JP2782064B2 - 電池容量表示方法 - Google Patents

電池容量表示方法

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JP2782064B2 JP62292530A JP29253087A JP2782064B2 JP 2782064 B2 JP2782064 B2 JP 2782064B2 JP 62292530 A JP62292530 A JP 62292530A JP 29253087 A JP29253087 A JP 29253087A JP 2782064 B2 JP2782064 B2 JP 2782064B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、携帯用の小型電気機器内に駆動電源とし
て収納され、複数回の充放電が行なわれる二次電池の現
在容量に対応した表示を行なう方法に関する。 [従来の技術] 従来この種の表示方法として、充電あるいは放電時間
を常時計測し、かかる時間に対応させて表示値を増減さ
せることにより、二次電池の現在容量を時間を基準とし
て相対表示するものが知られている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の如く電池容量を時間のみを基準
として相対表示する限り、充放電を長期に亘って繰り返
すと誤差が累積し、表示値が実際の電池容量と相違する
ことは避けられない。 かかる不都合に対し、二次電池の端子電圧を検知し、
予め設定しておいた電圧に達すると表示値を設定電圧値
に対応した値に絶対補正する方法も考えられる。 しかし二次電池の端子電圧は、負荷変動あるいはイン
バータ回路からの出力の増減に対して変動しやすく、特
に電池容量が僅少な状態での電圧値は極めて不安定とな
り、かかる値を正確に捉えることは難しく、ともすると
実際の電池容量とかけ離れた表示がなされる虞れがある
など、安定性に欠ける問題があった。 本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、比
較的簡単な方法で、しかも電圧値検出による表示値の絶
対補正が安定して行える方法を提供することを目的とす
る。 [問題点を解決するための手段] 第1図(a)は、本発明にかかる表示方法の概略を示
す流れ図であって、二次電池の電池容量を、通常は充放
電時間のみを基準とし、充放電時間の累計に対応して表
示値が上下する相対表示させておく(ステップ1)。更
に、かかる相対表示動作中のステップ2で、二次電池の
端子電圧を検知し、予め設定しておいた電圧値、例えば
第1図(b)に示す、電池容量が僅少で端子電圧が急激
に降下する範囲に設定された電圧値VLに達したことが検
出されると、ステップ4で、該電圧値VLに対応した、例
えば警告表示Pに表示値を強制的に補正する。 本発明は、上記した表示方法にあって、ステップ2で
設定電圧値を二次電池の端子電圧が越えたことが検出さ
れても、直ちに表示値を絶対補正させるのではなく、ス
テップ3で設定電圧値を所定時間Tだけ連続して下回っ
たことが確認されるとステップ4に移って表示値の絶対
補正動作を行なうが、所定時間Tが経過する前に再び設
定電圧値を上回った場合には、ステップ5に移って積算
している経過時間を初期化することを特徴とする。 [作用] 上記構成により、例えば電池容量が十分にある時刻ta
に二次電池の放電を開始すると、電池容量の表示値は放
電時間に比例して降下される。 ここで電池容量が僅少な領域に入り、時刻tbでステッ
プ2における電圧検知がはたらいて下限電圧VLが検知さ
れると同時に、ステップ3で計時が開始される。しか
し、かかる設定電圧検知が単なる電圧変動に起因する場
合には、すぐに端子電圧は定常値に戻り、ステップ5で
計時中の時間はリセットされて、通常の放電時間による
相対表示を続行する。 一方、二次電池の端子電圧が実質的に下限電圧VLより
降下した場合には、上記したステップ2の電圧検知が所
定時間T持続し、その結果ステップ3の判定がYESとな
って、ステップ4における電池容量が僅少な状態を示す
警告表示Pが時刻tcに行なわれるのである。 [実施例] 以下本発明を電気かみそりに実施した一例に基づいて
説明するがこれに限らず、二次電池を駆動電源として備
えた各種小型電気機器に於いて略同様に実施できること
は勿論である。 本発明を実施する電気かみそり1は、第2図に示す如
