JP2761519B2 - エアゾール製品の製造方法及び装置 - Google Patents

エアゾール製品の製造方法及び装置

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JP2761519B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエアゾール製品の製造方法及び製造装置に関
する。
〔従来の技術〕
従来からエアゾール製品としては種々の製品があり、
比較的簡単な製造装置で作ることができる、ヘアスプレ
ーや殺虫剤と、特別な製造装置を必要とする、シェービ
ングフォーム、水を原液に用いた殺虫剤、特公昭45−32
053号に示される加圧フォーム組成物、あるいは特公昭4
9−34912号に示される後発泡性ゲル状のレーザー生成組
成物等がある。その製造方法としては、ヘアスプレーで
は調合タンクに必要量のアルコールを投入し室温で樹
脂、オイル分、香料等を溶解してヘアスプレー用原液を
例えば10t作りこの原液を定量シリンダーに送り、一定
量(例えば100g)をエアゾール用耐圧容器(以下エアゾ
ール容器という)に小分け充填し、噴射装置を取り付け
るとともにあらかじめボンベにフロン12(以下F12とい
う)、(フロン11以下F11という)等の混合ガスを調整
しておき、この混合ガスを定量シリンダーに送りエアゾ
ール容器に小分け充填してヘアスプレーのエアゾール製
品を製造していた。また、殺虫剤では、調合タンクに必
要量のケロシンを投入し40℃程度に加温したのち殺虫有
効成分を溶解させ、室温迄放冷後香料等を溶解させてエ
アゾール用殺虫剤原液を作り、この原液を定量シリンダ
ーに送り一定量をエアゾール容器に小分け充填し噴射装
置を取り付けるとともに、あらかじめガス容器に例えば
ジメチルエーテル(以下DMEという)、液化石油ガス
(以下LPGという)等の混合ガスを調整しておき、この
混合ガスを定量シリンダーに送りエアゾール容器に小分
け充填して殺虫剤のエアゾール製品を製造していた。
次にシェービングフォームでは、ステアリン酸、ミリ
スチン酸等の高級脂肪酸及び乳化発泡性を補うための界
面活性剤と、グリセリン、グリコールなどの湿潤剤と流
動パラフィン、シリコン油等とを約80℃の温度で水に溶
解させ、鹸化剤としてトリエタノールアミン等を加えス
テアリン酸及びミリスチン酸のトリエタノール石鹸を作
った後に温度を室温付近に下げて香料、防腐剤等を加え
てシェービングフォームのエアゾール用原液を作り、こ
の原液を定量シリンダーにおくり一定量をエアゾール容
器に小分け充填し噴射装置を取り付けるとともに、あら
かじめボンベにF12、LPG等の混合ガスを調整しておきこ
の混合ガスを定量シリンダーに送りエアゾール容器に小
分け充填しシェービングフォームのエアゾール製品を製
造していた。
さらに水を原液に用いる水性の殺虫剤では、調合タン
クにケロシン溶剤を投入し加温して殺虫有効成分、界面
活性剤等を混合溶解させ、ホモミキサーにて撹拌しなが
ら加温した精製水を徐々に加えながらW/Oのエマルジョ
ンを調整し、室温付近迄冷却したのち香料、防腐剤等を
加えて水性の殺虫剤のエアゾール製品用原液を調整し
た。調整した原液は非常に粘度が高くクリーム状である
ため1〜2日間放置し粘度を下げた状態で定量シリンダ
ーに原液を送り、一定量をエアゾール容器に小分け充填
し、噴射装置を取り付けるとともにあらかじめガス容器
にF12、LPG等の混合ガスを調整しておきこの混合ガスを
定量シリンダーに送りエアゾール容器に小分け充填して
水性の殺虫剤であるエアゾール製品を製造していた。
さらにまた特公昭45−32053号に示される加圧フォー
ム組成物の製造や、特公昭49−34912号に示される後発
泡性ゲル状のレーザー生成組成物の製造も行われてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、従来のエアゾール製品の製造方法とし
ては、通常、製造数量に応じて調合用タンクに原液をつ
くり、これを定容量式シリンダーで容器に一定量充填小
分けし、次に目的に応じた噴射剤の混合ガスをタンク又
はボンベにあらかじめ調合したものをエアゾール容器に
小分け充填し噴射装置を取りつけてエアゾール製品を製
造する方法がとられていた。
