JP2783166B2 - 表土等の清掃滅菌装置 - Google Patents

表土等の清掃滅菌装置

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JP2783166B2
JP2783166B2 JP22200094A JP22200094A JP2783166B2 JP 2783166 B2 JP2783166 B2 JP 2783166B2 JP 22200094 A JP22200094 A JP 22200094A JP 22200094 A JP22200094 A JP 22200094A JP 2783166 B2 JP2783166 B2 JP 2783166B2
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誠二 川崎
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KII ANDO KURAFUTO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表土等の清掃滅菌装置に
係わり、特に砂場の砂や農耕地等の土を加熱滅菌する表
土等の清掃滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地面の最上部に位置する表土は、人間生
活と深い係わり合いを持ち、幼児期等にあっては土との
触れ合いにより自然と親しみ、さらに農耕地からは農作
物が採取される。ところで例えば子供の遊び場として親
しまれている砂場などでは、近年、犬や猫などの排泄物
による汚染が発生しており、このような砂場は子供が直
接砂に接するものであるため、砂に含まれる大腸菌や回
虫による汚染、さらには砂に混入した石や金属片あるい
はガラス片などにより怪我をする虞れがある。一方、農
耕地などでも、土に石や金属片あるいはガラス片などの
不純物が混入すると、作業者が怪我をするだけでなく、
耕うん機の回転羽根や鎌が損傷して農作業の妨げとな
り、さらには土中に有害なバクテリアが繁殖すると作物
の成育が妨げられる。そこでこのような表土に含まれる
大腸菌や回虫汚染さらにはバクテリアの繁殖を防止する
ために薬剤散布などが行われているが、このような化学
的処理では、薬剤などによる二次汚染の発生が懸念され
る。
【0003】そして前記石や金属片あるいはガラス片な
どの不純物を除去する装置として、特開昭52−254
70号公報には、砂取入口と、取手のある本体と、引出
し容易な金網籠、又は開閉できる蓋のある金網籠状の車
輪との組合せからなる砂場ゴミ取用具が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記砂場ゴミ取用具で
は、取手を押して両車輪を回すと前方の取入口から砂が
入り、さらに該車輪の網目を通ってふるい落とされた不
純物が籠に残留し、これにより砂から不純物を除去する
ことができるものの、本体を押してスコップ形状をなす
砂取入口から砂を取り込むものであるため、走行抵抗が
大となり、操作性などに劣るという問題がある。また、
本体の中央から取入れた砂を左右の車輪内へと送り込
み、この左右の車輪の網目から砂を排出するものである
ため、本体中央の砂が掘られて左右の車輪側に砂が溜ま
り、その砂が車輪の走行の妨げになると共に、走行後、
車輪走行位置に溜まった砂を、取入口により形成された
中央部の窪みに移し変えて敷き均してやらなければなら
ないなどの不具合があった。さらに車輪と取入口との高
さにより、取込める砂の深さが決まってしまうため、比
較的表面の砂しか処理できないという問題もある。そし
てそのゴミ取用具は、金網によるふるい方式により不純
物を採取することができるものの、砂や土等に含まれる
大腸菌や回虫の卵さらにはバクテリアなどを滅菌するこ
とはできなかった。
【0005】そこで本発明は、砂や土等の表土を加熱滅
菌することができる表土等の清掃滅菌装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、走行
