JP2761943B2 - タレット型巻糸装置 - Google Patents

タレット型巻糸装置

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JP2761943B2 JP24919189A JP24919189A JP2761943B2 JP 2761943 B2 JP2761943 B2 JP 2761943B2 JP 24919189 A JP24919189 A JP 24919189A JP 24919189 A JP24919189 A JP 24919189A JP 2761943 B2 JP2761943 B2 JP 2761943B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2個のボビンホルダーをタレット盤の同心円
上の対称位置に配設し、該タレット盤の回動により各ボ
ビンホルダーで保持した満巻ボビンと空ボビンの位置を
交互に転換させて連続的に巻糸を行うタレット型巻糸装
置に関する。
(従来の技術) タレット型巻糸装置として、巻糸作業において巻玉径
の増大に伴い綾振装置に対して巻玉が離反方向に動くも
の、又は定位置で巻糸を行う巻玉に対し綾振装置が離反
移動するものが存するも、そのいずれの場合にも、満巻
時における糸の切替手段としては従来糸を綾振ガイドか
ら離反させて、別個のガイドにより糸を通常の綾振り範
囲外に偏位させ、ボビンホルダーの基部等に設けた糸保
持手段等により糸を保持しつつ空ボビンに糸を巻つけお
よび糸の切断を行うを一般とする。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来手段のように綾振ガイド以外に別の糸切替え
専用のガイドを使用するものでは、該ガイドを駆動する
ための機構が必要となり、装置が複雑化し且つ糸の受け
渡し回数が増すため当然作動が不正確となり、又機構の
故障とその保全補修等が面倒となる問題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記従来の不都合を排し、満巻時の糸の切替
手段を簡略化し、作動を的確にすることを目的とするも
ので、請求項1に記載の発明は、1対のボビンホルダー
を軸線を互いに平行させてタレット盤の中心を挟んで同
一円周上の対称位置に配設し、一方のボビンが満巻とな
ったときの他方のボビンと位置を転換させるようにし、
且つ各ボビンホルダーの基端には糸端を把持する糸保持
部を備え、綾振カムの回転に伴って前記ボビンホルダー
の軸線方向に綾振動作を行う綾振ガイドを備えるタレッ
ト型巻糸装置において、空ボビンのホルダーが巻取開始
位置に達したときに検知信号を発する第1検知手段と、
綾振りガイドがボビンホルダーの先端側で折返すとき又
はその近傍において検知信号を発する第2検知手段と、
更に綾振りガイドがボビンホルダーの基端側の前記糸保
持部の手前で折返すとき、該折返し位置又はその近傍に
おいて検知信号を発する第3検知手段とを設け、且つ第
1検知手段が信号を発した後、始めて第2検知手段が信
号を発したときのみ、綾振ガイドのボビンホルダーの基
端側の折返し位置を前記ボビンホルダーの糸保持部を越
えた偏位位置となるように、該綾振ガイドを綾振させる
前記綾振カムの位置を偏位させ且つ前記第3検知手段か
らの信号で通常の作動位置に復帰させるシフト装置を設
けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明にお
いて、糸保持部は、ボビンホルダーの基部端面に対し接
離可能に設けた複数の引掛爪を周面に有する環状の糸把
持部材と、該糸把持部材をボビンホルダーの玉揚動作区
間ではボビンホルダーの端面から離反させて巻糸糸端を
解放し、玉揚動作区間以外ではホルダー端面に接して糸
端を保持するカム機構による制御装置とから構成したこ
とを特徴とする。
(作 用) 本発明において綾振操装置と対向する巻糸側のボビン
ホルダー(1a)上のボビン(3a)が満巻になると、これ
を検知してタレット盤(2)が回動し、待機中の他側の
