JP2763718B2 - 自由運動に切替可能な平均値咬合器 - Google Patents

自由運動に切替可能な平均値咬合器

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JP2763718B2 JP28314392A JP28314392A JP2763718B2 JP 2763718 B2 JP2763718 B2 JP 2763718B2 JP 28314392 A JP28314392 A JP 28314392A JP 28314392 A JP28314392 A JP 28314392A JP 2763718 B2 JP2763718 B2 JP 2763718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上顎フレームを下顎フ
レームに対して前後方向、垂直上下方向、真横左右方
向、回転方向に相対移動させるとともに上顎フレームを
上下回動させて自由運動を行い、咬合診断、歯牙欠損修
復、補綴物作製を行い得る自由運動に切替可能な平均値
咬合器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科等において、歯牙欠損修復及
び義歯等の補綴物を作製する場合には、患者の上下顎作
業模型を作り、この模型を種々の咬合器、例えば簡易小
咬合器、平均値咬合器、調節性咬合器に装着して、各模
型を咬合、偏心移動させ、又、それぞれの患者の顎運動
を計測して、それに基づき調節された咬合器等に装着し
て、咬合診断、歯牙欠損修復、補綴物作製及びその調整
等が行われていた。
【0003】かかる咬合器は、下顎作業模型を取付ける
下顎フレームに、上顎作業模型を取付ける上顎フレーム
を上下起倒自在に枢着したものであり、枢着部を中心に
して上顎フレームを蝶番軸開閉運動(中心咬合位での開
閉)及び後方への顆路滑走運動(偏心位運動)を行うよ
うに回動させて、上下作業模型を人の顎運動に近似させ
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の咬合器
は、未だ、以下のような課題を有していた。
【0005】即ち、簡易小咬合器は、2〜4歯の小型の
模型しか装着することができず、又、その構成も、上下
開閉を行うものである為に、顎運動の動きがわずかに出
来る程度の顆路傾斜角がつき、正確な顎運動を行うもの
でなかった。
【0006】また、平均値咬合器は、蝶番式開閉運動に
加えて、顎の顆路運動を平均値的に固定されたものであ
るので、それ以上の角度で動くことが出来ず、従って、
多くの症例に対応することができなかった。
【0007】また、調節性咬合器は、人間の顎運動に似
た運動を行うように、多くの調節機構をもたせたもので
あり、その構造が複雑で、その使用が非常に面倒なもで
あるとともに、人間の顎顔面と同一サイズに作っている
ので、大きくて重く、使い難い問題があった。
【0008】さらには、上顎フレームと下顎フレームと
の間にスプリングを介設した自由運動咬合器があるが、
顎運動に似たような動きはできず、又同フレームが歪ん
だり、回転軸にガタが生じたりして、歯牙欠損修復及び
調整等を正確に行うことが出来ないものであった。
【0009】本発明は、上記の課題を解決することがで
きる自由運動に切替可能な平均値咬合器を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、a)下顎作業模
型を上面に取付けた下顎フレームと、b)下顎フレームの
上方に配置し、上顎作業模型を下面に取付けた上顎フレ
ームと、c)下顎フレームの後部に、幅方向に間隔を開け
て立設した一対の支柱と、d)支柱の上端に、その両端を
自由支持状態に支持され、同支柱上で、前後方向に移動
自在かつ上下方向に起倒自在な横架部材と、e)横架部材
に上顎フレームの基端を弾性的に連結し、上顎フレーム
を、横架部材に対して、垂直上下方向、真横左右方向、
回転方向、及び前後方向に移動自在とする弾性連結部材
