JP2765169B2 - 有機電解液電池 - Google Patents
有機電解液電池Info
- Publication number
- JP2765169B2 JP2765169B2 JP6466590A JP6466590A JP2765169B2 JP 2765169 B2 JP2765169 B2 JP 2765169B2 JP 6466590 A JP6466590 A JP 6466590A JP 6466590 A JP6466590 A JP 6466590A JP 2765169 B2 JP2765169 B2 JP 2765169B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- thickness
- height
- case
- negative electrode
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-
- Y02E60/12—
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電池ハウジング部材高さと充填物構成高さ
のバランスを一定の範囲に選ぶ有機電解液電池に関す
る。
のバランスを一定の範囲に選ぶ有機電解液電池に関す
る。
従来の技術 最近リチウムなどの軽金属を負極とし、有機電解液を
用いる電池はエネルギ密度が高く、耐漏液性,保存性が
優れているため、カメラ,腕時計,各種小形電子機器に
多用され、一層の性能向上のため努力がはらわれてい
る。
用いる電池はエネルギ密度が高く、耐漏液性,保存性が
優れているため、カメラ,腕時計,各種小形電子機器に
多用され、一層の性能向上のため努力がはらわれてい
る。
従来の有機電解液電池の密封(封口)前の縦断面図を
第1図に示す。
第1図に示す。
第1図に示すように、正極端子を兼ねるステンレス鋼
製のニッケルメッキを施した皿形またはカップ形の電池
ケース2には皿形またはカップ状でニッケルメッキを施
したステンレス鋼製の電池内ケース7を内設している。
この電池内ケース7には二酸化マンガンまたはフッ化カ
ーボンなどを活物質とする正極4を内設してある。そし
てこの電池内ケースは集電部材を兼ねている。なお前記
電池内ケース7の下部平坦部は電池ケース2の内底部に
当接している。
製のニッケルメッキを施した皿形またはカップ形の電池
ケース2には皿形またはカップ状でニッケルメッキを施
したステンレス鋼製の電池内ケース7を内設している。
この電池内ケース7には二酸化マンガンまたはフッ化カ
ーボンなどを活物質とする正極4を内設してある。そし
てこの電池内ケースは集電部材を兼ねている。なお前記
電池内ケース7の下部平坦部は電池ケース2の内底部に
当接している。
電池内ケース7は底部中央に正極4と当接する上方に
向けた突部9を形成してあり、上部の開口端部を外方に
直角に折曲して鍔部8を形成している。前記正極4の上
部にはリチウムを活物質とする負極5を、ポリプロピレ
ンからなるセパレータ6を介して配設している。
向けた突部9を形成してあり、上部の開口端部を外方に
直角に折曲して鍔部8を形成している。前記正極4の上
部にはリチウムを活物質とする負極5を、ポリプロピレ
ンからなるセパレータ6を介して配設している。
前記負極5の上部にはステンレス鋼製のニッケルメッ
キを施した皿形で負極端子を兼ねた封口板1が配設され
ている。この封口板1は外縁部を外方にU字形に折曲し
てあり、電池内ケース7の鍔部8上に支持されているポ
リプロピレンなどからなる断面L形の環状ガスケット3
に当接して封口する構成となっている。
キを施した皿形で負極端子を兼ねた封口板1が配設され
ている。この封口板1は外縁部を外方にU字形に折曲し