ボビンホルダー(1b)と位置転換し、巻糸開始位置Aに
空ボビン(3b)が停止し、これを第1検知手段のリミッ
トスイッチ(32)で検出し、この状態で綾振装置(4)
の綾振ガイド(5)が空ボビン(3b)の先端側の折返し
端に達したとき第2検出手段のリミットスイッチ(46)
による信号で綾振装置(4)の綾振カム(4a)を第3図
に2点鎖線で示す通常の綾振作動位置から矢印(T)方
向に向って移動変位させ、引続いて綾振ガイド(5)が
ボビンの基部側に向う綾振作動を通常の作動範囲外に延
長させ、その中間において供給側の糸Yを空ボビンホル
ダー(1b)基端部の糸保持部(38)に連行し、この間空
ボビン(3b)は引続き自転しているため糸保持部(38)
に運ばれた糸Yは環状保持片(33)の引掛爪(34)で捕
捉され、環状保持片(33)と空ボビンホルダー(1b)基
端部との間に挟持されこれが巻糸始端として空ボビン
(3b)に対し通常の巻取位置を外れた位置に巻取られ、
この巻取りによって満巻ボビン(3b)から空ボビン(3
b)側に渡る連糸Y′は、その経路に設けた糸切刃(4
8)によって切断され、又通常の綾振り幅を越えて作動
した綾振ガイド(5)が、その作動端に設けた第3検知
手段のリミットスイッチ(47)に作用したとき、その信
号にもとづいて綾振装置(4)の綾振カム(4a)を前記
通常の綾振作動位置に復帰させ、引続き通常の綾振作動
で空ボビン(3b)に対する巻糸が行われ、糸切刃(48)
によって切断された満巻ボビン(3a)側の連糸Y′は巻
玉に巻き込まれる。
又、糸掛け作業において巻糸始端を保持するボビンホ
ルダー基部の糸保持部(38)はボビン端面に対し接離す
る環状把持部材(33)を有し、該把持部材(33)をボビ
ン端面に接触させた状態で、通常の綾振作動範囲を越え
る綾振ガイド(5)により糸Yを該把持部材(33)の位
置に誘導するから糸Yは的確に該把持部材(33)周縁に
突設する引掛爪(34)のいずれかで捕捉されてボビン端
面と把持部材(33)間で挟持されて確実に糸掛けが行わ
れ、又該把持部材(33)をホルダー端面から離反させる
ことによりホルダー端面間に挟持した糸端を解放するか
ら満巻時にボビンホルダーからの満巻ボビン取出しを安
易にした。
(実施例) 本発明の実施例を、巻玉径の増大に伴って綾振装置に
対し巻玉が漸次公転方向へ離反移動する形式のタレット
型巻糸装置について以下に説明する。
2個のボビンホルダー(1a)(1b)をタレット盤
(2)に対し同心円上の対称位置に回転自に配置して設
け、この一方のボビンホルダー(1a)を定位置に固設し
た綾振装置(4)に対向する巻取開始位置Aに位置させ
て、第1図で示すように供給糸Yを綾振ガイド(5)ト
ラバースさせつつ該ボビンホルダー(1a)上のボビン
(3a)に巻取る。
タレット盤(2)は固定機砕(6)に設けた透孔(6
a)内で周縁を小転子(7)で支承させて回転自在に設
け、その後部に一体に連設した軸受部材(2a)と支持部
材(2b)の後部に固着した大歯車(8)に、ステッピン
グモータ(9)に連動する原動歯車(10)を噛合せて第
1図で矢印方向に駆動回転させるようにし、又両ボビン
ホルダー(1a)(1b)の各スピンドル(11a)(11b)は
タレット盤(2)の背面から軸受部材(2a)を挿通支持
させて夫々その端末にプーリ(12)を設け、大歯車
(8)の中心を貫通させて支持部材(2a)に支持した伝
動軸(14)に固着したプーリ(15)と前記スピンドル軸
端の各プーリ(12)(12)とをテンションプーリ(16)
を介在させてタイミングベルト(13)で連動させるよう
にし、伝動軸(14)の他端に固着したプーリ(17)と中
間軸(18)のプーリ(19a)とをテンションプーリ(2
0)を介在させてタイミングベルト(21)で駆動し、更
に中間プーリ(19b)と綾振装置(4)の綾振カム(4
a)端部のプーリ(22)とをテンションプーリ(24)を
介在させて駆動モータ(23)によりタイミングベルト
(25)で連動させ、該モータ(23)によってボビンホル
ダー(1a)(1b)の各スピンドル(11a)(11b)と綾振
