JP2778911B2 - 食品の加熱方法および加熱装置 - Google Patents

食品の加熱方法および加熱装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚肉等を素材とした笹蒲
鉾等の練り製品やハンバーグや牛肉等の種々の食品を加
熱する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】魚肉の練り製品であって笹の葉の形状を
模した扁平の蒲鉾つまり笹蒲鉾を製造する場合には、従
来では、魚肉等を調味料とともにすり潰して形成したペ
ーストを笹の形に成形した後に、成形品をガスや電熱ヒ
ータにより加熱するようにしている。このようにガス等
を熱源として笹蒲鉾を製造する場合には、内部にまで充
分に熱が伝達されるようにするとともに、表面に僅かに
こげめが付く程度にまで加熱する必要があり、加熱温度
の管理等に充分の注意を払う必要があるだけでなく、加
熱完了までに時間がかかることになる。
【0003】一方、レストラン等の飲食店でステーキ用
の牛肉やハンバーグを調理する場合には、鉄板や金網の
上にハンバーグ等の食品を載置した状態で、ガス等を熱
源として鉄板や金網等を介して食品を加熱するようにし
ている。ステーキ用の肉を加熱して調理する場合には、
顧客の要求に応じて焼き具合を調整する必要があり、内
部を所望の焼き具合にするとともに表面に僅かにこげめ
が付くようにすることが望ましい場合がある。そして、
飲食店でハンバーグ等の食品を加熱して顧客の飲食に供
する場合には、迅速に加熱調理することができるよう
に、常に鉄板等を予熱した状態に設定しておくことが必
要となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した笹蒲鉾等の食
品を加熱するために、食品を電極板の間に配置して電極
板から食品に電流を流して食品自体にジュール熱を発生
させるようにした技術が開発されている。しかしなが
ら、このように食品に電流を流す場合には、食品自体を
発熱させて食品の加熱を行っているので、食品の内部よ
りも表面を高い温度に加熱して表面に僅かにこげめを付
けることはできず、むしろ、食品の表面は電極板に接触
しているために内部よりも低い温度となる。このため、
食品に電流を流すことにより食品を加熱する場合には、
後にガスや電熱ヒータを熱源として表面にこげめを付け
るために再度加熱することが必要となっており、食品の
加熱調理を終了するまでに時間がかかり、食品を多量に
加熱調理する場合に生産性が良くないという問題点があ
る。
【0005】一方、飲食店でハンバーグ等の食品を加熱
調理して顧客に供する場合には、注文を受けてから冷え
た鉄板を加熱するのでは、前述したように、迅速に顧客
の注文に対応することができないので、常に鉄板を予熱
しておく必要があり、ガス等の加熱源の無駄使いとな
る。
【0006】ところで、本発明者は、食品に電流を流す
ことにより食品自体を発熱させて食品を加熱する技術に
ついて検討した。以下は、本発明者によって検討された
技術であり、その概要は次のとおりである。
【0007】すなわち、食品自体に電流を流すことによ
り食品を加熱する場合には、食品に接触する電極自体は
発熱することなく、発熱した食品により食品自体が加熱
されて温度が上昇するのみであり、食品の表面を内部よ
りも高めの温度に設定することができない。そこで、食
品に通電するための電極自体を加熱することにより、食
品の表面を電極によって内部よりも高めの温度に加熱す
る技術について検討した。その結果、食品を通電するた
めの電極に隣接してコイルを配置し、そのコイルに高周
波電流を供給すると、電極自体に渦電流を発生させて電
極を発熱させることができ、相互に相違する発熱方式を
加熱装置に併用することが可能であることが判明した。
【0008】本発明の目的は、食品自体の加熱を行うと
ともに食品の内部と相違した温度に表面を加熱し得るよ
うにすることを目的とする。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の食品の加熱方法はそれ
ぞれ導電性部材からなる第1電極と第2電極との間に食
品を配置した状態の下で、第1電極と第2電極から食品