てあり、電池内ケース7の鍔部8上に支持されているポ
リプロピレンなどからなる断面L形の環状ガスケット3
に当接して封口する構成となっている。
発明が解決しようとする課題 前記従来の有機電解液電池の構成において、ハウジン
グ部材高さH1と充填物構成高さH2の関係は、 であった。
グ部材高さH1と充填物構成高さH2の関係は、 であった。
この構成をとる電池において、放電を行なうと、放電
が進むにつれて、負極5より活物質であるリチウムが溶
出するために、電池内部の縦方向の接触バランスがくず
れ、内部抵抗の上昇および放電異常が発生するという問
題があった。
が進むにつれて、負極5より活物質であるリチウムが溶
出するために、電池内部の縦方向の接触バランスがくず
れ、内部抵抗の上昇および放電異常が発生するという問
題があった。
第2図のaおよびbはそれぞれ典型的な、放電異常
(20℃,7.5KΩ放電時)の例である。図中のaで明らか
なように放電中に電圧が急激に低下する問題があり、ま
たbで明らかなように放電に電圧がふらつくという問題
がある。
(20℃,7.5KΩ放電時)の例である。図中のaで明らか
なように放電中に電圧が急激に低下する問題があり、ま
たbで明らかなように放電に電圧がふらつくという問題
がある。
本発明は、上記のような従来の問題を解決し、放電特
性の安定化をはかることを目的とする。
性の安定化をはかることを目的とする。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために、本発明は、ハウジング部
材構成高さをH1,充填物構成高さをH2としたとき、H1お
よびH2の関係を としたものである。
材構成高さをH1,充填物構成高さをH2としたとき、H1お
よびH2の関係を としたものである。
作用 この構成により、ハウジング部材構成高さと充填物構
成高さのバランスを電池特性が安定化する適当な範囲と
なるものである。
成高さのバランスを電池特性が安定化する適当な範囲と
なるものである。
実施例 本実施例の有機電解液電池の構成は、構成部材の寸法
を除いて従来例として示した第1図と同じである。した
がって、その説明は第1図を共用して行なう。
を除いて従来例として示した第1図と同じである。した
がって、その説明は第1図を共用して行なう。
この実施例の有機電解液電池は、径20.0mm,高さ5.0mm
の二酸化マンガンリチウム電池である。第1図のステン
レス鋼製の負極端子をかねる封口板1は、板厚み0.30mm
(h1),高さ1.00mm(h2)である。ステンレス鋼製の正
極端子を兼ねる電池ケース2は、板厚み0.30mm(h3)で
ある。ポリプロピレンからなるガスケット3は底厚み0.
40mm(h4)である。二酸化マンガン,導電材,結着材よ
りなる正極4は、直径15.5mm,厚み2.70mm(h5)のペレ
ットに成型している。リチウムからなる負極5は、直径
16.0mm,厚み1.00mm(h6)である。ポリプロピレン製の
セパレータ6は、厚み0.50mm(h7)である。電池内ケー
ス7は、高さ3.10mm(h8)であり、鍔部8に集電効果を
あげるために内底部に設けた突部9は、高さ0.30mm
(h9)で、その板厚み0.30mm(h10)である。なお、電
解液には炭酸プロピレンと1.2ジメトキシエタンとの等
容積混合溶媒に過塩素酸リチウムを溶解させたものを使
用している。
の二酸化マンガンリチウム電池である。第1図のステン
レス鋼製の負極端子をかねる封口板1は、板厚み0.30mm
(h1),高さ1.00mm(h2)である。ステンレス鋼製の正
極端子を兼ねる電池ケース2は、板厚み0.30mm(h3)で
ある。ポリプロピレンからなるガスケット3は底厚み0.
