JP2774255B2 - 医療用超音波ドプラ装置 - Google Patents
医療用超音波ドプラ装置Info
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Description
する超音波ドプラ診断装置、さらに特定すれば、ドプラ
データを形成するために受信された連続波(CW)超音
波エコー信号のマルチチャネルデジタル信号処理を使用
する医療用超音波装置に関する。
襲的に検出しかつ測定するために広範に使用されており
かつ例えば患者の心臓、血管などの中の血流の検出およ
び測定のために、患者内の血流の非侵襲的な診断解析の
ための医療用超音波スキャナにおいて広範に使用されて
いる。
ードがある。連続波(CW)およびパルス波(PW)。
PWモードは、2次元の血流像(カラーフローイメー
ジ)を形成するために使用される速度データを得るため
に特に有用である。しかし、PWドプラシステムのパル
ス繰り返しレート(PRF)がエイリアス発生なしに検
出することができる最大流速を制限するので、CWモー
ドは、比較的高い流速を正確に検出するために速度デー
タを得るために特に有用であることが認められている。
には知られているように、基本的に2次元の断層撮影画
像である所謂Bモード画像を形成する。Bモード画像
は、1つの領域を走査することができ、かつ、これも当
業者にはよく知られているように、通例、64個または
128個のトランスデューサエレメントのリニヤアレイ
のような、幾つかある多重エレメントトランスデューサ
アレイのタイプの1つを使用する1つのトランスデュー
サを使用して形成される。他方において、CWドプラ動
作は一般に、2つのトランスデューサを有する特別なト
ランスデューサプローブの使用を必要とし、そのうち1
つは送信のためのものでありかつ1つは受信のためのも
のである(当業者にはよく知られておりかつ一般にペン
シルプローブと称されている)。簡単化するために、ド
プラモードのみならず、Bモードに対しても使用可能で
あるデータを得るために、シングルプローブおよびその
受信信号処理回路を使用することが望ましい。このこと
を実現するための1つの技術は、“Ultrasonic Imaging
Apparatus for Displaying B-Mode and Doppler-Mode
Images”という名称であって、発明者 Sasaki et al で
1990年4月10日に刊行されている米国特許第49
15115号明細書に記載されている。そこに記載され
ているように、送信される超音波パルスのステアリング
および集束を行いかつ従来のビーム成形器および画像プ
ロセッサがB−モード画像を形成することができるよう
に受信された信号に適当な個別遅延を施すために従来の
送受信制御回路を介してまずトランスデューサアレイを
動作させることによってデータが得られる。その後、ユ
ーザは、B−モード画像を観察し、かつPWドプラデー
タを得ることが望まれる方向および深度の指示によりカ
ーソルを用いて画像をマーキングすることができる。そ
れから、トランスデューサは、受信ドプラエコーを受信
しかつそこからドプラデータを形成するために、PWド
プラモードにおいて動作される。CWドプラモードは、
Sasaki et al には特に記載されていないことを述べて
おく。代わりに、Sasaki et al は、トランスデューサ
をドプラおよびB−モードの両方において動作すること
が望まれるときのトランスデューサの受信効率に注目し
ており、この問題を、受信効率特性曲線において2つの
ピークを有する超音波トランスデューサを使用すること
によって解決している。この場合、一方のピークはB−
モードイメージングにおいて使用される周波数の所に集
中しかつ他方のピークはPWドプラデータ収集に対して
使用される周波数のところに集中する。
トトランスデューサアレイを使用することが望ましい。
というのは、送信ビームのステアリングおよび受信集束
により結果的に、SN比が改善され、同時にドプラサン
プルボリューム(CW送信および受信ビーム間のオーバ
ラップ領域)を一層良好に選択することが可能になるか
らである。“Method of CW Doppler Imaging Using Var
iably Focused Ultrasonic Transducer Array ”という
