JP2772492B2 - アンカーボルト固着用カプセル体 - Google Patents

アンカーボルト固着用カプセル体

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JP2772492B2 JP22408790A JP22408790A JP2772492B2 JP 2772492 B2 JP2772492 B2 JP 2772492B2 JP 22408790 A JP22408790 A JP 22408790A JP 22408790 A JP22408790 A JP 22408790A JP 2772492 B2 JP2772492 B2 JP 2772492B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アンカーボルトをごく短時間のうちに穿孔
内に強固に固着するためのアンカーボルト固着用カプセ
ル体に関するものである。
従来の技術 鉄筋コンクリート等の構造物や岩盤などの母材にアン
カーボルトを取り付ける方法の一つとして、接着主剤と
その硬化剤とを非接触状態でカプセル容器に収容したも
のを準備しておき、まず母材に穿孔を行ってからその孔
内に上記のカプセル容器を挿入し、ついでアンカーボル
トを回転挿入するか打ち込むことにより上記カプセル容
器を破壊し、流出した接着主剤とその硬化剤との混合接
触により硬化反応を進め、もってアンカーボルトを母材
に強固に固着する方法が知られている。硬化剤による硬
化速度を上げるために、促進剤を併用することもある。
ここで接着主剤としては無機系接着剤や有機系接着剤
が用いられるが、無機系接着剤(セメント等)は一般に
硬化速度が遅いので、有機系接着剤の方が作業性の点で
有利である。硬化剤としては主剤の種類に応じて硬化作
用を発揮するものが選択される。
たとえば、特公昭38−12863号公報においては、主剤
としてポリエステルレジン、メラミンレジン、ポリウレ
タン等の人造レジンを用い、硬化剤としては過酸化ベン
ゾイル等の過酸化物を用い、促進剤としてはジメチルア
ニリン、ナフテン酸コバルト等を用いている。
特公昭48−41181号公報および特開昭51−142810号公
報には、主剤としてポリエステル樹脂を用い、硬化剤と
してベンゾイルパーオキサイドを用いた実施例が示され
ている。
特開昭63−217037号公報には、主剤としてメタクリル
樹脂を用い、硬化剤として過酸化物を用いた実施例が示
されている。
特開昭63−142200号公報、特開昭63−315747号公報お
よび特開平1−223300号公報においては、主剤として不
飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシアク
リレート樹脂、エポキシ樹脂等を用い、硬化剤としては
過酸化物、アミン類、酸無水物等を用いている。
特開平1−275681号公報においては、主剤として不飽
和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ビニルエステル樹
脂等を用い、硬化剤としては過酸化物を用いている。
発明が解決しようとする課題 上述のように、アンカーボルト固着用カプセル体とし
て、有機系接着主剤としては不飽和ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂等を用い、硬化剤としては過酸化物、アミン類、酸
無水物等を用いることがすでに実施されまたは提案され
ているが、実際にアンカーボルトの固着用に適用すると
きには、次に述べるような問題点があった。
すなわち、有機系接着主剤を用いるため無機系接着剤
を用いる場合に比しては短時間で硬化が図られるもの
の、その硬化には20℃でたとえば30分程度は要する上、
低温条件下では、10℃ではたとえば2時間程度、0℃で
はたとえば8〜24時間というように極端に硬化速度が遅
くなることを免かれなかった。
加えて、カプセル容器の破壊状態によっては主剤と硬
化剤との混合接触が不充分となることがあるため、取り
付けたアンカーボルトの全てが必ず一定時間のうちに固
着するという保証がなかった。カプセル容器の破壊を確
実にするために、容器の構造やアンカーボルトの先端形
状に工夫をこらすことも提案されているが、容器やアン
カーボルトに制約が加わることになる上、アンカーボル
トの施工が立地の悪い現場であることを考えると、その
信頼性向上にはおのずから限界があった。
本発明は、このような状況に鑑み、従来用いられてい
た有機系接着主剤と硬化剤との組み合わせに比し、硬化
時間は格段に短かく、外温の影響が小さく、容器の構造
やアンカーボルトの先端形状に特別の顧慮を払う必要も
ないアンカーボルト固着用のカプセル体を提供すること
を目的になされたものである。
課題を解決するための手段 本発明のアンカーボルト固着用カプセル体は、次の示
