JP2776784B2 - 移動体位置検出システム - Google Patents

移動体位置検出システム

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JP2776784B2
JP2776784B2 JP7340451A JP34045195A JP2776784B2 JP 2776784 B2 JP2776784 B2 JP 2776784B2 JP 7340451 A JP7340451 A JP 7340451A JP 34045195 A JP34045195 A JP 34045195A JP 2776784 B2 JP2776784 B2 JP 2776784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体位置検出シス
テムに関し、特にサービスエリアを基地局対応の複数の
ゾーンに分割し、基地局との間で電波による信号伝送を
行う移動局の存在するゾーン位置を検出する移動体位置
検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動体位置検出システム
は、図22に示した如く、隣接する各無線基地局91,
92,93からの距離に対して全方位一様に且つ、単調
に減衰する受信電界レベルL1,L2,L3,…によっ
て描かれる無線ゾーンの等電界線の地図情報をあらかじ
め求めておき、移動局90における各無線基地局91〜
93からの無線信号の受信電界強度と照合することによ
り移動局の位置を検出していた(特開平2−44929
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の移動体位置
検出システムのように、「電波は、ある一点から放射状
に発散し、距離に応じて全方位一様にして単調に減衰す
る」ことを前提とする移動体位置検出は、異常伝搬環境
下では正常に作動せず、位置誤認を引き起こす。すなわ
ち、位置検出の原理として、受信電界レベルの等電界曲
線(=等距離曲線)を利用したり、また電波到来方向
(=方位線)を利用している場合、反射等の異常伝搬環
境下ではこれらの等距離曲線や方位線が異常(ここで、
異常とは正常時の等距離曲線(円形)や、電波発信源か
らの直進する一本の方位線が得られないこと)となるた
めである。特に反射の原因がビル等のように電波伝搬上
の異常環境に経時変化のないときは、位置誤認を修正可
能とする機会がない。このことは、各無線基地局におい
て移動局からの送信信号(応答信号)の受信電界強度を
測定し強度順に選択することにより移動局の位置を検出
するシステムでも同様である(特開平1−297920
号公報参照)。
【0004】したがって本発明の目的は、電波伝搬上の
経時変化のない異常環境下でも正常に移動体の位置検出
が可能な信頼度の向上した移動体位置検出システム及び
そのデータベース学習方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体位置検出
システムは、サービスエリアを基地局対応の複数のゾー
ンに分割し、前記基地局との間で電波による信号伝送を
行う移動局の存在するゾーン位置を検出する移動体位置
検出システムにおいて、前記移動局から発信された電波
に対する前記基地局による電磁気学的環境の情報を前記
複数のゾーンにわたって収集し1つの検出パターンとす
る手段と、前記検出パターン及び前記移動局の位置を前
記ゾーン対応に可視表示する手段と、あらかじめ、前記
移動局を前記サービスエリア内の任意の既知の位置に配
置し前記検出パターンを求めることを当該移動局の配置
位置を順次変更しながら繰返し実行し、得られた検出パ
ターンと当該移動局の存在するゾーン位置との対応を学
習して作成したデータベースと、前記移動局の位置検出
時に、前記検出パターンを求めさせ、得られた位置検出
時の検出パターンで前記データベースを検索し、一致す
る検出パターンがあれば前記データベースの当該検出パ
ターンに対応付けられた移動局の位置を真の移動局の位
置として検出し可視表示させ、一致する検出パターンが
なければ前記位置検出時の検出パターンに応じて移動局
の位置を検出し可視表示させる手段とを備えている。
【0006】また、上記構成において、可視表示された
検出パターンに対し前記移動局の位置が容易に推定可能
か否かの判定結果を入力する手段と、前記データベース
の学習時に、得られた学習時の検出パターンごとに可視
表示させ、前記移動局の位置が容易に推定可能でないと
の判定結果が入力されると当該検出パターンは電波の異
常伝搬時の検出パターンと認識し真の移動局の位置情報
とともに異常伝搬データベースとしてデータベース化す
る手段とを備え、前記移動局の位置検出時に、得られた
位置検出時の検出パターンで前記異常伝搬データベース
を照合し、当該検出パターンが登録されていれば対応付
けられた前記真の移動局の位置情報に基づいて当該移動
局の位置を検出する構成、さらに、前記データベース化
する手段が、得られた学習時の検出パターンの可視表示
時に前記移動局の位置が容易に推定可能であるとの判定
結果が入力されると、当該検出パターンは電波の正常伝
搬時の検出パターンと認識し移動局の位置情報とともに
正常伝搬データベースとしてデータベース化し、前記異
常伝搬データベース同士間と前記異常伝搬データベース
及び前記正常伝搬データベース間とで異る移動局の位置
情報が対応付けられた同一の検出パターンが登録されて
いるかチェックし、登録されていれば異領域同一パター
ンとして登録し、前記移動局の位置検出時に、得られた
位置検出時の検出パターンが前記異領域同一パターンと
して登録されている場合及び前記正常伝搬データベー
ス,前記異常伝搬データベースのいずれにも登録されて
