JP2776746B2 - 歪んだ画像を修正するための画像処理方法及びこれを実行するための装置 - Google Patents
歪んだ画像を修正するための画像処理方法及びこれを実行するための装置Info
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Description
ための画像処理方法に関し、特に指紋照合に先立って歪
んだ指紋の画像を修正するための画像処理方法に関す
る。
ば、指紋の自動照合の際に生じる。従来の指紋自動照合
装置の一例は、米国特許公報4,310,827号に開
示されている。この装置では、指紋画像等の縞模様31
をユニット41でコード化している。コード化された画
像データは、修正されることなく、自動照合のための処
理が行われている。
される指紋の自動照合では、遺留指紋の画像からこの指
紋の特徴点が抽出される。特徴点には、隆線が切れた端
点、隆線が分岐する分岐点などが含まれる。抽出された
特徴点をデータベースに蓄積された指紋のものと照合す
ることにより、指紋が照合される。したがって、遺留指
紋の画像の品質が、照合の成否を左右する。
が悪い。特に、コップなどの曲面の上に残された場合、
遺留指紋には歪みが生じる。画像が歪んでいると、特徴
点の位置が特定し難い。このため、無修正の歪んだ遺留
指紋では、照合の成功率が低下するという問題点があっ
た。
だ画像を修正するための画像処理方法を提供することに
ある。より具体的には、本発明の1つの目的は、オペレ
ータにより指示された移動ベクトルに基づいて、入力画
像を変換する画像処理方法を提供することにある。
画像が得られる画像処理方法を提供することにある。
指定しなくても、滑らかで自然な変換画像が得られる画
像処理方法を提供することにある。この装置では、一部
の視点に対してのみ移動ベクトルを指定すると、指定さ
れた移動ベクトルに基づいて、指定されなかった始点の
移動ベクトルが推定される。
て、移動ベクトルを調節できる画像処理方法を提供する
ことにある。この装置では、移動ベクトルを何度も調節
することによって、変換後の画像を所望のものに近づけ
ていくことができる。
く画像の変換を高速に実行できる画像処理方法を提供す
ることにある。
自動照合が行いやすい画像に変換するための画像処理方
法を提供することにある。
像を示す第1の画像データを修正後の画像を示す第2の
画像データに変換する画像処理方法に、修正前の画像の
変形方向を指示する移動ベクトルを入力するステップ
と、この移動ベクトルに基づいて第2の画像データの各
ピクセルを第1の画像データのピクセルに対応させるス
テップと、第2の画像データの各ピクセルデータを格納
するステップとを設け、第2の画像データの各ピクセル
のデータを、これと対応する前記第1の画像データのピ
クセルに保持されているデータを基にして定めることに
より達成される。
場合、修正前の画像は遺留指紋の画像である。
始点を設定して、これらの始点の各々に対応する移動ベ
クトルを入力することにより指定される。もしも、前記
複数の始点の中に移動ベクトルが入力されなかった未確
定の始点があるときに、入力された移動ベクトルを基に
して未確定の始点の移動ベクトルが計算される。未確定
の始点の移動ベクトルは、入力された移動ベクトルの加
重平均で求められる。加重平均される移動ベクトルの重
みは、この移動ベクトルの始点と未確定の始点の間の距
離に基づいて定められる。移動ベクトルの始点と未確定
の始点の間の距離をrとしたときに、移動ベクトルの重
みはrが小さいほど大きくなる。より詳細には、移動ベ
クトルの重みは、1/r2 である。始点は修正前の画像
の輪郭線上に位置させることができる。輪郭線はオペレ
ータによって指定される。このとき、前記未確定の始点
の両側に位置する移動ベクトルが加重平均される。
ピクセルと対応する第1の画像データのピクセルの間の
ベクトルは、移動ベクトルの加重平均で求められる。各
移動ベクトルの重みは、この移動ベクトルの始点と第2
の画像データのピクセルの間の距離rに応じて定められ
る。移動ベクトルの重みはrが小さいほど大きくなる。
より詳細には、移動ベクトルの重みは、1/r2 であ
る。
される。結果に応じて、再度移動ベクトルが設定され
る。
る。最初に歪んだ画像の実例について説明する。
示されている。図1(b)には、歪んだ指紋の画像が示
されている。この画像では、指紋が縦方向につぶれてい
る。このような歪みは、コップの表面などの曲面に指紋
が付着したときに生じる。図1(b)の画像を、図1
(a)の状態に修正するのが、本発明の目的である。
る画像データ1が、画像処理装置10に入力される。画
像処理装置10は、画像データ1の歪みを修正する。画