名称であって、発明者 Riley et al で1986年7月
8日に刊行されている米国特許第4598589号明細
書には、従来のアナログ信号処理技術を使用して、CW
ドプラ画像を得るためのマルチエレメントトランスデュ
ーサアレイの動作が記載されている。
形信号処理はデジタル技術を含み始めており、一方UC
Wドプラは現在アナログ技術を使用して実現されている
ことを述べておく。しかし、B−モード処理に対して現
在使用されている同じデジタルビーム成形技術を使用し
て、B−モードまたはCWドプラ動作に対して許容され
る、マルチエレメントトランスデューサアレイに対する
デュアルモード動作を含んでいることが望まれる。アナ
ログ回路に比べてマイクロプロセッサ制御のより生じる
大きなフレキシビリティのためデジタルビーム成形技術
が望ましい。しかし、デジタル処理をCWドプラエコー
に対して使用しようとするときSN比問題が生じ、一方
この問題は、PWドプラまたはB−モードエコーを処理
するときは生じない。すなわち、PWドプラおよびB−
モードイメージングにおいて、従来のパルス操作では、
レンジゲート技術との組み合わせにおいて、送信された
超音波信号および送信された超音波信号の、近フィール
ドリフレクタからの反射のトランスデューサエレメント
間クロストークによって惹き起こされる大きな振幅のク
ラッタ信号は検出されない。これらの信号は、80ない
し100dBのオーダであって、所望の信号より非常に
大きいので、エコーデジタル化は現在、このような高速
の(例えば36MHzの)A/Dコンバータが大抵10
ビット語を発生することから、約60dBに制限される
と云う問題が存在する。さらに、非常に大きなクラッタ
信号がある場合、非常に低いレベルのドプラシフト信号
のデジタル検出を可能にするために近い将来においてA
/Dコンバータのダイナミックレンジを高めることは技
術的および/または経済的に困難である。
Dコンバータのダイナミックレンジ性能を改善するため
に使用することができることが考えられる。この観点に
おいて、マルチプルな並列チャネルが、ドプラ情報信号
を形成するために受信されたエコーをデジタル化しかつ
処理するとき、同じディザ信号が受信されたそれぞれの
信号に加算されることを防止かつ最終的に形成されるビ
ームにおいてディザ信号のな加算が行われるようにする
ために、それぞれのデジタル化信号処理チャネルに対し
て種々のディザ信号源が必要になってくる。この要求
は、ステアリング可能なCWドプラを実現するために、
回路を極めて増大し、煩雑にしかつコストを高める結果
になる。
チエレメントトランスデューサアレイを使用する超音波
イメージング装置に対するCWドプラ動作モードを実現
可能にすることである。
動作モードに対して使用される同じデジタルビーム成形
回路を使用して処理すべきCWドプラエコー信号を実現
可能にすることである。
ジタルビーム成形処理を簡単かつ低コストの装置におい
て行うようにすることである。
本発明の有利な実施例の後からの説明、添付図面および
特許請求の範囲から明らかになる。
れば、マルチエレメント圧電トランスデューサと、B−
モード画像を形成するためのデジタルビーム成形器とを
有する超音波イメージング装置において、前記圧電トラ
ンスデューサにおける複数のエレメントがCWドプラエ
コー信号を受信するために使用される。受信されたそれ
ぞれのCWドプラ信号は、複数のA/Dコンバータのそ
れぞれ1つに供給される。1つの単一ディザ源が、A/
Dコンバータのそれぞれに対して共通に供給される1つ
のディザ信号を発生する。よく知られているように、デ
ィザ信号は一般に、A/Dコンバータのダイナミックレ
ンジを拡大するために使用することができるが、超音波
ビーム成形器は複数の並列チャネルからのエコー信号の
同相の加算を含んでいるので、1つの共通のディザ信号
にまた、ビーム成形器における同相の加算が行われるこ
とになりかつ結果的に成形されたビームに受け入れられ
ない大きなディザ信号が生じることが予測される。それ
故に、CWドプラ信号を処理するためにデジタルビーム
成形器の設計において、並列チャネルのそれぞれが、他
の並列なチャネルのディザ信号とコヒーレントでないそ
れ自体のディザ信号を有するべきであるということが予
測される。しかし、本発明によれば、単一のディザ信号
は、A/Dコンバータそれぞれに共通に供給される。発
明者の認識によれば、ビーム成形器の多数の並列チャネ