しかしながら、この方法では、ヘアスプレーや殺虫剤
等の通常のエアゾール製品の製造においては問題ない
が、前記したシェービングフォームや水性殺虫剤等の特
殊なエアゾール製品を製造する場合は種々の問題が生じ
る。
例えば、シェービングフォームの製造においては前述
したとおり、エアゾール用原液を作る工程で約80℃まで
加温したり一度加温した溶液を室温付近迄冷却する工程
を必要とし、加温冷却装置をそなえた高価な原液調合タ
ンクを用意する必要があったし、加温冷却に長時間かか
るという問題もあった。また、原液調合タンクの容量も
限度があり多量にシェービングフォームのエアゾール製
品を作りたい場合には、原液調合にかかる時間よりも原
液をエアゾール容器に小分け消費する時間が速く連続的
にエアゾール製品を作れないという問題もあった。
また、水性の殺虫剤の製造においては、原液を調整し
たときに原液の粘度が非常に高くなり、ほとんど流動性
のないクリーム状の原液となり、そのままでは注射器式
の定量シリンダーで原液を分注することができず加温し
て粘度を落とすか、あるいは1〜2日間放置して粘度の
落ちた状態で注射器式の定量シリンダーを用いて原液を
分注しなければならず作業能率が非常に悪い場合があっ
た。
また、特公昭45−32053号に示されるように、せん断
に服せしめるとパチパチ音をたてるフォームを圧力の解
除によって形成する加圧組成物(以下パチパチフォーム
組成物という)を製造する方法において、実施例1に示
されるようなローションを多量に製造したい場合、原液
は調合タンクで調整することができても、噴射剤である
フロン114(以下F114という)の一部を原液を充填した
後にエアゾール容器に入れて振盪攪拌し残りの噴射剤F1
14を攪拌しながら充填すると示されているが、前述のよ
うに従来の製造方法では原液と噴射剤はそれぞれ一定量
充填可能の装置であっても、残りの噴射剤を充填するた
めには別の噴射剤充填機を用いるか、もう一度噴射剤の
み容量を変えて充填する必要があり、途中振盪工程を入
れなければならないことも合わせてはなはだ非能率的な
製造方法となっている。
さらにまた実施例2に示されるように、原液を調合タ
ンクで調整し定量シリンダーで容器に充填し、噴射装置
を取り付けるとともに噴射剤であるF114を一定量充填す
る方法も開示されているが、この方法も乳濁液を形成す
る迄にはかなり長時間の振盪が必要であることが判明し
た。
上記パチパチフォーム組成物の製造方法においても、
噴射剤の充填機を新たに2〜3台並べかつその間にエア
ゾール容器を振盪する装置を設置すれば問題なくエアゾ
ール製品を製造することは可能であるが、パチパチフォ
ーム組成物専用の製造ラインとなりコスト高となるばか
りでなく、通常の例えばヘアスプレー等を製造する場合
増設した噴射剤の充填機はまったく不要となるという問
題もあった。
また、特公昭49−34912号に示される後発泡性ゲル状
のレーザー生成組成物(以下レーザー生成組成物とい
う)の製造においては、公報に示されるように、石鹸中
間体とゲル化助剤中間体を混合した非加圧中間体を開放
タンクに調整し次に後発泡中間体を低温(約4℃)で調
整し反応容器中(耐圧密閉容器で撹拌機付と思われる)
で非加圧中間体と後発泡中間体を一定比率で撹拌し撹拌
中空気捕捉に充分注意しながら撹拌して最終加圧組成物
を製造したとあるように、非加圧中間体を調整するとき
中間体中に空気を捲き込み空気を除去するために長い時
間放置しなければならないという問題と、多量の非加圧
中間体にごく少量の後発泡中間体を分散、あるいは溶解
させるため温度を下げたり特殊な反応容器を用意せねば
ならず、多量に加圧組成物を製造したい場合には高価で
特殊な容器を用意する必要があるという問題もあり、又
加圧生成物の作製に時間がかかりすぎてエアゾール容器
に小分け充填の速度に合わせられず連続生産向きでない
装置であるという問題を含んでいた。
本発明の目的とするところは、通常のエアゾール製品
も簡単に製造可能であり、また、従来のエアゾール製品
の製造方法では対応しにくい特殊なエアゾール製品を、
簡単に製造することができるエアゾール製品の製造方法
及び製造装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は通常の製造ラインで製造しにくいエアゾ