に通電して前記食品に熱を発生させる工程と、第1電極
と第2電極の少なくともいずれか一方の電極に電磁誘導
によって渦電流を発生させて電極を加熱して食品に熱を
伝達する工程とを有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の食品の加熱装置は、相互に
対向して設けられ相互間に食品が配置される第1電極お
よび第2電極と、第1電極と第2電極との少なくともい
ずれか一方に隣接して設けられたコイルと、このコイル
に高周波電流を供給し電磁誘導によって電極に渦電流を
発生させる第1電源と、第1電極および第2電極に接続
されこれらの電極を介して食品に通電する第2電源とを
有することを特徴とする。
【0013】さらに、第1電極と第2電極はそれぞれ無
端のベルト状の導電性部材により形成するようにしても
良く、あるいはそれぞれ無端の第1搬送体と第2搬送体
とにそれぞれ搬送方向に所定の間隔毎に板状の第1電極
と第2電極とを設けるようにしても良い。
【0014】
【作用】上記構成を有する本発明の食品加熱方法にあっ
ては、食品自体に通電して食品に熱を発生する工程と、
電極に電磁誘導により渦電流を発生させて電極自体を発
熱させてその熱を食品に伝達する工程とを有し、食品を
相互に相違した条件の加熱方式を複合させて加熱するよ
うにしたので、迅速に歩留り良く食品の加熱を行うこと
が可能となる。したがって、食品の内部を充分に加熱し
つつ表面に僅かなこげめを付けた状態で風味を良好に保
持して食品の加熱を行うことができる。
【0015】また、上記構成を有する本発明の食品加熱
装置にあっては、第2電源からの電極を介しての食品自
体に対する通電と、電極に隣接して配置されたコイルに
対する第1電源からの高周波電流の供給による電極自体
の発熱とをタイミングをずらして行うことにより、一方
の電源による発熱を他方の電源による発熱の予熱として
利用することができ、迅速に食品の加熱を行うことがで
きる。
【0016】さらに、電極により複数の食品を所定の間
隔を隔てて搬送した状態で、時間差をもって食品自体の
発熱と電極の発熱とを連続的に行うことができ、多量の
食品を連続的に加熱することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明の加熱方法を具
体化した食品の加熱装置を示す図であり、この加熱装置
は導電性部材により形成された平板状の第1電極1と、
これと同様に導電性部材により形成された平板状の第2
電極2とを有している。練り製品等の食品Fは、これら
の第1電極1および第2電極2の間に配置されるように
なっている。第1電極1は図示しない基台に設けられて
おり、第2電極2はその基台に対して例えば開閉自在と
なっており、第2電極2を閉じた状態とすると、第2電
極2は第1電極1と対向し合い、これらの間に食品Fが
挟み付けられる。第1電極1に対する第2電極2の距離
は、食品Fの厚みに応じて調整自在となっている。
【0019】それぞれの電極1,2の素材としては、
鉄、アルミニウム、チタン等の金属が用いられている。
【0020】第1電極1の背面側には、渦巻き状に巻き
付けられた第1コイル3が第1電極1に隣接して設けら
れている。このコイル3は例えばセラミック等からなる
保護部材4により覆われている。同様に、第2電極2の
背面側には、渦巻き状に巻き付けられた第2コイル5が
第2電極2に隣接して設けられており、このコイル5は
同様の保護部材6により覆われている。
【0021】それぞれのコイル3,5には交流電源が第
1電源11として接続されており、この交流電源11か
らは例えば20KHz以上の高周波電流がそれぞのコイル
3,5に供給されるようになっている。高周波電流をそ
れぞれのコイル3,5に供給すると、それぞれのコイル
3,5には交流磁界が発生し、その結果、磁力線が両方
の電極1,2を通過して、電磁誘導の法則によって電極
1,2に渦電流が発生し、これらの電極1,2自体が発
熱することになる。なお、それぞれのコイル3,5に別
々の交流電源を接続して、それぞれのコイル3,5に対
して電圧や周波数を相違させて電力を供給するようにし
ても良い。
【0022】両方の電極1,2には、これらの間に挟み
込まれた食品Fに電流を流すために第2電源12が接続
