JP2773110B2 - エンボスフイルムの製造方法 - Google Patents
エンボスフイルムの製造方法Info
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- JP2773110B2 JP2773110B2 JP19486683A JP19486683A JP2773110B2 JP 2773110 B2 JP2773110 B2 JP 2773110B2 JP 19486683 A JP19486683 A JP 19486683A JP 19486683 A JP19486683 A JP 19486683A JP 2773110 B2 JP2773110 B2 JP 2773110B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyvinyl alcohol
- drying drum
- embossed
- alcohol film
- Prior art date
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- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリビニルアルコールフィルムを構成材料と
するエンボスフィルムの製造方法に関するものである。 表面に凹凸模様を有する化粧材を製造する際に使用さ
れるエンボスフィルムは種々の構成のものが提案されて
おり、エンボスロール等を用いてフィルムを凹凸状に成
形する方法と、フィルム表面にインキを盛り上げ印刷す
る方法とに大別されており、製造しようとする化粧材の
用途等に応じて任意に選択、使用されている。特にエン
ボスロール等を用いてフィルムを凹凸状に成形する方法
は、凹凸の形状は若干の制約があるもののエンボス工程
のみでエンボスフィルムが得られ、エンボスフィルム自
身も単層で耐久性が良好である為に、安価なエンボスフ
ィルムを製造するのに適している。 しかしながら、使用するフィルムとしては成形時には
容易に変形し、化粧材の製造時にエンボスフィルムとし
て使用する際にはほとんど変形せずに、繰り返えし使用
に耐えなければならず、従って従来のエンボスフィルム
はポリビニルアルコールフィルムやポリエステルフィル
ムのように、耐久性が良好であって繰り返えし使用に耐
えるものが使用され、凹凸成形がし難いという点は改良
されないまま使用されていた。 本発明はこれらの従来のエンボスフィルムの内、ポリ
ビニルアルコールフィルムに任意の形状の凹凸を賦型す
る方法を提供するものであり、詳しくはポリビニルアル
コールフィルムを水中に浸漬し、蒸気を当てることによ
ってエンボス成形を容易にしたことを特徴とするもので
ある。 以下図面に従って本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明の方法を工程を追って説明する工程図
であり、巻き出し部(2)から巻き出されたポリビニア
ルコールフィルム(1)は水槽(3)中に浸漬され、絞
りロール(4)で水滴を除去した後乾燥ドラム(5)に
抱かせる。乾燥ドラム(5)の表面には無数の細孔が形
成されており、その細孔から噴出する蒸気によってポリ
ビニルアルコールフィルム(1)が軟化され、次いで乾
燥ドラム(5)の直後に設置されたエンボスロール
(6)によってポリビニルアルコールフィルム(1)の
表面に凹凸が形成される。 なお、必要に応じて乾燥ドラム(5)の周囲にヒータ
ー(7)を設置しておくこともできる。 使用するポリビニルアルコールフィルムの組成には特
に限定はないが、鹸化度が98%以上であるものの方が成
形し易く、好ましい。 水槽内に入れるのは冷水でも温水でも任意であるが、
冷水では軟化に時間がかかるので温水の方が効率が良
く、30〜40℃が最も好ましい。又、30〜40℃の温水を用
いた場合は浸漬時間は2〜3秒が好ましく、あまり長く
浸漬すると軟化が進みすぎるので好ましくない。 乾燥ドラムから噴出する蒸気はポリビニルアルコール
フィルムの軟化を促進する為に使用するものであり、蒸
気の圧力や量には特に制限はなく、ポリビニルアルコー
ルフィルムが軟化し、それが維持される条件以上で、か
つ該フィルムが変形したり乾燥ドラムから脱落したりし
ない範囲であれば任意である。 なお、乾燥ドラム(5)の周囲に設けたヒーター
(7)を用いることによって、ポリビニルアルコールフ
ィルムの軟化とその継持を補助する他、該フィルムの乾
燥ドラムと接していない方の面を乾燥させることによっ
てフィルムを乾燥ドラムから剥がす際に変形することな
く容易に剥がすことが可能となる。 以上のような本発明の方法によれば、以下のような効
果を得ることができる。 ポリビニルアルコールフィルムの表面に任意の形状の
凹凸を容易に賦型することができる。 凹凸の賦型が連続的に行なえるので大量生産に適して
いる。 水蒸気及び水にて軟化させるため、市販されているポ
リビニルアルコールフィルムの性能を失わず加工でき
る。 実施例 厚さ75μ、鹸化度98%の透明なポリビニルアルコール
フィルムを水温を35℃±5℃に継持した温水を入えた水
槽中に連続的に導き、引き上げた後直ちに絞りロールで
水滴を除去してから3kg/cm2の圧力の蒸気を表面の細孔
から噴出する直径1.5mの乾燥ドラムに抱かせた。 次いで乾燥ドラムより剥した直後に木目導管溝の形状
を有するエンボスロールで型付けして凹凸形状を賦型し
てエンボスフィルムを得た。
するエンボスフィルムの製造方法に関するものである。 表面に凹凸模様を有する化粧材を製造する際に使用さ
れるエンボスフィルムは種々の構成のものが提案されて
おり、エンボスロール等を用いてフィルムを凹凸状に成
形する方法と、フィルム表面にインキを盛り上げ印刷す
る方法とに大別されており、製造しようとする化粧材の
用途等に応じて任意に選択、使用されている。特にエン
ボスロール等を用いてフィルムを凹凸状に成形する方法
は、凹凸の形状は若干の制約があるもののエンボス工程
のみでエンボスフィルムが得られ、エンボスフィルム自
身も単層で耐久性が良好である為に、安価なエンボスフ
ィルムを製造するのに適している。 しかしながら、使用するフィルムとしては成形時には
容易に変形し、化粧材の製造時にエンボスフィルムとし
て使用する際にはほとんど変形せずに、繰り返えし使用
に耐えなければならず、従って従来のエンボスフィルム
はポリビニルアルコールフィルムやポリエステルフィル
ムのように、耐久性が良好であって繰り返えし使用に耐
えるものが使用され、凹凸成形がし難いという点は改良
されないまま使用されていた。 本発明はこれらの従来のエンボスフィルムの内、ポリ
ビニルアルコールフィルムに任意の形状の凹凸を賦型す
る方法を提供するものであり、詳しくはポリビニルアル