ルの間に存在する信号処理における僅かな増幅度差およ
び異なった遅延度が、それぞれのチャネルに供給される
ディザ信号がビーム成形過程の期間に同相加算されるこ
とを防止するのに十分である。
号のサンプリングから生じる、A/Dコンバータの量子
化誤差の周期性は、ドプラプロセッサに含まれている、
デジタルフィルタのパラメータの適当な選択によって取
り除かれる。
信号は、それが、ウォールフィルタのような、ドプラ信
号処理によって容易に除去することができるように、正
弦波状に形成されている。
図面を用いて詳細に説明する。
医療用超音波システムのブロック線図である。このシス
テムは、超音波プローブ6と、送信ビーム成形器7と、
アナログ前置増幅部8と、A/D変換段10とを有して
いる。超音波プローブ6は、例えば線形アレイにおいて
配置されているマルチプル圧電トランスデューサエレメ
ントを有するマルチエレメント超音波トランスデューサ
を含んでいる。さらに、このシステムは、デジタル受信
ビーム成形器12、復調器14、走査変換器16、ドプ
ラプロセッサ18およびシステムコントローラ20を有
している。周知のように、送信ビーム成形器7は、集束
されかつステアリングされた超音波ビームがプローブ6
を介して患者内に送信されるようにする制御可能な遅延
手段を含んでおりかつ受信ビーム成形器12は、患者内
に送信された超音波ビームの反射から生じる受信された
エコーから受信ビームを成形するための制御可能な遅延
手段を含んでいる。これらはすべて、システムコントロ
ーラ20によって制御される。
示されていない、キーボード、トラックボール、スイッ
チなどのような装置を含んでいるユーザインタフェース
手段を有しており、それを介してシステムのオペレータ
は、システムを、B−イメージングモード、PWドプラ
モード、同時イメージング/PWドプラモードまたはC
Wドプラモードに設定することができる。B−イメージ
ングモードにおいて、ビーム成形器12は、患者の身体
の断面を通って拡がる一連の走査線に沿って受信された
超音波エコーの強度を表す高周波信号をその出力側に発
生する。これらの高周波信号は、復調器14によって復
調される。復調器は実質的に、B−イメージングモード
の期間に発生された高周波信号に基づいて検出機能を実
施する。復調器14の出力側において現れる検出された
イメージ信号は、走査変換器16に供給される。周知の
ように、走査変換器は、画像の単一フレームを形成す
る、複数の走査線に対するエコーデータを累積する。扇
状走査フォーマットに対して、走査変換器はまた、この
種のデータを、ビデオモニタにおける表示に適した方形
ラスタ走査フォーマットに変換する。それから順次連続
する画像フレームは、リアルタイムでビデオ画像ディス
プレイ22上に表示される。
ドにセットされているとき、オペレータは、B−モード
画像を検査しかつマーキングすることによって、PWド
プラデータを収集すべきサンプルボリュームの位置をマ
ーキングする。マーキングされたボリュームは、選択さ
れた走査線に沿った選択された領域における1つのサン
プルセルに相関される。しかし、マルチエレメントトラ
ンスデューサアレイを使用したこの実施例において、集
束されかつステアリングされたCWドプラビームが可能
であり、かつそれ故に、送信および受信遅延の適当な制
御によって、集束されかつステアリングされたCW送信
およびCW受信ビームのオーバラップを有するCWドプ
ラ感応ボリュームを有することが可能である。その場合
受信ビーム成形器12は、選択されたドプラ感応ボリュ
ームを含んでいるビーム方向から受信されたエコー信号
を表す順次連続する高周波ビームラインを発生する。復
調器14は、ドプラモードの期間に発生された高周波ビ
ームライン信号をベースバンドまたは中間周波数に変換
し、かつその出力側において、ドプラプロセッサ18に
供給される変調された同相成分(I)信号および直交成
分(Q)信号を発生する。これらIおよびQ信号は合わ
せて、“ドプラ信号”と称される。ドプラプロセッサ1
は、このドプラ信号を処理しかつドプラディスプレイ2
4に供給する。このドプラディスプレイは、詳しく図示
されていないが、ビデオディスプレイにおけるドプラ信
号の空間特性のビデオ出力並びにスピーカのような、ド
プラオーディオディスプレイによって可聴音に変換され
るオーディオ出力を表示するためのビデオディスプレイ
を含んでいることができる。
