JP2762246B2 - 温度調整装置及びこれを用いた温湿度調整装置 - Google Patents

温度調整装置及びこれを用いた温湿度調整装置

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JP2762246B2
JP2762246B2 JP7175376A JP17537695A JP2762246B2 JP 2762246 B2 JP2762246 B2 JP 2762246B2 JP 7175376 A JP7175376 A JP 7175376A JP 17537695 A JP17537695 A JP 17537695A JP 2762246 B2 JP2762246 B2 JP 2762246B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の室内を所望の温
度に調整する温度調整装置、並びに、所定室内を所望の
温度及び湿度に調整する温湿度調整装置(空気調和装
置)に関するものである。本発明による温湿度調整装置
は、例えば、パン生地や新鮮野菜の貯蔵庫の内部の室を
高精度に所望の低温高湿に調整するために使用すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】従来、パン生地や新鮮野菜の貯蔵庫等の
内部の室を所望の低温(例えば、3゜C)及び高湿(例
えば、90%)に調整する温湿度調整装置として、図5
に示すような温湿度調整装置が提供された。
【0003】図5は、従来の温湿度調整装置の一例を示
す概略構成図である。
【0004】この従来の温湿度調整装置は、図5に示す
ように、筐体1内の調整室2に配置された送風機3、冷
却用熱交換器4、ヒーティングコイル5及び加湿器6
と、冷却用熱交換器4に冷却動作を行わせる冷却部7
と、温度センサ8と、湿度センサ9と、制御部10と、
操作部11と、タイマ12と、を備えている。
【0005】筐体1は、一方側に空気流入口13を有
し、他方側に空気流出口14を有している。筐体1及び
その内部の調整室2内に配置された各構成要素は、その
温度及び湿度を調整しようとする調整対象室であるパン
生地や新鮮野菜の貯蔵庫(図示せず)の内部の室に設置
される。
【0006】送風機3は、空気流入口13から前記貯蔵
庫内の空気を調整室2内に流入させるとともに、冷却用
熱交換器4、ヒーティングコイル5及び加湿器6を経て
調整室2内で温度及び湿度が調整された空気を空気流出
口14から前記貯蔵庫内に供給する。
【0007】冷却用熱交換器4は、冷却パイプ4a、該
冷却パイプ4aに熱的に結合されたフィン(図示せず)
及び該フィンに熱的に結合された除霜用電熱パイプ4b
を有しており、市販されているいわゆるデフロストヒー
タ付き冷却コイルである。
【0008】冷却部7は、図面には示していないが、圧
縮機、凝縮器及び膨張弁等を有しており、前記冷却パイ
プ4aとともに冷凍機を構成している。冷却パイプ4a
は、冷凍機における冷媒の蒸発器として作用する。
【0009】ここで、ヒーティングコイル5を設ける理
由について、説明する。冷却パイプ4aによる冷却を制
御する場合、具体的には前記圧縮機を制御することにな
るが、冷却量を連続的に制御するべく圧縮機の動作を無
段階に制御するには高価なインバータ等を採用しなけれ
ばならないこと、仮に圧縮機の動作を無段階に制御して
も冷却量をゼロからは連続的に制御することはできずに
所定量からしか連続的に制御できないことなどの理由
で、通常、前記圧縮機をオンオフ制御し、冷却量を10
0%と0%のオンオフ制御している。そして、冷凍サイ
クル等の制約から前記圧縮機を頻繁にオンオフさせるこ
とはできず、例えば、オンさせてから5分間経過しなけ
ばオフさせることはできず、オフさせてから2分間経過
しなければオンさせることはできない。このため、冷却
用熱交換器4のみで温度を調整しようとすると、温度の
ハンチングが大きくなり、高精度に温度を調整すること
ができない。のみならず、冷却用熱交換器4のみで温度
