JP2760483B2 - 重心動揺計 - Google Patents

重心動揺計

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JP2760483B2
JP2760483B2 JP7232900A JP23290095A JP2760483B2 JP 2760483 B2 JP2760483 B2 JP 2760483B2 JP 7232900 A JP7232900 A JP 7232900A JP 23290095 A JP23290095 A JP 23290095A JP 2760483 B2 JP2760483 B2 JP 2760483B2
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重心動揺計に係
り、詳細には、医学的平衡機能検査、バランス機能回復
訓練、運動工学、人間工学等の分野において被検体の重
心を測定する場合等に用いられる重心動揺計に関する。
【0002】
【従来の技術】めまい、平衡障害の診断において中心と
なる平衡機能検査や、リハビリテーション医学、体育・
スポーツ医学等の分野では、直立姿勢時における身体動
揺(ゆれ)を重心の動揺として記録する重心動揺計(St
abilometer)が用いられている。この重心動揺計では、
直立姿勢時おける身体動揺を重心の動揺として計測し、
この計測データより動揺パターンの特徴、性質、方向等
を解析、把握するものであり、その解析結果から平衡機
能や神経機能等の病巣診断、あるいは、リハビリテーシ
ョンによる平衡機能や神経機能の回復状況等を極めて客
観的に判断、把握することができる。
【0003】この重心動揺計を用いた平衡機能検査等に
おいては、開眼時と閉眼時との2つの状態における被検
者の重心動揺測定を行なうが、測定の際、重心動揺計で
は、検出台の上で直立姿勢を保つ被検体の荷重情報を複
数の荷重検出センサにより計測し、これら複数の荷重検
出センサにより計測された荷重情報に基づいて、被検体
の荷重中心(重心中心)位置を算出する。そして、上記
算出された被検体の重心中心位置に基づいて、測定期間
内における重心中心位置の総軌跡長や、その外周面積、
あるいは、動揺平均中心変位等の各種解析データを算出
するとともに、算出した各種解析データを印字部におい
て逐次記録紙に印字し、出力(プリントアウト)してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の重心動揺計においては、以下に述べるような
問題点があった。すなわち、従来の重心動揺計では、算
出した各種解析データを逐次記録紙に印字して出力する
構成としていたことから、例えば、多数の被検者を連続
して検査する場合等において、測定時に算出される全て
の解析データは、逐次記録紙に印字されてプリントアウ
トされる。
【0005】したがって、プリントアウトされた記録紙
の内容をチェックしながら多数の被検者についての各種
解析データの整理を行なわなければならず、解析データ
の整理に手間と時間を要し、使い勝手が悪いという問題
点があった。そこで、本発明は、上記内容に鑑みてなさ
れたものであり、測定の際に算出した各種解析データの
整理や、各種解析データに基づく診断等を快適に行なう
ことできるデータ出力環境を備えた重心動揺計を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
開眼状態にある被検体の重心動揺データと閉眼状態にあ
る被検体の重心動揺データとを計測する重心動揺データ
測定部と、該重心動揺データ測定部により計測されたデ
ータに基づいて、開眼測定における各種解析データと閉
眼測定における各種解析データとを算出する重心動揺デ
ータ解析部と、該重心動揺データ解析部により算出され
た開眼測定における各種解析データと閉眼測定における
各種解析データとを出力する出力部と、を具備してなる
重心動揺計であって、前記開眼測定における各種解析デ
ータと前記閉眼測定における各種解析データとを並列に
並んだ状態で出力するように出力フォーマットデータを
生成する出力フォーマット生成手段を具備し、前記出力
部は、前記開眼測定における各種解析データと前記閉眼
測定における各種解析データとを並列に並んだ状態で出
力し、かつ、前記開眼測定及前記閉眼測定における解析
データとして、開眼測定時と閉眼測定時とにおける重心
中心位置の軌跡図を並んだ状態で出力することにより上
