JP2783009B2 - ガスタービンの制御装置 - Google Patents

ガスタービンの制御装置

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JP2783009B2 JP26776791A JP26776791A JP2783009B2 JP 2783009 B2 JP2783009 B2 JP 2783009B2 JP 26776791 A JP26776791 A JP 26776791A JP 26776791 A JP26776791 A JP 26776791A JP 2783009 B2 JP2783009 B2 JP 2783009B2
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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスタービンの排気
組成を改善する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの回転をアクセル開度に対
応した目標回転数となるようにフィードバック制御する
装置が、実公昭61ー20265号公報に開示されてい
る。
【0003】また、この装置ではガスタービンのコンプ
レッサ駆動タービンの入口ガス温度とタービン回転数が
相関し、かつコンプレッサ駆動タービン入口ガス温度が
燃焼器の入口空気温度と相関することから、燃焼器入口
空気温度を検出しながらコンプレッサ駆動タービンの入
口ガス温度を推定し、入口ガス温度を目標特性に対応さ
せるように燃料供給量を制御している。
【0004】ガスタービンの低負荷運転時やアイドル運
転時は、要求タービン回転数が低くなり、このためター
ビン入口温度も低く、これに対応して燃焼器入口空気温
度も相対的に低い状態で均衡する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスタービ
ンの燃焼器として、燃料を蒸発(気化)させ、空気と予
混合して希薄燃焼させるタイプがあるが、この場合、上
記したアイドル運転時等、燃焼器入口空気温度が低下す
ると、燃料の予蒸発が不完全となり、排気組成が悪化す
る傾向があった。
【0006】燃焼器で燃料を燃焼させる前に予め蒸発さ
せておくと、NOxの発生量が低下するが、燃料の蒸発
率が低いと、未蒸発の燃料液滴が拡散燃焼を起こし、N
Oxの発生量が急激に増加するのである。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すようにコンプレッサ70の入口に可変案内翼71を設
け、燃焼器72の入口に燃料の予蒸発予混合室を設けた
ガスタービンにおいて、アクセル開度の検出手段73
と、燃焼器72の入口空気温度の検出手段74と、アク
セル開度からタービン75の目標回転数を算出する目標
回転数算出手段76と、タービン75の回転数が目標回
転数となるように燃焼器72への燃料を制御する燃料制
御手段77と、アクセル開度が設定値以下のとき燃焼器
72の入口空気温度を所定温度に保つようにコンプレッ
サ入口可変案内翼71を駆動制御する入口空気温度制御
手段78とを設ける。
【0009】第2の発明は、図2に示すようにコンプレ
ッサ80の入口ならびにパワータービン81の入口にそ
れぞれ可変案内翼82,83を設け、燃焼器84の入口
に燃料の予蒸発予混合室を設けたガスタービンにおい
て、アクセル開度の検出手段85と、燃焼器84の入口
空気温度の検出手段86と、アクセル開度からガス発生
機軸87の目標回転数を算出する目標回転数算出手段8
8と、ガス発生機軸87の回転数が目標回転数となるよ
うに燃焼器84への燃料を制御する燃料制御手段89
と、アクセル開度が設定値以下のときパワータービン8
1の回転数を所定回転数に保つようにパワータービン入
口可変案内翼83を駆動制御する回転数制御手段90
と、この制御時に燃焼器84の入口空気温度を所定温度
に保つようにコンプレッサ入口可変案内翼82を駆動制
御する入口空気温度制御手段91とを設ける。
【0010】第3の発明は、図3に示すようにパワータ
ービン93の入口に可変案内翼94を設け、燃焼器95
の入口に燃料の予蒸発予混合室を設けたガスタービンに
おいて、アクセル開度の検出手段96と、燃焼器95の
入口空気温度の検出手段97と、アクセル開度が設定値
以下のときパワータービン93の回転数を所定回転数に
保つように燃焼器95への燃料を制御する燃料制御手段