を調整しようとすると、冬場の寒冷地などにおいては前
記貯蔵庫内の温度がそもそも目標温度を下回ることがあ
るが、この場合には、貯蔵庫内の温度を目標温度に調整
することができない。そこで、冷却用熱交換器4で過冷
却された空気を加熱することにより、前記圧縮機を頻繁
にオンオフさせることなく、全体としての総合熱出力を
ゼロから連続的に制御する(すなわち、貯蔵庫内の温度
を高精度に制御する)ことができるように、また、貯蔵
庫内の温度がそもそも目標温度を下回っていても貯蔵庫
内の温度を目標温度に調整することができるようにする
ため、ヒーティングコイル5が設けられているのであ
る。なお、ヒーティングコイル5の加熱量の制御は、ヒ
ーティングコイル5のニクロム線等への通電量又は通電
時間を制御することにより行うことができるので、周知
のように、ヒーティングコイル5の加熱量を安価な回路
等により簡単にゼロから連続的に制御することができ
る。
【0010】温度センサ8及び湿度センサ9は、空気流
出口14付近又は前記貯蔵庫内の適当な箇所に設置さ
れ、その箇所の温度及び湿度をそれぞれ検出する。
【0011】制御部10は、例えば、マイクロコンピュ
ータと、送風機3、ヒーティングコイル5、加湿器6、
冷却部7及び除霜用電熱パイプ4bにそれぞれ対応する
駆動回路とから構成されており、温度制御部としての機
能、湿度制御部としての機能及び除霜制御部としての機
能等を担う。すなわち、制御部10は、操作部11の起
動スイッチが操作されると、送風機3を作動させるとと
もに温度制御及び湿度制御を行い、また除霜制御を行
う。
【0012】温度制御について説明すると、制御部10
は、温度センサ8の検出信号に基づいて、前記貯蔵庫内
の温度が所望の温度(目標温度であり、使用者が操作部
11を操作して設定する。)となるように、冷却部7及
びヒーティングコイル5を制御する。具体的には、例え
ば、制御部10は、偏差(=目標温度−検出温度)を求
め、図6(a)に示すように、前記偏差が予め定めた−
ΔTより小さいときには冷却部7(具体的には前記圧縮
機)をオフにする(すなわち、熱交換器4の冷却量を0
%にする)とともに、前記偏差が−ΔT以上のときには
冷却部7(具体的には前記圧縮機)をオンにする(すな
わち、熱交換器4の冷却量を100%にする)。また、
制御部10は、図6(b)に示すように、前記偏差に応
じて、熱交換器4の冷却量とヒーティングコイル5の加
熱量の総和である総合熱出力が連続的に変化するよう
に、ヒーティングコイル5を制御する。
【0013】また、湿度制御について説明すると、制御
部10は、湿度センサ9の検出信号に基づいて、前記貯
蔵庫内の湿度が所望の湿度(目標湿度であり、使用者が
操作部11を操作して設定する。)となるように、加湿
器6を制御する。
【0014】さらに、除霜制御について説明すると、制
御部10は、タイマ12からのタイマ信号に基づいて、
使用者が予め操作部11を操作して設定した除霜時間間
隔(例えば、6時間)経過する毎に、所定の除霜時間
(例えば、10分間)、前述した温度制御及び湿度制御
を停止し、送風機3及び冷却部7の作動を停止させると
ともに除霜用電熱パイプ4bを例えば100%の加熱量
で作動させて、熱交換器4の前記フィンの除霜を行わせ
る。
【0015】このような除霜を行う理由は、次の通りで
ある。通常の運転を継続すると、送風機3により熱交換
器4に流入した空気に含まれる水分が熱交換器4で冷却
され霜となって前記フィンに付着し、その付着量が増大
する。その結果、この霜が熱交換器4を通過しようとす
る空気を妨げ、熱交換器4による冷却効率を悪化させ
る。そこで、前記フィンの除霜を行うのである。
【0016】図5に示す温湿度調整装置によれば、通常
運転時には、前述した温度制御及び湿度制御が行われ、
前記貯蔵庫内の温度及び湿度が所望の温度及び湿度に調
整される。一方、除霜時には、前述した除霜制御により
除霜が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の温湿度調整装置では、ヒーティングコイル5が設け
