JP2777768B2 - 反芻動物用飼料 - Google Patents

反芻動物用飼料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は反芻動物のルーメ
ンでの飼料の発酵分解を抑制し、ルーメン以降において
消化吸収される飼料の割合をコントロールできる反芻動
物用飼料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】反芻動物の消化における特徴は、豚など
の単胃動物では消化されない牧草などに多く含まれるセ
ルロース、ヘミセルロース、あるいは澱粉、糖類等の炭
水化物をルーメンに棲息する微生物により発酵分解し
て、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の低級脂肪酸に変え、
これをルーメンの胃壁から吸収してエネルギー源として
利用したり、あるいは牛乳中の乳脂肪に変換利用できる
ことにある。また尿素などの非蛋白態窒素や蛋白質の一
部をアンモニアに分解し、これをバクテリアが採取して
自らの体蛋白に変え、更にバクテリアをプロトゾアが捕
食した後第4胃以降に流出し、バクテリア、プロトゾア
を微生物蛋白として宿主である反芻動物に利用されるこ
とも消化生理学上大きな特徴としている。
【0003】しかし近年乳牛における遺伝的改良によ
り、1頭当りの乳量は急激に増加し、乳量に見合う栄養
分は、先に述べたルーメンの発酵分解だけでは充足でき
ず、ルーメン以降での栄養の吸収を図ることが必要にな
ってきたことは、既に米国のNRC(National
Research Council,1988)で明
らかにされている。特に蛋白質においては、要求される
蛋白質を、例えば大豆粕で供与して補おうとした場合、
NRCによればルーメンで発酵分解を免れる大豆粕の蛋
白質の割合は30%であり、70%はルーメンの微生物
によって分解されることになる。
【0004】しかし、高泌乳牛ほど栄養要求量のレベル
が高く飼料中の蛋白質(大豆粕等)も多くなるため、摂
取された蛋白が微生物によって分解され、その結果ルー
メン内のアンモニア濃度が高くなる。ところが、このア
ンモニアをルーメン内微生物によって自らの体蛋白に資
化するには、摂取量が多い場合には微生物蛋白への合成
が追いつかず、微生物に利用されないアンモニアが胃壁
から肝臓へ移行し、蛋白質の供給という目的は達せられ
なくなる。このため、蛋白要求レベルの高い高泌乳牛ほ
ど、ルーメンで分解されない蛋白質(バイパス蛋白)が
必要になり、ルーメンで分解され微生物に利用されるべ
き飼料と、更にルーメンで分解を受けない飼料とに、分
解される割合をコントロールすることで、蛋白要求量に
適合したものとした反芻動物用飼料を作り、これを用い
ることで反芻動物の生産性を高め、また反芻動物の管理
上でも非常に好ましいものとなるものである。
【0005】そしてこのようなルーメンでは分解されな
いが、ルーメン以降の消化器官で消化吸収される、いわ
ゆるバイパス飼料とすることについては、従来、その方
法として、加熱処理による蛋白質の変性によるバイパス
性の改良、あるいはさらにエクストルーダーによる物理
的処理、ホルムアルデヒドによる化学的処理、またさら
に脂肪、アルギン酸塩等によりコーティングを行うこと
により、第1胃を通過させて第4胃以降での消化吸収を
行わんとする方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術において、加熱あるいはエクストルーダー処理によ
って、ルーメンでの蛋白の分解を抑制する方法では、高
価である特別な装置や熱源を必要とし、また澱粉、アミ
ノ酸などには使用できず、蛋白源によってはメイラード
反応によって反芻動物には利用されない蛋白質が増える
という欠点を有している。また、ホルムアルデヒド等の
化学処理では残留するホルムアルデヒド等による発ガン
性等の安全面から問題がある。更にアルギン酸塩等の多
糖類や、油脂によるコーティング法では、コーティング
剤自体が高価となり、経済性がきわめて重要となってい
る畜産業界ではコストの面で問題となる。また、亜鉛塩
を飼料中に分散させることにより、ルーメンでの分解を
抑制する反芻動物用飼料および上記飼料を用いる供餌方
法が特公平3−58253号公報に開示されているが、
該公報に開示の技術により、効果を明確にするために
は、亜鉛塩の濃度を高めなければならず、過剰給与によ
る毒性に問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な間題を解決すべく鋭意研究した結果、所定の濃度とし
