JP2778872B2 - 石油燃焼機器の消火装置 - Google Patents
石油燃焼機器の消火装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石油燃焼機器の消火装置
に係り,詳しくは自動消火機構を備えた石油燃焼機器の
消火装置の構造に関するものである。
に係り,詳しくは自動消火機構を備えた石油燃焼機器の
消火装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,芯を用いて石油燃料を燃焼さ
せる石油燃焼機器(石油ストーブ)に,地震時などに自
動的に芯を降下させて燃焼を停止させる自動消火機構を
そなえたものが多く出廻っている。しかし,このような
石油燃焼機器を強風下で使用した場合には燃焼状態が変
化し,有害ガスや悪臭が発生したり,機器外へ炎が出た
りするおそれがある。このため,風圧を検知して強風下
では自動消火を行う技術が実公平1−41042により
開示されている。図6はこのような風圧検知による自動
消火機構を適用した場合の従来の石油燃焼機器の消火装
置Aの構造の一例を示す斜視図,図7は従来の消火装置
Aの分解斜視図,図8は従来の消火装置Aのセット時の
状態を示す正面図と裏面図,図9は従来の消火装置Aの
自動消火時の状態を示す正面図である。図6に示す如
く,従来の石油燃焼機器の消火装置Aは,主として芯昇
降操作用の操作レバー20と,芯降下操作用の消火レバ
ー23と,回動により芯14の昇降をなす芯調節軸組品
15と,芯調節軸組品15を回動させる連結板19と,
連結板19と操作レバー20との間に介装され操作レバ
ー20の力を伝達する微調板22と,微調板22を介し
て操作レバー20の力を受けることにより芯14の上昇
時にはセット位置に,又芯14の降下時には消火レバー
23により解除されて解除位置に切り替わる作動板21
と,上方からみて十字形状をなす風圧板50が頂部に固
定され,該風圧板50に風圧をうけた時に転倒して消火
レバー23を作動させる重り28とから構成されてい
る。次に,図6,図7及び図2(c)を参照しつつ,こ
の消火装置Aの詳細構成について,その廻りの構成を含
めて以下説明する。燃焼タンク12の中央部に円筒形の
芯内筒13が立設している。芯内筒13と円筒形の芯外
筒11との間には図示しない芯ホルダを有する芯14が
昇降自在に介挿されている。芯ホルダの中腹部外周面に
は芯14を貫通して芯ホルダに設けた金具18が固定さ
れている。金具18の孔には昇降アーム16の先端部1
61が係合されている。この昇降アーム16以降が消火
装置Aである。
せる石油燃焼機器(石油ストーブ)に,地震時などに自
動的に芯を降下させて燃焼を停止させる自動消火機構を
そなえたものが多く出廻っている。しかし,このような
石油燃焼機器を強風下で使用した場合には燃焼状態が変
化し,有害ガスや悪臭が発生したり,機器外へ炎が出た
りするおそれがある。このため,風圧を検知して強風下
では自動消火を行う技術が実公平1−41042により
開示されている。図6はこのような風圧検知による自動
消火機構を適用した場合の従来の石油燃焼機器の消火装
置Aの構造の一例を示す斜視図,図7は従来の消火装置
Aの分解斜視図,図8は従来の消火装置Aのセット時の
状態を示す正面図と裏面図,図9は従来の消火装置Aの
自動消火時の状態を示す正面図である。図6に示す如
く,従来の石油燃焼機器の消火装置Aは,主として芯昇
降操作用の操作レバー20と,芯降下操作用の消火レバ
ー23と,回動により芯14の昇降をなす芯調節軸組品
15と,芯調節軸組品15を回動させる連結板19と,
連結板19と操作レバー20との間に介装され操作レバ
ー20の力を伝達する微調板22と,微調板22を介し
て操作レバー20の力を受けることにより芯14の上昇
時にはセット位置に,又芯14の降下時には消火レバー
23により解除されて解除位置に切り替わる作動板21
と,上方からみて十字形状をなす風圧板50が頂部に固
定され,該風圧板50に風圧をうけた時に転倒して消火
レバー23を作動させる重り28とから構成されてい
る。次に,図6,図7及び図2(c)を参照しつつ,こ
の消火装置Aの詳細構成について,その廻りの構成を含
めて以下説明する。燃焼タンク12の中央部に円筒形の
芯内筒13が立設している。芯内筒13と円筒形の芯外