要な部分の構成および動作は当業者にはよく知られてい
るので、本発明を理解する上で必要である以上のこれら
の構成および動作の説明は省略する。
く図示されている。適当なところでは、超音波装置の同
じ部分を指示するために同じ参照番号が使用されてい
る。わかりやすくするために、医療用超音波装置の受信
部のみが示されており、本発明を理解するために不必要
でありかつ従来通りの構成および動作である送信部は省
略されている。図2に示されているように、プローブ
は、複数の個別トランスデューサエレメント202を含
んでいる。各エレメント202は、アナログ前置増幅器
204と、A/Dコンバータ206を有し、A/Dコン
バータはデジタル化された受信された超音波エコー信号
をデジタルビーム成形器12に供給する。図1との関連
において既述したように、受信ビーム成形器12は、受
信されかつデジタル化された超音波エコー信号を超音波
ビームライン(22)を形成するためにコヒーレントに
結合することができるように、これら信号に対して適当
な遅延を行う。
源208は共通のディザ信号Dを供給する。ディザ信号
は、A/Dコンバータ206によるデジタル化の前に受
信されたエコービームにそれぞれ加算器210を介して
加算される。この加算器は、各チャネルにおいて丁度A
/Dコンバータ206の前に設けられている。発明の関
連する技術分野において説明したように、A/Dコンバ
ータのディザ化により、低い振幅信号を検出する能力が
高められ、これによりA/Dコンバータのダイナミック
レンジが効果的に高められる。ダイナミックレンジの高
まりは、装置をCWドプラモードにおいて動作するとき
殊に有効であるが、装置をPWドプラモードにおいて動
作する間も有用である。
く知られているように、ディザ信号によりA/Dコンバ
ータ206によって形成されるデジタル信号の最下位ビ
ット(LSB)の特別な遷移が惹き起こされる。ディザ
信号源208は、例えばLSBを+/−0.5LSB変
化させる振幅を有するディザ信号を発生する。図4のボ
ックカーフィルタとの関連において説明するように、有
利には、信号処理装置の出力側の近傍の点に位置付けら
れている平均化操作の結果として、A/D変換の分解能
が明らかに高められる。
態様によれば、ディザ信号は正弦波状にされて、後に説
明するが、ウォールフィルタのような、ドプラプロセッ
サ18において既に存在するフィルタによって容易に除
去することができる。この方法、すなわちディザ信号そ
れ自体は、A/DコンバータのSN比を低下しないが、
ランダムなノイズディザ信号がSN比を低下することが
ある。
ぞれ64個が隣接している、128個のトランスデュー
サエレメント202を含んでおりかつこれらそれぞれの
送信信号処理チャネルは集束されかつステアリングされ
たCWCW超音波ビームを(例えば4MHzにおいて)
患者の体内に送信するために使用されかつ隣接する64
チャネルは、図3に示されているように、患者の体内の
所定の深さに対して集束される集束されたCWドプラビ
ームを制御されて受信するために使用される。装置のオ
ペレータは、ドプラデータを得ることが望まれるCWド
プラ感応ボリューム300を選択するために図示されて
いないトラックボールのような制御可能なインタフェー
ス装置21を操作することができる。ボリュームが選択
されると、システムコントローラ20は、送信ビーム3
02および受信ビーム304が選択されたボリュームに
おいてオーバラップするようにこれらビームのステアリ
ングおよび集束を制御しかつこれによりそのボリューム
における動きを表すドプラデータを得るために送信ビー
ム成形器7および受信ビーム成形器12に対して適当な
遅延を行なう。
テムの復調器およびドプラプロセッサ部が図示されてお
り、これらはCWドプラ信号を処理しかつそこからディ
スプレイ用のドプラデータを形成するためのシステムコ
ントローラ20ように構想されている。詳しく言えば、
復調部14は混合器402および404を含んでおり、
これら混合器は、直交IおよびQ変調されたドプラ信号
を形成するために、送信されたCWドプラ超音波信号の
周波数(例えば4MHz)を有する直交正弦波信号によ
って作動される。I信号およびQ信号の低域フィルタリ
ングは従来より、2f0周波数成分を取り除くために必
要であり、かつこの実施例において、これら低域フィル
タはそれぞれ、混合器402および404によって発生
