JP2761302B2 - 地盤掘削用泥水の再生方法 - Google Patents

地盤掘削用泥水の再生方法

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JP2761302B2
JP2761302B2 JP3035163A JP3516391A JP2761302B2 JP 2761302 B2 JP2761302 B2 JP 2761302B2 JP 3035163 A JP3035163 A JP 3035163A JP 3516391 A JP3516391 A JP 3516391A JP 2761302 B2 JP2761302 B2 JP 2761302B2
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博文 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地盤掘削用泥水の再
生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤の掘削方法として、掘削孔壁の安定
性を保つために、掘削孔内に泥水を充満させながら掘削
する泥水工法が知られている。この種の工法では、泥水
は循環使用されており、循環回数が増加するに従い泥水
中には、掘削土砂が混入し、その量が多くなると、ポン
プ負荷の増大,掘削効率の低下,スライムの増大などの
不都合が生ずる。そこで、従来から、泥水中に混入した
土砂を分級除去して再生使用することが行われている。
【0003】このような場合の分級除去には、スクリー
ン,サイクロンなどが用いられていたが、泥水中に混入
した細粒のシルト,粘土などは十分に除去することがで
きなかった。このため、泥水の一部を廃棄し、処理され
た泥水に良質の泥水を補給することで施工されている
が、効率が悪いという問題があった。このような問題を
解決する方法として、高精度の遠心分離機により混入土
砂を分級除去する方法が提案されているが、この方法に
は、以下に説明する技術的課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、高精度の遠
心分離機による混入土砂の分級除去方法では、スクリー
ンやサイクロンによる分級除去方法よりも、より細かい
土砂粒子の除去はできるが、泥水中に混入している超微
粒子の除去ができないので、再生使用回数の増大に伴な
って、泥水中に超微粒子が蓄積され、泥水の粘度が大き
くなり、ポンプ負荷の増大などの不都合が発生してい
た。この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、泥水中に混
入した超微粒子の除去ができるとともに、泥水の粘度も
十分に低下できる地盤掘削用泥水の再生方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ベントナイトなどの粘土成分が添加さ
れ地盤掘削に用いられた泥水の再生方法において、粗粒
分を除去するスクリーン,サイクロンなどで前記泥水を
一次処理した後に、スクリューデカンタにより細粒分を
除去し、さらに直流電圧が印加される槽内に収容して通
電分級により超微粒子を除去した二次処理水を得、しか
る後にこの二次処理水に分散剤を添加することを特徴と
する。
【0006】
【作用】上記構成の地盤掘削用泥水の再生方法によれ
ば、一次処理が行われた後の泥水は、直流電圧が印加さ
れた槽内に収容して、通電分級による二次処理が行なわ
れるので、泥水中に混入している超微粒子は、電気泳動
の原理によって陽極側に吸引され、泥水中から除去され
る。二次処理により超微粒子が除去された二次処理水
は、分散剤が添加されて粘度が低下される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例について、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明に
かかる地盤掘削用泥水の再生方法の一実施例を示してい
る。同図に示す再生方法は、本発明を連続地中壁の構築
に用いられる泥水の処理に適用した場合を示しており、
作泥装置10で作られた新規泥水12は、掘削機14で
掘削された溝孔16内に充満される。
【0008】そして、掘削に使用された泥水18は、溝
孔16内から一次処理装置20に送られ、泥水18中に
混入している土砂の粗粒分が除去される。この実施例で
は、一次処理装置20は、ふるい式のスクリーンと遠心
力で土砂を除去するサイクロンとを備えた土砂除去装置
20aと、泥水18を所定時間貯溜して土砂を除去する
沈砂槽20bとから構成されている。
【0009】一次処理装置20で粗粒分が除去された一
次処理水22は、次にスクリューデカンタ23に送られ
て、ここで土砂の細粒分が除去される。スクリューデカ
ンタ23では、必要に応じて凝集剤タンク24から凝集
剤が供給され、除去された細粒分は系外に排出される。
細粒分が除去された中間処理水25は、次に二次処理槽
26に送られて、ここで土砂の超微粒子の除去が行われ
る。
【0010】二次処理槽26は、対向設置された一対の
電極板28,28を備えており、この電極板28には、
直流電源の陽極と負極とが接続されている。このような
二次処理槽26内に中間処理水25が供給されると、電
気泳動の原理により、超微粒子が陽極側に移動して、極
板28に付着する。このときの極板28に付着する超微
粒子の量は、電圧,通電時間にほぼ比例し、極板28に
付着した超微粒子は、極板28を引き上げて系外に排出
される。
【0011】なお、この二次処理槽26の構成として
は、例えば、槽26が金属製のものであれば、槽自体を
例えば陽極側の電極板として用いることもできる。超微
粒子が除去された二次処理水には、その後分散剤タンク
30から所定量の分散剤が添加される。ここで用いられ
る分散剤は、トリポリリン酸ソーダ,炭酸ソーダ,カル
ボン酸塩,リグニンスルホン酸塩などであり、その添加
量は0.05〜0.5重量%が望ましい。
【0012】分散剤が添加されて粘度が調整された最終
処理水31は、一旦タンク32に貯溜された後に溝孔1
6内に戻されて、再び掘削に使用される。なお、図1で
は、溝孔16が所定深度まで掘削され、溝孔16内に鉄
筋篭を建込み、コンクリートCを打設する際に回収され
る泥水34を一旦タンク36に収容した後に、沈砂槽2
0bに送って、その後スクリューデカンタ23,二次処