筒11との間には図示しない芯ホルダを有する芯14が
昇降自在に介挿されている。芯ホルダの中腹部外周面に
は芯14を貫通して芯ホルダに設けた金具18が固定さ
れている。金具18の孔には昇降アーム16の先端部1
61が係合されている。この昇降アーム16以降が消火
装置Aである。
【0003】昇降アーム16には芯調節軸17が嵌合固
定されており,消火装置Aの芯調節軸組品15を構成し
ている。芯調節軸組品15は燃焼タンク12にビスで固
定されたシャフト受け41により回動自在に支承され,
その一端は連結板19を介して微調板22に固定された
微調板ピン30と連結している。そして,消火装置Aの
基板25に固定された軸受け31の溝311には,達磨
型をした孔213(大きい弧214は組立装着時に軸受
け31の外周312を通すため,又小さい弧215は軸
受け31の溝311に装着される)が形成された作動板
21が回転自在に装着されている。作動板21と基板2
5のバネ掛け部253との間には作動板21を図中の時
計方向に付勢する降下バネ10が介装されている。一
方,操作レバー20には微調板22の一端が回転自在に
段付きピン33を介して連結されている。微調板22の
他端222は作動板21に段付ピン32を介して回転自
在に装着されているが,反時計方向へは作動板21の下
部に形成された曲げ部211に微調板22の左下端部2
21が当接して回転が規制されている。微調板22には
微調ピン30が固定され,微調ピン30は連結板19に
形成されたへの字形穴191に係合されている。連結板
19は芯調節軸組品15の芯調節軸17にビス29によ
り固定されている。又,操作レバー20は段付ピン35
により基板25に形成された上下方向の長穴254に装
着されている。更に,基板25にビス40で取り付けら
れた重り台27と,重り台27上に倒立状態で頂部に風
圧板50が固定された重り28が載置されている。重り
28と,基板25に段付ピン36により揺動自在に支持
されたL字形の消火レバー23の遊端部231との間に
タマ鎖37が挿通されている。タマ鎖37の下端は圧縮
バネ39が装着された鎖止め38に取り付けられてい
る。鎖止め38は作動板21の切欠端部212に係着さ
れている。圧縮バネ39は作動板21の切欠端部212
の下側に配置されている。即ち,タマ鎖37の一端は重
り28に取り付けられ,他端は消火レバー23の遊端部
231を貫通して圧縮バネ39が装着された鎖止め38
に取り付けられ,作動板21に係着されている。又,作
動板21の左端裏側には作動ピン34が固着されてい
る。作動ピン34は消火レバー23のくの字形案内孔2
32の係止部233に係脱自在に係合されている。尚,
圧縮バネ39は重り28が転倒時に復帰させる方向にタ
マ鎖37を引張るものである。
定されており,消火装置Aの芯調節軸組品15を構成し
ている。芯調節軸組品15は燃焼タンク12にビスで固
定されたシャフト受け41により回動自在に支承され,
その一端は連結板19を介して微調板22に固定された
微調板ピン30と連結している。そして,消火装置Aの
基板25に固定された軸受け31の溝311には,達磨
型をした孔213(大きい弧214は組立装着時に軸受
け31の外周312を通すため,又小さい弧215は軸
受け31の溝311に装着される)が形成された作動板
21が回転自在に装着されている。作動板21と基板2
5のバネ掛け部253との間には作動板21を図中の時
計方向に付勢する降下バネ10が介装されている。一
方,操作レバー20には微調板22の一端が回転自在に
段付きピン33を介して連結されている。微調板22の
他端222は作動板21に段付ピン32を介して回転自
在に装着されているが,反時計方向へは作動板21の下
部に形成された曲げ部211に微調板22の左下端部2
21が当接して回転が規制されている。微調板22には
微調ピン30が固定され,微調ピン30は連結板19に
形成されたへの字形穴191に係合されている。連結板
19は芯調節軸組品15の芯調節軸17にビス29によ
り固定されている。又,操作レバー20は段付ピン35
により基板25に形成された上下方向の長穴254に装
着されている。更に,基板25にビス40で取り付けら
れた重り台27と,重り台27上に倒立状態で頂部に風
圧板50が固定された重り28が載置されている。重り