られているので高精度に調整対象室の温度を調整するこ
とができるものの、ヒーティングコイル5を熱交換器4
とは別個に設けなければならないので、装置の大型化及
びコストアップを免れない欠点がある。
【0018】また、前記従来の温湿度調整装置では、除
霜用電熱パイプ4bは除霜時のみに作動され、前述した
ように熱交換器4の前記フィンは本来温度制御に必要な
総合熱出力に比べて過冷却されるので、前記フィンに付
着する霜の付着速度が早い。したがって、除霜時間間隔
を比較的短くしなければならない。このため、除霜時間
中には調整対象室の温度調整が行われなくなることか
ら、調整対象室の温度調整が行われない期間が増大し、
好ましくない。また、除霜が頻繁に行われるので、除霜
に要する電気料金等の運転コストも増大する。
【0019】そして、以上のような事情は、前記従来の
温湿度調整装置において加湿器6が削除され湿度につい
ては調整を行わない、従来の温度調整装置においても、
同様である。
【0020】さらに、前記従来の温湿度調整装置では、
前述したように前記フィンが過冷却されることから熱交
換器4における空気の除湿効果が大きいので、熱交換器
4により奪われた空気中の大量の水分を加湿器6で補わ
なければならない。このため、加湿器6として加湿能力
の大きいものを使用せざるを得ずにコストアップを免れ
ないとともに、加湿器6における水の消費量も増大して
しまう。
【0021】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、ヒーティングコイルを特別に設けることなく高精度
に調整対象室の温度を調整することができるとともに、
除霜時間間隔を長くすることができる小型で安価な温度
調整装置及び温湿度調整装置を提供することを目的とす
る。
【0022】また、本発明は、加湿器として加湿能力の
小さいものを使用することができ、加湿器における水の
消費量の少ない温湿度調整装置を提供することを目的と
する。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による温度調整装置は、調整対
象室内の温度を所望の温度に調整する温度調整装置にお
いて、調整室内に配置された熱交換器であって、冷却パ
イプと、該冷却パイプに熱的に結合されたフィンと、該
フィンに熱的に結合された加熱手段とを有する熱交換器
と、前記冷却パイプを冷却する冷却手段と、前記調整対
象室内の空気を前記調整室内に流入させるとともに、前
記調整室で調整された空気を前記調整対象室内に供給す
る送風手段と、前記調整対象室内の温度が所望の温度と
なるように、前記冷却手段及び前記加熱手段を制御する
温度制御手段と、を備えたものである。
【0024】本発明の第2の態様による温度調整装置
は、前記第1の態様による温度調整装置において、前記
加熱手段を電熱パイプとしたものである。
【0025】本発明の第3の態様による温度調整装置
は、前記第1又は第2の態様による温度調整装置におい
て、前記冷却パイプが冷媒の蒸発器として作用し、前記
冷却手段が前記冷却パイプとともに冷凍機を構成するも
のである。
【0026】本発明の第4の態様による温度調整装置
は、前記第1又は第2の態様による温度調整装置におい
て、前記冷却手段が、前記冷却パイプを介してブライン
を循環させる手段と、前記ブラインを冷却する冷凍機
と、を備えたものである。
【0027】本発明の第5の態様による温度調整装置
は、前記第1乃至第4のいずれかの態様による温度調整
装置において、前記送風手段及び前記冷却手段の作動を
停止させるとともに前記加熱手段を所定の加熱量で作動
させて、前記冷却フィンの除霜を行わせる除霜制御手段
を、更に備えたものである。
【0028】本発明の第6の態様による温湿度調整装置
は、調整対象室内の温度及び湿度を所望の温度及び湿度
に調整する温湿度調整装置において、前記第1乃至第5
のいずれかの態様による温度調整装置と、前記熱交換器
により温度が調整された前記調整室内の空気を加湿する
