JP2776407B2 - 伝送路バックアップ方式 - Google Patents

伝送路バックアップ方式

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JP2776407B2
JP2776407B2 JP7157876A JP15787695A JP2776407B2 JP 2776407 B2 JP2776407 B2 JP 2776407B2 JP 7157876 A JP7157876 A JP 7157876A JP 15787695 A JP15787695 A JP 15787695A JP 2776407 B2 JP2776407 B2 JP 2776407B2
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淑絵 村岡
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN回線を使用し
て専用線のバックアップを行う伝送路のバックアップ方
式に関し、特に1次群速度インタフェースのISDN回
線を使用して、Bch及びH0ch単位で複数の伝送路
のバックアップを行う伝送路バックアップ方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のISDN回線を使用したバックア
ップ方式では、図4(a)に示すように、Bchまたは
H0chどちらかの単一速度単位でのみのバックアップ
であったり、BchとH0chを混在して収容を可能と
した場合では、図4(b)に示すように、各バックアッ
プ対象伝送路毎に予め使用する帯域を割り当てておいて
固定的に帯域を使用する方法や、図4(c)に示すよう
に、空き帯域を前詰めで使用する方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のバック
アップ方式ではそれぞれ、図(a)で示す方式ではバ
ックアップできる伝送路速度が固定的に制限されたり、
あるいは実際に必要とする帯域より大きな帯域を使用し
なければならないため効率が悪い、図(b)の方式で
は、ISDN回線の帯域以上の伝送路のバックアップを
行うことができない、図(c)の方式では、伝送路障
害の発生/復旧に応じて切り替え/切り戻しを繰り返す
と、空き帯域が分散し、H0chを必要とする場合、と
びとびのタイムスロットを割り付ける処理が必要とな
り、タイムスロットの割り付け処理が複雑になる、ある
いは処理を簡素化するために連続した6つのタイムスロ
ットを割り付けるという制限を設けた場合は、空きタイ
ムスロットが6以上あってもそれが不連続ならばH0c
hとして使用することができず非効率的であるという欠
点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の伝送路バックア
ップ方式では、通常は専用線を現用回線として使用し、
専用線の障害時には、ISDN回線を自動発呼して専用
線のバックアップを行う伝送路のバックアップ手段にお
いて、専用線に収容されるリンク単位で障害監視を行う
専用線インタフェース部と、ISDN回線の発呼、切
断、及びバックアップ指示されたリンクをISDN回線
のチャネルに割り当てる処理を行うISDN回線インタ
フェース部と、前記専用線インタフェース部からの障害
通知を受けてISDN回線への切り替え/切り戻し制御
を行うバックアップ制御部を備え、リンクの速度を(6
4k×n)bps(n=1〜6)として、予めBch
(64kbps=1TS)単位で使用する帯域(Bch
域)とH0ch(384kbps=連続する6TS)単
位で使用する帯域(H0ch域)に分割した1次群速度
インタフェースISDN回線を使って、リンクに障害が
発生した場合に、リンク速度が64kbpsのリンクは
前記Bch域の1チャネルでバックアップを行い、リン
ク速度が128kbps以上384kbps以下のリン
クはH0ch域の1チャネルでバックアップを行う。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0006】図1(a)は、本発明の一実施例を示すブ
ロック図である。
【0007】31〜35はノードを表し、各ノードは、
専用線インタフェース部21,22,23,26、IS
DN回線インタフェース部24,27、バックアップ制
御部25,28から構成され、ノード31から見ると、
専用線1〜3に収容されるリンク11〜16によって複
数の相手32〜35と接続されており、各リンクの速度
は64k×nbpsとなっている。また、各ノードに
は、専用線のバックアップ回線として1次群速度インタ
フェースISDN回線4を用意し該ISDN網に接続す
る。本実施例では、ノード31をISDN回線の発呼側
とし、ISDN回線4を1次群速度インタフェースとす
る。ISDN回線4は、図1(b)に示すようにH0c
hで使用する帯域101とBchで使用する帯域102
に分割し、H0ch域では、連続した6TSを1チャネ
ルとして使用する。この帯域の分割は、バックアップ対
象とするリンク11〜16の構成に合わせて決定し、予
めISDN回線インタフェース部24に設定しておく。
【0008】図2は、本実施例の動作を説明するフロー
チャートである。
【0009】次に図1、2、3を参照して本実施例の動
作について説明する。
【0010】本実施例では、ISDN回線4の帯域をH
0ch3チャネル分のH0ch域301とBch5チャ
ネル分のBch域302に分割する。ISDN回線イン
タフェース部24には、リンク11〜16の速度や接続
相手先に関する情報が設定されている。専用線1〜3す
べてが正常な状態では、ISDN回線は未接続である。
各専用線インタフェース部21〜23は、収容されるリ
ンク単位で障害監視を行うが、ここでは専用線の回線単
位の障害の場合の例を説明する。全専用線が正常な状態
から専用線1に障害が発生したとする。専用線インタフ
ェース部21は、専用線1の障害をバックアップ制御部
25に通知する(ステップ201)。障害通知を受けた
バックアップ制御部25はISDN回線インタフェース
部24にリンク11〜13のバックアップを指示する。
ISDN回線インタフェース部24は、まずリンク11
の速度を調べ(ステップ202)、64kbpsなので
Bch域の空き状況を調べる(ステップ203)。空き
があるのでBch域の1チャネル306を割り当て(ス
テップ205)ISDN回線を発呼する。回線が接続さ
れたならば、バックアップ制御部25はリンク11を専
用線からISDN回線に切り替える(ステップ20
7)。次にリンク12は速度が256kbpsなのでH
0chの空き状況を調べ(ステップ204)、空きがあ
るのでH0ch域の1チャネル303を割り当て(ステ
ップ206)ISDN回線を発呼して専用線からISD
N回線に切り替える。同様にリンク13もH0ch域の
1チャネル304を使ってバックアップする。この時I
SDN回線の使用状況は320のようになる。この状態
で、さらに専用線2に障害が発生すると、専用線1の場
合と同様にリンク14,15のバックアップが行われ、
321の状態になる。次に専用線3に障害が発生する
と、ISDN回線インタフェース部24は、H0ch域
に空きチャネルがないため、リンク16のバックアップ
を保留し、H0ch域に空きができるまで待ち合わせ
る。そこで専用線1の障害が復旧すると、障害の復旧を
検出した専用線インタフェース部21からの通知を受け
たバックアップ制御部25がリンク11〜13を専用線
1に切り戻し、ISDN回線インタフェース部24にリ
ンク11〜13が使用していた帯域を解放するよう指示
する。これにより、H0ch域に空き303,304が
できるため、ISDN回線インタフェース部24は、保
留していたリンク16にH0ch域の1チャネル303
を割り当てバックアップを行う。この時の状態が322
である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による伝送
路バックアップ方式は、1次群速度インタフェースIS
DN回線をBch使用域とH0ch使用域に予め分割し
ておくことにより、Bchのバックアップを行う場合、
H0chのバックアップを行う場合それぞれのタイムス
ロットの割り付け処理が簡単であり、異速度、多対地の
複数のリンクを1本のISDN回線でバックアップでき
るため、低コストで伝送路の多重障害に対応することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図であり、
(a)はそのブロック図であり、(b)はそのISDN
回線の帯域分割例を示す図である。
【図2】図1に示した実施例のバックアップ動作を説明
するためのフローチャート図である。
【図3】図1に示した実施例の動作を説明するためのI
SDN回線の帯域使用図である。
【図4】従来の伝送路バックアップ方式のISDN回線
帯域使用例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 専用線 4 (1次群速度インタフェース)
ISDN回線 11、12、13、14、15、16 リンク 21、22、23、26 専用線インタ
フェース部 24、27 ISDN回線イ
ンタフェース部 25、28 バックア
ップ制御部 31、32、33、34、35 ノード 101、301 H0ch
域 102、302 Bch域 303、304、305 H0ch 306、307、308、309、310 Bch