28と,基板25に段付ピン36により揺動自在に支持
されたL字形の消火レバー23の遊端部231との間に
タマ鎖37が挿通されている。タマ鎖37の下端は圧縮
バネ39が装着された鎖止め38に取り付けられてい
る。鎖止め38は作動板21の切欠端部212に係着さ
れている。圧縮バネ39は作動板21の切欠端部212
の下側に配置されている。即ち,タマ鎖37の一端は重
り28に取り付けられ,他端は消火レバー23の遊端部
231を貫通して圧縮バネ39が装着された鎖止め38
に取り付けられ,作動板21に係着されている。又,作
動板21の左端裏側には作動ピン34が固着されてい
る。作動ピン34は消火レバー23のくの字形案内孔2
32の係止部233に係脱自在に係合されている。尚,
圧縮バネ39は重り28が転倒時に復帰させる方向にタ
マ鎖37を引張るものである。
【0004】以下,図8(a),(b)及び図9を参照
しつつ,この消火装置Aの動作について説明する。ま
ず,消火装置Aのセット時について説明する。操作レバ
ー20を押し下げていくと,操作レバー20に連結され
た微調板22の下部221が作動板21の折り曲げ部2
11に当接する。そして,作動板21が軸受け31を支
点にして図中の反時計方向に回転する。作動板21の動
きに伴い,作動板21に固着された作動ピン34が消火
レバー23のくの字形案内孔232の係止部233に係
止する。この時,微調板22に取り付けられた微調ピン
30が連結板19のへの字形穴191と係合しているた
め,連結板19も同じ動きになる。連結板19は芯調節
軸組品15を介して芯14を上昇させ,セット動作が完
了する(図8(a),(b))。次に,強風を受けた時
の自動消火の場合について説明する。図示しない石油燃
焼機器の前パネルの開口部から強風が該機器の内部に流
入した時,重り28の頂部に固定された風圧板50が風
圧を検知する。この風圧が風圧板50を重り28ごと動
かす値以上となれば,重り28が重り台27から外れて
転倒する。すると,重り28に連結されたタマ鎖37の
先端に取り付けられた鎖止め38が圧縮バネ39を圧縮
すると共に,消火レバー23の遊端部231を引き上げ
る。この時,作動ピン34が消火レバー23の係止部2
33より外れて,作動板21及び操作レバー20が作動
板21に時計方向に付勢された降下バネ10によりセッ
ト前の状態に戻り,芯14は急速降下する。続いて,作
動板211の切欠端部212の下部に当接されて圧縮さ
れた圧縮バネ39の復帰力によりタマ鎖37が引張ら
れ,重り28は元の倒立状態になる。そして,消火動作
が完了する(図9)。以上のように,この消火装置Aに
よれば,強風時には風圧板50を頂部に固定した重り2
8の転倒により,芯14を急速降下させて石油燃焼機器
の燃焼を自動停止することができた。
しつつ,この消火装置Aの動作について説明する。ま
ず,消火装置Aのセット時について説明する。操作レバ
ー20を押し下げていくと,操作レバー20に連結され
た微調板22の下部221が作動板21の折り曲げ部2
11に当接する。そして,作動板21が軸受け31を支
点にして図中の反時計方向に回転する。作動板21の動
きに伴い,作動板21に固着された作動ピン34が消火
レバー23のくの字形案内孔232の係止部233に係
止する。この時,微調板22に取り付けられた微調ピン
30が連結板19のへの字形穴191と係合しているた
め,連結板19も同じ動きになる。連結板19は芯調節
軸組品15を介して芯14を上昇させ,セット動作が完
了する(図8(a),(b))。次に,強風を受けた時
の自動消火の場合について説明する。図示しない石油燃
焼機器の前パネルの開口部から強風が該機器の内部に流
入した時,重り28の頂部に固定された風圧板50が風
圧を検知する。この風圧が風圧板50を重り28ごと動
かす値以上となれば,重り28が重り台27から外れて
転倒する。すると,重り28に連結されたタマ鎖37の
先端に取り付けられた鎖止め38が圧縮バネ39を圧縮
すると共に,消火レバー23の遊端部231を引き上げ
る。この時,作動ピン34が消火レバー23の係止部2
33より外れて,作動板21及び操作レバー20が作動
板21に時計方向に付勢された降下バネ10によりセッ
ト前の状態に戻り,芯14は急速降下する。続いて,作
