JP2775735B2 - バーコード識別方法 - Google Patents

バーコード識別方法

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JP2775735B2
JP2775735B2 JP62245294A JP24529487A JP2775735B2 JP 2775735 B2 JP2775735 B2 JP 2775735B2 JP 62245294 A JP62245294 A JP 62245294A JP 24529487 A JP24529487 A JP 24529487A JP 2775735 B2 JP2775735 B2 JP 2775735B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バーコードに対して一次元イメージセンサ
が一定以上傾くことにより、バーコード情報が断片的に
なる場合にこれを合成してバーコードを識別する方法に
関する。 なお、本明細書においては上記の一次元イメージセン
サを「ラインセンサ」と称することとする。 〔従来の技術〕 バーコードを光学的に識別する手段として、従来から
ペン式識別装置、レーザ光を用いた定置式識別装置が知
られており、更に不定型な袋物、缶等の円筒形商品の場
合に操作性を向上させるため、ラインセンサを組入れた
ワンタッチスキャナを手で操作するいわゆるワンタッチ
式識別装置が近時POSシステムの主流になりつつある。 上記のごときワンタッチ式識別装置を用いてバーコー
ドを識別する際、スキャナがバーコードに対して一定以
上大きい傾き角をもって操作されると、ラインセンサも
同じ角度に傾くため、バーコードの一部がラインセンサ
の視野から外れることがある。このような状態にあるラ
インセンサを走査すると、走査によって得られたバーコ
ード情報は断片的になり、バーコードの全体を識別する
ことができないので、操作者に対し警報を出すか、又は
無反応とするなどして再操作を指令することになる。 再操作の煩わしさをできるだけ少なくするために、バ
ーコードの高さは従来一定以上大きいものに設定され、
また定置式識別装置の場合は一度に多方向(例えば、4
方向)に操作して読取るなどの手段が採用されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 バーコードは値札等のメディアに印刷されるため、上
述の従来技術によると、メディアの大きさを一定以下に
小さくすることができず、また専用の印刷装置が必要と
なるなどの問題点があった。また、定置式識別装置にお
いては、一度に多方向に操作する必要がありそのために
ハードウェア、ソフトウェア共に複雑になる問題点があ
った。 上記のごとき問題点を解決するために、断片的なバー
コード情報をつなぎ合せによって合成して識別する手法
が、特開昭56−103768号公報に開示されている。 断片的なバーコード情報を合成する場合に問題となる
のは、読み出した全ての断片的なバーコード情報の中に
バーコード全体の情報が含まれているか否かの判断であ
る。その判断の基本的な考え方については、上記公報に
おいては各断片的なバーコード情報の長さを、例えば
l0、l1、l2、l3とし、バーコードの全長をlとし、走査
線とバーコードの相対的な傾き角をθとした場合に、l
=cosθ・(l0+l1+l2+l3)の関係が成立するか否か
によって判断している。 しかし、このような方法によると、バーコード情報の
合成の前に各バーコード情報の長さl0〜l3や傾き角θを
予め検出する処理が必要となる。上記公報に開示されて
いるごとき据置き式のバーコード識別装置の場合は、静
止状態にあるバーコードを一定の走査周期で読取るよう
になっているので、走査線相互間の間隔(△l)が一定
となる。このため、上記の処理は比較的簡単な演算によ
り行うことができる。 これに対し、ワンタッチ式識別装置のように、スキャ
ナを手で操作する形式のものにおいては、スキャナ及び
それに組込まれたラインセンサの移動速度は1回の操作
中ではほぼ一定(従って前記の間隔(△l)が一定)で
あるとみなされるので問題はないが、次の操作では前回
の速度と同じになるとは限らず、また操作者が変わると