いない場合には、当該移動局の正確な位置検出は不可能
であるとしてアラーム表示する構成とすることができ
る。
【0007】さらに、前記移動局の存在するゾーン位置
の正確な判定が容易に可能な電波の正常伝搬時の検出パ
ターンである正常伝搬基準パターンをあらかじめ有し、
前記データベースの学習時に、得られた学習時の検出パ
ターンごとに前記正常伝搬基準パターンと照合し、一致
しなければ当該検出パターンは電波の異常伝搬時の検出
パターンと認識し真の移動局の位置情報とともに異常伝
搬データベースとしてデータベース化する手段を備え、
前記移動局の位置検出時に、得られた位置検出時の検出
パターンで前記異常伝搬データベースを照合し、当該検
出パターンが登録されていれば対応付けられた前記真の
移動局の位置情報に基づいて当該移動局の位置を検出す
構成とすることができる。
【0008】あるいはまた、前記ゾーン対応の基地局の
代わりに、前記移動局より高速で前記複数のゾーン間を
移動しながら、前記移動局から発信された電波に対する
電磁気学的環境の情報を収集する単一のセンサー局を備
える構成とすることができる。
【0009】本発明によれば、電波発射源周辺の電磁気
環境(検出パターン)を観測(パターン認識)し、市街
地の如く単純な放射状の電波伝搬が期待できない異常伝
搬環境下でも学習することによりその電波発射源の真の
位置を検出でき、移動する電波発射源(移動体)に対し
ても正確に位置検出ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の移動体位置検出システムの
動作原理説明図である。図1(a)の如く、移動局(移
動体)の検出サービスエリア内に基地局(無線ゾーン)
A,B,C,…,Nを配置して、移動局から電波を発射
したときその近くの基地局には(例えばC)その電波の
高い受信電界レベルを得、その周辺の基地局では(例え
ばB,E,F)それより低い受信電界レベルを得ること
を使って、その高い受信電界レベルを得た基地局の無線
ゾーン内(図1(a)ではC)に移動局が位置すること
を検出する。図1(a)に示す検出パターンは、異常伝
搬がないときのもので、電波の発射源近くは高い受信電
界レベルとなり、発射源から離れるに従って発信電界が
低下する。また、その伝搬方向も発射源から放射状に発
散していく。従って、例えば、基地局Cの無線ゾーン内
に移動局が位置するときは、受信電界レベルはCで高
く、B,E,Fで中、その他は低い。逆にこのような受
信電界レベルの検出パターンのときは、Cに移動局が位
置することが分かる。図1(b)は異常伝搬のときの検
出パターンで、基地局Cと移動局との間にビル(建造
物)がある場合で、図1(a)と異る検出パターンとな
っている。基地局Cはビルに遮蔽されて低い受信電界レ
ベル、基地局B,E,Fは反射波も受けて中レベルとな
る。このまま表示すれば、E近辺に移動局が位置すると
誤認する。しかしここで、予め実験的にこの検出パター
ンを学習しておきデータベースとして記録しておけば、
この検出パターン(図1(b))を検出したときは、C
に移動局が位置するとみて、図1(c)の如く修正をし
て表示すれば、異常伝搬の環境下でも正常な表示ができ
る。本システムは、自分の所在位置が分からずに徘徊す
る人とか、業務上あるいは健康上などの理由により事
故,事件に会う恐れがある人や車等の移動体の所在位
置,領域の確認及び検出に特に有効であり、各移動体に
それぞれ移動局を持たせておく。
【0012】図2は本発明の一実施の形態を示すシステ
ム基本構成図である。本例の移動体位置検出システム
は、主に中央局30と、中央局とそれぞれ通信回線40
を通して接続された複数(A〜N)の基地局20,2
1,…,2nと、各基地局の無線ゾーン内で無線を用い
て通信を行う移動局10とから構成される。さらに、図
3は中央局30、図4は基地局20〜2n(分図
(a))及び移動局10(分図(b))の詳細構成をそ
れぞれ示している。図5は各種局間信号の構成を示す図
であり、分図(a)は中央局30から各基地局(A〜
N)20〜2nへの情報信号TDを示し、移動局10の
呼び出しをしたい基地局の基地局番号と、その基地局か
ら呼出したい移動局固有の識別符号を選択呼出番号とし
て含む選択呼出信号とから成る。サービスエリア全体を
対象に捜索したいときは、全基地局にこの信号TDを送
る。さらに、他の移動局を呼び出すときはこのサイクル
を繰り返す。図5の分図(b)は各基地局(A〜N)か
ら移動局10への選択的に呼出すための識別符号を含む
選択呼出信号SB、分図(c)は移動局10から各基地
局(A〜N)への応答のための識別符号を含む応答信号
SMを示す。分図(d)は各基地局(A〜N)から中央
局30への情報信号RDを示し、移動局からの応答信号
を受信した基地局の基地局番号と、移動局の識別符号
と、その受信電界レベルとから成る。
【0013】図3は中央局30の構成を示すブロック図
であり、分図(a)は全体の構成例、分図(b)及び
(C)はそれぞれ、その記憶部33の他の構成例を示
す。図3(a)において、中央局30は、通信回線40
を通して基地局との間で信号TD,RDを送受信する信
号送受信部31と、外部とのインターフェースとしてデ
ータを入出力する入出力部35と、一時記憶メモリ33
1,正常伝搬データベース332,異常伝搬データベー
ス333を含み各種データ,プログラムを格納する記憶
部33と、各基地局(ゾーン)での受信電界レベル及び
移動局の位置(ゾーン位置)を表示画面上に表示する表
示部34と、記憶部内のプログラムで動作するCPUを
含み上記各部を制御し信号処理を行う信号処理部32と
を有している。後に説明するように記憶部33において
は、正常伝搬データベース332の代りに正常伝搬基準
ファイル332b(図3(b))、あるいは、正常伝搬
