JP2779672B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッドの製造方法Info
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- JP2779672B2 JP2779672B2 JP1326149A JP32614989A JP2779672B2 JP 2779672 B2 JP2779672 B2 JP 2779672B2 JP 1326149 A JP1326149 A JP 1326149A JP 32614989 A JP32614989 A JP 32614989A JP 2779672 B2 JP2779672 B2 JP 2779672B2
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- Japan
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- club head
- golf club
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- manufacturing
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ウッドゴルフクラブヘッド及びアイアン
ゴルフクラブヘッド等の非金属製のゴルフクラブヘッド
の製造方法に係わり、更に詳しくは三次元織物を使用し
たゴルフクラブヘッドの製造方法に関するものである。
ゴルフクラブヘッド等の非金属製のゴルフクラブヘッド
の製造方法に係わり、更に詳しくは三次元織物を使用し
たゴルフクラブヘッドの製造方法に関するものである。
従来、ソールプレート上に、シンタクチックフォーム
等の芯体を載置し、前記ソールプレートの外表面を除き
繊維強化プラスチックで被覆したウッドゴルフクラブヘ
ッドまたはアイアンゴルフクラブヘッドが知られてい
る。
等の芯体を載置し、前記ソールプレートの外表面を除き
繊維強化プラスチックで被覆したウッドゴルフクラブヘ
ッドまたはアイアンゴルフクラブヘッドが知られてい
る。
そして、上記のようなゴルフクラブヘッドの製造方法
としては、ソールプレート上にシンタクチックフォーム
等の芯体を載置し、そして複数枚のカーボンSMC(シー
ト・モールド・コンパウンド)で覆った状態で成形型に
入れ、プレスで加熱硬化させることでクラブヘッドを一
体的に成形している。
としては、ソールプレート上にシンタクチックフォーム
等の芯体を載置し、そして複数枚のカーボンSMC(シー
ト・モールド・コンパウンド)で覆った状態で成形型に
入れ、プレスで加熱硬化させることでクラブヘッドを一
体的に成形している。
然しながら、上記のような従来の方法は、クラブヘッ
ドの成形時に、カーボンSMCシートを複数枚(10片程
度)に切断し、そしてこの重量を秤により測定した後に
成形加工を行っていたため、以下のような問題があっ
た。
ドの成形時に、カーボンSMCシートを複数枚(10片程
度)に切断し、そしてこの重量を秤により測定した後に
成形加工を行っていたため、以下のような問題があっ
た。
(a).シートの積層作業等で成形するまでの段取り時
間がかかり、生産能率が極めて悪い。
間がかかり、生産能率が極めて悪い。
(b).均一性に欠ける。
(c).プレス型を使用しているので、型抜き角度が取
れない部分は、バフ仕上げが必要となり、作業工数が増
える。
れない部分は、バフ仕上げが必要となり、作業工数が増
える。
(d).層間剥離等が生じ易く、歩留りが悪い。
(e).エアーが内蔵し易く、不良品を出し易い。
この発明は、かかる従来の課題に着目して案出された
もので、三次元織物を使用することで作業性,生産性の
向上を図ることが出来ると共に、均一性の向上並びに耐
衝撃性の向上を図ることが出来るゴルフクラブヘッドの
製造方法を提供することを目的とするものである。
もので、三次元織物を使用することで作業性,生産性の
向上を図ることが出来ると共に、均一性の向上並びに耐
衝撃性の向上を図ることが出来るゴルフクラブヘッドの
製造方法を提供することを目的とするものである。
この発明は上記目的を達成するため、ゴルフクラブヘ
ッドの製造方法は、ソールプレート上に芯体を載置し、
前記ソールプレートの外表面を除き、高強度,高弾性率
の三次元織物で被覆して成形型に入れ、この成形型内に
熱硬化型の樹脂を圧入して三次元織物に含浸硬化させ、
更にクラブヘッドを離型後、オーブンに入れて加熱硬化
することにより成形することを要旨とするものである。
ッドの製造方法は、ソールプレート上に芯体を載置し、
前記ソールプレートの外表面を除き、高強度,高弾性率
の三次元織物で被覆して成形型に入れ、この成形型内に
熱硬化型の樹脂を圧入して三次元織物に含浸硬化させ、
更にクラブヘッドを離型後、オーブンに入れて加熱硬化