した構成を有するものである。
1.破壊可能な容器(1)に2−シアノアクリレート系瞬
間接着剤(2)を封入してなるアンカーボルト固着用カ
プセル体。
2.破壊可能な容器(11)内に破壊可能な容器(12)が内
挿され、容器(12)内には2−シアノアクリレート系瞬
間接着剤(2)およびその硬化促進剤(3)のうちの一
方を封入し、容器(11)内の容器(12)以外の部分には
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)およびその
硬化促進剤(3)のうちの他方を封入してなるアンカー
ボルト固着用カプセル体。
3.破壊可能な容器(11),(12)を連設し、その片方に
は2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)、他方に
はその硬化促進剤(3)を封入してなるアンカーボルト
固着用カプセル体。
4.破壊可能な容器(11),(12)を独立に設け、その片
方には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)、他
方にはその硬化促進剤(3)を封入してなるアンカーボ
ルト固着用カプセル。
5.破壊可能な容器(1)に2−シアノアクリレート系瞬
間接着剤(2)を封入すると共に、前記容器(1)の外
面に前記瞬間接着剤(2)の硬化促進剤(3)を塗布し
てなるアンカーボルト固着用カプセル体。
以下本発明を詳細に説明する。
破壊可能な容器(1),(11),(12)としては、ガ
ラス、陶磁器、プラスチックスなどから作られた容器が
用いられ、破壊可能であれば剛性を有していても可撓性
を有していてもよい。もっとも、特にガラス製とするこ
とが好ましい。というのは、ガラスチューブは破壊が容
易であり、2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)
やその硬化促進剤(3)の保存安定性が良く、しかも透
明であるので封入物を透視できる上、容器(1),(1
1),(12)の破壊時にガラスが破片となって骨材の役
割を果たし、硬化時の硬化物の収縮を緩和すると共に、
アンカーボルトの固着強度を顕著に高める作用を有する
からである。なおガラス以外の材質を用いた場合でも、
破壊により生じた破片は骨材の役割を果たす。
容器(1),(11),(12)の形状は円筒形やアンプ
ル形とすることが多いが、種々の形状とすることができ
る。
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)に用いら
れる2−シアノアクリレートとしては、式 におけるRがアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシアルキ
ル基、テトラヒドロフルフリル基などである種々の2−
シアノアクリレートが用いられる。代表的なものは、R
の炭素数が1〜4であるアルキル 2−シアノアクリレ
ートである。
高度に精製された2−シアノアクリレートは秒速で硬
化する性質を有するが、後述の硬化促進剤(3)を併用
する場合には、2−シアノアクリレート自体は必ずしも
高度に精製されたものを用いるには及ばない。分速程度
の硬化速度を有する低コストの2−シアノアクリレート
を用いても、実用上支障のない短時間硬化性が得られ
る。
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)は、2−
シアノアクリレートに微量のアニオン重合防止剤および
ラジカル重合防止剤を添加すると共に、必要に応じ増粘
剤(ポリ−2−シアノアクリレート、ポリアクリレー
ト、ポリメタクリレート、ポリジアリルフタレート、ニ
トロセルロース等)、チクソトロピー性改善剤(微粉シ
リカ等)、接着性改良剤、可塑剤、カーボネート化合
物、着色剤などの添加剤を配合することにより調製され
る。
硬化促進剤(3)としては、アミン化合物、ホスホニ
ウム塩、ビニルエーテル、ビニルチオエーテル、第4級
アンモニウム塩、無機塩基性物質をはじめ、2−シアノ
アクリレートの硬化促進作用を有する任意の物質が使用
できる。そのうちのいくつかを例示すると次の如くであ
る。
トリエチルアミン、ジエチルアミン、イソプロピルア
ミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、
N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−
トルイジン、N,N−ジメチル−o−トルイジン、ジメチ
ルベンジルアミン、ピリジン、ピコリン、ビニルピリジ
ン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、プロパノ
ールアミン、エチレンジアミン、o−フェニレンジアミ