理槽26に送り込んで上記と同じ処理を行い、他の溝孔
の掘削に回収泥水34を再使用する工程も示している。
また、同図において、符号38で示したものは、泥水を
廃棄する際の最終処理槽であり、この最終処理槽38で
は、中和剤タンク40から中和剤が供給されて、中和さ
れた後に分離水が廃棄される。
【0013】図2から図7は、泥水の粘度が上昇する状
態と、本発明の作用効果を確認するために行った実験の
結果を示すグラフである。なお、これらの試験での粘度
の測定はいずれもファンネル粘度計を用いた。泥水は、
図2に示すように超微粒子が蓄積すると粘度が徐々に上
昇し、これが1.06〜1.07くらいになると前に述
べたような問題が生じる。
【0014】そこで、まず、この実験では、土砂を掘削
したときと同様な泥水となるように、沖積粘土を解膠し
て水篩いによって粘度を調整し、比重を1.05〜1.
15に調整した泥水にCMCを0〜0.6%添加したも
のを使用した。そして、30×30cmと4×10cmの
電極板を使用し、電極間距離10cmで5〜20vの直
流電圧を印加した。
【0015】図3は、このときに電極板に付着した固形
分の量と電圧との関係を示している。図4は、同付着固
形分の量と通電時間との関係を示している。図5は、通
電時間と粘度および泥水比重との変化を示している。こ
れらの結果からも明らかなように、電気浸透による通電
を行えば、通電時間にほぼ比例して泥水中から超微粒子
が除去されることが解る。ところが、この通電による除
去では、図5に示すように、約30時間の通電で泥水の
粘度は27secから23sec程度しか低下せず、再
生方法としては十分な結果が得られるとはいえない。
【0016】そこで、本発明者らは、分散剤を添加する
ことを試みた。分散剤として、トリポリリン酸ソーダを
準備し、まず、通電の前にこれを添加し、粘度を測定し
た。その結果を図6に示している。図6の結果から明ら
かなように、分散剤を添加しても通電処理の場合以下に
は粘度が低下しなかった。具体的には、分散剤を0.2
%添加しても、粘度は33secから24sec、また
は29secから27sec程度しか低下しない。 これ
に対し、図7は、通電処理の後に分散剤を添加した場合
の粘度変化を示しており、通電処理の後に分散剤を添加
すると、泥水の粘度をさらに低下させることができる。
具体的には、分散剤を0.05%添加しただけで粘度を
およそ25secから22ないし23sec程度まで低
下させることができる。すなわち、例えば15時間通電
すると、図5によれば、25sec程度の粘度を示すこ
とになるが、粘度を23sec程度支で低下するには、
通電をさらに15時間継続しなければならない。ところ
が、15時間通電した後、分散剤をわずか0.5%添加
するだけで、その後の通電を継続することなく、粘度を
23程度まで低下することができるのである。
【0017】この理由は、超微粒子を除去する前に分散
剤を添加する方法では、超微粒子による構造粘性と0.
2重量%程度の分散剤を添加しても、超微粒子に一部吸
着されるので分散効果が少なくなり粘度の低下は少なく
なる。一方、超微粒子を除去した後に分散剤を添加する
方法では、構造粘性の低下と分散剤の効果が十分に発揮
されるので、0.05〜0.1重量%程度の分散剤の添
加で粘度が著しく低下するものと思われる。
【0018】なお、上記実施例では、二次処理槽26を
土砂の細粒分を除去するスクリューデカンタ23の後部
側に設けた場合を例示したが、二次処理槽26の設置個
所はこれに限られることはなく、デカンタ23の前部側
であっても良い。また、処理対象泥水は、連続地中壁の
掘削用に用いられるものだけでなく、例えば、場所打ち
杭の掘削や泥水シールド工法に用いられる泥水であって
も良い。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
この発明にかかる地盤掘削用泥水の再生方法によれば、
泥水に混入した土砂の超微粒子を除去することができる
だけでなく、粘度も低下させることができるので、ポン
プ負荷の増大や掘削効率の低下を伴なうことなく泥水の
再生使用回数を延長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる地盤掘削用泥水の処理方法の全
過程を示す説明図である。
【図2】超微粒子が混入した泥水の比重と粘度との関係
を示すグラフである。
【図3】極板の付着固形分と印加電圧との関係を示すグ
ラフである。
【図4】極板の付着固形分と通電時間との関係を示すグ
ラフである。
【図5】泥水への通電時間と泥水比重および粘度との関
係を示すグラフである。
【図6】泥水への通電前に分散剤を添加した場合の粘度
変化を示すグラフである。
【図7】泥水への通電後に分散剤を添加した場合の粘度
変化を示すグラフである。
【符号の説明】
18 使用泥水 20 一次処理装置 26 二次処理槽 28 電極板 30 分散剤タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉崎 正明 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 炭田 光輝 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 平2−24478(JP,A) 特開 昭52−63177(JP,A) 特開 昭52−113548(JP,A) 特開 昭56−500795(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベントナイトなどの粘土成分が添加され
    地盤掘削に用いられた泥水の再生方法において、粗粒分を除去する スクリーン,サイクロンなどで前記泥
    水を一次処理した後に、スクリューデカンタにより細粒
    分を除去し、さらに直流電圧が印加される槽内に収容し
    て通電分級により超微粒子を除去した二次処理水を得、
    しかる後にこの二次処理水に分散剤を添加することを特
    徴とする地盤掘削用泥水の再生方法。
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JP2717146B2 (ja) * 1988-07-12 1998-02-18 清水建設株式会社 泥水掘削工法等における安定液の回収方法および回収装置

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