た銅塩溶液に、大豆粕、トウモロコシ等の飼料を浸漬し
た後、乾燥処理することによって、ルーメンでの分解が
著しく抑制されることを見出した。そしてこのような飼
料の分解抑制のために、浸漬の際に併用して使用する金
属塩として、前記した亜鉛塩を使用することができ、し
かもその添加量を極めて少量とすることができたもので
ある。また、同様にマンガン塩を併用した場合でも、相
当の効果が認められたものである。具体的に、本発明の
反芻動物用飼料は、銅塩を銅として0.013〜0.1
3重量%、亜鉛塩を亜鉛として0.025〜0.125
重量%および所望によりマンガン塩をマンガンとして
0.023〜0.115重量%の範囲で含有する混合水
溶液を、粉体、粒体またはペレット状の飼料基材1重量
部に対し、0.25重量部の割合で混合した後、乾燥す
ることにより得られる。すなわち、本発明は、飼料基材
に銅塩および亜鉛塩を配合した反芻動物用飼料であっ
て、飼料基材1重量部に対し、銅塩を銅として0.00
00325〜0.000325重量部、および亜鉛塩を
亜鉛として0.0000625〜0.0003125重
量部配合したことを特徴とする反芻動物用飼料に関する
ものである。本発明はまた、飼料基材に銅塩、亜鉛塩お
よびマンガン塩を配合した反芻動物用飼料であって、飼
料基材1重量部に対し、銅塩を銅として0.00003
25〜0.000325重量部、亜鉛塩を亜鉛として
0.0000625〜0.0003125重量部、およ
びマンガン塩をマンガンとして0.0000575〜
0.0002875重量部配合したことを特徴とする反
芻動物用飼料に関するものである。本発明において使用
し得る飼料基材は、反芻動物の飼料として慣用のもの、
例えば大豆粕やトウモロコシ等であり、粉状、粒状、ペ
レット等その形状は問わず、いずれも使用できるもの
で、粉状体では金属塩を配合後ペレットとすることもで
きる。また、上記金属塩溶液は、室温とした水溶液にそ
れら金属塩をその所定量添加混合すればよく、そしてこ
の混合溶液を飼料基材に噴霧または添加混合するか、ま
たは混合溶液に飼料基材を浸漬し、乾燥させればよい。
【0008】次に、各種金属塩(銅、亜鉛またはマンガ
ンの硫酸塩)の濃度を変え調製した溶液に飼料基材(大
豆粕またはトウモロコシ)を浸漬後、乾燥した処理飼料
を試料として使用し、絹袋法によりその消化率の試験を
行った。結果を表1に示す。
【0009】
【表1】 (註)絹袋法による試験は、第1胃フィスチラを装着し
た乳牛の第1胃に各試料5gを入れた150×90mm
のナイロン製の袋を挿入し、40時間後に取り出した乾
物量を測定することにより行われる。
【0010】表1に示した結果から次のことがわかる。
まず、大豆粕では、亜鉛塩5%(亜鉛として1.25
%)溶液またはマンガン塩5%(マンガンとして1.1
5%)溶液で処理した飼料の消化率がそれぞれ37.7
%または37.3%であったが、銅塩では2%(銅とし
て0.52%)溶液でこれと同程度の消化率(37.0
%)が得られた。また、トウモロコシについては、亜鉛
塩5%(亜鉛として1.25%)溶液の場合が38.2
%、マンガン塩5%(マンガンとして1.15%)溶液
の場合が42.1%の消化率であったのに対し、銅塩の
場合は2%(銅として0.52%)溶液で36.0%の
消化率を示し、そして、銅塩0.5%(銅として0.1
3%)溶液でも40.0%の消化率を示した。次に、銅
塩と他の金属塩との混合溶液による浸漬乾燥物について
の絹袋法による、消化率の試験を行った。結果を表2に
示す。
【0011】
【表2】 (註)絹袋法による試験方法は表1に記載のものと同じ
である。
【0012】表2に示した結果から次のことがわかる。
まず、銅塩1%(銅として0.26%)に亜鉛塩0.5
%(亜鉛として0.125%)およびマンガン塩0.5
%(マンガンとして0.115%)とした総重金属塩含
量を2.0%(銅,亜鉛,マンガンとしての総計0.5
%)とすることにより、消化率を30%近くまで低下さ
せることができる。すなわち、この結果は、重金属塩単
独の2%溶液に比べて、混合液とすることにより、より
効果的な抑制を行うことができることを示すものであ
る。また、プロテアーゼまたはアミラーゼを用いた酵素
処理による消化試験においても、銅塩と亜鉛塩、または
銅塩と亜鉛塩とマンガン塩を配合した飼料は分解率抑制
に極めて顕著であった。その結果を表3に示す。
【0013】
【表3】 (註1)大豆粕の酵素による消化率は、大豆粕1gに、
プロテアーゼ〔パンチダーゼ(商品名),近畿ヤクルト
製〕4mgをBURROUGHの緩衝液50mlに溶解
させた液を添加し、24時間40℃の恒温器内に入れ、
