JP2781986B2 - ドライペットフードの製造法 - Google Patents

ドライペットフードの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、犬、猫、小鳥、昆虫、鑑賞魚などに供する
ドライペットフードの製造法に関する。
〔従来の技術〕
ペットフードは水分含量によって次の様に3種に大別
される。ドライタイプは水分含量約15%以下、セミモイ
ストタイプは水分含量約15−40%程度、ウェットタイプ
はそれ以上の水分含量となっている。ドライタイプは穀
類などの植物性原料、ミートボーンミール、フイッシュ
ミール等の動物性原料、牛脂などの油脂、ミネラル、ビ
タミン等で栄養バランス良く構成されている。
セミモイストタイプでは水分含量が15〜40%程度であ
るので、微生物の繁殖を抑制することが必要であり、静
菌効果を付与するためにpHを低くしたり、微生物が生育
しにくいレベルまで水分活性を下げるために低分子の溶
質や保水剤を使用するなどの工夫がなされている。この
目的のため、特公昭44−21380号、特公昭45−11093号に
は、塩類、酸類、糖類、ポリアルコール等を使用したペ
ットフードが記載されている。セミモイストタイプでは
このように保水剤や吸水性原料を使用するため、水分が
保持されやすく、また成形性を良くするために押出し口
を冷却し製品温度を下げるので、臭いや蒸気の発生は少
なく、ドライタイプの製造時のように乾燥を必要としな
いので乾燥時の悪臭の発生という問題もない。
ドライタイプのものとして、特開昭52−117781号は、
還元糖、血液、脂肪混合物を酵素分解し、さらに加熱す
ることにより嗜好性物質となし、これをドライペットフ
ードにスプレーコーティング等により添加する方法を開
示している。また特開昭59−95851号は、糖−アミノ酸
反応生成物フレーバーを混合したペースト状の補助物を
残飯やペットフードにからめて嗜好性を向上させてい
る。
しかしいずれの方法も、ドライペットフード製造時の
悪臭の発生を改善するものではなく、また製品表面が平
滑でなく、押出機による生産性も十分に満足すべきもの
とはいえなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって本発明の目的は、ドライタイプのペットフ
ードの製造法であって、製造時の悪臭が軽減され、表面
が平滑で商品価値の高い製品が得られ、生産性が高く、
しかもペットの嗜好性にすぐれたペットフードを得るこ
とができる方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、五炭糖を0.05〜3重量%含有するペット
フード原料を押出し機で加熱加圧成形処理することによ
り達成される。
本発明に使用される五炭糖とは、五個の炭素原子を有
する糖を意味し、ペントースとも言われ、アルドペント
ース、ケトペントースなどに大別される。天然界では多
糖類やりん酸エステルの構成成分として存在する場合が
多い。アルドペントースにはキシロース、リボース、ア
ラビノース、リキソース等があり、ケトペントースには
リブルロース、キシルロース、ペンツロース等がある。
本発明において好ましいものはキシロース、アラビノー
スである。
本発明方法では、五炭糖を他の原料と共に混合し、従
来通り、押出し機を用いて加熱加圧成形処理をすればよ
く、特別な設備は一切必要としない。つまり、典型的な
ドライタイプのペットフードの製造法に従って、穀類、
動物蛋白質原料などを、必要があれば粉砕し、これらの
原料にビタミン、ミネラル、色素、その他の副原料及び
五炭糖を加えて混合し、加水して水分含量25〜30重量%
に調整し、エクストルーダー(例えば一軸型又は二軸
型)を用いて加熱加圧押出し処理する。続いて押出し物
を水分10重量%程度以下まで乾燥し、必要により油脂や
調味料を表面にコーティングする。
押出し機における加熱加圧処理条件は、品温100〜160
℃でクッキングされるように、また圧力はダイ部分で10
〜60kg/cm2とするのが好ましい。
色素を使用する場合、五炭糖を併用するとその色調が
鮮やかになる。オレンジ、赤色、茶色系の着色の場合、
明度が向上する為に色が特に鮮やかになる。合成色素と
しては黄色4,5、赤色2,3,102,106、青色1,2の単独ある
