JP2762845B2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP2762845B2
JP2762845B2 JP4167802A JP16780292A JP2762845B2 JP 2762845 B2 JP2762845 B2 JP 2762845B2 JP 4167802 A JP4167802 A JP 4167802A JP 16780292 A JP16780292 A JP 16780292A JP 2762845 B2 JP2762845 B2 JP 2762845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハ等のイオン照射
対象物内に不純物イオンを均一注入するイオン注入装置
に関し、特にイオンビーム電流を計測し、その計測結果
に基づいてイオン注入量の制御を行うようなイオン注入
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、真空中でイオンを発
生させた後、イオンビームとして引出し、これを磁界を
用いた質量分析法により所望のイオンビームのみを選択
的に取り出し、さらに上記イオンビームを所定のエネル
ギーまで加速してウエハ等のターゲットに照射すること
で、ターゲット内に不純物を注入するものであり、半導
体プロセスにおいてデバイスの特性を決定する不純物を
任意の量および深さに制御性良く注入できることから、
現在の集積回路の製造に重要な装置になっている。
【0003】上記イオン注入装置では、図4に示すよう
に、ターゲット53へのイオンビーム58の照射、即ち
イオン注入は、高真空状態に保持されたターゲットチャ
ンバ51内のイオン注入室において行われる。そして、
ターゲット53に到達したイオンビーム58のビーム電
流がビーム電流計測系により計測され、その計測結果に
基づいて図示しない注入コントローラにより、イオン注
入量の制御が行われるようになっている。
【0004】尚、イオンビーム58がターゲット53に
照射されるとき、2次電子や2次イオンが発生する(主
に2次電子が発生する)ので、上記ビーム電流計測に
は、これらの荷電粒子をコレクトするファラデーケージ
52が用いられる。このファラデーケージ52はターゲ
ット53の周囲に設置され、そのビーム入射部52a付
近には、通常、サプレッサ電源56より負の電圧(例え
ば−600V)が印加されたサプレッサ電極55が設け
られる。このサプレッサ電極55により、ファラデーケ
ージ52の内部と外部との間の電子の移動が抑制され、
イオンビーム58の照射によりターゲット53から飛び
出した2次電子のみが確実にファラデーケージ52に吸
収されるようになっている。
【0005】そして、上記ビーム電流計測系によるビー
ム電流計測は、上記のファラデー系に到達するイオンの
電荷を集め、これをカレントインテグレータ54で計測
することにより行われる。即ち、イオンビーム58はサ
プレッサ電極55を通ってファラデーケージ52の内部
に入り、ターゲット53に到達するが、このターゲット
53に到達するイオンの電荷は、ターゲット53に注入
される電荷と、そのときにビーム照射面から放出される
2次電子や2次イオンの電荷との総和であり、ターゲッ
ト53およびファラデーケージ52に接続されたカレン
トインテグレータ54によりビーム電流計測値が求めら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、イオンビー
ム58がイオン注入室中を通過するとき、イオン注入室
中の残留気体分子とイオンビーム58とが衝突し、気体
分子はイオンと電子とに電離する。この衝突電離により
生成されたイオンのうち、特に、上記サプレッサ電極5
5の付近のものは、負の電圧が印加されたサプレッサ電
極55に吸収される。そして、電離により発生した電子
の一部がファラデーケージ52内に侵入するという現象
が起こり、この結果、カレントインテグレータ54の計
測値が実際のビーム電流よりも小さくなってしまうとい
った事態(以下、これを負の計測誤差と称する)が生じ
る。
