JP2767234B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2767234B2
JP2767234B2 JP12605996A JP12605996A JP2767234B2 JP 2767234 B2 JP2767234 B2 JP 2767234B2 JP 12605996 A JP12605996 A JP 12605996A JP 12605996 A JP12605996 A JP 12605996A JP 2767234 B2 JP2767234 B2 JP 2767234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野菜、果物その
他の販売物を個別に収納箱に収納して箱単位で自動販売
する自動販売機に関し、特に販売物の季節変動などに伴
い、販売物やそのの大きさなどが変動してもこれに対応
した組合せに収納箱を組込み直すことのできる自動販売
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動販売機は、商品を収納してお
く収納庫と、購入者が商品を取り出す取出し口とがあ
り、よって収納庫から取出し口への搬出手段を必要とし
ている。しかしこの他に、自動販売機内の収納庫から購
入者に商品を直接取り出させる形態の自動販売機があ
る。従って、この直接取り出せる自動販売機は商品毎の
多数の収納室を陳列棚のように陳べて備えてあり、代金
投入と共に所望の商品を取り出させるようになってい
る。そしてその多くは、代金に対応した収納室の取出し
用の戸をロック/アンロックすることにより、所定の代
金を投入した者には正規の購入者として確実な商品の引
き渡しを行い、そうでない場合には窃盗などの被害に遭
うことの無い様に備え、適切な販売を実現している。
【0003】またこの様に、購入者に直接取り出させる
様にしたのは様々に理由があり、例えば、菓子パンの自
動販売機は取出し口への搬出時に柔らかい商品を傷める
ことがあり、これを避けるため直接取り出させている。
また、アクセサリーや玩具の自動販売機は商品を箱詰め
せずに自動販売機の外から直接見える様に陳列すること
が多く、この様な箱詰めでない商品は取出し口への搬出
が困難なため直接取り出させている。さらに、自動販売
機の構成を簡単にしたいために搬出手段を省略し、その
結果として直接取り出させているものもある。何れにし
てもこれらは、代金投入と商品の取り出しとを様々な関
連付けで規制し、無人での販売活動に支障の無い様にし
てある。
【0004】また、従来の自動販売機は決まった商品を
継続して販売することが通常であり、一台の自動販売機
で取り扱う商品の価格は何通りかであったにしろ金額自
体を変更することは頻繁に行うものではない。従って、
金額変更のような細々とした操作は自動販売機の販社/
リース会社など業者にまかせることが通常であり、よっ
て金額変更の操作は農家その他の一般素人には容易に行
えない複雑な操作性しか提供されていない。
【0005】一方、最近は郊外の農村地帯で、それも特
に幹線道路沿いなどで、野菜や果物の無人販売が多く見
られるようになってきている。これは現地の農家が、出
荷のかたわら僅かながらでもと産地直売をしているもの
である。そして、その大半は簡易な陳列棚や段ボール箱
に作物を陳べおき、そばには手製の料金箱が「一個いく
ら」の表示とともに無造作においてある。また難しい料
金案内をしても結局は守られない事が多いので、大体が
一個200円といった単一代金になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な無人
販売はその無防備さ故に販売代金の盗難が多く発生して
いる。そのため、売る側の農家なども、出荷の余りもの
で最終的には捨てることとなる野菜の中から新鮮な物を
選び、捨てるよりは多少は盗難にあってもある程度は金
になったほうがいいという感覚で無人販売に陳べる事が
多いのである。しかも代金の盗難などを覚悟しなければ
ならないため、売る物も低額な野菜などに偏る傾向とな