く、外刃2を本体ケース3の上部に着脱自在に取り付け
るとともに、該外刃2の内側に内刃4を摺動自在に配設
する。更に本体ケース3の内部には、前記内刃4を往復
駆動するモータ5と、該モータ5に回転駆動電力を供給
する二次電池6と、該二次電池6への充電制御あるいは
モータ5の回転制御等の各種制御を行わせる電気回路7
を収納する。また本体ケース3の正面中央に、モータ5
への通電時期を規制するスライド式スイッチ10のノブ11
を備え、更にスイッチノブ11の下方に、2つの発光ダイ
オードからなるモータ5の回転制御状態を表示する第1
表示素子12と、充放電状態に対応した二次電池6の現在
容量を表示する、6つの発光ダイオードからなる第2お
よび第3表示素子13・14とを配設している。更に本体ケ
ース3の下部には、先端に電源プラグ15を設けた電源コ
ード16を挿脱自在に備え、二次電池6の充電に加え、商
用交流電源17によるモータ5の直接駆動を可能としてい
る。 第3図は、上記した本体ケース3に内蔵する電気回路
7全体の概略を示すブロック図であって、商用交流電圧
をインバータ回路20で所定の充電電圧に変換し、電源部
21に印加する。電源部21は、複数回の充放電が可能なニ
ッケル・カドミュウム電池等の二次電池6を備えた主電
源22と、インバータ回路20からの出力電圧を整流平滑し
た補助電源23とから成る。更にスイッチ10をオンしたモ
ータ駆動時に、回転制御部24においてモータ5に印加さ
れる電圧を増減制御して、電池電圧の変動あるいは荷重
負荷の大小にかかわらず略一定の内刃駆動速度を維持で
きる様にしている。更にまた、充電時に検出部25で電源
部21の充放電状態を検知し、出力制御部26でインバータ
回路20の動作時期を規制して、商用電源電圧の100ない
し240V程度の変化あるいは充電の進み具合いに対応した
充電動作を行わせる。また、充放電時を通して検出部25
で電源部21の状態を検出し、表示部27で二次電池6の充
放電状態に対応した表示を行ない、使用者に充電の開始
あるいは終了時期等の各種情報を知らせる。 以下第4図ないし第6図で示す電気回路図に基づき、
第3図の構成を更に具体的に説明する。 (インバータ回路) インバータ回路20は第4図に示す如く、ダイオードブ
リッジ31及びフィルタ32を備えた整流回路33を入力側に
備え、本体ケース3に対して着脱自在な電源プラグ15を
介して入力した商用交流電源17を整流回路33で全波整流
した後、ヒューズ34を通じてインバータ回路20に印加す
る。 インバータ回路20は、出力トランジスタ35のコレクタ
側に、一次コイル36と衝撃吸収部37とを介装すると共
に、ベースとエミッタ間に帰還部40を備える。更に一次
コイル36と同一鉄心上に、帰還コイル41、出力コイル42
及び三次コイル43を巻いている。 帰還部40は、帰還コイル41の一端をトランジスタ35の
ベース端に繋ぎ、帰還コイル41の他端とトランジスタ35
のエミッタ間にコンデンサ44を接続するとともに、トラ
ンジスタ35のエミッタ・ベース間に逆方向にダイオード
45を接続し、エミッタ端を抵抗46を介して二次電池6の
プラス側に接続している。更に帰還コイル41とコンデン
サ44の接続点には、整流回路33からの出力電圧を抵抗47
・48で分圧した電圧を抵抗49を介して印加可能とすると
ともに、ダイオード55および抵抗50を繋いでいる。 電源部21は、主電源22および補助電源23から構成され
る。主電源22は、出力コイル42の両端と二次電池6の両
端とを整流用ダイオード51を介して接続したものであ
り、補助電源23は、三次コイル43の出力をダイオード52
およびコンデンサ53で整流平滑する。 (検出部) 検出部25は第5図に示す如く、第1ないし第4の検出
回路61・62・63・64およびスイッチ回路80から構成さ
れ、二次電池6の充放電状態に対応した制御信号および
検出信号を出力する。 第1検出回路61は、補助電源23の出力側に接続され、
商用交流電源の電圧値が100〜240Vの範囲内で変化する
場合にあっても、インバータ回路20からの出力を一定値
に維持可能とするものである。すなわち、補助電源23の
出力電圧V2を抵抗65・66で分圧することにより、インバ
ータ回路20から二次電池6へ向けて出力されるパルス状
の充電電圧の平均値の増減に比例して変化する値の検出
電圧V3を取り出し、かかる電圧V3とダイオード67の順方
向電圧を利用した基準電圧V4との大小をOPアンプを用い