尚さら一定しなくなる。このため、ワンタッチ式の場合
は、前記公報に示されたごとき方法を採用することはで
きない。 そこで、本発明は、バーコードに対してラインセンサ
の傾きが一定以上に大きいことでバーコード情報が断片
的になる場合に、ラインセンサの移動速度が前回の操作
と次回の操作で相違したり、或は操作者が変わることに
よって相違することがあっても、その相違の影響を受け
ることなく、合成に必要なバーコード情報を抜け落ちな
く獲得する前処理を行い、その後合成を行うようにした
バーコード識別方法を提供することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するために、本発明の方法において
は、ラインセンサを備えたバーコード識別装置をバーコ
ードに対して相対的に移動させ、バーコードの画像を光
学的に上記ラインセンサ上に結像させ、該ラインセンサ
を電気的に走査して得たバーコード情報に基づいてバー
コードを識別する方法であって、 最初に得られたバーコード情報と、所定周期後に得ら
れたバーコード情報との各々のラインセンサ上での一方
の端点の位置の移動量と他方の端点の移動量を比較し
て、両端点の移動量の間に大小関係がある場合に該バー
コード情報を第1のバーコード情報として記憶し、 その後に得られるバーコード情報のラインセンサ上で
の一方の端点の位置の移動量と他方の端点の移動量を比
較して、両端点の移動量が互いに等しい関係がある場合
に、前記所定周期毎に繰り返し得られるバーコード情報
を第2のバーコード情報として各々記憶し、 さらに前記所定周期をへだてて得られるバーコード情
報のラインセンサ上での両端点の移動量の大小関係が前
記と逆の大小関係にある場合に該バーコード情報を第3
のバーコード情報として記憶し、 上記の第1から第3の断片的なバーコード情報の合成
は、前記の第1のバーコード情報を得る際の2回の走査
によって判明する移動量の小さい方の端点相互間のライ
ンセンサ上での距離dを算出する処理と、 前記第1のバーコード情報のデータテールと第2のバ
ーコード情報のデータヘッドと、及び第2のバーコード
情報のデータテールと第3のバーコード情報のデータヘ
ッドとをそれぞれつなぎ合わせる処理とにより行われ、 上記第1のバーコード情報のデータテールの位置は、
そのバーコード情報を得る際の前記の移動量の大きい方
の端点の位置により与えられ、第2のバーコード情報の
データテールの位置は、ラインセンサ上で上記第1のバ
ーコード情報を得る際の移動量の大きい方の端点と同じ
側の端点の位置により与えられ、 上記第2のバーコード情報のデータヘッドの位置は、
第1のバーコード情報の上記のデータテールの位置か
ら、また、第3のバーコード情報のデータヘッドの位置
は、第2のバーコード情報の上記データテールの位置か
ら、それぞれ前記の距離dを差引いた位置によって与え
られるようにしたものである。 なお、上記のつなぎ合わせの精度を上げるために、上
記各バーコード情報のデータテールとデータヘッドのつ
なぎ合わせ処理は、データテール近傍及びデータヘッド
近傍の複数のバー相互及びスペース相互を照合し、それ
らの幅がそれぞれ一定基準以上に一致していると判別さ
れたときに、照合の対象となったバー相互及びスペース
相互をそれぞれデータテール及びデータヘッドとしてつ
なぎ合わせる処理であるようにしてもよい。 また、上記の判別の結果、一致しないと判別された場
合は、照合すべき相手のバー又はスペースを1個分だけ
ずらせて、判別を行うようにしてもよい。 次に、上記発明の内容を添付図面に基づいて具体的に
説明する。 第1図は、本発明における用語の説明図である。本発
明では、バーコード1の左端辺をL、右端辺をRで表わ
す。また、符号2の線は、ラインセンサの走査線を表わ
す。走査線2の傾き角θは、図のように左に傾く場合
(負の傾き角)と、右に傾く場合(正の傾き角)があ
る。 なお、傾き角θが小さく、走査線2がバーコード1の
左端Lから右端Rまで達する場合(即ち、両端共ライン
センサの視野内にある場合)は、バーコード情報の合成
は不要であり、従ってこの発明の対象とならない。 走査線2の傾き角θ、その移動速度及び走査周期は、
ラインセンサの1回の操作中は実質的に一定であること