像処理装置10は、本発明の画像処理方法が適用された
装置である。画像処理装置10により歪みが修正された
画像データは、照合装置2に送出される。照合装置2
は、画像処理装置10から送出された画像データと、デ
ータベースに蓄積された参照指紋パターン3とを照合す
る。画像処理装置10は、例えば、前述の特許公報に示
されたものが使用できる。
画像表示部11とデータ入力部12とを含む。画像表示
部11には、修正すべき画像や修正された画像などが表
示される。オペレータは、画像表示部11に表示された
画像を見ながら、画像処理装置10に画像を修正するた
めの様々なデータを入力する。このデータはデータ入力
部12を介して、画像処理装置10に送信される。入力
すべきデータの多くは座標情報である。このため、デー
タ入力部12が、マウスやタブレットなどの座標情報入
力手段を有することが好ましい。入力されたデータは、
画像表示部11に図形として表示される。この表示によ
って、オペレータは、入力データが妥当であることを確
認できる。画像表示部11及びデータ入力部12は、前
述した照合装置2のものと共有できる。
む。画像入力部13は、外部から画像データ1を受信す
る。画像データ1は、イメージスキャナなどの画像読み
とり装置により、コンピュータが処理可能な形式に予め
変換されている。具体的には、画像データ1は複数のピ
クセルに分割され、各ピクセルには濃度を示すデータが
設定される。画像入力部13は、受信した画像データを
データ処理部14に供給する。
を修正する。データ処理部14は、輪郭設定部15、移
動ベクトル設定部16、及び、画像変換部17を含む。
の輪郭線を決定する。この輪郭線で囲まれた領域の歪み
が修正される。輪郭線は、データ入力部12を介してオ
ペレータにより指定される。オペレータに輪郭線を指定
させるために、画像入力部13は画像データ1を画像表
示部11に表示する。輪郭線が指定された後、画像デー
タ1の輪郭線内のデータが切り出される。
の変形方向を指示する移動ベクトルを決定する。移動ベ
クトルは、データ入力部12を介して、オペレータによ
り指定される。オペレータに移動ベクトルを指定させる
ために、データ処理部14は、画像データ1と複数の始
点とを、画像表示部11に表示する。複数の始点は移動
ベクトルの始点となる点である。複数の始点は、輪郭設
定部15によって決定された輪郭線上に位置する。オペ
レータは、複数の始点のうちいくつかについて、この点
における移動ベクトルを入力する。移動ベクトルが入力
されなかった始点では、この始点の移動ベクトルが自動
的に計算される。この計算は、指定された移動ベクトル
を基にして実行される。計算された移動ベクトルは、画
像表示部11に表示される。計算された移動ベクトルに
不満足のときは、移動ベクトルを再入力できる。
6で設定された移動ベクトルに基づいて、画像データ1
の変換を行う。この変換は、概ね、移動ベクトルの方向
に画像データ1を引き延ばしたり、縮めたりすることに
対応する。変換後の画像は、画像表示部11に表示され
る。変換後の画像に不満足の場合は、移動ベクトルを再
設定できる。満足できる画像が得られた場合は、この画
像のデータが画像出力部18に出力される。
外部装置に出力する。本実施例では、照合装置2が外部
装置である。
っても良い。例えば、画像処理装置10は、照合装置2
上で実行されるソフトウエアで実現されても構わない。
照して説明する。
作は、ステップ1〜14で構成される。ステップ1は画
像入力部13により実行される。ステップ2〜4は、輪
郭設定部15により実行される。ステップ5〜10は、
移動ベクトル設定部16により実行される。ステップ1
1〜13は、画像変換部17により実行される。ステッ
プ14は、画像出力部18により実行される。
像データ1を受信する。
画像データ1を画像表示部11に表示する。
おいて、画像データ1中の領域の輪郭線Cが指定され
る。この輪郭線Cの内部の歪みが修正される。輪郭線C
は、データ入力部12を介してオペレータにより指定さ
れる。具体的には、図5(a)に示されるように、輪郭
線Cの頂点Qが指定される。図5(a)の場合は、7つ
の頂点Q1 〜Q7 が指定されている。実際の画面上で
は、画像データ1、指定された頂点Qn 、及び、頂点Q
n 間を結ぶ直線が重なって表示されるので、頂点Qn の
指定は容易である。
ステップ14で入力された輪郭線C内の画像データ1を
切り出す。図1(b)に示される画像データに対して、
図5(a)に示される輪郭線Cを指定すると、図5
(b)に示される画像データが切り出される。
おいて、移動ベクトル設定部16は、始点On を画像表
示部11に表示する。図6(a)の場合、O1 〜O27の
