JP2782657B2 - サスペンションサブユニットの自動組立方法及び装置 - Google Patents

サスペンションサブユニットの自動組立方法及び装置

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JP2782657B2
JP2782657B2 JP5202247A JP20224793A JP2782657B2 JP 2782657 B2 JP2782657 B2 JP 2782657B2 JP 5202247 A JP5202247 A JP 5202247A JP 20224793 A JP20224793 A JP 20224793A JP 2782657 B2 JP2782657 B2 JP 2782657B2
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俊憲 中原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のサスペンショ
ンを構成するサブユニットの自動組立方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車体をばねで支えるサスペンションのう
ち、リヤサスペンションを示したのが図34であり、こ
の図において、1点鎖線の円で囲んだ構成部分は、サス
ペンションサブユニット1を構成し、断面で示すと図3
5のようになっている。
【0003】その構成要素を分解して示したのが図36
であり、下から下部アッパーブッシュ2、ブラケットア
ッセンブリ3、上部アッパブッシュ4の3つの部材要素
よりなる。なお、以下、下部アッパーブッシュ2は、ブ
ッシュ本体2bに中空軸2aを装着した状態のものをい
う。
【0004】これらの部材は、図36に示すように、下
部アッパーブッシュ2の中央部より突出する中空軸2a
の外径部に、ブラケットアッセンブリ3及び上部アッパ
ーブッシュ4の各部材に形成された穴を順次貫通させ
て、各ブッシュの弾性と摩擦を利用して前記ブラケット
アッセンブリ3を前記両アッパーブッシュによりサンド
イッチ状に挾持した状態に組立られ、サスペンションサ
ブユニット1を構成する。
【0005】このサスペンションサブユニット1の軸直
角方向の外形は、ブラケットアッセンブリ3の形状で定
まり、図37に示すようなふくらみのあるものとなって
いる。
【0006】このように、ブラケットアッセンブリを上
部、下部のアッパーブッシュにより挾んだ構成のサスペ
ンションサブユニットを作り、これをサスペンションの
スプリングの上部に装着してナットを掛けて上部より締
めつけサスペンションを完成させる。かかるサスペンシ
ョンサブユニットの組立作業は、従来、人手で行われて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】人手によるサスペンシ
ョンサブユニットの組立作業は、各部材の形状が複雑な
ため、作業が困難であり、工数を上昇させる原因となっ
ている。
【0008】従って本発明の目的は、サスペンションサ
ブユニットの組立作業を自動化する手段を提供ことにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、次のように構成した。
【0010】(1).下部アッパーブッシュの中央部よ
り突出する中空軸の中空穴に嵌合する軸部が植設された
セット部を用意し、このセット部の軸部に前記中空穴を
嵌合させて下部アッパーブッシュを位置決め保持し、次
いで、ブラケットアッセンブリ及び上部アッパーブッシ
ュの順に各部材の穴を、前記中空軸の外径部に挿通させ
て、サスペンションサブユニットを製作することとした
(請求項1)。
【0011】(2).下部アッパーブッシュの中央部よ
り突出する中空軸の中空穴に嵌合する軸部が植設された
セット部と、下部アッパーブッシュを第1の受け渡し位
置にて把握し、セット部まで搬送し、軸部に装着してか
ら把握を解除する下部アッパーブッシュ供給手段と、ブ
ラケットアッセンブリを第2の受け渡し位置にて把握
し、セット部まで搬送して、軸部に装着してから、把握
を解除するブラケットアッセンブリ供給手段と、収容部
に収容された上部アッパーブッシュを順次整列して第3
の受け渡し位置まで搬送する整列搬送手段と、前記第3
の受け渡し位置にて前記アッパーブッシュを受け取り、
該上部アッパーブッシュの裏表を判別する裏表判別手段
と、裏表判別手段による判別結果に基づいて裏表の状態
を整える裏表調整手段と、裏表の状態を整えられた上部
アッパーブッシュを把握し、セット部まで搬送し、軸部
に装着することによりサスペンションサブユニットを完
成してから把握を解除する上部アッパーブッシュ供給手
段と、軸部に装着されたままのサスペンションサブユニ
ットを把握し、軸部から抜いて完成品容器まで搬送する
完成品搬送手段と、完成品を収容する完成品容器を乗せ
たまま、完成品搬送手段によるサスペンションサブユニ
ットの搬送と連動して往復動する完成品容器移動手段を
有することとした(請求項2)。
【0012】(3).(2)において、ブラケットアッ
センブリ供給手段は、ブラケットアッセンブリを立て積
みで保持するストレージと、複数のストレージを保持し
回動するロータリーテーブルと、各ストレージが順次所
定の位置に停止されるようにロータリーテーブルを回動
停止させる割り出し手段と、ストレージ内のブラケット
アッセンブリ1個ずつを第2の受け渡し位置まで間欠的
に送り出すピッチ送り手段と、ブラケットアッセンブリ
を第2の受け渡し位置からセット部に供給する供給手段
を有することとした(請求項3)。
【0013】(4).(2)又は(3)において、ブラ
ケットアッセンブリの第2の受け渡し位置を、多数のブ
ラケットアッセンブリを保持している複数のストレージ
を円周上等分位置に載置して回動するロータリーテーブ
ルの割り出し停止位置を基準に定めた(請求項4)。
【0014】(5).(4)において、ロータリーテー
ブルの割り出し停止位置は、割り出し手段により定めら
れ、この割り出し手段は、ロータリーテーブルの回転軸
より放射状に突出して割り出し数に応じて設けられたス
トッパ片と、これらのストッパ片の1つを順次押動させ
るシリンダと、ストッパ片に当接してロータリーテーブ
ルの回動を2段階に分けて停止させる出没自在の回動位
置決め手段を有することとした(請求項5)。
【0015】(6).(2)において、裏表判別手段
は、上部アッパブッシュの裏表に応じて進入深さが変化
する嵌入軸と、この嵌入軸の進入度合いを検知する検知
手段を主要素とすることとした(請求項6)。
【0016】(7).(2)において、裏表調整手段
は、上部アッパブッシュを把握する把握手段と、この把
握手段ごと反転させる反転手段を主要素とすることとし
た(請求項7)。
【0017】(8).中空軸の中空穴に嵌合する軸部が
植設された位置決め台からなるセット部と、下部アッパ
ーブッシュを自身の移動行程の一端側である第1の受け
渡し位置にて把握する把握手段たるチャックと、このチ
ャックを前記セット部まで搬送する移動手段たる移動台
及びスライドユニットを有し、前記下部アッパーブッシ
ュを前記軸部に装着してから前記把握を解除する下部ア
ッパーブッシュ供給手段と、ブラケットアッセンブリを