駆動装置を有する機体本体、この機体本体内に表土を
取込む取込装置と、この取込装置により取込んだ表土か
ら不純物を分別する分別装置と、この分別装置により分
別した表土を前記機体本体に設けた排出口に移送する移
送装置と、この移送装置により移送される表土を加熱滅
菌する加熱滅菌装置とを設けたものである。
【0007】また請求項2の発明は、請求項1の清掃滅
菌装置において、前記取込装置の下部に表土取込口を設
け、前記取込装置を昇降可能に設けたものである。
【0008】
【作用】上記請求項1の構成では、走行駆動装置により
走行しながら砂や土等の表土を機体本体内に取込み、こ
の取込んだ表土を分別装置により分別して不純物を分離
し、さらにその表土を移送装置により移送しながら加熱
滅菌装置により加熱滅菌し、この滅菌した表土を排出口
から排出する。
【0009】また上記請求項2の構成では、取込装置
昇降することにより表土を所望深さだけ取込むことがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1及び図9は本発明の第1実施例を示し、
箱型をなす機体本体1の下部には、走行用の前輪2F,
2Fと後輪2B,2Bとをそれぞれ走行軸3,3の左右
に固着し、その後輪2B側の走行軸3の一側には該走行
軸3を回転駆動する走行駆動装置4が設けられている。
この走行駆動装置4は走行用油圧モータ5を備え、この
走行用油圧モータ5の回転駆動軸に固定したウォーム
(図示せず)を、前記走行軸3に設けたホイール(図示
せず)に噛合してなる。
【0011】前記機体本体1の前部には表土を前記機体
本体1内に取込む取込装置11が縦設され、この取込装置
11は、図2に示すように、円筒形の筒体12内に取込用ス
クリューコンベヤ13を設け、この取込用スクリューコン
ベヤ13を、前記筒体12上部に設けた取込用油圧モータ14
によりギヤ群15を介して回転駆動し、さらに前記筒体12
の下端を開口すると共にその下部の前側を略二分の1開
口して表土取込口16を形成し、さらに前記筒体12の上側
後面に略90度下向きの曲管17を連結し、この例では左
右2本の筒体12,12を備え、左右のスクリューコンベヤ
13,13の羽根部18R,18Lが相互に逆の螺旋方向をなし
ている。
【0012】前記取込装置11は、前記機体本体1に昇降
装置21を介して取り付けられている。この昇降装置21
は、図2に示すように、前記機体本体1の前部左右に一
対の螺子棒22,22を縦設し、この螺子棒22は,機体本体
1側に固定した上,下軸受23U,23Dにより上下に位置
固定された状態で回動可能に支持され、その下端に昇降
用油圧モータ24が連結され、この昇降用油圧モータ24は
前記機体本体1に固定されており、またそれら対をなす
螺子棒22,22間には枠状をなす昇降体25が設けられ、こ
の昇降体25は前記機体本体1に設けた左右のガイド部材
26,26に沿って昇降可能に設けられており、その昇降体
25に前記取込装置11を固着し、さらにその昇降体25の上
部左右に連結腕27,27をそれぞれ固着し、この連結腕27
が前記螺子棒22に螺合したナット体28に回動可能に連結
されている。したがって前記昇降用油圧モータ24,24の
駆動により前記螺子棒22,22が回転し、これら螺子棒2
2,22に螺合するナット体28,28が上下に移動し、これ
により昇降体25に固定した前記取込装置11が昇降し、そ
の上昇位置では取込装置11の下端が前輪2Fの接地位置
上部まで上昇し、降下位置では表土である砂S中に略4
0センチ程度まで潜り、この状態で前記取込口16が表土
中に完全に没するようになっている。
【0013】前記取込装置11の前記曲管17の下端開口部
の下方に位置して前記機体本体1には分別装置31が設け
られている。この分別装置31は、図3に示すように、左
右方向に長い上部が開口した箱体32内に、分別傾斜路33
を設け、この分別傾斜路33の分別板33Aは左下がりに傾
斜すると共に複数の分別孔34が穿設され、例えばその分
別板33Aを金網などにより構成しており、前記箱体32の