27個の始点が表示されている。始点On は、後に説明
する移動ベクトルの始点である。始点On は、輪郭線上
に等間隔に配置される。始点On の間隔は、予め設定さ
れている。始点On の間隔が粗いと、変換後の画像が滑
らかにならない。始点On の間隔が狭いと、変換後の画
像が滑らかになる反面、処理に長時間を要する。実際の
画面上では、図6(b)に示されるように、画像データ
と始点とが重なって表示される。
こともできる。しかしながら、始点On を輪郭線上に配
置した方が、変換後の画像が滑らかになる。指紋の自動
照合では、変換後の画像が滑らかな方が好ましい。輪郭
線上に始点On を配置することのこのような利点は、試
行錯誤の結果判明したものである。
おいて、移動ベクトルVが指定される。移動ベクトルV
は、データ入力部12を介して、オペレータにより指定
される。オペレータは、ステップ5で表示された始点O
n のうち幾つかを選択する。始点On は、カーソルを選
択すべき始点On 上に位置させて所定のボタンを押下す
ることにより選択される。これら選択した始点について
のみ、オペレータは移動ベクトルを指定する。移動ベク
トルは、終点となる位置にカーソルを移動して、所定の
ボタンを押下することにより指定される。選択された始
点とこの終点を結ぶベクトルが移動ベクトルである。図
7(a)では、O1 、O9 、O17及びO22の4つの始点
が選択され、これらの始点に対応して移動ベクトル
V1 、V9 、V17及びV22がそれぞれ指定されている。
その他の始点に対応する移動ベクトルは指定されていな
い。実際の画面上では、図5(b)に示されるように、
画像データ1、始点、及び、入力された移動ベクトルが
重なって表示される。
変換には、以下のような対応がある。画像変換部17で
行われる変換は、画像データ1の各点を移動させる。移
動ベクトルは、近傍の点の移動方向及び移動距離を指定
する。移動ベクトルが画像データ1の外側に向かってい
るとき、画像データ1は引き延ばされる。移動ベクトル
が内側に向かっているとき、画像データ1は縮められ
る。画像データ1の歪みを修正するのに最適な移動ベク
トルは、予め知ることはできない。オペレータは、移動
ベクトルの指定と変換後の画像の確認とを繰り返すこと
によって、移動ベクトルを最適なものに近づけていく。
移動ベクトル設定部16は、移動ベクトルの入力が終了
したか否かを判定する。データ入力部12を介して、オ
ペレータにより入力終了を指示されたとき、移動ベクト
ル設定部16はステップ8を実行する。入力が終了して
いないとき、移動ベクトル設定部16は再度ステップ6
を実行する。
おいて、移動ベクトルが指定されなかった始点の移動ベ
クトルが計算される。移動ベクトルが指定されなかった
始点を、未確定の始点と呼ぶ。図7(a)では、O1 、
O9 、O17及びO22を除く始点が未確定の始点である。
(1)式に基づいて計算される。
クトルである。K1 およびK2 は、ステップ6で入力さ
れた移動ベクトルのうち、Vn の始点の両側に位置する
ものである。r1 及びr2 は、それぞれ、Vn の始点と
K1 及びK2 の始点の間の距離である。ただし、r1 =
0のときは、Vn =K1 である。r2 =0のときは、V
n =K2 である。図8を参照すると、始点O25の移動ベ
クトルV25を計算するとき、V1 及びV22がK1 及びK
2 である。(1)式は、一般には加重平均と呼ばれる演
算である。以下の(2)式は、加重平均の一般式であ
る。
ある。wn は要素an の重みである。mはan の加重平
均である。(1)では、an はK1 及びK2 、wn はr
n の2乗の逆数である。
下のような性質を持つ。未確定の始点がK1 に接近して
いるとき、この始点の移動ベクトルVn は、K1 とほぼ
等しい。未確定の始点がK2 に接近しているとき、この
始点の移動ベクトルVn は、K2 とほぼ等しい。未確定
の始点がK1 及びK2 とほぼ等距離にあるとき、この始
点の移動ベクトルVn は、K1 及びK2 の平均にほぼ等
しい。(1)式のこのような性質のため、計算された移
動ベクトルは、始点間で徐々に変化する。未確定の始点
の移動ベクトルを(1)式で計算すると、変換後の画像
が滑らかになる。(1)式のこのような性質は、rn の
2乗の逆数をwn に設定したことによる。同様の性質
は、rn の逆数をwn に設定しても得られる。しかしな
がら、rnの2乗の逆数をwn に設定した方が、画像を
より滑らかに変換できる。この事実は、試行錯誤の結果
見いだされた。
プ9において、(1)式に従って計算された移動ベクト
ルが、画像表示部11に表示される。実際の画面上で
は、図9(b)に示されるように、画像データ1及び移