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常は専用線を現用回線として使用し、
    専用線の障害時には、ISDN回線を自動発呼して専用
    線のバックアップを行う伝送路のバックアップ方式にお
    いて、専用線に収容される通信路(以下リンクと記す)
    毎に障害監視を行う専用線インタフェース部、ISDN
    回線の発呼、切断、及びバックアップ指示されたリンク
    をISDN回線のチャネルに割り当てる処理を行うIS
    DN回線インタフェース部、前記専用線インタフェース
    部からの障害の発生または復旧通知を受けてISDN回
    線への切り替え制御または切り戻し制御を行うバックア
    ップ制御部で構成され、各リンクの速度は(64k×
    n)bps(n=1〜6)とし、ISDN回線には1次
    群速度インタフェースの回線を使用して、1次群速度イ
    ンタフェースの帯域を、予めBch(64kbps=1
    TS)単位で使用する帯域(Bch域)とH0ch(3
    84kbps=連続する6TS)単位で使用する帯域
    (H0ch域)に分割しておき、リンクに障害が発生し
    た場合に、リンク速度が64kbpsのリンクは前記B
    ch域の1チャネルでバックアップし、リンク速度が1
    28kbps以上384kbps以下のリンクはH0c
    h域の1チャネルでバックアップするようにし、1本の
    1次群速度インタフェースのISDN回線で速度の異な
    る複数の伝送路のバックアップを行うことを特徴とする
    伝送路バックアップ方式。
  2. 【請求項2】 ISDN回線の帯域をBch域とH0c
    h域に分割しておき、専用線に障害が発生すると、IS
    DN回線インタフェース部は、専用線インタフェース部
    から障害通知を受けたバックアップ制御部からの指示
    で、前記専用線の各リンクの速度が64kbpsか12
    8kbps〜384kbpsかに応じて前記ISDN回
    線のBchまたはH0chの空きチャネルを割り付けバ
    ックアップを行い、必要とするチャネル域に空きチャネ
    ルがない場合には、空きチャネルができるまで待ち合わ
    せることを特徴とする伝送路バックアップ方式。
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