JP2772296B2 - モジュール式壁近接リクライニングチェア及びその組立方法 - Google Patents

モジュール式壁近接リクライニングチェア及びその組立方法

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JP2772296B2 JP6502471A JP50247193A JP2772296B2 JP 2772296 B2 JP2772296 B2 JP 2772296B2 JP 6502471 A JP6502471 A JP 6502471A JP 50247193 A JP50247193 A JP 50247193A JP 2772296 B2 JP2772296 B2 JP 2772296B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、一般的にはリクライニングチェアに係り、
特に、予め組立てられたモジュール式部品を用いて改良
「壁近接(wall proximity)」リクライニングチェア
(壁の近くでもリクライニングできる椅子、ソファ等)
を組立てる方法に関する。
伝統的に、リクライニングチェアは、前もって作られ
たチェアフレームと固定ベースアセンブリとの間に相互
連結されるアクチュエーションメカニズムを有してい
る。典型的なアクチュエーションメカニズムは、伸展可
能なレッグレストアセンブリの駆動やそれに付随するチ
ェアフレームの傾倒、並びに、シートアセンブリの独立
したリクライニング動作等の種々の快適化機能を提供す
るために操作可能な種々の機械的なリンクの組合せから
成る。「壁近接」リクライニングチェアの場合、全リク
ライニング動作においてアクチュエーションメカニズム
は、リクライニング可能なシートアセンブリとその近傍
の固定構造(例えば、壁面やテーブル等)との間にほぼ
一定の隙間を維持するように作動しなければならない。
一般に、アクチュエーションメカニズムは、「壁近接」
リクライニング動作の間、固定ベースアセンブリに対し
て全チェアフレームを長手方向に動かすためのトラック
機構を備えている。この長手方向の動作により、シート
バック(背もたれ部)はチェアフレームに対して後方に
角度運動することができる。
従来のアクチュエーションメカニズムは比較的複雑で
あるので、種々の機械的リンクを独立した(stand−alo
ne)メカニズムフレームアセンブリの中へ組み込むこと
は、家具産業においてはよく行われることである。前も
って作られたU字状のチェアフレームは、「U」の開い
た部分がチェアの前部に対応するように、メカニズムフ
レームの周りにボルトで留められることが多い。したが
って、予め製造されたチェアフレーム内にメカニズムフ
レームを位置させるリクライニングチェアは、「フレー
ム内フレーム(frame within a frame)」構造を有する
と一般に言われる。そのため、ほとんどの家具製造者
は、メカニズムフレームアセンブリが取り付けられるま
では、前もって作られたチェアフレームの外表面の詰め
もの及び外装(uphoustery)を施さない(カバー部材を
設けない)。不幸にも、外装を施こす工程は、多くの場
合、重くて扱いにくい前もって作られたチェアフレーム
を手作業で非常に多くの労働力を用いて動かさねばなら
ないので、非常に能率が悪く費用のかかるものである。
従来のアクチュエーションメカニズムを備えるリクラ
イニングチェアが有するもう一つの欠点は、外装を施し
た部品同士の間で比較的大きな摩擦抵抗が生ずることで
ある。「直立」位置と「傾斜」位置との間でシートアセ
ンブリをスムースに動かすためには、この摩擦抵抗より
大きな力が必要である。よって、軽量の人が座る場合、
アクチュエータレバーを引くことに加え、意識的にてこ
作用によるスラスト力を発生させなければレッグレスト
アセンブリを完全に進展させたり、シートアセンブリを
傾斜位置に動かすことはできない。さらに、シート部材
と傾斜後のシートバックとの間のインクルーデッドアン
グ(included angle)が比較的大きいために、着座者に
とってはシートアセンブリを完全傾斜位置から直立位置
に戻すこともしばしば困難なことがある。したがって、
着座者は、傾斜されているシートアセンブリを完全直立
位置に戻すためには、かなり大きなてこ力を意識的に発
生させなければならない。また、多くの従来のリクライ
ニングチェア装置では、着座者がシートアセンブリを完
全直立位置に戻すまでは、レッグレストアセンブリを伸
展もしくは上昇位置から「引込」位置へ引込むことがで
きない。同様に、幾つかのリクライニングチェアでは、
リクライニング動作の全範囲においてレッグレストアセ
ンブリを独立作動させることはできない。
多くの従来のリクライニングチェアは満足いく動作を
行うが、家具製造業者は、着座者に対する快適さを向上
させ、構造上の安定性・信頼性(soundness)及び操作
の滑らかさを向上させ、さらにシステムの構造を簡素化
するための改良フレーム及び改良アクチュエーションメ
カニズムを開発しようと絶えず努力している。そのよう
な改良アクチュエーションメカニズム等の開発は「壁近
接」リクライニングチェアにとっては特に重要である。
なぜなら、「壁近接」リクライニングチェアのアクチュ
エーションメカニズムはその性質上より複雑になってし
まうからである。より詳しくは、固定構造(物)に対し
てシートバックを後方リクライニング動作させるために
はアクチュエーションメカニズムが複雑な構成を有する
ようになるからである(従来の技術では)。さらに、効
率向上及び製品品質改善を促進しながらコスト削減が可
能な製造・組み立て技術を開発したいという要望もあ
る。
発明の開示 本発明は、リクライニングチェアの製造、組み立て及
び外装取付作業等に関連して生ずる従来の問題点を解決
するために考案された壁近接タイプのリクライニング式
家具の組立方法を開示するものである。これに関連する
目的として、本発明は、着座者に対しより良い操作性及
び快適さを提供すると共に、リクライニングチェア全体
の複雑さ、重量及びコストを大幅に減じ、容易に、能率
的にそして堅固に組み立てられる壁近接タイプのリクラ
イニングチェア(例えば、椅子、ソファ、ラブシート
等)を開示する。
本発明の他の目的は、シート部材に対してシートバッ
クが選択的且つ独立的にリクライニング動作することが
できるように構成されると共に、レッグレストアセンブ
リの作動・駆動(伸展及び収縮)を可能にし、さらに、
固定基部に対してチェアフレームが同時傾倒すること
(tilting)ができるように構成されたアクチュエーシ
ョンメカニズムを提供することにある。さらに、本発明
のアクチュエーションメカニズムは、シートバックとそ
の近傍の固定構造との間にほぼ一定の隙間を維持すべ
く、シートアセンブリのリクライニング動作中にチェア
フレームに並進運動(translational movement)を生じ
させる手段としても作用する。このような動きは、「壁
近接」リクライニング動作と称される。よって、本発明
のアクチュエーションメカニズムは壁近接リクライニン
グ/チルトチェア(reclining/tilt chair)に一体化さ
れ(組込まれ)、着座者の体重移動により得られる最小
の力が、「直立」位置と壁近接「リクライニング」位置
との間でシートアセンブリを動かすための主要手段とし
て利用される。
本発明の他の目的は、アクチュエーションメカニズム
の操作をより滑らかにするために、着座者が発生しなけ
ればならない力(入力)を減らすことにある。これに関
連し、改良アクチュエーションメカニズムの構成は、よ
り容易で滑らかなアクチュエーション(動作)を促進す
べく摩擦損失を大幅に減ずるよう最適設計されたメカニ
カルリンクと駆動用部品とを組み込むために、かなり簡
略化されている。さらに、種々の操作リンクは、従来の
メカニズムフレームアセンブリを用いることなくアクチ
ュエーションメカニズムの「プリアセンブリ(前もって
組立てておくこと)」を可能にするように構成される。
本発明の他の目的は、構造上堅固で、組み立て易く、
且つ、チェアアームの側方向のすなわち「側(横)方向
への」変形を減ずることができる、簡素な構成の「ノッ
クダウン式」フレーム構造を抵抗することにある。本発
明のリクライニングチェアは統合化、即ち「ノックダウ
ン式の」構成を有するので、本発明の製造及び組み立て
技術を容易に適用できる。したがって、高品質家具を生
産することができると共に、生産効率向上及びコスト節
減を効果的に達成できる。概して、本発明の壁近接リク
ライニングチェアの構成は、予め組み立てられたアクチ
ュエーションメカニズムが、予め外装の施されたフレー
ム構成部品から分離され得ないものである(上記外装の
施されたフレーム構成部品は、組み立てられると、「箱
型」のチェアフレームを区画形成するように強固に相互
連結される。このとき、上記予め組み立てられたアクチ
ュエーションメカニズムは、上記「箱型」フレームから
一体的に吊下げられる)。このように、分離した別個の
メカニズムフレームアセンブリ内にアクチュエーション
メカニズムを支持するという従来の構成は、もはや必要
でない。上記予め組み立てられたアクチュエーションメ
カニズムは、左右の詰めもの及び外装の施されたサイド
フレームアセンブリの間に夫々直接支持されるドライブ
ロッド及び前部サポートシャフトを有す。したがって、
予め詰めもの及び外装の施された別個のフレーム構成部
品の各々に対して、アクチュエーションメカニズムを非
常に正確に配置・整列すること(アライメントさせるこ
と)が可能である。さらに、前部及び後部クロスレール
アセンブリが、上記左右のサイドフレームアセンブリを
相互に連結し、「ユニット化され」非常に堅固な箱型チ
ェアフレーム若しくはボディを区画形成し、その中に吊
されるアクチュエーションメカニズムの幅方向の屈曲・
たわみ及びサイドフレームアセンブリ自身の幅方向の屈
曲・たわみを阻止する。本明細書には、本発明のモジュ
ール式壁近接リクライニングチェアの構造上及び機能上
の利点だけでなく、予め詰物・外装の施されたフレーム
構成部品内に、一体化された構成部品として予め組み立
てられたアクチュエーションメカニズムを組み入れる新
規な方法が開示されている。
本発明の好適な態様では、本発明の壁近接リクライニ
ングチェアは「3ウエイ」アクチュエーションメカニズ
ムを有している。この「3ウエイ」アクチュエーション
メカニズムは、独立的にシートバックをシート部材に対
して壁近接状態で「リクライニング」することができる
か、あるいは、レッグレストアセンブリを「引込」位置
と「伸展」位置との間で動かすことができる。さらに、
レッグレストアセンブリを「引込」位置から「伸展」位
置へ動かすのに伴い、チェアフレーム全体をほぼ同時に
「非傾倒(non−tilting)」位置から「傾倒」位置へ傾
倒させるためにリンク手段が設けられている。加えて、
レッグレストアセンブリの操作位置がその完全引込位置
と完全伸展位置の間のどこにあるかに拘わらず、シート
バックをシート部材に対して独立に全範囲で「壁近接」
リクライニング動作させることができる。この「壁近
接」リクライニング動作により、チェアフレームがほぼ
同時に水平移動すると共に傾倒動作を行う。したがっ
て、シートバックのリクライニング動作によるチェアフ
レームの傾倒と、レッグレストアセンブリの動きによる
傾倒は、その本質上、自動的で、独立的で、累積的(cu
mulative)である。また、チェアフレームの(並進)移
動(translational movement)は、壁近接リクライニン
グ動作の間、シートバックとこれの近傍の固定構造との
間にほぼ一定の隙間(即ち、近接状態)を保つのに有効
である(寄与する)。
本発明のその他の目的、利点(効果)及び特徴は、添
付図面と共に考慮される以下の説明(実施例)および請
求の範囲から理解されるであろう。
図面の簡単な説明 図1Aから図1Dは、種々の操作位置における例示的壁近
接リクライニング/チルトチェアの斜視図であり、この
チェアの「モジュール式の」構成部品が本発明の技術思
想に従って製作され組み立てられた状態を示している。
図2は、図1に示された壁近接リクライニング/チル
トチェアの展開斜視図であり、詰めもの,外装,スプリ
ングその他の部品が、予め組立てられた構成部品から取
外された状態を示しており、改良アクチュエーションメ
カニズムと各部品との一体化及び相互依存関係を図示し
ている。
図2Aは、図2に示したリクライニング/チルトチェア
に似た壁近接リクライニング/チルトシートユニットに
用いることができるサイドフレームアセンブリ(変形
例)を示している。
図3は、図2に示されたアクチュエーションメカニズ
ムの拡大斜視図を示している。
図4は、図3のアクチュエーションメカニズムの平面
図である。
図5は、「レッグレスト伸展/傾倒」位置にある壁近