動板211の切欠端部212の下部に当接されて圧縮さ
れた圧縮バネ39の復帰力によりタマ鎖37が引張ら
れ,重り28は元の倒立状態になる。そして,消火動作
が完了する(図9)。以上のように,この消火装置Aに
よれば,強風時には風圧板50を頂部に固定した重り2
8の転倒により,芯14を急速降下させて石油燃焼機器
の燃焼を自動停止することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
石油燃焼機器の消火装置A′は,重り28の頂部に固定
された風圧板50に風圧を受けて重り28を転倒させる
ため,ある程度以上の風圧変化がなければ作動しない。
一方,石油の燃焼状態の変化は比較的小さな風圧変化で
も起こり,この場合には重り28が転倒せず,依然とし
て有害ガスや悪臭が発生したり,機器外へ炎が出たりす
るおそれがあった。本発明は,このような従来の技術に
おける課題を解決するために,石油燃焼機器の消火装置
を改良し,燃焼状態の変化が起こり得る比較的小さな風
圧変化をも検知して,確実に自動消火を行うことができ
る石油燃焼機器の消火装置を提供することを目的とする
ものである。
石油燃焼機器の消火装置A′は,重り28の頂部に固定
された風圧板50に風圧を受けて重り28を転倒させる
ため,ある程度以上の風圧変化がなければ作動しない。
一方,石油の燃焼状態の変化は比較的小さな風圧変化で
も起こり,この場合には重り28が転倒せず,依然とし
て有害ガスや悪臭が発生したり,機器外へ炎が出たりす
るおそれがあった。本発明は,このような従来の技術に
おける課題を解決するために,石油燃焼機器の消火装置
を改良し,燃焼状態の変化が起こり得る比較的小さな風
圧変化をも検知して,確実に自動消火を行うことができ
る石油燃焼機器の消火装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,石油燃焼機器の燃焼を停止させる消火機構
と,転倒可能に配備された異常検知用の重りとを備え,
上記重りの転倒により上記消火機構を作動させる石油燃
焼機器の消火装置において,揺動自在に支持された風圧
検知用の風圧板と一端側が上記風圧板の揺動中心近傍に
形成された角部に載置され他端側が上記重りの下部に当
接されたてこ機構とを設け,上記風圧板の揺動により上
記てこ機構の一端側が該角部から外れ他端側が上記重り
を押し上げて転倒させることを特徴とする石油燃焼機器
の消火装置として構成される。
に本発明は,石油燃焼機器の燃焼を停止させる消火機構
と,転倒可能に配備された異常検知用の重りとを備え,
上記重りの転倒により上記消火機構を作動させる石油燃
焼機器の消火装置において,揺動自在に支持された風圧
検知用の風圧板と一端側が上記風圧板の揺動中心近傍に
形成された角部に載置され他端側が上記重りの下部に当
接されたてこ機構とを設け,上記風圧板の揺動により上
記てこ機構の一端側が該角部から外れ他端側が上記重り
を押し上げて転倒させることを特徴とする石油燃焼機器
の消火装置として構成される。
【0007】
【作用】本発明によれば,揺動自在に支承された風圧検
知用の風圧板と,一端側が上記風圧板の揺動中心近傍に
形成された角部に載置され,他端部側が上記重りの下部
に当接されたてこ機構とを設け,上記風圧板の揺動によ
り上記てこ機構の一端側が該角度から外れ,他端側が上
記重りを押し上げて転倒させることにより,石油燃焼機
器の燃焼を停止させる消火機構が作動する。その結果,
有害ガスや悪臭が発生したり,機器外へ炎が出たりする
おそれがなくなる。
知用の風圧板と,一端側が上記風圧板の揺動中心近傍に
形成された角部に載置され,他端部側が上記重りの下部
に当接されたてこ機構とを設け,上記風圧板の揺動によ
り上記てこ機構の一端側が該角度から外れ,他端側が上
記重りを押し上げて転倒させることにより,石油燃焼機
器の燃焼を停止させる消火機構が作動する。その結果,
有害ガスや悪臭が発生したり,機器外へ炎が出たりする
おそれがなくなる。
【0008】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本実施例に係る石油燃焼機器の消火装置A′
の構造を示す斜視図,図2は消火装置A′の分解斜視図
及び重り台の詳細図,図3は石油燃焼機器全体の外観を
示す斜視図,図4は消火装置A′のセット時の状態を示
