JP2762574B2 - 複合粒子 - Google Patents

複合粒子

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、サンスクリーン剤として有用なファンデ
ーション等の化粧料に配合して使用するのに適した複合
粒子に関する。
(従来の技術) 人体が太陽光に当たると、その紫外線によって、皮膚
が、黒化したり、老化が促進されるなど、健康上あるい
は美容上、好ましからぬ影響が起こる。そのため、サン
スクリーン剤として使用するファンデーション等の化粧
料には、紫外線を散乱、吸収等によって遮断する複合粒
子が配合されているのが普通である。
そのような、紫外線を遮断する複合粒子の最も代表的
なものとしては、特開昭61-194010号公報ほかに記載さ
れている、樹脂からなる母粒子の表面に、酸化チタンか
らなる子粒子を担持せしめてなるようなものがある。こ
の従来の複合粒子は、紫外線を、表面の酸化チタンが主
として吸収して遮断するものであるが、紫外線に対して
活性な酸化チタンが表面に存在しているために、これを
化粧料に配合して使用すると、基材である油脂類を変色
させたり、著しい場合には肌荒れ等を引き起こすことが
ある。
また、特開昭63-27532号公報には、やはり樹脂からな
る母粒子の表面に、酸化ジルコニウムからなる子粒子を
担持せしめてなる複合粒子が記載されている。この複合
粒子は、紫外線を、酸化ジルコニウムからなる子粒子が
主として反射して遮断するものであるが、そのような子
粒子による紫外線の反射率は高いものの、なお十分であ
るとはいえない。
(発明が解決しようとする課題) この発明の目的は、従来の複合粒子の上述した問題点
を解決し、紫外線遮断効果に優れ、しかも、紫外線に対
する子粒子の活性が低いために、化粧料に配合して使用
しても、基材である油脂類を変色させたり、肌荒れ等を
引き起こす心配が少ない複合粒子を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明は、母粒子と、
この母粒子の表面に担持された、酸化セリウム及び酸化
ジルコニウムからなる固溶体を有する子粒子と、を含ん
でいることを特徴とする化粧料用または紫外線遮断用複
合粒子を提供する。
この発明の複合粒子は、母粒子と子粒子とを含んでい
る。子粒子は、母粒子の表面に、付着あるいは半没した
状態で担持されている。そうして、母粒子は、複合粒子
の母材として作用し、子粒子は、紫外線を散乱もしくは
吸収して遮断する作用をもつ。なお、子粒子は、母粒子
の表面に担持されていることが必要であるが、合わせて
母粒子の内部に分散せしめられていてもよい。
母粒子は、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ポリス
チレン、ポリウレタン、スチレン−アクリル共重合体、
シリコーン等の樹脂からなっている。なかでも、ナイロ
ンが最も好ましい。ナイロンにはいろいろあるが、ナイ
ロン6、ナイロン12や、ナイロン6とナイロン12との共
重合ナイロンが好ましい。母粒子は、また、酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、窒化ホ
ウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸化マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、ケイ酸バリウム、タングステン酸カルシウム、ベン
トナイト、マイカ、タルク、カオリン等の無機物からな
っていてもよい。特に、酸化ケイ素が好適である。な
お、母粒子は、たとえば、酸化チタンを内包する上記共
重合ナイロンからなるものであったり、酸化チタンを内
包する酸化ケイ素からなるものであったりしてもよい。
すなわち、母粒子自身も、また、複合粒子であってもよ
い。
母粒子は、通常、球状であるが、そうであることが必
要なわけではなく、柱状、棒状、板状等のその他の形状
であってもよい。平均粒子径は、1〜20μm程度である
のが好ましい。すなわち、母粒子の平均粒子径が上述し
た範囲にあると、その表面への子粒子の十分な担持が可
能になるばかりか、化粧料に配合して使用するとき、使
用者に違和感を与えることが少なくなる。
一方、子粒子は、酸化セリウムを含む酸化ジルコニウ
ムからなっている。酸化セリウムは、水和物の形である
場合もある。そうして、酸化セリウムは、酸化ジルコニ
ウム中に、単純に混合状態で含まれているものもある程
度含まれていてもよいが、固溶することによって含まれ
ているものがあることが必須である。含まれる量は、1
〜50モル%程度でよい。
子粒子も、また、通常、球状であるが、そうであるこ
とが必要なわけではなく、柱状、棒状、板状等のその他
の形状であってもよい。平均粒子径は、母粒子のそれよ
りも小さく、0.005〜1μm程度である。小さいほど母
粒子への一様な担持が可能になってすべり性が向上する
が、あまり小さいと、複合粒子の製造工程で扱いにくく
なる。一方、あまりに大きいと、母粒子の表面に十分な
量の子粒子を担持し得なくなり、紫外線の遮断効果が減
少する。
母粒子の表面に担持される子粒子の量は、母粒子の表
面積と、子粒子の粒子径とによって決まる。そうして、
子粒子の量は、母粒子の表面を一重に覆う程度が好適で
ある。少なすぎると、紫外線の遮断効果が減少し、多す
ぎると、母粒子の表面に担持されない、いわゆる自由子