動ベクトルが重なって表示される。
て、オペレータが、移動ベクトルの再設定が必要か否か
を入力する。ステップ9で表示された移動ベクトルの計
算結果に不満のとき、オペレータは移動ベクトルの再設
定を指示する。再設定が指示されたとき、ステップ6以
降の処理が再び実行される。再設定が不要であるとき、
ステップ11が実行される。
て、移動ベクトルを基にして、画像データ1が変換され
る。
テップ111〜115の5つのステップで構成される。
初期設定される。図12を参照すると、p及びqは、変
換後の画像のピクセルの座標である。p,qの初期設定
時の値は、例えば0である。
112において、変換後の画像のピクセル(p,q)と
画像データ1のピクセルとが対応づけられる。具体的に
は、以下の(3)式に基づいて、点X(x,y)が計算
される。点Xは、ピクセル(p,q)の移動前の位置を
表す。画像データ1のピクセルのうち点Xを含むピクセ
ル(i,j)が、ピクセル(p,q)に対応するピクセ
ルである。
ベクトルm=(mx ,my )は、点Xを始点としピクセ
ル(p,q)を終点とするベクトルである。(3)式を
参照すると、mx 及びmy も、加重平均によって求めら
れる。要素an は、xn 及びyn である。重みwn は、
rn の2乗の逆数である。xn およびyn は、n番目の
移動ベクトルVn のx方向成分およびy方向成分であ
る。rn は移動ベクトルVn の終点と座標(p,q)の
間の距離である。ただし、rn =0のときは、ベクトル
mはVn に等しい。つまり、移動ベクトルVn の始点
は、この変換によって、移動ベクトルVn の終点に移動
される。この性質により、オペレーターは、変換後の画
像をある程度予測することができる。
ルVn の関数である。このため、mx 及びmy の計算は
容易である。もしも、移動ベクトルVn の始点On と点
Xの間の距離をrn に設定すると、式(3)の計算は複
雑になり、計算に長時間を要する。処理時間が長くなる
ことは、画像の変換と移動ベクトルの設定を繰り返すこ
との障害になる。
は、以下の(4)式で計算できる。(4)式で、関数i
nt(x)は、xを四捨五入した値を返す関数である。
113において、ピクセル(p,q)の濃度T’(p,
q)に、ピクセル(i,j)の濃度T(i,j)が設定
される。より精密な画像変換が要求されるときには、
T’(p,q)を、補間により求めることもできる。具
体的には、点X近傍の複数のピクセルを選択し、これら
のピクセルの濃度Tを補間することにより、ピクセル
(p,q)の濃度T’(p,q)が求められる。補間に
おいては、点Xと各ピクセルとの間の距離が考慮され
る。
いて、p及びqの値が更新される。例えば、図12に示
されるように、ピクセル(p,q)が、変換後の画像を
ラスタスキャンするように、p及びqが順次更新され
る。
全てのピクセルに対して、処理が終了したか否かが判定
される。未処理のピクセルがあるとき、ステップ112
以降の処理が再度実行される。全てのピクセルが処理さ
れたとき、図4のステップ12が実行される。
ついて説明する。図11を参照すると、(3)に基づく
画像変換は、変換前の画像中の点Xをピクセル(p,
q)へ移動させたことを意味する。点Xとピクセル
(p,q)の間のベクトルmは、ピクセル(p,q)の
近傍の移動ベクトルVnに近いものとなる。このため、
画像データ1の外側を向いた移動ベクトルVnの近傍で
は、画像が引き延ばされる。画像データ1の内側を向い
た移動ベクトルVnの近傍では、画像が圧縮される。
の逆数を、移動ベクトルVn の重みwn に設定したこと
による。同様の性質は、rn の逆数を、移動ベクトルV
n の重みwn に設定しても得られる。しかしながら、r
n の2乗の逆数を適用した方が、変換後の画像がより滑
らかになる。この事実は、試行錯誤の結果見いだされた
ものである。
2において、ステップ11で変換された画像が表示され
る。図13(a)で示される画像データ1を、図9
(b)で示される移動ベクトルに基づいて変換したもの
が図13(b)に示されている。
て、オペレータが、画像の再変換が必要か否かを指示す
る。ステップ12で表示された画像に不満のときに、画
像の再変換が要求される。再変換が要求されたときは、
ステップ5以降の処理が再び行われる。移動ベクトルの
指定と変換後の画像の確認とを繰り返すことにより、徐
々に変換後の画像が所望のものに近づいていく。再変換
が不要なときは、ステップ14が実行される。
は、画像変換部17によって変換された画像を外部装置
へ出力する。
る。上述の実施例では、ステップ8において未確定の始
点の移動ベクトルを計算しているが、このステップを省
いても良い。このときは、ステップ6で指定された移動