す正面図と裏面図と風圧板廻りの斜視図とセット動作の
説明図,図5は消火装置A′の自動消火時の状態を示す
正面図である。尚,前記図6に示した従来の石油燃焼機
器の消火装置Aの構造の一例を示す斜視図,図7の従来
の消火装置Aの分解斜視図,図8の従来の消火装置Aの
セット時の状態を示す正面図と裏面図及び図9の従来の
消火装置Aの自動消火時の状態を示す正面図と共通の構
成要素には同一符号を使用する。図1に示す如く,本実
施例に係る石油燃焼機器の消火装置A′は,機器の燃焼
を停止させる消火機構Rに相当する操作レバー20,消
火レバー23,芯調節軸組品15,連結板19,微調板
22及び作動板21と,異常を検知して消火機構Rを作
動させる重り28とを備えている点は従来例と同様であ
る。しかし,本実施例の消火装置A′では,従来例にお
ける重り28の頂部に固定された風圧板50に代えて,
揺動自在に支承された風圧板24と風圧板24に受けた
力を増幅して重り28を転倒させるてこ機構Lに相当す
る風圧レバー26とを設けている点で従来例と異なる。
以下,本実施例においては,主として上記従来例と異な
る部分について説明し,従来例と同様の部分について既
述の通りであるので,その詳細な説明は省略する。この
消火装置A′の詳細構造は.図2(a),(b)及び図
2(c)(従来例と共用)に示す如く,基板25のほぼ
中央の両側に形成された軸受け部251,251に,風
圧板24が揺動自在に装着されている。風圧板24はそ
の中央両側に形成された凸部241,241を支点とし
て,無風時には自重で垂直に立つように重心がとられて
いる。基板25上の支持部252には風圧レバー26が
回動自在にビス42で取り付けられている。風圧レバー
26の左端側の一点は風圧板24の一方側の凸部241
のやや上方に形成された当接部242に載置されてい
る。風圧レバー26の左端261にはツマミ8が挿入さ
れている。右端262は基板25にビス40で取り付け
られた重り台27に形成された溝271に没入されてい
る。風圧レバー26は支点264より左端261のツマ
ミ8側の方を重くして,常に図中の反時計方向に荷重が
掛かるようにしている。そして,風圧板24の当接部2
42から外れた場合には,重り28の底部281を押し
上げて転倒させるだけの重量を有している。
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本実施例に係る石油燃焼機器の消火装置A′
の構造を示す斜視図,図2は消火装置A′の分解斜視図
及び重り台の詳細図,図3は石油燃焼機器全体の外観を
示す斜視図,図4は消火装置A′のセット時の状態を示
す正面図と裏面図と風圧板廻りの斜視図とセット動作の
説明図,図5は消火装置A′の自動消火時の状態を示す
正面図である。尚,前記図6に示した従来の石油燃焼機
器の消火装置Aの構造の一例を示す斜視図,図7の従来
の消火装置Aの分解斜視図,図8の従来の消火装置Aの
セット時の状態を示す正面図と裏面図及び図9の従来の
消火装置Aの自動消火時の状態を示す正面図と共通の構
成要素には同一符号を使用する。図1に示す如く,本実
施例に係る石油燃焼機器の消火装置A′は,機器の燃焼
を停止させる消火機構Rに相当する操作レバー20,消
火レバー23,芯調節軸組品15,連結板19,微調板
22及び作動板21と,異常を検知して消火機構Rを作
動させる重り28とを備えている点は従来例と同様であ
る。しかし,本実施例の消火装置A′では,従来例にお
ける重り28の頂部に固定された風圧板50に代えて,
揺動自在に支承された風圧板24と風圧板24に受けた
力を増幅して重り28を転倒させるてこ機構Lに相当す
る風圧レバー26とを設けている点で従来例と異なる。
以下,本実施例においては,主として上記従来例と異な
る部分について説明し,従来例と同様の部分について既
述の通りであるので,その詳細な説明は省略する。この
消火装置A′の詳細構造は.図2(a),(b)及び図
2(c)(従来例と共用)に示す如く,基板25のほぼ
中央の両側に形成された軸受け部251,251に,風
圧板24が揺動自在に装着されている。風圧板24はそ
の中央両側に形成された凸部241,241を支点とし
て,無風時には自重で垂直に立つように重心がとられて
いる。基板25上の支持部252には風圧レバー26が