消失した乾物率を測定することにより行われた。 (註2)トウモロコシの酵素による消化率は、トウモロ
コシ1gを糊化させた後、アミラーゼ(和光純薬製)1
0mgをpH7.4のリン酸緩衝液50mlに溶解させ
た液を添加し、24時間40℃の恒温器内に入れ、消失
した乾物率を測定することにより行われた。
【0014】次いで、これら金属塩水溶液浸漬乾燥飼料
を、第1胃から第4胃までの消化率を調べるため、TI
LLEY&TERRYの方法で試験を行った。その結果
を表4に示す。また、全消化管での上記金属塩水溶液浸
漬乾燥飼料の消化率を調べるべく、緬羊によるインビボ
での消化率を試験した。その結果を表5に示す。
【0015】
【表4】 (註)試験は第1胃フィスチラに装着した乳牛より胃液
を採取し、4重ガーゼで濾過した後、試料1gと人工唾
液40ml、採取した胃液10mlを100mlの遠沈
管に入れ、ブンゼンバルブをして、48時間培養する。
培養後遠沈分離して、予め恒量を求めた濾紙にて濾過
し、乾物消化率を算出することにより行われた。
【0016】
【表5】 (註)試験は以下のように行われた。体重60kgの去
勢雄緬羊20頭を2頭ずつ10区に分けた。飼料の乾物
供与量は体重の2%とし、そのうち50%を予め消化率
の算出してあるイネ科干草より与え、残り50%を各濃
度で処理した大豆粕を与え、予備試験10日、本試験5
日を1期とするラテン方格法により、全糞採取法に従っ
て消化試験を行う。トウモロコシについても同様の方法
で試験を行った。
【0017】上記表4および表5に示すとおり、銅塩、
亜鉛塩およびマンガン塩を、2.0重量%未満の全体の
溶解量で含有する混合水溶液に浸漬・乾燥した飼料は、
無処理の飼料と同様に分解、消化されている。このよう
に銅塩、亜鉛塩およびマンガン塩を含有する水溶液に浸
漬・乾燥した飼料は、第1胃での微生物による発酵分解
が抑制されていると共に、第4胃ではペプシンによる分
解を容易に受けているものであって、第4胃以降での消
化吸収が極めて良好であることが確認できたものであ
る。さらに、これら金属塩溶液に浸漬・乾燥処理された
飼料を反芻動物が摂取した時に、これら金属塩を含有す
る飼料から各塩が解離し、一緒に供与した無処理の他の
飼料に、ルーメン内で影響を及ぼし、本来ならルーメン
内に棲息する微生物によって分解されるべきところ、分
解が抑制されるのではないかということが懸念される。
このため、この点を、金属塩を含有する飼料と、含有し
ない飼料とを同時に与えた場合の影響についてインビト
ロでの消化試験を行うことにより調べた。その結果を表
6に示す。
【0018】
【表6】 (註1)処理トウモロコシおよび処理大豆粕は硫酸銅
0.5%、硫酸亜鉛0.5%、硫酸マンガン0.5%を
含有する溶液で処理した。 (註2)計算値は各試料(トウモロコシ,処理トウモロ
コシ,大豆粕,処理大豆粕)の消化率から算出した。
【0019】上記表6に示すとおり、金属塩を含有する
処理飼料と、含有しない無処理飼料とを混合した飼料の
消化率は、無処理の飼料の消化率に何ら影響を及ぼすこ
となく、処理飼料が金属塩含有によるバイパス効果の消
化率を維持していることが、その消化率計算値より確認
できたものである。そしてさらに、上記の結果は、所定
量の金属塩を含有する飼料に対して、無処理の飼料を所
定比で混合することにより、ルーメン内でのバイパス量
を調節し得ることを示している。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明は、反芻動物用飼料を、
金属塩として、銅塩、亜鉛塩および所望によりマンガン
塩を、総量で2重量%以下(銅,亜鉛および含有する場
合マンガンの総量としては0.5重量%以下)で添加し
てある溶液を飼料基材に噴霧もしくは添加または該溶液
中に飼料基材を浸漬し、乾燥させることにより、反芻動
物の第1胃での微生物による飼料の分解を調節して、第
4胃以降での消化吸収を、効率よく行わしめているもの
である。また、上記金属塩を含有する飼料は、無処理の
飼料を一緒に給与しても、その消化に何ら影響を及ぼさ
ないので、両者の給与量比を適宜変化させることによ
り、所望のバイパス量に調節することができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を述べる。なお、以
下の記載およびこれまでの記載において、%および部は
特記しない限り、それぞれ重量%および重量部である。 実施例1 大豆粕30部、粉砕したトウモロコシ40部、ビートパ
ルプ15部、アルファルファミール15部を混合した飼
料基材を得た後、ペレット化した無処理区用飼料と、硫
酸銅0.2%(銅として0.052%)、硫酸亜鉛0.