立て積みで保持するストレージと、複数の前記ストレー
ジを保持し回動するロータリーテーブルと、前記各スト
レージが順次所定の位置に停止されるようにロータリー
テーブルを回動停止させる割り出し手段と、前記ストレ
ージ内のブラケットアッセンブリ1個ずつを第2の受け
渡し位置まで送り出すピッチ送り手段と、ブラケットア
ッセンブリを前記第2の受け渡し位置からセット部に供
給する供給手段を有するブラケットアッセンブリ供給手
段と、収容部に収容された上部アッパーブッシュを順次
整列して振動させながら所定通路内を経て第3の受け渡
し位置まで搬送する整列搬送手段と、上部アッパブッシ
ュの裏表に応じて進入深さが変化する嵌入軸と、この嵌
入軸の進入度合いを検知する検知手段を有し、前記整列
搬送手段による整列搬送過程において上部アッパーブッ
シュの裏表を判別する裏表判別手段と、前記上部アッパ
ブッシュを把握する把握手段と、この把握手段を反転さ
せる反転手段を有し、前記第3の受け渡し位置におい
て、前記裏表判別手段による判別結果に基づいて裏表の
状態を整える裏表調整手段と、裏表の状態を整えられた
上部アッパーブッシュを把握し、前記セット部まで搬送
し、前記軸部に装着することによりサスペンションサブ
ユニットを完成してから前記把握を解除する上部アッパ
ーブッシュ供給手段と、前記軸部に挿通されたままのサ
スペンションサブユニットを把握し、前記軸部から抜い
て完成品容器まで搬送する完成品搬送手段と、完成品を
収容する完成品容器を乗せたまま、前記完成品搬送手段
によるサスペンションサブユニットの搬送と連動して往
復動する完成品容器移動手段、を有することとした(請
求項8)。
【0018】(9).(2)又は(8)において、第1
の受け渡し位置を下部アッパーブッシュが組み立てられ
て待機している位置とし、第2の受け渡し位置をブラケ
ットアッセンブリを立て積みで保持するストレージの保
持位置から外れた直近の空間位置とし、第3の受け渡し
位置を上部アッパーブッシュが裏表判別手段により反転
可能な位置とした(請求項9)。
【0019】
【作用】最初に下部アッパーブッシュを特定位置に位置
決めし、次にその下部アッパーブッシュの中空軸に順
次、上方よりブラケットアッセンブリ、上部アッパーブ
ッシュを挿入していき、サスペンションサブユニットを
組み立てる。
【0020】
【実施例】
1.請求項1に対応する例 図1、図2(a)、図4、図5において、符号5はセッ
ト部を構成する位置決め台を示す。この位置決め台5は
スタンド6上に設けられている。位置決め台5の中央部
には下部アッパーブッシュ2の中空軸2aの内径に嵌合
可能な径の軸部7が植設されている。
【0021】本例では、ブッシュ本体2bに中空軸2a
を装着した下部アッパーブッシュ2を使用する。
【0022】先ず、中空軸2aの中空穴を軸部7に嵌合
させる。これにより、下部アッパーブッシュ2の位置が
定まるので、このアッパーブッシュの位置を基準とし
て、ブラケットアッセンブリ、上部アッパーブッシュ等
の積み上げ状の自動組立が可能となる。図1に、下部ア
ッパーブッシュ2を軸部7に装着した状態を断面で示し
た。
【0023】次に、ブラケットアッセンブリ3の中央部
に形成された穴を軸部7に嵌合させ、上方より押し付け
ることにより、ブラケットアッセンブリを下部アッパー
ブッシュ2の上に積み重ね状に組み付ける。
【0024】ここで、ブラケットアッセンブリ3の板状
の広がり部分は、スタンド6に植設された2本の支持ピ
ン8a,8bにより支持され、組付け時における外力の
作用による変形が防止されるようになっている。
【0025】次に、上部アッパーブッシュ4の中央部に
形成された穴を軸部7に嵌合させ、上方より押しつける
ことにより、サスペンションサブユニットが完成する。
【0026】かかる組立状態において、上部アッパーブ
ッシュ及び、下部アッパーブッシュは共に弾性体であ
り、中空軸2aとの嵌合部はきつく設定されているの
で、ブラケットアッセンブリ3はこれら両アッパーブッ
シュによりサンドイッチ状に挾持されて一体的な組付け
状態が保持される。
【0027】2.請求項2乃至請求項7に対応する例 本例に係るサスペンションサブユニットの自動組立装置
は、セット部、下部アッパーブッシュ供給手段、ブラケ
ットアッセンブリ供給手段、整列搬送手段、裏表判別手
段、裏表調整手段、上部アッパーブッシュ供給手段、完
成品搬送手段、完成品容器移動手段等により構成され
る。
【0028】本装置の全体は、図2に示すようになって
いる。該装置全体を上方より見た部材配置を示したのが
図2(a)であり、右側面より見た部材配置を示したの
が図2(b)である。但し、これらの図には、煩雑を避
けるため、図示を省略された部材もある。
【0029】2−1.セット部 セット部は、既に説明したように、図1、図2(a)、
図4、図5(a)において、符号5で示す位置決め台を
もって構成される。
【0030】2−2.下部アッパーブッシュ供給手段 下部アッパーブッシュ供給手段は、図2(a)、
(b)、図3、図4、図6に符号9で示す下部アッパー
ブッシュ供給装置からなる。
【0031】これらの図において、下部アッパーブッシ
ュ供給装置9は、下部アッパーブッシュ2の中空軸2a
の部分を把握するチャック9−1を有している。このチ
ャック9−1は上下方向に摺動自在の移動台9−2に設
けられている。このチャックはエアチャックであり、開
閉により、中空軸2aの把握とその解除を行うことがで
きる。
【0032】この移動台9−2はロッドレスシリンダか
らなるスライドユニット9−3の働きによって、図4に
矢印で示すように、Z方向に所定の移動量を移動され得
る。
【0033】スライドユニット9−3及び移動台9−2
は、移動台9−4の上に搭載されていて、この移動台9
−4は、X方向に延びるガイド9−5に案内されて、ロ
ッドレスシリンダー9−6の働きによりX方向に移動さ
れ得る。
【0034】ブッシュ本体2bに対する中空軸2aの組
付けは、第1の受け渡し位置において行われる。この第
1の受け渡し位置にて中空軸2aはブッシュ本体2bと
一体的に組み立てられて下部アッパーブッシュ2を構成
し、中空軸2aを上にした状態にて図示省略の手段にて
保持され待機している。
【0035】以下、下部アッパーブッシュ供給手段によ
る供給手順について説明する。セット部に下部アッパー
ブッシュ2を供給した後のチャック9−1は図4におい
て移動台9−2とともにZ方向上の上昇位置にあり、チ
ャック9−1は中空軸2aよりも上方に位置している。
【0036】次に、図5に示すように移動台9−4がX
方向上を左行し、チャック9−1を中空軸2aの上方に
位置させる。移動台9−2が下降し、チャック9−1に
よる中空軸2aの把握が可能な位置まで移動する。
【0037】チャック9−1が中空軸2aを把握する。
その状態のまま、移動台9−2が上昇する。この上昇と
共に、下部アッパーブッシュ2が第1の受け渡しの位置
における保持状態から解放される。
【0038】次に、移動台9−4が図5においてX方向
上右行し、チャック9−1に把握された下部アッパーブ
ッシュの中空軸2aが軸部7と合致する状態を得る。そ
こで、移動台9−2が下降し、軸部7に中空軸2aを嵌
合させる。
【0039】嵌合がなされと、チャック9−1が開き、
下部アッパーブッシュを位置決め台5に残して移動台9