ン、トリクロルアセトアミド、コハク酸イミド、ホルム
アミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ピペリジン、ピロリン、トリス[1−(2−メチ
ル)アジリジニル]ホスフィンオキサイド、2,4−ルチ
ジン、3,4−ルチジン、6−アミノ−2−ピコリン、4
−ジメチルアミノピリジン、2−アミノピリジン、1−
ビニルイミダゾール、4−ビニルピリジンなど。
本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の第1の態
様は、破壊可能な容器(1)に2−シアノアクリレート
系瞬間接着剤(2)を封入した態様であり、2−シアノ
アクリレート系瞬間接着剤(2)を用いた点がポイント
となる。
しかしながら、さらに硬化速度を上げるため、次の述
べるような第2〜5の態様を採用することが好ましい。
本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の第2の態
様は、破壊可能な容易(11)内に破壊可能な容器(12)
が内挿され、容器(12)内には2−シアノアクリレート
系瞬間接着剤(2)およびその硬化促進剤(3)のうち
の一方を封入し、容器(11)内の容器(12)以外の部分
には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)および
その硬化促進剤(3)のうちの他方を封入してなるもの
である。
本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の第3の態
様は、破壊可能な容器(11),(12)を連設し、その片
方には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)、他
方にはその硬化促進剤(3)を封入してなるものであ
る。「連設」とは、容器(11),(12)を長さ方向に連
結する場合、容器(11),(12)を抱き合わせ状に連結
する場合、容器内を複数の室に分割する場合を含む概念
である。
本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の第4の態
様は、破壊可能な容器(11),(12)を独立に設け、そ
の片方には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
(2)、他方には硬化促進剤(3)を封入してなるもの
である。
本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の第5の態
様は、破壊可能な容器(1)に2−シアノアクリレート
系瞬間接着剤(2)を封入すると共に、前記容器(1)
の外面に前記瞬間接着剤(2)の硬化促進剤(3)を塗
布してなるものである。容器(1)が破壊すると、封入
されていた2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)
が流出して、破片となった容器(1)に付着している硬
化促進剤(3)と接触するので、迅速な硬化が可能とな
る。
先に述べたように、破壊した容器(1),(11),
(12)は骨材の役割を果たすが、さらにアンカーボルト
取り付け時の充填効果を上げるため、2−シアノアクリ
レート系瞬間接着剤(2)に骨材または充填剤を配合し
ておくこともできる。この骨材または充填剤は、硬化促
進剤(3)の側に配合しておくこともでき、2−シアノ
アクリレート系瞬間接着剤(2)と硬化促進剤(3)の
双方に配合しておくこともできる。また、容器内に2−
シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)や硬化促進剤
(3)とは分離して骨材や充填剤を封入しておいてもよ
く、あるいは骨材や充填剤を2−シアノアクリレート系
瞬間接着剤(2)または/および硬化促進剤(3)側に
配合しておくと共に、これらとは分離して容器内に封入
しておいてもよい。
このような骨材としては、たとえば、けい砂、砕石、
砂、ガラス破砕物、ガラス繊維などがあげられる。充填
剤としては、たとえば、種々の無機質または有機質の充
填剤が用いられる。
作用 本発明の固着用カプセル体を用いてのアンカーボルト
の固着は、次の手順で行われる。
まず、鉄筋コンクリート等の構造物や岩盤などの母材
にドリルで穿孔を行い、容器(1),(11),(12)や
アンカーボルトの外径よりも幾分大きめの径の孔を設け
る。
ついでその孔内にエアを吹き付けて穿孔の際に生じた
母材の破砕粉を吹き飛ばし、この際、必要に応じて孔内
にワイヤブラシを挿入して孔壁を研削し、エアを吹き付
ける操作を必要回数行う。
次に孔内に本発明のカプセル体を挿入し、ついでその
背後から、ハンマードリルなどに取り付けたアンカーボ
ルトを回転挿入するか、アンカーボルトをハンマーで打