左側部には、前記分別傾斜路33に連通する不純物排出口
35が設けられ、さらに前記分別傾斜路33の下方に位置す
る前記箱本体32の底板32Aが、右下がりに傾斜して形成
され、その底板32Aの下面には、バイブレータなどの振
動装置36が設けられ、この振動装置36により前記分別板
33A及び底板32Aが振動するようになっている。そして
前記分別孔34の大きさは砂Sや土などが通過可能大きさ
に形成されている。さらに前記底板32Aの低くなった右
側に投入装置41の下端が臨んで設けられている。
【0014】前記投入装置41は、図4に示すように、縦
方向の筒体42を前記機体本1に固定し、その筒体42の
下端に設けた吸込口43を前記底板32Aの右側上に配置
し、前記筒体42内に吸込用スクリューコンベヤ44を設
け、この吸込用スクリューコンベヤ44を前記筒体42上部
に設けた吸込用油圧モータ45によりギヤ群46を介して回
転駆動し、さらに前記筒体42の上側後面に略90度下向
きの曲管47を連結し、この曲管47の下端が前記機体本体
1上部に開口した投入口48に挿入配置されている。また
図4に示したように、前記吸込用スクリューコンベヤ44
は下端から前記曲管47連結位置まで同一螺旋方向をなす
主羽根部49を有すると共に、この主羽根部49と逆方向の
螺旋方向をなす逆羽根部49Aを前記曲管47連結位置の上
方に有している。したがって前記吸込用油圧モータ45を
回転し、主羽根部49により砂Sを上方に移送し、この上
方に移動された砂Sは曲管47連結位置にて逆羽根部49A
によりその上昇が規制され、これにより曲管47内へと誘
導される。尚、前記取込用スクリューコンベヤ13も、図
示しないが、前記曲管17連結位置にて上下に主羽根部と
逆羽根部とを有している。
【0015】前記機枠本体1内には、図4、図5及び図
6に示すように、前後方向の第1ないし第4の筒体51,
51A,51B,51Cが左右に並んで設けられ、これら筒体
51,51A,51B,51Cはステンレススチールなどの鋼製
円筒形パイプなどからなり、それぞれの筒体51,51A,
51B,51Cの前後端を塞ぎ、第1及び第2の筒体51,51
Aを後側の連通筒52で左右方向に連通し、第2及び第3
の筒体51A,51Bの前側を連通筒52Aで左右方向に連通
し、第3及び第4の筒体51B,51Cの後側を連通筒52B
で左右方向に連通し、第4の筒体51Cの前側下部には、
前記機体本体1の下部に排出口53Aを有する排出案内管
53を接続し、また、前記各連通筒52,52A,52Bもステ
ンレススチールなどの鋼製円筒形パイプからなり、前記
第1ないし第4の筒体51,51A,51B,51C及びこれら
を連通接続する連通筒52,52A,52Bにより迷路のよう
なラビリンス式の移送路54を構成し、第1の筒体51の上
部には前記投入口48と連通する開口部55が形成されてい
る。また、図6に示したように、第1ないし第4の筒体
51,51A,51B,51Cは、左側に向かって高さ位置がや
や低くなるように配置されている。
【0016】前記投入口48から投入された砂Sを前記排
出口53まで移送して排出する移送装置61が、前記機体本
体1に設けられ、その移送装置61は前記第1ないし第4
の筒体51,51A,51B,51C内にそれぞれ第1ないし第
4のスクリューコンベヤ62,62A,62B,62Cを配置
し、各スクリューコンベヤ62,62A,62B,62Cの中心
軸63の前後を軸受63A,63Aによりそれぞれ軸支すると
共に、各中心軸63の後端に対をなすスプロケット64,64
を固着し、隣合う中心軸63,63の対応するスプロケット
64,64間にそれぞれチェーン65を掛装し、さらに、図
に示したように、機体本体1の後下部に移送用油圧モー
タ66を設け、この移動用油圧モータ66の回転駆動軸に設
けた駆動スプロケット67と前記第1のスクリューコンベ
ヤ62のスプロケット64との間に駆動伝達チェーン68を掛
装している。また、図5に示したように、前記第1及び
第3のスクリューコンベヤ62,62Bはそれぞれ前記連通