されており、この第2電源12からは電極1,2に対し
て例えば50Hz〜400KHz程度の交流電力が供給され
るようになっている。第1電源11と第2電源12とを
同一の電源とすることも可能であり、その場合には、共
通の電源をスイッチを介して2つのコイル3,5と両電
極1,2とのいずれかに選択的に切り換えて接続するよ
うにする。
【0023】それぞれの電源11,12は制御部13か
らの信号により、通電が制御されるようになっており、
操作盤14に設けられたスタートスイッチ15が操作さ
れると、制御部13内に設けられたタイマーにより所定
の時間だけ第2電源12から電極1,2を介して食品F
に電力が供給される。そして、所定の時間が経過する
と、次には第1電源11からそれぞれのコイル3,5に
対してタイマーの作動により所定の時間だけ電力が供給
される。
【0024】次に、図1に示す加熱装置を用いて食品F
を加熱する手順について説明する。まず、例えばハンバ
ーグ等の食品Fを第1電極1の上に載置した後に、第2
電極12を閉じることにより、食品Fは第1電極1と第
2電極2との間に挟み付けられる。この状態で、まず第
2電源12から両電極1,2を介して食品F自体に電流
を流し、食品自体をジュール熱により発熱させて加熱さ
せる。この時に、食品Fの内部が70℃程度まで加熱さ
れるように、制御部13からの信号により第2電源12
から食品Fへの通電時間や電力が設定される。そして、
食品Fの表面は電極1,2に接触しているので、電極
1,2に熱が伝達されることになり、内部よりもやや低
い温度となる。
【0025】次いで、それぞれのコイル3,5に第1電
源11から電力を供給して、電極1,2自体を発熱させ
て、熱伝達により食品Fを表面から加熱する。この時
に、食品Fの表面が前述した第2電源12からの通電よ
りも高い温度、例えば食品の内部が90℃程度になるよ
うに第1電源11からの通電時間や電力が設定される。
したがって、食品F自体に通電することにより食品を発
熱させた後に、電極1,2を発熱させてこの熱を食品に
熱伝達することによって直ちに食品を再度加熱するよう
にしたことから、それぞれ別々の加熱手段により食品の
内部と表面とを異なった条件で加熱することができ、食
感や風味を損なうことなく、食品の加熱を行うことがで
きる。
【0026】また、食品Fの内部を食品自体を発熱させ
ることにより所望の温度まで加熱した後に、電極1,2
自体を発熱させることによって食品の表面を内部よりも
高い温度に加熱することができるので、食品F自体を過
加熱することなくその表面に僅かなこげめを付けること
ができる。
【0027】このように、第2電源12からの電力によ
り食品F自体を発熱させた後に、第1電源11からの電
力により電極1,2を発熱させるようにしたので、第2
電源12からの電力により食品F自体を発熱させたとき
に電極1,2も食品からの熱が伝達されて電極1,2が
予熱されることになる。したがって、予熱が完了した後
に、コイル3,5に通電して電極1,2を発熱させるよ
うになり、電極1,2を発熱する際には迅速に電極1,
2の温度を所定の温度まで上昇させることができる。な
お、それぞれの電極1,2の表面中央に食品が入り込む
凹部を形成し、周辺部を中央部分よりも高くするように
しても良い。
【0028】(実施例2)図2および図3は本発明の他
の実施例の加熱装置を示す図であり、この加熱装置は笹
蒲鉾を食品Fとしてこれを加熱するために使用される。
図示するように、水平方向に移動するチェーンコンベア
21には樹脂等の絶縁性の部材からなるホルダー22が
所定の間隔毎に取り付けられており、それぞれのホルダ
ー22は食品Fが差し込まれた串23をその下端部で支
持するための穴を有している。
【0029】チェーンコンベア21に隣接して、2つの
スプロケット24,25が所定の間隔を隔ててそれぞれ
垂直方向を向いて配置されており、これらのスプロケッ
ト24,25には無端つまりエンドレスのチェーン26
が掛け渡されて第1搬送体31が形成されている。チェ
ーンコンベア21を介して前記スプロケット24,25
の反対側には、2つのスプロケット24a,25aが所
定の間隔を隔ててそれぞれ垂直方向を向いて配置されて
おり、これらのスプロケット24a,25aには同様の