を前提とする。 なお、バーコード1とラインセンサとはいずれか一方
が静止し、他方が移動する場合と、双方が相対的に移動
する場合があるが、この発明は、そのいずれの場合にも
適用される。 また、ラインセンサの手操作による移動速度が走査周
期に対して相対的に速すぎることなどにより走査線の間
隔が広くなりすぎると、先行する走査によるバーコード
情報と後続するバーコード情報との間に重複部分がなく
なり、合成に必要なバーコード情報に抜け落ちが生じ
る。従って、この発明においては、ラインセンサのバー
コードに対する相対的移動速度とラインセンサの走査周
期との関係が、先行するバーコード情報と後続するバー
コード情報との間に重複部分を有する関係にあることを
前提とする。 上記の前提の下においては、走査線2の傾き角θが負
の場合は、X、Y、Zの符号で代表例を示すように、走
査線2はバーコード1の左上隅から右下隅の方向に平行
に一定間隔で移動し、しかもXとY、YとZの走査線に
よって走査されたバーコード情報に重複部分がある。傾
き角θが正の場合は、右上隅から左下隅の方向に平行移
動する。 同図において、走査線2とバーコード1の左端辺Lと
の交点及び右端辺Rとの交点をそれぞれ符号aで示し、
また上端辺と下端辺との交点をそれぞれ符号bで示す。
a点及びb点は、いずれもラインセンサにより感知され
るバーコード情報の端点を示している。 いま、2回の走査により走査線2の位置がぞれぞれX
からX′、YからY′又はZからZ′へ一定距離移動し
た場合のa点とb点の移動量をxとyで表わすと、傾き
角θが45゜未満である場合はx<yであるから、各端点
のラインセンサ上での位置の移動量を算出し比較するこ
とにより、バーコード1と走査線2との位置関係を知る
ことができる。以下の説明においては、バーコード1の
左端辺L又は右端辺Rとの交点aのように、相対的に移
動量の小さい端点を固定端点、またバーコード1の上端
辺又は下端辺との交点bのように、相対的に移動量の大
きい端点を移動端点と称する。 なお、走査線2の傾き角θを45゜未満とするのは、45
゜では移動量(x、y)が等しいために移動量の大小を
判別することができず、また45゜を超えることは実際上
ありえないからである。 バーコード1と走査線2の位置関係を具体的に解析す
ると、第2図の(a)図及び(b)図の状態がある。 (a)図は、傾き角θが負の場合であり、当初の状態
B1において、Lが固定端点a、Rが移動端点(L=a、
R=b)である。状態B1においては、バーコード1の左
端近傍のバーコード情報を得るために少なくとも2回の
走査によって得られるバーコード情報のうち代表的なバ
ーコード情報(図中太線で示す。以下同じ)について識
別を行うべくそのバーコード情報と両端点のラインセン
サ上の位置情報を読取って記憶する。上記のごとく、一
方の端点が固定端点、他方の端点が移動端点となる状態
B1を第1遷移状態と称する。 次に、状態B1から状態B2(L=b、R=b)に遷移す
ると、中央部分のバーコード情報を得るため、そのバー
コード情報と両端点のラインセンサ上の位置情報を読取
って記憶する。上記のごとく、両方の端点が移動端点と
なる状態B2を第2遷移状態と称する。 更に、状態B3(L=b、R=a)に遷移すると、バー
コード1の右端近傍のバーコード情報を得るため、その
バーコード情報と両端点の位置情報とを読取って記憶す
る。上記のごとく、第1遷移状態とは逆に、前記一方の
端点が移動端点、他方の端点が固定端点となる状態B3
第3遷移状態と称する。 第1から第3遷移状態B1〜B3において得られるバーコ
ード情報は断片的であるが、相互に部分的に重複してお
り、バーコード1の左端Lから右端Rまでの全ての情報
を含んだものとなる。 (b)図は傾き角θが正の場合であり、C1からC3へ順
次状態が変化する。この場合は傾きの方向が相違する以
外他は(b)図の場合と同様であるので、図示するだけ
にとどめ、説明を省略する。 第3図は左端L及び右端Rにおける両方の端点の状態
(a又はb)の遷移を示すものである。S0は初期状態、
S1はバーコード1が出現した状態を意味し、S1の状態か
ら、上述の場合に従ってLとRの端点の状態が遷移し、