とを具備し、f)下顎フレームに対して、上顎フレームを
前後方向、垂直上下方向、真横左右方向、回転方向に移
動自在とするとともに、上下方向に起倒自在としたこと
を特徴とする自由運動に切替可能な平均値咬合器に係る
ものである。
【0011】また、本発明は、左右支柱の上端部に、上
斜後方に延設した傾斜フレームを突設するとともに、同
フレームの上面に沿って横架部材を移動可能に取付け、
さらに、傾斜フレームに、横架部材を弾性的に押圧する
押さえ杆を取付け、傾斜フレームの傾斜面に沿って、横
架部材とともに上顎フレームを前後方向に移動自在とす
るとともに、上下方向に起倒自在としたことを特徴とし
ている。
【0012】さらに、本発明は、上顎フレームに、横架
部材と上顎フレームとの固定を行う固定手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】本発明では、スプリング固定ネジ等の固
定手段を外して、上顎フレームと横架部材との固定を解
除した際に、上顎フレームと横架部材との間に、自由運
動用のスプリング等の弾性連結部材が装着されている為
に、上顎フレームを垂直上下方向、前後方向、真横左右
方向、回転方向に移動させるような自由運動の場合も、
平均値咬合器用の関節部が従来の如く動く為に、自由運
動の動きは従来のような自由運動咬合器とは異なり、自
由運動の場合も平均値の関節部の動きが自由運動を規制
し又誘導することにより、自由運動と、平均値の両者が
協調して動くことになり、自由運動での偏心移動をより
信頼性の高いものにすることができ、患者の顎の動きに
合わせて動かすことができる。即ち、患者の残存歯の摩
耗面や歯牙の咬頭の高さ、歯牙の植立位置、歯列の矢状
(spee)及び側方の湾曲等に合わせて中心咬合位咬合及び
偏心移動を行うことができる。
【0014】即ち、自由運動に切替可能な平均値咬合器
は、偏心移動時において、平均値関節部の動きと自由運
動用関節部とが同調して、相互補完の関係で、又は平均
値関節部で自由運動をコントロールするので、無理な
く、患者の顎運動に似た動きを再現し、上顎フレームの
垂直上下運動、真横左右運動、回転、前後運動の自由運
動を含む平均値の開閉及び偏心移動を行うものである。
【0015】さらに、上顎フレームの垂直上下運動は、
上下作業模型の中心咬合位の咬頭接触に狂いがあって
も、咬頭の嵌合位で緊密に咬合させ得る。その為に、咬
合の高い修正物が出来ない、又、上顎フレームの真横左
右運動は、偏心移動の直前に於いて、わずかに真横にふ
れる動き (イミーディエトサイドシフト) に似た動きを
することかできる。また、回転は、上下作業模型を中心
咬合位関係で上下顎フレームに付着した時に、作業模型
のわずかな狂いを修正することができる。
【0016】また、上顎フレームの前方運動は、下顎を
上顎に対して習慣性中心咬合位で位置づけた後、更に下
顎を後方に動かす効果があり、臨床的に中心咬合位から
中心位の近似値への修正を行うことができる。
【0017】また、スプリング固定ネジ等の固定手段で
横架部材と上顎フレームとを固定して両者を一体化し、
従来の咬合器のように、横架部材を中心にして、同横架
部材と一体をなす上顎フレームを開閉及び偏心移動させ
ることにより、平均値咬合器として使用することもでき
る。
【0018】
【実施例】以下、添付図 (図1〜図5) に示す実施例を
参照して本発明を具体的に説明する。なお、図1は本発
明に係る自由運動咬合器1の全体構成を示す斜視図、図
2は同平面図、図3は同側面図、図4は同前面図、図5
は後述する弾性連結部材10を装着した上顎フレーム2と
横架部材9の裏面図である。
【0019】図1〜図3に示すように、本発明に係る自
由運動咬合器1は、実質的に、上下方向に重合状態に配
置した上下顎フレーム2,3から構成されており、各フ
レーム2,3は、それぞれ、その下面と上面とに、上下
顎作業模型a,bを取付けている。そして、両作業模型
a,bをそれぞれ咬合させて、その咬合状態を観察し
て、その歯牙欠損修復及び義歯等の製作を行うことがで