エンドレスのチェーン26aが掛け渡されて第2搬送体
32が形成されている。
【0030】第1搬送体31を構成するチェーン26に
は所定の間隔毎に多数枚の板状の第1電極1が図示しな
い絶縁部材を介して取り付けられ、同様に第2搬送体3
2を構成するチェーン26aには所定の間隔毎に多数枚
の板状の第2電極2が図示しない絶縁部材を介して取り
付けられている。このようにして、チェーンコンベア2
1の両側に相互に対向し合うようになる第1電極1の外
表面と第2電極2の外表面との間には、図に示すよう
に、食品Fを挟み付ける隙間が形成されることになる。
【0031】したがって、串23に刺された状態でチェ
ーンコンベア21により搬送される食品Fはチェーンコ
ンベア21と同期して駆動されるチェーン26,26a
によって第1電極1と第2電極2とに挟み付けられた状
態で搬送される。
【0032】搬送方向上流側の複数枚の第1電極1の内
面には、導電性の材料からなる給電部材34が接触する
ように搬送方向に伸びて配置されており、同様に第2電
極2の内面には導電性の材料からなる給電部材34aが
接触するように搬送方向に伸びて配置されている。それ
ぞれの給電部材34,34aには前記実施例1における
と同様の第2電源12が接続されるようになっており、
これらの給電部材34,34aを介して所定の枚数の第
1電極1および第2電極2には、前記実施例1と同様の
電力が供給されるようになっている。
【0033】これらの給電部材34,34aの下流側に
は、第1電極1の背面側に位置させてコイル3が設けら
れ、この第1電極1と対向する第2電極2の背面に位置
させてコイル5が設けられている。それぞれのコイル
3,5には前記実施例1におけると同様の第1電源11
が接続されており、前記実施例1と同様の電力が供給さ
れるようになっている。
【0034】この場合には、食品Fに通電してこれを発
熱させる工程と、コイル3,4に高周波電流を供給して
電磁誘導によって電極1,2に渦電流を発生させて電極
1,2を発熱させてこの熱を食品Fに伝達する工程と
を、多数の食品Fを連続的に搬送しながら行うことがで
きる。
【0035】(実施例3)図4は図2および図3に示し
た実施例2の変形例であり、食品Fは図2および図3に
示した場合と同様に、チェーンコンベア21に串23に
差し込まれた状態で搬送される。チェーンコンベア21
に隣接して2つのローラ35,36がそれぞれ垂直方向
に支持された支持軸37,38により所定の間隔を隔て
て回転自在に配置されており、これらのローラ35,3
6には図2に示した第1電極1の長さつまり上下方向の
寸法に対応した幅寸法を有する無端ベルト状の第1電極
1が掛け渡されている。
【0036】チェーンコンベア21を介して第1電極1
の反対側には、ローラ35,36と同様の構造のローラ
35a,36aに第2電極2が掛け渡されている。
【0037】それぞれのベルト状の電極1,2の上流部
には、導電性の素材からなる給電部材34,34aが接
触するように設けられており、下流部にはコイル3,5
が配置されている。なお、給電部材34,34aをそれ
ぞれの電極1,2に直接接触させることなく、ローラ3
5,36に接触させてローラ35,36を介して電極
1,2に電力を供給するようにしても良い。
【0038】この実施例の場合にも、食品Fに通電して
食品を直接発熱する工程と、電極1,2に渦電流を発生
させて電極1,2を発熱させてその熱を食品Fに伝達す
る工程とを、食品Fを搬送しながら行うことができる。
【0039】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0040】たとえば、それぞれの実施例において2つ
の電極1,2のいずれにもコイル3,5を隣接して配置
するようにしているが、一方の電極のみに隣接してコイ
ルを配置するようにし、食品Fのうち一方の電極に接触
する部分のみを内部よりも高い温度に加熱するようにし
ても良い。また、図2〜図4に示す実施例にあっては、
図示する場合では、それぞれの電極1,2の表面がほぼ
垂直を向くようにしているが、水平を向くようにしても
良い。さらには、食品を水平に搬送しながら加熱するこ
となく、上下方向に搬送しながら加熱するようにしても
良い。そして、図示する実施例では、それぞれ食品に対