【0007】特に、ターゲットチャンバ51内の真空度
が低下した場合には、気体分子の衝突電離が多くなり、
衝突電離により生成された電子もファラデーケージ52
内に多量に侵入するようになるので、負の計測誤差も大
きくなる。また、サプレッサ電極55付近に汚損面があ
れば、この汚損面が負電位に帯電し、この負の帯電面
(汚損面)があたかもサプレッサ電極55が広くなった
かのように作用する。この汚損面の帯電が進展するに従
って、衝突電離により生成されたイオンの吸着作用およ
び電子の反発作用が増強され、ファラデーケージ52内
への電子の侵入も増えるため、負の計測誤差も大きくな
る。
【0008】上記のように、イオン注入室内の真空度の
低下や、内部汚染などの影響で、負の計測誤差が大きく
なった場合、所望の注入量とは異なる注入量制御(即
ち、注入量が過剰になるような注入量制御)が行われて
しまい、設定された注入量と実際の注入量に大きな差
(注入誤差)が生じてしまうことになる。
【0009】しかしながら、上記従来の構成では、上記
のような事態が生じても、イオン源の状態変化によるビ
ーム電流の減少との区別がつかないため、イオン注入動
作中においては、衝突電離によりイオン注入室内に発生
した電子がファラデ系内に侵入して負の計測誤差が生じ
ていることを検出することは出来ないという問題を有し
ている。
【0010】尚、注入動作の完了または中断時には、イ
オンビーム58がターゲット53に照射されないように
(ファラデーケージ52内に入射されないように)イオ
ンビーム58が偏向されるが、このとき、衝突電離によ
り生成された電子がファラデーケージ52内に多数侵入
している状態が起きていれば、0(ゼロ)であるはずの
カレントインテグレータ54の計測値が負になる。そこ
で、従来では、イオンビーム58を偏向してターゲット
53へのビーム照射を中止した直後に、カレントインテ
グレータ54の計測値が負になっていることを検出する
ことにより、注入動作中に負の計測誤差が生じていたこ
とを検出し、以後の注入動作の禁止や警報動作等の処置
をとるように構成されている。
【0011】しかしながら、この場合、衝突電離により
生成された電子が非常に多くファラデーケージ52内に
侵入していなければカレントインテグレータ54の計測
値が負になっていることを検出できないし、また、注入
動作中に比べると、注入動作完了または中断時の方が圧
倒的にファラデーケージ52内に侵入する電子の量が少
ないことから、検出精度は非常に低い。そして、この場
合、注入動作中に計測誤差があれば、即注入誤差になる
にもかかわらず、注入動作中の計測誤差を検出すること
ができないということが最も問題である。
【0012】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、注入動作中に、イオン注入室内に発生
した電子がファラデ系内に侵入して負の計測誤差が生じ
ていることを高精度で検出することにより、注入誤差が
生じるのを未然に防ぐことができるイオン注入装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン注入装置
は、上記の課題を解決するために、高真空状態のイオン
注入室内においてイオンビームの照射を受けるターゲッ
トを取り囲むファラデーケージと、上記ファラデーケー
ジのビーム入射部近傍に設けられ、負の電圧が印加され
たサプレッサ電極と、上記ファラデーケージ内に入射さ
れたイオンビームの電流量を計測するビーム電流計測手
段とを備え、上記ビーム電流計測手段のビーム電流計測
値に基づいてイオン注入量の制御が行われるイオン注入
装置であって、以下の手段を講じている。
【0014】即ち、上記サプレッサ電極と接地部との間
に流れるサプレッサ電流を検出するサプレッサ電流検出
手段を備えている。
【0015】
【作用】上記の構成において、イオン注入室内の残留気
体分子がイオンビームとの衝突で電離し、この衝突電離
によって発生したイオンのうちサプレッサ電極付近のも
のは、負の電圧が印加されたサプレッサ電極に吸収され
る一方、電離によって発生した電子の一部がファラデー
ケージ内に侵入し、これがビーム電流計測手段の測定誤