た比較器68で比較し、検出電圧V3が基準電圧V4を上回っ
た時、比較器68から後記する出力制御部26に制御信号Sa
を送り、インバータ回路20の発振を間欠的に停止して出
力制御を可能とする。 第2検出回路62は、温度係数の大きいダイオード70の
両端から検出電圧V5を取り出し、この電圧V5と前記した
基準電圧V4を比較器71で比較して両者の大小に対応した
制御信号Sbを出力するものであって、上記した第1検出
回路61あるいは第3検出回路63による出力制御が不調
で、満充電後も充電を続けることにより電池温度が異常
に上昇したのを検知すると制御信号SbがLowからHighに
反転し、インバータ回路20の動作を強制的に制限するこ
とにより、二次電池6の過充電を回避し電池の劣化を未
然に防止する。 第3検出回路63は、主電源22と並列に分圧用の抵抗56
・57を接続し、二次電池6の端子電圧V1の変化に比例し
た電圧値の検出電圧V6を取り出す。抵抗57には補助電源
23からの出力電圧V2でオンするトランジスタ73が接続さ
れており、インバータ回路20が動作中にのみ該トランジ
スタ73はオンして検出電圧V6を出力させて省電力を図る
とともに、インバータ回路20の動作時期に対応した検出
信号S1を出力する様にしている。検出電圧V6は更に、OP
アンプを用いた比較器74においてダイオード75で形成し
た基準電圧V7と比較され、二次電池6の端子電圧V1が、
予め設定しておいた上限電圧VHを越えて満充電状態が近
付いたことが検出されると出力端がLowからHighに反転
し、後記する表示部27に検出信号S3を送って第3表示素
子14を全て点灯し、強制的に満充電表示をさせることに
より、表示部27の表示補正を可能とする。それと同時
に、後記する制御信号発生回路85に信号を送り、該信号
発生回路85から出力される制御信号Scのデューティ比を
変えて、インバータ回路20の出力を絞り込む。 第4検出回路64は、スイッチノブ11のオン操作と連繋
してモータ駆動期間中にのみ作動するものであって、二
次電池6の端子電圧V1を抵抗76・77で分圧して検出電圧
V8を取り出し、ダイオード78による基準電圧V9と比較し
て通常はHigh状態の検出信号S4を出力しているが、電圧
V1が予め設定した下限電圧VLを下回るとLowに変化し、
表示部27における第3表示素子14を全て消灯し、第2表
示素子13を点滅することにより表示を電池容量が20%以
下の状態に戻し、放電時に於ける表示補正を行う。 なお、放電時に電池6の周囲温度が上昇すると二次電
池6からのみかけの出力電圧V1が低下し、検出電圧V8
下がる。そこで、必要以上に低下する傾向にある基準電
圧発生用のダイオード78と直列に、サーミスタ79を接続
し、温度上昇時にダイオード78及びサーミスタ79での各
々の分割電圧割合を、温度上昇前と同じ傾向になるよう
に接続するとともに、ダイオード78に流れる電流を増加
し、基準電圧V9それ自体を補正する様にしている。 スイッチ回路80は、2回路2接点のスイッチ接点10a
・10bと、スイッチノブ11のオン動作と連繋してオンす
るスイッチング用トランジスタ81を備える。トランジス
タ81は、ベース側にCR充放電回路82を設けるとともに、
ベース・エミッタ間をスイッチ接点10bでオンオフ可能
とするものであって、スイッチノブ11のオフ位置におい
てはコンデンサ83の両端をショートし、ベース電圧を零
としてトランジスタ81をオフしてコレクタ端をHigh状態
にしているが、スイッチノブ11をオン位置にすると、コ
ンデンサ83に抵抗84を通じて充電電流が流れ、スイッチ
投入から所定時間後にトランジスタ81をオンすることに
より、チャタリングを起こすことなく安定したLow状態
の検出信号S2を表示部27に送る。 (出力制御部) 出力制御部26は、第3検出回路63から出力される検出
信号S3で発振時期が規制される制御信号発生回路85と、
第1検出回路61、第2検出回路62および制御信号発生回
路85の何れか1つから制御信号Sa・Sb・Scが入力される
とオンし、インバータ回路20のベース端をアースしてイ
ンバータ回路20の動作を停止する出力制御回路86とから
構成される。 出力制御回路86は、インバータ回路20中のトランジス
タ35のベース端とアース間にトランジスタ87のコレクタ
・エミッタ間を介装するとともに、ベース端にツェナー
ダイオード88を備えたものであって、OR回路89を介して
