JP2783287B2 - 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法 - Google Patents

鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法

Info

Publication number
JP2783287B2
JP2783287B2 JP63235692A JP23569288A JP2783287B2 JP 2783287 B2 JP2783287 B2 JP 2783287B2 JP 63235692 A JP63235692 A JP 63235692A JP 23569288 A JP23569288 A JP 23569288A JP 2783287 B2 JP2783287 B2 JP 2783287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cobalt
iron
soft magnetic
magnetic material
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63235692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0285319A (ja
Inventor
亙 山岸
勤 飯川
正雄 桑岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Fujitsu Sinter Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Sinter Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Fujitsu Sinter Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP63235692A priority Critical patent/JP2783287B2/ja
Publication of JPH0285319A publication Critical patent/JPH0285319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2783287B2 publication Critical patent/JP2783287B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D6/00Heat treatment of ferrous alloys
    • C21D6/007Heat treatment of ferrous alloys containing Co

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法に関し、 アルミニウムを添加した鉄−コバルト系軟質磁性材料
において、塑性変形能を安定して高めることができる方
法を提供することを目的とし、 コバルト:45−55重量%、アルミニウム:4重量%以下
および残部が実質的に鉄から成る鉄−コバルト系軟質磁
性材料を粉末冶金法で製造した後、さらに、1000−1450
℃に1ないし5時間保持した後、当該保持温度から400
℃以下の温度までの区間を10℃/分よりも速い冷却速度
で冷却するように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法に
関し、さらに詳しくは、鉄−コバルト合金にアルミニウ
ムを添加した成分系の粉末冶金製品に熱処理を施すこす
ことにより、従来の溶解鋳造で作られた鉄−コバルト合
金では得られなかった塑性変形能を有する鉄−コバルト
系軟質磁性材料の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、軟質磁性材料としては、鉄、珪素鋼、パーマロ
イ(Ni:40−90%、残部Feの完全固溶体)、センダスト
(Al:5%、Si:9%、残部Feの合金)、パーメンジュール
(Co:48−50%、残部Feの合金)などが知られている。
このうち、最も高い飽和磁束密度を有するのがパーメ
ンジュールであるが、鉄−コバルト2元合金は非常に規
則化しやすく脆いために、冷間加工性が極めて悪いとい
う欠点がある。そこで、これにバナジウムを2%程度添
加することにより、冷間加工性を改善した溶解材料とし
て2V−パーメンジュールが知られているが、未だ十分な
加工性を有するには至ってない。したがって、鉄−コバ
ルト系軟質磁性材料は、純鉄に比較して磁束密度B4K
約25%高く電磁部品の小型軽量化に適した材料であるに
も関わらず、電話受話器の振動板や高性能電磁石の磁極
などの特殊用途においてのみ実用化されているのが現状
であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、以前に鉄−コバルト合金を粉末冶金法
で製造する方法について特許出願し(特願昭60−281885
号参照)、鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造過程にお
ける加工工程を大幅に省略することを可能とした。すな
わち、溶解材料を加工する場合には切削等により素材か
ら製品形状まで加工する必要があるが、粉末冶金法によ
れば製品形状の材料を作ることができるようになり、こ
れにより加工工程が大幅に省略された。しかしながら、
鉄−コバルト合金の応用用途によっては高い寸法精度を
要求される場合があり、この場合は、粉末冶金製品を金
型に入れ冷間で圧縮するサイジングが必要になった。と
ころが、鉄−コバルト系軟質磁性材料では、サイジング
に必要となる粉末冶金製品の塑性変形能を得ることが出
来ないという問題が残った。
そこで、本発明者らは、さらに、塑性変形能を有する
組成として、アルミニウムが有効であることを見出し、
これを特許出願した(昭和62年12月28日付、特願昭62−
330133号)。これにより、鉄−コバルト系軟質磁性材料
を粉末冶金法で製造する場合のサイジング性および冷間
加工性が改善されたが、この組成の材料を量産に付した
ところ塑性変形能は良好であり、サイジングに所期の寸
法精度となったものから、塑性変形能が不充分なために
中途までしかサイジングができないか、あるいは極端な
場合は割れてしまうものまで分散しており、組成による
改良のみでは安定した塑性変形能を実現できなかった。
よって、本発明はアルミニウムを添加した鉄−コバル
ト系軟質磁性材料において、塑性変形能を安定して高め
ることができる方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記問題点は、特願昭62−330133号で開示したアルミ
ニウム添加/鉄−コバルト系軟質磁性材料に対し、さら
に新規に見出した条件で熱処理を施すことによって解決
される。
本発明は、コバルト:45−55重量%、アルミニウム:4
重量%以下および残部が実質的に鉄から成る鉄−コバル
ト系軟質磁性材料を粉末冶金法で製造した後、さらに、
1000−1450℃に1ないし5時間保持した後、当該保持温
度から400℃以下までの区間を10℃/分よりも速い冷却
速度で冷却することを特徴とする。
[発明の構成およびその作用の具体的説明] 本発明に従えば、例えば鉄粉、コバルト粉、鉄−コバ
ルト合金粉などを適宜組合わせ、これに更にアルミニウ
ム成分としてアルミニウム粉、鉄−アルミニウム合金粉