データベース332及び異常伝搬データベース333の
代わりに検出パターンデータベース334(図3
(c))を設定することができる。信号処理部32は、
各基地局及び移動局をポーリングなどして各基地局での
受信電界レベルを収集しデータベース化するとともに、
移動局の位置を識別して表示部34にゾーン対応のパタ
ーンとして表示させる。受信電界レベルのレベル識別階
数及び階差は任意に設定可能であり、基地局側では7,
8段階で識別しておき、中央局側ではそのまま処理した
り、さらに3,4段階程度に集約して処理するようにす
ることができる。表示部34は、表示画面上で検出サー
ビスエリアを後に説明する図7や図8に示すような基地
局対応のゾーンに分割しており、各ゾーンを対応基地局
における検出対象移動局からの受信信号の受信電界レベ
ルに応じて表示色の種類,濃淡,明暗等の分類により塗
り分け(マーク)を行い、1つのパターンとして表示す
る。例えば、受信電界レベルが「高,中,低」の3段階
のとき、「赤,橙,黄」と色相別に区分したり、単一色
で「高明色,中明色,暗色」(白黒ならば、白,灰,
黒)、またはその逆(「暗色,中明色,高明色」)と明
度別に区分したり、それらを組合せたりする。あるいは
受信電界レベルの識別を符号により行うようにすること
もできる。これら表示のマーク手段は、真の移動局の位
置を表示するときにも用いられる。特に移動局が複数あ
るとき、各々の識別符号を表示して識別を容易にする。
【0014】図4(a)において、各基地局20〜2n
は、通信回線40を通して中央局との間で情報信号T
D,RDを送受信する信号送受信部201と、信号送受
信部からの信号TDの自基地局番号と一致する自局宛の
データから移動局の選択呼出信号を抽出し移動局への送
信処理を行う送信処理部202と、変復調器(図示せ
ず)及びキャリアセンス部205を含み無線インタフェ
ース(電波)を通して移動局との間で選択呼出信号SB
及び応答信号SMを送受信し受信電界レベルを測定する
無線送受信機204と、無線送受信機からの応答信号S
Mの受信電界レベル及び移動局の識別符号(選択呼出番
号)に自基地局番号を付加し信号RDとし信号送受信部
へ送る受信処理部203とを有している。図4(b)に
おいて、移動局10は、変復調器(図示せず)及びキャ
リアセンス部12を含み無線インタフェースを通して基
地局から自己固有の識別番号を選択呼出番号とする選択
呼出信号SBを受信するとその識別符号を応答信号SM
として基地局へ応答する無線送受信機11を有してい
る。なお、この無線送受信機11は、積極的に自移動局
の位置を発見してもらうために、基地局からの選択呼出
信号SBを受けなくても自律的に応答信号SMを発信す
るようにすることができる。また、基地局及び移動局の
無線送受信機204,11のキャリアセンス部205,
12はそれぞれ、同一の無線ゾーンにおいて、複数の無
線機が同時に電波を発射して混信するのを防止するた
め、自局以外が電波を発射しているかどうかを監視する
ためのものである。すなわち、無線通信回線の設定に先
立ち、他の基地局,移動局に装備された無線送受信機の
電波を受信したとき、自無線送受信機の発射電波と同一
の周波数であることを検出すると、自無線送受信機の電
波の電波を中止する。使用電波の周波数割当てをしたシ
ステム運用ならば、このキャリアセンスは必要ない。特
定小電力型の送受信機の場合は、誰でも同じ周波数が使
用できるので必須機能となる。
【0015】図6は中央局30の記憶部33の一時記憶
メモリ331,正常伝搬データベース332,及び異常
伝搬データベース333の内容を示す。正常伝搬基準フ
ァイル332bあるいは検出パターンデータベース33
4を用いるときの各々の内容は図16、図19にそれぞ
れ示す。
【0016】一時記憶メモリ331は、現在時点でのあ
る移動局10からの電波を各基地局(A,B,C,…,
N)20〜2nで受信したときの受信電界レベル(RL
1,RL2,…)を一時記憶しており、1つの検出パタ
ーンを示している。複数の移動局を検出対象とするとき
は各移動局を識別するための識別符号(ID1,ID
2,…)をつける。表示するときもこの識別は必要とな
る。
【0017】正常伝搬基準ファイル332bは、正常伝
搬であると判断する基準を示す検出パターン(正常伝搬
基準パターン)のファイル(フアイルNO:NF1,N
F2,…)である。正常伝搬の判断は基地局と受信電界
レベルの組み合わせを照合して行う。これは例えば図1
に示したような基地局配置のときは、図7の分図
(a),(b),(c),(d),(e),(f),
(g),(h),及び(i)に示した検出パターンが正
常伝搬基準となり、分図(j)の如き異常伝搬パターン
と区別ができる。また、図8に示した如く基地局配置、
すなわち基地局間隔が3R、且つ基地局から半径R内は
受信電界高いレベル、半径R−2R内は受信電界中レベ
ル、半径2R超は受信電界低レベルとした条件で、図
9,図10,図11,図12の各分図(a)に示す範囲
100,101,102,103に移動局が位置すると
きは図9〜図12の各分図(b)がそれぞれ正常な検出
パターンとなる。検出パターンの要対象無線ゾーン(セ
ル)は、せいぜい基地局と移動局が電波の送受信し合え
る到達距離程度以内の基地局であり、記憶部33の記憶
容量はそれほど膨大にならない。図13に示す如く、高
い受信電界レベルの基地局を中心に7つの6角形(中心
間距離3R)のセルで分割された領域に8つ以上の基地
局を置けば、2つ以上の基地局が配置されたセルが必ら
ずあり基地局間が3R以内に接近して配置されることに
なるので、検出パターンを調べるためには7基地局程
度、すなわち各基地局ごとにその周辺6基地のデータを
収集すればよい。
【0018】正常伝搬データベース332は上記正常伝