High状態の制御信号Sa・Sb・Scが入力されるとツェナー
ダイオード88がオンし、トランジスタ87をオンしてトラ
ンジスタ35のベース端をアースしてインバータ回路20の
発振を停止する。 制御信号発生回路85は、第3検出回路63が上限電圧VH
を検出するまでは、High期間が短くLow期間が長い制御
信号Scを発生し、インバータ回路20からの出力を十分大
きく維持しているが、上限電圧VHを検出して検出信号S3
がHigh状態になると、OPアンプ93のプラス入力端の電位
を上げ、コンデンサ92の充放電範囲を上方へシフトさせ
ることにより、制御信号ScのHigh期間を長くLow期間を
短くして、インバータ回路20の出力を絞り込む。 すなわち、二次電池6の端子電圧V1が上限電圧VHを超
える満充電に近い状態にあっては、第1検出回路61およ
び第3検出回路63の制御がともに働き、頻繁にインバー
タ回路20は発振と停止を繰り返し、二次電池6の端子電
圧V1も比較的大きな変動を繰り返して検出部25における
検出動作に悪影響を与えると共に、表示部27を構成する
デジタル回路にノイズとして加わり、誤動作の原因とも
なる。そこで制御信号発生回路85では、第1検出回路61
による制御周期よりも十分長い周期でインバータ回路20
の強制停止を行うことにより急速に充電電流が絞り込ま
れた状態に移行させ、繰り返し周期の短い制御の発生を
可及的に防止している。 なお、モータ駆動時には消費電力が大きく、上記した
満充電近傍における制御は不要となるため、OPアンプ93
のプラス入力端を低抵抗94およびスイッチ接点10bでア
ースし、発振を停止する様にしている。 (表示部) 表示部27は、第6図に示す如く、充放電時に動作して
充放電状態に対応した表示する充放電状態表示回路120
と、モータ駆動時に動作して回転速度制御が行われてい
ることを表示する回転状態表示回路121とから成り、主
電源22からの出力電圧V1を更に安定化した電圧V1′を常
時印加して能動状態にしてある。 充放電状態表示回路120は、第2および第3表示素子1
3・14として0から100%充電状態まで20%おきに6個の
発光ダイオード13a・13b・14a〜14dを備え、スイッチノ
ブ11がオフ位置にあって待機状態の場合、第2および第
3の表示素子13・14を消灯して表示動作を停止してお
き、検出信号またはがLow状態となり、インバ
ータ回路20が動作しているかモータ5がオンしているこ
とが確認された場合にはじめて、二次電池6の現在容量
に対応した発光ダイオードの点灯を行う。 すなわち充放電表示は、インバータ回路20を作動させ
ながらモータ駆動を行っている期間中は殆ど電池容量の
変化はないので現在の表示状態を維持するが、モータ5
を停止して充電のみを行うと、完全に放電した状態から
約1時間で充電が完了するので、所定のタイマー手段に
より計時を行なって約15分毎に発光ダイオードの点灯個
数を1つずつ増加させる相対表示を行い、逆に二次電池
6によるモータ5の直接駆動時には、約8分毎に表示素
子の点灯個数を1つずつ減少させる相対表示を行なう。 更に、充電中に二次電池6の端子電圧V1が上限電圧VH
を超えて第3検出回路63から検出信号S3が出力される
と、第3表示素子14の発光ダイオードを全て点灯し、第
2表示素子13を消灯して強制的に満充電表示を行い、第
4検出回路64が下限電圧VLを検出すると上記とは逆に第
3表示素子14を消灯し、第2表示素子13を点滅して二次
電池6の空状態を表示し、表示値を絶対補正して使用者
に充電を促す。 上記構成を更に具体的に説明すると、検出信号
よびをNOT回路130を介して並列にスイッチング用の
トランジスタ131のベース端およびクロック信号発生回
路132に印加する。トランジスタ131のコレクタ端は第2
及び第3表示素子13・14を構成する発光ダイオードのカ
ソード側につながれており、常時はHigh信号を印加して
表示素子13・14をオフ状態にしているが、インバータ回
路20またはモータ5が作動すると、トランジスタ131が
オンし、表示素子13・14のカソード側をアースして点灯
可能状態にする。 それと同時にクロック信号発生回路132が始動し、約1
5m秒周期のクロック信号SAが発生され、このクロック信
号SAは分周回路133で213分の1および212分の1に分周
され、約1分と30秒周期のタイマー信号SB・SCを形成
し、それぞれ第1および第2NAND回路134・135に入力す