筒52,52B位置を境に前後に主羽根部69と逆羽根部69A
とを有し、第2のスクリューコンベヤ62Aは前記連通筒
52A位置を境に前後に逆羽根部69Aと主羽根部69とを有
し、前記第4のスクリューコンベヤ62Cは前記排出口53
位置にて前後に逆羽根部69Aと主羽根部69とを有してい
る。尚、主羽根部69の螺旋方向と逆羽根部69Aの螺旋方
向とは逆であり、また第1及び第3のスクリューコンベ
ヤ62,62Bの主羽根部69と第2及び第4のスクリューコ
ンベヤ62A,62Cの主羽根部69とは、それぞれ逆の螺旋
方向をなしている。そして前記移動用油圧モータ66を回
転駆動すると、各スクリューコンベヤ62,62A,62B,
62Cが同方向に回転駆動し、投入口48から投入された砂
Sが第1の筒体51内を後方に移送され、連通筒52を通っ
て第2の筒体51Aの前方へと送られ、連通筒52Aを通っ
て第3の筒体51Bの後方へと送られ、さらに連通筒52B
を通って第4の筒体51Cの前方へと送られ、前記排出案
内管53を通って排出口53Aから機体本体1の下部のほぼ
中央へと落下するようになっている。そして前記各筒体
51,51A,51B,51C及び後述する加熱滅菌装置は断熱
材70Aで囲まれた加熱室70内に収納されている。
【0017】前記筒体51,51A,51B,51Cの下部には
表土である砂Sを加熱して殺菌する加熱滅菌装置71が設
けられ、この加熱滅菌装置71は、図6ないし図8に示す
ように、機体本体1の左右長手方向に長短のガスバーナ
72,72Aを複数併設し、これらガスバーナ72,72Aはス
テンレススチール管などからなり、各筒体51,51A,51
B,51Cの下部位置に対応して複数の火炎口73を穿設
し、その長手方向一端を閉塞すると共に、他端にガスノ
ズル74を接続し、このガスノズル74には空気供給口75が
穿設されており、各ガスノズル74が開閉弁76を介してガ
ス供給管77に接続されている。尚、図4において78はガ
スバーナ72を着火するためのパイロットバーナであり、
また、図6に示すように各筒体51,51A,51B,51Cの
上部には温度センサ79が設けられている。そして前記ガ
ス供給管77及びパイロットバーナ78は加熱制御装置80を
介してLPGのガスボンベ81に接続され、さらにその加
熱制御装置80には前記温度センサ79が電気的に接続さ
れ、前記加熱制御装置80により前記ガスバーナ78の着火
及び消火を行うと共に、前記温度センサ79により筒体5
1,51A,51B,51Cの温度を計測し、これらが所定温
度になるようガスバーナ72,72Aに供給するガスの流量
及び圧力を制御する。前記ガスボンベ81は2トン程度の
車両82の荷台83に搭載され、そのガスボンベ81がホース
リール84のガスホース85を介して前記機体本体1側に設
けられた前記加熱制御装置80に接続されている。また前
記車両82には、該車両82のトランスミッションの回転に
より駆動する油圧ポンプ86が設けられ、この油圧ポンプ
86が前記荷台82に搭載された油圧制御ユニット87に接続
され、この油圧制御ユニット87は油圧タンク88を備え、
前記ホースリール84の油圧ホース89を介して前記機体本
体1後部の接続部90に接続され、この接続部90には前記
各油圧モータ5,14,24,24,66及び台車昇降用油圧シ
リンダ91,91に対応する数のコネクター92が設けられ、
これらコネクター92が油圧回路(図示せず)を介して各
油圧モータ5,14,24,24,66及び前記台車昇降用油圧
シリンダ91,91に接続されている。前記台車昇降用シリ
ンダ91,91は前記前輪2F,2Fの前部にそれぞれ縦設
され、その台車昇降用シリンダ91の下部には補助昇降車
輪93が水平回動可能に設けられている。そして前記台車
昇降用油圧シリンダ91を伸長して前記補助昇降車輪93を
前輪2Fの接地位置より下げて接地すると、その補助昇
降車輪93が水平回動可能であるため、機体本体1を人力
などで押して小半径で旋回させることができる。また、
前記後輪2B,2Bの後部には、該後輪2Bより高い位
置に補助車輪94が設けられ、この補助車輪94は水平回動