−2の上昇と共に上昇する。次に、チャック9−1は次
の下部アッパーブッシュを受け取るべく、第1の受け渡
し部へ向けて移動する。かかるチャックの動きを、図5
(b)に矢印のサイクル図を以って示す。
【0040】2−3.ブラケットアッセンブリ供給手段 ブラケットアッセンブリ供給手段は、ブラケットアッセ
ンブリを立て積みで保持するストレージと、複数のスト
レージを保持し回動するロータリーテーブルと、各スト
レージが順次所定の位置に停止されるようにロータリー
テーブルを回動停止させる割り出し手段と、ストレージ
内のブラケットアッセンブリ1個ずつを第2の受け渡し
位置まで送り出すピッチ送り手段と、ブラケットアッセ
ンブリを第2の受け渡し位置からセット部に供給する供
給手段を有する。
【0041】(a).ストレージ及びロータリーテーブ
ル 図7にストレージ10の外観を示す。ストレージは、矩
形のプレート10−1と、このプレートに植設された4
本の支柱10−2よりなる。プレート10−1には2つ
の位置決め穴10−3が形成されている。
【0042】ブラケットアッセンブリ3は、図37に示
すように円形を基本形状として直径方向に突出した如き
形状をしているので、4本の支柱10−2により位置保
持させることができる。また、図36(b)に示すよう
に、外縁部分がテーパ状になっているので、皿やコップ
等を重ねるようにして安定した状態で立て積みすること
ができる。
【0043】図7に示すストレージ10は、ブラケット
アッセンブリ3を15個、立て積みすることができる。
ストレージに対するブラケットアッセンブリのかかる立
て積み作業は、機械若しくは人手により行われる。
【0044】ブラケットアッセンブリが所定個数セット
されたストレージは、図8、図9(a)、図9(a)の
要部を拡大した図9(b)に示すようにロータリーテー
ブル11上に装着される。この装着は、作業者により行
われ、ロータリ−テーブル11に植設された位置決めピ
ン11−1に位置決め穴10−3を嵌合することにより
行われる。
【0045】かかるロータリーテーブル上へのストレー
ジの装着はロット単位で行われ、4つのストレージが装
着された状態では、15×4=60個のブラケットアッ
センブリが準備されたことになる。この60個は、後述
する完成品入れ容器2個分の収容数と合致する。
【0046】(b).割り出し手段 ロータリーテーブル11には、各ストレージを順次、所
定の位置に位置させるべく該テーブルを回動させ、停止
させる割り出し手段が付帯している。
【0047】図10、図11、図12に、割り出し手段
を符号12で示す。これら図において、図12(a)は
図10のB−B矢視断面、図12(b)図12(a)の
A−A矢視断面をそれぞれ示す。
【0048】図11において、符号12−1はロータリ
ーテーブルの回転軸を示し、この回転軸からは放射状
に、割り出し数に相当する4つのストッパ片12−2
a,12−2b,12−2c,12−2dが突出してい
る。
【0049】図12において、これらのストッパ片を順
次押動する押動片12−3は、Y方向と、X方向に往復
動され得る。これら往復の駆動源は、直交する2つのシ
リンダであり、X方向の駆動はシリンダ12−4、Y方
向の駆動はシリンダ12−5による。
【0050】これらの駆動を行うため、シリンダ12−
5のピストンは押動片12−3に連結されており、押動
片12−3の基端側の一部はガイド12−6に摺動自在
に嵌合している。
【0051】また、押動片12−3、シリンダ12−
5、ガイド12−6等は、X方向に往復動可能な移動台
12−7上に設けられており、移動台12−7と一体的
な摺動台は、X方向に長いガイド12−8に摺動自在に
嵌合している。よって、押動片12−3は、X方向につ
いてシリンダ12−4により往復動され、Y方向につい
てシリンダ12−8により駆動されることになる。
【0052】シリンダ12−4による押動ストローク範
囲内であって、ストッパ片の回動領域内に出没自在に、
最終位置決め用のストッパ12−9が設けられている。
このストッパの出没は、シリンダ12−10とストッパ
片のガイド部材12−11による。
【0053】また、ストッパ片の回動領域に出没自在
に、仮位置決め用のストッパ12−12が設けられてい
る。このストッパ12−12は、図10に符号12−1
3で示すシリンダにより上下動可能であり、上昇時には
ストッパ片の回動を阻止することができるし、下降時に
は、ストッパ片の回動を許す。
【0054】図12において、割り出し時に、回転軸1
2−1は時計回りの向きに回転されるものとする。スト
ッパ12−9とストッパ12−12との位置関係は、回
転軸12−1を中心とする略直径方向上に両者は位置し
ている。そして、ストッパ12−12により任意のスト
ッパ片の回動が阻止されている状態にあるとき、そのス
トッパ片の次の次のストッパ片とストッパ12−9との
間にはまだ回動できる余裕があるように設定されてい
る。
【0055】ここで、割り出しのプロセスについて説明
する。図12において、ストッパ片12−2cをストッ
パ12−9と押動片12−3とで挾んだ状態を任意の割
り出し状態とすると、ストッパ片12−2dをストッパ
12−9と押動片12−3とで挾んだ状態にしたときが
次の割り出し状態であり、これにより、ロータリーテー
ブル11は90°回動したことになる。
【0056】今、ストッパ片12−2cをストッパ12
−9と押動片12−3とで挾んでいるとき、ストッパ1
2−12は没状態にある。次の割り出しに際し、シリン
ダ12−5が駆動されて押動片12−3がY方向手前側
に移動し没状態としてストッパ片12−2dとの干渉を
回避するようにした上で、シリンダ12−4が駆動され
て押動片12−3はストッパ片12−2dの右側、図1
2における実線で示す位置に移動される。
【0057】次に、シリンダ12−10が駆動されてス
トッパ12−9がストッパ片の回動領域から没状態にな
り、同時に、シリンダ12−13が駆動されて今まで没
状態だったストッパ12−12がストッパ片の回動領域
に出た状態になる。
【0058】次に、シリンダ12−4が駆動されて、押
動片12−3が左行し、押動片12−3がストッパ片1
2−2dを押し動かす。この押動は、ストッパ片12−
2bがストッパ12−12に当接するまで行われる。
【0059】次に、シリンダ12−10が駆動されて、
ストッパ12−9がストッパ片の回動領域に出た状態に
なる。但し、ストッパ12−9とストッパ片12−2d
との間は余裕がある。また、シリンダ12−4は余圧に
より、押動片12−3でストッパ片12−2dを押圧し
た状態にあり、その押圧力は、ストッパ12−12にス
トッパ片12−2bが当接することにより阻止されてい
る。
【0060】この状態のもとで、シリンダ12−13を
駆動してストッパ12−12を没状態にすると、ストッ
パ片12−2dがストッパ12−9に当接したところで
軸12−1の回動は停止し、ストッパ片12−2dがス
トッパ12−9と押動片12−3とで挾まれた状態で、
90°の割り出しが終了する。
【0061】以下、同様の手順で、順次、90°の割り
出しを行うことにより、ロータリーテーブル上のストレ
ージは順次、90°ごとの所定の位置まで回動し停止す
ることになる。
【0062】このように、ロータリーテーブルの回動を
2段階に分けて停止させるようにしたのは、シリンダに
