JP2763337B2 - 中性紙の製造法 - Google Patents

中性紙の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、従来の抄紙技術及び装置を変更又は改善す
ることなくウェットエンド汚れを防止し、且つサイズ性
向上ができる中性紙の製造法に関するものである。
(B)従来技術 従来の酸性紙抄造では、サイズ剤としてロジンサイズ
剤が用いられていたが、最近市場のニーズに応えるべく
中性紙抄造に変わってきている。
この中性紙抄造には、一般にサイズ剤としてアルキル
無水琥珀酸(以下ASAという)及びアルキルケテンダイ
マー(以下AKDという)を用いている。
(C)発明が解決しようとする課題 特に従来のAKDを用いた場合、ウェットエンドに汚れ
が発生し抄紙製造及び製品品質に多大な悪影響を及ぼし
ている。
例えば、抄紙製造ではウェットエンドの汚れを除去す
るために、ブレード装置の増設、スムージングロール不
使用あるいはサイズ剤無添加などがある。これに伴い製
品品質として、紙の平滑度の低下、密度のバラツキ、印
刷時のピッキング低下及びサイズ性低下等の問題が生じ
る。
(D)課題を解決するための手段 本発明者は、ウェットエンドでの汚れ防止とサイズ性
向上が、生産性向上及び製品品質向上に不可欠な要因で
あり、この欠点を改善すへく鋭意研究を行った結果、融
点60℃以上を有するAKDと両性澱粉を用いることによ
り、従来の抄紙技術及び装置を変更または改善すること
なく、ウェットエンドの汚れを防止し且つ製品品質向上
特にサイズ性効果を向上させることができることを見い
だし本発明に到達したものである。
本発明でいう融点(完全溶融終了点を示す)60℃以上
を有するAKDとは、アルキル基の炭素数18(以下C18とい
う)以上をもったAKDの純度を、90%以上にしたもので
ある。またアルキル基の炭素数20(以下C20という)以
上をもったAKDの場合であれば純度を50%以上にしたも
のである。更にAKDに組合せ使用する両性澱粉とは、ア
ニオン基又はカチオン基を有している変性澱粉(但し変
性の種類は限定するものではない)である。
これらサイズ剤及び澱粉には、通常用いられる内添助
剤として、定着剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、ろ水
性向上剤を同時に適用できる。
本発明でいう融点60℃以上を有するAKDと、両性澱粉
を用いる為には、パルプ、ブローク、填料等からなるパ
ルプスラリーに添加するものが最も好ましいが、各々の
成分、例えばブローク、填料などのスラリーに添加して
置き、しかるのち配合して使用することができる。
(E)実施例 以下具体的な実施例により本発明を更に詳しく説明す
る。本実施例に於ける%は、いずれも重量%である。
以下の説明及び実施例は、本発明を例示するものであ
り本発明を制限するものではない。
実施例1〜2、比較例1〜4 この例は各種融点(完全溶融終了点を示す)を有する
AKDと両性澱粉との組合せで中性抄造をする場合を例示
するものである。
AKDの融点測定は、示差熱分析装置(DSC8230理学電機
(株)社製)にて測定した。
各種融点を有するAKDとして、 (I)融点 63.2℃を有するAKD、 (II)融点 61.6℃を有するAKD、 (III)融点 54.9℃を有するAKD(サイリーンH20:花王
社製)、 (IV)融点 54.9℃を有するAKD(サイズパイン903:荒
川化学工業社製)、 (V)融点 40.3℃を有するAKD(花王社製)、 (VI)融点 38.8℃を有するAKD(花王社製)、 と両性澱粉(Cato3210:王子ナショナル社製)との組
合せにて添加する。
パルプスラリーは80部のLBKPと20部のコート紙のブロ
ークを含み、このパルプ100部に対し填料として炭酸カ
ルシウム15部加えたものである。
パルプ100部に対して各種融点を有するAKD0.1%、両
性澱粉を0.5%、歩留まり向上剤(パーコール47:アライ
ドコロイド社製)0.02%をそれぞれ添加した。スラリー
のカナディアンフリーネスは380cc、濃度0.5%に調整し
た。これらのスラリーを用いてウェットエンドで特に汚
れが発生するスムージングロール汚れとプレスセンター
ロール汚れを肉眼判断した。
このスムージングロール汚れとプレスセンターロール
汚れは、抄速5m/min、試験時間2時間、スムージングロ
ール材質はウレタン、プレスセンターロール材質はニュ
ーフリントストーンで各ロール温度は35から40℃で試験
を実施した。更にこのスラリーを用いてTAPPI式手抄器
により、65g/m2のシートを作成しシリンダードライヤー
102℃2分間乾燥した後、カレンダー掛けを実施しステ
キヒト法によりサイズ性を測定した。これらの結果を表
1に示す。
上記データより融点60℃以上を有するAKDと両性澱粉
の組み合せであれば、スムージングロール及びプレスセ
ンターロール汚れは発生しない。また融点が高いAKDほ
どサイズ性が良くなることを示している。
比較例5〜8 この例は各種融点を有するAKDと強カチオンポリマー
及びポリエチレンイミンとの組合せで中性抄造をする場
合を例示するものである。
実施例1及び実施例2同様の各種融点を有するAKD
(I)から(II)とカチオンポリマー(D-1000:日本カ
ーバイド社製)及びポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業社製)との組合せで添加する。パルプスラリー調整
及び各薬品添加量は実施例1と同様であるが強カチオン
ポリマーは0.3%及びポリエチレンイミンは0.05%添加
である。これらのスラリーを用いてスムージングロール
汚れ及びプレスセンターロール汚れを肉眼判定した。ロ
ール汚れ試験方法及び手抄シートによるサイズ性測定も
実施例1と同様である。各種AKDと強カチオンポリマー
の組合せ及び各種AKDとポリエチレンイミンの組合せ結
果を表2に示す。
上記データより融点60℃以上有するAKDと強カチオン
ポリマー及びポリエチレンイミンとの組合せであれば、
スムージングロール汚れとプレスセンターロール汚れを
発生させることを示している。しかし融点の高いAKDほ
ど、サイズ性が高いことが示されている。
実施例3 この例は、スムージングロールを使用した場合と使用
しない場合の中性紙抄造で、製品品質にどのような影響
を与えるのか上質紙について例示するものである。これ
らの結果を表3に示す。
(F)発明の効果 以上の結果より、スムージングロール未使用品に比べ
使用品は平滑度向上、ピッキング向上及びサイズ性の向
上が顕著であることを示している。
このことから、製品品質向上及び安定生産の上からス
ムージングロールの使用は不可欠であり、本発明のウェ
ットエンドの汚れ特にスムージングロール及びプレスセ
ンターロール汚れを起こさない融点60℃以上を有するAK
Dと両性澱粉との組合せ使用は、製品品質向上及び安定
生産に多大な効果を与えるものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点60℃以上を有するアルキルケテンダイ
    マーと両性澱粉を用いることを特徴とする中性紙の製造
    法。
JP1174998A 1989-07-05 1989-07-05 中性紙の製造法 Expired - Lifetime JP2763337B2 (ja)

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