することにより成形することを要旨とするものである。
この発明は上記のように構成され、高強度,高弾性率
の三次元織物をクラブヘッドに使用することで、任意の
肉厚のクラブヘッドを成形することが出来ると共に、一
枚の三次元織物を予めクラブヘッドの形状に合わせて織
りあげてあるので、均一生産性の向上を図ることが出来
る上、層間剥離等の問題も解消でき、効率良く製造出来
るものである。
の三次元織物をクラブヘッドに使用することで、任意の
肉厚のクラブヘッドを成形することが出来ると共に、一
枚の三次元織物を予めクラブヘッドの形状に合わせて織
りあげてあるので、均一生産性の向上を図ることが出来
る上、層間剥離等の問題も解消でき、効率良く製造出来
るものである。
以下、添付図面に基づき、この発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図は、この発明を実施したゴルフクラブヘッドの
製造工程を示す概略説明図、第2図は第1図に示す製造
方法により成形されたウッドゴルフクラブヘッド1の一
部断面図、第3図は第1図に示す製造方法により成形さ
れたアイアンゴルフクラブヘッド2の一部断面図を示し
ている。前記、ウッドゴルフクラブヘッド1及びアイア
ンゴルフクラブヘッド2の製造方法としては、金属材料
により構成されたソールプレート3上に、シンタクチッ
クフォーム等の芯体4を所定位置に載置しておき、そし
て予めウッドゴルフクラブヘッド1の外観形状及びアイ
アンゴルフクラブヘッド2の外観形状に合わせて織りあ
げた三次元織物5をソールプレート3の外表面を除いて
被覆するようにして被せる。
製造工程を示す概略説明図、第2図は第1図に示す製造
方法により成形されたウッドゴルフクラブヘッド1の一
部断面図、第3図は第1図に示す製造方法により成形さ
れたアイアンゴルフクラブヘッド2の一部断面図を示し
ている。前記、ウッドゴルフクラブヘッド1及びアイア
ンゴルフクラブヘッド2の製造方法としては、金属材料
により構成されたソールプレート3上に、シンタクチッ
クフォーム等の芯体4を所定位置に載置しておき、そし
て予めウッドゴルフクラブヘッド1の外観形状及びアイ
アンゴルフクラブヘッド2の外観形状に合わせて織りあ
げた三次元織物5をソールプレート3の外表面を除いて
被覆するようにして被せる。
前記、三次元織物5としては、公知の方法により織り
あげた織物であって、カーボン・ファイバー,シリコン
・ファイバー,チラノ繊維等高強度,高弾性率の繊維を
用いている。
あげた織物であって、カーボン・ファイバー,シリコン
・ファイバー,チラノ繊維等高強度,高弾性率の繊維を
用いている。
上記のように組付けたウッドゴルフクラブヘッド1ま
たはアイアンゴルフクラブヘッド2を第1図に示すよう
な所定の成形型6内にセットする。
たはアイアンゴルフクラブヘッド2を第1図に示すよう
な所定の成形型6内にセットする。
前記成形型6の底部は、ピストン等の圧力供給装置7
を介して樹脂タンク8に接続され、また成形型6の上部
は、パイプ9を介して前記樹脂タンク8と、真空タンク
10とに接続され、真空タンク10には真空ポンプ11が接続
されている。
を介して樹脂タンク8に接続され、また成形型6の上部
は、パイプ9を介して前記樹脂タンク8と、真空タンク
10とに接続され、真空タンク10には真空ポンプ11が接続
されている。
次にクラブヘッドの製造方法について説明すると、上
記のように予め三次元織物5で被覆してあるウッドゴル
フクラブヘッド1またはアイアンゴルフクラブヘッド2
を所定の成形型6内にセットしておき、この状態から前
記ピストン等の圧力供給装置7によって樹脂タンク8内
に収容されている合成樹脂を成形型6の底部から圧入さ
せる一方、成形型6の上部は、真空ポンプ11を介して真
空状態にし、三次元織物5に樹脂を含浸させて硬化させ
る。
記のように予め三次元織物5で被覆してあるウッドゴル
フクラブヘッド1またはアイアンゴルフクラブヘッド2
を所定の成形型6内にセットしておき、この状態から前
記ピストン等の圧力供給装置7によって樹脂タンク8内
に収容されている合成樹脂を成形型6の底部から圧入さ
せる一方、成形型6の上部は、真空ポンプ11を介して真
空状態にし、三次元織物5に樹脂を含浸させて硬化させ
る。
また、成型効率を上げるために、一次硬化で型抜き
し、二次硬化はオーブンに入れて加熱硬化させる。この
ような方法によりクラブヘッドを成形することで、従来
のように複数枚のSMCシートを使用することなく均一な
製品を成形することが出来、また三次元織物5は、予め
任意の厚さで、任意の形状に成形することが出来るの
で、クラブヘッドの形状にあった継目のない一体物を成
形でき、従って型の割り方に自由度ができ、従来のよう
にプレス硬化後の削り作業が不要となる上、品質を均一
な物とすることが出来るものである。
し、二次硬化はオーブンに入れて加熱硬化させる。この