ち込む。
この操作により容器(1),(11),(12)が破壊さ
れ、流出した2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
(2)が孔内とアンカーボルトの空隙を埋め、強固な固
着力を発揮する。硬化促進剤(3)を併用したときは、
2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)は硬化促進
剤(3)と接触して迅速に硬化する。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 第1図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の
一例を示した断面図である。
破壊可能な容器(1)の一例としての外径10mm、長さ
50mmの円筒状のガラス容器に、安定剤としての微量のハ
イドロキノンと亜硫酸ガスを含む2−エチル シアノア
クリレートを主剤とし、増粘剤としてポリメチルアクリ
レートを添加した2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
(2)を注入した後、ポリプロピレン製の栓(4)を嵌
合した。
これにより、目的とするカプセル体が作製された。
鉄筋コンクリートにドリルで外径10.5mm、深さ130mm
の孔をあけ、この中にカプセル体を挿入した後、外径10
mm、長さ300mmのネジ切りしたアンカーボルトをハンマ
ーにより打ち込んだ。
外温が約20℃の場合、7分経過後にはアンカーボルト
が固着した。24時間経過後にアンカーボルトを引き抜き
強度の測定に供したところ、アンカーボルトは破断し
た。この鉄筋コンクリートのアンカーボルト設置部を切
断して観察したところ、瞬間接着剤(2)硬化部に容器
(1)の破片が骨材として分散していることが確認され
た。
実施例2 第2図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の
他の一例を示した断面図である。
破壊可能な容器(11)の一例としてのガラスアンプル
に2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)を深さ30
mmにまで注入すると共に、硬化促進剤(3)の一例とし
てのN,N−ジメチル−p−トルイジンを封入した長さ20m
mの細径のガラスチューブからなる容器(12)をその中
に入れた後、アンプル溶閉器にて容器(1)を溶閉し
た。これにより、目的とするカプセル体が作製された。
以下、実施例1と同様にして鉄筋コンクリートにドリ
ルで孔をあけ、この中にカプセル体を挿入した後、アン
カーボルトをハンマーにより打ち込んだ。
外温が約20℃の場合、5分経過後にはアンカーボルト
が固着した。24時間経過後にアンカーボルトを引き抜き
強度の測定に供したところ、アンカーボルトは破断し
た。
なお上記の実験は外温が約20℃の条件下で行ったが、
外温が約10℃のときでも10分経過後にはアンカーボルト
が固着する。また外温が約0℃のときでも30分経過後に
はアンカーボルトが固着する。
実施例3 第3図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の
さらに他の一例を示した断面図である。
ガラスアンプルからなる容器(11)とガラスアンプル
からなる容器(12)とが底部で連設したものを準備し、
容器(11)には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
(2)を注入して溶閉し、容器(12)には硬化促進剤
(3)の一例としてのN,N−ジメチル−p−トルイジン
を注入して溶閉した。これにより、目的とするカプセル
体が作製された。
実施例4 第4図(イ)は本発明のアンカーボルト固着用カプセ
ル体の別の一例を示した断面図、(ロ)はそのA−A断
面図である。
胴部の断面が半円状であるガラスアンプルからなる容
器(11)と、胴部の断面が半円状であるガラスアンプル
からなる容器(12)とが側部で連設したものを準備し、
容器(11)には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
(2)を注入して溶閉し、容器(12)には硬化促進剤
(3)の一例としてのN,N−ジメチル−p−トルイジン
を注入して溶閉した。これにより、目的とするカプセル
体が作製された。
実施例5 第5図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の
さらに別の一例を示した断面図である。
容器(11)の一例としてのガラスアンプルに2−シア
ノアクリレート系瞬間接着剤(2)を注入して溶閉し
た。また、容器(12)の一例としてのガラスアンプルに