98と、この制御時に燃焼器95の入口空気温度を所定
温度に保つようにパワータービン入口可変案内翼94を
駆動制御する入口空気温度制御手段99とを設ける。
【0011】
【作用】アクセル開度が小さく燃料供給量の少ないアイ
ドル運転時等、タービン入口温度が下がり、燃焼器の入
口空気温度が低くなる。
【0012】第1の発明では、このときコンプレッサ入
口可変案内翼を小流量側に駆動し、コンプレッサの効率
を高めることで、燃焼器の入口空気温度を所定値に保
つ。
【0013】第2の発明では、このときパワータービン
入口可変案内翼を閉じ側にならびにコンプレッサ入口可
変案内翼を小流量側に駆動することで、パワータービン
の所定回転数を保ちながらマッチング温度を高め、かつ
コンプレッサの効率を高めて、燃焼器の入口空気温度を
所定値に保つ。
【0014】第3の発明では、このときパワータービン
入口可変案内翼を開き側に駆動して、ガス発生機軸の所
定回転数を維持することで、燃焼器の入口空気温度を所
定値に保つ。
【0015】
【実施例】まず、第2の発明の実施例を説明する。
【0016】図4において、1はガス発生機のコンプレ
ッサ、2はコンプレッサ1とガス発生機軸3によって連
結されたコンプレッサ駆動タービンで、予蒸発予混合燃
焼器6においてコンプレッサ1で圧縮された吸入空気と
ともに燃料を燃焼させ、この燃焼ガスによりコンプレッ
サ駆動タービン2が駆動される。
【0017】4はコンプレッサ駆動タービン2を通過し
た燃焼ガスによって駆動されるパワータービンで、車両
等の負荷12を駆動する。
【0018】5は圧縮空気を加熱する再熱用の熱交換
器、7は前記燃焼器6に供給する燃料を調整する燃料調
整弁、8は燃料調整弁駆動装置、9は燃料ポンプであ
る。
【0019】10はパワータービン4に導く燃焼ガスの
通路を絞るパワータービン入口可変案内翼、11はその
可変案内翼10の角度調整機構、31はコンプレッサ1
に導く空気に予旋回を与えるコンプレッサ入口可変案内
翼、32はその可変案内翼31の角度調整機構である。
【0020】13はアクセル開度の検出器、15はガス
発生機軸3の回転数NGGの検出器、16はパワータービ
ン4の回転数NPTの検出器、33は燃焼器6の入口空気
温度の検出器で、これらの各検出信号はコントローラ1
8に入力し、コントローラ18はこれらに基づいて前記
燃料調整弁7の開度(燃料供給量)、各可変案内翼1
0,31の角度を制御する。
【0021】図5にアイドル運転時および極低負荷運転
時のコントローラ18の各可変案内翼10,31の制御
ブロックを示すと、アクセル開度からこれらの状態を判
断する低負荷およびアイドル状態判断部35、極低負荷
およびアイドル時にパワータービン4の回転数に基づい
てパワータービン入口可変案内翼10(VN)を駆動制
御するVN駆動制御部38、同じく極低負荷およびアイ
ドル時に燃焼器6の入口空気温度に基づいてコンプレッ
サ入口可変案内翼(ViGV)31を駆動制御するVi
GV駆動制御部37からなる。
【0022】なお、21,22,34はコントローラ1
8の各出力を増幅するコンバータである。
【0023】ここで、予蒸発予混合燃焼器6の具体例を
図6に示す。
【0024】この燃焼器6は、コンプレッサ1および熱
交換器5を介して供給される空気を導入する空気導入孔
40を設けたカバー41に囲まれた予蒸発予混合室とし
ての蒸発管42を有し、この蒸発管42の下流端に接続
して燃焼筒43を有している。
【0025】蒸発管42の複数の空気導入孔44が形成
された周壁には、同じく図示しない空気導入孔が形成さ
れたリング状のスリーブ45が回動自由に嵌合され、ス
リーブ45によって空気導入孔44の開口面積が可変と
なっている。
【0026】蒸発管42内の上流端部には、蒸発管42
内に燃料を噴射する予蒸発予混合燃焼用の第1燃料噴射
ノズル46が装着され、燃焼筒43との接続部である蒸
発管42下流端部には、蒸発管42中心部にブラケット
47を介して支持された火炎保持用のセンタボディ48
に装着されて拡散燃焼用の第2燃料噴射ノズル49が設
けられている。
【0027】アイドル運転時等、第1燃料噴射ノズル4
6から蒸発管42内に噴射された燃料は、空気導入孔4
0から導入される空気の温度によって蒸発管42内で予
蒸発し、空気と予混合して燃焼筒43内に導入されるよ
うになっている。
【0028】燃焼筒43の周壁には、希釈用空気を燃焼
筒43内に導入するための第1空気取り入れ口50およ
び拡散燃焼用の空気を燃焼筒43内に導入するための第
2空気取り入れ口51が形成され、これらの空気取り入