きる。
【0020】各顎フレーム2, 3の具体的構成について
説明すると、図1〜図3において、4は下顎フレーム3
の略三角形状の下顎フレーム台4であり、同フレーム台
4は、その後部左右端に左右支柱5を立設するととも
に、その前部中央部の上面に下顎作業模型bを取付けて
いる。
【0021】一方、下顎フレーム2の上方に配置した上
顎フレーム2は、以下に説明するように、その後端側
を、横架部材9を介して、左右支柱5の上部に、上下方
向に起倒自在に取付けている。なお、図2において、4
2,43 は上下顎フレーム2, 3にそれぞれ設けたボルト
挿通孔であり、取付ボルト40,41 を挿通するため設けら
れている。
【0022】図1〜図3に示すように、左右支柱5,5
の上端部に、枢支用フック部6を設けており、同フック
部6には、横架部材9の両端に設けた軸部9a,9b を、自
由支持状態、即ち、前後方向に移動自在かつ上下方向に
起立自在に架設している。
【0023】一方、後述するスプリング等からなる弾性
連結部材10によって、横架部材9の前部には、上顎フレ
ーム2の後端部が、横架部材9に対して、前後方向、垂
直上下方向、真横左右方向、及び回転方向に移動自在に
連結されている。また、同上顎フレーム2の前部に設け
た略円形状の上顎フレーム板11の裏面には、上顎作業模
型aを装着している。
【0024】上記構成において、上顎フレーム2の横架
部材9に対する相対移動の態様が図4〜図9に示されて
いる。
【0025】即ち、上顎フレーム2の相対前後方向移動
とは、図4に示すように、弾性連結部材10を伸縮させな
がら、横架部材9に対して上顎フレーム2を前後軸線方
向に移動させることをいう。
【0026】上顎フレーム2の相対垂直上下方向移動と
は、図5に示すように、弾性連結部材10を伸縮させなが
ら、横架部材9に対して上顎フレーム2を垂直上下方向
に移動させることをいう。
【0027】上顎フレーム2の相対真横左右方向移動と
は、図6に示すように、弾性連結部材10を伸縮させなが
ら、横架部材9に対して上顎フレーム2を前後軸線方向
と直交する方向に移動させることをいう。
【0028】上顎フレーム2の相対回転方向移動とは、
図7〜図9に示すように、弾性連結部材10を伸縮させな
がら、横架部材9に対して上顎フレーム2を前後方向軸
線回りに揺動させること (図7) 、横架部材9に対して
上顎フレーム2を前後方向軸線から左右方向に揺動させ
ること (図8) 、及び、横架部材9に対して上顎フレー
ム2を前後方向軸線から上下方向に揺動させることをい
う (図9) 。
【0029】上記した弾性連結部材10の取付形態につい
ては各種形態が考えられるが、本実施例では、図10及び
図11に示すように、横架部材9の裏面左右側部に、弾性
連結部材取付板10a を設けるととともに、同横架部材9
の裏面左右側部に対向する上顎フレーム2の裏面左右側
部に弾性連結部材取付板10b を設け、弾性連結部材10の
両端をそれぞれ弾性連結部材取付板10a,10b に連結する
ことによって取付けている。
【0030】なお、本実施例では、図10及び図11に示す
ように、通常状態では、弾性連結部材10は圧縮されてお
らず、横架部材9の前面と上顎フレーム板11の後面とが
接触している為に、両者は同調して偏心移動及び中心咬
合位での開閉を行うことができ、また、後述する固定手
段30による上顎フレーム2の横架部材9への連結固定を
容易に行うことができる。
【0031】また、図11に示すように、弾性連結部材10
として、引張コイルスプリングを利用したものである
が、ゴム等の弾性素材を用いることもできる。
【0032】また、図10及び図11において、30は固定手
段であり、上顎フレーム2を横架部材9に強固に一体的
に連結して、上顎フレーム2を通常の平均値咬合器とし
て用いることができるものである。
【0033】なお、本実施例では、固定手段30は、横架
部材9の前部と上顎フレーム2の後部であって、弾性連
結部材10,10 の外側をなす個所に、それぞれ、ねじ孔5