硬化促進剤(3)の一例としてのN,N−ジメチル−p−
トルイジンを注入して溶閉した。これにより、容器(1
1),(12)が独立したカプセル体が作製された。
実施例6 第6図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の
一例を示した断面図である。
容器(1)の一例としてのガラスアンプルに、実施例
1で用いた2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)
を注入した。また容器(1)の外面に硬化促進剤(3)
としての1−ビニルイミダゾールを塗布した。
以下、実施例1と同様にして鉄筋コンクリートにドリ
ルで孔をあけ、この中にカプセル体を挿入した後、アン
カーボルトをハンマーにより打ち込んだ。外温が約20℃
の場合、5分経過後にはアンカーボルトが固着した。24
時間経過後にアンカーボルトを引き抜き強度の測定に供
給したところ、アンカーボルトは破断した。
発明の効果 本発明のカプセル体は、従来の有機系接着主剤と硬化
剤との組み合わせに比し、硬化時間は格段に短かく、外
温の影響が小さく、破壊を容易にするための特別な工夫
(容器の構造やアンカーボルトの先端形状)についても
特別の顧慮を払う必要がない。
また、2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)自
体が単独でも速硬化性を有するので、容器(1),(1
1),(12)の破壊時にたとえ硬化促進剤(3)との接
触状態が不充分であるような事態を生じても一定時間内
には確実に硬化が図られ、天井部等の作業性向上につな
がる。また、多数打設したアンカーボルトのうち固着力
の劣るアンカーボルトが生ずるおそれがなく、信頼性が
高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の一
例を示した断面図である。 第2図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の他
の一例を示した断面図である。 第3図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体のさ
らに他の一例を示した断面図である。 第4図(イ)は本発明のアンカーボルト固着用カプセル
体の別の一例を示した断面図、(ロ)はそのA−A断面
図である。 第5図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体のさ
らに別の一例を示した断面図である。 第6図は本発明のアンカーボルト固着用カプセル体の一
例を示した断面図である。 (1),(11),(12)……破壊可能な容器、 (2)……2−シアノアクリレート系瞬間接着剤、 (3)……硬化促進剤、 (4)……栓
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 20/00 E04B 1/41 503 C09J 4/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】破壊可能な容器(1)に2−シアノアクリ
    レート系瞬間接着剤(2)を封入してなるアンカーボル
    ト固着用カプセル体。
  2. 【請求項2】破壊可能な容器(11)内に破壊可能な容器
    (12)が内挿され、容器(12)内には2−シアノアクリ
    レート系瞬間接着剤(2)およびその硬化促進剤(3)
    のうちの一方を封入し、容器(11)内の容器(12)以外
    の部分には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤(2)
    およびその硬化促進剤(3)のうちの他方を封入してな
    るアンカーボルト固着用カプセル体。
  3. 【請求項3】破壊可能な容器(11),(12)を連設し、
    その片方には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
    (2)、他方にはその硬化促進剤(3)を封入してなる
    アンカーボルト固着用カプセル体。
  4. 【請求項4】破壊可能な容器(11),(12)を独立に設
    け、その片方には2−シアノアクリレート系瞬間接着剤
    (2)、他方にはその硬化促進剤(3)を封入してなる
    アンカーボルト固着用カプセル体。
  5. 【請求項5】破壊可能な容器(1)に2−シアノアクリ
    レート系瞬間接着剤(2)を封入すると共に、前記容器
    (1)の外面に前記瞬間接着剤(2)の硬化促進剤
    (3)を塗布してなるアンカーボルト固着用カプセル
    体。
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