いは組合せによる上述色調の場合、天然色素としてはア
ナトー、クチナシ、ベニバナ、コチニール、ビートレッ
ド、紅こうじ、カロチン、パプリカ色素等の単独あるい
は組合せによる上述色調の場合、カラメル単独あるいは
他の色素との組合せによる上述色調の場合に有効であ
る。
五炭糖の添加量は好ましくは0.3〜2.0重量%であり、
0.05重量%未満では本発明の所期の目的が十分に達成さ
れず、また3重量%を越えると焼成臭が強くなり、嗜好
性も低下する。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、所定量の五炭糖を添加すること
により、ペットフード製造時に生じる原料由来の悪臭が
軽減され、生産性が向上し、表面が平滑で商品価値が高
く、嗜好性にすぐれたペットフードが得られる。また色
素を添加した場合その色調が鮮かになるという効果もあ
る。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1. ドライキャットフード 上記配合の原料に内水分で27重量%になるように加水
し、クッキングエクストルーダー(ウェンガー社製)を
用い、バレル温度130℃、直径4mm丸型ダイを用いてダイ
圧力18〜22kg/cm2で押出し、長さ6mmにカットした。さ
らに130℃、20分間ドライヤーで乾燥後、牛脂をスプレ
ーコーティングし、水分8%の最終製品を得た。
結果を第1表に示す。
五炭糖としてキシロースを0.5%添加した。五炭糖無
添加原料から添加原料へ連続切換で押出し処理をした。
切換の前後で押出物から発生する臭いに明らかな変化が
生じた。無添加品は原料由来の生臭い異臭がしていた。
添加品は生臭い異臭が明らかに減少した。臭いも香ばし
い様な人間にとって好ましい臭いであった。ペットフー
ド製造中のこのような異臭の発生は悪臭公害となるが、
これが減少する事は低公害化として大きな利点がある。
還元糖の酵素分解生成物あるいはアミノ酸との反応生成
物を用いた比較例2及び3、ならびに六炭糖(グルコー
ス)を用いた比較例4では、悪臭低下効果は認められな
かった。キシロース添加品は表面の平滑さが見られた。
押出機のモーター負荷を電流値60Aに維持すると、キシ
ロース添加品ではモーター負荷が軽減し、その分原料供
給量を増加する事ができ、コントロールに対して時間当
4kg、原料処理能力が向上した。これらの製品について
猫10頭を用いて嗜好試験をした。2点比較で行いコント
ロールには比較例1.を用いた。コントロールと試験品を
等量、猫に自由に摂食させ、全摂食量に対する試験品の
百分率から50を差引いたものを嗜好性の値とした。例え
ば差が無い場合は0、70:30で優勢であれば+20という
ことになる。五炭糖添加サンプルは+10で好まれた。
実施例2. ドライドッグフード 上記配合の原料に内水分で27重量%になるように加水
し、クッキングエクストルーダー(ウェンガー社製)を
用いバレル温度130℃、直径5mm丸型ダイを用いてダイ圧
力30〜35kg/cm2で押出し、長さ7mmにカットした。さら
に130℃、20分間ドライヤーで乾燥後、牛脂をスプレー
コーティングした。水分9.8%の最終製品を得た。
結果を第2表に示す。
五炭糖としてアラビノースを0〜5%添加した。無添
加原料から添加原料へ連続切換で押出し処理をした。押
出物から発生する臭いは0.05%添加区より異臭減少が認
められた。5%添加区は焼成臭(こげ臭)が強かった。
表面の平滑さは0.3%添加区よりはっきり認められた。
原料処理能力の向上は0.3%添加区よりはっきり認めら
れた。明度は5%添加区になると逆にマイナスとなっ
た。犬10頭を用いた嗜好性テストではアラビノース0.05
〜3%添加区はよく好まれた。5%添加区ではあまり好
まれなかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】五炭糖を0.05〜3重量%含有するペットフ
    ード原料を押出し機において品温100〜160℃で、及びダ
    イ圧力10〜60kg/cm2で加熱加圧成形処理することを特徴
    とするドライペットフードの製造法。
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