ベクトルのみが、ステップ11の画像変換で参照され
る。この変形により処理は簡略化するが、指定された移
動ベクトルが少数のときは変換後の画像が滑らかになら
ない。上述の実施例では、画像変換を行うべき領域の輪
郭線を、自動的に抽出することもできる。また、上述の
実施例では本発明が指紋の自動照合装置に適用された
が、本発明の適用分野は指紋照合の分野に限定されな
い。
向を示す移動ベクトルに基づいて、歪んだ画像が変換さ
れる。このため、曲面上の遺留指紋などの歪んだ画像
を、修正することができる。移動ベクトルをオペレータ
によって指定させるため、所望の画像が得られるまで、
移動ベクトルを調節することができる。また、未確定の
始点の移動ベクトルを自動的に計算するようにしたの
で、少数の移動ベクトルのみが指定されたときでも滑ら
かな変換画像が得られる。同時に、オペレータの入力操
作が少なくなる。指紋の自動照合装置に適用されたとき
には、本発明は照合の成功率を向上させることができ
る。
図。
指紋照合システムのブロック図。
ク図。
ト。
の図。
の図。
の図。
の図。
ト。
ト。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 画像を表示するための表示手段とデータ
を入力するための入力手段とを含む電子計算機で実行さ
れ、修正前の画像を示す第1の画像データを入力して修
正後の画像を示す第2の画像データを出力し、前記第1
及び第2の画像データはそれぞれ複数のピクセルで構成
され、前記第1及び第2の画像データの各ピクセルには
少なくとも1種類のデータが保持される画像処理方法に
おいて、前記第1の画像データを入力する第1のステッ
プと、 前記第1の画像データに基づいて前記修正前の画像を前
記表示手段に表示する第2のステップと、前記修正前の画像中に複数の始点を設定し、前記修正前
の画像の変形方向を指示する前記複数の始点の各々に対
応した移動ベクトルを入力する第3のステップと、 前記各移動ベクトルに基づいて、前記第2の画像データ
の各ピクセルを前記第1の画像データのピクセルとを対
応させる第4のステップと、 前記第2の画像データの各ピクセルにデータを保持する
ステップであり、各ピクセルに保持すべきデータはこの
ピクセルに対応する前記第1の画像データのピクセルに
保持されているデータを基にして定められる第5のステ
ップと、 前記第2の画像データを出力する第6のステップとを含
むことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】前記第3のステップが、 前記複数の始点の中に移動ベクトルが入力されなかった
未確定の始点があるときに、入力された移動ベクトルを
基にして前記未確定の始点の移動ベクトルを計算するス
テップとを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処
理方法。 - 【請求項3】前記第4のステップにおいて、前記第2の
画像データのピクセルとこのピクセルの対応する前記第
1の画像のピクセルとの間のベクトルが、移動ベクトル
の加重平均で求められることを特徴とする請求項1記載
の画像処理方法。 - 【請求項4】画像を表示するための表示手段とデータを
入力するための入力手段とを含み、修正前の画像を示す
第1の画像データを入力して修正後の画像を示す第2の
画像データを出力し、前記第1及び第2の画像データは
それぞれ複数のピクセルで構成され、前記第1及び第2
の画像データの各ピクセルには少なくとも1種類のデー
タが保持される画像処理装置において、 前記第1の画像データを入力する画像入力手段と、 前記第1の画像データに基づいて前記修正前の画像を前
記表示手段に表示し、前記修正前の画像中に複数の始点を設定する始点設定手
段と、 前記修正前の画像の変形方向を指示する前記複数の始点
の各々に対応した移動ベクトルを入力する移動ベクトル
入力手段と、 前記各移動ベクトルに基づいて前記第2の画像データの
各ピクセルを前記第1の画像データのピクセルとを対応
させ、前記第2の画像データの各ピクセルにデータを保
持する手段であり、第2の画像データの各ピクセルに保
持すべきデータはこのピクセルに対応する前記第1の画
像データのピクセルに保持されているデータを基にして
定められる画像変換手段と、前記第2の画像データを出
力する画像出力手段とを含むことを特徴とする画像処理
装置。
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JP5-212019 | 1993-08-27 | ||
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