第1遷移状態B1、C1、第2遷移状態B2、C2及び第3遷移
状態B3、C3を経たのち、合成を行いデコードを行う。上
述の第1、第2及び第3の遷移状態を順次経る一連の処
理を前処理と称する。 第4図は、読出したバーコード情報の合成の一手法を
概念的に示すものであり、先行する走査線、即ちn−1
番目の走査線によって読取られたバーコード情報の両端
点は、バーコードの上辺と下辺にあり、その上辺の位置
情報(アドレス)がRn-1、下辺の位置情報がLn-1である
ことを示す。また後続する走査線、即ちn番目の走査線
によって読取られたバーコード情報の両端の上辺及び下
辺の位置情報がそれぞれRn、Lnであることを示す。 n−1番目の走査によって得られたバーコード情報の
Rn-1の位置にあるバーコード情報をデータテールと称す
る。 これらの走査線間の間隔lは、走査の一周期の間に走
査線が移動する距離である。前述のように、走査線の移
動速度、走査周期及び傾き角θは一定であると仮定する
とn−1番目の走査線のRn-1の位置情報は、その位置か
らn番目の走査線上に引いた垂線との直交位置の位置情
報と一致する。 一方、走査の一周期の間に走査線の位置は距離lだけ
進む間に、前記のデータテールの位置情報(Rn-1)はn
番目の走査線上では図の距離dに相当する分だけ下辺側
(Ln側)へ移行するので、合成すべきn番目のバーコー
ド情報の先端は、(Rn-1−d)の位置にある。この位置
のバーコード情報をデータヘッドと称する。 上記の距離dは、幾何学的に で求められるが、lの想定が困難な場合は、次のように
求めることができる。即ち、第5図に示すように、前述
の第1遷移状態(B1又はC1)における複数の走査線のう
ち、先行する走査線X0によって得られるバーコード情報
の左端(C1の場合は右端)の端点(前述の固定端点a)
のラインセンサ上のアドレスをL1、これに後続する一周
期後の走査線Xによって得られるバーコード情報の固定
端点aのラインセンサ上のアドレスをL2とすると、両方
のラインセンサ上の距離dは、L2−L1となる。 いま、第6図に示すように、バーコード1について、
第1遷移状態から第3遷移状態に渡る間の走査により、
X〜Zの位置でそれぞれバーコード情報とその両端点の
位置情報(ラインセンサ上の位置情報P0〜P5)が読取ら
れているとすると、X位置においては、バーコード1の
上辺のP1の位置(即ち、移動端点の位置)のバーコード
情報がデータテールとなる。また、Y位置においては、
P2とP3のうち、前記X位置におけるP1と同じ側の端点で
あるP3(即ちX位置のP1が右側の端点であるときは、Y
位置においては、同じく右側の端点であるP3)の位置が
データテールとなる。また、Y位置において、上記X位
置のデータテールと同一位置(P1)からバーコード1の
下辺側へ前述の距離dだけ移行した(即ち、P1の位置情
報から距離dを差引いた位置)P2′の位置のバーコード
情報がデータヘッドである。Z位置の場合は、同様に
(P3の位置情報から距離dを差引いた位置)P4′の位置
のバーコード情報がデータヘッドとなる。 バーコード情報の合成は、P0からP1のバーコード情報
のデータテールと、P2′〜P3のバーコード情報のデータ
ヘッドとを、また、P2′〜P3のバーコード情報のデータ
テールと、、P4′〜P5のバーコード情報のデータヘッド
とをそれぞれつなぎ合わせることにより行われる。 なお、次回の操作或いは操作者が変わった場合などに
おいて前回の操作とラインセンサの移動速度が変わるこ
とがあっても、前記の距離dは操作のたびに算出される
ので、識別精度の上でラインセンサの移動速度の変化の
影響を受けることはない。 以上の説明は、1回の操作中ではラインセンサの移動
速度は一定であるとの前提により、Y位置上のP1とP2
間の距離も、Z位置上のP3とP4′間の距離も共にd=L2
−L1であるとしているが、移動速度に若干の変動がある
場合は、L2−L1で求められた上記の距離dは近似値とな
る。 上記の合成処理の精度を高めるために、次のごとき方
法がある。 まず、データテールとデータヘッド近傍のモデルを第
7図に示す。n−1番目の走査線上で、Rn-1の位置にあ
るバーをBn−1,p、その前のスペースをWn−1,p−1