り、よって売り上げも大した額にはならないなどして、
積極的な営業姿勢をとる事ができない現状にある。
【0007】これに対して、このような原始的な無人販
売ではなく、自動販売機を用いることが当然に考えられ
る。しかも販売物が、ある程度の大きさを持ちまた傷つ
きやすい野菜などであればこそ、先に述べた収納室毎に
商品を収納し直接購入者に取り出させる自動販売機が適
したものとなる。また特に野菜などを扱うのであれば高
額な売り上げにはならないので、自動販売機は安価であ
る必要があり、この点、野菜の様な常温での収納が可能
なものであれば、冷蔵或いは保温などの定温設備も不要
なため装置の簡易化とこれに伴う低価格化が可能とな
る。
【0008】しかし、これら自動販売機の収納室は固定
的に備え付けたものあり、そのためこの様な収納室では
収納される商品の形状、大きさが一定のものに限られて
しまい、このため収納させる商品が制約されている。つ
まり、販売活動における品揃えが制約されるわけであ
り、購入者の消費動向に対応できない不具合が生じるの
である。また商品の供給者側にあっては、供給したい商
品内容が固定されている訳ではなく、例えば上記に例示
した野菜などであれば、季節毎にその内容が変わるので
あり、具体的には、スイカ、メロン、大根、キュウリ等
々、大きさと形状が多種にわたるのである。よって自動
販売機の収納室には一律な大きさ・形状ではなくて、こ
れらに応じた大きさ・形状が必要となる。さらには品々
に対応した金額を収納室毎に設定することも必要になっ
てくる。しかも、この例の様な野菜であれば頻繁に種類
が変わるので、これに追従して収納室の大きさ・形状そ
れに金額などが適宜変えられる必要があり、しかもその
操作は一般の人でも行える容易な操作でなければならな
い。ところが、この様な要請に対して、従来の自動販売
機は応えることができず、或いは応えられても十分では
なかった。
【0009】本発明はこの様な問題を解決するためのも
のであり、その課題は、自動販売機の商品別の収納室か
ら直接、購入者に商品を取り出させる形態をとる自動販
売機において、この収納室の大きさ・形状が自在に変更
でき、しかもこの際には収納室毎の料金設定が自在に行
うことができ、しかもこれら一連の操作が自動販売機の
業者に頼ることなく素人でも行え、よって品揃えの変更
などが容易で自由になる自動販売機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、収納室を野
菜などの販売物を収納する個別の収納箱にして、しかも
この収納箱を外形寸法の異なった大小さまざまな複数個
の収納箱を準備しておき、これを自動販売機の収納本体
に任意な組合せで組込む様にした。この様にするれば、
販売物の大きさ・形状が変わってもその都度、対応する
収納箱に組合せを変えることができる。無論この自動販
売機は、販売物の購入金銭が投入される金銭投入部を有
しており、ここに購入者が金銭を投入すると連動して販
売物の取出し可能な収納箱を表示し、つまり投入金額で
購入できてしかも売れ済みでない収納箱を表示ランプで
表示して、購入者に案内するのである。そして、表示ラ
ンプにより購入可能と案内した収納箱の取出し用扉を施
錠解除して販売物の取り出しができる様になっている。
この場合、収納箱を組み込む際にその組合せを変える事
により表示ランプの位置を変える必要があり、さらに購
入代金も必要に応じて変える必要も生じる。つまり運用
内容を設定する必要があるのであるが、これに対して
は、組み込まれた収納箱毎に購入代金の金額設定が行え
るようにした。
【0011】また、一の購入代金の金額入力とこの金額
に対応した全ての収納箱の指定入力とを一組の操作と
し、この一組の操作を購入代金の価格数だけ繰り返して
行うようにして、設定操作の簡便化と正確化を図った。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図において、自動販売機1は収納本体2
に大きさの異なる2種類の大型収納箱11及び小形収納
箱12が整列、格納されており、図1においては、下段
部に大型収納箱11が計6個、上段部に小形収納箱12