されたデジタル信号を累積しかつ間引く(デシメートす
る)ボックスカーフィルタとして構成されている。デジ
タル信号処理技術の当業者にはよく知られているよう
に、ボックスカーフィルタリングは実質的に、複数のデ
ジタル信号サンプルの累積または加算、それからの累積
されたサンプル数による累積和の除算によるサンプルの
平均化、およびさらに、その出力側に単一のマルチビッ
ト(例えば24ビット)デジタル語を形成するための間
引き(デシメーション)である。この実施例において、
ボックスカーフィルタからその都度のデジタル語出力を
発生するために、504のデジタル信号サンプルが使用
される。各デジタル語は、選択されたビームラインに沿
った、例えば128個の点の1つを表している。
セッサ部18に供給される。ドプラプロセッサは、当業
者にはよく知られているように、ウォールフィルタ41
0および412を使用するI信号およびQ信号のウォー
ルフィルタ処理、および、スペクトル情報を得る1つの
方法として、ウォールフィルタの出力の、高速フーリエ
変換(FET)プロセッサ414に対する供給を行う。
FETプロセッサ414は、その出力側に、ドプラ信号
の周波数スペクトルを表す信号を送出する。この信号
は、ドプラデータを“表示する”ためにオーディオスピ
ーカまたはB−モード画像の傍らに沿ってドプラ画像を
表示するためにビデオスクリーンの1/2に供給するこ
とができる。周知のように、ウォールフィルタ410、
412は、上述の正弦波状ディザ信号を含んでいる不都
合な低周波成分をカットオフする高域フィルタを有する
ことができる。FETプロセッサ414の出力側におけ
るドプラ信号はそれから、システムオペレータにドプラ
情報を提供するために、ビデオモニタおよびオーディオ
スピーカを含んでいるドプラディスプレイに供給され
る。
フィルタ406,408の長さは、ボックスカー長(累
積間隔)が、サイクル当たりのクラッタ信号のサンプル
数の整数倍を有するようにセットされている。すなわ
ち、例えば、A/Dコンバータサンプリングレートが3
6MHzでありかつCWドプラ信号周波数が4MHzで
あるとき、サイクル当たりにドプラ信号の9個のA/D
サンプルが生じる。それ故に、それぞれのドプラデータ
点を検出するためにボックスカーフィルタによって平均
化されるサンプル数は、すなわちボックスカー長は、5
6×9イコール504のような、9の整数倍であるべき
である。このことは、クラッタ信号が、クラッタ信号の
比較的高い振幅のために、装置が検出しようとするドプ
ラ信号の振幅より大きい大きさのオーダにある振幅を有
する可能性が高い、A/Dコンバータの量子化誤差を発
生する周期性を惹き起こす場合に重要である。ボックス
カーフィルタの長さを超音波周波数のサイクル当たりの
ADサンプルの数の整数倍にすることによって、ボック
スカー長を上回るエラーは一定になり、かつそれ故にも
はや、低いレベルのドプラ信号の検出を妨げない。
きも使用することができることを述べておく。しかしこ
の場合、RPF(パルス繰り返し周波数)およびPWド
プラを用いて普通使用されるレンジゲート技術のため、
CWドプラモードの期間に生じるほど大きな数の信号サ
ンプル数が生じることはない。すなわち、PW超音波周
波数が4MHzでありかつそれぞれのPRFについて信
号の6サイクルが設定されていると仮定すれば、36M
Hzで動作するA/Dコンバータによってレンジゲート
内で近似的に50個の有用なデジタルサンプルが生じる
ことになる。それ故に、ボックスカーフィルタに対する
近似的な長さは45個のサンプルということになる(例
えば5×9)。
られる利点をもたらす、超音波イメージング装置におけ
るステアリング可能なCWドプラを提供する優れた方法
および装置を図面を用いて説明してきた。しかし当業者
には、この明細書およびその有利な実施例を示す添付図
面を考慮すれば、本発明の数多くの変化、変形、変更お
よびその他の使用および適用が可能であることは明らか
である。例えば、正弦波状のディザ信号に代わってホワ
イトノイズディザ信号を使用することができる。さら
に、図示の実施例においては、単一の受信ビーム成形器
が示されているが、ビーム成形器は実際には、複数の部
分ビーム成形器を有していてよく、その場合それぞれ
が、最終的なドプラビームを成形するために、同じビー
ムラインに沿ってかまたはビーム信号の部分に割り当て