回動自在にビス42で取り付けられている。風圧レバー
26の左端側の一点は風圧板24の一方側の凸部241
のやや上方に形成された当接部242に載置されてい
る。風圧レバー26の左端261にはツマミ8が挿入さ
れている。右端262は基板25にビス40で取り付け
られた重り台27に形成された溝271に没入されてい
る。風圧レバー26は支点264より左端261のツマ
ミ8側の方を重くして,常に図中の反時計方向に荷重が
掛かるようにしている。そして,風圧板24の当接部2
42から外れた場合には,重り28の底部281を押し
上げて転倒させるだけの重量を有している。
【0009】次に,この消火装置A′の動作について図
3,図4(a)〜(d)及び図5を参照しつつ,以下説
明する。まず,消火装置A′のセット時について説明す
る。風圧レバー26を上に持ち上げることにより,風圧
レバー26が風圧板24の当接部242にセットされる
(図4(c))。続けて,操作レバー20を押し下げれ
ば,消火機構Rにより従来例と同様に芯14を上昇さ
せ,セット動作が完了する(図4(a),(b))。次
に,風により風圧板24が作動した場合の動作を説明す
る。図3に示すような前面パネル3の通気口301から
風が機器内に流入すると,風圧板24に風圧がかかる。
風圧を受けた風圧板24は反時計方向に回転して風圧レ
バー26を風圧板24の当接部242より外す。風圧レ
バー26は支点264より左端261のツマミ8側の方
が重いため反時計方向に回転する。この時,風圧レバー
26のツマミ8は風圧レバー26の開口部302の下に
位置する。この動作に伴い,風圧レバー26の右端26
2は重り28の底部281を押し上げて重り28を転倒
させる(図4(d))。転倒された重り28は消火機構
Rを従来例と同様の手順にて作動させて,芯14を急速
降下させる。そして消火状態となる(図5)。以上のよ
うに,本実施例の消火装置A′によれば,風力板24に
受けた力をてこ機構の一種である風圧レバー26により
増幅して重り28を転倒させる。従って,燃焼状態の変
化が起こり得る比較的小さな風圧変化をも検知して確実
に自動消火を行うことができる。その結果,有害ガスや
悪臭が発生したり機器外は炎が出たりするおそれがなく
なり,安全性を確保することができる。尚,上記実施例
では風圧レバー26は重力落下して重り28を転倒させ
ているが,実使用に際しては,風圧レバー26にバネを
取り付けて,このバネの付勢力により重り28を転倒さ
せても良い。
3,図4(a)〜(d)及び図5を参照しつつ,以下説
明する。まず,消火装置A′のセット時について説明す
る。風圧レバー26を上に持ち上げることにより,風圧
レバー26が風圧板24の当接部242にセットされる
(図4(c))。続けて,操作レバー20を押し下げれ
ば,消火機構Rにより従来例と同様に芯14を上昇さ
せ,セット動作が完了する(図4(a),(b))。次
に,風により風圧板24が作動した場合の動作を説明す
る。図3に示すような前面パネル3の通気口301から
風が機器内に流入すると,風圧板24に風圧がかかる。
風圧を受けた風圧板24は反時計方向に回転して風圧レ
バー26を風圧板24の当接部242より外す。風圧レ
バー26は支点264より左端261のツマミ8側の方
が重いため反時計方向に回転する。この時,風圧レバー
26のツマミ8は風圧レバー26の開口部302の下に
位置する。この動作に伴い,風圧レバー26の右端26
2は重り28の底部281を押し上げて重り28を転倒
させる(図4(d))。転倒された重り28は消火機構
Rを従来例と同様の手順にて作動させて,芯14を急速
降下させる。そして消火状態となる(図5)。以上のよ
うに,本実施例の消火装置A′によれば,風力板24に
受けた力をてこ機構の一種である風圧レバー26により
増幅して重り28を転倒させる。従って,燃焼状態の変
化が起こり得る比較的小さな風圧変化をも検知して確実
に自動消火を行うことができる。その結果,有害ガスや
悪臭が発生したり機器外は炎が出たりするおそれがなく
なり,安全性を確保することができる。尚,上記実施例
では風圧レバー26は重力落下して重り28を転倒させ
ているが,実使用に際しては,風圧レバー26にバネを
取り付けて,このバネの付勢力により重り28を転倒さ