0,50とボルト挿通孔51,51 とを設け、これらの孔50,51
にフレーム固定ねじ52,52 を挿通・螺着することによっ
て構成している。
【0034】さらに、図1及び図3に示すように、上顎
フレーム板11の前端部には、長さを調節可能としたイン
サイザルピン15が垂設されており、同ピン15の下端部を
下顎フレーム台4の先端部に設けたインサイザルテーブ
ル4a上に当接することにより、上顎フレーム2を一定の
高さに支持して、下顎フレーム3との一定の間隔を保持
し、各模型a, bの咬合高径を確保し、通法の如く切歯
路角を形成することができる。なお、15a は上顎フレー
ム板11の先端部に設けた高さ調節ボルトを示している。
【0035】また、図1〜図3に示すように、左右支柱
5の上端部には、上斜後方に伸延した傾斜フレーム16を
突設している。そして、同傾斜フレーム16の上面に設け
た傾斜面には、枢支用フック部6から外れた横架部材9
の軸部9a,9b が前後方向に移動可能に載置されている。
それらは、咬合器の平均関節部の一部をなす。
【0036】本実施例では、傾斜フレーム16の傾斜面
は、上顎フレーム2の水平面に対して25゜を平均値とし
た矢状顆路角を設定している。なお、この矢状顆路角
は、使用者や平均値咬合器1の大きさ、形状等を考慮し
て任意の平均値角度とすることもできる。
【0037】そして、自由運動のみならず、通常の平均
値咬合器として用いる場合のいずれにおいても、上下顎
フレーム2, 3にそれぞれ取付けた各作業模型a, bと
を偏心移動させる際に、上記矢状顆路角を有する傾斜フ
レーム16の傾斜面に沿って、横架部材9が摺動して、上
顎フレーム2を矢状顆路誘導させることができる。
【0038】なお、かかる偏心移動の際、図12に示すよ
うに、横架部材9の一側軸部9aを回転中心として他側軸
部9bを左右方向に回転させることによって、上顎フレー
ム2も一体的に左右方向に回転させることができる。
【0039】また、本実施例では、上記した固定手段30
を緩めて横架部材9から上顎フレーム2を解除して、上
顎フレーム2を自由支持状態にした自由運動可能な咬合
器に切換えた場合、残存歯の摩耗面や、歯牙の咬頭の高
さ、歯牙の植立位置、歯列の矢状(spee)湾曲及び側方湾
曲等に合わせて横架部材9を動かせて、偏心移動及び中
心咬合位での開閉を行って、実際の咬合に近い状態を再
現することができる。
【0040】また、固定手段30を緩めて自由運動咬合器
とした場合、固定手段30を締めて平均咬合器とした場合
のいずれにおいても、中心咬合位置で上顎フレーム2を
開閉させる時は、横架部材9の左右端の軸部9a,9b を軸
受フック6,6 へ確実に接触させて横架部材9と上顎フレ
ーム2とを蝶番開閉させる。
【0041】さらに、本実施例における傾斜フレーム16
の構成について説明すると、左右の傾斜フレーム16の上
部には、同フレーム16に沿って押さえ杆18をそれぞれ装
着し、同押さえ杆18にコイルスプリング19を装着して、
同スプリング19の弾性力によって、押さえ杆18の先端部
で横架部材9の軸部9a,9b を弾性的に押圧している。
【0042】なお、18a は押さえ杆18に設けた操作用摘
みを示し、押さえ杆18の押圧解除を行うものである。
【0043】かかる構成によって、押さえ杆18で横架部
材9を押圧しているので、横架部材9を枢支用フック部
6から離脱しないように保持でき、しかも、その蝶番開
閉を円滑に行うものであり、横架部材9を取り外す場合
には、操作用摘み18a を引いて、その押圧を解除して、
枢支用フック部6から外すものである。なお、18b は押
さえ杆18の固定用ボルトを示す。
【0044】本実施例では、さらに、本咬合器の平均用
関節部の一部を形成する左右の傾斜フレーム16の上部
に、架設フレーム20を架設するとともに、同フレーム20
の中央部に、ストッパーボルト20a を取付けて、同ボル
ト20a の下端部を、横架部材9より後方に伸延した伸延
舌片部9sの上面に当接して、上顎フレーム2の高さの維
持とその調節を行うようにしている。また、平均値咬合
器1の前方部の視界性を確保する為に、インサイザルピ
ン15を外した際に、ストッパーボルト20a によって、上
顎フレーム2を固定することにより、インサイザルピン
15に代わって上下顎作業模型a, bの咬合高径を確保す
ることもできる。
【0045】また、自由運動に切替可能な平均値咬合器
1は、図3に示すように、上下顎フレーム2, 3に、マ
ウンティングプレート24を取付けており、同プレート24
に上下顎歯模型a, bを取付けて、同プレート24を上下
顎フレーム2, 3にボルト40,41 及び石膏を介して装着
するものであり、さらに、プレート24を使用せずに、上
下顎フレーム2, 3に上下顎歯模型a, bを石膏で装着
することもできる。
【0046】さらに、本実施例では、図3において、マ
ウンティングプレート24にマグネットを取付けて、各模
型a, bの取付け、取外しを容易に行うようにしてい
る。
【0047】また、図13及び図14は、固定手段30の変容
例を示しており、同固定手段30は、横架部材9の両側部
に、略コ字状に形成された上顎フレーム固定器35を回転
自在に枢支連結するとともに、同固定器35の先端両側部
に、左右の固定用フック36を設け、さらに、上顎フレー
ム板11の左右側部に設けたネジ37に、同フック36を係止
させて、横架部材9と上顎フレーム板11とを一体的に連
結している。
【0048】そして、上顎フレーム固定具35を介して、
横架部材9と上顎フレーム板11とを一体的にして通常の
平均値咬合器として使用できるようにしている。
【0049】なお、38は上顎フレーム固定具35の中央上
側部に設けた上側用固定ネジを示し、上顎フレーム板11
の上面に設けたネジ孔に螺着する。
【0050】ついで、上記構成を有する自由運動に切替
可能な平均値咬合器1の使用方法について説明する。
【0051】通常の平均咬合器1の使用から固定手段30
を解除して咬合器を自由運動に切替えた場合、咬合器
は、上顎フレーム2の横架部材9や顎関節部等の他に、
上顎フレーム2と横架部材9との間に自由運動用の弾性
連結部材10が装着された第2の関節部を有することにな
る。
【0052】従って、偏心移動時には、上顎フレーム2
を垂直上下方向、真横左右方向、回転方向、前後方向へ
の移動を伴いながら平均値咬合器1の関節部で上顎フレ
ーム2が誘導されて同フレーム2に取付けた作業模型a
を動かすことにより、患者の顎の動きに合わせて角度を
変えながら動かすことができる。即ち、残存歯の摩擦面
や歯牙の咬頭の高さ、歯牙の植立位置、歯列の矢状湾曲
及び側方湾曲等に合わせて開閉及び偏心移動を行うこと
ができる。
【0053】即ち、自由運動に切替可能な平均値咬合器
1は、その平均値の関節部の動きと同調して、自由運動
用関節部とが相互補完の関係であるので、偏心移動に於
いて、無理なく、患者の顎運動に似た動きを再現しやす
い、又、上顎フレーム2の垂直上下運動、真横左右運
動、回転運動、前後運動等であるそれらの動きを含む自
由運動を有するものである。
【0054】さらに、咬合器1の垂直上下運動は、上下
顎歯の中心咬合位の咬頭接触に狂いがあっても咬頭の嵌
合位で緊密に咬合させることを可能とする。その為に、
噛み合わせの高い修正物が出来ない。又、上顎フレーム
の真横左右運動は、偏心移動の直前に於いて、わずかに
真横にふれる動き(イミーディエトサイドシフト)に似
た動きをすることかできる。また、回転は、上下歯模型
a, bの中心咬合位関係で上顎フレーム2に付着時に、
作業模型a, bのわずかな狂いを修正することができ
る。
【0055】また、上顎フレーム2の前方運動は、下顎
を上顎に対して習慣性中心咬合位で位置づけた後、更に
下顎を後方に動かす効果があり、臨床的に中心咬合位か
ら中心位の近似値への修正を行うことができる。
【0056】また、固定手段30で横架部材9と上顎フレ
ーム2とを固定して両者を一体化して同横架部材9を中
心にして、上顎フレーム2を開閉させることにより、通
常の平均値咬合器として使用することもできる。
【0057】以上、本発明を添付図に示した実施例を参
照して説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定
されるものでなく、以下の構成を含めた多くの変容例が
本発明の範囲内に包含されるものである。例えば、一対
の支柱5,5 に代えて、1枚の平板からなる支持板を用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自由運動に切替可能な平均値咬合
器の斜視図である。
【図2】同咬合器の平面図である。
【図3】同咬合器の側面図である。
【図4】本発明に係る自由運動の状態説明図である。
【図5】本発明に係る自由運動の状態説明図である。
【図6】本発明に係る自由運動の状態説明図である。
【図7】本発明に係る自由運動の状態説明図である。
【図8】本発明に係る自由運動の状態説明図である。
【図9】本発明に係る自由運動の状態説明図である。
【図10】同咬合器の正面図である。
【図11】同咬合器の上顎フレームの底面図である。
【図12】同咬合器の傾斜フレーム上の横架部材と上顎
フレームの状態説明図である。
【図13】同咬合器の変容例の平面図である。
【図14】同咬合器の側面図である。
【符号の説明】
1 平均値咬合器 2 上顎フレーム 3 下顎フレーム 5 支柱 9 横架部材 10 弾性体 16 傾斜フレーム 18 押さえ杆 19 スプリング a 上顎作業模型 b 下顎作業模型

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)下顎作業模型(b) を上面に取付けた下
    顎フレーム(3) と、 b) 下顎フレーム(3) の上方に配置し、上顎作業模型(a)
    を下面に取付けた上顎フレーム(2) と、 c) 下顎フレーム(3) の後部に、幅方向に間隔を開けて
    立設した一対の支柱(5)(5)と、 d) 支柱(5)(5)の上端に、その両端を自由支持状態に支
    持され、同支柱(5)(5) 上で、前後方向に移動自在かつ
    上下方向に起倒自在な横架部材(9) と、 e) 横架部材(9) に上顎フレーム(2) の基端を弾性的に
    連結し、上顎フレーム(2) を、横架部材(9) に対して、
    垂直上下方向、真横左右方向、回転方向、及び前後方向
    に移動自在とする弾性連結部材(10)とを具備し、 f) 下顎フレーム(3) に対して、上顎フレーム(2) を前
    後方向、垂直上下方向、真横左右方向、回転方向に移動
    自在とするとともに、上下方向に起倒自在としたことを
    特徴とする自由運動に切替可能な平均値咬合器。
  2. 【請求項2】 左右支柱(5)(5)の上端部に、上斜後方に
    延設した傾斜フレーム(16)(16)を突設するとともに、同
    フレーム(16)(16)の上面に沿って横架部材(9) を移動可
    能に取付け、さらに、傾斜フレーム(16)(16)に、横架部
    材(9) を弾性的に押圧する押さえ杆(18)(18)を取付け、
    傾斜フレーム(16)(16)の傾斜面に沿って、横架部材(9)
    とともに上顎フレーム(2) を前後方向に移動自在とする
    とともに、上下方向に起倒自在としたことを特徴とする
    請求項1に記載の自由運動に切替可能な平均値咬合器。
  3. 【請求項3】 上顎フレーム(2) に、横架部材(9) と上
    顎フレーム(2) との固定を行う固定手段(30)を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自由運動に切替可能な
    平均値咬合器。
JP28314392A 1992-10-15 1992-10-21 自由運動に切替可能な平均値咬合器 Expired - Lifetime JP2763718B2 (ja)

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