で表わし、これらに対応したn番目のバーをBn,q、W
n,q−1で表わす。またn番目の走査線上でLnの位置に
あるバーをBn,s、その後のスペースをWn,sで表わし、
これらも対応したn−1番目のバーをBn−1,r、スペ
ースをWn−1,rで表わす。 第7図に示しているように、n−1番目の走査線はバ
ーBn−1,pの上端を斜めにかすめており、またn番目
の走査線はバーBn,sの下端を斜めにかすめている。こ
のような状態で走査されると、バーのデータは実際の長
さより短くなるので、このようなデータを用いると合成
が不完全になる。 このため、n−1番目においては、Bn−1,pの一つ
前のWn−1,p−1をデータテールとすることが望まし
い。そのうえで、前述の距離dに基づき計算されるn番
目のWn,q−1の位置をデータヘッドとする。 第8図はこの発明に係るバーコードの識別方法を実施
するためのワンタッチ式スキャナ3及び前処理部4を有
するバーコード識別装置のブロック図であり、ワンタッ
チ式スキャナ3は前述のラインセンサを備えている。そ
のワンタッチ式スキャナ3及び前処理部4によって読取
られた断片的なバーコード情報は、合成部5において合
成され、合成されたバーコード情報はデコード部6にお
いて識別され、更にフォーマットチェック部7におい
て、所定の条件を満たしているかどうかチェックされ
る。所定の条件が満たされていると、インタフェース部
8を経て所要の上位装置に送り出される。 なお、例えば、メディアの変形が著しい場合など、合
成ができないか、又は合成ができたとしても所定の条件
を満たさない場合は、デコード部6及びフォーマットチ
ェック部7においてチェックされ、再び合成からやり直
しを行う。 第9図は上記のブロック図に示す機能を実行するため
のマイクロンコンピュータのブロック図である。3はワ
ンタッチ式スキャナ、14はCPU、9はROM、10はRAM、11
はインターフェースを示す。 ワンタッチ式スキャナ3からは、バーコード情報・位
置情報12と同期信号13がCPU14に入力される。ROM9の内
容は、前処理アルゴリズム、合成アルゴリズム、バーコ
ードデコーダ、フォーマットチェック、インターフェー
ス制御等である。RAM10の内容は、各種プログラムの実
行バッファ、読取りデータレジスタなどである。 第10図はRAM10のデータレジスタのモデルであり、第
1ラインから第nライン(nは正の整数)までの各走査
により得られるバーコード情報と位置情報が記憶され
る。一般に「LxAdd Reg」にはxライン目の左端の黒
(バー)の位置情報が記憶され、「RxAdd Reg」にはx
ライン目の右端の黒(バー)の位置情報が記憶される。
また、Bxyには、xライン目のy番目の黒(バー)の長
さ、Wxyにはxライン目のy番目の白(スペース)の長
さがそれぞれ記憶される。 第11図はバーコード合成のためのフローチャートの一
例を示すものである。まず、第2図の(a)図の場合
(第3図のS1→B1→B2→B3→合成→デコードの場合と同
じ)について順に説明する。 フローを開始して初期化したのち、バーが出現する
と、バーコード情報の左端L及び右端Rのバーの位置情
報を前述のデータレジスタの第1ラインの所定の位置に
記憶する(ステップ)。以下走査の周期に従って第2
ライン以下について同様の処理を行う(同)が、走査
周期が短い場合は適当に間引き(同)を行って不要な
情報は棄てる場合がある。 次に、最初の走査によって得られたバーコード情報
と、所定周期後に得られたバーコード情報のLとRの位
置情報の移動量の比較により、Lが固定端点か否かの判
別が行われ(同)、固定端点ならば、L=aの処理を
行いLF=1のフラグを立て、バーコードの左端から走査
が始まったことを示す。次にRが移動端点か否かの判別
が行われ(同)、移動端点の場合はR=bの処理を行
う。これにより、前述の第1遷移状態であることの判別
が行われ、このときのバーコード情報を読取る(同
)。ステップからまでの処理はRF=1(同)の
フラグが立つまで(即ち、走査がバーコードの右端に達
するまで)繰返し行う。 上記の繰返しルーチンの途中でLが固定端点でない
(移動端点である)と判別されると(同)、L=bの
処理(同)を行い、更にRが移動端点か否かの判別が