1%(亜鉛として0.025%)および硫酸マンガン
1.0%(マンガンとして0.23%)を混合した溶液
0.25部を、上記ペレット1部に対し噴霧した後、6
0℃で乾燥させた処理区A用飼料と、上記金属溶液0.
25部を上記飼料基材1部に対し噴霧した後ペレット化
した処理区B用飼料を準備した(従って、処理区A用飼
料および処理区B用飼料は共に飼料基材1部に対して銅
塩が銅として0.00013部、亜鉛塩が亜鉛として
0.0000625部、およびマンガン塩がマンガンと
して0.0000575部配合されている)。これら3
種の飼料をそれぞれ無処理区、処理区Aおよび処理区B
に分けた乳牛に供与し、前述の絹袋法により、乾物およ
び粗蛋白の消化率を測定した。結果を表7に示すが、こ
れによると、処理区Aおよび処理区Bにおいては、無処
理区に比べ極めて良好な蛋白コントロールが行われてい
ることがわかる。
【0022】
【表7】
【0023】実施例2 分娩後90日以上経過した、出産3回以上の乳牛15頭
を、5頭ずつ3群に分け、大豆粕40%を配合している
配合飼料中、大豆粕の50%および25%を実施例1の
溶液で処理し、これを1日1頭当りFCM(4%脂肪補
正乳)の40%供与し、コーンサイレージを20kg、
干草を6kg、ビートパルプを3kg供与する1期21
日の3×3のラテン方格法により泌乳試験を行った。対
照として無処理飼料による同じ方法での試験を行った。
表8に示す結果によると、乳量はもちろん、乳脂率、乳
蛋白質率、無脂固形分率の全てにおいて本発明の金属塩
添加飼料の供与は、無添加飼料区に比べ優れた効果を示
すことが明らかである。
【0024】
【表8】
【0025】実施例3 14〜16ヵ月齢のホルスタイン種育成牛21頭を7頭
ずつ3群に分け、大豆粕35%を配合した配合飼料中、
大豆粕の50%および25%を実施例1の溶液で処理
し、これを1日1頭当り3kg供与し、グラスサイレー
ジを自由摂取させ、8ヵ月間飼養し、増体、受胎率につ
いて調査した。対照としては無処理の配合飼料を供与し
た。結果は表9に示すとおり、体重増、受胎率ともに本
発明の金属塩溶液処理飼料供与区に顕著な効果が認めら
れたものである。
【0026】
【表9】
【0027】実施例4 10ヵ月齢のホルスタイン種去勢牛60頭を30頭ずつ
2群に分け、1頭当り干草を1kgと大麦50%、トウ
モロコシ25%、大豆粕7.5%、ふすま7.5%並び
に糖蜜、ミネラルおよびビタミン10%を含む配合飼料
を不断給餌とし、この配合飼料を実施例1の溶液で処理
した区と、処理しない無処理区を設け、10ヵ月間肥育
試験を行った。結果は表10に示すように、本発明品を
給餌した処理区は、無処理区に比して、良好な成績が得
られた。
【0028】
【表10】 (註1)BMSはBEEF MARBLING SCO
RE脂肪交雑等級で数値が高いほど良好であることを示
す。 (註2)歩留等級はロース面を定められた算出式によっ
て計算し、A、B、Cのランクに分ける。A>B>Cの
順に良好である。
【0029】
【発明の効果】この発明は、反芻動物用飼料に銅塩およ
び亜鉛塩または銅塩、亜鉛塩およびマンガン塩を特定の
低含量で配合することにより、反芻動物に供与した時、
第1胃での微生物による分解を極めて良好に調節して、
第4胃以降での消化吸収が良好に行われることを可能に
したものである。従って、本発明の飼料を乳牛に摂取さ
せれば、乳量、乳脂率、乳蛋白質率、無脂固形分率を高
め、肉牛に摂取させれば、体重増、肉質の向上等著しい
成果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−313546(JP,A) 特公 昭49−47830(JP,B1) 特公 平3−58253(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23K 1/175 A23K 1/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飼料基材に銅塩および亜鉛塩を配合した
    反芻動物用飼料であって、飼料基材1重量部に対し、銅
    塩を銅として0.0000325〜0.000325重
    量部、および亜鉛塩を亜鉛として0.0000625〜
    0.0003125重量部配合したことを特徴とする反
    芻動物用飼料。
  2. 【請求項2】 飼料基材に銅塩、亜鉛塩およびマンガン
    塩を配合した反芻動物用飼料であって、飼料基材1重量
    部に対し、銅塩を銅として0.0000325〜0.0
    00325重量部、亜鉛塩を亜鉛として0.00006
    25〜0.0003125重量部、およびマンガン塩を
    マンガンとして0.0000575〜0.000287
    5重量部配合したことを特徴とする反芻動物用飼料。
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