記目的を達成している。
【0007】なお、上記出力部は、表示部により構成さ
れるものであってもよいし、請求項3に記載するように
印字部により構成されるものであってもよい。また、上
記開眼測定における各種解析データと閉眼測定における
各種解析データとが並列に並んだ状態とは、データが順
次縦方向に出力される場合は、開眼測定における各種解
析データと閉眼測定における各種解析データとが左右に
並んで表記される状態を指し、データが順次横方向に出
力される場合は、上下に並んで表記される状態を指す。
【0008】よって、請求項1記載の発明によれば、重
心動揺計に出力フォーマット生成手段を備えたことによ
り、該出力フォーマット生成手段は、重心動揺データ解
析部により算出された開眼測定における各種解析データ
と閉眼測定における各種解析データとを並列に並んだ状
態で出力するように出力フォーマットデータを生成し、
出力部では、前記出力フォーマット生成手段により生成
された前記出力フォーマットデータに基づいて各種解析
データを出力することが可能となる。
【0009】この場合、請求項2に記載するように、前
記出力部は、印字部により構成され、該印字部は、前記
出力フォーマット生成手段により生成された前記出力フ
ォーマットデータに基づいて各種解析データを印字する
ことが有効である。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、重心動
揺計の出力部として印字部を備えたことにより、該印字
部は、出力フォーマット生成手段により生成された出力
フォーマットデータに基づいて、開眼測定における各種
解析データと閉眼測定における各種解析データとを並列
に並んだ状態で印字することが可能となる。
【0011】したがって、同一被検者の開眼測定時にお
ける各種解析データと閉眼測定時における各種解析デー
タとを並列に並んだ状態で出力(記録・表示・印字)す
ることができるので、データ整理に費やす手間と時間を
短縮することができるとともに、同一被検者の開眼/閉
眼状態時における各種解析データの比較診断を行なう際
に、従来のように記録紙に別々にプリントアウトされた
開眼測定時における各種解析データと閉眼状態における
各種解析データとを互いに見比べて診断する必要がな
く、解析データ値の見間違えによる誤診を防ぐことがで
きるとともに、診断者の視線の移動を最小限に抑えるこ
とができるので、診断者の負担を軽減することが可能と
なり、重心動揺計の使い勝手を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明に好適な実施の形態を詳細に説明する。図1〜図3
は、本発明を適用した重心動揺計の実施の形態の一例を
示す図である。
【0013】重心動揺測定により算出する各種解析デー
タや、その出力の形態は、目的により様々に設定できる
が、本実施の形態における重心動揺計では、その一例と
して、開眼測定と閉眼測定とを行ない、開眼測定と閉眼
測定との双方について下記1〜9項目の解析データを算
出するとともに、第1項目の重心動揺軌跡及び第8、第
9項目に関連する動揺の中心の偏倚の軌跡について、軌
跡図を出力する重心動揺計について述べることとする。
【0014】[1] 重心動揺軌跡 重心動揺軌跡は、その軌跡パターン(型)より平衡反射
系や、これを制御する中枢神経系等のどの系の、どの部
位に障害があるのかを把握することのできるパラメータ
である。 [2] 総軌跡長 ………………………… LNG [3] 単位軌跡長 ……………………… LNG/TIME [4] 単位面積軌跡長 ………………… LNG/E.AREA 総軌跡長、単位軌跡長及び単位面積軌跡長は、動揺の大
きさを示すものであり、特に、単位面積軌跡長は、姿勢
制御の微細さを示し、自己受容性姿勢制御の状態を把握
することのできるパラメータである。
【0015】 [5] 外周面積 ………………………… ENV.AREA [6] 矩形面積 ………………………… REC.AREA [7] 実効値面積 ……………………… RMS.AREA 外周面積、矩形面積及び実効値面積は、その大きさより
平衡障害の程度を把握することのできるパラメータであ
る。 [8] 動揺平均中心変位(X方向)…… DEV OF MX (Y方向)…… DEV OF MY [9] 動揺中心変位 (X方向)…… DEV OF XO (Y方向)…… DEV OF YO 動揺平均中心変位及び動揺中心変位は、迷路障害等で生