行われる(同)。Rが移動端点ならば、R=bの処理
を行う。即ち、第2遷移状態であることの判別が行われ
る。そしてこのときのバーコード情報を読取る(同
)。ステップからまでの処理は、RF=1(同)
となるまで繰返し行う。 更に、上記の繰返しルーチンの途中でRが移動端点で
ない(固定端点である)と判別されると(同)、R=
aの処理(同)を行う。即ち、第3遷移状態であるこ
との判別が行われる。そして、RF=1のフラグを立て、
バーコードの右端まで走査が行われたことを示す。次に
バーコード情報を読取る(同)。その後LF=1か否か
の判別(同)を行ったのち、LF=1であるならば、次
にL、Rの位置情報をクリアすると共に、LF=0、RF=
0の初期状態に戻し(同)、合成処理に移行する(同
)。合成が終わるとデコードを行い(同)、その後
終了する。ステップでLF=1でない場合はステップ
に戻る。 なお、ステップにおいてRが移動端点でない(固定
端点である)と判別されると、R=a(RF=1)の処理
が行われ(同)、その時のバーコード情報が読取られ
る(同)。この場合は、バーコード情報の合成が不要
であるので、L、Rの位置情報をクリアすると共に、LF
=0、RF=0の初期状態に戻したのち、デコードに移行
する。 第2図の(b)の場合も実質上同一のアルゴリズムで
あるので説明を省略する。 次に、第12図は前記第7図の場合の合成方法のフロー
チャートを示すものである。この場合は、前処理に入る
前に前記の距離dを算出するようにしている。即ち、フ
ローを開始して初期化したのち、Lが固定端点かどうか
判別し(ステップ)、固定端点であればその固定端点
の1ライン目の位置情報L1と2ライン目の位置情報L2
の差をとってdを求める。その後、前述の容量で前処理
を行ったのち、nライン目のWn,q−1とn−1ライン
目のWn−1,p−1とのラインセンサ上での幅がほぼ等
しいか否かを照合して判別する(同)。ほぼ等しいか
否かというのは、dの近似計算等により、データテール
とデータヘッドが完全一致となることが期待できないか
らである。そのかわり、両ラインで重複するとみられる
エリアにおいて、順次バーコードの左辺側へ寄ったバー
とスペースについて、同様の照合判別を行う。そのエリ
アの全てにおいて対応するデータが近似していると判別
される場合は、n−1ラインのWn−1,rからW
n−1,p−1までのデータをデータテールとし、nライ
ンのWn,sからWn,q−1までのデータをデータヘッドと
して、照合の対象となったもの同士を重ね合わせること
により、データを合成する(同)。 上記の比較によって、ほぼ等しいとはいえない、即ち
不一致であると判別された場合は、照合すべきnライン
上の一つ前のスペース、即ちWn,q−2とWn−1,p−1
からWn,sとWn−1,r+1まで同様の照合判別を行う
(同〜)。それでも不一致の場合は、nライン上の
一つ後のスペース、Wn,qとWn−1,r−1まで照合判別
を行う(同〜)。それでも一致しない場合は合成不
能の処理を行い(同)、フローを終了する。 上記のフローのうち、ステップからは、第7図の
ような2本の走査線によって読取られた断片的なバーコ
ード情報を代表例として、その合成の一手法を示すもの
であるが、このような合成を第1から第3遷移状態にお
いて得られた断片的なバーコード情報について行うこと
により、1つのバーコード全体についての合成が完成す
る。 〔発明の効果〕 以上のように、この発明は、ラインセンサとバーコー
ドとを相対的に移動させてバーコード情報を読取ってこ
れを識別する際に、ラインセンサの傾き角が一定以上に
大きいことによりバーコード情報が断片的になる場合で
も、バーコードと走査線との相対的な傾き角や、走査線
相互の間隔の数値を用いることなく、バーコードと走査
線の関係が順次3態様に遷移する間に、第1から第3の
バーコード情報を記憶する前処理を経ることにより、必
要な情報を抜け落ち無く確実に獲得して、その上でこれ
らのバーコード情報をつなぎ合わせるようにしたもので
あるから、バーコード情報が断片的であっても正確に合
成することができる。しかも操作ごとにラインセンサの
移動速度に違いが生じてもその影響を受けることがな