カム(4a)の回転を所定の関係速度で駆動させる。尚、
該駆動モータ(23)は通常紡糸機等からの供給糸Yの張
力を検出するダンシングローラの変位に応じて自動的に
速度を変化させ、巻取張力を一定に保持するように制御
するか若しくは、トルクモータにより巻取張力が略々一
定になるように制御される。
かくしてステッピングモータ(9)によるタレット盤
(2)の回動によりスピンドル(11a)(11b)従ってボ
ビンホルダー(1a)(1b)は同時同方向に公転すると共
に駆動モータ(23)による連動機構を介して同方向に自
転する。
綾振装置(4)は固定機枠(6)の背面に位置して設
けられ、公知のように交差する2条の綾振溝(4b)を有
する綾振カム(4a)の回転により該溝(4b)に係合する
スライドガイド(4c)に連続した連杆(4d)を機枠
(6)の前面に延長突出させて、これに綾振ガイド
(5)を設け、前記巻糸開始位置Aのボビンホルダー
(1a)に対向させてその長さ方向にトラバースさせる。
前記糸巻取開始位置Aにおいてボビン(1a)は、中間
を軸支した揺動部材(26)先端のローラ(27)と接圧状
態で自転して糸Yを巻取るが、その巻層の増大により外
方に変位する接圧ローラ(27)を揺動部材(26)の変傾
として近傍スイッチ(28)で検出して前記タレット盤
(2)の公転用ステッピングモータ(9)を起動、停止
させつつ巻取中のボビンホルダー(1a)を公転方向に歩
進させ、糸巻開始位置Aから離反させて巻層が所定径に
達する満巻位置Bに達したときタレット盤(2)上の突
片(29a)が作動するリミットスイッチ(30)を固定機
枠(6)に設け、その検知信号によりステッピングモー
タ(9)を連続公転させて他方のボビンホルダー(1b)
と相互転換させ、糸巻取開始位置Aに他方のボビンホル
ダー(1b)(空ボビン3b)が位置したとき、タレット盤
(2)に設けた別の突片(31a)が、リミットスイッチ
(32)に作用してモータ(9)を停止させ、満巻ボビン
ホルダー(1a)と空ボビンホルダー(1b)を夫々転換位
置に保持させるようにし、この転換動作を繰返してタレ
ット盤(2)の公転動作により2個のボビンホルダーを
交互に使用して連続巻取が行われる。
上記のボビンホルダー転換時における糸の切替手段と
して、各ボビンホルダー(1a)(1b)の夫々基部端に
は、周面に多数の引掛爪(34)を突設した環状の把持部
材(33)と一体の摺動リング(35)をホルダーと共に回
転するも軸方向には移動可能に設けて、各引掛爪(34)
の側面をホルダー端面の摩擦部材(36)に対し常に圧接
させるようばね(37)で付勢して該環状把持部材(33)
とホルダー端面間で糸Yを把持するようにした糸保持部
(38)を形成し、各摺動リング(35)に端部を結着した
操作杆(39)をタレット盤(2)を挿通して他端を軸受
部材(2a)に摺動自在に挿通支持させ、該操作杆(39)
の中間に取付けたカムフォロア(40)を、タレット盤
(2)による該カムフォロア(40)の回動軌跡の一部に
沿って設けた弧状板カム(41)と衝合したときばね(3
7)に抗して操作杆(39)を後退させて環状把持部材(3
3)をホルダー端面から離反させるようにした。
尚、前記各引掛爪(34)は、第10図に拡大図示する如
く、摩擦部材(36)と対向する側面が、糸の捕捉を容易
にするための先細傾斜面(34a)とこれに連続する平坦
な把持面(34b)によって形成され、かつ糸の通過可能
なスリット(34c)が前記先細傾斜面(34a)の下部から
前記把持面(34b)の略々中央か、又はそれ以上の箇所
まで延びている。
又綾振装置(4)の綾振カム(4a)は駆動軸に対し、
スプライン係合又はキー係合等の手段により軸方向に移
動可能に設けると共に該カム(4a)の端部に環状凹部
(42)を設けて、これにエアシリンダ機構(43)のピス
トンロッド(44)先端に結着した作動杆(45)の下端を
嵌入係合させて該シリンダ機構(43)の作動によって綾
振カム(4a)を軸方向に所定量移動させ得るようにし、
該綾振カム(4a)のシフト動作に伴う満巻時の糸の切替