接リクライニング/チルトチェアの断面図である。
図6Aと図6Bは、図2に示した左側ベアリングリンクア
センブリの拡大平面図と側面図である。
図7Aから図7Hは、図1及び図2の壁近接リクライニン
グ/チルトチェアを組立てるための好適な方法を示す種
々の斜視図である。
発明(実施例)の詳細な説明 本発明の思想によれば、一人及び複数人数用の家具
(すなわち、チェア及びソファあるいはラブシート(二
人掛けのソファ))に使用される改良アクチュエーショ
ンメカニズムが開示される。さらに、本発明は、壁近接
リクライニング式チェア等の予め組み立てられ「統合さ
れた」構成部品としての改良アクチュエーションメカニ
ズムを組み立てる方法にも関する。後に説明されるよう
に、予め組み立てられたアクチュエーションメカニズム
は、3つの「固定」ピボットポイント配置(構成)で、
予め詰物・外装の施されたボックス状のフレーム構成部
品から吊される。したがって、かなり効率的な製造及び
組み立て工程を採用することができると共に、正確な機
械的アライメント(整列)及び優れた構造上の剛性を持
たせることができる。
本実施例においては、上記チェアは、壁近接リクライ
ナとチルトチェアの組合せとして描かれており、以下の
説明においては壁近接リクライニング/チルトチェア10
と称される。このリクライニング/チルトチェア10は、
モジュール式シートユニットとして素早く且つ簡単にモ
ジュール式に組み立てることができる予め組み立てられ
たアクチュエーションメカニズム12と種々の詰物・外装
の施されたフレーム構成部品とから成る。このような
「モジュール式」構造によれば、詰物・外装取付の際に
重くて厄介な「一体化」チェアフレームを取扱う必要が
ないので、従来の家具製造及び組立技術に比べて大きな
進歩が提供される。そのため、アクチュエーションメカ
ニズム12へのモジュール方式による組み立ての前に、各
フレーム構成部品もしくはフレームサブアセンブリに詰
物及び外装を施すことができる。したがって、チェア全
体のシステム品質及び生産効率だけでなく、個々の構成
部品の品質をも向上することができる。さらに、本発明
のアクチュエーションメカニズム12は比較的コンパクト
であるので、別個の詰物・外装の施されたクッション
(loose upholstered cushion)の使用が可能である。
別個のクッションを使用できるということは、種々のス
タイル・様式のチェア、ソファあるいは二人掛けのソフ
ァ家具を市場へ出すことにおいて大きな(重要な)特徴
である。
次に、リクライニング/チルトチェア10の種々の予め
詰物・外装の施されたボックス状フレーム構成部品から
操作可能に吊された状態に示されたアクチュエーション
メカニズム12の機能上及び構造上の特徴を添付図面に基
づいて説明する。図1Aは、着座者が通常の着座ができる
完全「直立/非傾倒」位置にあるシートアセンブリ14を
有する例示的な壁近接リクライニング/チルトチェア10
を示している。図1Aでは、レッグレストアセンブリ16は
「収納」位置にある。図1Bは、「直立/傾倒」位置にあ
るリクライニング/チルトチェア10を図示しているが、
レッグレストアセンブリ16が「伸展」位置に延ばされて
いる。図1Cに示されるように、シートアセンブリ14は、
シート部材20に対して壁近接「傾斜(リクライニン
グ)」位置に示されたシートバック18を有し、レッグレ
ストアセンブリ16がその収納すなわち「しまい込まれ
た」位置にある状態を示している。公知の如く、着座者
によりシートバック18に故意に圧力が加えられると、シ
ートアセンブリ14のリクライニング動作が行われる。こ
の際、シート部材20とシートバック18との間にインクル
ーデッドアングルが大きくなる間、座席の快適さを維持
するために、シートスイング(swing)メカニズムがシ
ート部材20を前方且つ上方へ動かす。また、チェアフレ
ーム21全体は、固定ベース(基部)アセンブリ22に対し
て並進移動できるように支持されている。従って、シー
トアセンブリ14が「傾斜」位置に動くと、チェアフレー
ム21が前方へ動き、シートバック18とこれの近傍の壁面
との間の相対一定隙間(即ち、壁近接状態)を維持す
る。さらに、ベースアセンブリ22上でチェアフレーム21
が前方並進移動すると、チェアフレーム21が後方へ「傾
斜」する。よって、シートアセンブリ14のリクライニン
グ動作によるチェアフレーム21の傾倒動作は、レッグレ
ストアセンブリ16の伸展位置への移動により引起こされ
る傾倒動作から独立しており且つ上記傾倒動作に対して
累積的である。その後、上記チェア10は、シートアセン
ブリ14に後方圧力を故意にかけることにより、あるい
は、より簡単には、シートバック18から圧力を除去する
よう着座者が前方に傾くなら、容易に図1Aに示した「直
立/非傾倒」位置に戻され得る。最後に、図1Dには、壁
近接「傾斜/傾倒(リクライニング/チルト)」位置に
ある上記チェア10のシートアセンブリ14が示されてお
り、レッグレストアセンブリ16は「伸展」位置に延ばさ
れた状態で描かれている。
次に、本発明の構成上の主要な特徴に従って、リクラ
イニング/チルトチェア10内にアクチュエーションメカ
ニズム12を操作可能に吊すために設けられた種々の予め
組み立てられた詰物・外装の施されたフレーム構成部品
を詳細に説明する。明確化のために、図2では、比較的
に容易に且つ効率的な方法で素早く且つ堅固に組み立て
ることができるフレーム構成部品構造の相互依存をより
わかり易く図示すべく、詰物・外装(upholstery)、パ
ッド、バネ等が取り除かれた状態で種々の予め組み立て
られたフレーム構成部品が示されている。故に、フレー
ム構成部品の全ては、「オフライン」バッチタイプ方式
(“off−line"batch−type basis)で、必要なブラケ
ット、バネ、パッド、詰物及び外装を備えるようにサブ
アセンブリとして組み立てられるか個別に製造される。
その後、種々の予め組立てられた詰物・外装の施された
フレーム構成部品は、その中に完全にアクチュエーショ
ンメカニズム12を統合・一体化するように組立てられ
る。また、以下の記述(開示内容)は主に壁近接リクラ
イニング/チルトチェア10に関するものであるが、本発
明の新規なモジュール式構造及び組立方法は、壁近接ソ
ファ、ラブシートその他にも容易に組込・適用できるも
のである。
図2乃至5に見られるように、壁近接リクライニング
/チルトチェア10のアクチュエーションメカニズム12
は、左右のサイドフレームアセンブリ24に統合・一体化
され、左右のサイドフレームアセンブリ24から操作可能
に吊されている。サイドフレームアセンブリ24に加え
て、上記リクライニング/チルトチェア10は、前部及び
後部レールアセンブリ26及び28をも備えている。これら
が相互に連結されると、堅固な「箱型(ボックス状)」
のチェアフレームが区画形成される。好ましくは、(構
造上の)フレーム構成部品のほとんど(例えば、サイド
フレームアセンブリ24、前部レールアセンブリ26、後部
レールアセンブリ28、シートフレーム44、シートバック
フレーム46及びレッグレストフレームボード48)は夫
々、バネ,パッド,詰物・外装その他を支持できるよう
に構成され、このことにより、図1Aから図1Dに示された
ものと同様な装飾的且つ流行に合った(stylish)リク
ライニング/チルトチェア10を完成することができる。
より好ましくは、これらフレーム構成部品の各々は、1
つもしくは2つ以上の木製パネル及び/又はレールから
製造される。これらは、適当な締結手段(例えば、ドエ
ル(dowel),ステープル(staple),釘,スクリュー
等)によりしっかりと締結固定される。この場合、重要
な接合部は、金属製補強プレートもしくはブラケット及
び/又は木製コーナブラケットにより通常の手法で補強
されてもよい。上述のように、各フレーム構成部品は個
々に予め組立てられ、その後モジュール式に組立てられ
て壁近接リクライニング/チルトチェア10となる。尚、
各フレーム構成部品の図示例(図示された構造)は単な
る例示である。
さらに図2から図5を参照し続ける。アクチュエーシ
ョンメカニズム12は、ドライブロッド30及び前部サポー
トシャフト32を含むように示される。ドライブロッド30
と前記サポートシャフト32は左右のサイドフレームアセ
ンブリ24から正確に位置付けられ「吊される」よう空間
的に方向づけられる。また、レッグレストアセンブリ16
はアクチュエーションメカニズム12で伸展できるように
支持されている。より明確には、レッグレストアセンブ
リ16は、左右のパンタグラフリンクメカニズム34とバネ
により補助されたトルグメカニズム36とを有す。これら
メカニズムは、ドライブロッド30と前部サポートシャフ
ト32とに連動(協働)して、着座者がレッグレストアセ
ンブリ16を選択的に動かすことを可能にしている。堅固
なクロスブレース(cross−brace)38が、アクチュエー
ションメカニズム12内での構造上の剛性のために、サイ
ドフレームアセンブリ24同士の中央に位置されて、ドラ
イブロッド30とサポートシャフト32との間に固定されて
いる。好ましくはクロスブレース38と一端は、ベアリン
グで支持されるように(回転可能に)ドライブロッド30
上に支持され、その反対側端部は、(適当なネジ付締結
具等により)前部レールアセンブリ26の内面にしっかり
と固定されるブラケット39として構成されている。さら
に、サポートシャフト32は、ドライブロッド30の回転に
伴うサポートシャフト32の回転を阻止するために、スペ
ーサクリップ40を介してクロスブレース38の中間部に固
定される。スペーサクリップ40は、サポートシャフト32
をサイドフレームアセンブリ24に対して位置させる(位
置決めする)役割も有している。好適な構造において
は、ドライブロッド30は、2つのサイドフレームアセン
ブリ24の一方の外装の施された外側部分に隣接して備え
られるハンドル部分42(図1)を有する長い正方形シャ
フトである。このハンドル部分42は、ハンドル部分42の
駆動を便利・容易にすべく、チェア10に着座する人の手
が容易にとどく位置にある。
左右のサイドフレームアセンブリ24は、各々、汎用
(universal)サイドパネル50と水平底部部材54と頂部
部材52とを有する堅固な略長方形のフレーム構成部品と
して製造される。この頂部部材54はチェアアームの役割
をも果す。各サイドフレームアセンブリ24は、床にほぼ
垂直な下部を好ましくは少くとも1つ有する前部ポスト
56をも具備する。さらに、各サイドフレームアセンブリ
24は、前部及び後部ポスト56及び58の各々、並びに頂部
及び底部水平部材54及び52の各々をサイドパネル50に堅
固に固定するために、傾斜した後部ポスト部材58を有す
る。また、サイドパネル50は、自身の中に形成されて整
列した複数の孔60(第1の孔の組)を有する。これら孔
60の大きさはドライブロッド30の両端部を収容できる大
きさである。加えて、スリーブジャーナル62が孔60内に
保持されている。スリーブジャーナル62の大きさはドラ
イブロッド30の回転を可能にする大きさである。よっ
て、整列された孔60は、サイドパネル50内に直接設けら
れた「固定」ピボットあるいはサスペンションポイント
の第1の組を区画形成する。この様に、ドライブロッド
30は、別のリンク通常必要とする従来の「浮遊(フロー
ティング)」タイプのものではなく、固定ピボットを有
するタイプのものである。
サイドパネル50にはサポートシャフト32の両端部を収
容するための整列された孔(第2の孔の組)64が形成さ
れている。上述のように、スペーサクリップ40はサポー
トシャフト32に対して強固なクロスブレース38を積極的
に位置決めして、,サポートシャフト32の所望の向き・
姿勢や横方向位置(side−to−side position)を維持
する。よって、整列した孔64は、サイドパネル50内に直
接位置し、第2の「固定」ピボットあるいはサスペンシ
ョンポイントの組を区画形成する。整列した第1及び第
2の孔60及び64の組がそれぞれサイドパネル50上に所定
の配置・姿勢で設けられているので、左右のサイドパネ
ル50の全ての重要な孔位置は、一回の操作でドリル加工
され得ることは明らかである。ゆえに、アクチュエーシ
ョンメカニズム12を予め組み立てておくことは、上記チ
ェア10の「最終」組み立てを容易にすることにつなが
る。なぜならば、ドライブロッド30及びサポートシャフ
ト32の各々が、整列された孔60及び64中に収容されるよ
うに方向づけられているからである。部材52,54,56及び
58が取り付けられ、スリーブジャーナル62が整列した孔
60に取り付けられ、Tナットが孔79に挿入される(後
述)まで、サイドパネル50は「左」あるいは「右」には
成らない。このように、汎用構成部品としてサイドパネ
ル50を製造することによって、整列した孔60及び64の位
