JP2782170B2 - 橋桁の耐震連結装置 - Google Patents

橋桁の耐震連結装置

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JP2782170B2
JP2782170B2 JP7187706A JP18770695A JP2782170B2 JP 2782170 B2 JP2782170 B2 JP 2782170B2 JP 7187706 A JP7187706 A JP 7187706A JP 18770695 A JP18770695 A JP 18770695A JP 2782170 B2 JP2782170 B2 JP 2782170B2
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正年 山田
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川重工事株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、鋼高架橋の鋼製の主
桁相互を耐震性を良好に有するように連結する装置の構
造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活の向上は産業の隆
盛に支持されており、当該産業の発達は都市部,地方部
を問わず、全国的に図られており、したがって、都市
部,地方部を接続する鉄道,自動車道路等の物資人員輸
送のための交通施設はネットワーク的に全国津々浦々に
亘って敷設されているようになっている。
【0003】而して、山間林野部が多く複雑に入り組ん
だ長い海岸線に近接している我が国の特殊な地勢条件に
あっては全国的に接続する鉄道や自動車道路網には山間
谷部等において橋梁が必要とされ、又、都市部にあって
も隣立するビル等の合間を通る高速道等には高架橋が用
いられている。
【0004】而して、近時大荷重による耐震性の点や省
資源等の点から図5に示す様に、鋼高架橋が用いられる
ようになり、地盤1に対し所定間隔で立設した橋脚2に
対し単純桁3の主桁4,4を橋脚2の間にシュー5を介
し連結していくような態様が採られ、該単純桁3の上面
にコンクリート等の床板6を敷設して該床板6の主桁
4,4間の遊間部7に対してエキスパンションジョイン
ト8を介設し、主桁4,4の間の連結には耐震連結装置
9が介設されている。
【0005】そして、かかる高架橋においては地震時の
落橋防止対策とし図6に示す様に耐震連結装置9が設け
られて遊間部7が地震時に広がるのを防止するように
し、隣接する主桁4,4の重量を利用して固定側をアン
カーとなし可動側の落下を防止するようにされている。
【0006】而して、当該図6に示す様に、耐震連結装
置9にあっては対向する主桁4,4の遊間部7を挾んで
双方の主桁腹板10に腹板補強板11,11を添接し、
該腹板補強板11,11にボルト12,12を介し連結
板13を可動側にルーズホール14を設けて渡設し、温
度変化による該遊間部7の拡縮を吸収するようにはされ
ている。
【0007】尚、15は主桁4のリブである。
【0008】又、例えば、実公昭61−8090号公報
記載の考案の如く連結板にポリエチレン製の介装材を配
設する技術もあるが、該ポリエチレン製の介装材の技術
は温度の昇降による主桁の伸縮時の相対摺動や該主桁上
に車両が通過する場合に印加される活荷重により主桁が
撓むため、シューの支点部を介し主桁端部が旋回する等
の挙動が生じ、当該挙動に対処するべくポリエチレン樹
脂製の介装材を介装して連結板の摺動や回転をスムーズ
にするものであり、地震等の衝撃力を吸収することが出
来ないという欠点があった。
【0009】更に、例えば特開昭50−127436号
公報発明に示されているように地震時に橋桁が橋脚等よ
り落下しないようにアンカーボルト等がゴム層を環装し
て橋脚等の支承台と橋桁との間に介装している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該前
者の態様の従来技術における耐震連結装置9にあっては
設計水平震度に対し割り増し係数を最大4.0まで考慮
はされてはいるものの、大震災等の事例においては衝撃
的な荷重によりボルト12や連結板13や主桁腹板10
にて破断や裂断等の脆性的な損傷が生ずることが多いと
いう欠点があり、耐震性においてエネルギー吸収性能に
劣るという難点があった。
【0011】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく高架橋における地震に対する耐震連結装置の問題
点を解決すべき技術的課題とし、基本的な相隣る主桁間
の遊間部の拡縮を許容し、しかも、地震時の衝撃的な荷
重によるボルトや連結板等の脆性的に損傷することを防
止するように地震エネルギー吸収性能の改善向上が図ら
れるようにし、しかも、構造が簡単で既設の鋼高架橋の
構造を大きく変えることなく、該地震エネルギー吸収性
能を向上することが出来るようにして建設産業における
耐震技術利用分野に益する優れた橋桁の耐震連結装置を
提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、鋼高架橋の相隣る主桁
の遊間部に対し該主桁の腹板補強板に連結板をボルトを
介し一体的に締結するに、該連結板に対するボルトをリ
ング状間隙を介して挿通し、而して、該リング状間隙に
鉛,アルミニウム,硬質ゴム,積層ゴム等の緩衝材が介
装されて不測の大震度の衝撃的な力の作用時に該衝撃的
な力を緩和させることが出来るようにし、耐震連結装置
のエネルギー吸収性能の改善向上が図られ、高架橋の耐
久性が著しくアップされるようにし、しかも、既設橋の
構造態様をも大きく変更することなく、耐震連結装置の
地震衝撃力吸収性能の向上が図られるようにした技術的
手段を講じたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を1実施例の態様として図1〜図4に基づ
いて説明すれば以下の通りである。
【0014】尚、図5以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0015】図示実施例は高速自動車道路の鋼高架橋の