ール製品を簡単に製造するために鋭意研究の結果、本発
明を完成するに至った。
本発明のエアゾール製品の製造方法は、エアゾール用
溶液、原料の1又は2種以上及び噴射剤から選ばれる2
以上の液状物をそれぞれ定量圧送手段を用いて別々に混
合手段に送り込んで混合し、得られた混合物を前記混合
手段外に連続的に順次送り出し、さらに必要に応じて、
前記混合手段外に送り出された混合物と、エアゾール用
溶液、原料の1又は2種以上及び噴射剤から選ばれる液
状物をそれぞれ定量圧送手段を用いて別々に混合手段に
送り込み混合する工程を1回以上繰り返して、所要の最
終混合物を得た後、前記得られた最終混合物を一定量充
填手段によりエアゾール用耐圧容器に充填し噴射装置を
取り付けるとともに前記容器に噴射剤の残部または全部
を充填することを特徴とする。
また、本発明のエアゾール製品の製造装置は、 エアゾール用溶液、原料の1又は2種以上を、それぞ
れ個別に調合あるいは保存する1以上の小型原料容器、
及び、噴射剤を混合あるいは保存するガス容器から選ば
れる2以上の容器と、第1混合手段と、前記各容器と前
記第1混合手段間にそれぞれ設けられ、前記各容器内の
成分を定量、かつ、連続的に前記第1混合手段内に合流
せしめる各定量圧送手段と、前記第1混合手段内で混合
された前記各成分の混合物を前記混合手段外に連続的に
順次送り出す送り出し手段とを設け、さらに必要に応
じ、第2混合手段と、前記第1混合手段及び前記各容器
とは別のエアゾール用容器、原料の1又は2種以上をそ
れぞれ個別に調合あるいは保存する複数の小型原料容
器、又は、噴射剤を混合あるいは保存するガス容器と前
記第2混合手段間にそれぞれ設けられ、前記別の各容器
内の成分及び前記第1混合手段で混合された混合物を定
量、かつ、連続的に前記第2混合手段内に合流せしめる
各定量圧送手段と、前記第2混合手段内で混合された混
合物を前記混合手段外に連続的に順次送り出す送り出し
手段とを設けたことを特徴とする。
本発明においては、液状物又は混合物を定量圧送手段
に送る前に、熱交換手段により加熱あるいは沸点以下の
温度に冷却することができる。
さらに、必要に応じて装置全体を恒温に保持する手段
を設けることもできる。
また、本発明のエアゾール製品の製造方法は、液状物
の1又は2以上が低沸点の液状物であり熱交換手段によ
り冷却された状態で混合しエアゾール用組成物を作る場
合に特に有用であり、具体的には、液状物の1が水、活
性剤、有効成分等を含む水性原液であり、これに液状物
の2としてF114のような液化ガスをほぼ等量の割合で混
合しO/Wに近いエマルジョンを形成し、さらに液状物の
3としてF114の残部を上記混合物に加えてO/Wに近いパ
チパチ加圧フォーム組成物を製造する場合、F114の沸点
より少し低い温度に液状物1,2,3を冷却しながら混合し
連続的にパチパチ加圧フォーム組成物のエアゾール製品
を作る場合や、多量の粘度の高い水性原液に、少量の発
泡剤として沸点の低いペンタンあるいはブタンのような
溶液噴射剤を混合あるいは溶解させたい場合に、熱交換
手段により水性原液及び発泡剤を冷却し、定量圧送手段
を用い一定比率で混合手段に送り込み連続的に加圧組成
物を作りたい場合である。
本発明の製造方法及び製造装置は、例えばシェービン
グフォーム、水性殺虫剤、パチパチフォーム組成物、レ
ーザー生成組成物等の特殊なエアゾール製品を製造する
場合のように、例えばエアゾール用原液を調合する場合
に加熱、冷却を必要とするシェービングフォーム用原液
を調整する場合や、少量の水性原液と多量の油性噴射剤
とを混合しエマルジョンを作る場合や、少量の原液と同
程度の噴射剤をまず混合し次に残りの噴射剤を混合して
パチパチフォーム組成物を作る場合や、多量の粘度の高
い水性原液に少量の粘度の低い油性低沸点溶剤や少量の
噴射剤を混合あるいは溶解させるレーザー生成組成物を
作る等の場合に有用であるとともに、その他の通常のエ
アゾール製品の製造にももちろん適用できるので、製品
に応じて製造ラインを変えることなく巾広い製品の製造
に使用できる。
第3図のフローは従来のエアゾール製品の製造方法を
示したものであって、Bは調合タンクで、この中でアル
コール,樹脂,オイル分,香料等を溶解したヘアスプレ