差(負の計測誤差)を引き起こす。上記のような現象が
起こった場合、上記サプレッサ電極と接地部との間に
は、サプレッサ電極に吸収されるイオンの量に応じたサ
プレッサ電流が流れる。本イオン注入装置は、このサプ
レッサ電流を検出するサプレッサ電流検出手段を備えて
おり、イオン注入動作中におけるサプレッサ電流の変化
状態を監視するようになっているので、イオン注入室内
に発生した電子がファラデーケージ内に侵入して負の計
測誤差が生じていることをイオン注入動作中に検出する
ことができる。
【0016】尚、上記サプレッサ電流は、ビーム電流計
測値の変化分(負の計測誤差)に対して約100倍大き
な変化を示すものであり、ビーム電流測定値の変化を拡
大して検出でき、検出精度が非常に高い。このため、ビ
ーム電流計測値に(検出できるような)変化が生じるか
なり前から負の計測誤差が生じていることを検出でき、
注入誤差が起きるのを未然に防ぐことができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0018】本実施例に係るイオン注入装置は、図1に
示すように、イオン注入室7を形成するターゲットチャ
ンバ1をエンドステーション部に備えている。このイオ
ン注入室7は高真空状態に保持されており、イオン注入
室7内にはウエハ等のイオン照射対象物を保持したター
ゲット3が設けられている。そして、このターゲット3
に、図示しないイオン源から引き出され、必要により加
速、整形、偏向、走査等が行われたイオンビーム8が照
射されることにより、イオン注入処理がなされるように
なっている。
【0019】上記ターゲット3のイオンビーム8の進行
方向後方には、ビーム電流密度やビーム形状等のビーム
プロファイルを測定するためのビームプロファイルモニ
タ(図示せず)が設けられている。上記ターゲット3
は、イオンビーム8の照射を受ける注入位置(同図中に
実線で示している)とイオンビーム8の軌道から外れる
退避位置(同図中に点線で示している)との間を回動可
能になっている。そして、ターゲット3は、注入動作中
は注入位置に配される一方、ビーム立ち上げ時において
ビームプロファイルが測定されるとき、あるいはウエハ
交換時等には退避位置に配されるようになっている。
【0020】上記ターゲット3の周囲には、注入動作中
にターゲット3のビーム照射面から飛び出す荷電粒子
(2次電子、2次イオン、尚、2次電子が圧倒的に多く
2次イオンは僅かである)を収集するファラデーケージ
2が設けられている。このファラデーケージ2のビーム
入射部2a付近には、サプレッサ電源6より負の電圧
(例えば−600V)が印加されたサプレッサ電極5が
設けられている。このサプレッサ電極5は、ファラデー
ケージ2の内部で発生した電子(即ち、イオンビーム8
の照射面から飛び出した2次電子)がケージ外へ逃げる
のを抑制すると共に、ファラデーケージ2の外部で発生
した電子がケージ内へ侵入するのを抑制するようになっ
ている。
【0021】上記のターゲット3およびファラデーケー
ジ2は、接地されたカレントインテグレータ4に接続さ
れており、カレントインテグレータ4に流れる電流が、
ターゲット3に到達したイオンビーム8の電流値として
計測されるようになっている。そして、上記カレントイ
ンテグレータ4によるビーム電流計測値は、図示しない
注入コントローラに取り込まれ、この注入コントローラ
は、ビーム電流計測値に基づいてイオン注入量を制御す
るようになっている。
【0022】ところで、イオン注入室7内の残留気体分
子がイオンビーム8との衝突で電離し、この衝突電離に
よって発生したイオンのうちサプレッサ電極5付近のも
のはサプレッサ電極5に吸収される一方、電離によって
発生した電子の一部がファラデーケージ2内に侵入し、
これがカレントインテグレータ4における計測誤差(負
の計測誤差)を引き起こす要因になっていることは、従
来の技術のところで述べた通りである。
【0023】上記のような現象が起こった場合、上記サ
プレッサ電極5と接地部との間には、サプレッサ電極5
に吸収されるイオンの量に応じて電流が流れる(以下、
これをサプレッサ電流と称する)。ここで、図2にイオ