置決め精度が大いに高められる。
図2に示された展開斜視図を参照すると、前部レール
アセンブリ26と後部レールアセンブリ28をサイドフレー
ムアセンブリ24にしっかりと取付けて、強固な「箱状」
チェアフレーム内にアクチュエーションメカニズム12を
一体的に吊るす手段が示されている。より詳しくは、後
部レールアセンブリ28は横方向に延びるクロスメンバ70
と左右のアングルブラケット72とからなる。左右のアン
グルブラケット72はクロスメンバ70の内面に取付けられ
ている。1つもしくは2つ以上の位置決めピンもしくは
ドエルピン(dowel pin)76がクロスメンバ70の両端に
設けれており、これらピン76はサイドパネル50に形成さ
れた対応する位置決め整列孔78の組に挿入可能となって
いる。よって、後部レールアセンブリ28をサイドフレー
ムアセンブリ24に対して適切に位置付けることができ
る。その後、適当な締結具を用いてアングルブラケット
72をしっかりとサイドパネル50に固定すると、後部レー
ルアセンブリ28をサイドパネル50の内面に直接固定す
る。好ましくは、T(字状)ナットがサイドパネル50の
内面に形成された孔79内に保持されて、ネジ付締結具を
収容する。よって、アングルブラケット72を(そして、
その結果後部レールアセンブリ28を)左右のサイドフレ
ームアセンブリ24の間にしっかりと固定することができ
る。典型的には、詰物や外装が施された後部「テールゲ
ート(tailgate)」(図示せず)が後部クロスメンバ70
に取付けられる(stapled)。何故なら、一般に後部ク
ロスメンバ70には詰物や外装が施されていないからであ
る。
前部レールアセンブリ26は、横方向に延びる平面状の
クロスメンバ80とアングルブラケット82とを有してい
る。これらは、横方向の両端部にわずかな隙間をあけて
取付けられている。前部クロスメンバ80は大きな孔84を
複数有している。これら孔84は、レッグレストアセンブ
リ16が伸展・引込を行う間、これら孔84を通ってレッグ
レストパンタグラフリンク34が動くことができる寸法を
有している。また、前部クロスメンバ80は、左右のサイ
ドフレームアセンブリ24の間に組付けられる前に詰物や
外装が施される。アングルブラケット82は孔86を複数有
す。これら孔86はサイドパネル50に形成された孔88に整
列可能である。よって、前部レールアセンブリ26を左右
のサイドフレームアセンブリ24の間にしっかりと取付け
ることができる。好適な構成にあっては、適当なタッピ
ンネジ式の締結具(selftapping threaded fastener)
を用いる。これらタッピンネジはサイドパネル50の外側
から孔88へ挿入される。前部クロスメンバ80は、多くの
従来のリクライニングチェアで用いられる前部フレーム
メンバに比べてかなりの高さを有する。このように大き
な高さを有すると、前部レールアセンブリ26をサイドフ
レームアセンブリ24に接続する面がかなり大きくなる。
組立てられると。このように大きな横方向接続面と箱状
構造により、非常に強固なチェアフレームができる。さ
らに、接続面を大きくしたことによりチェアアームの硬
性を向上することができ、よって、アームに横方向の圧
力が作用する際に生ずるアーム変形は大幅に減少するこ
とができる。
図2及び図5に最も良く示されているように、シート
フレーム44は、サイドフレームアセンブリ24同士の間に
設けられ、サイドフレームアセンブリ24上でリクライニ
ング動作できるように支持されている。より明確には、
シートフレーム44は、前部及び後部クロス部材92及び94
の両端部にそれぞれしっかりと固定される左右のサイド
バー90を有する堅固な長方形の構造体である。アクチュ
エーションメカニズム12のコンパクトな特徴を考慮し
て、シートフレーム44は輪郭を有さず(すなわち「平
ら」であり)、よって、もし必要ならば別個のクッショ
ン(loose cushion)を使用することができる。シート
フレーム44は、シートフレーム44が(「リクライニン
グ」動作の間に)前方へあるいは(「直立」位置への復
帰時に)後方へ移動するかどうかにより、シートフレー
ム44をほぼ水平に移動し且つわずかに上または下に移動
させるためのシートスイングメカニズム96により、サイ
ドフレームアセンブリ24に対して相対運動できるように
支持されている。シートスイングメカニズム96は、左側
及び右側後部スイングリンク100並びに左側及び右側前
部スライドブラケット102を有す。後部スイングリンク1
00は、サイドフレームアセンブリ24の後部ポスト58に沿
ってシートフレーム44の高さをかなり越え垂直に延び
る。各後部スイングリンク100は、長いスイングリンク1
04、サポートブラケット106及びシートブラケット108を
有す。各スイングリンク104の上端部は、チェアアーム5
4のすぐ下でサポートブラケット106に旋回可能(ピボッ
ト可能)に連結され、このサポートブラケット106は対
応するサイドパネル50にしっかりと固定されている。し
たがって、スイングリンク104とサポートブラケット106
との間のピボットポイント(旋回点)110は、サイドパ
ネル50内に直接設けられた第3の「固定」ピボットある
いはサスペンションポイントの組を形成する。
各後部スイングリンク104の下端部は、シートブラケ
ット108の直立ポスト部114まで、ピボットポイント112
の回りに旋回可能になっている。シートブラケット108
は、シートフレーム44の後方端部に比較的近い所で(木
ネジ等により)シートサイドバー90の下面にしっかりと
固定される水平フランジ部分を有する。したがって、シ
ートフレーム44の後部への負荷は、張力負荷としてシー
トブラケット108及びピボット112から後部スイングリン
ク104へ移り、この負荷はピボット110及びサポートブラ
ケット106を介してチェア10のサイドフレームアセンブ
リ24へ伝達される。後部スイングリンク104は、バラン
スのとれたリクライニング動作のために、より大きなて
こ作用力を発生すべく長めに形成されている。ゆえに、
シートフレーム44の後部は、上位ピボット110の上下を
制御された振子のように動く。後部スイングリンク104
の特定の長さやピボットポイント110の位置は、固定詰
物・外装(stationary holstery)に対して摩擦動作を
行うリクライニングシートアセンブリ14の詰物・外装に
よる大きな(増大した)摩擦抵抗を補償・補正するため
に、選択的に変えることができる。これ以上のバランス
の取れた快適さを提供することは必要ないと考えられる
が、シートアセンブリ14のリクライニング動作に対する
抵抗を増加すべく、シートブラケット108と後方固定チ
ェアフレーム構成部品(例えば、位置決めピン117)と
の間に左右の引張りバネ115を設けてもよい。
前述のごとく、シートスイングメカニズム96は、シー
トフレーム44(そして、その結果シート部材20)の前後
動作を案内し制限するために操作可能である前部スライ
ドブラケット102の一対(左右)をも有す。図3及び図
4に最も良く示されているように、前部サポートシャフ
ト32の両端は、シートフレーム44の前端部に比較的近い
所でシートサイドバー90の下面にしっかりと固定(木ネ
ジ等により)される水平フランジ118を有する左右のス
ライドブラケット102に形成されたロストモーション
(空動作)スロット116を通って延びている。さらに、
スライドブラケット102は、シートサイドバー93の内側
面に対して保持されるように構成された長い垂直フラン
ジ119をも有す。また、スライドブラケット102は長い垂
直フランジ119を有している。これら垂直フランジ119は
シートサイドバー90の内面に保持される。スロット116
の角度と長さは、「垂直」位置と「リクライニング」位
置との間でシートアセンブリ14を動かすよう着座者が力
を加えるときの、チェアボディ21に対してのシートフレ
ーム44の前後動作の範囲を決める。さらに、サポートシ
ャフト32に対してシートフレーム44が動くときの摩擦力
の大きさを制限するための手段も設けられる。特に、ナ
イロンインサート120は、しっかりと各ロストモーショ
ンスロット116内に保持される。ナイロンインサート120
は、雑音を効果的に弱めるように作用しながら、サポー
トシャフト32に対するシート部材20の前端部の動作への
摩擦抵抗を最小にするように作用する。一対の長いスペ
ーサクリップ122はサポートシャフト32の両端に設けら
れて、ディスク状の座金124をスロット116近傍のナイロ
ンインサート120の内面に整列させる。また、皿状の座
金124と長いスペーサクリップ122は、シートフレーム44
を横並び状態に整列させる。長いスペーサクリップ122
はサポートシャフト32上にパンタグラフのレッグレスト
リンク34をしっかりと位置付けて保持する役割も有して
いる。ゆえに、スライドブラケット102、ナイロンイン
サート120、皿状の座金124及び長いスペーサクリップ12
2は、サポートシャフト32に予め組み付けられる。
再び図2を参照すると、シートバック18は、堅固な比
較的長方形状のアセンブリでありシートバックフレーム
46を含むように描かれている。シートバックフレーム46
は、左右サイドメンバ126,126及び上下クロスピース12
8、130を有す。シートバックフレーム46は、サイド部材
126上の適当な位置に固定されたスライドブラケット132
によって、後部スイングリンク104の上部に着脱自在に
取り付けられることができる。このタイプの取り付けの
ためのスライドブラケット132の好ましい構造が、本出
願人に譲渡された米国特許出願第07/816,849号(1992年
1月2日出願。発明の名称「取外し可能な椅子バックブ
ラケット」)に示され説明されている。一般に、スライ
ドブラケット132は、内部トラックを形成するために溝
状(チャネル状)を呈しており、この内部トラックの中
に後部スイングリンク104が摺動可能に収容される。ス
ライドブラケット132が後部スイングリンク104に取り付
けられると、シートバック18は、事実上、ピボットポイ
ント110の上方に延びる後部スイングリンク104の延長部
となる。したがって、シートバック18は、後部スイング
リンク104の回転動作を比較的簡単に引き起こすべく、
ピボットポイント110の回りに旋回することができる。
可動(動いている)後部スイングリンク104の主な役割
は、着座者がシートアセンブリ14上(内)で後方に傾く
とき、ピボットポイント110の位置(level)より上のシ
ートバックフレーム44に圧力を加えることである。下記
の記載からわかるように、この動作によって、シートバ
ックフレーム44は後方にピボット運動する。その結果、
後部スイングリンク104が前方にスイング(旋回して)
して、ベースアセンブリ22上の湾曲トラック136内で、
左右の車輪付ベアリングリンクアセンブリ134の前方ロ
ーリング運動が引起こされる。ベアリングリンクアセン
ブリ134がチェアフレーム21に取付けられているので、
このような動きによって、チェアフレーム21は前方へ動
き、ベースアセンブリ22上に(で)傾倒する。
図2及び図5に最も良き示されているように、レッグ
レストアセンブリ16は、完成した壁近接リクライニング
/チルトチェア10が図1A乃至図1Dに見られるようなもの
に成るよう、パッドの取付けや詰物・外装を施す外面を
有するフレームボード48を有している。フレームボード
48は、同一の左右のパンタグラフリンク34により支持さ
れ動かされる。このパンタグラフリンク34は、パンタグ
ラフリンク34が、サポートシャフト32によって形成され
る第2の「固定」サスペンションポイントの組の回りに
操作可能に吊されているという点を除き、本出願人に譲
渡された米国特許第3,096,121号の図3に示されたもの
に機能及び構造においてほぼ同一である。レッグレスト
アセンブリ16の上記サスペンション(吊設)構造は、米
国特許出願第07/819,784号に開示されている。この米国
特許出願の内容は、本明細書に記載されたものとする。
レッグレストアセンブリ16の伸展動作は、ハンドル42を
介してドライブロッド30が十分な角度回転すると、左側
及び右側パンタグラフリンク34の双方に対して同時進行
する。このように、フレームボード48は、その「しまい
込まれた」垂直位置と「伸展」水平位置との間で移動可
能である。
図示実施例ではラチェットタイプのディテント(dete
nt)機構がドラブロット30とサポートシャフト32を相互
連結して、レッグレストアセンブリ16が種々の中間ロッ
ク位置をとることができるようにしている。ラチェット
機構140は、短いリンク142を有している。ラチェット機
構140は短いリンク142を有している。この短いリンク14
2の第一端は、サポートシャフト32に取り付けられてい