ー用の原液を調合し、これをバルブVを開け、ポンプP
で原液充填機FBに送り込みシリンダー方式で容器に一定
量充填し、次にタンクGに例えばF12とF11の混合ガスを
あらかじめ作っておき、これをガス充填機FGにポンプで
送り込み一定量を原液に入った容器に充填するとともに
噴射装置を取り付けてヘアスプレー用のエアゾール製品
を製造する。
本発明の製造方法は第1図のフローに示すごとく基本
的には、2つ以上の定量圧送手段を用いて一定の比率で
別々の液状物を混合手段に送り込み、攪拌し均一に溶解
あるいは混合した状態で1ヶの出口より連続的に取り出
すことを1セットとし、必要に応じて混合手段で得られ
た液状物にさらに別の液状物を混合したい場合は、混合
手段の後に定量圧送手段を2ヶ〜3ヶ設けて別の混合手
段に送り込む作業を繰返してエアゾール製品を製造する
方法である。
エアゾール用溶液、原料としては、エアゾール用原液
の中間体である、有効成分を含む親水性の溶液、親水性
の溶剤、有効成分を含む親油性の溶液、親油性の溶剤や
エアゾール用原液が挙げられる。
噴射剤としては、F12,F114,F22,F142b,F134a,F123等
のエアゾール製品を製造する際に普通に用いられる噴射
剤が使用できる。
用いる液状物の沸点が低い場合、例えばF11,イソペン
タン,ノルマルペンタン,ヘキサン,F114,ノルマンブタ
ン,イソブタン等あるいはこれらの混合物の場合には、
定量圧送手段に送る前に熱交換器によって液状物の沸点
以下に冷却しておき調合作業を行うことができるので、
従来法では装置全体を冷却しておく必要があるのに比
べ、少量づつ連続的に冷却、混合、取り出しを密閉状態
のもとに行えるものである。
エアゾール用溶液、原料をそれぞれ個別に調合あるい
は保存する小型原料容器は、10ないし50程度の容器
を用いることができ、この場合は従来の製造装置におけ
る1tあるいは10t等の調合タンクよりもはるかに小型で
ある。
噴射剤を混合あるいは保存するガス容器としては、50
kg用ボンベ、1tボンベ、10tコンテナー等が用いられ
る。
定量圧送手段は、前記容器と第1混合手段間に設けら
れ、容器内の成分を定量、かつ連続的に第1混合手段内
に合流せしめるものであり、例えばギアポンプ、エアー
ポンプ、モーノポンプ等が挙げられる。
混合手段としては具体的にスタチックミキサー、パイ
プラインホモミキサー等が挙げられる。
本発明においては、さらに必要に応じて、第1混合手
段外に送り出された混合物と、液状物をそれぞれ定量圧
送手段を用いて別々に混合手段に送り込み混合する工程
を1回以上くり返して目的とする最終混合物を得ること
ができる。
そのための装置としては、さらに第2混合手段を設
け、第1混合手段と第2混合手段の間、及び別の小型原
料容器又はガス容器と第2混合手段の間にそれぞれ定量
圧送手段を設け、第2混合手段内で混合された混合物を
第2混合手段外に連続的に順次送り出す送り出し手段を
設ける。
上記定量圧送手段は単位時間当りの流量をあらかじめ
調整することで2つの液状物をどのような比率ででも混
合することが可能である。
例えば定量圧送手段4ヶ、混合手段2ヶを用いてロー
ション用パチパチフォーム組成物を製造する場合、1番
目の定量圧送手段で水に界面活性剤、メントール、香料
及びタルクを分散させた水性混合液15重量部を、2番目
の定量圧送手段でF114を15重量部第1混合手段に送り込
み混合物としてとりだし、この混合物30重量部を第3定
量圧送手段で、4番目の定量圧送手段で噴射剤であるF1
14を70重量部同時に第2混合手段に送り込み撹拌し、第
2混合手段の出口からは水性混合液15重量部、噴射剤F1
14 85重量部の割合の均一なパチパチフォーム組成物を
取り出せるのである。
〔作 用〕
本発明方法では、従来のように調合タンクにおいて一
度に原液を調合するのではなく、2以上の液状物をそれ
ぞれ定量圧送手段を用いて別々に混合手段に送り込んで
混合するので、加温冷却を必要とする調合方法の場合で
あっても短時間で必要量のみを密閉状態で調合でき脱泡
に要する時間も省略できる。
また、必要に応じ、定量圧送手段により混合手段に送
り込む工程をくり返すことができるので、エマルジョン
を作る方法において水性溶液部分に油性溶液部分を何回
かに分けて投入混合したい場合に非常に良い方法であ
る。