搬基準パターンに則る実際の検出パターン(正常パター
ン)のデータベースである。移動局の位置は正常伝搬基
準パターンの定義によりパターン表示から容易に判定す
ることができるが、他ゾーンの異常パターンと同一のパ
ターン(正常パターン)があるかどうかをチェックする
ために移動局の位置情報を登録してある(位置するゾー
ン(基地局)対応に*印を表記)。
【0019】異常伝搬データベース333は、異常伝搬
(正常でない)の各基地局と受信電界レベルのパターン
に関するデータベース(DB1,DB2,…)である。
検出パターンが正常でないと判定されたとき、一時記憶
メモリ331の内容を異常伝搬データベース333に写
しとり「真の移動局の位置」欄に学習する(真に位置す
るゾーン(基地局)対応に*印を表記)。
【0020】検出パターンデータベース334は、正
常,異常の区別をしないで、実際に検出されたすべての
パターンを真の移動局の位置情報とともに登録したデー
タベースである。
【0021】次に、本発明の移動体位置検出システムの
動作について詳細に説明する。本システムの動作は大き
く分けると、移動局10からの電波のゾーン対応の基地
局20〜2nごとの受信電界レベルの値を収集し1つの
検出パターンとし、移動局10の位置を変更しながら検
出パターンを順次求め、得られた検出パターンと当該移
動局の位置との対応を学習しながらデータベースを作成
する学習サイクルと、移動局10の位置検出時に得られ
た検出パターンとデータベースの検出パターンとを照合
し当該移動局の存在するゾーン位置を検出し表示する表
示サイクルとに分けられる。また、検出パターンは、電
波の正常伝搬時の正常パターンと、異常伝搬時の異常パ
ターンとに分けられる。各検出パターンは、移動局10
が特定の1つのゾーンに位置するときに得られるもの
と、複数のゾーンのいずれかに位置するときに得られる
ものとがある。表1に2ゾーン間における検出パターン
の特性分類を示す、
【0022】
【表1】
【0023】表1において、検出パターン(以下、パタ
ーン)P11は移動局がゾーンAまたはゾーンBのいず
れにいても正常パターンとされるものであり、図10に
示すようにゾーンA,Bが互いに隣接しているときに生
じる。パターンP12(P21)は移動局がゾーンA
(B)にいるとすれば正常パターンであり、ゾーンB
(A)にいるとすれば異常パターンである。パターンP
22は移動局がゾーンAまたはゾーンBのいずれかにい
ても異常パターンとされるものである。パターンP1
3,P23,P31,P32は移動局の位置がゾーンA
またはゾーンBのいずれか片方でしか得られないもので
ある。パターンP33は移動局がゾーンA及びゾーンB
のいずれにいても得られないものである。
【0024】検出パターンと移動局の存在推定可能なゾ
ーンとの対応が1:複数となる割合の大小に応じて学習
サイクル及び表示サイクルの処理方法を異らせることが
できる。最初に、各パターンに対し複数のゾーンが対応
する割合(パターンP12,P21,P22の割合)が
無視できない場合に行われる処理方法1について説明す
る。
【0025】図14及び図15は、それぞれ処理方法1
の学習サイクル及び表示サイクルのフローチャートであ
る。また、中央局30の記憶部33は図3(a),図6
の構成を用いる。学習サイクルにおいて、まず、移動局
10を位置が既知なところに設置して、中央局30から
各基地局20〜2n(基地局(A)〜(N))を通じて
移動局10に問い合せ信号(選択呼出し信号SB)を送
ると、その応答(応答信号SM)として移動局10から
基地局20〜2nに電波が発信される。なお、中央局3
0から問い合せ信号を送らなくても移動局10から自律
的に応答電波を発信するようにしておいてもよい。基地
局20〜2nはこの電波を受信するとその受信電界レベ
ルを測定し測定結果を中央局30へ送信する。中央局3
0の信号処理部32は、この電波を受信した基地局と、
その受信電界レベル値とを順次一時記憶メモリ331に
記憶させて、「検出パターン」を作成する(図14のス
テップS100)。このときの移動局の位置情報を入出
力部35から入力し信号処理部32へ通知する(ステッ
プS101)。信号処理部32は、作成された検出パタ
ーンを表示部34にパターン表示し(ステップS10
2)、正常パターンか異常(非正常)パターンかの目視
判定の結果を入出力部35を通して受付ける(ステップ
S103)。正常パターンとは、移動局に近い基地局
(ゾーン、セル)程、大きな受信電界レベルで、かつ全
方位一様の受信電界レベルとなるパターンなどのよう
に、移動局が位置する周辺の基地群の当該移動局に対す
る受信電界レベルと対応する位置関係を保存して写像し
たディスプレー表示から実際に移動局が位置するゾーン
が容易に推定(目視確認)できるパターンである。信号
処理部32は、検出パターンの判定結果が正常パターン
の場合、入力された移動局の位置情報とともに正常伝搬
データベース332の1つのファイル(例えばNF1)
を作成する(ステップS104)。検出パターンの判定
結果が正常パターンでない場合、異常パターンとして入
力された移動局の位置情報とともに異常伝搬データベー
ス333の1つのファイル(例えばDB1)を作成する
(ステップS110)。上記処理(ステップS100〜
S110)を、移動局10を新たな未調査の位置に変え
て(同一ゾーン内あるいはゾーン間の変更)繰返し(ス
テップS130)、検出サービスエリア全体を調査(学
習)し尽す(ステップS120)。信号処理部32は、
正常伝搬データベース332及び異常伝搬データベース
333の学習がすべて終了すると、同一検出パターンが
異るゾーンに対して、「異常」と「正常」の組合せ(表
1のパターンP12,P21)、あるいは「異常」と
「異常」の組合せ(表1のパターンP22)になってい