る。図3及び図4に最も良く示されているように、スペ
ーサクリップ122は、左側(左サイド)ブラケット102
と、左パンタグラフリンク34と、短いリンク142との、
サポートシャフト32上での間隔を適切に保つ。短いリン
ク142の下端は傾斜リンク144の第一端にピボット可能に
連結されている。傾斜リンク144の他端はセクタ状(扇
状)プレート部材146収容すべく二又に分岐されてい
る。上記プレート部材146は四角形の孔によってドライ
ブロッド30に取付けられ、ドライブロッド30と共に回転
する。ラチェットプレート146の外周部には特別形状の
窪み148が複数形成されている。これら窪み148は、二又
部分に取けられたフローティングディテントピン149と
協働するラチェット手段として作動する。上記ディテン
トピン149は、上記プレート部材146と傾斜リンク144の
間でピボットピン152に取付けられた(anchored)テン
ションスプリング150によって上記窪み148内に強制(付
勢)される。ドライブロッド30が回転してレッグレスト
アッセンブリ16を動かすと、上記プレート部材146も回
転し、その結果、異なる窪み148をディテントピンに係
合させる(どの窪み148が係合するかは、ドライブロッ
ドの回転及び上昇の度合いによる)。ディテントピンが
窪み148の1つに対して付勢ロックされると、レッグレ
ストアセンブリ16はラチェット機構140により(よる)
不注意の(意図的でない)角度運動(回転運動)に対し
て、上昇位置に従順に(yieldably)ロックされる。ま
たレッグレストアセンブリ16は、レッグレストアセンブ
リ16を完全に伸展させなければ、その中間位置から引込
(しまい込み)位置に戻すことができない。その後、ハ
ンドル42を反対方向に回転すると、パンタグラフリンク
32は「しまい込み」位置に戻る。
本発明の他の特徴によれば、左右のプッシュリンク機
構158が設けられている。これらプッシュリンク機構158
はシートスイング機構96と協働して、ベアリングリンク
アセンブリ134の(そして、その結果、チェアフレーム2
1の)前後方向の並進連動(translational movement)
を引起こす。並進運動はベースアセンブリ22に対しての
ものであり、着座者がシートバック18にかける圧力に応
じて(応答して)生ずるものである。一般に、プッシュ
リンク機構158はベースアセンブリ22の前部クロスバー1
54とシートフレーム44の前部との間に相互連結される。
より詳しくは、ベースブラケット160はベースアセンブ
リ22の前部クロス部材154から垂直に延びるように固定
されている。よって、下部プッシュリンク162の第1端
は、ピボット164においてベースブラケット160の上端に
ピボット可能に接続されている。下部プッシュリンク16
2の他端はピボット168においてドライブロッドスイング
リンク170の第1端にピボット可能に接続されている。
ドライブロッドスイングリンク170はドライブロッド30
に回転可能に取り付けられている。ドライブロッドスイ
ングロッド170の他端はピボット172においてオフセット
上部プルリンク(pull link)174の下端にピボット可能
に接続されている。また、上記リンク174の上端はピボ
ット176の所で、シートフレーム44のサイドバー90に取
り付けられた夫々の前部スライドブラケット102にピボ
ット可能に取付けられている。好ましくは、ドライブロ
ッドスイングリンク170は孔を有し、この孔にスペーサ
スリーブ178が設けられている。また、この孔は四角形
のドライブロッド30に、同心的(同一中心軸を有するよ
うに)に支持されている。したがって、四角形のドライ
ブロッド30は、ドライブロッドスイングリンク170と上
部プルリンク174の長手方向の位置を固定する。しか
し、ドライブロッド30はこれらの角度運動(回転運動)
とは独立して作動する。よって着座者からの圧力によっ
てシートアセンブリ14が直立位置とリクライニング位置
との間を動くと、プッシュリンク機構158は、湾曲トラ
ック136内におけるベアリングリンクアセンブリ134の動
きを介して、それに対応するチェアフレーム21の前後並
進運動を引起こす。さらに、トラック136が少し湾曲し
ているのでチェアフレーム21は、チェアフレーム21の前
方への並進運動に伴い、床に対して後方に傾倒する。
明確化のために、「傾倒(tilt)」という表現は、ベ
ースアセンブリ22に対するチェアフレーム21の(そし
て、結果として、シートアセンブリ14の)水平軸回りの
角度(回転)運動を意味する。このような「傾倒」動作
は、着座者によるアクチュエーションレバー42の選択的
回転によって引起こされるレックレストパンタグフリン
ク34の伸展動作及び/またはシートアセンブリ14のリク
ライニング動作とほぼ同時に起こる。壁近接「リクライ
ニング」とは、一般に、チェアフレーム21に対するシー
トアセンブリ14の角度運動と、ベース22に対するチェア
フレーム21の並進運動とが同時に生じて、シートバック
18とこれの近傍の構造物(すなわち、壁面)との間に比
較的一定な隙間を維持することを意味する。また、本発
明によれば、着座者は、直立位置と完全リクライニング
位置との間の全リクライニング動作範囲において、実質
的に任意のリクライニング位置を選択して保持すること
ができる。
次に図3〜図6を参照して、アクチュエーションメカ
ニズム12の主要部品の説明をする。これら主要部品によ
って、上述の傾倒動作を行うことができる。上述のよう
に、アクチュエーションメカニズム12は左右の車輪付ベ
アリングリンクアセンブリ134を有し、これらベアリン
グリンクアセンブリ134は、ベースアセンブリ22の湾曲
トラック136に対して並進前後運動できるようにチェア
フレーム21を可動支持している。また、チェアフレーム
21の前後運動に伴い、チェアフレーム21の傾倒動作とシ
ートアセンブリ14のリクライニング動作がほぼ同じに起
きる。また、車輪付ベアリングリンクアセンブリ134は
左右のチルトリンク(tilt link)機構182に連結され
て、チェアフレーム21の独立傾倒動作を引起こす。この
独立傾倒動作はドライブロッド30の回転によりレッグレ
ストアセンブリ16が駆動されるのに伴って生ずる。例え
ば、ディテント機構140によってレッグレストアセンブ
リ16を中間位置に持上げると、チルトリンク機構182は
それに比例した量の傾倒動作のみを行う。
左右のベアリングリンクアセンブリ134は互いにミラ
ーイメージ(mirror image)となる車輪付アセンブリで
あり、夫々、ベースアセンブリ22の左右の湾曲トラック
136内でローリング動作できるように設けられている。
好ましくは、湾曲トラック136の両端はベースアセンブ
リ22の前部及び後部クロスバー154及び156に取付けられ
る。さらに好ましくは、湾曲トラック136は平行関係と
なるように設けられて、後から前へわずかに下方に湾曲
して車輪付ユニットがバランスのとれたローリング動作
を行えるようにする。図6A及び図6Bに最も良く示されて
いるように、各ベアリングリンクアセンブリ134はアン
グルブラケット184を有している。アングルブラケット1
84は木ネジ等によってチェアフレーム21の水平底部部材
52の底部エッジ面に直接固定される。各ベアリングリン
クフランジ184は底部部材52に締結されて、着座面とチ
ェアフレーム21の重量を支持する(締結部材に剪断力を
かけないように)。アングルブラケット184はベアリン
グリンク部材188に接続された下方に延びるフランジ186
を有している。ベアリングリンク部材188は前部車輪付
ローリングユニット190を有している。このローリング
ユニット190はトラック136内にローリング(転動)可能
に位置される。このようにはせず、前部車輪付ローリン
グユニット190を下部取付孔191に取付けて、直立位置の
ときはチェアフレーム21を少し後方に傾倒するようにし
てもよい。ベアリングリンク188の上部後方端部は少な
くとも1つの長いスロット194を有する直角アングルフ
ランジ192を有している。このスロット194はベアリング
リンク188をアングルブラケット196(図5)に取付ける
ためのものである。アングルブラケット196はサイドパ
ネル50の内側垂直面に取付けられる。アングルブラケッ
ト196は水平フランジ198を有し、この水平フランジ198
には一連の整列孔(図示せず)が形成されている。した
がって、ベアリングリンクフランジ192の長いスロット1
94とアングルブラケット196に形成された孔によって、
ベアリングリンクアセンブリ134を選択的に横方向(幅
方向)に調節することができる。よって、ベースアセン
ブリ22及び/又はチェアフレーム21の製造(許容)誤差
(tolerance)を補償・補正することができる。ピボッ
トレバー200はピボットポイント202を中心にピボット運
動できるようにベアリングリンク188とアングルブラケ
ット184に接続されている。より詳しくは、ピボットレ
バー200はトラック136内でローリングするように設けら
れた第2後部車輪付ユニット204を有する。ピボットレ
バー200ほ他端はそれぞれ左右のチルト(傾倒)リンク1
82に取付けられている(これらの構成と作用については
後述する)。したがって、着座者の重量と、シートアセ
ンブリ14の重心(湾曲トラック136内に設けられた前部
及び後部車輪付ユニット190及び204の方向・姿勢によっ
て決まる)とによって、ベアリングリンクアセンブリ13
4に対し前方への力がかけられる。この力によって、ア
クチュエーションメカニズム12のスムースな操作を引起
こすのに必要な着座者の力(シートバック18への圧力)
(着座者の力には限界がある)を増大することができ
る。
図6A及び図6Bを参照し続ける。各ベアリングリンクア
センブリ134は、レッグレストアセンブリ16の動きに伴
ない、チェアフレーム21を床に対して「傾倒」させるよ
うにチルトリンク機構182に操作可能に連結されてい
る。一般に、チルトリンク機構182はベアリングリンク
アセンブリ134のピボットレバー200をドライブロッド30
に相互連結する。より詳しくは、ピボットレバー200の
最前端はドライブロッド30の下に位置して、ドライブロ
ッド30の軸とほぼ平行に延びている。また、上記最前端
はピボット210の所でピボット運動可能にJ字形トグル
リンク212の下端に接続されている。このJ字形トグル
リンク212の他端はピボットポイント216の所でピボット
運動可能にコネクタリンク214に接続されている。コネ
クタリンク214はドライブロッド30に取付けられてドラ
イブロッド30と共に角度運動する。好ましくは、コネク
タリンク214はドライブロッド30上に予め組立てられ、
よって、トグルリンク(toggle link)212への(そし
て、その結果、ベアリングリンクアセンブリ134への)
最終的な接続は、チェア10のモジュール式組立の間に行
うことができる。
駆動中にあっては、チルトリンク機構182は、アクチ
ュエーションレバー42が(そして、ドライブロッド30
が)回転して、ピボットレバー200がベアリングリンク1
88に対してピボット動作をするまでは、チェアフレーム
21の傾倒動作を阻止する。より詳しくは、ピボットレバ
ー200はロストモーションスロット(lost motion slo
t)218を有し、このスロット218内でリベット220が動く
ことにより、ピボットレバー200はベアリングリンク188
との間の角度運動の範囲を決定・限定する。リベット22
0はベアリングリンク188を通って延びている。したがっ
て、ドライブロッド30が回転すると、それに相当(対
応)する回転がコネクタリンク214に生じ、この回転に
よりトグルリンク212がピボットレバー200の前端を下方
に動かす。この時点で、チルトリンク機構182の機械的
な利点により、J字形トグルリンク212はドライブロッ
ド30の回り且つ下方で前方に駆動される。よって、ピボ
ットレバー200はピボットポイント202を中心にピボット
動作することができる。その結果、ベアリングリンクア
センブリ134(そして、続いて、チェアフレーム21)が
トラック136に対して傾倒される。また、リベット220は
チェア10にとっての構造的支持部材となるので、ピボッ
トレバー200の整列及び剛性を維持し、後部車輪付ユニ
ット204がトラック136内を直線状に走行することにな
る。したがって、横方向のクロスメンバは設ける必要が
ない。なぜなら、チェアフレーム21の剛性を利用して、
トラック136に対する正しい車輪整列(アライメント)
を維持しているからである。
図3を参照すると、スプリング補助トグルアセンブリ
36の例示的構成が示されている。このトグルアセンブリ
36はレッグレストパンタグラフリンク34と協働して、前
部レールアセンブリ26に対してレッグレストアセンブリ