よる直線的な運動をもって、回動動作に変換する際の精
度を保持するためである。よって、ストッパ12−1
2、12−9、シリンダ12−11、12−13等は、
出没自在の回動位置決め手段を構成する。
【0063】なお、ストッパ片のうち、ストッパ12−
9と当接する部分には、回転軸12−1の回動方向に出
入り調節可能な調節部材12−14を設けて微調節を可
能にしている。
【0064】(c).ピッチ送り手段 本例では、ロータリーテーブル上にストレージは4個、
載置されているのでこれらストレージの4つの停止位置
の何れからも、ブラケットアッセンブリの取り出しが可
能であるが、本例では、位置決め台5までの距離が最も
近い停止位置におけるストレージの上方空間位置を第2
の受け渡し位置と定めている。
【0065】第2の受け渡し位置に対応するストレージ
について、このストレージ内のブラケットアッセンブリ
は、ピッチ送り手段により1個ずつ、上方に送り出さ
れ、第2の受け渡し位置に至る。
【0066】第2の受け渡し位置は、図8において押し
上げ部材13−1が位置する部分の、紙面を貫く方向
(Z方向)上の上方位置、図9においては、ブラケット
アッセンブリ3が2点鎖線で示された位置に相当し、支
柱10−2の直上位置、つまり、ブラケットアッセンブ
リ3が支柱10−2の拘束から外れた直近の位置に相当
する。
【0067】押し上げ部材13−1は、Y方向における
支柱10−2、10−2間の間隔より狭く、X方向に長
い板状の部材であり、その基端部は図9にも示すように
Z方向に移動可能な移動台13−2に一体化されてい
る。
【0068】この移動台13−2はZ方向に延びるレー
ル13−3に嵌合しており、図示省略の制御手段によっ
て、ブラケットアッセンブリをZ方向に1個分ずつ押し
上げられるようになっている。
【0069】レール13−3は、X方向に移動する移動
台13−4上に固定されており、移動台13−4はX方
向に延びるレール13−5に嵌合している。この移動台
13−4はシリンダ13−5に連結されている。このシ
リンダの働きにより、移動台13−4はX方向に往復動
され得る。
【0070】これら、押し上げ部材13−1、移動台1
3−2、レール13−3、移動台13−4、レール13
−5、シリンダ13−6、後述の光電管13−7等の構
成を以って、ピッチ送り手段13が構成されている。
【0071】ロータリーテーブル11が回動される間
は、押し上げ部材13−1はロータリーテーブルの回動
領域の外側に退避している。ロータリーテーブルが回動
して割り出し後、停止すると、シリンダ13−6が駆動
されて、ストレージに立て積みされたブラケットアッセ
ンブリの下に押し上げ部材13−1が入る。
【0072】その際、ロータリーテーブルの回動停止直
後においては、ストレージにまだ満杯にブラケットアッ
センブリがあるので、一番下のブラケットアッセンブリ
の下側に押し上げ部材13−1が入り、入ったことが図
示省略のセンサにより確認されると、Z方向の送り手段
が作動して、移動台13−2をブラケットアッセンブリ
1段分、つまり、1個分、上に押し上げるピッチ送りが
なされ、該第2受け渡し位置にブラケットアッセンブリ
は保持される。
【0073】図9に示すように、第2受け渡し位置にお
けるブラケットアッセンブリを検知することのできる位
置には、光電管13−7が配置されており、ブラケット
アッセンブリが第2受け渡し位置にあることが検知され
るようになっている。
【0074】この光電管の検知情報に基づき、第2受け
渡し位置にあるブラケットアッセンブリは、後述する供
給手段によって、位置決め第5へ向けて搬送されること
になる。
【0075】こうして、第2受け渡し位置におけるブラ
ケットアッセンブリが供給手段により持ち去られると、
押し上げ部材13−1は次のブラケットアッセンブリが
第2受け渡し位置に達するよう、その供給タイミングに
従い、順次押し上げていく。
【0076】こうして15個分のブラケットアッセンブ
リが送り出され、ストレージが空になると、押し上げ部
材13−1はロータリーテーブルの回動領域外に逃げ、
ロータリーテーブルが次の停止位置まで回動する。この
回動により、次のストレージが押し上げ部材13−1の
対応位置にくる。
【0077】以下、ロータリーテーブル11上の4つの
ストレージ内の全てのブラケットアッセンブリがなくな
るまで同様のサイクルを繰返す。
【0078】(d).供給手段 供給手段を図13、図14に符号14で示す。この供給
手段は、第2受け渡し位置にあるブラケットアッセンブ
リを位置決め台5に搬送するものである。供給手段が機
能するためには、位置決め台5に下部アッパーブッシュ
2が装着されていることが前提となる。
【0079】この供給手段は、図15、図16にも示す
ように、ブラケットアッセンブリ3の縁の部分を把握す
るチャック14−1を有している。
【0080】なお、図15(a)は図14のチャック部
を矢視D方向から見た図であり、図15(b)は、図1
4のC−C矢視断面を示す。また、図16は、チャック
の部分のみを示したもので、破線部分はブラケットアッ
センブリの縁部を把握する凹部を示す。また、図15
(b)において、角度θは、チャックが開くときの角度
を示している。
【0081】チャック14−1はアーム14−2の先端
に設けられ、該アームの基端部はロータリーシリンダー
14−3に取付られている。これにより、チャックは、
図14に示すように90°旋回することができる。さら
に、このロータリーシリンダー14−3は、図13に示
すように、Z方向にアーム14−2を往復動させること
ができる。
【0082】従って、これらの動きの組み合わせによ
り、第2受け渡し位置にあるブラケットアセンブリを、
移動台2に装着されている下部アッパーブッシュ2の中
空軸2aに装着することができる。
【0083】この場合の手順を説明すると、第2受け渡
し位置にブラケットアッセンブリがあるとき、該第2受
け渡し位置の上方にあるチャック14−1が、開いた状
態で下降し、チャックを閉じてブラケットアッセンブリ
を把握する。
【0084】ブラケットアッセンブリを把握したチャッ
クは、ロータリーシリンダー14−3の駆動により90
°回動される。この90°の回動により、チャック14
−1に把握されたブラケットアッセンブリの中心穴は、
位置決め台5に予めセットされた下部アッパーブッシュ
2の中空軸2aの上方に位置する。
【0085】そこで、ロータリーシリンダー14−3を
駆動制御してチャック14−1を下降することにより、
チャックに把握しているブラケットアッセンブリは中空
軸2aに装着される。
【0086】供給手段は、以上のサイクルを繰返し、第
2受け渡し位置にあるブラケットアッセンブリを位置決
め台5の下部アッパーブッシュに組み付ける。
【0087】2−4.整列搬送手段 整列搬送手段は上部アッパーブッシュ4を収容部から第
3の受け渡し位置まで搬送するための手段である。この
整列搬送手段は、図2、図17、図18に符号15で示
す収容部としてのホッパー、図19、図20に符号16
で示す振動送り装置、この振動送り装置と連通している
第1通路17、この第1通路と交差している第2通路1
8、この第2通路中を往復動する送り部材19、送り部
材の往復移動を行うシリンダー20、送り部材19の停
止位置を定めるストッパー21、このストッパーにより