耐震連結装置の態様であり、相隣る主桁4,4の間の遊
間部7部分の腹板10,10において対向するリブ1
5,15間に腹板補強板11,11をボルト12' を介
して連結するに際し、相対向する一対の連結板13' ,
13' を3本のボルト12' ,12' ,12' によりリ
ンク式に連結するものである。
【0016】例えば、図6に示す在来態様の既設の耐震
連結装置9を以下の要領で改造することも可能である。
【0017】即ち、該既設のボルト12の外径よりボル
ト軸部17の外径が小さいボルト12' を用いると、連
結板13' のボルト孔よりボルト12' の該ボルト軸部
17が小径になるために連結板13' 、及び、腹板補強
板11' のボルト孔とボルト12' のボルト軸部17と
のリング状間隙17' に短円筒状の鉛、或いは、アルミ
ニウム,硬質ゴム,積層ゴム等の緩衝材16を嵌装させ
る。
【0018】尚、ボルト12' のボルト軸部17の外径
を小さくした分だけ当該ボルト12' の材質を高強度の
ものを利用して破断強度を確保するようにはする。
【0019】そして、緩衝材16を介しボルト12' を
挿通し、ナット12''で連結する。
【0020】上述構成において、この出願の発明の橋桁
の耐震連結装置9' をして相隣る主桁4,4を遊間部7
を介して連結するに、一方の固定側の主桁4に対し可動
側の主桁4が温度変化により熱挙動をして該遊間部7が
拡縮するような変動に際しても連結板13' ,13' の
ボルト12' ,12' ,12' を介してリンク式に連結
されていることにより、その伸縮は許容されて温度応力
の導入等は避けられる。
【0021】而して、地震発生時の衝撃的な荷重が該連
結装置9' 部分に作用しても一対の連結板13' ,1
3' のボルト12' ,12' ,12' を介してのリンク
式の連結により、又、緩衝材16のエネルギー吸収機能
により、又、この場合、該緩衝材16として硬質ゴムに
鉛やアルミニウムを介装させることにより、免震性が向
上し、したがって、ボルト12' や腹板補強板11、更
には主桁4に破断や裂断等が生じる虞は全くなく、した
がって、鋼高架橋の耐久性は保証され橋としての機能は
充分に維持される。
【0022】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、緩衝材
は鉛,アルミニウム,硬質ゴム,積層ゴム、或いは、こ
れらの混和されたもの等のいずれかを用いることが出来
ることは勿論のことである。
【0023】又、上述小径のボルト12' を用いる代わ
りに連結板13' と腹板補強板11' のボルト孔を適宜
に拡大加工してボルトのボルト軸部とボルト孔との間に
余裕を生じさせてボルト12' を用いてナット12''と
により連結することも出来るものである。
【0024】更に又、設計変更的には緩衝材をボルトの
外側にて連結板のボルト孔との間にのみ介装するように
出来る等種々の態様が採用可能である。
【0025】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に鋼高架橋等の橋桁の隣接する主桁間の遊間部に対し主
桁の腹板補強板に一対の連結板を介してリンク式に一体
的に連結している橋桁の耐震連結装置において、該一対
の連結板腹板補強板を連結するボルトを3者の形成する
リング状間隙を介して挿通し、該リング状間隙に鉛,ア
ルミニウム,積層ゴムや硬質ゴム等の緩衝材を嵌挿して
介装させるようにしたことにより、該連結装置の地震時
の衝撃的な荷重による破断のエネルギーを吸収する性能
を向上させることが出来、したがって、脆性的な連結板
の裂断やボルトの破断等が生じることがなくなるという
優れた効果が奏される。
【0026】そして、該鉛,アルミニウム,積層ゴム,
硬質ゴムはポリエチレン樹脂等よりも耐損傷性が大きい
という利点もある。
【0027】又、この出願の発明の耐震連結装置を相隣
る主桁間の遊間部に設けるに際し、既設の橋梁の構造を
大きく変更することなく、ボルトのボルト軸部を在来の
既設のボルトのボルト軸部より小さくしたり、連結板等
のボルト孔の径を大きくしてボルトとボルト孔のリンク
状間際の余裕を生じさせることにより、該リング状間隙
に緩衝材を嵌挿して介装することが出来るために、既存
の橋梁の連結装置を利用することが出来、耐震性を向上
させることが出来るという優れた効果が奏される。
【0028】したがって、コスト的にも安くつくという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の部分拡大側面図で
ある。
【図2】図1のII−II−II断面矢視図である。
【図3】図2の部分拡大側断面図である。
【図4】ボルトと緩衝材の取り合い半断面平面図であ
る。
【図5】鋼高架橋の要部側面図である。
【図6】在来態様に基づく橋桁の耐震連結装置の部分拡
大側面図である。
【図7】図6のVII −VII 側断面図である。
【符号の説明】
4 主桁 7 遊間部 11 腹板補強板 13 連結板 12 ボルト 16 緩衝材 9' 耐震連結装置 17' リング状間隙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼高架橋の隣接する主桁間の遊間部に対し
    該主桁の腹板補強板に連結板をボルトを介して一体的に
    連結している橋桁の耐震連結装置において、上記一対の
    リンク式の連結板と腹板補強板に対して挿通するボルト
    該ボルトと連結板,腹板補強板との間に形成される
    ング状間隙を介して挿通し、而して該リング状間隙に
    鉛,アルミニウム,硬質ゴム,積層ゴム等の緩衝材が
    挿して介装されていることを特徴とする橋桁の耐震連結
    装置。
  2. 【請求項2】上記リング状間隙が上記連結板と腹板補強
    のボルト孔の内径をボルト軸の外径部より大きくして
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の橋桁の
    耐震連結装置。
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