可能に設けられ、図1に示すように、手動により昇降
し、かつ図示しない固定機構により高さ調整可能となっ
ている。そして前記油圧制御ユニット87には図示しない
操作部が設けられ、この操作部の操作により、車両82側
の前記油圧ポンプ86を動力として各油圧モータ5,14,
24,24,66及び台車昇降用シリンダ91,91が駆動制御さ
れる。尚、図中95は前記加熱室70上に連通して立設され
たロストルである。
【0018】次に前記清掃滅菌装置の使用方法につき説
明する。まず砂場等の清掃滅菌を行う例で説明すると、
図9に示すように、車両82の荷台83に複数のガスボンベ
81,油圧制御ユニット87,ホースリール84及び機体本体
1を搭載し、この状態で清掃すべき砂場まで運搬する。
そして機体本体1を砂場に降ろし、車両82のエンジンに
より駆動するトランスミッションによって油圧ポンプ86
を駆動し、この油圧ポンプ86を動力として油圧制御ユニ
ット87を作動させ、油圧ホース89を介して各油圧モータ
5,14,24,24,66を順次駆動する。初めに昇降装置21
を作動させ、昇降体25を降下させ、取込口16を所定深さ
まで砂S中に挿入する。この様に砂Sを取込む際は、取
込口16を前輪2Fより下方の任意の位置に降下させるこ
とができ、通常の移動時には取込装置11を図9のように
上昇させておくことができるため、邪魔とならない。そ
して走行駆動装置4により機体本体1を所定速度で前進
させ、取込装置11により取込口16より砂Sを取込み、左
右のスクリューコンベヤ13,13によって上昇せしめ、曲
管17より分別装置31内へと落下させる。この場合、図2
に示すように、それら複数のスクリューコンベヤ13,13
の羽根部18R,18Lが相互に逆の螺旋方向をなし、それ
らスクリューコンベヤ13,13を逆方向に回転駆動するた
め、羽根部18R,18Lは逆方向にそれぞれ同速度で回転
することとなり、これによりスクリューコンベヤ13,13
の回転抵抗が釣り合って機体本体1を安定して真直ぐ走
行させることができる。また、昇降装置21により取込装
置11の高さ位置を調整し、さらにスクリューコンベヤ1
3,13の単位時間回転数を調整することにより、砂Sの
取込量を調整することができる。そして曲管17より排出
された砂Sは、図3に示すように、振動装置36により振
動する分別板33A上に落下し、この分別板33Aの分別孔
34を通って砂Sが下部の底板32A上に落下し、該分別孔
34より大きな小石やガラス片等の不純物Fは不純物排出
口35より外部に排出される。そして振動装置36により振
動することによって、分別板33Aによる分別の際、分別
孔34が目詰まりすることなく良好に行われ、かつ不純物
Fが分別板33Aの傾斜に沿って不純物排出口35へと送ら
れ、分別板33Aを通過した砂Sは、振動する底板32Aに
沿って低い方である投入装置41の吸込口43側へと良好に
送られる。
【0019】分別装置31により不純物Fが分別された砂
Sは、図4に示した投入装置41の吸込口43からスクリュ
ーコンベヤ44により上方へと送られ、曲管47を通って投
入口48へと落下する。そしてその投入口48の下部に位置
する開口部55から第1の筒体51に落下した砂Sは、図5
において、第1のスクリューコンベヤ62により後方、す
なわち図5中左側へと移送され、連通筒52を通って第2
の筒体51Aの前方へと移送され、連通筒52Aを通って第
3の筒体51Bの後方へと移送され、さらに連通筒52Bを
通って第4の筒体51Cの前方へと移送され、前記排出案
内管53を通って図6に示した排出口53Aから機体本体1
の下部のほぼ中央へと落下する。このようにして投入口
48から投入された砂Sを、移送装置61によりラビリンス
式の移送路54を通して排出口53Aに移送する間に、該移
送路54の下部に設けた加熱滅菌装置71により該砂Sを加
熱滅菌する。その加熱滅菌装置71は、加熱制御装置80に
より砂Sを所定温度、例えば150〜200度程度に加
熱し、この際各筒体51,51A,51B,51Cに設けた温度
センサ79により、ガスバーナ72,72Aへ供給するガスの
流量及び圧力を制御し、さらに所定温度より異常に高温
となった場合は、ガス供給のオン,オフ制御を行う。こ
の場合、加熱滅菌装置71による加熱は、断熱材70Aに覆
われた加熱室70内で行われるため、熱効率に優れ、また
機体本体1の外部温度が上昇することもない。そして加
熱滅菌された砂Sは機体本体1の下方中央側に向いた排
出口53Aから排出される。したがって機体本体1の前方
中央の取込装置11により取込んだ砂Sを機体本体1の中
央下部に排出するため、使用後砂場を敷き均す必要も少
なくなる。
【0020】一方、前記清掃滅菌装置により、畑等の農
耕地の土を加熱滅菌する場合は、同様にして取込装置11
により表土である土を取り込み、分別装置31により不純
物Fを分別し、この不純物Fを分別した土を移送装置61
により移送しながら加熱滅菌し、この場合は、加熱滅菌
装置71による土の加熱温度を300度程度とし、土に含
まれる有害なバクテリアを滅菌する。このようにして土
を滅菌することにより、特に有機栽培を行う農耕地等に
おいては有益な効果が得られる。
【0021】このように本実施例では請求項1に対応し
て、走行駆動装置4を有する機体本体1、この機体本
体1内に表土たる砂Sを取込む取込装置11と、この取込
装置11により取込んだ砂Sから不純物Fを分別する分別
装置31と、この分別装置31により分別した砂Sを機体本
体1に設けた排出口53Aに移送する移送装置61と、この
移送装置61により移送される砂Sを加熱滅菌する加熱滅
菌装置71とを設けたものであるから、走行駆動装置4に
より走行しながら砂Sや土等の表土を機体本体1内に取
込み、この取込んだ表土を分別装置31により分別して不
純物Fを分離し、さらにその表土を移送装置61により移
送しながら加熱滅菌装置71により加熱滅菌し、この滅菌
した表土を排出口53Aから排出することができる。そし
て薬剤等により殺菌するものと異なり、加熱滅菌するも
のであるから、二次汚染の心配がなく、砂Sや土に含ま
れる大腸菌や回虫の卵さらには有害なバクテリアなどを
滅菌することができる。このため農作物を栽培する農耕
地の土壌等に用いる場合は特に有効となる。しかも加熱
滅菌と同時に、表土などに含まれる小石やガラス片等の
不純物Fを分離できるため、砂場等に用いた場合では、
児童が安全に遊ぶことができ、農耕地等に用いた場合で
は、耕うん機の回転羽根や鎌が損傷することなく、安全
に農作業を行うことができる。さらに機体本体1は自走
式であるため、作業者に負担を掛けることもない。
【0022】またこのように本実施例では請求項2に対
応して、取込装置11の下部に表土取込口16を設け、取込
装置11を昇降可能に設けたものであるから、取込装置11
を昇降することにより表土を所望深さだけ取込むことが
でき、また、運搬時等には取込口16を上昇させておけ
ば、輸送や移動等の際邪魔になることもない。
【0023】さらに実施例上の効果として、油圧制御ユ
ニット87を機体本体1と別体に構成し、油圧ホース89に
より連結し、また、各装置の駆動を油圧モータ5,14,
24,24,66及び台車昇降用油圧シリンダ91,91により行
うようにしたから、機体本体1を小型化することがで
き、狭い場所でも使用可能となる。また、各スクリュー
コンベヤ13,44,62,62A,62B,62Cは、それぞれ主
羽根部と逆羽根部とを有するように構成したから、各ス
クリューコンベヤ13,44,62,62A,62B,62Cとほぼ
直交する方向に表土をスムーズに送ることができる。さ
らに分別装置31には振動装置36を設けたから、不純物F
の分離と表土の送りを良好に行うことができる。さらに
また、移送路54をラビリンス式に形成したから、機体本
体1を小型な箱型にしたままで比較的長い移送路54を形
成することができ、この移送路54を移送中の表土を効率
よく加熱滅菌することができる。しかも移送路54を構成
する第1ないし第4の筒体51,51A,51B,51Cは排出
案内管53側に向かって高さ位置がやや低くなるように構
成したから、各筒体間の表土の移送をスムーズに行うこ
とができる。また、加熱滅菌装置71は、温度センサ79に
より各筒体の温度を計測し、これに基づき加熱制御装置
80がガスバーナ72,72Aへのガス供給量等を制御して加
熱温度を一定とするように構成したから、所望の温度で
表土を加熱滅菌することができ、滅菌すべきバクテリ
ア,菌あるいは回虫の卵などその種類によって加熱温度
を制御することができ、これにより有害なバクテリアな
どだけを滅菌することも可能となる。さらにまた、機体
本体1の下部には昇降自在な補助昇降車輪93及び補助車
輪94を設けたから、これらを用いて機体本体1を狭い範
囲で旋回させることができる。また機体本体1の前方中
央に取込装置11を設けると共に、この取込装置11の後方
で機体本体1の下部中央に向いた排出管53の排出口53A
から処理済みの砂Sを排出するため、使用後砂場等を敷
き均す必要も少なくて済む。さらに筒体51,51A,51
B,51Cをステンレススチールなどの鋼製筒体より構成
し、この内部に金属製のスクリューコンベヤ62,62A,
62B,62Cをそれぞれ配置し、それら筒体51,51A,51
B,51Cを加熱室70内に収納し、この加熱室70の壁を挿
通した回転軸63を該加熱室70の外部で軸受63Aにより軸
支すると共に、その該加熱室70の外部において回転軸63
にスプロケット64を固着したことにより、軸受63Aや移
送用油圧モータ66の回転を伝達するスプロケット64及び
チェーン65などが加熱滅菌装置71の熱に晒されないた
め、長期に渡って安定して移送装置61を駆動することが
できる。しかも移送路54を円筒形の筒体51,51A,51
B,51Cにより構成することにより、加熱滅菌装置71に
よって断面円形の筒体内が均等に加熱され、さらにスク
リューコンベヤ62,62A,62B,62Cにより移送される
砂Sは同時に攪拌されるため、均一な加熱滅菌効果が得
られる。
【0024】図10は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、図10は、前記機体本体1に
無限軌道101 を設けた例を示し、機体本体1の下部には
無限軌道用前輪102F及び後輪102Bを設け、走行駆動装置
104 は、それら左右の後輪102B,102Bを、左右の走行用
油圧モータ105 ,105 によりそれぞれ回転駆動するよう
に構成している。したがって油圧制御ユニット87によ
り、左右の走行用油圧モータ105 ,105 を同速度で回転
駆動すると機体本体1が直進し、左右の走行用油圧モー
タ105 ,105 を異なる速度で、あるいは逆方向に回転駆
動すると、旋回することもできる。
【0025】このように本実施例では請求項1に対応し
て、走行駆動装置104 を有する機体本体1、この機体
本体1内に表土たる砂Sを取込む取込装置11と、この取
込装置11により取込んだ砂Sから不純物Fを分別する分
別装置31と、この分別装置31により分別した砂Sを機体
本体1に設けた排出口53Aに移送する移送装置61と、こ
の移送装置61により移送される砂Sを加熱滅菌する加熱
滅菌装置71とを設けたものであるから、走行駆動装置10
4 により走行しながら砂Sや土等の表土を機体本体1内
に取込み、この取込んだ表土を分別装置31により分別し
て不純物Fを分離し、さらにその表土を移送装置61によ
り移送しながら加熱滅菌装置71により加熱滅菌し、この
殺菌した表土を排出口53Aから排出することができ、上
記第1実施例と同様な作用,効果を有し、また請求項2
にも対応して上記第1実施例と同様な作用,効果を有
し、また、この例では無限軌道101 を用いることによ
り、比較的凹凸を有する表土上でも安定して走行するこ
とができる。
【0026】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば走行駆動装置4,104 、取込装
置11、昇降装置21、分別装置31、移送装置61及び加熱殺
菌装置71は各種タイプのものを用いることができ、ま
た、実施例においてはこれらを油圧モータにより駆動す
る例を示したが、電動モータや空気圧を用いるモータな
どを使用することができる。さらに、取込装置11や移送
装置61には、バケット式コンベヤを用いたり、加熱殺菌
装置には、石油バーナを用いたりすることもできる。さ
らに昇降装置としては、油圧シリンダなどにより取込装
置を昇降するようにしてもよい。さらにまた、取込装置
11に設けるスクリューコンベヤ13の数は、実施例で示し
た2基に限らず3,4基あるいはそれ以上でもよく、そ
のスクリューコンベヤ13の数を増減することにより、表
土の取込量を調整できる。そしてそのスクリューコンベ
ヤ13を偶数基設けると共に、羽根部が逆方向なものを同
数配置することが好ましく、このように構成すれば上述
したように回転抵抗を釣り合わせることができる。ま
た、投入装置41の吸込用スクリューコンベヤ44の数も2
基以上でもよく、さらに移送装置61に設けるスクリュー
コンベヤ62…の数も実施例の4基に限定されず、3基以
下、あるいは5基、6基以上にすることもでき、この場
合も複数の筒体及びスクリューコンベヤを並べて配置す
ればよい。さらにまた、ガスバーナの数及び配置も適宜
選定可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、走行駆動装置を有す
る機体本体、この機体本体内に表土を取込む取込装置
と、この取込装置により取込んだ表土から不純物を分別
する分別装置と、この分別装置により分別した表土を前
記機体本体に設けた排出口に移送する移送装置と、この
移送装置により移送される表土を加熱滅菌する加熱滅菌
装置とを設けたものであり、砂や土等の表土を加熱滅菌
することができる表土等の清掃滅菌装置を提供すること
ができる。
【0028】また請求項2の発明は、前記取込装置の下
部に表土取込口を設け、前記取込装置を昇降可能に設け
たものであり、砂や土等の表土を加熱滅菌することがで
きる表土等の清掃滅菌装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部切欠側面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す取込装置の正面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例を示す分別装置の断面図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例を示す要部の平断面図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例を示す要部の一部切欠平面
図である。
【図8】本発明の第1実施例を示すガスバーナの側面図
である。
【図9】本発明の第1実施例を示す使用状態を示す説明
図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す一部切欠側面図で
ある。
【符号の説明】
1 機体本体 4 104 走行駆動装置 11 取込装置 16 表土取込口 31 分別装置 53A 排出口 61 移送装置 71 加熱滅菌装置 S 砂(表土) F 不純物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行駆動装置を有する機体本体、この
    機体本体内に表土を取込む取込装置と、この取込装置に
    より取込んだ表土から不純物を分別する分別装置と、こ
    の分別装置により分別した表土を前記機体本体に設けた
    排出口に移送する移送装置と、この移送装置により移送
    される表土を加熱滅菌する加熱滅菌装置とを設けたこと
    を特徴とする表土等の清掃滅菌装置。
  2. 【請求項2】 前記取込装置の下部に表土取込口を設
    け、前記取込装置を昇降可能に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の表土等の清掃滅菌装置。
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