停止された上部アッパーブッシュを第3の受け渡し位置
までZ方向に押し上げる移動台22及びこの移動台の駆
動用のシリンダー23等を有する。
【0088】さらに、第1通路17と第2通路18との
交差部分には、上部アッパーブッシュの裏表を判別する
裏表判別手段24、ストッパー21の上方位置には上部
アッパーブッシュの裏表の状態を整える裏表調整手段2
5が設けられている。以下、上記の各要素について説明
する。
【0089】(a).ホッパー 上部アッパーブッシュ4を収容する収容部としてのホッ
パーを図2(a)、(b),図17、図18(a)、
(b)に符号15で示す。これらにおいて、図17はホ
ッパーの正面図、図18(a)はホッパーの側面図、図
18(b)はホッパーの平面図である。
【0090】ホッパー15は2槽に分かれていて各槽に
は、矩形の出口15−1、15−2が形成されている。
これらの出口は、図2、図19に示すように振動送り装
置16の上部開口の上に位置している。図示は省略され
ているが、これらの出口には、適宜、筒状のパーツガイ
ドが設けられる。
【0091】ホッパー15は、プレート15−3の上に
取付られており、該プレート15−3はシリンダ15−
4、15−5によりY方向に前後動できるようになって
いる。この前後動により、振動送り装置上への落下位置
を選択することができる。
【0092】また、ホッパーの内壁には、押し板15−
6、15−7が設けられている。これらの押し板は、ホ
ッパーの内外を連通する連結板15−10、15−11
を介してシリンダ15−8、15−9と連結されてお
り、シリンダ15−8、15−9を駆動することにより
前後動する。
【0093】上部アッパーブッシュ4は摩擦が大きいた
め、ホッパー内に滞留しやすいが、これら押し板の前後
動により、ホッパー内の上部アッパーブッシュを滞りな
く振動送り装置16に送り出すことができる。
【0094】(b).振動送り装置 図19、図20に示すように振動送り装置16は、ホッ
パーから落下してくる上部アッパーブッシュを、振動に
よる送る。その際、送りが円滑になされるようにするた
め、薄肉面4a(図36(a)参照)が下になるように
送り過程で制御板により裏表が整えられ、かつ、1列に
整列させられて通路16−1に送り出される。この通路
16−1は次に説明する第1通路に連通している。
【0095】(c).第1通路 第1通路を図19、図20に符号17で示す。これらの
図に示すように、通路16−1の後端部は、は第1通路
17の始端部に連通されている。第1通路17は水平配
置となっている。この第1通路17では図19に示すよ
うに、上部アッパーブッシュ4は一列に並んだ状態で送
られる。
【0096】この第1通路17の終端部は、第2通路1
8と交差している。第2通路18は第1通路17と同一
のレベルで水平配置されたもので、その交差の態様は第
1通路17に対して鋭角状の配置となっていて、T字路
状に交差する。
【0097】(d).第2通路及び裏表判別手段 図19、図20において、第2通路18には、該第2通
路内を往復動する送り部材19が設けられている。送り
部材19は上部アッパーブッシュ4の形状に合わせて凹
状に形成されており、そのホームポジションにおいて第
1通路17の進行方向延長上の第2通路内に位置してい
る。
【0098】よって、必然的に上部アッパーブッシュ4
は送り部材19の凹状部内に送り込まれ、ここで、進行
を停止する。この進行が停止された状態を利用して、裏
表判別手段24により、上部アッパーブッシュ4の裏表
の判別が行われる。
【0099】裏表を判別するのは、振動送り装置16に
おける薄肉面4a(図36(a)参照)下状態の整列が
100%の信頼性を有するとは限らないからである。
【0100】ここで、裏表判別手段24について図21
により説明する。図21において、第2通路18内にお
いて、送り部材19により捕らえられて定位置にある上
部アッパーブッシュ4の中心穴の上方には、深さ検知子
24−1が位置している。
【0101】この深さ検知子24−1は上部アッパーブ
ッシュコラム24−2の中心穴に嵌合する軸部24−1
aを有し、この軸部の基端部はテーパ面24−1bに接
している。
【0102】このテーパ面24−1bのテーパ度は、図
36(a)に示すように上部アッパーブッシュの厚肉部
側の中心穴の面取り部4bのテーパ度と合致している。
よって、図21におけるアッパーブッシュ4の薄肉部が
上か下かにより深さ検知子24−1のZ方向での位置が
異なる。
【0103】このため、深さ検知子24−1の上部に設
けた基準板24−6の位置を移動台24−2側に固定さ
れた反射型の位置検知素子24−5を用いて検知するこ
とにより、上部アッパーブッシュ4の薄肉部4aが上に
なっているか、下になっているかを判別することができ
る。
【0104】かかる判別は、深さ検知子24−1に設け
た反射型検知素子24−7により、該深さ検知子24−
1の真下に上部アッパーブッシュ4が位置していること
が確認された場合に行われる。
【0105】大部分の上部アッパーブッシュは、薄肉部
4aは下になっている。しかし、最終的にサスペンショ
ンサブユニット1として組み立てられるときには、薄肉
部4aを下にしなければならない。このため、判別結果
に従い、大部分の上部アッパーブッシュ4は、裏表調整
手段により裏表が反転されて、次の工程に移される。
【0106】裏表判別手段により裏表を判別された上部
アッパーブッシュ4は、送り部材19と連結されたガイ
ド付きのシリンダー20により第2通路18を直線的に
搬送される。
【0107】第2通路18の両側壁部のうち、送り部材
19と対向する側の側壁部には、多数の小径の円筒状の
ローラ25が整列されている。上部アッパーブッシュ4
は送り部材19により、これらのローラ25に押しつけ
らつつ、円滑に搬送される。
【0108】第2通路上、送り部材19による搬送の終
端近傍の前方位置には、図19に示すように、Z方向に
出没自在のストッパー21が設けられている。但し、こ
のストッパーは図20では省略されている。
【0109】シリンダー20により駆動される送り部材
19の端部は、このストッパー21に当接して停止す
る。このストッパーにより停止された上部アッパーブッ
シュ4の真下にはZ方向に往復動される移動台22が位
置している。
【0110】この移動台22の形状は円柱状であり、送
り部材19の凹状の形状に合わせて、Z方向への動きを
制限しないように形成されている。
【0111】この移動台22の上面中心位置にはピンが
立ててあり、上部アッパーブッシュ4の中心部の穴をこ
のピンで突きさすような形で移動台22の上昇とともに
上部アッパーブッシュ4は上方の第3の受け渡し位置ま
で持ち上げられる。
【0112】(e).裏表調整手段 裏表調整手段は、図19、図20において、符号26で
示される。この裏表調整手段26のチャック26−1は
図19に示すように上部アッパーブッシュの外形部分を
把握できる2又状に形成されていて、このチャックの閉
じ動作により上部アッパーブッシュ4を把握することが
できる。
【0113】移動台22上の上部アッパーブッシュ4を
反転させる必要があるか否かは、既に裏表判別手段24
の出力情報により既知であるので、反転させる必要があ
る場合、つまり、上部アッパーブッシュ4が図22にお