加湿器と、前記調整対象室内の湿度が所望の湿度となる
ように、前記加湿器を制御する加湿制御手段と、を備え
たものである。
【0029】
【作用】本発明では、前述した従来の温湿度調整装置に
おけるヒーティングコイルが取り除かれ、その代わり
に、従来の温湿度調整装置における除霜用電熱パイプに
相当する加熱手段が温度調整のために制御されている。
したがって、本発明によれば、ヒーティングコイルがな
い分、従来の温湿度調整装置に比べて小型でかつ安価と
なるとともに、従来の温湿度調整装置と同様に高精度に
調整対象室の温度を調整することができる。
【0030】また、本発明では、温度調整のために、熱
交換器の冷却パイプに熱的に結合されたフィンに熱的に
結合された加熱手段を制御するので、該フィン自体は本
来温度調整に必要な総合熱出力に相当するレベルまでし
か冷却されず、フィンが過冷却されることはない。した
がって、本発明によれば、フィンに付着する霜の付着速
度が従来の温湿度調整装置に比べて遅くなり、除霜時間
間隔を長くすることができる。このため、調整対象室の
温度調整が行われない期間が従来の温湿度調整装置に比
べて短くなり、好ましい。また、除霜が従来の温湿度調
整装置に比べて頻繁に行われないので、除霜に要する電
気料金等の運転コストも低減する。
【0031】さらに、本発明による温湿度調整装置で
は、前述したように前記フィンが過冷却されないことか
ら熱交換器における空気の除湿効果が小さいので、熱交
換器により奪われるた空気中の水分が少なく、加湿器で
補わなければならない水分の量が少ないので、加湿器と
して加湿能力の小さいものを使用することができコスト
ダウンを図ることができるとともに、加湿器における水
の消費量も少なくなる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例による温湿度調整装
置について、図1を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例による温湿度調整装置を示す概略構成図であ
る。
【0033】本実施例による温湿度調整装置は、図1に
示すように、筐体21内の調整室22に配置された送風
機23、熱交換器24及び加湿器25と、熱交換器24
に冷却動作を行わせる冷却部26と、温度センサ27
と、湿度センサ28と、制御部29と、操作部30と、
タイマ12と、を備えている。
【0034】本実施例では、筐体21は、一方側に空気
流入口32を有し、他方側に空気流出口33を有してい
る。筐体21及びその内部の調整室22内に配置された
各構成要素は、その温度及び湿度を調整しようとする調
整対象室であるパン生地や新鮮野菜の貯蔵庫(図示せ
ず)などの内部の室に設置される。もっとも、筐体21
及びその内部の調整室22内に配置された各構成要素を
調整対象室外に配置し、空気流入口32及び空気流出口
33をダクト等を介して調整対象室に接続してもよい。
この場合、送風機23は、当該ダクト内に配置してもよ
い。
【0035】送風機23は、空気流入口32から前記調
整対象室内の空気を調整室22内に流入させるととも
に、熱交換器24及び加湿器25を経て調整室22内で
温度及び湿度が調整された空気を空気流出口33から前
記調整対象室内に供給する。
【0036】熱交換器24は、冷却パイプ41と、該冷
却パイプ41に熱的に結合されたフィン43(図2参
照)及び該フィン43に熱的に結合された加熱手段とし
てのシーズヒータ等の電熱パイプ42を有しており、例
えば、市販されているいわゆるデフロストヒータ付き冷
却コイルを使用することもできる。なお、フィン43に
熱的に結合される加熱手段としては、必ずしも電熱パイ
プ43に限定されるものではない。
【0037】ここで、熱交換器24の一例について、図
2を参照して説明する。図2は、熱交換器24の一例を
示す一部切欠斜視図である。
【0038】図2に示す例では、熱交換器24は、アル
ミニウム又は銅の薄板に冷却パイプ41及び電熱パイプ
42の貫通するカラー部43aを多数プレス成型したプ