などを使用して前記したようにコバルト45−55重量%、
アルミニウム4重量%以下の組成比を有する鉄−コバル
ト系軟質磁性材料を粉末冶金法で製造する。アルミニウ
ムの含有量は0.03%以上、特に0.1%以上であることが
好ましい。製品形状にできるだけ近い焼結体を製造した
後、これを1000−1450℃において、1−5時間保持し、
その後、当該保持温度から400℃以下までの区間を10℃
/分よりも速い冷却速度で冷却する。
ここで、コバルトの含有量を45−55重量%に限定した
のは、この範囲外では高透磁率が得られないためであ
る。一方、アルミニウム含有量が4重量%を越えると磁
束密度の劣化が著しくなるので好ましくない。熱処理温
度を1000−1450℃と限定したのは、鉄−コバルト2元合
金がこの温度範囲でγ相となり、高い磁束密度が得られ
るためである。また、熱処理の保持時間を1−5時間と
限定したのは、1時間未満では塑性変形能向上につき十
分な効果が得られず、5時間以上保持を行なってもそれ
以上の効果が得られないためである。冷却速度を10℃/
分よりも遅くすると十分な塑性変形能が得られないので
好ましくない。また、10℃/分以上の冷却速度で急冷を
行なう温度区間を保持温度から400℃以下までと限定し
たのは、塑性変形能向上に関して、保持終了直後から急
冷を行なわないと効果がなく、また400℃まで急冷を行
なえば効果があるからである。当然、この温度以下の室
温までは急冷してもよく徐冷してもよい。
上記のように保持と急冷を行なうことにより塑性変形
能が向上する理由は規則化が避けられるためと推察され
る。
続いて、寸法精度を高めるためのサイジングを行な
う。この際の変形程度は長さ変形で0.55.0%程度であ
る。また、圧力は2〜6t/cm2程度である。変形程度およ
び圧力は粉末冶金製品の精度と製品の要求精度により適
宜調節する。
[実施例] 以下に本発明の具体的な実施例を説明するが、本発明
の技術的範囲を以下の実施例に限定するものでないこと
はいうまでもない。なお、以下の記載において「%」は
重量%を表わす。
実施例1 原料粉としてFe−20%Co合金粉(325メッシュ以下)3
7.5%、Co粉(400メッシュ以下)61.9%およびFe−50%
Al合金粉(325メッシュ以下)0.6%を用意し、Fe−49.8
5%Co−0.3%Alとなるように混合し、さらに潤滑剤とし
て0.75%のステアリン酸亜鉛をくわえて混合した。これ
らの混合粉を4t/cm2の成形圧力で55mm×5mm×3mmの形状
に圧粉成形した。その後、400℃において圧粉体より潤
滑剤を除去し、次に600℃において1時間水素雰囲気に
て予備焼結し、その後1400℃で1時間焼結を行なった。
このようにして得られた焼結体について、真空中で1050
℃で1時間保持した後、アルゴンガスを吹き付けること
により20℃/分の冷却速度で冷却を行なった。
得られた試料について、熱処理前後の引張強さ、ピッ
カース硬さ、伸びを測定した。結果は第1表に示す通り
であった。
なお、比較のために溶解鋳造材を同様に熱処理し、特
性を測定した結果を第1表に示す。
これより、粉末冶金製品ではアルミニウムの添加と熱
処理により塑性変形能が高められるが、溶解製品ではア
ルミニウムの添加と熱処理は塑性変形能を全く高めない
ことが明らかである。
実施例2 下記組成の材料を製造し、実施例1と同様に熱処理し
た材料と熱処理なしの材料を調製した。
寸法が2.7mm,4.6mm,51.5mmであるこれらの材料を金型
に入れ3t/cm2で圧縮した。各組成それぞれ100個につき
圧縮したところ、熱処理なしの材料の多くは割れてしま
ったが、熱処理有りの材料は割れがほとんどなく圧縮方
向に約3〜4%の塑性変形していた。かかる変形をした
材料を良品として歩留りを計算した結果を次の表に示
す。
[発明の効果] 本発明によれば、従来の溶解鋳造材に比較して塑性変
形能が大きくかつ安定して改善されているのでコバルト
系軟質磁性材料の用途範囲を広げることが可能である。
すなわち、本発明の製造方法による鉄−コバルト系軟質
磁性材料は、形状の自由度が拡大するばかりではなく、
打抜きパンチによる孔あけなども可能となり、電話受話
器の振動板や高性能電磁石の磁極などの用途に加えて、
より複雑な形状が要求されるようなコンピュータ周辺端
末機器などの分野における実用化が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C22C 19/07 C22C 38/00 303S 38/00 303 38/10 38/10 C22F 1/00 628 C22F 1/00 628 660C 660 682 682 687 687 691B 691 692A 692 H01F 1/14 Z (72)発明者 桑岡 正雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通シンター株式会社内 (56)参考文献 特公 平8−32949(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 6/00 C22F 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コバルト:45−55重量%、アルミニウム:4
    重量%以下および残部が実質的に鉄から成る鉄−コバル
    ト系軟質磁性材料を粉末冶金法で製造した後、さらに、
    1000−1450℃に1ないし5時間保持した後、当該保持温
    度から400℃以下の温度までの区間を10℃/分よりも速
    い冷却速度で冷却することを特徴とする鉄−コバルト系
    軟質磁性材料の製造方法。
JP63235692A 1988-09-20 1988-09-20 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法 Expired - Fee Related JP2783287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63235692A JP2783287B2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63235692A JP2783287B2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0285319A JPH0285319A (ja) 1990-03-26
JP2783287B2 true JP2783287B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=16989807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63235692A Expired - Fee Related JP2783287B2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2783287B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2655416C1 (ru) * 2017-05-17 2018-05-28 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Способ изготовления изделий из магнитно-мягкого сплава 27кх