いて中心線の右側に示す如き状態の場合のみ、チャック
26−1で上部アッパーブッシュ4を把握する。
【0114】上部アッパーブッシュ4が移動台22によ
りZ方向に持ち上げられて第3の受け渡し位置にあるこ
とを示したのが図22である。チャック26−1は反転
の必要のある上部アッパーブッシュ4が送られてくる場
合に、図示省略の退避位置から図示の位置である第3の
受け渡し位置において上部アッパーブッシュ4の到来を
待っている。
【0115】移動台22の上動が停止し、第3の受け渡
し位置に至ると、チャック26−1による上部アッパー
ブッシュの把握が行われる。その上で、モーター26−
2、プーリ26−3、26−4によりチャック26−1
が反転され、薄肉部4aが下になった状態、つまり、図
22において中心線の左側に示す上部アッパーブッシュ
4の状態に姿勢が整えられる。
【0116】この姿勢が整えられたかどうかは、反射式
の検知装置27により検知確認される。こうして、移動
台22上の上部アッパーブッシュ4の薄肉部4aが下に
あることが確認されたら、チャック26−1は開いて上
部アッパーブッシュ4を解放し、図示省略のシリンダ機
構手段により移動台22の近傍から退避する。これによ
り、移動台22上の上部アッパーブッシュ4は供給手段
へ受け渡し可能の状態となる。
【0117】以上により、第3の受け渡し位置における
上部アッパーブッシュは常に薄肉部4aを下にしてお
り、そのまま平行移動して位置決め台5の中空軸2aに
装着すれば、サスペンションサブユニット1を完成させ
ることができる。
【0118】2−5.上部アッパーブッシュ供給手段 図23乃至図24に、上部アッパーブッシュ供給手段を
符号28で示す。図23は正面図、図24は平面図、図
25は左側面図をそれぞれ示す。
【0119】これらの図において、上部アッパーブッシ
ュ供給手段28は、上部アッパーブッシュを把握するチ
ャック28−1、このチャックをZ方向に上下動させる
シリンダ28−2、チャック28−2をX方向に移動す
るためのシリンダ28−3及び移動台28−4、この移
動台28−4と摺動自在に嵌合してX方向に移動台28
−4を案内するレール28−5等により構成されてい
る。
【0120】図23を参照するに、上部アッパーブッシ
ュ4が第3の受け渡し位置にて供給手段により受け渡し
可能の状態になると、それまで、第3の受け渡し位置か
ら退避していたチャック28−1は、下降してチャック
28−1により上部アッパーブッシュを把握する。
【0121】上部アッパーブッシュを把握したチャック
28−1は、Z方向に上昇して移動台22のピンから上
部アッパーブッシュを離脱させる。次に、シリンダ28
−3を駆動して上部アッパーブッシュの中心穴が位置決
め台5上に既に存在している中空軸2aの真上にX方向
上、前進移動させ、次いで、シリンダ28−2を駆動し
てチャック28−2を下降し、上部アッパーブッシュを
中空軸2aに装着する。その後チャック28−2を開
き、上昇させてからX方向上後退移動して停止待機させ
る。
【0122】以上の上部アッパーブッシュ供給手段の動
作により、位置決め台5上にて、サスペンションサブユ
ニットは完成する。
【0123】2−5.完成品搬送手段 完成品搬送手段を図2、図26乃至図28に符号29で
示す。図26は完成品搬送手段の正面図、図27は同左
側面図、図28は同平面図である。完成品搬送手段29
は中空軸2aに装着されているサスペンションサブユニ
ット1を把握し、中空軸から抜いて完成品容器30まで
搬送するものである。
【0124】ここで、完成品容器30について図29、
図30により説明する。図29は完成品容器30の平面
図であり、図30は図29のF−F矢視断面を示す。完
成品容器は、仕切板30−1及び保持部材30−2、3
0−3等により、仕切られており、サスペンションサブ
ユニット1を5段×6個=30個を収容することができ
る。
【0125】図2に示す完成品容器移動手段31上に、
この完成品容器30は2つセットされているので、これ
ら2つの完成品容器には1ロット、60個のサスペンシ
ョンサブユニットが収容されることになる。
【0126】この個数は、ロータリーテーブル11上の
4つのストレージ10に収容されるブラケットアッセン
ブリ3の個数と同数であり、ロータリーテーブル11が
1回転して全部のストレージが空になったとき、2つの
完成品容器30にサスペンションサブユニット1が満た
される関係にある。
【0127】完成品容器30は完成品容器移動手段31
にセットされているので、完成品搬送手段29は図2に
示すように、位置決め台5の配置位置から完成品容器移
動手段31の配置位置までのびるY方向に長い部材構成
になっている。
【0128】完成品搬送手段29は、位置決め台5上に
サスペンションサブユニット1が完成していることを前
提として機能する。
【0129】完成品搬送手段29は、サスペンションサ
ブユニット1を把握するチャック29−1と、チャック
29−1と一体的に構成されていて、ガイド29−3に
案内されてZ方向、つまり上下方向に移動する移動台2
9−2と、ガイド29−3を搭載している移動台29−
4と、この移動台29−4をY方向に案内するガイド2
9−5と、ガイド29−5を支える支柱29−6、29
−7等により構成されている。
【0130】これらの構成により、チャック29−1は
Z方向とY方向とに移動制御される。この移動制御手段
とては、シリンダ或はラックとピニオンの組み合わせ
等、適宜のものが使用される。
【0131】図26、図27を参照するに、位置決め台
5上にサスペンションサブユニット1が完成すると、Z
方向上の上方に位置していたチャック29−1が下降し
てきて、サスペンションサブユニット1を把握する。
【0132】サスペンションサブユニット1を把握した
チャック29−1はZ方向に上昇する。この上昇の過程
でサスペンションサブユニット1は軸部7から離脱す
る。
【0133】次に、チャック29−1はY方向に移動し
て、図2に示す完成品容器30上方であって、ワーク積
載順で定まる所定空間位置にて停止し、下降して完成品
容器30内の所定位置にて下降を停止し、チャックを開
いてサスペンションサブユニット1を積載する。積載後
はチャック29−2は上昇し、他の部材と干渉しない位
置にて待機する。
【0134】以上により、チャックは、Y方向上を往復
動する動き、Z方向上を往復動する動き、及び、チャッ
クの開閉の、各動作の組み合わせ行うことになる。
【0135】2−6.完成品容器移動手段 完成品容器移動手段を図2、図31、図33に符号31
で示す。図31は完成品容器移動手段の正面図、図32
は同平面図、図33は図31の左側面図である。完成品
容器移動手段31は完成品搬送手段29によるサスペン
ションサブユニット1の搬送と連動してX方向に移動制
御される。
【0136】完成品容器移動手段31は、完成品容器3
0を載置する載置台31−1と、この載置台31−1を
載置してX方向に移動する移動台31−2、この移動台
31−2に嵌合してX方向に案内するガイド31−3、
ガイド31−3にそって移動台31−2を移動する第1
シリンダ31−4、ガイド31−3及び載置台31−1
等を搭載してX方向に移動自在の移動台31−5、この
移動台31−5に嵌合してX方向に案内するガイド31
−6、このガイド31−6を支持している支持台31−
7、移動台31−5をX方向に移動する第2シリンダ3
1−8等を有する。
【0137】載置台31は、完成品容器30を2個、X
方向に並べて置ける大きさを有し、該載置台のX方向で
の中央部には、Y方向に位置決め片31−9が取り付け
られている。
【0138】また、載置台31の上面であって、X方向
上、完成品容器30のX方向幅の間隔をおいて、位置決
め片31−9の両側にアングルプレート31−10、3
1−11が取り付けられている。
【0139】ここで、位置決め片31−9とアングルプ
レート31−10とで囲まれた完成品容器の載置領域を
第1領域31−12、位置決め片31−9とアングルプ
レート31−11とで囲まれた完成品容器の載置領域を
第2領域31−13とすれば、第1領域、第2領域には
それぞれY方向にアングルプレート31−14、31−
15が取り付けられている。
【0140】そして、アングルプレート31−14には
押し部材31−16、アングルプレート31−15には
押し部材31−17が対向している。押し部材31−1
6の中間部は載置台31−1と一体的に設けられた支持
台31−18に枢着されており、下端部は載置台31−
1の裏面に支持代31−19を介して取り付けられた位
置決め用のシリンダ31−20に連結されている。
【0141】以上は押し部材31−16に関する構成で
あるが、押し部材31−17に関しても同様である。
【0142】第1領域31−12において位置決め片3
1−9とアングルプレート31−10との間にセットさ
れた完成品容器30はX方向について位置決めされてい
る。Y方向については、シリンダ31−20を駆動する
ことにより押し部材31−16によって完成品容器をア
ングルプレート31−14に押圧し、これにより、X,
Y方向について位置決めがなされる。第2領域31−1
3についても同様の手順により完成品容器が位置決めさ
れる。
【0143】第1シリンダ31−4と第2シリンダ31
−8とを適宜駆動することにより、第1領域31−12
上の完成品容器30と第2領域31−13上の完成品容
器30とをX方向について任意に、チャック29−1の
ストローク上に位置させることができる。
【0144】よって、完成品搬送手段29の制御と、完
成品容器移動手段31との組み合わせによる制御によ
り、完成品容器30内に、サスペンションサブユニット
1を順次、整列して積載することが可能である。
【0145】なお、図31において、符号31−21、
31−22は、誤作動時の衝撃を吸収するためのショッ
クアブソーバを示している。
【0146】以上に説明した各手段により、位置決め台
上に順次、サスペンションサブユニットの構成部材を組
み立て、さらに、完成品容器に積載することができる。
よって、作業の機械化による工数低減が図れるほか、ブ
ラケットサブ組品を先行で作れるため、次工程であるリ
ヤショックアブソーバ組作業への安定供給ができ、作業
の平準化が可能となる。
【0147】
【発明の効果】本発明により、サスペンションサブユニ
ットの組立作業の自動化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位置決め台におけるサスペンションサブユニッ
トの組み立て状態を説明した図である。
【図2】本発明にかかるサスペンションユニットの自動
組立装置を説明した平面図(a)、及び、側面図(b)
である。
【図3】下部アッパーブッシュ供給部の正面図である。
【図4】下部アッパーブッシュ供給手段の側面図であ
る。
【図5】セット部における下部アッパーブッシュのセッ
トプロセスを説明した斜視図である。
【図6】下部アッパーブッシュ供給手段の平面図であ
る。
【図7】ストレージの斜視図である。
【図8】ロータリーテーブル及びブラケットアッセンブ
リピッチ送り手段の平面図である。
【図9】ロータリーテーブルの正面図(a)及び、ロー
タリーテーブルへのストレージの取り付け部分の断面図
(b)である。
【図10】割り出し手段の正面図である。
【図11】割り出し手段の右側面図である。
【図12】割り出し手段を部分断面図である。
【図13】ブラケットアッセンブリ供給手段の正面図で
ある。
【図14】ブラケットアッセンブリ供給手段の平面図で
ある。
【図15】ブラケットアッセンブリ供給手段のチャック
を説明した図である。
【図16】ブラケットアッセンブリ供給手段のチャック
を説明した図である。
【図17】ホッパーの正面図である。
【図18】ホッパーの側面図(a)及び正面図(b)で
ある。
【図19】整列搬送手段の平面図である。
【図20】整列搬送手段の正面図である。
【図21】裏表判別手段の説明図である。
【図22】裏表判別手段の説明図である。
【図23】上部アッパーブッシュ供給手段の正面図であ
る。
【図24】上部アッパーブッシュ供給手段の平面図であ
る。
【図25】上部アッパーブッシュ供給手段の左側面図で
ある。
【図26】完成品搬送手段の正面図である。
【図27】完成品搬送手段の左側面図である。
【図28】完成品搬送手段の平面図である。
【図29】完成品容器の平面図である。
【図30】完成品容器の断面図である。
【図31】完成品容器移動手段の正面図である。
【図32】完成品容器移動手段の平面図である。
【図33】完成品容器移動手段の左側面図である。
【図34】リヤサスペンションの正面図である。
【図35】サスペンションサブユニットの断面図であ
る。
【図36】サスペンションサブユニットの分解断面図で
ある。
【図37】サスペンションサブユニットの平面図であ
る。
【符号の説明】
2 下部アッパーブッシュ 2a 中空軸 4 上部アッパーブッシュ 5 位置決め台 7 軸部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部アッパーブッシュの中央部より突出す
    る中空軸の外径部に、ブラケットアッセンブリ及び上部
    アッパーブッシュの各部材に形成された穴を順次貫通さ
    せて、前記ブラケットアッセンブリを前記両アッパーブ
    ッシュによりサンドイッチ状に挾持した状態のサスペン
    ションサブユニットを組立る自動組立方法であって、 前記中空軸の中空穴に嵌合する軸部が植設されたセット
    部を用意し、このセット部の軸部に前記中空穴を嵌合さ
    せて下部アッパーブッシュを位置決め保持し、次いで、
    前記ブラケットアッセンブリ及び前記上部アッパーブッ
    シュの順に各部材の穴を、前記中空軸の外径部に挿通さ
    せて、サスペンションサブユニットを製作することを特
    徴とするサスペンションサブユニットの自動組立方法。
  2. 【請求項2】下部アッパーブッシュの中央部より突出す
    る中空軸の外径部に、ブラケットアッセンブリ及び上部
    アッパーブッシュの各部材に形成された穴を順次貫通さ
    せて、前記ブラケットアッセンブリを前記両アッパーブ
    ッシュによりサンドイッチ状に挾持した状態のブラケッ
    トサブユニットを組立る自動組立装置であって、 前記中空軸の中空穴を装着する軸部を有するセット部
    と、 前記下部アッパーブッシュを第1の受け渡し位置にて把
    握し、前記セット部まで搬送し、前記軸部に装着してか
    ら前記把握を解除する下部アッパーブッシュ供給手段