粒子が多くなって、すべり性等が損われることがある。
この発明の複合粒子は、それを化粧料に配合して使用
するとき、母粒子の内部に、香料や、防菌剤や、抗菌剤
や、防臭剤等を必要に応じて分散させてもよい。
(実施例) 実施例1 100mlの、0.072mol/lの塩化セリウム水溶液と、100ml
の、1.2mol/lのオキシ塩化ジルコニウム水溶液との混合
水溶液を、200mlの、3.0mol/lのアンモニウム水溶液と
混合、攪拌しながら滴下して共沈させた後、その共沈物
を耐圧容器中にて150℃の温度下で24時間加熱し、得ら
れたスラリーを蒸留水で洗浄して、含水率が約60%のケ
ークを得た。
次に、50gの上記ケークに、1mlの35重量%塩酸と50ml
の水との混合物を添加、攪拌した後、ロータリーエバポ
レータで乾燥し、得られた、20gの乾燥塊に80mlの水を
加えて攪拌し、平均粒子径が0.30μmの、酸化セリウム
を含む酸化ジルコニウムからなる子粒子の懸濁液を得
た。
次に、東レ株式会社製SP-500(ナイロン6とナイロン
12との共重合ナイロン粒子。平均粒子径:5μm)を母粒
子とし、その母粒子10gを、70mlの水と30mlのエタノー
ルとの混合溶媒中に添加、攪拌するとともに、10gの上
記懸濁液を添加し、2時間ほど攪拌、混合した後、ロー
タリーエバポレータで乾燥し、さらに、得られた乾燥塊
をエタノール中で攪拌し、再びロータリーエバポレータ
で乾燥して、ナイロン6とナイロン12との共重合ナイロ
ンからなる母粒子の表面に、酸化セリウムを含む酸化ジ
ルコニウムからなる子粒子が担持された、この発明の複
合粒子を得た。
得られた複合粒子を走査型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、母粒子の表面がほぼ完全に子粒子で覆われれてい
た。また、分光光度計を用いて分光反射率を測定したと
ころ、図面に示すように、紫外領域において大きな吸収
効果を有していた。
実施例2 実施例1における共沈物を水洗し、800℃で仮焼した
後、アトライタミルで粉砕し、平均粒子径が0.5μm
の、酸化セリウムを含む酸化ジルコニウムからなる子粒
子を得た。
次に、自動乳鉢を用いて、6重量部の上記子粒子と、
20重量部の、実施例1で使用した母粒子とを混合し、こ
の発明の複合粒子を得た。
得られた複合粒子を走査型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、母粒子の表面がほぼ完全に子粒子で覆われていた。
実施例3 実施例1における、50gのケークに、5mlの酢酸を加
え、ロータリーエバポレータで乾燥した後、得られた、
20gの乾燥塊に80mlの水を加えて攪拌し、平均粒子径が
0.03μmの、酸化セリウムを含む酸化ジルコニウムから
なる子粒子の懸濁液を得た。
次に、鈴木油脂工業株式会社製酸化ケイ素粒子“ゴッ
ドボール"E-16C(平均粒子径6.5μm)を母粒子とし、
その母粒子20gを、100mlの水中に添加、攪拌するととも
に、15gの上記懸濁液を添加し、75℃の温度下で2時間
ほど攪拌、混合した後、ロータリーエバポレータで乾燥
し、さらに、500℃で仮焼して、酸化ケイ素からなる母
粒子の表面に、酸化セリウムを含む酸化ジルコニウムか
らなる子粒子が担持された、この発明の複合粒子を得
た。
得られた複合粒子を走査型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、母粒子の表面がほぼ完全に子粒子で覆われていた。
(発明の効果) この発明の複合粒子は、母粒子と、この母粒子の表面
に担持された、酸化セリウムを含む酸化ジルコニウムか
らなる子粒子とを含んでいるものであるから、実施例に
も示したように、紫外線の遮断効果が大変優れている。
また、酸化セリウムを含む酸化ジルコニウムからなる子
粒子は紫外線に対して活性が低いので、基材たる油脂類
の変色や肌荒れ等の心配も少ない。そのため、この発明
の複合粒子は、ファンデーション等の基礎化粧料や、乳
液や、クリームや、口紅や、ほほ紅や、マニキュア等の
化粧料に配合して使用するのに大変適している。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の複合粒子の分光反射率を示すグラフ
である。 λ:波長(nm) T:反射率(%)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/48 C09K 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母粒子と、この母粒子の表面に担持され
    た、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムからなる固溶体
    を有する子粒子と、を含んでいることを特徴とする化粧
    料用または紫外線遮断用複合粒子。
  2. 【請求項2】化粧料用であることを特徴とする請求項1
    に記載の複合粒子。
  3. 【請求項3】固溶体中の酸化セリウム含量が1〜50重畳
    %であることを特徴とする請求項1または2に記載の複
    合粒子。
  4. 【請求項4】子粒子の平均粒径が0.005〜1μmである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合
    粒子。
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