い。これによりバーコードを正確に識別できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図はバーコードと走査線の関係の説明図、第2図の
(a)図及び(b)図はバーコードと走査線の関係の解
析図、第3図は両方の端点の状態の遷移図、第4図から
第7図はバーコード情報合成の原理図、第8図は実施例
に係るバーコード識別装置のブロック図、第9図はマイ
クロコンピュータの実施例のブロック図、第10図はデー
タレジスタの説明図、第11図は前処理のフローチャー
ト、第12図は合成の一手法のフローチャートを示す。 1……バーコード、2……走査線、3……ワンタッチ式
スキャナ、 4……前処理部、5……合成部。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ラインセンサを備えたバーコード識別装置をバーコ
    ードに対して相対的に移動させ、バーコードの画像を光
    学的に上記ラインセンサ上に結像させ、該ラインセンサ
    を電気的に走査して得たバーコード情報に基づいてバー
    コードを識別する方法であって、 最初に得られたバーコード情報と、所定周期後に得られ
    たバーコード情報との各々のラインセンサ上での一方の
    端点の位置の移動量と他方の端点の移動量を比較して、
    両端点の移動量の間に大小関係がある場合に該バーコー
    ド情報を第1のバーコード情報として記憶し、 その後に得られるバーコード情報のラインセンサ上での
    一方の端点の位置の移動量と他方の端点の移動量を比較
    して、両端点の移動量が互いに等しい関係がある場合
    に、前記所定周期毎に繰り返し得られるバーコード情報
    を第2のバーコード情報として各々記憶し、 さらに前記所定周期をへだてて得られるバーコード情報
    のラインセンサ上での両端点の移動量の大小関係が前記
    と逆の大小関係にある場合に該バーコード情報を第3の
    バーコード情報として記憶し、 上記の第1から第3の断片的なバーコード情報の合成
    は、前記の第1のバーコード情報を得る際の2回の走査
    によって判明する移動量の小さい方の端点相互間のライ
    ンセンサ上での距離dを算出する処理と、 前記第1のバーコード情報のデータテールと第2のバー
    コード情報のデータヘッドと、及び第2のバーコード情
    報のデータテールと第3のバーコード情報のデータヘッ
    ドとをそれぞれつなぎ合わせる処理とにより行われ、 上記第1のバーコード情報のデータテールの位置は、そ
    のバーコード情報を得る際の前記の移動量の大きい方の
    端点の位置により与えられ、第2のバーコード情報のデ
    ータテールの位置は、ラインセンサ上で上記第1のバー
    コード情報を得る際の移動量の大きい方の端点と同じ側
    の端点の位置により与えられ、 上記第2のバーコード情報のデータヘッドの位置は、第
    1のバーコード情報の上記のデータテールの位置から、
    また、第3のバーコード情報のデータヘッドの位置は、
    第2のバーコード情報の上記データテールの位置から、
    それぞれ前記の距離dを差引いた位置によって与えられ
    ることを特徴とするバーコード識別方法。 2.上記各バーコード情報のデータテールとデータヘッ
    ドのつなぎ合わせ処理は、データテール近傍及びデータ
    ヘッド近傍の複数のバー相互及びスペース相互を照合
    し、それらの幅がそれぞれ一定基準以上に一致している
    と判別されたときに、照合の対象となったバー相互及び
    スペース相互をそれぞれデータテール及びデータヘッド
    としてつなぎ合わせる処理であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のバーコード識別方法。 3.上記の判別の結果、一致していないと判別された場
    合は、照合すべき相手のバー又はスペースを1個分だけ
    ずらせて、判別を行うことを特徴とする特許請求の範囲
    第2項に記載のバーコード識別方法。
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