ン注入動作中におけるカレントインテグレータ4による
ビーム電流計測値IB の経時変化を、そして図3にこの
ときのサプレッサ電流IS の経時変化を示す。尚、同図
bに示すサプレッサ電流IS の経時変化は、サプレッサ
電極5と接地部との間に図示しない電流測定装置を接続
して測定したものである。同図から明らかなように、ビ
ーム電流計測値IB が減少していることが明らかになる
時点よりもかなり前の時点から、サプレッサ電流IS
徐々に増加していることがわかる。したがって、サプレ
ッサ電流を監視することにより、イオン注入室7内に発
生した電子がファラデーケージ2内に侵入して負の計測
誤差が生じていることを検出することができる。
【0024】尚、負の計測誤差を引き起こす要因には、
上記以外のもの(例えばターゲット3から放出された2
次イオンがファラデーケージ2から逃げる等)も考えら
れるが、上記の要因に比べれば他の要因による影響が出
る機会は小さい。したがって、ビーム電流計測値IB
サプレッサ電流IS との間には、通常の場合比較的強い
相関関係が成立し、サプレッサ電流IS の1/100程
度の電流がビーム電流計測側で減少している(負の測定
誤差となっている)ような関係にある。
【0025】そこで、本イオン注入装置では、以下に示
すように、所定値以上のサプレッサ電流が流れているこ
とを検出することにより、負の計測誤差が生じているこ
とを検出するような構成となっている。即ち、上記サプ
レッサ電源6の正極側端子は、例えば10kΩのサプレ
ッサ電流検出抵抗(サプレッサ電流検出手段)9と、ツ
ェナ電圧3〜5Vのツェナーダイオード10等の非線形
抵抗とを介して接地されている。また、上記検出抵抗9
およびツェナーダイオード10の両端の電圧がサプレッ
サ電流検出回路(サプレッサ電流検出手段)11の入力
端子に印加されるようになっている。上記サプレッサ電
流検出回路11は、100mV(サプレッサ電流1μA
に相当)以上の入力電圧を検出すれば検出信号を出力す
るようになっている。そして、上記サプレッサ電流検出
回路11から検出信号が出力されたとき、出力リレー1
2が動作してリレー接点13が閉じ、これによってイン
ターロックがかけられると共に、警報動作が行われるよ
うになっている。
【0026】尚、イオン注入室7内の真空度の低下や内
部汚損などがなければ、イオン注入動作中において流れ
るサプレッサ電流は、50nA程度であり、100nA
を超えるようなことはない。イオン注入室7内の真空度
の低下や内部汚損があれば、サプレッサ電流が増加し、
負の計測誤差が大きくなるが、本実施例のように検出レ
ベルを1μA位(プレッサ電流検出回路11における検
出レベルを100mV)に設定しておけば、正常時と異
常時とのサプレッサ電流の差は充分であり、安定動作が
可能である。また、サプレッサ電流が1μAになったと
き、負の計測誤差は略10nAに相当し、通常、これ以
下の測定誤差は問題にならない。勿論、検出レベルを1
μA以下にすることにより、さらに高感度で負の測定誤
差を検出可能である。
【0027】上記のように、本実施例のイオン注入装置
は、イオン注入動作中におけるサプレッサ電流の変化状
態を監視するようになっているので、イオン注入動作中
に確実に負の計測誤差を検出できる。また、ビーム電流
計測値の変化分(負の計測誤差)に対して約100倍大
きな変化を示すサプレッサ電流を検出対象にしているの
で、ビーム電流測定値の変化を拡大して検出でき、ビー
ム電流計測値に(検出できる程度の)変化が生じるかな
り前から負の計測誤差が生じていることを検出でき、検
出精度が非常に高い。したがって、注入誤差を未然に防
ぐことができる。
【0028】また、本実施例では、サプレッサ電源6と
接地部との間にツェナーダイオード10等の非線形抵抗
が接続され、サプレッサ電源6の電圧変動が数Vに抑え
られているので、過大なサプレッサ電流が流れてもサプ
レッサ電極5による電子の抑制効果は殆ど変化しない。
【0029】尚、従来、サプレッサ電源が過負荷になっ
て電圧が低下したとき、電圧不足を検出してインターロ
ックをかける方式が用いられているが、この場合、数1