え作動は第1、第2、第3の検知手段によって円滑に行
われる。即ち、第3図で示すように満巻ボビン(3a)と
互いに位置を転換した空ボビン(3b)が糸の巻取開始位
置Aに達すれば先ず第1検知手段としてのリミットスイ
ッチ(32)を開きタレット盤(2)の公転用モータ
(9)を停止させて空ボビン(3b)を該位置Aに停止さ
せる。この状態でトラバース中の綾振ガイド(5)が空
ボビン(3b)の先端に達して方向転換するとき該部に設
けたリミットスイッチ(46)に作用し、これを第2検知
手段として折返し端又はその近傍で発信する検知信号で
綾振装置(4)におけるエアシリンダ機構(43)を作動
してピストンロッド(43)により綾振カム(4a)を第3
図点線図示の通常の綾振作動位置から実線示のように矢
印(T)方向に移動させる。このため折返した綾振ガイ
ド(5)は、通常の綾振幅を越えた空ボビン(3b)基端
外側の糸保持部(38)までトラバースして供給糸Yを該
糸保持部(38)に連行し、引続き空ボビン(3b)は自転
しているため連行された糸Yは環状把持部材(33)周縁
の引掛爪(34)で捕捉され、これを巻糸始端としてホル
ダー端面の摩擦部材(36)と挟持部材(33)間に挟み込
み通常の巻取位置を外れた位置でボビンの回転方向に持
ち上げられこのとき満巻ボビン(3a)から空ボビン(3
b)に渡る連糸Y′は適度の緊張が付与されてその経路
に設けた糸切刃(48)との圧接で切断される結果、満巻
ボビン(3a)から空ボビン(3b)への糸の切替えは完了
し、次いで綾振ガイド(5)が空ボビン(3b)の基端側
で折返して転換するときにリミットスイッチ(47)に作
用し、これを第3検知手段としてその検知信号により前
記エアシリンダ機構(43)の切替作動で綾振カム(4a)
を通常の綾振作動位置に戻して空ボビン(3b)による通
常の巻取作動が行われ、これが満巻となったとき待機す
る空ボビンと転換させることを繰返すが、上記空ボビン
(3b)と転換した満巻ボビン(3a)は前記空ボビン(3
b)に対する巻糸が行われ、その巻径の増大に伴って満
巻位置Bに向う公転作動と共に公転し、これが第1図お
よび第5図で示す玉揚開始位置Cに達したとき前記した
ようにカムフォロア(40)と弧状板カム(41)との衝合
によって環状把持部材(33)がボビンの端面から離反し
て挟持していた糸端を開放し、且つ後述するように該満
巻ボビン(3a)の自転を停止させることによりボビンホ
ルダー(1a)上から安易に満巻ボビン(3a)を取出し、
新しい空ボビンと交換して巻取開始位置Aに送り込むよ
うにした。
尚、上記実施例では綾振ガイド(5)のトラバース制
御を上記のようにリミットスイッチ(46)(47)を第
2、第3の検知手段用とし、これに基づいて行っている
が、該制御手段としてはリミットスイッチの他、例えば
綾振カム(4a)の回転に連動してトラバースの一往復動
毎に1回転する円板を設け、該円板の角度位置を2個の
リミットスイッチで検出して綾振ガイド(5)の位置を
間接的に検知することも可能である。
図示の実施例では上記満巻ボビン(3a)の取出し時の
スピンドルの停止作動と、又満巻時の糸切替え作動に関
して供給糸Yに弛みの生ずることを防止するため、満巻
ボビン(3a)と満巻ボビンと交換した空ボビンの自転速
度を自動的に制御調整する手段を設けたものを示す。
ボビンホルダーの各スピンドル(11a)(11b)は前記
したように1台の駆動モータ(23)により夫々連動する
が、該モータと各スピンドル間には夫々クラッチ機構
(50)を設ける。該クラッチ機構は段階的に切替可能な
クラッチ、例えば第7図で示すような摩擦式クラッチ機
構とし、各スピンドルの端末に配設される伝動プーリ
(12)はこれと一体の中空ボス(12a)でスピンドル(1
1)に対し2個のベアリング(51)を介して回転自在に
設け、該中空ボス(12a)の端部内周を内錐テーパ(5
2)として、これに内接して摩擦係合する円錐面(54)
を有する円筒状クラッチ部材(53)をスピンドル(11)
にキー係合させてスピンドルと一体に回転するが軸線方