るかチェックし、それぞれ「異領域・異常=正常・一致
リスト」、「異領域・異常=異常・一致リスト」を記憶
部33に作成して学習サイクルを終了する(ステップS
140,S141)。この異領域・異常=正常・一致リ
ストの例を表2、異領域・異常=異常・一致リストの一
例を表3に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2において、「G」が記された、異常伝
搬データベースDB3と正常伝搬データベースNF2、
及び異常伝搬データベースDBiと正常伝搬データベー
スNFjのパターンがそれぞれ一致していることを示
す。なお、この異領域・異常=正常・一致リストはGマ
ークが付与された正常伝搬データベースの番号(表2の
例では、NF2,NFj)のみを記録しておくようにし
てもよい。
【0028】
【表3】
【0029】表3において、同一パターンの異常伝搬デ
ータベース番号が同一行に書込まれ、それらの中で真の
位置情報が一致していないときに、異領域同一パターン
マークとして「F」が書込まれる。なお、この異領域・
異常=異常・一致リストはFマークが付与された異常伝
搬データベースの番号のみを記録しておくようにしても
よい。
【0030】上記のようにして学習サイクルが終了した
後、表示サイクルに入る。中央局30の信号処理部32
は、まず学習サイクルと同様にして、各基地局20〜2
nからの移動局10の電波の受信電界レベル値を収集
し、一時記憶メモリ331上に「検出パターン」を作成
する(図15のステップS200)。次に、この検出パ
ターンで正常伝搬データベース332を検索し一致する
パターンがあるかチェックする(ステップS201)。
一致するパターンがあれば、そのパターンが異領域・異
常=正常・一致リストに登録(Gマーク付け)されてい
ないか照合する(ステップS210)。登録されていれ
ば、このパターン(パターンP12,P21相当)では
移動局の存在するゾーンを正確に判定できないため(存
在可能性のあるゾーンが複数のため)、位置検出不能と
しアラーム表示処理を行う(ステップS230)。登録
されていなければ、検出パターンは正常パターンとして
表示部34に表示し、正常パターンの定義により表示さ
れたパターン(パターンP11,P13,P31相当)
から移動局10の位置を検出可能とする(ステップS2
20)。このとき、対応する正常伝搬データベース33
2の部分に記された移動局の位置情報(隣接複数ゾーン
可)も併せて表示することができる。ステップS201
の処理において、一致するパターンがなければ、この検
出パターンで異常伝搬データベース333を検索し一致
するパターンがあるかチェックする(ステップS20
2)。一致するパターンがあれば、そのパターンが異領
域・異常=異常・一致リストに登録(Fマーク付け)さ
れていないか照合する(ステップS203)。登録され
ていれば、このパターン(パターンP22相当)では移
動局10の存在するゾーンを正確に判定できないため
(存在可能性のあるゾーンが複数のため)、位置検出不
能としアラーム表示処理を行う(ステップS230)。
登録されていなければ、検出パターンは異常パターン
(パターンP23,P32相当)とし、対応する異常伝
搬データベース333の部分に記された真の移動局の位
置情報で移動局10の位置を修正して表示部34に表示
する(ステップS204)。ステップS202の処理に
おいて、一致するパターンがなければ、学習サイクル時
には検出されなかったパターン(パターンP33相当)
であり、移動局10の存在するゾーンを正確に判定でき
ないため位置検出不能としアラーム表示処理を行う(ス
テップS230)。ステップS230の処理において
は、アラーム以外に検出パターンをそのまま表示し、正
常伝搬データベース332や異常伝搬データベース33
3に登録されている場合は推定される移動局の位置も併
せ表示するようにしてもよい。アラーム表示を行う理由
は、不合理なパターン例えば、異領域・異常=正常・一
致リストまたは/及び異領域・異常=異常・一致リスト
に登録されるパターンのように移動局の存在ゾーンが複
数推定できるパターンや、学習時に検出できずデータエ
ラーの可能性のあるパターンなどの場合は、そのままで
は正確な位置検出ができないことをアラーム表示するこ
とにより、不合理な位置検出の減少,阻止を計り誤報率
を下げるためである。このようにして移動局10の位置
検出作業がすべて終了すると表示サイクルを終了する
(ステップS240)。以上説明したように、異常伝搬
時にも事前学習によって移動局10の実位置(ゾーン)
が修正され検出される。
【0031】なお、処理方法1の学習サイクルにおい
て、異領域・異常=正常・一致リスト及び異領域・異常
=異常・一致リストを作成せずに、これらのリストへの
登録対象の検出パターンを正常伝搬データベース332
及び異常伝搬データベース333から分離して新な異領
域・一致データベースを作成するようにしてもよい。こ
の場合、表示サイクルにおいて、まず、一時記憶メモリ
に作成された検出パターンが異領域・一致データベース
に登録されているかチェックし、登録されていれば移動
局の推定位置が複数としてアラーム表示し、登録されて
いなければ次に正常伝搬データベースに登録されている
かチェックし、登録されていれば移動局の位置を正常表
示し、登録されていなければ次に異常伝搬データベース
に登録されているかチェックし、登録されていれば移動
局の位置を修正表示し、登録されていなければ移動局の
位置が学習されていなかったとしてアラーム表示するよ
うにする。
【0032】次に、各パターンに対し複数のゾーンが対
応する割合(パターンP12,P21,P22の割合)
が無視できる場合、すなわち、パターンに対しゾーンが
ほとんど1対1で対応する場合に行われる処理方法2に