レート型フィン43に冷却パイプ41及び電熱パイプ4
2を通し、機械的に固く締めて作製したフィン付き管
を、ケーシングの枠44の中に収めて、構成されてい
る。なお、多数の冷却パイプ41の中に複数の電熱パイ
プ42が混在させられている。冷却パイプ41の端部に
おいて、適当なもの同士がベント管(図示せず)で接続
され、蛇行状の管路が形成されている。供給される冷媒
は、冷却部26を構成する後述の膨張弁55を介し、更
にディストリビュータ45を介して所定の複数の冷却パ
イプ41に供給され、他の所定の冷却パイプ41を経て
これらに接続された出口ヘッダ46を介して冷却部26
を構成する後述の圧縮機51に戻る。
【0039】図1中の冷却部26は、図3に示すよう
に、前記圧縮機51、油分離器52、凝縮器53、受液
器54及び前記膨張弁55を有しており、前記熱交換器
24の冷却パイプ41とともに冷凍機を構成している。
本実施例では、冷却パイプ41は、該冷凍機における冷
媒の蒸発器として作用する。なお、図3は、冷却部26
の一例を示す概略構成図である。
【0040】この冷凍機では、蒸発器としての冷却パイ
プ41内の液冷媒は冷却パイプ41の周囲の熱によって
低圧下で低温で蒸発し、周囲は冷却される。蒸発した冷
媒蒸気は圧縮機51に吸入され、圧縮されて高圧で温度
の高いガスとして吐出される。吐出しガス中に含まれて
いる圧縮機51の潤滑油の大部分は油分離器52で分離
され、冷媒蒸気は凝縮器53に入り、冷却されて液化
し、高圧液の状態で受液器54に一時貯められる。次
に、この冷媒は、冷媒膨張弁55を経て圧力が低下し、
蒸発器としての冷却パイプ41に戻り、以上の動作を繰
り返す。
【0041】再び、図1を参照すると、加湿器25とし
ては、蒸気加湿器や超音波加湿器など、任意の加湿器を
採用することができる。本実施例では、加湿器25は調
整室22内に配置されているが、加湿器25自体は他所
に配置し、加湿器25からの蒸気又は噴霧等を調整室2
2内へ導いてもよい。
【0042】温度センサ27及び湿度センサ28は、空
気流出口33付近又は前記貯蔵庫内の適当な箇所に設置
され、その箇所の温度及び湿度をそれぞれ検出する。
【0043】制御部29は、例えば、マイクロコンピュ
ータと、送風機23、加湿器25、冷却部26及び熱交
換器24の電熱パイプ42にそれぞれ対応する駆動回路
とから構成され、温度制御部としての機能、湿度制御部
としての機能及び除霜制御部としての機能等を担う。す
なわち、制御部29は、操作部30の起動スイッチが操
作されると、送風機23を作動させるとともに温度制御
及び湿度制御を行い、また除霜制御を行う。
【0044】温度制御について説明すると、制御部29
は、温度センサ27の検出信号に基づいて、前記調整対
象室内の温度が所望の温度(目標温度であり、使用者が
操作部30を操作して設定する。)となるように、冷却
部26及び熱交換器24の電熱パイプ42を制御する。
具体的には、例えば、制御部29は、偏差(=目標温度
−検出温度)を求め、図6(a)と同様に、前記偏差が
予め定めた−ΔTより小さいときには冷却部26(具体
的には圧縮機51)をオフにする(すなわち、冷却パイ
プ41の冷却量を0%にする)とともに、前記偏差が−
ΔT以上のときには冷却部26(具体的には圧縮機5
1)をオンにする(すなわち、冷却パイプ41の冷却量
を100%にする)。また、制御部29は、図6(b)
と同様に、前記偏差に応じて、冷却パイプ41の冷却量
と電熱パイプ42の加熱量の総和である熱交換器24全
体の総合熱出力が連続的に変化するように、電熱パイプ
42を制御する。もっとも、本発明では、図6(b)に
示すような熱出力特性に限定されるものではない。
【0045】また、湿度制御について説明すると、制御
部29は、湿度センサ28の検出信号に基づいて、前記
調整対象室内の湿度が所望の湿度(目標湿度であり、使
用者が操作部30を操作して設定する。)となるよう
に、加湿器25を制御する。
【0046】さらに、除霜制御について説明すると、制