ような方法によりクラブヘッドを成形することで、従来
のように複数枚のSMCシートを使用することなく均一な
製品を成形することが出来、また三次元織物5は、予め
任意の厚さで、任意の形状に成形することが出来るの
で、クラブヘッドの形状にあった継目のない一体物を成
形でき、従って型の割り方に自由度ができ、従来のよう
にプレス硬化後の削り作業が不要となる上、品質を均一
な物とすることが出来るものである。
この発明は、上記のように構成したので、以下のよう
な優れた効果を奏するものである。
な優れた効果を奏するものである。
(a).三次元織物を使用することで作業性,及び生産
性の向上を図ることが出来ると共に、均一性の向上並び
に耐衝撃性の向上を図ることが出来る。
性の向上を図ることが出来ると共に、均一性の向上並び
に耐衝撃性の向上を図ることが出来る。
(b).従来のように成形後におけるバフ仕上げ等の作
業を省略出来る上、層間剥離が減少し、製品として安定
した精度の高い物とすることが出来る。
業を省略出来る上、層間剥離が減少し、製品として安定
した精度の高い物とすることが出来る。
(c).型の割り方に自由度ができ、従来のようにプレ
ス硬化後の削り作業が不要となって生産性,作業性の向
上を図ることが出来る。
ス硬化後の削り作業が不要となって生産性,作業性の向
上を図ることが出来る。
(d).品質を均一な物とすることが出来ると共に、耐
衝撃性を向上させることが出来る。
衝撃性を向上させることが出来る。
第1図は、この発明を実施したゴルフクラブヘッドの製
造工程を示す概略説明図、第2図は第1図に示す製造方
法により成形されたウッドゴルフクラブヘッドの一部断
面図、第3図は第1図に示す製造方法により成形された
アイアンゴルフクラブヘッドの一部断面図である。 1……ウッドゴルフクラブヘッド、2……アイアンゴル
フクラブヘッド、3……ソールプレート、4……芯体、
5……三次元織物、6……成形型。
造工程を示す概略説明図、第2図は第1図に示す製造方
法により成形されたウッドゴルフクラブヘッドの一部断
面図、第3図は第1図に示す製造方法により成形された
アイアンゴルフクラブヘッドの一部断面図である。 1……ウッドゴルフクラブヘッド、2……アイアンゴル
フクラブヘッド、3……ソールプレート、4……芯体、
5……三次元織物、6……成形型。
Claims (1)
- 【請求項1】ソールプレート上に芯体を載置し、前記ソ
ールプレートの外表面を除き、高強度,高弾性率の三次
元織物で被覆して成形型に入れ、この成形型内に熱硬化
型の樹脂を圧入して三次元織物に含浸硬化させ、更にク
ラブヘッドを離型後、オーブンに入れて加熱硬化するこ
とにより成形するゴルフクラブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1326149A JP2779672B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1326149A JP2779672B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03186281A JPH03186281A (ja) | 1991-08-14 |
JP2779672B2 true JP2779672B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18184600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1326149A Expired - Fee Related JP2779672B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2779672B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6037396A (ja) * | 1983-08-11 | 1985-02-26 | 株式会社三井三池製作所 | 竪孔掘削装置におけるズリ排出装置 |
JPS6158676A (ja) * | 1984-08-23 | 1986-03-25 | 旭化成株式会社 | クラブヘツドのフエイスインサ−ト |
JPS6259061U (ja) * | 1985-06-20 | 1987-04-13 |
-
1989
- 1989-12-18 JP JP1326149A patent/JP2779672B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03186281A (ja) | 1991-08-14 |
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Legal Events
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