る。 一方、検出信号およびその反転出力を第1
および第2AND回路136・137で論理積をとるとともに、各
AND回路136・137の出力を第1および第2NAND回路134・1
35に入力することにより、インバータ回路20が作動し且
つモータ5が停止中には第1NAND回路134が約1分周期の
タイマー信号SBを取り出し、インバータ回路20が停止し
モータ5がオン中は、第2NAND回路135から約30秒周期の
タイマー信号SCの取り出し、各タイマー信号SB・SCは個
別にアップダウンカウンタ138のクロック入力端I1・I2
に印加される。 アップダウンカウンタ138は、アップカウント用およ
びダウンカウント用にクロック信号入力端I1・I2を個別
に備えたC−MOSタイプの低消費電力のものが使用され
る。かかるカウンタ138は16進カウンタであって、アッ
プカウント用の入力端I1に16個のタイマー信号SBが入力
されると、キャリー信号出力端子O1からキャリー信号SD
が1つ出力されて約15分経過したことを示す。逆にダウ
ンカウント用の入力端I2に16個のタイマー信号SCが入力
されると、ボロー信号出力端子O2からボロー信号SEが出
力され、約8分経過したことを示す。この信号SD・SE
更に論理和がとられた後、シフトレジスタ139に入力さ
れる。 シフトレジスタ139は2進4桁のパラレル出力端Q1〜Q
4を備え、左右両方向のビットシフトを可能とするC−M
OSタイプのものが使用される。該シフトレジスタ139
は、その制御端C1・C2に第1および第2AND回路136・137
の出力信号が個別に印加されており、制御端C1がHigh状
態の時、キャリー信号SDが1つ出力される毎にレジスタ
139の各ビットを右方向に1段ずつシフトさせて、レジ
スタ139の出力端Q1〜Q4に接続された第3表示素子14を
構成する発光ダイオード14a〜14dの点灯個数を1つずつ
増やす。逆に、制御端子C2がHighの場合は、左方向にシ
フトさせてボロー信号SEが1つ入力される毎に第3表示
素子14の発光ダイオードの点灯個数を1つずつ減少さ
せ、もって第3表示素子14中の発光ダイオードの点灯個
数で二次電池6の現在容量を表示する。 ところで、上記した充放電表示は、充電電流あるいは
負荷電流等の条件が常時一定であると仮定しているた
め、充放電を繰り返すと表示と実際の容量との間には誤
差の発生は避けられない。そこで本実施例においては、
二次電池6の端子電圧V1の上限値VHと下限値VLを予め設
定し、上限値VHを超えると強制的に100%表示を行い、
下限値VLを下回ると20%表示を行わせる様にしている。 すなわち、上限値補正は、カウンタ138の4ビットの
パラレル入力端P1〜P4を全てHigh状態にしておき、制御
端Cに第3検出回路63から出力される検出信号S3を印加
することにより、上限電圧VHが検知されると直ちにカウ
ンタ135の全ビットをセットし、その後1分以内に入力
されるタイマー信号SBでキャリー信号SDを出力する様に
する。一方、シフトレジスタ139のパラレル入力端P1〜P
4もHigh状態にするとともに、制御端C2に検出信号S3
入力可能とすることにより、第3検出回路63から検出信
号がS3が出力されたのち、キャリー信号SDがカウンタ13
8から出力されるのと同時にシフトレジスタ139の全ビッ
トがセットされ、出力端Q1〜Q4が全てHigh状態となって
4つの発光ダイオード14a〜14dは全て点灯する。 一方下限電圧補正は、リセット信号SFでシフトレジス
タ139をリセットすることにより行われるが、該リセッ
トは第4検出回路64から出力される検出信号で直接
リセットするのではなく、下記のリセット回路140を介
して間接的に行なうことを本発明の特徴とする。 すなわち、リセット回路140はクロック信号SAの分周
回路141を備え、常時は該分周回路141のリセット端子RE
に検出信号のHigh信号を印加して停止状態を続ける
が、第4検出回路64が下限電圧検知を行って検出信号
がLowになると、分周回路141はリセット後にクロック
信号SAの分周を開始し、下限電圧の検知から数秒後にリ
セット信号SFをカウンタ138およびシフトレジスタ139に
送る。かかる構成により、上記した検出信号の反転
が雑音等による短時間の電圧変動の場合は、リセット信
号SFが出力される時点までに再度検出信号はHigh状
態に戻って分周回路141のカウントを停止し、下限電圧