じる四肢・躯幹の筋緊張の左右差による偏倚の程度や、
抗重筋緊張の亢進、低下の程度を把握することのできる
パラメータである。
【0016】まず、構成を説明する。図1は、本発明を
適用した重心動揺計1の外観を示す図であり、図2は、
図1に示す重心動揺計1の全体構成を示すブロック図で
ある。図1において、重心動揺計1は、検出台11、ケ
ーブル12及び本体13により構成されており、さら
に、検出台11には、検出板21、乗り位置指定マーク
22及び重心マーク23が、また、本体13には、操作
板31、フロッピーディスク挿入口32、表示部33、
記録紙吐出口34及び記録紙取替カバー35が設けられ
ている。
【0017】検出台11は、人間の両足が十分に乗せら
れるスペースを有する略三角形状の平面台であり、被検
者は、靴を脱いで該検出台11に上がり、直立姿勢で重
心動揺測定を受ける。検出板21は、検出台11の上面
に設けられた略三角形の形状を有する板であり、被検者
を乗せる面には、その中心位置に円形の重心マーク23
が、また、該重心マーク23の両側には、被検者が直立
状態で検出台11に乗る際の両足の置き位置を指定する
乗り位置指定マーク22が設けられている。ケーブル1
2は、検出板21裏面に設けられた後述するロードセル
24により検出される荷重情報を重心動揺計1の本体1
3に伝送するための絶縁被覆処理の施された電線であ
る。
【0018】本体13は、ステンレス板により略直方体
に形成されたケーシング内に収められており、後述する
ロードセル24により検出され、ケーブル12を介して
入力される荷重情報に基づいて、前述した9項目の解析
データを算出するとともに、算出した解析データの出力
フォーマットデータを生成し、この出力フォーマットデ
ータに基づいて、前記解析データのフロッピーディスク
への書込み制御や、表示部33での表示制御、あるい
は、印字部46での印字制御等を行なうものである。
【0019】操作板31は、本体ケーシングの上面前部
に角部を削ぎ落とすように形成された斜面部に設けられ
おり、電源スイッチ、モード切替スイッチ、カーソルキ
ー等が配置される。フロッピーディスク挿入口32は、
本体ケーシングの一方の側面部に開口されており、磁気
記憶媒体であるフロッピーディスクを後述するFDD4
7にセットするための挿入口である。表示部33は、液
晶ディスプレイ等により構成されており、本体ケーシン
グの上面平坦部に設けられている。表示部33では、重
心測定時にリアルタイムで重心中心位置の軌跡を表示す
るとともに、所定フォーマットに成形された前記9つの
解析データを表示することができる。
【0020】記録紙吐出口34は、本体ケーシングの上
面平坦部、表示部33の脇に開口されており、記録紙を
プリントアウトするための吐出口である。記録紙取替カ
バー35は、フロッピーディスク挿入口32が設けられ
る側面とは反対の側面と本体ケーシング上面平坦部との
接合角部分に取付けられており、測定者は、記録紙ロー
ルが紙切れ状態となった場合に該記録紙取替カバー35
を開いて記録紙ロールの交換作業を行なう。
【0021】次に、図2のブロック構成図について説明
する。図2において重心動揺計1は、前記図1に示す検
出台11、ケーブル12及び本体13により構成されて
おり、さらに、検出台11は、前記図1に示す検出板2
1、乗り位置指定マーク22及び重心マーク23と、ロ
ードセル24とにより構成されている。また、本体13
は、前記図1に示す表示部33と、演算手段41、XY
座標位置記憶手段42、解析データ算出手段43、出力
フォーマット生成手段44、入力手段45、印字部46
及びFDD47とにより構成されており、さらに、XY
座標位置記憶手段42には、変換部42a及び記憶部4
2bが設けられている。
【0022】ここで、演算手段41、XY座標位置記憶
手段42の変換部42a、解析データ算出手段43及び
出力フォーマット生成手段44は、中央演算処理ユニッ
ト(CPU:Central Processing Unit )、ROM(Re
ad Only Memory)及びRAM(Random Accesss Memory
)等を備えた演算処理装置(コンピュータ)であり、
XY座標位置記憶手段42の記憶部42bは、この演算
処理装置に備わるRAM内のメモリ領域に設けられてい
る。
【0023】検出台11は、直立姿勢時おける被検者
(患者)の身体動揺を重心の動揺として計測する重心動