〔実施例〕
本発明方法及び装置を図面によって具体的に説明す
る。
実施例1 パチパチフォーム組成物を製造する場合の工程を、本
発明の基本工程を示す第1図のフローを用いて説明す
る。調合タンクBに精製水と99%アルコールを75:25重
量%に調整し、有効成分として香料とメントールを少量
混合し、活性剤と乳化助剤であるタルクを3重量%溶解
分散させた原液を熱交換機Cを通して0℃に冷却し定量
圧送手段T−1、定量シリンダーに連絡したリニアヘッ
ド(モーターの回転力を減速部で増幅し直線運動に変え
るオリエンタルモーター株式会社製)で1分間に15重量
部混合手段M(パイプラインホモミキサー特殊機化工業
株式会社製)に送り込み、同時にF114をボンベG−1か
ら熱交換機Cを通して−3℃に冷却し、定量圧送手段T
−2(T−1に同じ)で1分間に15重量部混合手段Mに
送り込み、混合手段Mで攪拌混合し、必要ならば熱交換
機Cで−5℃に冷却した後で定量充填手段FBパマソル社
製シリンダー充填機で上記混合物を30重量部容器に充填
し、噴射装置を取り付けるとともにガス充填機FG、パマ
ソル社製でF114の残り70重量部を充填しパチパチフォー
ムなるオーデコロン用エアゾール製品を得た。簡単な振
盪でF114が水アルコール相中に乳化分散され、白色の乳
濁液を容器内で作ることができた。
実施例2 第2図のフローについてW/O型の水性殺虫剤のエアゾ
ール製品を製造する方法を以下に示す。調合タンクB−
1にケロシンを入れ殺虫成分と活性剤を溶解させる。熱
交換機を通し40℃に加温し定量圧送手段T−1モーノポ
ンプ(兵神装備株式会社製)で1分間に30容量部、混合
手段M−1スタテックミキサー(株式会社ノリタケカン
パニー製)に送ると同時に調合タンクB−2に水に防錆
剤を添加溶解させておき熱交換機Cを通し50℃に加温し
定量圧送手段T−2、(T−1に同じ)で1分間に90容
量部混合手段M−1に送る。次いで熱交換機で−2℃に
冷却し、定量圧送手段T−3、(T−1に同じ)で混合
手段M−2、パイプラインホモミキサーに1分間に120
容量部送ると同時にボンベG−1に入れたノルマルブタ
ンを熱交換機Cにて−3℃に冷却、定量圧送手段T−
4、(T−1に同じ)で1分間に40容量部送り込む。混
合手段M−1よりとり出される混合物は非常に粘度が高
いが、混合手段M−2よりとり出される混合物は粘度の
低い液状物となり通常の定量充填機で小分け充填が可能
であった。この液状物を熱交換機(図示していない)で
−3℃に冷却し定量充填機FBで容器に充填し、噴射装置
を取り付けるとともにボンベG−2より25℃で4.0kg/cm
2のゲージ圧を持つLPGをガス定量充填機FGより140容量
部充填しW/O型のエアゾール用殺虫剤を製造することが
できた。
尚、混合手段M−1より取り出されるクリーム状の高
粘度の混合物120容量部を高粘度液専用の定量充填機
(例えば柴田エンジニアリング社製)を用いてエアゾー
ル容器に充填する場合は点線の部分のフローとなりボン
ベG−2よりLPGを定量充填機FGに送り180容量部充填
し、W/O型のエアゾール用殺虫剤を製造することもでき
る。
第2図の別のフローについてレーザー生成組成物のエ
アゾール製品を製造する方法を以下に示す。まず、B−
1調合タンクにて石鹸中間体を調整し、B−2調合タン
クにゲル化助剤中間体を調整した、定量圧送手段T−
1、モーノポンプにて石鹸中間体83重量部と定量圧送手
段T−2、モーノポンプにてゲル化助剤中間体12重量部
を混合手段M−1、パイプラインホモミキサーに送り込
み混合後、非加圧中間体を作り、これを熱交換機Cで2
℃に冷却し定量圧送手段T−3、モーノポンプにて非加
圧中間体95重量部を定量圧送する。一方、ボンベG−1
にあらかじめイソブタン10重量部とイソペンタン90重量
部の比率で調整した後発泡剤中間体を定量圧送手段T−
4、ギアポンプ(株式会社イワキ製)にて5重量部を熱
交換機Cで−3℃に冷却した状態で定量圧送し混合手段
M−2スタチックミキサーで混合後加圧生成物として取
り出すことができた。混合手段M−2より連続して取り
出される加圧生成物を熱交換機C(図示していない)で
0℃に冷却して通常の定量充填機FBにて小分け充填す
る。プラスチック袋を内蔵した二重構造のエアゾール容