が計12個格納されている。
【0013】前記収納本体2は全体を鋼板、亜鉛鉄板等
で直方体形状に形成されており、前面には、図3に示す
ように、複数の縦枠3が立設されており、前記縦枠3の
間に前方から前記大型収納箱11及び小形収納箱12を
内部の収納空間4内に挿入できるようになっている。ま
た、収納本体2は、図2に示すように、裏面側に水平方
向に開閉可能な裏面扉5が取付けられており、その裏面
扉5には内部空気を通流する通気口6が設けられ、内部
側面には制御盤21が取付けられている。なお、通気口
6は収納本体2の前面下部にも設けられているが、その
形成は適宜位置に行なえばよい。前記制御盤21には収
納本体2の隅部に設置されているバッテリ26からのメ
イン電源がメインケーブル22を介して制御盤21に供
給されている。
【0014】前記収納本体2内の奥側には複数の取付枠
7が立設されており、更に、各取付枠7には上下方向に
所定間隔で前記大型収納箱11及び小形収納箱12を固
定するための固定フランジ8が一体に固着されていて、
この固定フランジ8に蝶ねじ9を取付けて前記大型収納
箱11及び小形収納箱12を保持できるようになってい
る。前記制御盤21からはケーブル24が引出され、そ
のケーブル24はケーブルダクト23内に挿通された
後、前記ケーブルダクト23から分岐して各収納箱に接
続されている。なお、コネクタ25はケーブル24を中
継するためのものである。
【0015】一方、前記収納本体2内に格納される大型
収納箱11及び小形収納箱12は直方体の箱状に形成さ
れており、大型収納箱11と小形収納箱12とは高さ寸
法のみが相違し、図1においては、大型収納箱11の高
さ寸法L1は小形収納箱12の高さ寸法L2の2倍とな
っている。図4及び図5において、小形収納箱12は前
面のみが開口し、その部分の取出開口13は蝶番14を
介して前方に回動する取出し用扉15によって開閉自在
に閉塞されている。前記取出し用扉15は内部の販売物
を視認できるようガラス等の透明体が取付けられた窓1
6が設けられているが、取出し用扉15の前面に表示プ
レート等を貼着することによって内部の販売物の種類を
確認できれば必ずしも設けられていなくてもよい。更
に、取出し用扉15は一側に水平方向に所定距離突出し
て縦枠3を覆う突出部17が形成されていてその裏面に
後述の電磁ロックピン36と掛合する掛止ピン18が取
付けられている。また、前記突出部17には後述の表示
ランプ35が前方に臨むための切欠部17aが形成され
ている。
【0016】前記小形収納箱12の背面には収納本体2
の固定フランジ8に保持するための蝶ねじ9が螺着され
る固定部19が取付けられている。なお、固定フランジ
8への小形収納箱12の保持手段としては、蝶ねじ9に
限るものではなく、通常のボルト・ナット等を使用して
固定することもできる。或いは、固定フランジ8に代え
て上下に連続した板部材とし、これに長孔を設けて蝶ね
じ9等を任意の高さに取付けるようにすることもでき
る。また、特に、固定フランジ8によって保持させる必
要もなく、要するに、小形収納箱12を安定して保持で
きれば、いかなる手段を用いても構わない。
【0017】更に、収納本体2の前面側部には手前に蝶
番2bを介して開閉できる開閉扉2aが取付けられてお
り、その内部側の収納本体2には金銭投入部27が設け
られている。前記金銭投入部27はコインを投入するた
めの金銭投入口28と、LEDで投入金額を表示する投
入金額表示部28aと、キャンセルして一旦投入した金
銭を戻すための戻し用ノブ29と、戻し金取出口30と
で構成されている。なお、釣銭は公知の手段によって受
取れるようにすることができるが、釣銭機を設けず、釣
銭を販売物自体に予め個々に取付けて販売するようにし
てもよい。更に、前記金銭投入部27における前面には
上下方向に摺動して金銭投入口28、戻し用ノブ29及
び戻し金取出口30の全体を開閉自在に閉塞する透明な
蓋体31が設けられており、その蓋体31に一体に取付
けられた取手32を把持して上方に開放すれば、前記バ
ッテリ26からのメイン電源が入いるようになってい
る。このメイン電源のON、OFFは公知の手段を用い