揺データ計測部である。ロードセル24は、検出台11
に備わる検出板21の裏側各隅部に正三角形の各頂点を
なすようにして計3個配設されており、それぞれの配設
位置に加わる荷重情報を連続的に検出するとともに、検
出した荷重情報をケーブル12を介して本体13の演算
手段41に逐次出力する。
【0024】本体13は、検出台11に備わるロードセ
ル24により計測された荷重情報に基づいて、前述した
9項目の解析データを算出するとともに、算出した解析
データの出力フォーマットデータを生成し、この出力フ
ォーマットデータに基づいて、前記解析データのフロッ
ピーディスクへの書込み制御や、表示部33での表示制
御、あるいは、印字部46での印字制御等を行なうもの
である。演算手段41は、計3個のロードセル24から
ケーブル12を介して逐次入力される荷重情報に基づい
て、被検体の荷重中心(重心中心)位置を実時間、すな
わちリアルタイムで算出する。なお、ロードセル24で
は、荷重情報を連続的に検出して演算手段41に逐次出
力するが、演算手段41では、逐次入力される荷重情報
を、例えば、50ミリ秒といった一定時間毎にサンプリ
ングして演算処理を行ない、重心中心位置を算出する。
【0025】XY座標位置記憶手段42は、演算手段4
1により算出される重心中心位置をあらかじめ設定され
たXY座標上の座標位置データに変換する変換部42a
と、変換されたXY座標位置データをあらかじめ設定さ
れた単位時間毎のXY座標位置データとして記憶する記
憶部42bとにより構成されている。なお、本実施の形
態において、あらかじめ設定されたXY座標とは、検出
板21に設けられた前記重心マーク23を原点とし、3
個のロードセル24により形成される正三角形の底辺
(両足を検出板21の上に乗せた時、踵が向く方の辺)
がX軸と平行になるように設定されたものである。解析
データ算出手段43は、図示しないROMに格納されて
いる解析データ算出プログラムに基づいて、XY座標位
置記憶手段42の記憶部42bに記憶されている多数の
XY座標位置データから前述した9項目の各種解析デー
タを算出するものである。
【0026】出力フォーマット生成手段44は、解析デ
ータ算出手段43により算出された前記9項目の各種解
析データと、入力手段45より入力される被検者の氏名
や性別、年齢等の被検者情報とに基づいて、図3に示す
ように、開眼測定時における各種解析データと閉眼測定
時における各種解析データとが左右に並列に表記される
ように出力フォーマットデータを生成する。また、出力
フォーマット生成手段44では、上記生成した出力フォ
ーマットデータを書込み要求信号とともにFDD47に
出力し、FDD47にセットされているフロッピーディ
スクの所定メモリ領域内に格納させる。なお、上記出力
フォーマット生成手段44では、生成した出力フォーマ
ットデータをフロッピーディスクに書込む際に、そのデ
ータフォーマットを電子端末機器によるアクセス可能な
仕様としており、これにより重心動揺計1において測
定、算出したデータは、フロッピーディスクを介して簡
単に電子端末機器に取り込むことができる。
【0027】入力手段45は、前述した操作板31によ
り構成されており、測定者により該操作板31に配置さ
れた各種スイッチやキーが操作されると、その操作情報
を出力フォーマット生成手段44に出力する。印字部4
6は、出力フォーマット生成手段44より転送される出
力フォーマットデータを該印字部46にセットされる記
録紙に印字して、記録紙吐出口34からプリントアウト
する。
【0028】FDD(Floppy Disk Drive)47は、出
力フォーマット生成手段44から書込み要求信号が入力
されると、書込み要求信号とともに転送される出力フォ
ーマットデータを該FDD47にセットされているフロ
ッピーディスクの所定メモリ領域に書込み、また、出力
フォーマット生成手段44から読出し要求信号が入力さ
れると、対応する読出し要求のあった出力フォーマット
データをフロッピーディスクの所定メモリ領域から読出
して、出力フォーマット生成手段44に転送する。以上
が、本実施の形態における重心動揺計1の構成である。
【0029】次に、本実施の形態における重心動揺計1
を用いて被検者の重心動揺測定を行なう方法と、該重心
動揺計1の動作について説明する。なお、測定の手順
は、まず、開眼状態における重心動揺測定を行ない、続
いて、閉眼状態における重心動揺測定を行うものとす
る。