器の内袋に加圧生成物を定量充填してエアゾール用バル
ブを取り付け密封する。次にエアゾール容器底部に設け
たバルブより加圧剤であるプロパン、イソブタン30/70
重量比の混合噴射剤5重量部を充填しエアゾール用バル
ブに噴射用スパウトを取り付けてレーザー生成組成物の
エアゾール製品を製造した。B−1,B−2調合タンクよ
り泡がみのないエアゾール用溶液を送り込み道中2度撹
拌機により撹拌しても密閉された装置内で作業を行うこ
とができるため泡がみのない良好な加圧生成物を混合手
段M−2より連続的に取り出すことができた。
〔発明の効果〕
上記したように、本発明のエアゾール製造方法及び装
置は、従来の方法及び装置では製造しにくいエアゾール
製品をも簡単に製造することができ、しかも通常のエア
ゾール製品の製造にも適用できる非常に有用なエアゾー
ル製品の製造方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明製造方法の一実施例を示す図、第2図は
本発明製造方法の他の実施例を示す図、第3図は従来の
製造方法を示す図である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアゾール用溶液、原料の1又は2種以上
    及び噴射剤から選ばれる2以上の液状物をそれぞれ定量
    圧送手段を用いて別々に混合手段に送り込んで混合し、
    得られた混合物を前記混合手段外に連続的に順次送り出
    し、さらに必要に応じて、前記混合手段外に送り出され
    た混合物と、エアゾール用溶液、原料の1又は2種以上
    及び噴射剤から選ばれる液状物をそれぞれ定量圧送手段
    を用いて別々に混合手段に送り込み混合する工程を1回
    以上繰り返して、所要の最終混合物を得た後、前記得ら
    れた最終混合物を一定量充填手段によりエアゾール用耐
    圧容器に充填し噴射装置を取り付けるとともに前記容器
    に噴射剤の残部または全部を充填することを特徴とする
    エアゾール製品の製造方法。
  2. 【請求項2】液状物又は混合物を、定量圧送手段に送る
    前に、熱交換手段により加熱あるいは沸点以下の温度に
    冷却することを特徴とする請求項1記載のエアゾール製
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】液状物の1又は2以上が、熱交換手段によ
    り冷却された低沸点の液状物であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のエアゾール製品の製造方法。
  4. 【請求項4】エアゾール用溶液、原料の1又は2種以上
    を、それぞれ個別に調合あるいは保存する1以上の小型
    原料容器、及び、噴射剤を混合あるいは保存するガス容
    器から選ばれる2以上の容器と、第1混合手段と、前記
    各容器と前記第1混合手段間にそれぞれ設けられ、前記
    各容器内の成分を定量、かつ、連続的に前記第1混合手
    段内に合流せしめる各定量圧送手段と、前記第1混合手
    段内で混合された前記各成分の混合物を前記混合手段外
    に連続的に順次送り出す送り出し手段とを設け、さらに
    必要に応じ、第2混合手段と、前記第1混合手段及び前
    記各容器とは別のエアゾール用容液、原料の1又は2種
    以上をそれぞれ個別に調合あるいは保存する複数の小型
    原料容器、又は、噴射剤を混合あるいは保存するガス容
    器と前記第2混合手段間にそれぞれ設けられ、前記別の
    各容器内の成分及び前記第1混合手段で混合された混合
    物を定量、かつ、連続的に前記第2混合手段内に合流せ
    しめる各定量圧送手段と、前記第2混合手段内で混合さ
    れた混合物を前記混合手段外に連続的に順次送り出す送
    り出し手段とを設けたことを特徴とするエアゾール製品
    の製造装置。
  5. 【請求項5】定量圧送手段の上流に熱交換手段を設け、
    さらに、必要に応じて装置全体を恒温に保持する手段を
    設けたことを特徴とする請求項4記載のエアゾール製品
    の製造装置。
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