ることができ、本実施例では、蓋体31の上方にリミッ
トスイッチ33を取付けることによって行なっている。
前記金銭投入部27の下方には集金箱34が設けられて
おり、集金した金銭は開閉扉2aの錠を解除して開き、
取出すことができる。
【0018】更に、縦枠3には収納箱の切欠部17aか
ら前方に臨む位置に、所定の金銭を投入したときに取出
し可能な収納箱を表示する表示ランプ35が取付けられ
ている。なおこの表示ランプ35は押下ボタンを兼ねた
ランプにより構成されており、後述する金額設定の操作
説明で述べるように、収納箱毎の金額設定の際には当該
金額に対応させる収納箱の指定に用いる様になってい
る。また、各表示ランプ35の上方には、前記小形収納
箱12の掛止ピン18と掛止し、制御盤1に収納された
図示しないマイクロコクピュータからの指令で施錠、開
錠を行なう電磁ロックピン36が取付けられている。こ
れらの表示ランプ35及び電磁ロックピン36に通線さ
れたケーブルは分岐した各ケーブル24を中継するコネ
クタ37に接続されている。
【0019】また更に、開閉扉2aの内部側には先に説
明した設定部40が設けてあり、この設定部40を操作
することにより、販売物の代金金額を各収納箱毎に設定
することができる様になっている。つまり設定部は、図
8に示す様に前面の設定盤42にロータリー式のモード
スイッチ43と、100の位の数字を一桁表示する金額
表示部44と、この表示金額を設定変更する設定ボタン
45として増額ボタン45a/減額ボタン45bの2つ
が準備されている。またモードスイッチ43は「1」か
ら「5」までの数字を選び合わせる様になっていて、
「1」が運用モード、「2」から「5」が設定モードと
なっている。つまり設定モードで収納箱別に金額を設定
し、運用モードに切り替えて通常の販売を行うのであ
る。なおこの設定モードを詳しく説明すると、「2」が
高額側の代金を設定するための高額代金設定モードであ
り、「3」が高額代金に対応する収納箱がどれであるか
を必要なだけ指定するための高額箱モードである。また
「4」が低額側の代金を設定するための低額代金設定モ
ードであり、「5」は低額代金に対応する収納箱を指定
する低額箱モードである。表示金額は設定ボタン45の
操作により押下することにより、100円単位で表示の
変更ができるようになっている。つまり、この様な設定
部40から設定内容が入力されると、図示しないマイク
ロコンピュータによる記憶手段に記憶されることによ
り、設定手段が実現されるのである。
【0020】なお、この実施例においては設定できる価
格が高額と低額の2種類に限定されているが、多種類の
価格が設定できるようにすることは自由であり、例え
ば、金額設定モードと収納箱の指定モードとを一組の操
作とし、この一組の操作を購入代金の価格数だけ繰り返
して行う様にしてもよい。また設定金額も、100円単
位での設定に限らず、設備費の負担が許すなら1000
円単位、10円単位などを可能にしたものであってもよ
い。
【0021】また運用部は、この記憶内容に基づき、金
銭投入部からの販売代金投入と連動して販売物の取出し
可能な収納箱11、12を表示ランプ35で表示し、且
つ、この収納箱11、12からの販売物の取り出しを規
制する用になっている。
【0022】次に、上記のように構成された本実施例の
収納本体への収納箱の格納及び組替え及びこれに伴う金
額設定について説明する。収納本体2への大型収納箱1
1及び小形収納箱12の格納においては、まず、無人販
売したい複数種類の農産物その他の品物を選定し、それ
らを販売するためには大型収納箱11、小形収納箱12
のそれぞれが何個必要であり、小形収納箱12であれば
最大24個格納できる容量の中でそれぞれをどのような
配置で格納するかのレイアウトを決定する。
【0023】次に、各縦枠3間の収容空間4内に大型収
納箱11及び小形収納箱12を下から順に積み上げなが
ら挿入していく。そして、個々に挿入の都度或いは全て
の収納箱を挿入した後に各収納箱の固定部19に蝶ねじ
9を螺着して収納本体2の固定フランジ8に保持する。