【0030】まず、測定者は、本体13に設けられた操
作板31より被検者の氏名や性別、年齢等の被検者情報
を入力するとともに、検出台11の上に開眼の状態で被
検者を乗せて、被検者が乗り位置指定マーク22に両足
を合わせて直立姿勢を取ったことを確認した後、重心動
揺計1の測定開始スイッチをオンにする。重心動揺計1
では、測定者により測定開始スイッチがオンにされる
と、以降測定期間中、直立姿勢を保つ被検者の両足から
検出板21に加わる荷重情報を3個のロードセル24に
より検出し、検出した荷重情報に基づいて演算手段41
によりあらかじめ設定された単位時間毎に被検者の重心
中心位置を算出する。
【0031】そして、演算手段41により算出された重
心中心位置は、XY座標位置記憶手段42の変換部42
aによりあらかじめ設定されたXY座標上の座標位置デ
ータに変換され、開眼測定時の単位時間毎のXY座標位
置データとして該XY座標位置記憶手段42の記憶部4
2bに記憶されるとともに、表示部33に転送されて表
示される。したがって、表示部33では、演算手段41
により算出され、XY座標位置記憶手段42の変換部4
2aにより変換された重心中心位置のXY座標位置デー
タが表示画面上に順次プロットされていき、これにより
測定者は、被検者の測定開始後の重心中心位置の移動を
表示画面上においてリアルタイムで確認することができ
る。
【0032】そして、開眼状態における重心動揺測定が
終了すると、続いて、閉眼状態における重心動揺測定に
移行する。閉眼測定の際、まず、測定者は、被検者に開
眼測定時の足位置、姿勢を保ったままで眼を閉じさせた
後、重心動揺計1の測定開始スイッチをオンにする。重
心動揺計1では、測定者により測定開始スイッチがオン
にされると、開眼測定時と同様に、以降測定期間中の重
心中心位置のXY座標位置データを逐次算出し、算出し
たXY座標位置データを閉眼測定時の単位時間毎のXY
座標位置データとしてXY座標位置記憶手段42の記憶
部42bに記憶するとともに、このXY座標位置データ
を逐次表示部33に転送して重心中心位置の軌跡を表示
画面上に表示する。
【0033】そして、開眼状態と閉眼状態における重心
動揺測定が終了すると重心動揺計1では、本体13に備
わる解析データ算出手段43を起動し、XY座標位置記
憶手段42の記憶部42bに記憶されている開眼測定時
と閉眼測定時における重心中心位置のXY座標位置デー
タに基づいて、開眼測定時と閉眼測定時における重心動
揺軌跡、総軌跡長、単位軌跡長、単位面積軌跡長、外周
面積、矩形面積、実効値面積、動揺平均中心変位及び動
揺中心変位の9項目に及ぶ解析データを算出する。
【0034】次いで、解析データ算出手段43では、算
出した各種解析データを出力フォーマット生成手段44
に出力し、出力フォーマット生成手段44では、解析デ
ータ算出手段43より入力される各種解析データと、測
定開始時に測定者により入力手段45を介して入力され
た被検者情報とに基づいて、図3に示すように、開眼測
定時における各種解析データと閉眼測定時における各種
解析データとが左右に並列に表記されるように出力フォ
ーマットデータを生成する。
【0035】本実施の形態における重心動揺計1により
出力される解析結果の一例を図3に示す。図3は、重心
動揺計1により記録紙に印字され、プリントアウトされ
た解析結果である。
【0036】図3に示すように、まず、解析結果の先頭
部分には、被検者の氏名や性別、年齢等の被検者情報が
表記され、続いて、開眼測定時と閉眼測定時における重
心中心位置の軌跡図(重心動揺軌跡)が左右に並んだ状
態で表記される。次いで、開眼測定時と閉眼測定時にお
ける総軌跡長(LNG)、単位軌跡長(LNG/TIM
E)、単位面積軌跡長(LNG/E.AREA)、外周
面積(ENV.AREA)、矩形面積(REC.ARE
A)及び実効値面積(RMS.AREA)のデータ値が
左右に並んだ状態で表記され、この後、開眼測定時と閉
眼測定時における動揺の中心の偏倚の軌跡図が左右に並
んだ状態で表記される。そして、最後に、開眼測定時と
閉眼測定時における動揺平均中心変位(DEVOF M
X・ MY)及び動揺中心変位(DEV OF XO・Y
O)のデータ値が左右に並んだ状態で表記される。
【0037】出力フォーマット生成手段44では、各種
解析データが上述するようなフォーマットとなるように
出力フォーマットデータを生成した後、生成した出力フ
ォーマットデータをFDD47に出力し、フロッピーデ
