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通液性円筒状支持体に
繊維状活性炭(別名、ACF)を巻着積層した吸着エレ
メントに関し、特に、液体の吸着に適した吸着エレメン
トに関する。
【0002】
【従来の技術】活性炭は古くから吸着回収用吸着材とし
て使用されてきたが、近年ACFが用いられるようにな
った。このACFは、フエルト、織物又は糸等として用
いることができるため、固定床に使用する場合に応用範
囲が広く、且つ従来の粉・粒状活性炭に比較し、低濃度
での吸着特性に優れ、また吸脱着速度も速いという特性
を具えているため、主として有機性ガス等の吸着回収に
使用されている。
【0003】このACFを使用した吸着エレメントは、
ACFを通気性円筒状支持体の外周に巻着し、吸着時は
外側より有機性ガス含有気流を供給し、ACF巻着層を
通して円筒中孔部より清浄気流を取出し、また脱着時は
円筒中孔部より加熱空気を供給して脱着し、有機性ガス
含有気流として回収する構造となっている。しかしなが
ら、このような構造の吸着エレメントは、ACF巻着層
が支持体面で保持し難く、下方にずり落ちる傾向を示
す。特に蒸気による脱着工程において、ACF巻着層が
蒸気の供給によって水分を含んだような場合、この傾向
が顕著となる。
【0004】このACF巻着層のずり落ちを防止するた
めに、通気性円筒状支持体として外周面に尖頭状突起を
有するものを使用し、この通気性円筒状支持体の外周に
ACFを巻着した吸着エレメントが、実公昭63−57
66号公報により知られている。図1は、外周面に尖頭
状突起を有する通気性円筒状支持体を用いた従来の吸着
エレメントの側断面概略図を示す。図1において、1は
上部有孔フランジ、2は下部無孔フランジ、3は通気性
円筒状支持体、4は通気性円筒状支持体3の外周面に有
する尖頭状突起、5は通気性円筒状支持体3の外周に巻
着積層されたACF巻着層、6は脱着用の加熱蒸気を供
給するための加熱気流供給管、7は加熱気流供給管6を
取り付けるための上部有孔フランジ1の上方に突出した
短管部、8は支持体中孔室密閉可動弁をそれぞれ示す。
【0005】このように構成した吸着エレメントは、A
CF巻着層5のずり落ちが防止されてACF巻着層5に
密度の不均一性の発生が防げるので、ACF巻着層5全
体を吸着材として有効に活用でき、その吸着エレメント
は吸着及び脱着能力が高まるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の外周面に尖頭状突起を有する通気性円筒状支持体を
用いた吸着エレメントは、ガスの吸着用に開発されたも
のであり、このような吸着エレメントを用いて、酒類、
糖液等の水を溶媒とする液体の吸着、脱着処理を行う場
合、ACF巻着層が多量の水分を吸収することになる。
例えば、ACF巻着層のスチーム脱着時と比較して自重
の約4倍程度の量の水を吸収するので、前記従来の吸着
エレメントにおける、内側からの突起のみではACF巻
着層のずり落ちを防止することができないという問題が
あった。また、ずり落ちを防止するために外周からバン
ドなどでACF巻着層を直接緊締すると、ACF巻着層
の密度が部分的に高くなり、通過する液体の圧力損失が
増加し、さらに、バンドの当たった部分の吸着能力を充
分に生かしきれないという問題があった。
【0007】そこで、本発明はACF製のフエルト、マ
ット、織物等を巻着けた吸着材料を用いて、主として液
体の吸着処理を行うことが可能であり、その吸着処理時
においてACF巻着層のずり落ちのトラブルが防止さ
れ、しかもACF巻着層の密度を均一とすることがで
き、吸脱着サイクル数を増加させ、生産性を向上させる
ことができる吸着エレメントを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るために本発明の吸着エレメントは、外周面に尖頭状突
起を有する通液性円筒状支持体の両端に、上部フランジ
と下部フランジとを相対向させて固設し、前記円筒状支
持体の外周に繊維状活性炭が巻着積層されて繊維状活性
炭巻着層が形成された吸着エレメントにおいて、(1)
片側に尖頭状突起を有する複数個の通液性の支持板が、
前記繊維状活性炭巻着層の外周面に突き刺さるように配
置され、(2)前記円筒状支持体の尖頭状突起と前記支
持板の尖頭状突起とにより前記繊維状活性炭巻着層がそ
の内周面及び外周面の両方から支持されていることを特
徴とする。
【0009】本発明の吸着エレメントにおいては、通液
性の支持板は、曲面を有し、その内周面に尖頭状突起を
有することがACF巻着層の支持のために好ましい。ま
たこの通液性の支持板は、多孔となっていることが通液
性のために好ましい。なお、通液性の支持板は、当然に
通気性を有する。
【0010】
【作用】本発明の吸着エレメントは、その中心に位置す
る円筒状支持体の尖頭状突起と、その外周に位置する支
持板の尖頭状突起とにより、ACF巻着層をその内周面
及び外周面の両方から支持しているので、液体の吸脱着
においてもACF巻着層は安定的に円筒状支持体と支持
板とにより支持固定されており、ずり落ちを防止するこ
とができ、そのためACF巻着層の密度を均一にさせ、
液体の吸着処理を安定して行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、本発明は種々の変法が可能であり、以下の実施
例に限定されるものではない。
【0012】図2は本発明の吸着エレメントの側面図を
示す。図2の吸着エレメントのA−A′断面図を図3
に、図3の吸着エレメントのB−B′の断面図を図4に
示す。図2〜図4において、11は上部フランジ、12
は下部フランジ、13は通液性の円筒状支持体、14は
円筒状支持体13の外周面に突設されている尖頭状突
起、15はACFの黒粉が円筒状支持体13内部へ浸入