このとき、縦枠3において大型収納箱11が格納される
部分の2個の表示ランプ35のうち1個は突出部17に
よって隠ぺいされ、下側の1個の表示ランプ35のみが
切欠部17aから前方に臨み、また、2個の電磁ロック
ピン36のうち1個のみが突出部裏面の掛止ピン18と
掛止し、1個は遊びとなる。
【0024】収納箱11、12の組込ができたら、先に
述べた図示しないマイクロコンピュータに低額書込み及
び高額書込みを行なって2種類の価格設定を行なう。例
えば、大型収納箱11内の収納物については500円、
小形収納箱12内の収納物については300円というよ
うな価格設定を以下の様に行なう。即ち、設定部40の
モードスイッチ43を「2」高額代金モードに合わせ、
次に増額ボタン45aまたは減額ボタン45bを必要に
応じて押下し高額側となる金額500円を金額表示部4
4に表示させる。高額金額を表示させたら、モードスイ
ッチ43を「3」高額箱モードに合わせ、高額な品物の
大型収納箱11に対応した表示ランプ35の全てを順次
押下して指定入力してゆく。指定入力された大型収納箱
11は、それぞれの表示ランプ35が点灯して設定済み
表示がされる。以上で高額代金とこれに対応する大型収
納箱の指定の設定が完了する。つぎに、これと同様にし
て、「4」低額代金モードにより低額代金300円を表
示させ、「5」低額箱モードとにより300円の品物を
入れる小型収納箱12の指定の設定を行う。なお上記と
は逆に、小型収納箱12を500円に指定し、大型収納
箱11を300円に指定する様にしてもよく、また例え
ば小型収納箱12を300円と500円とに指定しても
よく、また更に必要なら小型収納箱12と大型収納箱1
1を同じ代金にしてもよい。
【0025】次に、各収納箱の組替えを行なうには、上
記と逆の手順で、まず、蝶ねじ9を外して収納箱を前方
に取出す。そして、その後は、上記格納の場合と同じ要
領で新しいレイアウトで収納箱を格納する。その後、新
しいレイアウトに対する新しい購入代金の設定を行う。
この様に組み替えと代金の設定替えが完了したら、設定
部のモードスイッチを「1」運用モードに合わせること
により、以下の様な通常の運用に移行することができ
る。
【0026】次に、購入者が購入するときの操作及び自
動販売機の動作について説明する。購入者は収納箱の窓
から或いは表示プレートによって取出したい収納箱を選
択する。そこで、今、低額の小形収納箱12を選択した
として、金銭投入のために、金銭投入部27の取手32
を把持して蓋体31を上方に押上げると、リミットスイ
ッチ33が作動してバッテリ26からのメイン電源がO
Nの状態となり、以後、表示ラン35、電磁ロックピン
36等に電源が供給され、それらに対する制御が開始さ
れる。したがって、購入時のみ電源が供給され、蓋体3
1を押上げて開口しない限りは電源が供給されないた
め、平時は電気は消費されないこととなって節電対策と
なる。その結果、バッテリ26のみの運転が可能とな
り、交流電源を供給できない農地、山間部においても設
置可能となる。なお、前記蓋体31は手を離せば自然に
下降して金銭投入部27の前面を再び閉塞する。
【0027】そこで、コインを金銭投入口28に投入し
て設定金額に達すれば、対応する小形収納箱12の各表
示ランプ35が一斉に点灯表示する。そこで、購入者は
いずれかの小形収納箱12の取出し用扉15に手をかけ
て手前に開こうとすれば、図示しないセンサがそれを検
知し、その小形収納箱12のみが瞬時に電磁ロックピン
36による施錠を解除されるので、取出し用扉15を開
いて、内部の販売物を取出すことができる。ここで、最
初に手をかけて引いた小形収納箱12のみが瞬時に解錠
可能であることを認識され、僅かでも遅れて手をかけた
2番目以降の小形収納箱12は解錠不能となる。また、
一旦取出した後取出し用扉15を閉じると再度開放する
ことは不能となる。但し、開放可能な状態のままとして
も差し支えない。これらは公知のマイクロコンピュー
タ、センサを使用することによって対応することができ
る。
【0028】そして、低額相当のコインを投入した後更
にコインを投入して高額相当の設定値に達すれば、小形
