JP2767605B2 - 布に対するラベルの添付方法 - Google Patents

布に対するラベルの添付方法

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JP2767605B2 JP1098474A JP9847489A JP2767605B2 JP 2767605 B2 JP2767605 B2 JP 2767605B2 JP 1098474 A JP1098474 A JP 1098474A JP 9847489 A JP9847489 A JP 9847489A JP 2767605 B2 JP2767605 B2 JP 2767605B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は衣服やシーツやタオル等の布にラベルを縫
い付けるに当って、そのラベルにおける縫付側の一面を
上記の布に添え付ける方法に関する。
〔従来の技術〕
布載置面上に布を位置させ、その縁部に折曲部を形成
するに当っては、その折曲げによって形成される重合上
片と、その下側に位置する重合下部との間にラベルを横
向きにした状態で、上記重合上片の自由端側から、ラベ
ルの縫付側を挿入した状態に位置させ、上記ラベルにお
ける縫付側を上記布の折曲部の所定位置に添わせるよう
にしている(例えば特開昭58−155893号参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕 この従来の布に対するラベルの添付方法では、ラベル
が横向きとなっている為、それが布の上に到来した場
合、布上での占有面積が広い。また重合上片の自由端側
から折目に向かって移動させる為、ラベル供給手段は布
上に配置しなければならない。従って、布上に、布を押
さえる為の装置あるいはその他の装置が存在している
と、それらの装置の配設位置をさけてラベルの供給手段
を配置しなければならず、装置全体が複雑高価になる問
題点があった。
本発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、ラベルの供給を折曲部における
折目の側から重合上片の自由端、即ち、布内に向けて供
給し、ラベルが布内になるべく入らないようにした、布
に対するラベルの添付方法を提供することである。
〔課題を解決する為の手段〕
上記目的を達成する為に、本願発明は、布載置面上に
載置された布の折曲部において、折曲げによって形成さ
れる重合上片と、その重合上片の下側になる重合下部と
の間に対し、ラベルにおける一端の縫付側を重合上片の
自由端側から挿入した状態に位置させるに当っては、上
記重合上片を折曲げ付けるより前において、ラベルにお
ける一端の縫付側が下方を向くようラベルにおけるネー
ム側を上にしてそこを摘んだ状態で該ラベルを布に対
し、上記重合上片の折目予定位置側から重合上片の自由
端予定位置側に向けて横移動させ、その横移動の過程で
上記ラベルの縫付側を布の重合下部の上面に触れさせる
ことにより、上記縫付側を上記横移動の進行方向に対し
後ろ向きに湾曲させて上記ラベルの縫付側の一面を布に
添わせ、その後、ラベルの縫付側の上に上記重合上片を
重合させるようにした。
〔作用〕
ネーム側を摘まれたラベルを縫付側が下方を向く状態
で布の折曲部における重合上片と重なる面の上に向けて
重合上片の折曲げ位置から布内に向けて横移動されてく
る。その移動過程で該ラベルにおける縫付側は布の上面
に触れる。その結果、縫付側は上記横移動の後ろ側に湾
曲し、布に添った状態となる。
〔実施例〕
以下本願の実施例を示す図面について説明する。タオ
ルのヘム形成装置が略示される第1図において、1はテ
ーブルで、その上面が布の一例として示されるタオル素
材Aを載せる為の布載置面2となっている、3は第1曲
装置、6は第2曲装置で、各々の上面は布載置面4,7と
なっており、下側には布押え部5,8を夫々備える。10は
定規装置で、基枠11に薄肉の定規体12を取付けて構成さ
れている。以上の各部材は紙面と垂直な方向にタオル素
材Aの幅よりも大きく形成されている。また第1曲装置
3、第2曲装置6、定規装置10には各々を後述の如く作
動させる為の図示外の作動装置が夫々付設してある。14
はラベル把持器で、ラベルBを摘み得るように構成され
ていると共に、図示外の把持器作動装置によって後述の
如く作動されるようになっている。
次に第1図乃至第6図に基づき、上記装置によるタオ
ル素材Aの縁部に対するヘムの形成、及びその途中にお
けるラベルBの添付及び縫付について説明する。先ず第
1図の如く、布載置面2,4,7上にタオル素材Aが載せら
れ、定規体12がそのタオル素材Aの上に位置される。次
に第1曲装置3及び定規装置10が符号イ〜リの順に作動
されて、第2図の如くタオル素材Aの縁部に第1の折曲
がなされ、かつその折り曲げによってできた第1重合上
片21の自由端側部分21aが定規体12で押えられる。
一方、上記の工程と同時的に又は相前後して、第1、
2図の如く、二つ折にされているラベルBのネーム側
(折れ曲がっている部分の側)15が把持器14によって摘
まれ、縫付側(端が重なり合っている部分の側)16が下
方を向く状態にされる。尚上記ラベルBは二つ折りに限