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0285319A (ja) 1990-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62156240A (ja) 銅−ニツケル−スズ スピノ−ダル 合金品の粉末や金的製造方法
JPH04329847A (ja) Fe−Ni合金軟質磁性材料の製造方法
EP0595477A1 (en) Method of manufacturing powder material for anisotropic magnets and method of manufacturing magnets using the powder material
JP2801370B2 (ja) 低酸素含有率の成形金属物品の製造方法
KR900006702B1 (ko) 구리-기본 스피노달 합금, 이러한 스피노달 합금체의 제조방법 및 이러한 합금으로부터 제조된 제품
JP2783287B2 (ja) 鉄−コバルト系軟質磁性材料の製造方法
EP0118148A1 (en) Iron-based low-expansion alloy having a crystal structure of the cubic sodium-zinc alloy type of molar ratio 1:13, an article manufactured from this material and method of producing the alloy
JP2003068514A (ja) 圧粉磁心とその製造方法
US4601876A (en) Sintered Fe-Cr-Co type magnetic alloy and method for producing article made thereof
US4582535A (en) Invar alloy on the basis of iron having a crystal structure of the cubic NaZn13 type, an article herefrom
JPS6345306A (ja) 焼結部材の製造方法
JPH04210448A (ja) Zn―22A1超塑性粉末を用いた傾斜型機能材料及びその成形方法
JPH0832949B2 (ja) 鉄―コバルト系軟質磁性材料の製造方法
JPS61295342A (ja) 永久磁石合金の製造方法
JPS61208807A (ja) 永久磁石
JPS59190338A (ja) アルニコ系永久磁石合金の製造方法
JPH05263181A (ja) 高強度および高靭性を有するFe基焼結合金部材の製造法
JPS5823462B2 (ja) 高密度を有するFe−Cr−Co系スピノ−ダル分解型焼結磁性材料
JPS59154004A (ja) 永久磁石の製造方法
JPH10147832A (ja) パーマロイ焼結体の製造方法
CN116364375A (zh) 一种软磁材料及制备方法
JPH0377264B2 (ja)
JPS61239608A (ja) 異方性磁石およびその製造方法
JPS6331540B2 (ja)
JPS63307243A (ja) 焼結軟磁性材料

Legal Events

Date Code Title Description
R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees