JP2763444B2 - 中空軸に対する被固定部材の固定方法 - Google Patents

中空軸に対する被固定部材の固定方法

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JP2763444B2 JP4084633A JP8463392A JP2763444B2 JP 2763444 B2 JP2763444 B2 JP 2763444B2 JP 4084633 A JP4084633 A JP 4084633A JP 8463392 A JP8463392 A JP 8463392A JP 2763444 B2 JP2763444 B2 JP 2763444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空軸に対する被固定部
材の固定方法に関し、例えば、中空円筒状をなす回転軸
アーマチュアコア等を固定するのに好適な方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、モータ回転軸としてのシャフトに
アーマチュアコアを固着する場合には、図5に示される
ように、シャフト31の外周面に軸線方向に延在するセ
レーション32を施し、このセレーション32に沿って
アーマチュアコア33を圧入する方法が一般的に採用さ
れてきた。
【0003】この場合、シャフト31に対してアーマチ
ュアコア33を圧入する際に要する圧入荷重は、シャフ
ト31の外径Aとアーマチュアコア33の内径Bにより
決定される圧入代(A−B)によって変動し、例えば
ーマチュアコア33の内径Bがシャフト31の外径Aよ
りも小さい場合には、前記した圧入代が大きくなること
から圧入荷重が大きくなり、シャフト31の外周面と
ーマチュアコア33の内周面とを共に変形させる虞れが
あり、他方、例えばアーマチュアコア33の内径Bをシ
ャフト31の外径Aに近似に設定すると、圧入代が小さ
くなるので圧入荷重は小さくなるが、その反面、シャフ
ト31とアーマチュアコア33との結合力が小さくなる
ことから、アーマチュアコア33の空転あるいはコア抜
けが生じる虞れがある。従って、これらシャフト31の
外径及びアーマチュアコア33の内径の寸法精度を高精
度に管理しなければならず、その結果、製造コストの高
騰を招く原因となり易かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、製造コストを低減
できるアーマチュアコア等の如き被固定部材を中空軸に
固定する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、円形の中心孔を有しかつ軸線方向に積層さ
れた被固定部材を中空軸の外周に固定する方法であっ
て、前記被固定部材を積層する際に互いに軸線方向に整
合させる過程と、前記被固定部材の中心孔の内径より小
径な中空軸を前記中心孔に同軸的に挿入する過程と、前
記中空軸の外周面を径方向外向きに塑性変形させること
により、前記中空軸の外周面と前記被固定部材の中心孔
の内周面とを一体的に結合する過程とを有することを特
徴とする中空軸に対する被固定部材の固定方法、あるい
は、複数のスロット及び複数のティースが外周に設けら
れ、かつ内周縁にセレーションを有する中心孔が設けら
れた円板状をなすコアシートを形成する過程と、複数枚
の前記コアシートをそれぞれの各前記スロット及び各前
記ティースが軸線方向に互いに整合するように積層して
アーマチュアコアを形成する過程と、前記アーマチュア
コアの前記中心孔に、該中心孔の内径より小径な中空軸
を同軸的に挿入する過程と、前記中空軸の外周面を径方
向外向きに塑性変形させることにより、前記中空軸の外
周面と前記アーマチュアコアの中心孔の内周面とを一体
的に結合する過程とを有することを特徴とする中空軸に
対する被固定部材の固定方法を提供することにより達成
される。特に、前記中空軸の外周面と前記中心孔の内周
面とを一体的に結合する過程が、前記中空軸の内周面を
軸線方向に移動させるポンチにてしごく過程からなるこ
ととすると良い。
【0006】
【作用】このように、軸線方向に積層された被固定部材
中心孔に中空軸を挿入した後に、中空軸の内周面をし
ごく等して中空軸を径方向外向きに塑性変形させると、
被固定部材の中心孔の内周面に中空軸の外周面が緊密に
接合し、中空軸に被固定部材が固定される。
【0007】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の特定の
実施例について詳細に説明する。図1は本発明が適用さ
れたモータ回転子の回転軸とアーマチュアコアとの結合
状態を示しており、中空円筒をなす中空軸としてのシャ
フト1は、一方の端部1aが他の部分の外径よりも大き
く成形されており、その他方の端部1bの外周面には、
図示されないコンミテータが固着されるように、ローレ
ット加工面2が形成されている。
【0008】シャフト1の中央部に固着された被固定部
材としてのアーマチュアコア3は、図2に示される円板
状をなすコアシート4を軸線方向に複数枚積層してなっ
いる。このコアシート4は、その径方向に延在する3
1個のコアティース6と、互いに隣接するコアティース
6同士間に形成されたコイル収納用の31個のスロット
5と、その中心孔の内周縁に形成されたセレーション7
を備えている。そして、複数のコアシート4を軸線方
向に積層した場合に、図1に示すように、概ね軸線方向
に延在するスロット5及びコアティース6が、軸線方向
に対して或る角度をなすアーマチュアコア3が得られ
【0009】そして、コアシート4を積層状態で保持
し、シャフト1の内周面を塑性変形させるための工具
が、図3に示されるように、アーマチュアコア3を水平
方向に保持する大径円筒部9a及びアーマチュアコア3
を軸方向に保持する小径円筒部9bを有するダイ9と、
シャフト1の内周面に沿って図の下方に移動するポンチ
8とから構成されている。尚、コアシート4の外周を案
内するダイ9の大径円筒部9aの内周面には、スロット
5及びコアティース6軸線方向に対して傾斜するよう
コアシート4を配列させる突起9cが設けられてい
て、突起9cがスロット5に入り込むようになってい
る。
【0010】次に、図1に示されたシャフトとアーマ
チュアコアとを結合する工程の主要な部分を図4に示
されたフロー図に沿って説明する。
【0011】先ず、工程21に於いて、図示しない打抜
き装置により図2に示されように、径方向に複数延在
するコアティース6と、互いに隣接するコアティース6
同士間に形成されたスロット5と、中心孔の内周縁に沿
って形成されたセレーション7とを有する円板状をなす
コアシート4を、帯状薄板から打抜く。この打抜き装置
は公知形式のものであって、コアシート4の形状を打抜
くパンチを有する上型と、コアシート4が抜き込まれる
ダイを有する下型とから構成されるものである。
【0012】次に、工程22に於いて、所定枚数のコア
シート4を、ダイ9の大径円筒部9aの内周面及び突起
9cを案内として、大径円筒部9aに挿入し、スロット
5及びコアティース6が互いに所定の関係をもって軸線
方向に整合するように積層する。
【0013】そして、工程23に於いて、アーマチュア
コア3の中心孔にシャフト1を遊嵌状態に挿入する。こ
こで、シャフト1の外周面は、所望の外径を有するよう
に切削加工により切削されていると共に、そのシャフト
1外周面の表面にはローレット等の加工が施されていな
いことから、その外径寸法を管理することは比較的容易
に行える。また、シャフト1は、その一方の端部1aの
外径が他の部分の外径と比べてやや大径となるように成
形されている。そして、図3に示されるようにシャフト
1のやや大径な端部1aがアーマチュアコア3の上端面
に引掛り、シャフト1とアーマチュアコア3とがダイ9
内に保持される。
【0014】次に、工程24に於いて、シャフト1
周面に沿ってポンチ8を圧入する。この際に、ポンチ8
とダイ9との共動作用により、シャフト1がその内周面
から外向きに塑性変形して外径寸法が拡大、アーマチ
ュアコア3の中心孔の内周面に形成されたセレーション
7に対し、シャフト1の外周面が一体的に結合する
【0015】上述した工程に於いて、アーマチュアコア
3の中心孔の内周面に形成されたセレーション7は、プ
レス加工により成形されることから、その径寸法の精度
は非常に高く、よって、アーマチュアコア3の中心孔の
内径の寸法精度を向上するための特別な管理を必要とせ
ず、また、シャフト1の外周には、従来方法に見られた
セレーション等の加工を施すことなく切削加工のみで良
いことから、シャフト1外径の寸法精度を向上すること