向に移動可能に設けると共に主ばね(55)により常に円
錐テーパ(52)に向って付勢し、又中空ボス(12a)の
空間内にはテーパ結合部分を挟んでクラッチ部材(53)
に対向させたクラッチ円板(56)を設けて、これを主ば
ね(55)よりも弱い副ばね(57)でクラッチ部材(53)
に向って付勢した。
更にクラッチ部材(53)を囲繞してベアリング(58)
を介して相対的に回転するが、軸片(60)に従ってクラ
ッチ部材(53)と一体的に軸方向にのみ移動する従動環
(59)を設け、これに小転子(61)を取付けてカムフォ
ロアとして、タレット盤(2)の公転によるスピンドル
(11)の回動軌跡に沿い設けた弧状の板カム(62)との
衝合により該従動環(59)に伴ってクラッチ部材(53)
を軸線方向に移動させるようにした。尚板カム(62)は
第5図で示すように満巻位置Bから玉揚作動位置Cを過
ぎて玉揚終了位置Dまでの区間内にスピンドル(11)が
位置するとき上記カムフォロア(61)が衝合するように
位置させて固定枠板(63)に取付け、且つ玉揚作動位置
Cから玉揚終了位置Dまでの区間に対応する板カム(6
2)は第6図で示すように他の部分より板厚を厚くし
た。
かくて満巻位置Bを過ぎ転換方向に公転するスピンド
ル(11)のカムフォロア(61)が板カム(62)に衝合し
た状態においては第7図(ロ)で示されるようにカムフ
ォロア(61)が板カム(62)の厚さh1に相当してシフト
し、クラッチ部材(53)とプーリ(12)の中空ボス(12
a)とのテーパは非係合となるがクラッチ円板(56)は
ばね(57)でクラッチ部材(53)に圧接されている状態
となり、従って空ボビンを保持したボビンホルダーが巻
取開始位置Aに達するまでの間、満巻パッケージを保持
したボビンホルダーはスピンドル(11)のプーリ(12)
との不完全なクラッチ係合関係で滑りを生じつつ、通常
の巻取張力を維持する必要なトルクより小さい伝動トル
クで駆動される。
尚、スピンドル駆動モータ(23)として糸条の張力検
知信号に基づいて速度が増減する可変速モータを使用す
る場合は、満巻パッケージの回転トルク低下に伴う糸張
力の減少によりバランス点が増速側に偏り、空ボビンの
周速が満巻パッケージの周速と同じか又はそれより大と
なって空ボビンに巻付く前の糸の弛みを防止し得ると共
に連糸に適度の張力を付与して、糸切り動作を確実なら
しめる。また、上記駆動モータ(23)として一定の速度
トルク特性をもつトルクモータを使用して、巻取張力を
一定に維持して巻取りを行う場合は、巻取パッケージを
保持する側のクラッチ機構の伝達トルクが減少し、モー
タ負荷が低下するため、トルクモータの回転が上昇し、
空ボビンの回転が前記と同様に巻取開始位置に達する以
前に充分加速されている。その後、上記の対称位置から
更に玉揚作動位置Cに公転し、次いで該位置を過ぎると
第7図(ハ)で示されるように板カム(62)の厚さh2
厚くなりカムフォロア(61)のシフト量が大きくなるた
めクラッチ部材(53)は中空ボス(12a)のテーパ(5
2)およびクラッチ円板(56)から離反するためスピン
ドル(11)はプーリ(12)と非係合となって停止状態と
なるため、この時点で満巻ボビンと新しい空ボビンとを
交換し、所謂玉揚げが行われ、該玉揚終了位置Dを過ぎ
るとカムフォロア(61)は板カム(62)から離脱するた
め第7図(イ)で示すようにクラッチ部外(53)は主ば
ね(55)の付勢により中空ボス(12a)側に進出してテ
ーパ(52)(54)は密着し、又副ばね(57)の付勢によ
りクラッチ円板(56)もクラッチ部材(53)に圧接し、
従ってクラッチ機構(50)は完全結合状態となってモー
タ(23)によるプーリ(12)の回転力はスピンドル(1
1)に100%の伝達され、その状態で空ボビンを巻取開始
位置Aに移動停止させて、玉揚前の満巻ボビンとの間で
糸の切替作動を行うようにした。
以上述べた本実施例の作動を第8図々示の電機回路に
よって説明する。
巻糸位置Aにおいては近傍スイッチ(28)の検知によ
り巻径の増大に伴ってモータ(9)の起動、停止を行な