収納箱12に加えて大型収納箱11の表示ランプ35も
点灯し、電磁ロックピン36も解除可能となる。但し、
これらの投入金額と取出し可能な収納箱との関係におけ
る仕様は任意に設定し得るものである。
【0029】なお、裏面扉5には通気口6が設けられて
いるので、平時の収納状態において、収納本体2の内部
が自然換気され、内部の品物は良好に維持される。
【0030】このように、上記実施例の自動販売機は、
内部に販売物を収納し、二種類の外形寸法に形成された
複数個の収納箱と、前記二種類の複数個の収納箱を任意
の配置に組合せた状態で格納する収納本体2とを備え、
前記金銭投入部27と連動して、前記収納箱からの販売
物の取出しを規制する取出し規制部としての電磁ロック
ピン36と、販売物の取出し可能な収納箱を表示する表
示ランプ35とを設けたものである。
【0031】したがって、収納容量の異なる2種類の大
型収納箱11及び小形収納箱12を格納できるため、1
台の自動販売機1で、大きさ、価格等の異なる複数種類
の品物を同時かつ簡易に販売することができる。また、
大型収納箱11及び小形収納箱12の収納本体2への配
列、格納の仕様も任意に設定でき、簡単に組替えができ
るため、大小の販売物の販売数量に応じて大型収納箱1
1及び小形収納箱12の格納数を任意かつ簡単に設定す
ることができ、販売物に応じた対応が容易である。ま
た、自動販売機1は、各収納箱を格納し、表示ランプ3
5及び電磁ロックピン36を作動させるだけの簡易な構
造としており、高価な温度調節機構等を設けていないの
で安価に製造することができる。
【0032】そして、各収納箱は平時は施錠されている
ので、盗難を防止できる。更に、金銭収納部27の蓋体
31の開閉によってメイン電源のON、OFF切替えが
自動的に行なわれるので、節電することができ、バッテ
リ26のみで電源を供給できる。その結果、交流電源の
ない農地、山間部等にも設置することができ、設置場所
を選ばない。
【0033】ところで、上記実施例においては、表示ラ
ンプ35に加えて、図6に示すように、取出開口13
に、図示しないばね等の付勢手段によって常時取出開口
13側に付勢され、下端を軸として上下方向に回動する
表示板38を取付けてもよい。この場合、販売物収納時
は、前記付勢力に抗して販売物を収納内部に挿入、押圧
することによって表示板38は小形収納箱12の底面に
倒れ、販売物を取出した後は、付勢力によって前方に回
動して、例えば、「空」、「取出済」などの文字を透明
な窓16から表示する。したがって、取出し用扉15の
窓16を通して大きく表示されるため、取出済の収納箱
を視認し易い。
【0034】更に、上記実施例においては、販売物の取
出し可能な収納箱を表示するために、表示ランプ35及
び電磁ロックピン36を縦枠3に設けているが、これに
限定されることなく、他の箇所に個々に或いは一括して
設けてもよい。また、図7に示すように、収納箱にボッ
クス39を一体に取付け、この前面に表示ランプ35を
取付けるとともに、内部に小形収納箱12のフランジに
設けた掛合孔18a内に電磁的に突出したり、後退する
電磁ロックピン36aを設けてもよい。この場合には、
各収納箱自体に表示ランプ35及び電磁ロックピン36
aが取付けられているので、前記実施例のように、大型
収納箱11を格納したときに遊びの表示ランプ35及び
電磁ロックピン36が生ずることがない。
【0035】また、図1においては、大型収納箱11の
高さ寸法L1は小形収納箱12の高さ寸法L2の2倍と
なっているが、本発明を実施する場合には、これに限定
されるものではなく、例えば、1個の大型収納箱11に
対して3個或いは4個の小形収納箱12となる寸法に設
定したり、2個の大型収納箱11に対して3個の小形収
納箱12となる寸法に設定してもよい。また、高さ方向
ではなく、幅寸法を相違させてもよく、この両方を相違
するように各収納箱の寸法を設定してもよい。また、収
納箱は、大型収納箱11と小形収納箱12の2種類とし
ているが、3種類以上とすることもできる。
【0036】更に、上記実施例の大型収納箱11及び小
形収納箱12は、取出し用扉15は水平方向に開閉する