られる。この場合、そこに含まれている並列チャネルの
すべてに共通のディザ信号を供給する、ディザ信号発生
器とすることができる。本発明の思想および範囲を逸脱
しない、このような変化、変形、変更およびその他の使
用および用途はすべて、先に示した特許請求の範囲によ
ってのみ制限されている本発明によってカバーされてい
るものと考えられる。
システムのブロック線図である。
る医療用超音波システムの先端部の一部のブロック線図
である。
うに選択されるかを説明する略図である。
いる変調器およびドプラプロセッサ部のブロック線図で
ある。
Dコンバータ、12受信ビーム成形器、 14 復調
器、 18 ドプラプロセッサ、20 システムコント
ローラ、 22 画像ディスプレイ、 24 ドプラデ
ィスプレイ、202 トランスデューサエレメント、
208 ディザ源
Claims (8)
- 【請求項1】 超音波エネルギーを生体中に送出する手
段と、 前記超音波エネルギーのエコーを受信し、前記エコーを
デジタル化しかつそこから受信されたビーム信号をデジ
タル的に成形するための複数の並列チャネルと、前記生
体中の目標ボリュームにおける動きを表すドプラ情報信
号を発生するために前記ビーム信号を処理するための手
段と、 前記ドプラ信号を表示するための手段とを備え、 前記並列チャネルはそれぞれ、1つの共通のディザ信号
を前記受信されたエコーのそれぞれと加算するための加
算回路、およびそれに加算された前記共通のディザ信号
を有する受信されたエコーをデジタル化するためのA/
Dコンバータを含んでおり、 かつ前記送出手段および前記受信用の複数の並列チャネ
ルは、連続波超音波信号を送出しかつ受信するように構
成されている ことを特徴とする医療用超音波ドプラ装
置。 - 【請求項2】 前記送出手段および前記受信用の並列チ
ャネルはそれぞれ、 多重エレメント超音波トランスデューサアレイの、所定
数のエレメントを含んでいる請求項1記載の医療用超音
波ドプラ装置。 - 【請求項3】 前記表示手段は、前記ドプラ信号の周波
数スペクトルの表示を可能にするためにビデオディスプ
レイに接続されているFFTプロセッサを有する請求項
1記載の医療用超音波ドプラ装置。 - 【請求項4】 前記ディザ信号は、単一のディザ信号発
生器によって発生される請求項1記載の医療用超音波ド
プラ装置。 - 【請求項5】 デイザ信号発生器は、正弦波状のディザ
信号を発生する請求項4記載の医療用超音波ドプラ装
置。 - 【請求項6】 受信されたビーム信号を処理するための
手段は、前記受信されたビーム信号から前記正弦波状の
ディザ信号を除去するための低域フィルタを含んでいる
請求項5記載の医療用超音波ドプラ装置。 - 【請求項7】 前記処理手段は、前記体内に送出される
超音波エネルギーの各サイクルに対して、前記A/Dコ
ンバータによって発生されるデジタルサンプル数の整数
倍であるサンプル長を有するボックスカーフィルタを含
んでいる請求項1記載の医療用超音波ドプラ装置。 - 【請求項8】 前記低域フィルタは、前記体内に送出さ
れる超音波エネルギーの各サイクルに対して、前記A/
Dコンバータによって発生されるデジタルサンプル数の
整数倍であるサンプル長を有するボックスカーフィルタ
を含んでいる請求項6記載の医療用超音波ドプラ装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/276749 | 1994-07-18 | ||
US08/276,749 US5406949A (en) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | Digital processing for steerable CW doppler |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852134A JPH0852134A (ja) | 1996-02-27 |
JP2774255B2 true JP2774255B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=23057934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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