って公転軌跡に沿いボビンホルダー(1a)を歩進させ、
満巻となったとき突片(29a)がリミットスイッチ(3
0)に作用するとリレー(Re1)が励磁され、その自己保
持によりモータ(9)は連続回転して両ボビンホルダー
(1a)(1b)を公転させて、相互の位置転換が完了し時
点で突片(31a)で第1検出手段のリミットスイッチ(3
2)を作用し、リレー(Re1)の励磁を解きモータ(9)
を停止させ、この間リレー(Re3)が励磁して自己保持
されている。この状態で綾振ガイド(5)が移動し第2
検知手段のリミットスイッチ(46)を閉成するとリレー
(Re2)が励磁され自己保持すると共にソレノイドバル
ブ(SV)に通電し、エア流路の切替えによりエアシリン
ダ(43)のピストンロッド(44)により綾振カム(4a)
をシフトして綾振り幅を空ボビンの基部側に延長させ
て、綾振ガイド(5)のトラバースで供給糸Yをボビン
の略中央部で捕捉してボビン基端の糸保持部材(38)ま
で連行し、この間引続き自転する把持部材(38)の引掛
爪(34)で該糸Yをボビン端面とで挟み込んで該ボビン
端部に巻つけると共に満巻ボビン側に渡る連糸Y′を糸
切刃(48)で切断し、その後綾振ガイド(5)が通常ト
ラバース幅外のトラバース端から接返す時点で第3検出
手段のリミットスイッチ(47)に作用してリレー(R
e3)を消勢するためリレー(Re2)も消勢し、前記ソレ
ノイドバルブ(SV)への通電が断たれてエアシリンダ
(43)のピストンロッド(44)の復元により綾振カム
(4a)は瞬時に元の綾振作動位置に復帰して空ボタンに
対する通常の綾振作動で糸Yを巻取らせ、空ボビンがあ
る程度巻き太った時点で他側の満巻ボビンが玉揚開始位
置Cに達して自転用駆動モータ(23)のクラッチが非係
合となって自転は中断すると共に糸保持部(38)におけ
る糸端が開放されるためホルダーから満巻ボビンが取出
され、空ボビンと交換し、これが新しく巻取位置Aに停
止したとき上記の糸切替え動作を繰返して巻取作業を連
続的に行う。
尚、第9図は綾振カム(4a)のシフト作動による綾振
ガイド(5)のトラバース作動を模式的に示したもので
ある。
尚、上記実施例においては、連糸通過経路に固定式の
糸切刃(48)を設けた場合について説明したが、糸切手
段として例えば第10図に示す如く、糸切替時にのみ満巻
パッケージと干渉しない位置から連糸通過経路上に移動
する形式のものを用いる場合もある。即ち、第10図にお
いて(64)はタレット盤(2)の周縁部に基端を回動可
能に取付け、ばねによって矢印(V)方向に付勢したア
ームであって、該アーム(64)の揺動端に糸切刃(48)
と該糸切刃(48)に略平行して一端が回動可能に支持さ
れた糸落ち防止レバー(65)が取付けられ、該レバー
(65)がコイルバネ(66)により常時矢印(V)方向に
付勢されている。また、前記アーム(64)の中間部より
外方に延出したロッド(67)の先端には、固定機枠
(6)の一箇所に設けたカム片(68)と係合してアーム
(64)を回動させるカムフォロア(69)が設けられてい
る。
上記構成の糸切手段は、糸切替位置においてカムフォ
ロア(69)とカム片(68)との係合によりアーム(64)
が起立し、糸切刃(48)が連糸通過位置に移動する。ま
た前記糸切替動作時において満巻パッケージから出て引
掛爪(34)に引掛けられた連糸Y′は、まず糸落ち防止
レバー(65)と当接して満巻パッケージを保持したボビ
ンホルダー(1a)の先端方向に押され、満巻パッケージ
の端面からの脱落が阻止され、その後張力の増加によっ
てレバー(65)をコイルバネ(66)の付勢力に抗して回
動させ、遂には糸切刃(48)に接触して切断される。第
10図において前記第1図乃至第5図と同一符号を付した
箇所は夫々同一部材、同一部分を示す。
以上の実施例は前記したように、巻糸作動として巻径
の増大に伴って綾振装置に対して巻玉を移動させる様式
のタレット型巻糸装置について説明したが、これを例え
ば特公昭60−39625号、実公昭61−3895号、実公平1−1
7564号公報に示されるような巻径の増大に伴いその場で