ものとしているが、上下方向に開閉できるものとしても
よく、両開きとしてもよい。そして、品物の取出しのた
めの開口は前面に設けているが、上面を開口して収納箱
を前方に一定長さ引出せるようにし、その開口から上方
に取出せるようにしてもよい。この場合は、特に、下段
部の収納箱について楽な姿勢で品物を取出すことができ
る。したがって、上段部の収納箱は前方開き、下段部の
収納箱は上方取出しとすれば、購入者は一層楽に取出す
ことができる。なお、上方開口の収納箱の底面に引出し
を円滑とするためのローラ等を取付けてもよい。
【0037】加えて、上記実施例において、夜間照明用
の蛍光灯、照明灯を付設してもよい。また、本実施例に
おいても、温度調節機構等を備えることは差し支えな
い。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の自動販
売機は、販売物を収納するための収納箱を、その外形寸
法を違えて複数個準備したので、大きさ・形状の異なる
販売物の収納が可能となり、しかも、これらの収納箱
が、自動販売機の収納本体に任意な組合せで組込む事が
容易となるので、一般の人でも容易に品揃えの変更が行
える。そしてこの品揃えの変更に連動する購入代金の変
更に対しては、収納箱毎に購入代金の金額設定が可能な
様にした。つまり、自動販売機において、収納箱の組合
せ機能と、収納箱毎の代金の設定機能とを組み合わせた
ことによって、販売者の意向に添った自由な品揃えが可
能となる。
【0039】また、請求項2の発明の自動販売機は、請
求項1の自動販売機に加えて、特に、一の購入代金の金
額入力とこの金額に対応した全ての収納箱の指定入力と
を一組の操作とし、この一組の操作を購入代金の価格数
だけ繰り返して行う様にしたので、自動販売機の業者な
どに頼ることなく、一般の人でも容易に収納箱毎の代金
設定がおこなえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の自動販売機を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施例の自動販売機を内部を裏側から
見た斜視図である。
【図3】図1の自動販売機の要部斜視図である。
【図4】図1の小形収納箱を示す斜視図である。
【図5】図4の小形収納箱の取出し用扉を開放した状態
を示す斜視図である。
【図6】本発明の別の実施例の自動販売機における小形
収納箱を示す斜視図である。
【図7】本発明の更に別の実施例の自動販売機における
小形収納箱の斜視図である。
【図8】本発明の実施例の自動販売機に設けられた設定
部を示す図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 2 収納本体 11 大型収納箱 12 小形収納箱 18 掛止ピン 18a 掛合孔 27 金銭投入部 35 表示ランプ 36、36a 電磁ロックピン 40 設定部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体状の収納本体と、 この収納本体に任意な組合せで組込まれる外形寸法の異
    なった複数個の収納箱であって、販売物を収納するため
    の収納箱と、 販売物の購入金銭が投入される金銭投入部と、 この金銭投入部と連動して販売物の取出し可能な収納箱
    を表示し、且つ、この収納箱からの販売物の取り出しを
    規制する運用部と、 この運用部の運用内容を設定する設定手段とからなり、 この設定手段は、前記組み込まれた収納箱毎に購入代金
    の金額設定を行うことを特徴とした自動販売機。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、一の購入代金の金額入
    力とこの金額に対応した全ての収納箱の指定入力とを一
    組の操作とし、この一組の操作を購入代金の価格数だけ
    繰り返して行うことを特徴とした請求項1記載の自動販
    売機。
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