16のフレームボード48をしっかりと完全引込位置に保持
する。トグルアセンブリ36はまた、バネ力を発生して、
レッグレストアセンブリ16をその伸展もしくは引込位置
のどちらかに向けて付勢する。トグルアセンブリ36は四
角形孔を有するトグルレバー222を備え、トグルレバー2
22は四角形のドライブロッド30にその四角形孔によって
取付けられてドライブロッド30と共に回転する。トグル
レバー222はピボット224においてピボット可能にC字状
トグルリンク226の後方脚部に接続されている。C字状
トグルリンク226は、ドライブロッド30の回りを下方に
延び(湾曲し)且つ、ドライブロッド30の前部の方へ延
びている(湾曲している)。トグルリンク226の前方脚
部は開口部を有し、この開口部にヘリカルコイルスプリ
ング228の一端が取付けられている。このスプリング228
の他端はスプリング接続リンク230に接続される。この
リンク230は円形孔によってサポートシャフト32に回転
可能に(journally)取付けられる。このように、トグ
ルアセンブリ36はアクチュエーションメカニズム12の一
部といて、完全に予め組付けることができる。ドライブ
ロッド30の上のピボット224の位置及びバネ228の作用線
は、レッグレストアセンブリ16が引込位置にあるとき
は、バネ力がレッグレストアセンブリ16を付勢保持する
ものである。レッグレストアセンブリ16が、アクチュエ
ータレバー42の僅かな回転により、またそれによるドラ
イブロッド30の僅かな回転により、最初に伸展されると
き、ピボット224は下方へ動き、サポートシャフト32の
軸とドライブロッド軸との間の想像線の中央を越えて移
動する。一旦ピボット224が中央を越えると(オーバー
センタ位置に達すれば)、リンク226の前部脚部がバネ
接続リンク230及びサポートシャフト32の方へ引かれる
のに伴い、バネ228に作用する張力は、ドライブロッド3
0の回転を補助し、レッグレストアセンブリ16を持ち上
げる。さらに、バネ228は、着座者が必要な駆動角度だ
けハンドル42を旋回するのを補助する。より詳しくは、
スプリング補所トグルアセンブリ36をサポートシャフト
32とドライブロッド30との間に接続すると、バネ力はク
ロスブレース38にほぼ整列する。よって、バネ力による
ドライブロッド30のそり・たわみ・変更(deflection)
dを最小にし、その結果、ハンドルの回転を容易にす
る。同様に、トグルセンブリ36は、ハンドル42の逆回転
によりべよりレッグレストアセンブリ16をそのしまい込
み位置に戻すよう補助する際にも、バネ228のバネ付勢
力を利用する。図示されてはいないが、引張力調節手段
を必要に応じて設けて、スプリング230の引張力を調節
できるようにしてもよい。トグルアセンブリ36のバネ接
続リンク230は長いスペーサクリップ122によってサポー
トシャフト32上に積極的に位置付けられている。よっ
て、トグルアセンブリ36と、パンタグラフリンク34と、
前部スライドブラケット102との間に所望の間隙を維持
することができる。
次に、本発明の思想に従って、種々の「モジュール式
の」予め組立てられたフレーム構成部品及びアクチュエ
ーションメカニズム12をリクライニング/チルトチェア
(reolining/tilt chair)10に組み付けるための新規な
方法についてさらに詳しく説明する。さらに、本発明の
方法(改良方法)によれば、優れた品質と信頼性とを提
供する一方で、システム全体の複雑さと重量とコストと
を大幅に減らすために、簡単で効率的な方法で、予め組
立てられ、また詰物や外装の施された構成部品を順次組
み立てることができる。
図7Aを特に参照すると、予め組み立てられたアクチュ
エーションメカニズム12は、適当な保持具すなわち「ジ
グ」300上に保持されて示されている。ジグ300は、第1
及び第2の整列した切り欠き304及び306の組を各々有す
る一対の、間隔を有して設けられ角度をもって延びるス
テーション302を具備する。図示されるように、第1組
の整列された切り欠き304は、切り欠き304の中にサポー
トシャフト32を保持するために設けられており、一方、
第2組の整列された切り欠き306は、切り欠き306の中に
ドライブロッド30を保持するために設けられている。先
に述べたように、スライドブラケット102、パンタグラ
フリンク34、プッシュリンク機構158、クロスブレース3
8、ラチェット機構140及びトグルアセンブリ36に付随・
関連する種々の構成部品は全て、種々のフレーム構成部
品と相互連結される前に、アクチュエーションメカニズ
ム12に連結されるかあるはアクチュエーションメカニズ
ム12から吊される。代替案として、ジグ300を、アクチ
ュエーションメカニズム12に付随・関連する種々のリン
クと構成部品とを組立てるための適切な部材として使用
してもよい。
次に、図7Bを参照すると、サイドフレームアセンブリ
24をアクチュエーションメカニズム12に方向づけて相互
に連結するための組立て工程が、はっきりと示されてい
る。図示されないが、アクチュエーションメカニズム12
への組付けの前に、必要なパッド、裏張り、装飾用の詰
物及び外装等もサイドフレームアセンブリ24に取り付け
られているということは理解されるべきである。図示の
如く、ドライブロッド30及びサポートシャフト32は、こ
れらの上にサイドフレームアセンブリ24が保持されるよ
う十分な長さを有する。より明確には、詰物や外装の施
されたサイドフレームアセンブリ24は、ドライブロッド
30の両端部がサイドパネル50に形成された第1の整列孔
60の組(第1の「固定された」ピボットポイントの組)
を通って延びるよう、アクチュエーションメカニズム12
に配置される。同様に、サポートシャフト32の両端部
は、サイドパネル50に形成された第2の整列された孔64
の組(第2の「固定された」ピボットポイントの組)に
挿嵌される。
図7Cに示されるように、4つの主要な予め組立てられ
たフレーム構成部品は、左右のサイドフレームアセンブ
リ24並びに前部及び後部のレールアセンブリ26及び28を
それぞれ含む。好適な組立て手順に従えば、後部レール
アセンブリ28を左右のサイドフレームアセンブリ24に対
して適切に整列配置させるために、後部クロスメンバ70
の両端に設けられたドエルピン(dowel pin)76が、サ
イドパネル50に形成された位置決め孔78に接着剤と共に
挿入される。その後、ネジ付締結具がアングルブラケッ
ト72の孔にネジ込まれ、サイドパネル50に形成された孔
79に保持されているTナットにネジ込まれると、後部レ
ールアセンブリ28は左右のサイドフレームアセンブリ24
の間に固定される。このネジ付き締付具の最終的な締付
けは、前部レールアセンブリ26がサイドフレームアセン
ブリ24に固定されるまでは、典型的には後回しにされ
る。上述のように、後部レールアセンブリ28に詰物や外
装が施されない場合は、詰物や外装が施された「テール
ゲイト(tailgate)」(図示せず)を後部レールアセン
ブリ28に固定してもよい。
後部レールアセンブリ28を連結した後に、前部レール
アセンブリ26は、パンタグラフリンク34の一部が前部ク
ロスメンバ80に形成された孔を通って突出するように、
左右のサイドフレームアセンブリ24の間を内方にスライ
ドする。図7Cに示されているように、アングルブラケッ
ト82は、前部クロスメンバ80の側部外端において後面に
予め組付けられている。また、前部クロスメンバ80は組
立の前に詰物や外装が施されている。タッピンネジ式の
締結具がサイドパネル50に形成されたぴったりとした孔
(tight bores)88にネジ込まれ、アングルブラケット8
2に形成されたネジなしの孔86にネジ込まれると、前部
レールアセンブリ26をサイドフレームアセンブリ24にし
っかりと固定することができる。その後、クロスブレー
スブラケット39が前部クロスメンバ80に取付けられる
と、さらに構造上の剛性が増大する。
図7Dは、4つの主要なフレーム構成部品の一体化及び
相互依存関係を図示する。これら4つのフレーム構成部
品は組立てられると、詰物や外装の施された(upholste
red)非常に堅固な「箱型」のチェアボディ21を区画形
成し、その中にアクチュエーションメカニズム12が吊さ
れる。上述のように、この「一体化された」構造によっ
て、従来の公知のリクライニングチェアにおいてアクチ
ュエーションメカニズムを支持するために従来設けられ
ていた別個のメカニズムフレームアセンブリが必要なく
なる。図示の如く、ジグ300は、種々のフレーム構成部
品を非常に効率的な様式で相互に連結させることができ
るように構成されている。チェアボディ21の組付け(組
立て)の後、フレームボード48が、パンタグラフリンク
34の角度付きブラケット(アングルブラケット)にしっ
かり固定される。ここで再び、フレームボード48は、チ
ェアボディ21の部品として組み付けられる以前に、詰物
や外装の施されたユニットとして予め組立てられている
ということは理解されるべきである。
次に、図7Eを参照すると、チェアボディ21を区画形成
する4つの予め組立てられたフレーム構成部品は、ジグ
300から支持されて描かれている。同図にあっては、ア
クチュエーションメカニズム12がジグ300から一体的に
吊されている。次の作業は、詰物や外装の施されたシー
ト30(適切なパッドとバネとが内蔵されたシートフレー
ム44を含む)を、チェアボディ21に相互連結することで
ある。必須ではないが、シートフレームサイドバー90の
前部下面(下方)エッジにノッチを複数形成してもよ
い。これらノッチにより、シートフレーム44をサポート
シャフト32に整列させるためである。次に、詰物や外装
の施されたシート20のシートフレーム40に予め組付けら
れた後部スイングリンク100が、サポートブラケット106
を介してサイドパネル50にしっかりと固定される。一旦
サポートブラケット106が(適当な締め付け具により)
サイドパネル50にしっかりと固定されると、スイングリ
ンク104とサポートブラケット106との間のピボットポイ
ント110は、第3の「固定」ピボットポイントの組を区
画形成することができる。これらピボットポイントの回
りに(を中心に)シートアセンブリ14はリクライニング
可能である。代替案として、角度付きブラケット108が
詰物や外装の施されたシート20にその後固定され得るよ
う、後部スイングリンク100のサポートブラケット106を
最初に直接サイドパネル50に取り付けてもよい。この様
に、シート部材20は、シートブラケット108がシートフ
レーム44のサイドバー93にしっかりと係合するように、
「パタンと返され」得る。サポートシャフト32が適切な
位置にあるようシートフレーム44が配置されると、スラ
イドブラケット102は、垂直に伸びるフランジ119がシー
トフレームサイドバー90の内面に接触係合するまで内方
に引かれる。その後、シートサイドバー90の下面にスラ
イドブラケット102をしっかりと固定するために、(木
ネジ等の)適当な締付具が水平フランジ118の孔に挿嵌
される。その後、テンションスプリング115を、サイド
パネル50から延びる位置決めピン109とシートブラケッ
ト108の間に設けてもよい。
次に、図7Fを参照すると、ベースアセンブリ22は、ス
トップブラケット310やプッシュリンクベースブラケッ
ト160の下部フランジ部を取付けるために、前部クロス
バー154に設けられた孔を含むよう予め組み立てられて
示されている。好ましくは、強固なチェアボディ21は、
ジグ300から取り外されており、ベアリングリンクアセ
ンブリ134の車輪付ユニット190及び204をトラック136の
溝に挿入できるようにしている。より好ましくは、上記
のことは、チェアフレーム21のそのアーム上で上下逆さ
にし、ベースアセンブリ22をそれに対して方向付けるこ
とによって、ベースアセンブリ22のトラック136が幅方
向に隔てられたベアリングリンクアセンブリ134の車輪
付ユニット190と204の上にスライド挿入されることによ
って達成される。1つのストップブラケット310は前部
クロスバー154を中心としており、ベースアセンブリ22
がチェアフレーム21上にスライドしていると、チェアフ
レーム21の前部レールアセンブリ26上の相応するストッ
プブロック312に接触する。その後、プッシュリング158
のブラケット158は前部クロスバー154にしっかりと固定
される。このように、チェアボディ21は、シートアセン
ブリ14のリクライニング動作の間、ベースアセンブリ22
に対して「傾倒」運動できるようにピボット可能に接続
されてる。その後、トグルリンク212とコネクタリンク2
14の間のピボット接続部216がタッピンネジ式のリベッ
トにより形成される。このように、チルトリンク182と