40mm(h4)である。二酸化マンガン,導電材,結着材よ
りなる正極4は、直径15.5mm,厚み2.70mm(h5)のペレ
ットに成型している。リチウムからなる負極5は、直径
16.0mm,厚み1.00mm(h6)である。ポリプロピレン製の
セパレータ6は、厚み0.50mm(h7)である。電池内ケー
ス7は、高さ3.10mm(h8)であり、鍔部8に集電効果を
あげるために内底部に設けた突部9は、高さ0.30mm
(h9)で、その板厚み0.30mm(h10)である。なお、電
解液には炭酸プロピレンと1.2ジメトキシエタンとの等
容積混合溶媒に過塩素酸リチウムを溶解させたものを使
用している。
この構成において、ハウジング部材構成高さ、 H1=h2+h4+h8+h3 =1.00+0.40+3.10+0.30 =4.80mm 充填物構成高さ H2=h1+h6+h7+h5+h10+h3+h9 =0.30+1.00+0.50+2.70 +0.30+0.30+0.30 =5.40mm であり である。
この構成における放電特性を第2図Cに示す。第2図
から明らかなように、放電異常が発生していない。
から明らかなように、放電異常が発生していない。
つぎにこの高さのバランスを種々に変化したときの電
池特性を第1表に示す。
池特性を第1表に示す。
第1表より の領域において、放電異常は発生していない。しかしH2
−H1/H1×100=70のときに、耐漏液が悪化している。こ
れは封口によるハウジング部材の変形が大きくなったた
めと推定される。
−H1/H1×100=70のときに、耐漏液が悪化している。こ
れは封口によるハウジング部材の変形が大きくなったた
めと推定される。
本発明の実施例では、集電部材と同機能を有する突部
9を電池内ケースに設けている。集電部材には、ステン
レス鋼線のネット,ステンレス板,チタン板などがあ
り、また形状および設置場所も種々検討したが、いずれ
の場合も の領域においてのみ、放電特性の安定化および、耐漏液
性レベルの維持をはかることができた。
9を電池内ケースに設けている。集電部材には、ステン
レス鋼線のネット,ステンレス板,チタン板などがあ
り、また形状および設置場所も種々検討したが、いずれ
の場合も の領域においてのみ、放電特性の安定化および、耐漏液
性レベルの維持をはかることができた。
発明の効果 以上の実施例の説明で明らかなように、本発明によれ
ば、ハウジング部材構成高さをH1,充填物構成高さをH2
としたとき、 になるように、H1およびH2を選定することにより、放電
特性および耐漏液性の良好な電池が得られる。
ば、ハウジング部材構成高さをH1,充填物構成高さをH2
としたとき、 になるように、H1およびH2を選定することにより、放電
特性および耐漏液性の良好な電池が得られる。
第1図は従来例および本発明の有機電解液の一実施例の
有機電解液電池の縦断面図、第2図は同放電特性を示す
図である。 1……封口板、2……電池ケース、3……ガスケット、
4……正極、5……負極、6……セパレータ、7……電
池内ケース。
有機電解液電池の縦断面図、第2図は同放電特性を示す
図である。 1……封口板、2……電池ケース、3……ガスケット、
4……正極、5……負極、6……セパレータ、7……電
池内ケース。
Claims (1)
- 【請求項1】正極端子を兼ねる皿形またはカップ形の電
池ケースと、皿形またはカップ状に形成され、内底に上
方に突出する突部(集電部材)を有し、上端に鍔をも
ち、前記電池ケースに内設された電池内ケースと、前記
電池内ケースに内設されたペレット状の正極と、前記正
極の上に重ねられたセパレータと、前記セパレータの上
に配設され、負極と、前記内ケースの鍔部に付設された
ガスケットと、前記負極上に重ねられ、外周部がガスケ
ットに密接する負極端子を兼ねた封口板よりなる有機電
解液電池であって、 前記封口板高さ,前記ガスケット底厚み,前記電池内ケ
ース高さ,前記電池ケース板厚みの合計をハウジング部
材構成高さH1とし、前記封口板厚み,前記負極厚み,前
記セパレータ厚み,前記正極厚み,前記電池内ケース板
厚み,電池ケース板厚み,前記集電部材高さの合成を充
填物構成高さH2とし、 である有機電解液電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6466590A JP2765169B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 有機電解液電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6466590A JP2765169B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 有機電解液電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03266361A JPH03266361A (ja) | 1991-11-27 |
JP2765169B2 true JP2765169B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13264727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6466590A Expired - Lifetime JP2765169B2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 有機電解液電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765169B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP6466590A patent/JP2765169B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03266361A (ja) | 1991-11-27 |
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