れ口50,51はそれぞれリング状のスリーブ52,5
3によって開口面積が可変となっている。
【0029】この燃焼器6の蒸発管42を囲うカバー4
1の内側に前記入口空気温度検出器33が設置されてい
る。
【0030】また、コンプレッサ入口可変案内翼31の
構造を図7に示す。
【0031】これは、コンプレッサ1のインペラ入口部
の周囲に、多数のベーン55が同方向に揺動自由に配置
され、その角度調整機構32の図示しないリング部材を
回動すると、各ベーン55が一体に図示の開状態から閉
じ側に駆動される。
【0032】ベーン55の開状態では流入空気に予旋回
を与えることはないが、ベーン55を閉じていくと、そ
の角度に応じて流入空気に予旋回を与えるようになって
いる。つまり、図8のように小流量側になる。
【0033】コントローラ18(目標回転数算出手段、
燃料制御手段、回転数制御手段、入口空気温度制御手
段)の極低負荷およびアイドル時の制御内容を図9のフ
ローチャートに示し、説明する。
【0034】ステップ101でアクセル開度θAを読み
込み、ガス発生機軸3の回転数NGGがアクセル開度θA
から算出した目標回転数となるように、燃料調整弁7の
開度を制御する。具体的には、図16に示すようにアク
セル開度θAに対してガス発生機軸3の回転数NGG(1
軸においてはタービン軸回転数)を予め記憶しておき、
この回転数を保つように燃焼器6に供給する燃料量Gf
を入力、軸回転数NGGを出力とした閉ループを構成し、
制御する。
【0035】ステップ102ではアクセル開度θAを予
め決めた極低負荷状態に対応した設定開度θAOと比較
し、アクセル開度θAが設定開度θAO以下の極低負荷時
には、ステップ103で燃焼器6の入口空気温度Tcc
を読み込む。
【0036】次に、ステップ104ではパワータービン
4の回転数NPTを読み込むと共に、PID制御(比例積
分微分制御)によりその回転数NPTを所定の回転数に保
つように、パワータービン入口可変案内翼10の角度θ
VN(閉じ側)を算出し、ステップ105にて角度調整機
構11に出力する。
【0037】そして、ステップ106にて燃焼器6の入
口空気温度Tccが所定の設定温度Tcco以下のとき
に、ステップ107にてPID制御により入口空気温度
Tccをその設定温度Tccoに保つように、コンプレ
ッサ入口可変案内翼31の角度θViGV(小流量側)を算
出し、限界値θViGVLiMiTを越えない範囲で(ステップ
108,109)、ステップ110にて角度調整機構3
2に出力する。
【0038】次に作用を説明する。
【0039】コンプレッサ1によって圧縮された吸入空
気は、熱交換器5で加熱された後、燃焼器6において燃
料とともに燃焼する。この燃焼ガスによってコンプレッ
サ駆動タービン2が駆動され、コンプレッサ1を回転さ
せる。
【0040】コンプレッサ駆動タービン2を出た燃焼ガ
スは、可変案内翼10を介して次段のパワータービン4
に流入し、これを駆動する。パワータービン4によって
車両等の負荷12が駆動される。
【0041】パワータービン4を出た排気ガスは熱交換
器5において、コンプレッサ1からの吸入空気と熱交換
して温度を高める。
【0042】燃焼器6に供給される燃料量は、コントロ
ーラ18によりアクセル開度に対応してガス発生機軸3
の回転数NGGが目標の回転数となるように制御される。
【0043】ところで、燃焼器6は予蒸発予混合希薄燃
焼器であって、軽油等の液体燃料を蒸発管を通して蒸発
させ、希薄な均一な混合気(空気過剰率=2〜3程度)
として燃焼させるもので、NOxの発生率が非常に低い
という特徴をもつ。
【0044】しかし、図10にも示すように、燃料の蒸
発率が下がると、燃焼時に発生するNOxは急激に増加
する。これは蒸発しない燃料液滴が拡散燃焼を起こすた
めで、蒸発率が高いときはNOxの発生は非常に少な
い。
【0045】燃焼器6における燃料の蒸発は燃焼器入口
温度に相関し、入口温度が高くなるほど蒸発が良好とな
る。図11は燃料を完全に蒸発させるのに必要な蒸発管
の長さ(距離)を示すもので、入口温度が高ければ蒸発
距離は短くなる。実際には蒸発管の内部での燃料の自然
着火を防ぐために、蒸発管の長さ(図6参照)は制限さ
れる。したがって、入口温度が低いと、図11の斜線領
域で示す範囲での燃料の蒸発が不十分となってしまう。
【0046】一般にガスタービンが中、高負荷で運転さ
れているときは、燃焼器の入口空気温度は高く保たれる
ため、燃料の蒸発が不十分となることはないが、アイド