ベアリングリンクアセンブリ134はアクチュエーション
メカニズム12に操作可能に連結される。最後に、図7Gと
図7Hには、詰物や外装の施されたシートバック18が、ス
イングリンク104及びスライドブラケット132を介してシ
ート部材20に着脱可能に固定され得る様子が図示されて
いる。アクチュエータハンドル42はその後、ドライブロ
ッド30の一端に取付けることができる。
「ノックダウン」あるいはモジュール式のチェア10を
生産する場合、図7A乃至図7Hから明らかなように、上記
予め組立てられた構成部品は、多くの他の適切な連続作
業で相互連結することができる。ここに開示された組立
て方法は、高度に繰返し可能で正確な方法で素早く効率
的にモジュール式相互接続を行うために、事実上全ての
構成部品を「オフライン」で予め組み立てることができ
る点で有利である。
壁近接リクライニング/チルトチェア10の組立と同様
に、本発明の「ノックダウン式」の組立方法も、少なく
とも1つのシート部を有するラブシート,ソファ,ユニ
ット式の椅子等のモジュール式構成部品を組立てるのに
用いることができる。上記組立方法によれば、チェア10
とほぼ同じ壁近接リクライニング/チルトシーティング
ユニット(seating unit)を作ることができる。例え
ば、図2Aは、インボード(inboard)サイドフレームア
センブリ24′を示している。このサイドフレームアセン
ブリ24′はアームを除去すべく窪まされているが、アク
チュエーションメカニズム12の3点ピボット固定構造は
この場合でも存在している。サイドフレームアセンブリ
24′は、これ自身への車輪付ベアリングリンク機構134
の取付を可能にするために補強底部レール52′を有して
いる。図2に示された右もしくは左のサイドフレームア
センブリの一方を図2Aのサイドフレームアセンブリ24′
で置換すると(その他の部品は同じ)、ラブシート,ソ
ファ及びユニット式の椅子の端部ユニットとして用いる
ことができるシートユニットが構成される。また、サイ
ドフレームアセンブリ24′を左右に用いれば、リクライ
ニング/チルトシーティングユニットをソファやユニッ
ト式の椅子の中央ユニットとして使用することができ
る。このように、チェア10と同様の(に)壁近接リクラ
イニング/チルトシーティングユニットは、どのような
形でも、非リクライニングシートユニットと組合せて組
立てることができる。好ましくは、このようなシーティ
ングユニット・部品の組合せは、本出願人所有の米国特
許出願第07/686,581号(1991年4月17日出願。発明の名
称「モジュール式ソファアセンブリ用の取付装置」)に
開示された「ノックダウン式」レールシステムを用いて
組立てられる。上記米国特許出願の開示内容は本明細書
に記載されていることとする。
前述の記載は、本発明の例示的実施例を開示し説明し
ている。当業者であれば、上記の記載から、また、添付
の図面及び請求の範囲の記載内容から、種々の変更、修
正及び変形が、特許請求の範囲に定義される発明の精神
及び適用範囲から離れることなく、上記実施例になされ
ることは容易に理解できるはずである。

Claims (43)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁近接リクライニングチェアの組立方法で
    あって、 アクチュエーションメカニズムを設けるステップと、 上記アクチュエーションメカニズムを一対のサイドフレ
    ーム部材の間に吊すステップと、 クロスレール部材を上記一対のサイドフレーム部材に相
    互接続してチェアフレームを形成し、上記チェアフレー
    ム内に上記アクチュエーションメカニズム操作可能に支
    持するステップと、 シートと、シートバックと、上記シート及びシートバッ
    クをピボット(旋回)可能に相互連結するスイングリン
    ク手段とを有するシートアセンブリを設けるステップ
    と、 上記スイングリンク手段を上記サイドフレーム部材に接
    続して上記シートアセンブリをそれらの間に吊すステッ
    プとを具備し、上記スイングリンク手段が、着座者が上
    記シートバックに圧力をかけるのに応じて直立位置とリ
    クライニング位置との間で、上記シートアセンブリを上
    記チェアフレームに対してリクライニングさせることが
    できる手段であり、 上記組立方法はさらに、車輪(ホイール)手段を有する
    ベアリングリンク機構を上記サイドフレーム部材の下部
    に接続するステップと、 トラック手段を有する固定ベースアセンブリを設けるス
    テップと、 上記ベアリングリンク機構の上記車輪手段を上記トラッ
    ク手段の内に挿入するステップとを具備し、 したがって上記チェアフレームが、上記シートアセンブ
    リのリクライニング動作に応じて(応答して)上記ベー
    スアセンブリに対して並進運動できるように支持される
    ことを特徴とする壁近接リクライニングチェアの組立方
    法。
  2. 【請求項2】上記アクチュエーションメカニズムがドラ
    イブロッドとサポートシャフトとを有し、上記ドライブ
    ロッドとサポートシャフトは所定の空間位置に強固に維
    持され、よって、これらの両端は上記フレーム部材に形
    成された第1及び第2の整列孔の組にスライド挿入する
    ことができ、 上記ドライブロッドは、上記第2の整列孔の組に対して
    選択的に回転可能であり、その一方で、上記サポートシ
    ャフトは、上記ドライブロッドが回転しても、上記第1
    の整列孔の組の内で回転不能とされる請求項1記載の組
    立方法。
  3. 【請求項3】上記スイングリンク手段を接続するステッ
    プが、 上記スイングリンク手段を上記サイドフレーム部材に形
    成された第3の整列孔に接続するステップと、 上記シートアセンブリのリクライニング動作に応じて
    (応答して)、上記サポートシャフトに対して上記シー
    トの前後方向の運動を案内且つ制限するためのガイド手
    段を設けるステップと、 上記シートのフレーム部分を上記ガイド手段に接続する
    ステップとから成る請求項2記載の組立方法。
  4. 【請求項4】レッグレストアセンブリを上記アクチュエ
    ーションメカニズムの上記前部サポートシャフト及び上
    記ドライブロッドから操作可能に吊して、上記ドライブ
    ロッドの選択的な回転に応じて引込位置と伸展位置との
    間で動くことができるようにするステップをさらに具備
    し、 上記レッグレストアセンブリの上記運動が上記シートア
    センブリの上記リクライニング動作と上記チェアフレー
    ムの上記並進運動から独立しており、 上記レッグレストアセンブリがレッグレストフレームボ
    ードとパンタグラフリンク機構とを有し、 上記パンタグラフリンク機構が上記サポートシャフトか
    ら回転可能に吊され、且つ、上記ドライブロッドに直接
    連結されており、したがって、上記ドライブロッドが選
    択的に回転されると、上記レッグレストフレームボード
    が上記引込位置と伸展位置との間で動く請求項3記載の
    組立方法。
  5. 【請求項5】上記リンク機構を上記ドライブロッドと上
    記ベアリングリンク機構との間に接続して、上記レッグ
    レストアセンブリの動作に応じて上記チェアフレームを
    上記ベースアセンブリに対して傾倒させるステップをさ
    らに具備する請求項4記載の組立方法。
  6. 【請求項6】上記ドライブロッドと上記サポートシャフ
    トの間にオーバセンタリング機構(over−center linka
    ge)を吊すステップをさらに具備し、 上記オーバーセンタリンク機構が、上記ドライブロッド
    が第1位置に回転されると、上記レッグレストアセンブ
    リを上記引込位置に付勢保持し、上記ドライブロッドが
    第2位置に回転されると、上記レッグレストアセンブリ
    を上記進展位置に向けて付勢駆動するスプリング手段を
    有する請求項5記載の組立方法。
  7. 【請求項7】プッシュリンク手段を設けるステップをさ
    らに具備し、 上記プッシュリンク手段が上記アクチュエーションメカ
    ニズムの上記ドライブロッドと上記スイングリンク手段
    の上記ガイド手段から吊されており、 上記プッシュリンク手段を上記ベースアセンブリに接続
    して、上記シートアセンブリのリクライニング動作に応
    じて上記トラック手段内で上記ベアリングリンク手段の
    上記並進運動を引起こすステップをさらに具備し、 したがって、上記シートアセンブリが上記レッグレスト
    アセンブリの駆動から独立してリクライニングすること
    ができる請求項5記載の組立方法。
  8. 【請求項8】上記トラック手段内で上記ベアリンクリン
    ク機構が並進運動するのに伴い、上記チェアフレームが
    上記ベースアセンブリに対して傾倒するように、上記ト
    ラック手段を方向付けるステップをさらに具備し、 上記並進運動による上記傾倒動作と、上記レッグレスト
    アセンブリの動作による上記傾倒運動がその本質におい
    て独立的であり且つ累積的である請求項7記載の組立方
    法。
  9. 【請求項9】上記強固なチェアフレーム内に相互連結す
    る前に、上記クロスフレーム部材と上記左右のサイドフ
    レーム部材とに詰物及び外装を施すステップをさらに具
    備する請求項1記載の組立方法。
  10. 【請求項10】上記チェアフレームを強固に不動にする
    のを補助するために、上記サイドフレーム部材と上記ベ
    ースアセンブリとの間の上記並進運動の限界を決定する
    ことによって、上記サイドフレーム部材と上記ベースア
    センブリとの間に停止手段を設けるステップをさらに具
    備する請求項1記載の組立方法。
  11. 【請求項11】壁近接リクライニングチェアをモジュー
    ル式に組立てる方法であって、 第1及び第2シャフトを有するアクチュエーションメカ
    ニズムを設けるステップと、 一対のサイドフレーム部材を設けるステップと、 上記第1シャフトの両端を上記サイドフレーム部材に形
    成された第1の整列孔の組に挿入して、上記第1シャフ
    トを上記一対のサイドフレーム部材の間に吊すステップ
    と、 上記第2シャフトの両端を上記サイドフレーム部材に形
    成された第2の整列孔の組に挿入して、上記第2シャフ
    トを上記一対のサイドフレーム部材の間に吊すステップ
    と、 上記一対のサイドフレーム部材の間に前部及び後部クロ
    スフレーム部材を接続してチェアフレームを区画形成す
    るステップとを具備し、上記アクチュエーションメカニ
    ズムが上記チェアフレーム内に一体的に保持され、 上記方法はさらに、シートと、シートバックと、上記シ
    ート及びシートバックをピボット可能に相互連結するス
    イングリンク手段とを有するシートアセンブリを設ける
    ステップと、 上記スイングリンク手段を上記サイドフレーム部材に形
    成された第3の整列孔の組に接続して上記シートアセン
    ブリを上記一対のサイドフレーム部材の間に吊すステッ
    プを具備し、上記スイングリンク手段が、着座者が上記
    シートバックに圧力をかけるのに応じて直立位置とリク
    ライニング位置との間で上記シートアセンブリが上記チ
    ェアフレームに対してリクライニング動作することがで
    きるようにする手段であり、 上記方法はさらに、上記ガイド手段を上記第2シャフト
    と上記シートの間に接して、上記シートアセンブリのリ
    クライニング動作に応じて上記シートが上記第2シャフ
    トに対して前後運動するのを案内且つ制限するステップ
    と、 車輪手段を有するベアリングリンク機構を上記サイドフ
    レーム部材の下部に接続するステップと、 トラック手段を有する固定ベースアセンブリを設けるス
    テップと、 上記ベアリングリンク機構の上記車輪手段を上記トラッ
    ク手段に挿入して、上記シートアセンブリのリクライニ
    ング動作に応じて上記チェアフレームが上記ベースアセ
    ンブリに対して並進運動できるようにするステップと、 上記第1シャフトと上記ガイド手段の間に吊されたプッ
    シュリンク機構を上記ベースアセンブリに接続して、上
    記スイングリンク手段を協働するようにし、上記チェア
    フレームの上記並進運動を引起こすステップと、 上記第1及び第2シャフトからレッグレストアセンブリ
    を支持して、上記第1シャフトの選択的な回転に応じて
    引込位置と伸展位置との間を動くことできるようにする
    ステップと、 チルトリンク機構を上記第1シャフトと上記ベアリング