御部29は、タイマ31からのタイマ信号に基づいて、
使用者が予め操作部30を操作して設定した除霜時間間
隔(例えば、20時間)経過する毎に、所定の除霜時間
(例えば、10分間)、前述した温度制御及び湿度制御
を停止し、送風機23及び冷却部26の作動を停止させ
るとともに電熱パイプ42を例えば100%の加熱量で
作動させて、熱交換器24のフィン43の除霜を行わせ
る。なお、本実施例では、タイマ31を用いて使用者が
予め定めた除霜時間間隔で自動的に除霜が行われるよう
になっているが、使用者が操作部30を操作して除霜開
始指令を与えたときにのみ除霜を行わせてもよいし、あ
るいは、熱交換器24からの風量又はフィン43の所定
箇所の温度を検出することによって、霜の付着状態を検
出し、霜の付着量が所定量以上となったときに制御部2
9が自動的に除霜を行わせるようにしてもよい。
【0047】本実施例による温湿度調整装置によれば、
通常運転時には、前述した温度制御及び湿度制御が行わ
れ、前記貯蔵庫内の温度及び湿度が所望の温度及び湿度
に調整される。一方、除霜時には、前述した除霜制御に
より除霜が行われる。
【0048】そして、本実施例による温湿度調整装置で
は、図5に示す従来の温湿度調整装置におけるヒーティ
ングコイル5に相当するものが取り除かれ、その代わり
に、従来の温湿度調整装置における除霜用電熱パイプ4
bに相当する電熱パイプ42が温度調整のために制御さ
れている。したがって、本実施例によれば、ヒーティン
グコイルがない分、従来の温湿度調整装置に比べて小型
でかつ安価となるとともに、従来の温湿度調整装置と同
様に高精度に調整対象室の温度を調整することができ
る。
【0049】また、本実施例では、温度調整のために、
熱交換器24の冷却パイプ41に熱的に結合されたフィ
ン43に熱的に結合された電熱パイプ42を制御するの
で、該フィン43自体は本来温度調整に必要な総合熱出
力に相当するレベルまでしか冷却されず、フィン43が
過冷却されることはない。したがって、本実施例によれ
ば、フィン43に付着する霜の付着速度が従来の温湿度
調整装置に比べて遅くなり、除霜時間間隔を長くするこ
とができる。このため、調整対象室の温度調整が行われ
ない期間が従来の温湿度調整装置に比べて短くなり、好
ましい。また、除霜が従来の温湿度調整装置に比べて頻
繁に行われないので、除霜に要する電気料金等の運転コ
ストも低減する。
【0050】さらに、本実施例による温湿度調整装置で
は、前述したようにフィン43が過冷却されないことか
ら熱交換器24における空気の除湿効果が小さいので、
熱交換器24により奪われるた空気中の水分が少なく、
加湿器25で補わなければならない水分の量が少ないの
で、加湿器25として加湿能力の小さいものを使用する
ことができコストダウンを図ることができるとともに、
加湿器25における水の消費量も少なくなる。
【0051】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0052】例えば、冷却部26を、図4に示すように
構成することもできる。図4において、図3に示す構成
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。本例では、冷却パイプ41は蒸発器としては用いら
れずに、冷却部26はブラインを冷却する蒸発器60を
有している。そして、蒸発器60により冷却されたブラ
インはポンプ61によって冷却パイプ41を介して循環
させられる。本実施例では、冷却部26がブラインを冷
却する冷凍機を構成している。
【0053】また、調整対象室内の湿度を調整する必要
がなく、温度のみを調整すればよい場合には、図1にお
いて、加湿器25及び加湿センサを取り除き、制御部2
9が前述した加湿制御を行わないように、構成すること
ができる。この場合の装置は、温湿度調整装置ではな
く、温度調整装置となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒーティングコイルを特別に設けることなく高精度に調