ついて説明する。処理方法2は、あらかじめ指定した正
常伝搬基準パターンに一致する検出パターンはすべて正
常とみなし、正常伝搬基準パターンに一致しない検出パ
ターンのみを異常パターンとしてデータベース化の対象
とする。正常伝搬基準パターンとは、上述した移動局が
位置する周辺の基地群の当該移動局に対する受信電界レ
ベルと対応する位置関係を保存して写像したディスプレ
ー表示から実際に移動局が位置するゾーンが容易に推定
(目視確認)できるパターンである。また、実験的にも
作成可能で、学習サイクルや表示サイクルで実際に得ら
れて表示された検出パターンのうち、移動局の位置がほ
ぼ正しく推定できるパターンを加えるようにすることが
できる。
【0033】図17及び図18は、それぞれ処理方法2
の学習サイクル及び表示サイクルのフローチャートであ
る。また、中央局30の記憶部33は図3(b),図1
6の構成を用いる。移動局の位置は正常伝搬基準パター
ンの定義によりパターン表示から容易に判定することが
できるので、移動局の位置情報を登録する必要がない。
学習サイクルにおいて、処理方法1と同様に、移動局1
0を位置が既知なところに設置して、中央局30から基
地局20〜2nを通じて移動局10に問い合せ信号(選
択呼出し信号SB)を送ると、その応答(応答信号S
M)として移動局10から基地局20〜2nに電波が発
信される。なお、中央局から問い合せ信号を送らなくて
も移動局から自律的に応答電波を発信するようにしてお
いてもよい。この電波を受信した基地局と、その受信電
界レベルとを順次一時記憶メモリ331に記憶させて、
「検出パターン」を作成する(図17のステップS40
0)。このとき、検出パターンを表示部34にパターン
表示させることができる。この検出パターンを正常伝搬
基準ファイル332bと照合して(ステップS40
1)、一致すれば、次のステップとして移動局10を新
たな位置に変えて(同一ゾーン内あるいはゾーン間の変
更)、最初の一時記憶メモリ331への「検出パター
ン」作りの処理を繰り返していく(ステップS405,
S400)。一致しないならば、異常伝搬としてのステ
ップに進み、その時点での移動局10の真の位置を、中
央局30の入出力部35から入力する(ステップS40
2)。信号処理部32は、この移動局10の位置データ
と検出パターンとを図16に示す如く組みにして異常伝
搬データベース333の1つのファイル(例えばDB
1)を作る(ステップS403)。次に移動局10を新
たな未調査の位置に移動させ、最初の一時記憶メモリ3
31への「検出パターン」作りの処理を再び繰り返して
いって(ステップS404,S405,S400)、検
出サービスエリア全体を調査(学習)し尽す。このよう
にして、各基地局20〜2nの無線ゾーンに移動局10
が位置するときの検出パターンが全て調査され、異常伝
搬データベース333が完成する。同一の無線ゾーンで
数種の検出パターンが検出されたときでも、同じ手順で
処理する。なお、ステップS401の処理において、検
出パターンが正常伝搬基準ファイル332bに登録され
ていなくても表示部34の表示から正常パターンとみな
してよいことが判明したら、異常伝搬データベース33
3に登録せずに、正常伝搬基準ファイル332bに登録
するようにすることもできる。
【0034】学習サイクルが終了した後、表示サイクル
に入る。まず、学習サイクルと同様にして、一時記憶メ
モリ331上に「検出パターン」を作成し(図18のス
テップS500)、このパターンを異常伝搬データベー
ス333と照合し(ステップS501)、一致しないな
らば、検出パターンは正常パターンとして表示部34に
表示し、正常パターンの定義により表示されたパターン
(パターンP11,P13,P31相当)から移動局1
0の位置を検出可能とする(ステップS503)。一致
するならば異常伝搬データベースの一致のとれたファイ
ルに示された移動局10の位置を表示部34に表示する
(ステップS502)。なお、移動局がいると推定され
るゾーンが、1つのみのときはそのゾーンだけ、複数あ
るときはその分だけ表示する。以上説明したように、異
常伝搬時にも事前学習によって移動局10の実位置(ゾ
ーン)が修正され検出される。
【0035】次に、各パターンに対し複数のゾーンが対
応する割合(パターンP12,P21,P22の割合)
が無視できる場合の他の処理方法3について説明する。
図20(a)及び(b)は、それぞれ処理方法3の学習
サイクル及び表示サイクルのフローチャートである。ま
た、中央局30の記憶部33は図3(c),図19の構
成を用いる。処理方法3は異常伝搬、正常伝搬の識別を
しなくてもよい(正常伝搬基準パターンを要しない)方
法である。全ての検出パターンについて、実際の移動局
位置との照合実験で予め学習しておき(図20
(a))、一時記憶メモリ331に記憶される検出パタ
ーン(図19中の符号331b)が観測される毎に検出
パターンデータベース(図19中の符号334)と照合
し、一致すればそのデータベースから位置を検知して表
示部34に表示する。また、照合がとれないときは特例
として、そのまま検出パターンを表示部34に表示する
(図20(b))。この場合は学習不足で学習サイクル
を追加することによって特例を減らすことができる。
【0036】さらに他の実施形態例を図21に示す。本
例は移動局の移動速度より充分速く移動する基地局、即
ちセンサー局を用いて構成された移動体位置検出システ
ムを説明している。上述した図2に示す固定的に設置さ
れた中央局30及び基地局20〜2nと、移動する移動
局10とで構成されたシステムに対応させてみたとき、
図21(a)に示すようにセンサー局50が無線ゾーン
B,C,D,I,H,G,L,M,N間を当該移動局に