して最初に通電して食品自体を発熱した後に、電極に渦
電流を発生させて電極自体を発熱して食品を加熱するよ
うにしているが、この順序を逆にしても良い。また、加
熱し得る食品としては前述したものに限られず、食品自
体に通電し得るものであれば、種々の食品を加熱の対象
とすることができる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0042】(1).食品自体に電流を流して食品を発熱さ
せて食品を加熱する工程と電極に渦電流を発生させて電
極自体を発熱させて電極の熱を食品に伝達するようにし
た工程とを有するので、食品の内部と表面とを相互に相
違した条件で加熱することにより、食感や風味を良好に
維持しつつ食品の加熱を行うことが可能となる。
【0043】(2).電極を介して食品自体に電流を流して
食品を発熱させた後に電極に渦電流を流して電極を発熱
させることにより電極の熱を食品に伝達するようにすれ
ば、食品に電流を流した時に食品の発熱により電極が予
熱されることになり、電極に渦電流を発生させて電極を
加熱する際に迅速に電極を所望の温度まで発熱させるこ
とが可能となり、食品の加熱を少ないエネルギーで効率
良く行うことができる。
【0044】(3).食品自体に電流を流して食品を発熱さ
せる温度よりも、電極を発熱させてその熱を伝達するこ
とにより食品を加熱する温度の方を高く設定すれば、食
品の内部を過加熱することなく、食品の表面に僅かなこ
げめを付けることができ、食品の風味や食感を良好とし
た食品の加熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食品の加熱装置を示す
断面図である。
【図2】本発明の他の実施例である食品の加熱装置を示
す斜視図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例である食品の加熱装
置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 電極(第1電極) 2 電極(第2電極) 3,5 コイル 4 保護部材 11 電源(第1電源) 12 電源(第2電源) 13 制御部 14 操作盤 15 スタートスイッチ 21 チェーンコンベア 22 ホルダー 23 串 24,24a スプロケット 25,25a スプロケット 26,26a チェーン 31 第1搬送体 32 第2搬送体 34,34a 給電部材 35,35a ローラ 36,36a ローラ 37,37a 支持軸 38,38a 支持軸 F 食品

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ導電性部材からなる第1電極と
    第2電極との間に食品を配置した状態の下で、前記第1
    電極と前記第2電極から前記食品に通電して前記食品に
    熱を発生させる工程と、前記第1電極と第2電極の少な
    くともいずれか一方の電極に電磁誘導によって渦電流を
    発生させて前記電極を発熱して前記食品に前記電極の熱
    を伝達する工程とを有することを特徴とする食品の加熱
    方法。
  2. 【請求項2】 相互に対向して設けられ相互間に食品が
    配置される第1電極および第2電極と、前記第1電極と
    前記第2電極との少なくともいずれか一方に隣接して設
    けられたコイルと、前記コイルに高周波電流を供給し電
    磁誘導によって前記電極に渦電流を発生させる第1電源
    と、前記第1電極および前記第2電極に接続されこれら
    の電極を介して前記食品に通電する第2電源とを有する
    ことを特徴とする食品の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記第1電極と前記第2電極とをそれぞ
    れ無端のベルト状の導電性部材により形成するか、ある
    いはそれぞれ無端の第1搬送体と第2搬送体とにそれぞ
    れ搬送方向に所定の間隔毎に板状の第1電極と第2電極
    とを設けるようにしたことを特徴とする請求項2記載の
    食品の加熱装置。
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