するのを防ぐための網、16は円筒状支持体13の外周
に網15を介して巻着積層されたACF巻着層、17は
通液性を有する杆状支持板、18は杆状支持板17のA
CF巻着層16を支持する側に突出する尖頭状突起、1
9はACF巻着層16及び杆状支持板17を包囲するS
US等の網状体、20は網状体19を固定するリング状
固定具である。
【0013】本発明の吸着エレメントにおいては、通液
性の円筒状支持体13としては、上部フランジ11及び
下部フランジ12に架設された多孔板、ネット、多数本
の細杆を周方向に配列した筒状枠体及びこれらの組合せ
による支持体等が利用できる。前記筒状枠体の場合、さ
らに隣接する細杆を、環状材などの他の部材にて相互に
固定することもできる。この円筒状支持体13及び尖頭
状突起14の材質は、耐熱、耐蝕性の金属、合成樹脂等
が使用でき、特にステンレスは耐蝕性、耐熱性及び機械
的特性の点で有利である。
【0014】この円筒状支持体13の外周に網15を介
して、ACF製のフエルト、マット又は織物を何層にも
巻着したり、或いはACF紡績糸、フイラメントを周着
させることにより、ACF巻着層16が構成される。こ
のACF巻着層16に円筒状支持体13から突設された
尖頭状突起14が突き刺されるので、ACF巻着層16
を鉛直に配設した場合であっても所定位置に安定的に固
定される。
【0015】図5は通液性の杆状支持板17の斜視図で
あり、図6はその側面図である。この杆状支持板17
は、多数の透孔が設けられており、その内面には、尖頭
状突起18が突設されている。杆状支持板17は縦長方
向を中心軸とした曲面状に湾曲しているものがACF巻
着層16の支持に好ましく、特に内周面の曲率半径に等
しいものであることが最も好ましい。その材質は、前記
円筒状支持体13と同じものでよい。
【0016】杆状支持板17がその尖頭状突起18をA
CF巻着層16内へ突き刺すようにして、ACF巻着層
16を外側からも支持しており、先に説明した円筒状支
持体13の外周面に突設された尖頭状突起14のACF
巻着層16の内側からの支持と相まって、ACF巻着層
16の支持がより強固で確実なものとなる。杆状支持板
17はACF巻着層16の外周に部分的に配置されてい
ても充分にACF巻着層16を支持することが可能であ
り、必要に応じてその本数を増加することができる。こ
のようにして得られた吸着エレメントの外周を網状体1
9で覆い、さらにこの網状体19を針金やバンド等のリ
ング状固定具20で数箇所固定することにより安定的に
ACF巻着層16を固定することができる。
【0017】本発明の吸着エレメントのACF巻着層1
6は、密度を50〜100kg/m3 とし、しかも全体
を均一に保持することができる。このため、ACF巻着
層16全体を吸着材として有効に利用することができ
る。
【0018】本発明の吸着エレメントを使用して液体の
吸着処理を行ない、次いで液体により脱着処理をして、
その吸脱着処理を繰り返し行ったところ、150サイク
ル後のACF巻着層のずり落ち量は、本発明の吸着エメ
レントでは、1m高さ当り6〜10mmであり、吸着率
の低下は確認されなかったのに対し、図1に示した、A
CF巻着層の内側の尖頭状突起を有する円筒状支持体の
みの支持による従来の吸着エレメントでは、1m高さ当
り40〜60mmであり、30サイクル付近から吸着率
の低下が確認された。
【0019】
【発明の効果】本発明の吸着エレメントは、ACF巻着
層のずり落ちを減少させており、しかも、ACF巻着層
が均一に保持されており、液体の吸着処理を行うにあた
り、安定した吸着率を確保することができる。さらに、
一回のACF巻着層充填で運転可能な吸脱着サイクル数
が大幅に増加し、生産性を向上させることができる。
【0020】本発明の吸着エレメントは、ACF巻着層
の外周面に尖頭状突起を有する複数個の通液性の支持板
が固定されているので、その外周をさらに網状体で包囲
し、リング状固定具で固定しても、緊締による密度斑の
発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外周面に尖頭状突起を有する通気性円筒状支持
体を用いた従来の吸着エレメントの側断面概略図であ
る。
【図2】本発明の吸着エレメントの側面図である。
【図3】図2の吸着エレメントのA−A′断面図であ
る。
【図4】図3の吸着エレメントのB−B′の断面図であ
る。
【図5】通液性の杆状支持板の斜視図である。
【図6】通液性の杆状支持板の側面図である。
【符号の説明】
11 上部フランジ 12 下部フランジ 13 円筒状支持体 14,18 尖頭状突起 15 網 16 ACF巻着層 17 杆状支持板 19 網状体 20 リング状固定具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に尖頭状突起を有する通液性円筒
    状支持体の両端に、上部フランジと下部フランジとを相
    対向させて固設し、前記円筒状支持体の外周に繊維状活
    性炭が巻着積層されて繊維状活性炭巻着層が形成された
    吸着エレメントにおいて、 (1)片側に尖頭状突起を有する複数個の通液性の支持
    板が、前記繊維状活性炭巻着層の外周面に突き刺さるよ
    うに配置され、 (2)前記円筒状支持体の尖頭状突起と前記支持板の尖
    頭状突起とにより前記繊維状活性炭巻着層がその内周面
    及び外周面の両方から支持されていることを特徴とする
    吸着エレメント。
  2. 【請求項2】 前記支持板が曲面を有し、その内周面に
    尖頭状突起を有するものである請求項1記載の吸着エレ
    メント。
  3. 【請求項3】 前記支持板が、多孔となっている請求項
    1又は2記載の吸着エレメント。
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