ル運転時や極低負荷運転時には燃料の供給量が少なく、
コンプレッサ駆動タービン入口ガス温度も低く、結果と
して燃焼器入口空気温度も低くなり、燃料の蒸発率が下
がるのである。
【0047】しかし、本発明では、アクセル開度に基づ
いてこのようなアイドル運転域等を判定すると、コント
ローラ18が角度調整機構11,32を介して、パワー
タービン入口可変案内翼10を閉じ側に駆動してパワー
タービン4の所定の回転数を保つと同時に、コンプレッ
サ入口可変案内翼31を小流量側に駆動することで、マ
ッチング温度を高め、コンプレッサ効率を高めて、燃焼
器6の入口空気温度を所定温度に保つ。
【0048】この場合、燃料制御により、ガス発生機軸
3の回転数NGGを極端に下げると、図12のようにマッ
チング温度は高まるが、ガス発生機軸3の回転数NGG
下げたのでは、加速性能が悪化する。
【0049】また、パワータービン4の回転数NPTは、
補機を駆動する関係から一定の回転以下に低下するのは
好ましくないし、アイドル時等に一定の回転以上に上昇
してしまうのも好ましくない。
【0050】このため、燃料制御によってガス発生機軸
3およびパワータービン入口可変案内翼10によってパ
ワータービン4の各所定の回転数を保ちながら、コンプ
レッサ入口可変案内翼31を小流量側に駆動し、これに
より燃焼器6の入口空気温度を高めるのである。
【0051】したがって、アイドル時等に要求に合った
運転状態を確保しつつ、適正な燃焼器入口空気温度を保
って、燃料の予蒸発予混合を促進することができ、良好
な排気性能を得ることができる。
【0052】第1の発明は、アイドル時に前記パワータ
ービン4を所定の回転に保つ必要のないものに、対応す
る。
【0053】即ち、補機がガス発生機軸3に連結されて
いて、アイドル時にパワータービン4を所定の回転にす
る必要のない場合には、パワータービン入口可変案内翼
10を閉じ側に駆動せずとも良く、したがってこの場合
には、図5中のVN駆動制御部38が不要になり、アイ
ドル時にコンプレッサ入口可変案内翼31を小流量側に
駆動することで、燃焼器6の入口空気温度を高めること
ができる。
【0054】また、第1の発明は、パワータービンのな
い1軸タービンにも、対応する。
【0055】1軸タービンの場合、アイドル時に補機を
駆動するタービン(コンプレッサ駆動タービン)の所定
の回転数を保ちながら、コンプレッサ入口可変案内翼3
1を小流量側に駆動して、燃焼器6の入口空気温度を所
定温度に保つ。
【0056】図13〜図15は第3の発明の実施例を示
し、コンプレッサ入口可変案内翼のないものである。
【0057】前図4と同一部分には同符号を付してあ
り、またアイドル運転時および極低負荷運転時のコント
ローラ60の制御ブロックは、アクセル開度からこれら
の状態を判断する低負荷およびアイドル状態判断部3
5、極低負荷およびアイドル時にパワータービン4の回
転数に基づいて燃料調整弁7の開度を制御する燃料流量
制御部62、同じく極低負荷およびアイドル時に燃焼器
6の入口空気温度に基づいてパワータービン入口可変案
内翼(VN)10を駆動制御するVN駆動制御部61か
らなる。
【0058】コントローラ60(燃料制御手段、入口空
気温度制御手段)の極低負荷およびアイドル時の制御
は、図15のフローチャートに基づき、ステップ201
でアクセル開度θAを読み込み、ステップ202にてア
クセル開度θAを極低負荷状態に対応した設定開度θAO
と比較し、アクセル開度θAが設定開度θAO以下の極低
負荷時には、ステップ203で燃焼器6の入口空気温度
Tccを読み込む。
【0059】次に、ステップ204ではパワータービン
4の回転数NPTを読み込むと共に、PID制御(比例積
分微分制御)によりその回転数NPTを所定の回転数に保
つように、燃焼器6への燃料量Gfを算出し、ステップ
205にて燃料調整弁7に出力する。
【0060】そして、ステップ206にて燃焼器6の入
口空気温度Tccが所定の設定温度Tcco以下のとき
に、ステップ207にてPID制御により入口空気温度
Tccをその設定温度Tccoに保つように、パワータ
ービン入口可変案内翼10の角度θVN(開き側)を算出
し、限界値θVNLiMiTを越えない範囲で(ステップ20
8,209)、ステップ210にて角度調整機構11に
出力する。
【0061】このようにすれば、アイドル時等にパワー
タービン4から無用のパワーを出さずに、マッチング温
度が高まり、ガス発生機軸3の所定回転数を維持しなが
ら、燃焼器6の入口空気温度を所定温度に制御すること
ができる。