比して高速(一般的には10倍以上)で移動すること
は、これら無線ゾーンごとに対応する固定された基地局
を設けたことに相当する。このとき、図21(b)の如
き無線ゾーンC,D,I,Hにおいて、受信電界レベル
中、高、中、中の検出パターンを得たときは無線ゾーン
Dに移動局10が位置することになる。このような高速
移動するセンサー局50による移動体位置検出システム
でも固定基地局のシステムと同様に検出パターンを一時
記憶メモリに検出できる。従って前述した学習サイクル
と表示サイクルの手段をセンサー局50にもてば、この
システムでも同じくパターン識別による学習によって、
異常伝搬時にも移動体の位置検出が可能である。
【0037】上記説明においては電波伝搬状態に経時変
化がないものとしたが、季節とか天候(晴天、雨天)に
よって大きく伝搬上の経時変化があるときは、季節ある
いは天候に応じてモード分けをして、そのモード内では
経時変化のない検出パターンが得られるように場合分け
をすれば上述のシステムが応用できる。
【0038】なお、上述の実施形態例はいずれも相当な
尤度をもたせたシステムにしている。すなわち、位置の
検出をポイントでなくゾーン検出としている。その受信
電界レベルの表示が高,中,低の3段階程度の大まかな
レベル区分になっているが、区分数を加減したり、区分
の各レベルを上下したり、各区分の幅を伸縮し色付け,
符号付けなど識別がよいものを選ぶことができる。移動
局(移動体)の位置あるいは領域を1つの特定したポイ
ントとして検出しないで、当該移動局の周辺あるいは、
隣接無線伝搬状況を1つのパターンとして検出し、相当
な冗長な情報を含めて当該移動局の情報を取得して、パ
ターンを信号処理して検出しているため、その冗長情報
によるフエールセーフ効果及び/あるいは類推効果を生
み、特殊な伝搬にも相当に適応し実用的な移動体位置検
出が可能になる。また、図19,20で示した、正常/
異常伝搬基準を用いないで全ての検出パターンと移動局
の位置の対応をデータベース化した位置検出システムの
場合は、相当な特異な検出パターンも含めてデータベー
ス化してしまえば、相当に伝搬の複雑な環境にも適用で
きる。
【0039】また、基地局において受信した移動局から
の電波の電磁気学的環境の情報としては、上記実施形態
例においては電界レベルを用いたが、磁界レベルを用い
たり、あるいは電界レベルと磁界レベルとを併用するよ
うにすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、あ
らかじめ基地局あるいはセンサー局による各ゾーンごと
の移動局(移動体)からの電波の受信電界レベル値を集
成した各検出パターンと当該移動局の位置との対応を学
習してデータベース化しておき、移動局の位置検出時に
得られた検出パターンでデータベースを検索して当該移
動局の位置を検出するので、電波伝搬上の経時変化のな
い異常環境下でも正常に移動体の位置検出が可能であ
る。
【0041】また、上記データベースを学習する際、移
動局の存在するゾーン位置の正確な判定が容易に可能な
電波の正常伝搬時の検出パターンである正常伝搬基準パ
ターンをあらかじめ設定しておけば、実際の検出パター
ンが異常伝搬かどうかの判定を自動化することができ、
データベース化作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図であり、分図(a)は正常
パターン、分図(b)は異常パターン、分図(c)は修
正後パターンを示す。
【図2】本発明の一実施形態例を示すシステム基本構成
図である。
【図3】図2に示す中央局の構成図であり、分図(a)
は全体の構成例、分図(b)及び(C)はそれぞれ、そ
の記憶部の他の構成例を示す。
【図4】図2に示す基地局(分図(a))、移動局(分
図(b))の構成図である。
【図5】分図(a)〜(d)は図3,4の各局間で送受
信する信号の構成図である。
【図6】図3(a)に示す記憶部内の各種情報構成例を
示す図である。
【図7】図1の原理説明図に対応する正常伝搬及び異常
伝搬の判断基準の検出パターンを示す図であり、分図
(a)〜(i)は正常パターン、分図(j)は異常パタ
ーンを示す。
【図8】本発明を適用するシステムの基地局配置と受信
電界レベル識別ゾーンの設定例を示す図である。
【図9】図8に示すシステムにおける移動局の位置(分
図(a))と、そのときの正常パターン(分図(b))
との一例を示す図である。
【図10】図8に示すシステムにおける移動局の位置
(分図(a))と、そのときの正常パターン(分図
(b))との他の例を示す図である。
【図11】図8に示すシステムにおける移動局の位置
(分図(a))と、そのときの正常パターン(分図
(b))との他の例を示す図である。
【図12】図8に示すシステムにおける移動局の位置
(分図(a))と、そのときの正常パターン(分図
(b))との他の例を示す図である。
【図13】図8に示すシステムにおける検出パターン調
査に必要な周辺の無線ゾーンの数を説明するための図で
ある。
【図14】本発明の第1の処理方法の学習サイクルの手
順例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第1の処理方法の表示サイクルの手
順例を示すフローチャートである。
【図16】図3(b)に示す記憶部内の各種情報構成例
を示す図である。
【図17】図16の正常伝搬基準ファイルを使用した第
2の処理方法の学習サイクルの手順例を示すフローチャ
ートである。
【図18】図16の正常伝搬基準ファイルを使用した第
2の処理方法の表示サイクルの手順例を示すフローチャ
ートである。
【図19】図3(c)に示す記憶部内の各種情報構成例
を示す図である。
【図20】図19の検出パターンデータベースを使用し
た第3の処理方法の学習サイクルの手順例を示すフロー