らず、1枚の平たい形状のものであっても良い。
次に第3図に矢印で示される如く把持器14が移動さ
れ、ラベルBがタオル素材A上の図示される如き所定位
置即ち、縫付側16の端部16aが定規体12の上に乗る位置
まで横移動される。この横移動は、布の縁部に位置させ
る折曲部の折目から布内に向け、即ち、第5図の折目か
ら重合上片23の自由端の方向に向けて移動させ、ラベル
Bの縫付側16が布載置面4及び布載置2,7上にあるタオ
ル素材Aの上面(第5図の重合上片23となる布の上面)
に触れる高さで行なわれる。その結果、上記横移動の過
程において、縫付側16はそれらの面に触れて図示される
如く横移動の進行方向に対し後ろ向きに湾曲し、縫付側
16の一面が定規体12を介してタオル素材Aにおける重合
上片21の自由端側部分21aの上に添う状態となる。この
場合、布載置面4は図示の位置外に退避していて、縫付
側16が上記重合上片21のみに触れる状態で動作が行なわ
れてもよい。
次に第4図に矢印ル、ヲで示される順に第2曲装置6
が作動して、タオル素材Aにおいて前記折曲によってで
きた第1重合上片21及び第2重合下片22に第2の折曲が
なされる。続いて把持器14が開放されて矢印ワ、カ、ヨ
で示す順で元の位置に復帰されると共に、定規体12が矢
印タ、レで示す順で引き抜かれる。次に第5図に示され
る如くタオル素材Aにおいて上記第2の折曲によってで
きた第2の重合上片23の自由端側部分23aが押え具17に
よって押えられ、第2曲装置6が矢印ソ、ツで示す順で
復帰される。
次に第6図に示される如く上記第2の重合上片23の元
部側部分23bが、別の押え具18によって押え替えられ
て、自由端側部分23aが露出せられる。そして、周知の
ミシン19によって上記自由端側部分23aの縫製が行なわ
れヘムの形成が終了する。尚この縫製によってラベルB
の縫付側16も同時に縫い付けられる。
次に本願の異なる実施例を示す第7図及び第8図につ
いて説明する。先ず第7図は、把持器14を矢印31で示す
如く斜めに移動させることによって、ラベルBがその縫
付側16が斜めに下方を向く状態でタオル素材Aに対し横
移動することの他に、ラベルBがタオル素材Aに対し図
の上下方向に向けて接近移動することが同時に行なわれ
るようにした例である。
次に第8図は、把持器14を点32を中心に矢印33方向に
円弧を描いて移動させることによって、ラベルBがタオ
ル素材Aに対して最初は上下方向の移動成分が大きく、
終期にはラベルBの縫付側16が斜めに下方を向く状態と
なって横移動の成分が大きくなるようにした例である。
なお、これらの図において機能上前図のものと同一又
は均等構成と考えられる部分には、前図と同一の符号を
付して重複する説明を省略した。
〔発明の効果〕
以上のように本発明にあっては、布AにラベルBの縫
付側16が添わされる場合、ネーム側15を上にして、重合
上片23の折目側から自由端23aの方向に移動させるか
ら、下方の縫付側16が湾曲されてその一面が布Aの重合
上片23に重なる重合下部位置に添わされた状態となる特
長がある。このことは例えば第3図に示す如く布A上に
定規体12の如き他物が存在していても、その存在によっ
てラベル供給手段は影響を受けることなくラベルBの添
付を可能にできる効果がある。
しかも上記の如き状態に添わすものでも、ラベルBを
横移動させるだけの過程で、縫付側16を布Aに触れさせ
ることによって自然発生的に上記縫付側16を湾曲させて
それを布Aに添わすものであるから、極めて簡易な構成
での実施を可能にできる効果もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図乃至第6図は
タオルのヘム形成装置を略示すると共に、該装置による
ヘムの形成過程を順に示す図、第7図及び第8図はタオ
ル素材に対するラベルの添付方法の夫々異なる例を示す
図(第3図と同時点の状態を示す図)。 A……タオル素材(布)、B……ラベル、2……布載置
面、16……縫付側。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布載置面上に載置された布の折曲部におい
    て、折曲げによって形成される重合上片と、その重合上
    片の下側になる重合下部との間に対し、ラベルにおける
    一端の縫付側を重合上片の自由端側から挿入した状態に
    位置させるに当っては、上記重合上片を折曲げ付けるよ
    り前において、ラベルにおける一端の縫付側が下方を向
    くようラベルにおけるネーム側を上にしてそこを摘んだ
    状態で該ラベルを布に対し、上記重合上片の折目予定位
    置側から重合上片の自由端予定位置側に向けて横移動さ
    せ、その横移動の過程で上記ラベルの縫付側を布の重合
    下部の上面に触れさせることにより、上記縫付側を上記
    横移動の進行方向に対し後ろ向きに湾曲させて上記ラベ
    ルの縫付側の一面を布に添わせ、その後、ラベルの縫付
    側の上に上記重合上片を重合させることを特徴とする布
    に対するラベルの添付方法。
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