ィスクに記憶させる。
【0038】また、この際、出力フォーマット生成手段
44では、入力手段45からのモード切替指示により、
表示、あるいは、印字を行なう旨が指定されている場合
は、前記出力フォーマットデータをフロッピーディスク
に記憶させるとともに、前記出力フォーマットデータを
表示部33に出力して表示画面上で表示を行なったり、
あるいは、前記出力フォーマットデータを印字部46に
出力して記録紙に印字させることができる。さらに、出
力フォーマット生成手段44では、上述するようにして
フロッピーディスクに格納した多数の被検者の出力フォ
ーマットデータについて、入力手段45からの指示に基
づいて、任意の被検者の出力フォーマットデータを選択
指定して読み出し、表示画面上に表示したり、記録紙に
印字させることもできる。
【0039】以上のようなことから、本実施の形態にお
ける重心動揺計1では、本体13に備わる演算手段4
1、XY座標位置記憶手段42及び解析データ算出手段
43により算出され、出力フォーマット生成手段44に
より生成された出力フォーマットデータをFDD47に
よりフロッピーディスクに記憶することが可能となる。
【0040】したがって、従来のようにプリントアウト
された記録紙の整理に時間を費やすことなく、測定後
に、フロッピーディスクに記憶されている多数の被検者
の出力フォーマットデータの中から任意の被検者の出力
フォーマットデータを選択指定して出力(表示・印字)
することが可能となり、データ出力機構として印字部4
6を備える場合、記録紙や印字用トナーの消費量を必要
最低限に抑えることが可能となる。
【0041】また、フロッピーディスクに前記出力フォ
ーマットデータを書込む際のデータフォーマットを電子
端末機器等によるアクセス可能な仕様とすることで、電
子端末機器等との間で前記出力フォーマットデータの授
受が可能となり、例えば、電子端末機器を用いて重心動
揺計1により測定、算出された各種解析データの記録保
持や統計・解析処理等を行なう場合に、従来、重心動揺
計1よりプリントアウトされた記録紙を基に、手作業で
行なっていた各種解析データの電子端末機器への入力作
業を大幅に簡略化することが可能となり、入力作業に要
するオペレータの手間と時間を省くことができる。
【0042】また、重心動揺計1に出力フォーマット生
成手段44を備えたことにより、該出力フォーマット生
成手段44は、演算手段41、XY座標位置記憶手段4
2及び解析データ算出手段43により算出された開眼測
定時における各種解析データと閉眼測定時における各種
解析データとを並列に並んだ状態で出力するように出力
フォーマットデータを生成し、データ出力手段としての
FDD47、表示部33、印字部46では、前記出力フ
ォーマット生成手段44により生成された前記出力フォ
ーマットデータに基づいて各種解析データを記録、表
示、印字することが可能となる。
【0043】したがって、同一被検者の開眼測定時にお
ける各種解析データと閉眼測定時における各種解析デー
タとを並列に並んだ状態で出力(記録・表示・印字)す
ることができるので、データ整理に費やす手間と時間を
短縮することができるとともに、同一被検者の開眼/閉
眼状態時における各種解析データの比較診断を行なう際
に、従来のように記録紙に別々にプリントアウトされた
開眼測定時における各種解析データと閉眼状態における
各種解析データとを互いに見比べて診断する必要がな
く、解析データ値の見間違えによる誤診を防ぐことがで
きるとともに、診断者の視線の移動を最小限に抑えるこ
とができるので、診断者の負担を軽減することが可能と
なる。
【0044】以上、本発明を実施の形態の一例に基づい
て具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態の一例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で適宜に変更可能であることは勿論である。例えば、本
実施の形態における重心動揺計1では、開眼測定時と閉
眼測定時における重心動揺軌跡、総軌跡長、単位軌跡
長、単位面積軌跡長、外周面積、矩形面積、実効値面
積、動揺平均中心変位及び動揺中心変位の9つのパラメ
ータについて本発明を適用した場合について述べたが、
これは、前記9つのパラメータに限定されるものではな
く、例えば、パワースペクトルや位置ベクトル、あるい