チャート(分図(a))と、表示サイクルの手順例を示
すフローチャート分図(b))である。
【図21】本発明の他の実施形態例における車載センサ
ー局を使った移動体位置検出システムの原理説明図であ
る。
【図22】従来の移動体位置検出システムの原理説明図
である。
【符号の説明】
10 移動局 20,21,…,2n 基地局 30 中央局 32 信号処理部 33 記憶部 34 表示部 35 入出力部 204 無線送受信機 331 一時記憶メモリ 332 正常伝搬データベース 332b 正常伝搬基準ファイル 333 異常伝搬データベース

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアを基地局対応の複数のゾ
    ーンに分割し、前記基地局との間で電波による信号伝送
    を行う移動局の存在するゾーン位置を検出する移動体位
    置検出システムにおいて、 前記移動局から発信された電波に対する前記基地局によ
    る電磁気学的環境の情報を前記複数のゾーンにわたって
    収集し1つの検出パターンとする手段と、前記検出パターン及び前記移動局の位置を前記ゾーン対
    応に可視表示する手段と、 あらかじめ、前記移動局を前記サービスエリア内の任意
    の既知の位置に配置し前記検出パターンを求めることを
    当該移動局の配置位置を順次変更しながら繰返し実行
    し、得られた検出パターンと当該移動局の存在するゾー
    ン位置との対応を学習して作成したデータベースと、 前記移動局の位置検出時に、前記検出パターンを求め
    せ、得られた位置検出時の検出パターンで前記データベ
    ースを検索し、一致する検出パターンがあれば前記デー
    タベースの当該検出パターンに対応付けられた移動局の
    位置を真の移動局の位置として検出し可視表示させ、一
    致する検出パターンがなければ前記位置検出時の検出パ
    ターンに応じて移動局の位置を検出し可視表示させる手
    とを備えることを特徴とする移動体位置検出システ
    ム。
  2. 【請求項2】 可視表示された検出パターンに対し前記
    移動局の位置が容易に推定可能か否かの判定結果を入力
    する手段と、 前記データベースの学習時に、得られた学習時の検出パ
    ターンごとに可視表示させ、前記移動局の位置が容易に
    推定可能でないとの判定結果が入力されると当該検出パ
    ターンは電波の異常伝搬時の検出パターンと認識し真の
    移動局の位置情報とともに異常伝搬データベースとして
    データベース化する手段とを備え、 前記移動局の位置検出時に、得られた位置検出時の検出
    パターンで前記異常伝搬データベースを照合し、当該検
    出パターンが登録されていれば対応付けられた前記真の
    移動局の位置情報に基づいて当該移動局の位置を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載の移動体位置検出シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記データベース化する手段が、得られ
    た学習時の検出 パターンの可視表示時に前記移動局の位
    置が容易に推定可能であるとの判定結果が入力される
    と、当該検出パターンは電波の正常伝搬時の検出パター
    ンと認識し移動局の位置情報とともに正常伝搬データベ
    ースとしてデータベース化し、前記異常伝搬データベー
    ス同士間と前記異常伝搬データベース及び前記正常伝搬
    データベース間とで異る移動局の位置情報が対応付けら
    れた同一の検出パターンが登録されているかチェック
    し、登録されていれば異領域同一パターンとして登録
    し、 前記移動局の位置検出時に、得られた位置検出時の検出
    パターンが前記異領域同一パターンとして登録されてい
    る場合及び前記正常伝搬データベース,前記異常伝搬デ
    ータベースのいずれにも登録されていない場合には、当
    該移動局の正確な位置検出は不可能であるとしてアラー
    ム表示することを特徴とする請求項2記載の移動体位置
    検出システム。
  4. 【請求項4】 前記移動局の存在するゾーン位置の正確
    な判定が容易に可能な電波の正常伝搬時の検出パターン
    である正常伝搬基準パターンをあらかじめ有し、 前記データベースの学習時に、得られた学習時の検出パ
    ターンごとに前記正常伝搬基準パターンと照合し、一致
    しなければ当該検出パターンは電波の異常伝搬時の検出
    パターンと認識し真の移動局の位置情報とともに異常伝
    搬データベースとしてデータベース化する手段を備え、 前記移動局の位置検出時に、得られた位置検出時の検出
    パターンで前記異常伝搬データベースを照合し、当該検
    出パターンが登録されていれば対応付けられた前記真の
    移動局の位置情報に基づいて当該移動局の位置を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載の移動体位置検出シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記ゾーン対応の基地局の代わりに、前
    記移動局より高速で前記複数のゾーン間を移動しなが
    ら、前記移動局から発信された電波に対する電磁気学的
    環境の情報を収集する単一のセンサー局を備えることを
    特徴とする請求項1,2,3,または4記載の移動体位
    置検出システム。
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