ができる。従って、アーマチュアコア3の中心孔の内径
に関しては、プレス加工の精度が十分に信頼性の高いも
のであり、シャフト1の外径寸法に関しても、切削加工
の精度で十分に対応することができるため、これまでの
ような厳密な径寸法管理が必要とされないことから、大
幅に作業効率が向上する。なお本発明は、要するに中空
軸の内周面に例えばしごきを加えることによって中空軸
の外径寸法を増大させ、被固定部材の中心孔に中空軸を
結合することに特徴がある固定方法であり、上記したシ
ャフト1にアーマチュアコア3を固定する場合に限ら
ず、例えば中心孔にセレーションが形成されたコンミテ
ータを回転軸に外装する場合などにも等しく適用でき
る。
【0016】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によるアーマチュアコアの如き中心孔を有しかつ軸線
方向に積層された被固定部材を中空軸に外装固定する
に、被固定部材を互いに軸線方向に整合させて、その中
心孔に中空軸を同軸的に挿入し、中空軸をその内周面か
ら径方向外向きに塑性変形させて中空軸と被固定部材と
を結合することから被固定部材を容易に整合状態にて
固定することができると共に、被固定部材及び中空軸の
それぞれの内径及び外径を、或る程度の許容範囲をもっ
て成形することができることから、厳密な径寸法管理を
緩和し得るなど、管理コスト並びに製作コストが低減さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたモータ回転子のシャフトと
アーマチュアコアとの取付状態を軸線方向に沿って破断
して示す一部断面図である。
【図2】図1に示すアーマチュアコアを形成するコアシ
ートを示す正面図である。
【図3】図1に示すシャフトとアーマチュアコアとの取
付状態を示す断面図である。
【図4】本発明のアーマチュアコアの取付方法を式的
に示すフロー図である。
【図5】従来のモータ回転子を構成するシャフトとアー
マチュアコアとを示す正面図である。
【符号の説明】
1 シャフト(中空軸) 2 ローレット加工面 3 アーマチュアコア(被固定部材) 4 コアシート 5 スロット 6 コアティース 7 セレーション 8 ポンチ 9 ダイ 21〜24 工程

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の中心孔を有しかつ軸線方向に積
    層された被固定部材を中空軸の外周に固定する方法であ
    って、前記被固定部材を積層する際に互いに軸線方向に整合さ
    せる過程と、 前記被固定部材の中心孔の内径より小径な中空軸を前
    中心孔に同軸的に挿入する過程と、 前記中空軸の外周面を径方向外向きに塑性変形させるこ
    とにより、前記中空軸の外周面と前記被固定部材の中心
    孔の内周面とを一体的に結合する過程とを有することを
    特徴とする中空軸に対する被固定部材の固定方法。
  2. 【請求項2】 複数のスロット及び複数のティースが
    外周に設けられ、かつ内周縁にセレーションを有する中
    心孔が設けられた円板状をなすコアシートを形成する過
    程と、複数枚の前記コアシートをそれぞれの前記スロ
    ット及び各前記ティースが軸線方向に互いに整合するよ
    うに積層してアーマチュアコアを形成する過程と、 前記アーマチュアコアの前記中心孔に、該中心孔の内径
    より小径な中空軸を同軸的に挿入する過程と、 前記中空軸の外周面を径方向外向きに塑性変形させるこ
    とにより、前記中空軸の外周面と前記アーマチュアコア
    の中心孔の内周面とを一体的に結合する過程とを有する
    ことを特徴とする中空軸に対する被固定部材の固定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記中空軸の外周面と前記中心孔の内
    周面とを一体的に結合する過程が、前記中空軸の内周面
    軸線方向に移動させるポンチにてしごく過程からなる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の中空軸に対
    する被固定部材の固定方法。
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