整対象室の温度を調整することができるとともに、除霜
時間間隔を長くすることができる小型で安価な温度調整
装置及び温湿度調整装置を提供することができる。
【0055】また、加湿器として加湿能力の小さいもの
を使用することができ、加湿器における水の消費量の少
ない温湿度調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による温湿度調整装置を示す
概略構成図である。
【図2】熱交換器の一例を示す一部切欠斜視図である。
【図3】冷却部の一例を示す概略構成図である。
【図4】冷却部の他の例を示す概略構成図である。
【図5】従来の温湿度調整装置の一例を示す概略構成図
である。
【図6】温度制御の方法の一例を示す図であり、図6
(a)は偏差と冷却部のオンオフ状態との関係を示す
図、図6(b)は偏差と総合熱出力との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
22 調整室 23 送風機 24 熱交換器 25 加湿器 26 冷却部 27 温度センサ 28 湿度センサ 29 制御部 30 操作部 31 タイマ 32 空気流入口 33 空気流出口

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調整対象室内の温度を所望の温度に調整
    する温度調整装置において、 調整室内に配置された熱交換器であって、冷却パイプ
    と、該冷却パイプに熱的に結合されたフィンと、該フィ
    ンに熱的に結合された電熱パイプとを有し、前記冷却パ
    イプが前記フィンに対して多数分布するとともに前記電
    熱パイプが前記フィンに対して前記冷却パイプの分布の
    中に複数混在した熱交換器と、 前記冷却パイプを冷却する冷却手段と、 前記調整対象室内の空気を前記調整室内に流入させると
    ともに、前記調整室で調整された空気を前記調整対象室
    内に供給する送風手段と、 前記調整対象室内の温度が所望の温度となるように、
    記冷却手段をオンオフ制御しつつ、前記冷却パイプの冷
    却量と前記電熱パイプの加熱量の総和である前記熱交換
    器全体の総合熱出力が前記調整対象室内の温度と前記所
    望の温度との偏差に応じて連続的に変化するように前記
    電熱パイプを制御する温度制御手段と、を備えたことを
    特徴とする温度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却パイプが冷媒の蒸発器として作
    用し、前記冷却手段が前記冷却パイプとともに冷凍機を
    構成することを特徴とする請求項1記載の温度調整装
    置。
  3. 【請求項3】 前記冷却手段が、前記冷却パイプを介し
    てブラインを循環させる手段と、前記ブラインを冷却す
    る冷凍機と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    温度調整装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段及び前記冷却手段の作動を
    停止させるとともに前記加熱手段を所定の加熱量で作動
    させて、前記冷却フィンの除霜を行わせる除霜制御手段
    を、更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の温度調整装置。
  5. 【請求項5】 調整対象室内の温度及び湿度を所望の温
    度及び湿度に調整する温湿度調整装置において、 請求項1乃至4のいずれかに記載の温度調整装置と、 前記熱交換器により温度が調整された前記調整室内の空
    気を加湿する加湿器と 前記調整対象室内の湿度が所望の湿度となるように、前
    記加湿器を制御する加湿制御手段と、 を備えたことを特徴とする温湿度調整装置。
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