    と、 ブラケットアッセンブリを第2の受け渡し位置にて把握
    し、前記セット部まで搬送して、前記軸部に装着してか
    ら、前記把握を解除するブラケットアッセンブリ供給手
    段と、 収容部に収容された上部アッパーブッシュを順次整列し
    て第3の受け渡し位置まで搬送する整列搬送手段と、 前記第3の受け渡し位置にて前記上部アッパーブッシュ
    を受け取り、該上部アッパーブッシュの裏表を判別する
    裏表判別手段と、 前記裏表判別手段による判別結果に基づいて裏表の状態
    を整える裏表調整手段と、 裏表の状態を整えられた上部アッパーブッシュを把握
    し、前記セット部まで搬送し、前記軸部に装着すること
    によりサスペンションサブユニットを完成してから前記
    把握を解除する上部アッパーブッシュ供給手段と、 前記軸部に挿通されたままのサスペンションサブユニッ
    トを把握し、前記軸部から抜いて完成品容器まで搬送す
    る完成品搬送手段と、 完成品を収容する完成品容器を乗せたまま、前記完成品
    搬送手段によるサスペンションサブユニットの搬送と連
    動して往復動する完成品容器移動手段、を有することを
    特徴とするサスペンションサブユニットの自動組立装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2において、ブラケットアッセンブ
    リ供給手段は、ブラケットアッセンブリを立て積みで保
    持するストレージと、複数のストレージを保持し回動す
    るロータリーテーブルと、各ストレージが順次所定の位
    置に停止されるようにロータリーテーブルを回動停止さ
    せる割り出し手段と、ストレージ内のブラケットアッセ
    ンブリ1個ずつを第2の受け渡し位置まで送り出すピッ
    チ送り手段と、ブラケットアッセンブリを第2の受け渡
    し位置からセット部に供給する供給手段を有することを
    特徴とするサスペンションサブユニットの自動組立装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2又は請求項3において、ブラケッ
    トアッセンブリの第2の受け渡し位置は、多数のブラケ
    ットアッセンブリを保持している複数の保持手段を円周
    上等分位置に載置して回動するロータリーテーブルによ
    る割り出し停止位置を基準に定められることを特徴とす
    るサスペンションサブユニットの自動組立装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、ロータリーテーブルの
    割り出し停止位置は、割り出し手段により定められ、こ
    の割り出し手段は、ロータリーテーブルの回転軸より放
    射状に突出して割り出し数に応じて設けられたストッパ
    片と、これらのストッパ片の1つを順次押動させるシリ
    ンダと、ストッパ片に当接してロータリーテーブルの回
    動を2段階に分けて停止させる出没自在の回動位置決め
    手段を有することを特徴とするサスペンションサブユニ
    ットの自動組立装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、裏表判別手段は、上部
    アッパブッシュの裏表に応じて進入深さが変化する嵌入
    軸と、この嵌入軸の進入度合いを検知する検知手段を主
    要素とすることを特徴とするサスペンションサブユニッ
    トの自動組立装置。
  7. 【請求項7】請求項2において、裏表調整手段は、上部
    アッパブッシュを把握する把握手段と、この把握手段ご
    と反転させる反転手段を主要素とすることを特徴とする
    サスペンションサブユニットの自動組立装置。
  8. 【請求項8】下部アッパーブッシュの中央部より突出す
    る中空軸の外径部に、ブラケットアッセンブリ及び上部
    アッパーブッシュの各部材に形成された穴を順次貫通さ
    せて、前記ブラケットアッセンブリを前記両アッパーブ
    ッシュによりサンドイッチ状に挾持した状態のブラケッ
    トサブユニットを組立る自動組立装置であって、 前記中空軸の中空穴に嵌合する軸部が植設された位置決
    め台からなるセット部と、 下部アッパーブッシュを自身の移動行程の一端側である
    第1の受け渡し位置にて把握する把握手段たるチャック
    と、このチャックを前記セット部まで搬送する移動手段
    たる移動台及びスライドユニットを有し、前記下部アッ
    パーブッシュを前記軸部に装着してから前記把握を解除
    する下部アッパーブッシュ供給手段と、 ブラケットアッセンブリを立て積みで保持するストレー
    ジと、複数の前記ストレージを保持し回動するロータリ
    ーテーブルと、前記各ストレージが順次所定の位置に停
    止されるようにロータリーテーブルを回動停止させる割
    り出し手段と、前記ストレージ内のブラケットアッセン
    ブリ1個ずつを第2の受け渡し位置まで送り出すピッチ
    送り手段と、ブラケットアッセンブリを前記第2の受け
    渡し位置からセット部に供給する供給手段を有するブラ
    ケットアッセンブリ供給手段と、 収容部に収容された上部アッパーブッシュを順次整列し
    て振動させながら所定通路内を経て第3の受け渡し位置
    まで搬送する整列搬送手段と、 上部アッパブッシュの裏表に応じて進入深さが変化する
    嵌入軸と、この嵌入軸の進入度合いを検知する検知手段
    を有し、前記整列搬送手段による整列搬送過程において
    上部アッパーブッシュの裏表を判別する裏表判別手段
    と、 前記上部アッパブッシュを把握する把握手段と、この把
    握手段を反転させる反転手段を有し、前記第3の受け渡
    し位置において、前記裏表判別手段による判別結果に基
    づいて裏表の状態を整える裏表調整手段と、 裏表の状態を整えられた上部アッパーブッシュを把握
    し、前記セット部まで搬送し、前記軸部に装着すること
    によりサスペンションサブユニットを完成してから前記
    把握を解除する上部アッパーブッシュ供給手段と、 前記軸部に挿通されたままのサスペンションサブユニッ
    トを把握し、前記軸部から抜いて完成品容器まで搬送す
    る完成品搬送手段と、 完成品を収容する完成品容器を乗せたまま、前記完成品
    搬送手段によるサスペンションサブユニットの搬送と連
    動して往復動する完成品容器移動手段、を有することを
    特徴とするサスペンションサブユニットの自動組立装
    置。
  9. 【請求項9】請求項2又は請求項8において、第1の受
    け渡し位置は下部アッパーブッシュ定置保持される任意
    の待機位置であり、第2の受け渡し位置はブラケットア
    ッセンブリを立て積みで保持するストレージの保持位置
    から外れた直近の空間位置であり、第3の受け渡し位置
    は上部アッパーブッシュが反転可能な空間位置であるこ
    とを特徴とするサスペンションサブユニットの自動組立
    装置。
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