が所定時間連続して検出されたことを確認してはじめて
リセット信号SFを発生するので、誤って下限電圧補正が
なされるのが防止されるのである。 上記の如く発生されたリセット信号SFによりシフトレ
ジスタ139をリセットすると、4つの出力端Q1〜Q4は全
てLow状態となり、該出力端に繋がれた4個の発光ダイ
オード14a〜14dが消灯すると同時に、NOT回路142を介し
て第2表示素子13にHigh信号を送り、分周回路133から
送られる約0.25秒間隔のタイマー信号SGで第2表示素子
13を点滅させ、二次電池6の容量が減少して充電が必要
なことを表示する。 なお、上記した表示中にスイッチノブ11をオフ状態に
戻しても表示部27には二次電池6から常時微少な電力が
供給され、オフ時点の表示内容を記憶する。しかしなが
ら二次電池6が下限電圧値VLを大きく下回った場合、回
路の動作は完全に停止して記憶値も消え、再度インバー
タ回路20を作動して充電を開始した時には表示が不定状
態となる。更に第4検出回路64およびリセット回路140
による上記したリセットが働く前にモータ5を作動させ
ると、電池容量が殆どないにもかかわらず、第3表示素
子14が点灯する虞がある。そこで、電池電圧V1が低下し
てリセット回路140のトランジスタ143がオフした状態で
インバータ回路20を働かせると、トランジスタ143をオ
ンし、リセット信号SF′を出力して回路を強制的にリセ
ットすることにより表示を補正し、電池容量がなくなっ
ていることを表示する様にしている。 回転状態表示回路121は、発光ダイオード12a・12bを
並列に備えた第1表示素子12とスイッチング用のトラン
ジスタ123とからなり、トランジスタ123のベース端をシ
フトレジスタ139のQ1端子に接続するとともに、エミッ
タ端に、スイッチ回路80からモータ5の動作時に出力さ
れる検出信号を印加している。かかる構成により、
スイッチ10がオフしてモータ5が停止していると、検出
信号およびQ1端子はともにHigh状態でトランジスタ
123はオフして第1表示素子12は消灯しているが、スイ
ッチ10をオンすると検出信号がLowとなり、トラン
ジスタ123がオンして第1表示素子12を点灯して回転制
御が行われていることを示す。ここで二次電池6が消耗
し、端子電圧V1が下限電圧VLを下回って回転制御が働か
ない範囲に入ると、リセット回路140が作動してQ1端子
もLow状態となり、トランジスタ123はオフして第1表示
素子12を消灯する。 [発明の効果] 本発明は上記の如く、二次電池の端子電圧が所定時間
連続して設定値を越えたことを確認した後に、該電圧値
に対応した値に表示値を補正する様に構成したので、端
子電圧をそれ自体の変動あるいは外部雑音の重畳にもか
かわらず、確実な電圧検知が行なわれ、誤動作を未然に
防止して、電池容量の表示補正が安定して行なわれる利
点を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)は本発明の概略を示す流れ図であり、第1
図(b)は動作を示す説明図である。 第2図及び第3図は本発明を電気かみそりに実施した一
例であって、第2図は全体の正面図、第3図は電気回路
の概略を示すブロック図である。 第4図ないし第6図は第3図の具体的な電気回路図であ
って、第4図は電源部分、第5図は検出部および出力制
御部、第6図は表示部を各々示す。 6……二次電池、 21……インバータ回路、 22……主電源、 25……検出部、 27……表示部。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.二次電池の電池容量を、通常は充放電時間に対応し
    て表示値が変化する表示をさせておき、二次電池の端子
    電圧が予め設定しておいた下限電圧値を下回ったことが
    判定されると、該下限電圧値に対応した表示Pに表示値
    を補正させる表示方法にあって、 上記した下限電圧値を下回ったことが検出されると更に
    その経過時間を検出し、 該経過時間が設定時間Tを上回ったことが判定される
    と、上記した表示値の補正動作をさせる一方、 経過時間が設定時間Tを上回る前に二次電池の端子電圧
    が下限電圧値を上回ったことが検出されると、その経過
    時間を初期値に戻すことを特徴とする電池容量表示方
    法。
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