    リンク機構との間に接続して、上記レッグレストアセン
    ブリの動作に応じて上記チェアフレームを上記ベースア
    センブリに対して傾倒させるステップとを具備し、 上記レッグレストアセンブリの上記動作が上記シートア
    センブリの上記リクライニング動作から独立しているこ
    とを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】上記アクチュエーションメカニズムの上
    記第1シャフトがドライブロッドであり、上記第2シャ
    フトがサポートシャフトであり、上記ドライブロッドと
    上記サポートシャフトを所定の空間位置関係にしっかり
    と維持することにより、これらシャフトの両端を上記サ
    イドフレーム部材に形成された上記第1及び第2の整列
    孔の組にスライド挿入することができ、 上記ドライブロッドが上記第1の整列孔の組に対して選
    択的に回転可能であり、一方、上記サポートシャフトが
    上記ドライブロッドが回転しても上記第2の整列孔の中
    で回転できないようにされている請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】上記レッグレストアセンブリがレッグレ
    ストフレームボードとパンタグラフリンク手段とを有し
    ており、上記パンタグラフリンク手段は上記前部サポー
    トシャフトに回転可能に吊されると共に、上記ドライブ
    ロッドに駆動可能に連結されており、よって、上記ドラ
    イブロッドの選択的な回転に応じて上記引込位置と伸展
    位置との間で上記レッグレストフレームボードを動かす
    ことができる請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】上記チルトリンク機構が上記ドライブロ
    ッドに操作可能に連結されて、上記レッグレストアセン
    ブリと同時に作動することができ、 上記レッグレストアセンブリが上記引込位置にあるとき
    は、上記チルトリンク機構が上記チェアフレームを非傾
    倒位置に動かし、上記レッグレストアセンブリが上記伸
    展位置にあるときは、上記チルトリンク機構が上記チェ
    アフレームを傾倒位置に動かす請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】上記ドライブロッドと上記サポートシャ
    フトの間にオーバーセンタリンク機構を吊すステップを
    さらに具備し、上記オーバーセンタリンク機構が、上記
    ドライブロッドが第1位置に回転されると、上記レッグ
    レストアセンブリを上記引込位置に付勢保持し、上記ド
    ライブロッドが第2位置に回転されると、上記レッグレ
    ストアセンブリを上記伸展位置に向けて付勢駆動するス
    プリング手段を有する請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】リクライニングチェアにおいて、 一対の詰物・外装の施されたサイドフレーム部材を設
    け、 上記一対のサイドフレーム部材から吊されたアクチュエ
    ーションメカニズムを設け、 上記一対のサイドフレーム部材同士を相互連結して、箱
    状の強固なチェアフレームを区画形成するクロスレール
    を設け、上記アクチュエーションメカニズムが上記チェ
    アフレーム内に作動可能に支持され、 ベースアセンブリに固定されたトラック手段を設け、 シート部材とシートバックを有するシートアセンブリを
    設け、 上記サイドフレーム部材から上記シートバックとシート
    部材とをピボット可能に支持するスイングリンク手段を
    設け、上記スイングリンク手段が、着座者が上記シート
    バックに応力をかけるのに応じて上記シートアセンブリ
    を非リクライニング位置と完全リクライニング位置との
    間で動かすことができ、 上記サイドフレーム部材に左右のベアリングリンクアセ
    ンブリを取付け、上記左右のベアリングリンクアセンブ
    リは間隔を有する車輪手段を有し、上記車輪手段は上記
    トラック手段内での並進ローリング運動のために設けら
    れた手段であり、上記トラック手段は湾曲されており、
    この湾曲により、上記トラック手段内で上記ベアリング
    リンクアセンブリが並進運動を行うと、上記チェアフレ
    ームが上記ベースアセンブリに対して角度傾倒動作を行
    い、 引込位置と伸展位置の間で動くことができるように上記
    アクチュエーションメカニズムにレッグレストアセンブ
    リを設け、 上記レッグレストアセンブリを上記引込位置と伸展位置
    との間で選択的に動かすために、上記アクチュエーショ
    ンメカニズムに手動手段を付随させ、 上記レッグレストアセンブリの動作に応じて上記チェア
    フレームを上記ベースアセンブリに対して傾倒させるチ
    ルトリンク手段を設け、 上記ベースアセンブリと上記シート部材の間にプッシュ
    リンク手段を接続し、上記プッシュリンク手段は上記ス
    イングリンク手段と協働して、上記シートアセンブリの
    リクライニング動作に応じて上記チェアフレームの並進
    運動を引起こす手段であり、 したがって、上記シートアセンブリは、上記レッグレス
    トアセンブリの動作には関係なく任意のリクライニング
    位置をとることができることを特徴とするリクライニン
    グチェア。
  17. 【請求項17】上記シートアセンブリのリクライニング
    動作による上記チェアフレームの上記傾倒動作が、上記
    レッグレストアセンブリの動作による上記チェアフレー
    ムの上記傾倒動作からは独立し且つ上記傾倒動作に対し
    て累積的である請求項16記載のリクライニングチェア。
  18. 【請求項18】上記トラック手段が左右のチャネル状ト
    ラックを区画形成し、上記左右のトラックが後方から前
    方へ湾曲しており、 上記ベアリングリンクアセンブリがピボット手段を有
    し、上記ピボット手段が上記チルトリンク手段に相互連
    結されて、上記手動駆動手段の選択的駆動に伴い上記チ
    ェアフレームを傾倒させる手段である請求項17記載のリ
    クライニングチェア。
  19. 【請求項19】上記アクチュエーションメカニズムが回
    転可能な横方向ドライブロッドを有し、上記手動手段に
    よって上記ドライブロッドを選択的に回転させることが
    でき、 上記レッグレストアセンブリと上記チルトリンク手段は
    上記ドライブロッドに操作可能に接続されており、よっ
    て、上記レッグレストアセンブリが上記引込位置から上
    記伸展位置に向かって動くと、上記チルトリンク手段が
    上記ピボット手段を駆動して上記チェアフレームを傾倒
    させる請求項16記載のリクライニングチェア。
  20. 【請求項20】上記チルトリンク手段が、上記ドライブ
    ロッド上で回転できるように設けられたコネクタリンク
    と、第1ピボットを中心にピボット運動(旋回)するこ
    とができるトグルリンク(toggle link)とを有し、上
    記トグルリンクは上記コネクタリンクの一端に上記第1
    ピボットを中心にピボット可能に接続され、上記トグル
    リンクの他端は上記ベアリンクアセンブリのピボットレ
    バーに第2ピボットを中心にピボット可能に接続され、 上記ピボットレバーは付随トラックに設けられた第1後
    方車輪付ユニットを有し、 上記ベアリンクアセンブリは上記ピボットレバーにピボ
    ット可能に接続されたベアリングリンク部材を有し、状
    決ベアリングリンク部材は上記トラックに設けられた第
    2前方車輪付ユニットを有し、 上記ベアリングリンク部材はブラケット手段に固定され
    て、上記ベアリングリンク部材を上記チェアフレームの
    上記サイドフレーム部材に直接取付けることができ、よ
    って、上記チェアフレームと上記シートアセンブリとを
    支持することができる請求項19記載のリクライニングチ
    ェア。
  21. 【請求項21】上記レッグレストアセンブリは上記ドラ
    イブロッドに操作可能に接続されるパンタグラフリンク
    手段を有し、よって、上記ドライブロッドが回転する
    と、上記レッグレストアセンブリが動き、上記レッグレ
    ストアセンブリが回転すると上記ドライブロッドが回転
    し、 上記リクライニングチェアは上記ドライブロッドと上記
    サポートシャフトの間に操作可能に接続されたオーバー
    センタリンク機構を有し、上記オーバーセンタリンク機
    構は、上記手動手段が第1方向に回転すると上記レッグ
    レストアセンブリを上記引込位置に保持し、上記手動手
    段が上記第1方向とは反対の第2方向に回転すると、上
    記レッグレストアセンブリを上記上昇位置に向けて前方
    に駆動する機構である請求項19記載のリクライニングチ
    ェア。
  22. 【請求項22】クロスレール部材と相互接続される第1
    及び第2サイドフレーム部材を有するチェアフレームを
    区画形成する手段を設けるステップと、 アクチュエーションメカニズムを上記第1及び第2サイ
    ドフレーム部材間に吊すステップと、 シートとシートバックをピボット可能に相互連結するス
    テップと、 上記相互連結されたシートとシートバックを上記チェア
    フレームに操作可能に接続し、リクライニング動作がで
    きるようにするステップと、 上記シートアセンブリのリクライニング動作に応じて並
    進運動するように、上記チェアフレームを支持するサポ
    ート手段を有するベースアセンブリを設けるステップ
    と、 上記チェアフレームを上記サポート手段に支持するステ
    ップとを具備する壁近接リクライニングチェアの組立方
    法。
  23. 【請求項23】上記アクチュエーションメカニズムを吊
    すステップが、上記第1及び第2サイドフレーム部材の
    間にドライブロッドとサポートシャフトを吊すステップ
    を含む請求項22記載の組立方法。
  24. 【請求項24】上記サポートシャフトとドライブロッド
    からレッグレストアセンブリを操作可能に吊して、上記
    ドライブロッドの選択的な回転に応じて引込位置と伸展
    位置との間を動くことができるようにするステップをさ
    らに具備する請求項23記載の組立方法。
  25. 【請求項25】上記ドライブロッドと上記サポート手段
    の間に傾倒手段を接続して、上記レッグレストアセンブ
    リの動きに応じて上記チェアフレームを上記ベースアセ
    ンブリに対して傾倒させるステップをさらに具備する請
    求項24記載の組立方法。
  26. 【請求項26】上記シートアセンブリと上記ベースアセ
    ンブリを相互連結して、上記シートアセンブリのリクラ
    イニング動作に応じて上記チェアフレームの並進運動を
    引起こすためのプッシュリンク手段を設けるステップを
    さらに具備し、上記並進運動が、上記レッグレストアセ
    ンブリの駆動から独立して行われるようにした請求項25
    記載の組立方法。
  27. 【請求項27】上記左右のベアリングアセンブリの各々
    が、 上記サイドフレーム部材の一方の一部に取付けるための
    第1部分と、第2部分とを有する角度付ブラケットと、 上記角度付ブラケットの上記第2部分に接続されたベア
    リングリンク部材と、 上記ベアリングリンク部材にピボット可能に連結された
    ピボットレバーとを有し、 上記ベアリングリンク部材が上記トラック手段内でロー
    リング(転動)できる前部車輪付ローリングユニットを
    有し、 上記ピボットレバーが上記トラック手段内にローリング
    可能に設けられた第2後部車輪付ユニットを有し、上記
    ピボットレバーが上記チルトリンク手段にピボット可能
    に連結され、 上記ピボットレバーが、上記手動手段に応じて、上記チ
    ルトリンク手段により上記ベアリングリンク部材に対し
    てピボット可能に付勢され、よって、上記強固な箱状チ
    ェアフレームが上記トラック手段に対して傾倒する請求
    項16記載のリクライニングチェア。
  28. 【請求項28】上記ピボットレバーが、 ロストモーションスロットと、 上記ロストモーションスロットを通って延びて、上記ベ
    アリングリンク部材を上記ピボットレバーに連結する手
    段とを有し、この連結により、上記ピボットレバーと上
    記ベアリングリンク部材との間の角度運動の範囲が限定