【0062】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、予蒸発予混合
燃焼器を設けたガスタービンにおいて、燃焼器への燃料
制御およびコンプレッサ入口やタービン入口に設けた可
変案内翼の制御により、アイドル時等の良好な運転状態
を維持しながら燃焼器の入口空気温度を適正温度に保つ
ことができ、アイドル時等にあっても燃料の蒸発を促進
して低NOx燃焼を行うことができ、排気性能を大幅に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】発明の構成図である。
【図3】発明の構成図である。
【図4】実施例を示すブロック構成図である。
【図5】コントローラの部分ブロック構成図である。
【図6】燃焼器の断面図である。
【図7】コンプレッサ入口可変案内翼の説明図である。
【図8】コンプレッサの特性図である。
【図9】制御内容を示すフローチャートである。
【図10】燃料蒸発率とNOxの発生量との関係を示す
説明図である。
【図11】燃焼器入口空気温度と燃料蒸発距離との関係
を示す説明図である。
【図12】ガス発生機軸回転にマッチングするタービン
入口温度の例を示す説明図である。
【図13】実施例を示すブロック構成図である。
【図14】コントローラの部分ブロック構成図である。
【図15】制御内容を示すフローチャートである。
【図16】アクセル開度に対するガス発生機軸回転数の
設定例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 2 コンプレッサ駆動タービン 3 ガス発生機軸 4 パワータービン 5 熱交換器 6 燃焼器 7 燃料調整弁 10 パワータービン入口可変案内翼 13 アクセル開度検出器 15 ガス発生機軸回転数検出器 16 パワータービン回転数検出器 18 コントローラ 31 コンプレッサ入口可変案内翼 33 燃焼器入口空気温度検出器 42 蒸発管 55 ベーン 60 コントローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサの入口に可変案内翼を設
    け、燃焼器の入口に燃料の予蒸発予混合室を設けたガス
    タービンにおいて、アクセル開度の検出手段と、燃焼器
    の入口空気温度の検出手段と、アクセル開度からタービ
    ンの目標回転数を算出する目標回転数算出手段と、ター
    ビンの回転数が目標回転数となるように燃焼器への燃料
    を制御する燃料制御手段と、アクセル開度が設定値以下
    のとき燃焼器の入口空気温度を所定温度に保つようにコ
    ンプレッサ入口可変案内翼を駆動制御する入口空気温度
    制御手段とを設けたことを特徴とするガスタービンの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 コンプレッサの入口ならびにパワーター
    ビンの入口にそれぞれ可変案内翼を設け、燃焼器の入口
    に燃料の予蒸発予混合室を設けたガスタービンにおい
    て、アクセル開度の検出手段と、燃焼器の入口空気温度
    の検出手段と、アクセル開度からガス発生機軸の目標回
    転数を算出する目標回転数算出手段と、ガス発生機軸の
    回転数が目標回転数となるように燃焼器への燃料を制御
    する燃料制御手段と、アクセル開度が設定値以下のとき
    パワータービンの回転数を所定回転数に保つようにパワ
    ータービン入口可変案内翼を駆動制御する回転数制御手
    段と、この制御時に燃焼器の入口空気温度を所定温度に
    保つようにコンプレッサ入口可変案内翼を駆動制御する
    入口空気温度制御手段とを設けたことを特徴とするガス
    タービンの制御装置。
  3. 【請求項3】 パワータービンの入口に可変案内翼を設
    け、燃焼器の入口に燃料の予蒸発予混合室を設けたガス
    タービンにおいて、アクセル開度の検出手段と、燃焼器
    の入口空気温度の検出手段と、アクセル開度が設定値以
    下のときパワータービンの回転数を所定回転数に保つよ
    うに燃焼器への燃料を制御する燃料制御手段と、この制
    御時に燃焼器の入口空気温度を所定温度に保つようにパ
    ワータービン入口可変案内翼を駆動制御する入口空気温
    度制御手段とを設けたことを特徴とするガスタービンの
    制御装置。
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