コールフィルムを水中に浸漬し、蒸気を当てることによ
ってエンボス成形を容易にしたことを特徴とするもので
ある。 以下図面に従って本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明の方法を工程を追って説明する工程図
であり、巻き出し部(2)から巻き出されたポリビニア
ルコールフィルム(1)は水槽(3)中に浸漬され、絞
りロール(4)で水滴を除去した後乾燥ドラム(5)に
抱かせる。乾燥ドラム(5)の表面には無数の細孔が形
成されており、その細孔から噴出する蒸気によってポリ
ビニルアルコールフィルム(1)が軟化され、次いで乾
燥ドラム(5)の直後に設置されたエンボスロール
(6)によってポリビニルアルコールフィルム(1)の
表面に凹凸が形成される。 なお、必要に応じて乾燥ドラム(5)の周囲にヒータ
ー(7)を設置しておくこともできる。 使用するポリビニルアルコールフィルムの組成には特
に限定はないが、鹸化度が98%以上であるものの方が成
形し易く、好ましい。 水槽内に入れるのは冷水でも温水でも任意であるが、
冷水では軟化に時間がかかるので温水の方が効率が良
く、30〜40℃が最も好ましい。又、30〜40℃の温水を用
いた場合は浸漬時間は2〜3秒が好ましく、あまり長く
浸漬すると軟化が進みすぎるので好ましくない。 乾燥ドラムから噴出する蒸気はポリビニルアルコール
フィルムの軟化を促進する為に使用するものであり、蒸
気の圧力や量には特に制限はなく、ポリビニルアルコー
ルフィルムが軟化し、それが維持される条件以上で、か
つ該フィルムが変形したり乾燥ドラムから脱落したりし
ない範囲であれば任意である。 なお、乾燥ドラム(5)の周囲に設けたヒーター
(7)を用いることによって、ポリビニルアルコールフ
ィルムの軟化とその継持を補助する他、該フィルムの乾
燥ドラムと接していない方の面を乾燥させることによっ
てフィルムを乾燥ドラムから剥がす際に変形することな
く容易に剥がすことが可能となる。 以上のような本発明の方法によれば、以下のような効
果を得ることができる。 ポリビニルアルコールフィルムの表面に任意の形状の
凹凸を容易に賦型することができる。 凹凸の賦型が連続的に行なえるので大量生産に適して
いる。 水蒸気及び水にて軟化させるため、市販されているポ
リビニルアルコールフィルムの性能を失わず加工でき
る。 実施例 厚さ75μ、鹸化度98%の透明なポリビニルアルコール
フィルムを水温を35℃±5℃に継持した温水を入えた水
槽中に連続的に導き、引き上げた後直ちに絞りロールで
水滴を除去してから3kg/cm2の圧力の蒸気を表面の細孔
から噴出する直径1.5mの乾燥ドラムに抱かせた。 次いで乾燥ドラムより剥した直後に木目導管溝の形状
を有するエンボスロールで型付けして凹凸形状を賦型し
てエンボスフィルムを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一例を示す工程図である。
(1)……ポリビニルアルコールフィルム、(2)……
巻き出し部 (3)……水槽、(4)……絞りロール、(5)……乾
燥ドラム (6)……エンボスロール、(7)……ヒーター (8)……巻き取りロール
巻き出し部 (3)……水槽、(4)……絞りロール、(5)……乾
燥ドラム (6)……エンボスロール、(7)……ヒーター (8)……巻き取りロール
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ポリビニルアルコールフィルムを水中に浸漬した
後、乾燥ドラムに抱かせながら該ドラム表面に設けた無
数の細孔から噴出する蒸気によって前記フィルムを軟化
し、その直後にエンボスロールを用いて該フィルムを連
続的に凹凸状に成形することを特徴とするエンボスフィ
ルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19486683A JP2773110B2 (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | エンボスフイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19486683A JP2773110B2 (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | エンボスフイルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6085926A JPS6085926A (ja) | 1985-05-15 |
JP2773110B2 true JP2773110B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=16331600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19486683A Expired - Lifetime JP2773110B2 (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | エンボスフイルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2773110B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2584883B2 (ja) * | 1990-03-31 | 1997-02-26 | 積水化学工業株式会社 | エンボス加工されたポリビニルアセタ−ル樹脂シ−トの製造方法 |
JP4592150B2 (ja) * | 2000-05-19 | 2010-12-01 | 日本合成化学工業株式会社 | 水溶性フィルムのエンボス加工方法 |
JP4904095B2 (ja) * | 2006-06-25 | 2012-03-28 | 積水化学工業株式会社 | 含水ポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法 |
US20220024112A1 (en) * | 2018-11-29 | 2022-01-27 | Sharklet Technologies, Inc. | Soluble templates and methods of manufacture thereof |
-
1983
- 1983-10-18 JP JP19486683A patent/JP2773110B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6085926A (ja) | 1985-05-15 |
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