自転する巻玉に対し綾振装置が離反して巻糸を行う様式
のタレット型巻糸装置に適用させ得る。
(発明の効果) 本発明によるときは、タレット型巻糸装置における糸
の切替え作動を、第1、第2、第3の検知手段にもとづ
いて制御し、綾振カムのシフト作動を、綾振ガイドがボ
ビンホルダーの先端近傍に位置する時点としたので、た
とえ綾振ガイドから糸が外れている場合でも綾振ガイド
がボビンの基端部に向ってトラバースする途中において
糸を確実に捕捉でき、また綾振ガイドがボビンホルダー
基端部の糸保持部を越えてトラバースした直後瞬時に綾
振カムを通常の綾振作動位置に復帰させるから糸保持部
への糸掛けが安定し、糸掛けが的確に行われ、又この時
期の満巻ボビンより空ボビンに渡る連糸の切断も的確に
行われるため引続く巻糸作動を支障なく続行し得る等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は巻糸装置
の正面図、第2図は平面図、第3図は要部の斜視図、第
4図は第3図におけるIV−IV線断面図、第5図は同V−
V線断面図、第6図は弧状板カムの斜視図、第7図
(イ)(ロ)(ハ)はクラッチ機構の各作動状態を示す
裁断側面図、第8図は作動系統の電気回路図、第9図は
綾振ガイドによるトラバース作用状態を示す線図、第10
図は糸切部の斜視図である。 (1a)(1b)……ボビンホルダー、(2)……タレット
盤 (3a)……満巻ボビン、(3b)……空ボビン (4)……綾振装置、(4a)……綾振カム (5)……綾振ガイド (9)……スピンドル公転用モータ (11)……スピンドル (23)……スピンドル自転用駆動モータ (32)……第1検知手段(リミットスイッチ) (33)……環状把持片、(34)……引掛爪 (38)……糸保持部、(40)……カムフォロア (41)……弧状板カム (46)……第2検知手段(リミットスイッチ) (47)……第3検知手段(リミットスイッチ) (48)……糸切刃、Y……供給糸 Y′……連 糸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1対のボビンホルダーを軸線を互いに平行
    させてタレット盤の中心を挟んで同一円周上の対称位置
    に配設し、一方のボビンが満巻となったとき他方のボビ
    ンと位置を転換させるようにし、且つ各ボビンホルダー
    の基端には糸端を把持する糸保持部を備え、綾振カムの
    回転に伴って前記ボビンホルダーの軸線方向に綾振動作
    を行う綾振ガイドを備えるタレット型巻糸装置におい
    て、空ボビンのホルダーが巻取開始位置に達したときに
    検知信号を発する第1検知手段と、綾振りガイドがボビ
    ンホルダーの先端側で折返すとき又はその近傍において
    検知信号を発する第2検知手段と、更に綾振りガイドが
    ボビンホルダーの基端側の前記糸保持部の手前で折返す
    とき、該折返し位置又はその近傍において検知信号を発
    する第3検知手段とを設け、且つ第1検知手段が信号を
    発した後、始めて第2検知手段が信号を発したときの
    み、綾振ガイドのボビンホルダーの基端側の折返し位置
    を前記ボビンホルダーの糸保持部を越えた偏位位置とな
    るように、該綾振ガイドを綾振させる前記綾振カムの位
    置を偏位させ且つ前記第3検知手段からの信号で通常の
    作動位置に復帰させるシフト装置を設けたことを特徴と
    するタレット型巻糸装置。
  2. 【請求項2】糸保持部は、ボビンホルダーの基部端面に
    対し接離可能に設けた複数の引掛爪を周面に有する環状
    の把持部材と、該把持部材をボビンホルダーの玉揚動作
    区間ではボビンホルダーの端面から離反させて巻糸糸端
    を解放し、玉揚動作区間以外ではホルダー端面に接して
    糸端を保持するカム機構による制御装置とから構成され
    る請求項1記載のタレット型巻糸装置。
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