    され、よって、上記手動手段を動かすとき、上記強固な
    箱状チェアフレームの傾倒動作がさらに容易に行われる
    請求項27記載のリクライニングチェア。
  29. 【請求項29】上記チルトリンク手段が、 上記ピボットレバーの前端にピボット可能に連結された
    トルグリンクブラケットと、 上記トルグリンクブラケットにピボット可能に連結され
    ると共に、上記アクチュエーションメカニズムに固定さ
    れたコネクタリンクとを有し、 上記コネクタリンクは、上記手動手段が操作されると回
    転し、 上記トグルリンクは、上記手動手段の操作に応じて上記
    トグルリンクが回転付勢されると、上記ピボットレバー
    を上記ベアリングリンク部材に対して下方に付勢し、よ
    って、上記強固な箱状のチェアフレームの傾倒を容易に
    することができる請求項28記載のリクライニングチェ
    ア。
  30. 【請求項30】上記プッシュリンク手段が、 上記ベースアセンブリに固定されたベースブラケット
    と、 上記ベースブラケットにピボット可能に取付けられた下
    部プッシュリンクと、 上記下部プッシュリンクにピボット可能に取付けられる
    と共に、上記アクチュエーションメカニズムの一部に固
    定されたドライブロッドスイングリンクとから成り、 上記ドライブロッドスイングリンクが上記手動手段の操
    作に応じて回転する請求項16記載のリクライニングチェ
    ア。
  31. 【請求項31】上記スイングリンク手段が、上記シート
    アセンブリに操作可能に付随する一対の後部スイングリ
    ンク機構から成り、 各上記後部スイングリンク機構が、長いスイングリンク
    と上記長いスイングリンクにピボット可能に連結された
    サポートブラケットとを有し、上記サポートブラケット
    が上記詰物・外装の施されたサイドフレーム部材の一方
    に固定され、 上記長いスイングリンクが、上記シートアセンブリに固
    定されたシートブラケットにピボット可能に連結され、 上記リクライニングチェアが上記完全リクライニング及
    び非リクライニング位置に強制されると、上記スイング
    リンク手段によって、上記シート部材が上記シートバッ
    クに対してピボット運動することができる請求項16記載
    のリクライニングチェア。
  32. 【請求項32】リクライニングチェアであって、 一対の詰物・外装の施されたサイドフレーム部材と、 上記一対のサイドフレーム部材の間に、これらサイドフ
    レーム部材から吊されると共に、ドライブロッドを有す
    るアクチュエーションメカニズムと、 上記一対のサイドフレーム部材を連結して強固な箱状チ
    ェアフレームを区画形成する手段とを具備し、上記チェ
    アフレーム内には上記アクチュエーションメカニズムが
    操作可能に支持され、 上記リクライニングチェアはさらに、 上記強固な箱状チェアフレームを支持するためのベース
    アセンブリと、 上記ベースアセンブリに取付けられたトラック手段と、 シート部材とシートバックとを有するシートアセンブリ
    と、 上記シートバックと上記シート部材を上記サイドフレー
    ム部材からピボット可能に支持すると共に、着座者が上
    記シートバックに圧力をかけるのに応じて上記シートア
    センブリを非リクライニング位置と完全リクライニング
    位置との間で動かすためのスイングリンク手段と、 上記箱状チェアフレームの並進運動を可能にするために
    上記サイドフレーム部材に取付けられたベアリングリン
    ク手段であって、上記ベアリングリンク手段のローリン
    グ運動を可能にするために上記トラック手段に操作可能
    に付随する車輪手段を有するベアリングリンク手段と、 引込位置と伸展位置との間で動くことができるように上
    記アクチュエーションメカニズムから吊されたレッグレ
    ストアセンブリと、 上記レッグレストアセンブリを上記引込位置と伸展位置
    との間で選択的に動かすために、上記アクチュエーショ
    ンメカニズムに付随する手動ハンドル手段と、 上記ハンドル手段の手動操作によって引起こされる上記
    ドライブロッドの回転運動に応じて、上記チェアフレー
    ムを上記ベースアセンブリに対して傾倒させるリンク手
    段とを具備することを特徴とするリクライニングチェ
    ア。
  33. 【請求項33】上記ベースアセンブリと上記シート部材
    の間に接続されたプッシュリンク手段をさらに具備し、
    上記プッシュリンク手段は上記スイングリンク手段と協
    働して、上記シートアセンブリのリクライニング動作に
    応じて上記チェアフレームの並進運動を引起こす手段で
    ある請求項32記載のリクライニングチェア。
  34. 【請求項34】上記スイングリンク手段が、 上記シート部材に取付けられたシートブラケットと、 上記シートブラケットにピボット可能に取付けられた長
    いスイングリンクと、 上記長いスイングリンクにピボット可能に連結されると
    共に、上記シートバックにピボット可能に連結されたサ
    ポートブラケットとから成り、 上記サポートブラケットにより、上記シート部材が上記
    シートバックに対してピボット可能に取付け可能になる
    請求項32記載のリクライニングチェア。
  35. 【請求項35】上記チルトリンク手段が、 上記ドライブロッドに回転可能に取付けられたコネクタ
    リンクと、 上記コネクタリンクの一端に、第1ピボット点を中心に
    ピボット可能に接続されたトグルリンクとから成り、 上記トグルリンクの他端が上記ベアリングリンク手段の
    ピボットレバーに、第2ピボット点を中心にピボット可
    能に接続され、 上記ピボットレバーが上記トラック手段内でローリンク
    できるように設けられた第1車輪付ユニットを有し、 上記ベアリングリンク手段が上記ピボットレバーにピボ
    ット可能に接続されたベアリングリンク部材を有し、上
    記ベアリングリンク部材が、上記トラック手段内でロー
    リンクできるように設けられた第2車輪付ユニットを有
    し、 上記ベアリングリンク部材がブラケット手段に取付けら
    れて、上記ベアリングリンク部材を上記チェアフレーム
    の上記サイドフレーム部材に直接取付けることができ、
    よって、上記チェアフレームと上記シートアセンブリを
    支持することができる請求項32記載のリクライニングチ
    ェア。
  36. 【請求項36】上記トラック手段が一対の湾曲トラック
    から成り、上記湾曲トラックの各々が上記ベースアセン
    ブリに対し、互いに間隔をおいて取付けられる請求項32
    記載のリクライニングチェア。
  37. 【請求項37】上記ベアリングリンク手段が、 上記チェアフレームに固定可能な角度付ブラケット、 ローリング動作のために前部車輪付ローリングユニット
    を有するベアリングリンク部材と、 上記ベアリングリンク部材にピボット可能に連結された
    ピボットレバーとから成り、 上記前部車輪付ローリングユニットは上記トラック手段
    内でローリングできるように設けられ、 上記ピボットレバーは回転運動できるように取付けられ
    た第2後部車輪付ユニットを有し、上記第2後部車輪付
    ユニットは上記トラック手段に対してローリング運動す
    ることができ、 上記ピボットレバーは上記リクライニングチェアの着座
    者が上記シートバックに圧力をかけるのに応じてピボッ
    ト運動することができ、よって、上記ベアリングリンク
    部材が上記トラック手段に対して前方ローリング運動す
    ることができる請求項32記載のリクライニングチェア。
  38. 【請求項38】上記ピボットレバーが、 ロストモーションスロットと、 上記ベアリングリンク部材を上記ピボットレバーにピボ
    ット可能に取付ける手段とを有し、よって、上記ロスト
    モーションスロットが上記ピボットレバーと上記ベアリ
    ングリンク部材との間の角度運動の限界を決定する請求
    項37記載のリクライニングチェア。
  39. 【請求項39】リクライニングチェアであって、 一対の詰物・外装の施されたサイドフレーム部材と、 上記一対のサイドフレーム部材から吊されたアクチュエ
    ーションメカニズムと、 上記一対のサイドフレーム部材を連結して強固な箱状チ
    ェアフレームを区画形成するクロスレールとを具備し、
    上記チェアフレーム内には上記アクチュエーションメカ
    ニズムが作動可能に支持されており、 上記リクライニングチェアはさらに、 ベースアセンブリと、 上記ベースアセンブリに固定されると共に間隔を有して
    設けられる一対の湾曲トラックと、 シート部材とシートバックとを有するシートアセンブリ
    と、 上記シートバックと上記シート部材を上記サイドフレー
    ム部材からピボット可能に支持するスイングリンク手段
    であって、着座者が上記シートバックに応力をかけるの
    に応じて上記シートアセンブリが非リクライニング位置
    と完全リクライニング位置との間を動くことができるよ
    うにするスイングリンク手段と、 上記サイドフレーム部材に取付けられると共に間隔を有
    する車輪手段を有する左右のベアリングリンクアセンブ
    リと、 引込位置と伸展位置の間で動くことができるように上記
    アクチュエーションメカニズムから支持されたレッグレ
    ストアセンブリと、 上記リクライニングチェアの着座者が上記引込位置と伸
    展位置との間で上記レッグレストアセンブリを動かすこ
    とができるように、上記アクチュエーションメカニズム
    に操作可能に付随する手動ハンドル手段とを具備し、 上記車輪手段は夫々上記湾曲トラック内で並進ローリン
    グ運動ができるように設けられており、上記湾曲トラッ
    クによって、上記ベアリングリンクアセンブリが湾曲ト
    ラック内で並進運動するのに伴い、上記チェアフレーム
    の上記ベースアセンブリに対する角度傾倒運動が引起こ
    されることを特徴とするリクライニングチェア。
  40. 【請求項40】上記レッグレストアセンブリの動作に応
    じて上記チェアフレームを上記ベースアセンブリに対し
    て傾倒方向(姿勢)に強制するチルトリンク手段をさら
    に具備する請求項39記載のリクライニングチェア。
  41. 【請求項41】上記ベースアセンブリと上記シート部材
    の間に接続されると共に、上記スイングリンク手段と協
    働するように構成されたプッシュリンク手段をさらに具
    備し、上記プッシュリンク手段が、上記シートアセンブ
    リのリクライニング動作に応じて上記チェアフレームの
    並進運動を引起こす手段であり、 上記シートアセンブリが、上記レッグレストアセンブリ
    の駆動とは関係なく、任意のリクライニング位置をとる
    ことができる請求項39記載のリクライニンングチェア。
  42. 【請求項42】上記チルトリンク手段が、 上記ベアリングリンク手段にピボット可能に取付けられ
    たトグルリンクブラケットと、 上記トグルリンク及び上記アクチュエーションメカニズ
    ムにピボット可能に取付けられたコネクタリンクとから
    成り、 上記ハンドル手段を手動操作操作すると、上記トグルリ
    ンクブラケットの回転運動が引起こされ、その結果、上
    記ベアリングリンクアセンブリが上記チェアフレームを
    上記ベースアセンブリに対して傾倒させる請求項40記載
    のリクライニングチェア。
  43. 【請求項43】上記左右のベアリングリンクアセンブリ
    の各々が、 上記アクチュエーションメカニズムの操作により上記ピ
    ボットレバーのピボット運動が引起こされるように、上
    記アクチュエーションメカニズムにピボット操作可能に
    連結されたピボットレバーと、 上記ピボットレバーにピボット可能に連結されたベアリ
    ングリンク部材とから成り、 上記ベアリングリンク部材は、上記湾曲トラックの一方
    の内でローリンクできるように構成された前部車輪付ロ
    ーリングユニットを有し、上記ピボットレバーは上記湾
    曲トラック内で回転できるように構成された第2後部車
    輪付ユニットを有し、 上記ベアリングリンクアセンブリは、上記湾曲トラック
    に沿って上記チェアフレームの並進運動を引起こすこと
    ができる請求項39記載のリクライニングチェア。
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