0mAものサプレッサ電流が流れないとサプレッサ電源
の電圧不足を検出できないこと、および、電圧が低下す
ることによってサプレッサ(電子の抑制)の作用が失わ
れていることなどから、本実施例のように負の計測誤差
をいち早く検出して、注入誤差を未然に防ぐことができ
るという効果は期待できない。
【0030】尚、本実施例では、サプレッサ電流が所定
レベル(約1μA)になったときにインターロックをか
けるような構成になっているが、次のような構成も可能
である。即ち、上述したように、ビーム電流計測値とサ
プレッサ電流との間には比較的強い相関関係が成立する
(サプレッサ電流の1/100程度の値がビーム電流計
測側で負の測定誤差となる)ので、サプレッサ電流の計
測値に基づいて、カレントインテグレータ4によるビー
ム電流計測値の補正を行い、補正された値に基づいて注
入コントローラがイオン注入量を制御するように構成す
る。
【0031】
【発明の効果】本発明のイオン注入装置は、以上のよう
に、高真空状態のイオン注入室内においてイオンビーム
の照射を受けるターゲットを取り囲むファラデーケージ
と、上記ファラデーケージのビーム入射部近傍に設けら
れ、負の電圧が印加されたサプレッサ電極と、上記ファ
ラデーケージ内に入射されたイオンビームの電流量を計
測するビーム電流計測手段とを備え、上記ビーム電流計
測手段のビーム電流計測値に基づいてイオン注入量の制
御が行われるイオン注入装置であって、上記サプレッサ
電極と接地部との間に流れるサプレッサ電流を検出する
サプレッサ電流検出手段を備えている構成である。
【0032】それゆえ、イオン注入室内に発生した電子
がファラデーケージ内に侵入してビーム電流計測手段の
ビーム電流計測値に測定誤差(負の計測誤差)が生じて
いることを、イオン注入動作中に検出することができ
る。また、ビーム電流計測値の変化分に対して約100
倍大きな変化を示すサプレッサ電流を検出対象にしてい
るので、ビーム電流測定値の変化を拡大して検出でき、
検出精度が非常に高い。
【0033】このため、ビーム電流計測値に検出できる
ような変化が生じるかなり前から、負の計測誤差が生じ
ていることを検出でき、注入誤差が起きるのを未然に防
ぐことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、イオン注
入装置におけるエンドステーション部の要部を示す概略
の構成図である。
【図2】イオン注入動作中におけるカレントインテグレ
ータによるビーム電流計測値の経時変化を示すグラフで
ある。
【図3】イオン注入動作中におけるサプレッサ電流の経
時変化を示すグラフである。
【図4】従来例を示すものであり、イオン注入装置にお
けるエンドステーション部の要部を示す概略の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 ターゲットチャンバ 2 ファラデーケージ 2a ビーム入射部 3 ターゲット 4 カレントインテグレータ(ビーム電流計測手段) 5 サプレッサ電極 6 サプレッサ電源 7 イオン注入室 8 イオンビーム 9 サプレッサ電流検出抵抗(サプレッサ電流検出手
段) 10 ツェナーダイオード 11 サプレッサ電流検出回路(サプレッサ電流検出
手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高真空状態のイオン注入室内においてイオ
    ンビームの照射を受けるターゲットを取り囲むファラデ
    ーケージと、上記ファラデーケージのビーム入射部近傍
    に設けられ、負の電圧が印加されたサプレッサ電極と、
    上記ファラデーケージ内に入射されたイオンビームの電
    流量を計測するビーム電流計測手段とを備え、上記ビー
    ム電流計測手段のビーム電流計測値に基づいてイオン注
    入量の制御が行われるイオン注入装置において、 上記サプレッサ電極と接地部との間に流れるサプレッサ
    電流を検出するサプレッサ電流検出手段を備えているこ
    とを特徴とするイオン注入装置。
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