は、速度ベクトル等の他のパラメータに対しても同等に
適用可能であることは言うまでもない。
【0045】また、本実施の形態における重心動揺計1
では、計3個のロードセル24を用いて被検体の重心中
心位置を検出しているが、このロードセルの配設個数
は、3個に限定されるものではなく、例えば、計4個の
ロードセルを用いて被検体の重心中心位置を検出しても
よい。この場合、検出板を正方形状にして、その四隅部
にそれぞれロードセルが配設される構成とするのが好ま
しい。さらに、本実施の形態では、本発明の重心動揺計
1を主に平衡障害の把握を目的として使用しているが、
本発明の重心動揺計1は、運動工学、人間工学等の分野
において被検者の重心を測定する場合等にも用いること
ができることは勿論、人間以外の動物の重心動揺を調べ
る場合等にも用いることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明によれ
ば、同一被検者の開眼測定時における各種解析データと
閉眼測定時における各種解析データとを並列に並んだ状
態で出力(記録・表示・印字)することができるので、
データ整理に費やす手間と時間を短縮することができる
とともに、同一被検者の開眼/閉眼状態時における各種
解析データの比較診断を行なう際に、従来のように記録
紙に別々にプリントアウトされた開眼測定時における各
種解析データと閉眼状態における各種解析データとを互
いに見比べて診断する必要がなく、解析データ値の見間
違えによる誤診を防ぐことができるとともに、診断者の
視線の移動を最小限に抑えることができるので、診断者
の負担を軽減することが可能となり、重心動揺計の使い
勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した重心動揺計の外観図。
【図2】図1の重心動揺計のブロック構成図。
【図3】図1の重心動揺計における解析データ印字例。
【符号の説明】
1 重心動揺計 11 検出台 12 ケーブル 13 本体 21 検出板 22 乗り位置指定マーク 23 重心マーク 24 ロードセル 31 操作板 32 フロッピーディスク挿入口 33 表示部 34 記録紙吐出口 35 記録紙取替カバー 41 演算手段 42 XY座標位置記憶手段 42a 変換部 42b 記憶部 43 解析データ算出手段 44 出力フォーマット生成手段 45 入力手段 46 印字部 47 FDD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−2331(JP,A) 特開 平2−102651(JP,A) 実開 平3−114209(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 5/11

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開眼状態にある被検体の重心動揺データと
    閉眼状態にある被検体の重心動揺データとを計測する重
    心動揺データ測定部と、 該重心動揺データ測定部により計測されたデータに基づ
    いて、開眼測定における各種解析データと閉眼測定にお
    ける各種解析データとを算出する重心動揺データ解析部
    と、 該重心動揺データ解析部により算出された開眼測定にお
    ける各種解析データと閉眼測定における各種解析データ
    とを出力する出力部と、 を具備してなる重心動揺計であって、 前記開眼測定における各種解析データと前記閉眼測定に
    おける各種解析データとを並列に並んだ状態で出力する
    ように出力フォーマットデータを生成する出力フォーマ
    ット生成手段を具備し、 前記出力部は、前記開眼測定における各種解析データと
    前記閉眼測定における各種解析データとを並列に並んだ
    状態で出力し、かつ、前記開眼測定及前記閉眼測定にお
    ける解析データとして、開眼測定時と閉眼測定時とにお
    ける重心中心位置の軌跡図を並んだ状態で出力すること
    を特徴とする重心動揺計。
  2. 【請求項2】前記出力部は、印字部により構成され、 該印字部は、前記出力フォーマット生成手段により生成
    された前記出力フォーマットデータに基づいて各種解析
    データを印字することを特徴とする請求項1記載の重心
    動揺計。
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