せても良い。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る石油燃焼機器の消火装置
は,上記したように構成されているため,燃焼状態の変
化が起こり得る比較的小さな風圧変化をも検知して確実
に自動消火を行うことができる。その結果,有害ガスや
悪臭が発生したり,機器外へ炎が出たりするおそれがな
くなり,安全性を確保することができる。
は,上記したように構成されているため,燃焼状態の変
化が起こり得る比較的小さな風圧変化をも検知して確実
に自動消火を行うことができる。その結果,有害ガスや
悪臭が発生したり,機器外へ炎が出たりするおそれがな
くなり,安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る石油燃焼機器の消火
装置A′の構造を示す斜視図。
装置A′の構造を示す斜視図。
【図2】 消火装置A′の分解斜視図及び重り台の詳細
図。
図。
【図3】 石油燃焼機器全体の外観を示す斜視図。
【図4】 消火装置A′のセット時の状態を示す正面図
と裏面図と風圧板廻りの斜視図とセット動作の説明図。
と裏面図と風圧板廻りの斜視図とセット動作の説明図。
【図5】 消火装置A′の自動消火時の状態を示す正面
図。
図。
【図6】 従来の石油燃焼機器の消火装置Aの構造の一
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図7】 従来の消火装置Aの分解斜視図。
【図8】 従来の消火装置Aのセット時の状態を示す正
面図と裏面図。
面図と裏面図。
【図9】 従来の消火装置Aの自動消火時の状態を示す
正面図。
正面図。
A′…消火装置 R…消火機構 24…風圧板 26…風圧レバー(てこ機構に相当) 28…重り
Claims (1)
- 【請求項1】 石油燃焼機器の燃焼を停止させる消火機
構と,転倒可能に配備された異常検知用の重りとを備
え,上記重りの転倒により上記消火機構を作動させる石
油燃焼機器の消火装置において,揺動自在に支持された
風圧検知用の風圧板と,一端側が上記風圧板の揺動中心
近傍に形成された角部に載置され他端側が上記重りの下
部に当接されたてこ機構とを設け,上記風圧板の揺動に
より上記てこ機構の一端側が該角部から外れ他端側が上
記重りを押し上げて転倒させることを特徴とする石油燃
焼機器の消火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7707192A JP2778872B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 石油燃焼機器の消火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7707192A JP2778872B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 石油燃焼機器の消火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280736A JPH05280736A (ja) | 1993-10-26 |
JP2778872B2 true JP2778872B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13623565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7707192A Expired - Fee Related JP2778872B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 石油燃焼機器の消火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778872B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP7707192A patent/JP2778872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05280736A (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |