JP2760475B2 - 重心動揺計 - Google Patents

重心動揺計

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JP2760475B2 JP6049024A JP4902494A JP2760475B2 JP 2760475 B2 JP2760475 B2 JP 2760475B2 JP 6049024 A JP6049024 A JP 6049024A JP 4902494 A JP4902494 A JP 4902494A JP 2760475 B2 JP2760475 B2 JP 2760475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、何等かの障害によりバ
ランス機能が低下した被検体のバランス機能回復訓練
や、薬の投与による神経系統への影響を調べる際などに
用いられる重心動揺計に関する。
【0002】
【従来の技術】下肢の骨折や切断の手術後、または関節
の手術後や、あるいは脳卒中片マヒ後などのリハビリテ
ーションにおいては、例えば、最初に立位姿勢をとった
被検体である患者の身体の重心位置の変動を少なくする
ような訓練が行われ、この訓練後に、椅子や床からバラ
ンスよく立ち上がるための訓練が行われる。このような
訓練を行うにあたり、特に立位姿勢をとったときの重心
位置の変動を少なくする訓練を行う場合には、従来、例
えば図3に示すような重心動揺計1が用いられている。
【0003】この重心動揺計1は、患者が両足を乗せる
矩形状の検出板2と、この検出板2の前部、および左後
部、右後部にそれぞれ設けられた荷重検出センサ3‥
と、これら荷重検出センサ3‥によって検出された荷重
から荷重中心を求め、これを患者の重心中心とする演算
部4と、この演算部4によって求められた重心中心を連
続的に表示する表示装置5とを有して構成されたもので
ある。そして、このような構成により重心動揺計1は、
患者が検出板2に両足を乗せて立位姿勢をとると、各荷
重検出センサ3‥がそれぞれの位置にかかる荷重を検出
し、それぞれに検出された検出値から演算部4により患
者の荷重中心(重心)を求め、さらに求められた重心を
表示装置5により、例えば図4に示すような重心の移動
を示す軌跡Kとして表示することができるようになって
いる。
【0004】このような訓練によれば、表示装置5に表
示される軌跡Kを見ることによって患者の重心の動揺の
状態が分かることから、この軌跡Kの大きさ、すなわち
図4中に示す軌跡Kの外形線L1で形成される図形の大
きさを見ることによって患者の体のバランス状態の善し
悪しが分かり、これによって医師や患者自身が訓練によ
る回復状態を把握することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記重
心動揺計1による訓練では以下に述べる不都合がある。
この訓練では、軌跡Kの外形線L1によって形成される
図形から、その中心点を推定してこれを患者の見掛け上
の重心中心位置G1として特定しているが、例えば図4
中Pで示すように外形線L1によって囲まれた図形から
大きく離間した重心位置が検出されると、当然その外形
線は図5に示すような外形線L2となってしまい、した
がってこの外形線L2によって形成される図形はPが検
出されなかった場合の外形線L1に比べ大きくなりすぎ
てしまう。
【0006】しかして、このようにして目視された外形
線L2から重心の動揺度を確認し、回復の度合いの目安
にするのでは、例えば前記Pが瞬間的に検出された重心
位置であってもこれが全体の大きさ、すなわち軌跡Kの
外形線によって形成された図形の面積を見掛け上かなり
大きくしてしまっているため、該Pが検出されなかった
場合の面積と大きく異なってしまうものとなり、これに
より患者の回復程度の把握が正確に行えなくなってしま
う。
【0007】また、軌跡Kの外形線による図形では、そ
の内部にて密になっている部分と疎になっている部分が
あってもこれらが考慮されない結果になるといった不満
があり、さらには、外形線が入りくんでいることからそ
の面積の大きさがハッキリとは分からず、したがって二
つの異なった軌跡を比較した場合、どちらの方が面積が
大きいか、換言すればどちらの方が動揺度が大きいかを
簡単には判断できないといった不満がある。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、求められた多数の重心位
置からより正確な動揺度を求めることができ、さらに得
られた動揺度を客観的にしかも簡単に判断できるように
した重心動揺計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の重心動揺計では、被検体の各足が全て乗せられる
検出板と、該検出板に設けられて前記被検体の各足にか
かる全荷重の中心を連続的あるいは断続的に検出する複
数の荷重検出手段と、これら荷重検出手段からの検出信
号に基づき、前記被検体の重心位置を算出する演算手段
とを具備し、前記演算手段によって算出された重心位置
を予め設定されたX−Y座標上の位置に変換するととも
に、変換された連続的あるいは断続的なXY座標位置を
予め設定された単位時間毎に認識された多数のXY座標
として記憶するXY座標位置記憶手段と、前記XY座標
位置記憶手段によって記憶された各XY座標位置と予め
設定されたX座標A、Y座標Bとから、下式
【数2】 (ただし、nはXY座標位置記憶手段によって記憶され
たデータ数、iはデータの番号)により、実効値RMS
を求める実効値算出手段と、前記実効値算出手段によっ
て求められた実効値RMSを半径とする円を認識する認
識手段と、この認識手段によって認識された円を表示す
る表示手段とを備えてなることを前記課題の解決手段と
した。
【0010】請求項2記載の重心動揺計では、請求項1
記載の重心動揺計において、前記XY座標位置記憶手段
によって記憶された多数のXY座標位置を、それぞれX
座標位置、Y座標位置毎にその平均を求めて平均XY座
標位置を算出する平均算出手段を有し、前記X座標Aと
して算出された平均XY座標位置のX座標を用い、前記
Y座標Bとして算出された平均XY座標位置のY座標を
用いることを前記課題の解決手段とした。
【0011】
【作用】請求項1記載の重心動揺計によれば、XY座標
位置記憶手段により、演算手段によって算出された重心
位置をX−Y座標上の位置に変換するとともに、変換さ
れた連続的あるいは断続的なXY座標位置を予め設定さ
れた単位時間毎に認識された多数のXY座標として記憶
し、さらに、実効値算出手段によってこれら多数のXY
座標データの、予め設定されたX座標A、Y座標Bから
の平均距離を求めるので、例えば被検体の重心が瞬間的
に大きく動いてしまっても、そのときに検出された重心
位置は瞬間的であることから、単位時間毎に認識され記
憶された検出値としてはその頻度が少ないものとなり、
したがってこの検出値が前記平均距離に及ぼす影響が小
となり、その分得られた平均距離が重心の動揺度をより
正確に表す指標となる。また、認識手段によって前記実
効値算出手段で求められた実効値RMSを半径とする円
を認識し、表示手段によって認識手段で認識された円を
表示するので、円の大小によってその重心動揺の度合い
が一目で分かり、測定結果の比較も極めて容易になる。
【0012】請求項2記載の重心動揺計によれば、記憶
された多数のXY座標位置からその平均XY座標位置
平均算出手段によって算出され、算出された平均XY座
標位置が重心動揺の中心位置となる。また、算出された
平均XY座標位置のX座標が前記式(1)中のA、Y座
標が前記式(1)中のBとして用いられることから、式
(1)により求められる実効値RMSが重心動揺の中心
位置からの平均距離となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。図1は本発明の重心動揺計の一実施例を示す図であ
り、この図において符号10は重心動揺計である。この
重心動揺計10は、被検者(患者)の両足が乗せられる
略三角形状の検出板11と、該検出板11に設けられて
患者の両足にかかる荷重中心を連続的あるいは断続的に
検出する3個のロードセル(荷重検出手段)12‥と、
これらロードセル12‥からの検出信号に基づき、患者
の重心位置を算出する演算手段13と、演算手段13に
よって算出された重心位置を予め設定されたX−Y座標
上の位置に変換するとともに、変換されたXY座標位置
を予め設定された単位時間毎に認識された多数のXY座
標として記憶するXY座標位置記憶手段14と、XY座
標位置記憶手段14によって記憶された多数のXY座標
位置を、それぞれX座標位置、Y座標位置毎にその平均
を求めて平均XY座標位置を算出する加重平均算出手段
15と、前記XY座標位置記憶手段14によって記憶さ
れた各XY座標位置から実効値RMSを求める実効値算
出手段16と、実効値算出手段16によって求められた
実効値RMSを半径とする円を認識する認識手段17
と、認識手段17によって認識された円を表示する表示
装置(表示手段)18とを備えて構成されたものであ
る。
【0014】ここで、演算手段13は、中央演算処理ユ
ニット(CPU)、および内部記憶装置となるRAM、
ROM等のメモリを備えた演算処理装置(コンピュータ
ー)に記憶されたものであり、またXY座標位置記憶手
段14、平均算出手段15、実効値算出手段16、認識
手段17は、この演算処理装置、あるいは光磁気ディス
ク等の補助記憶装置に記憶されたものである。
【0015】ロードセル12‥は、略三角形状の検出板
11の各隅部に、正三角形の各頂点をなすようにしてそ
れぞれ配設されたものであり、これらロードセル12‥
にはそれぞれその出力を増幅するためのアンプ19が接
続され、さらにこれらアンプ19‥にはフィルタ20、
AD変換器21を介して演算手段13となる演算処理装
置が接続されている。
【0016】演算手段13は、ロードセル12‥からの
検出信号がアンプ19によって増幅され、フィルタ20
によって不要周波数帯域がカットされ、さらにAD変換
器21によってAD変換された信号を入力し、これによ
り各ロードセル12‥が受けた荷重からその重心位置を
実時間、すなわちリアルタイムに算出するものである。
なお、ロードセル12‥では連続的に荷重が検出される
が、演算手段13ではこれを0.5秒、1.0秒あるいは
2.0秒といったような単位時間毎に、すなわち断続的
に演算処理してその重心位置を算出している。
【0017】XY座標位置記憶手段14は、演算手段1
3によって算出された重心位置を予め設定されたX−Y
座標上の位置に変換する変換機能14aと、変換された
XY座標位置を予め設定された単位時間毎に認識された
多数のXY座標として記憶する記憶機能14bと、記憶
された多数のXY座標を実時間で表示装置18に出力す
る出力機能14cとからなるものである。
【0018】このような構成により、演算手段13で断
続的に処理されて得られ、さらにXY座標位置に変換さ
れた重心位置のデータは、その個々のデータがCRT等
からなる表示装置18によって連続的(ミクロ的には断
続的)に表示され、これにより測定開始時からの重心位
置の移動が図2に示すような軌跡Kとして表示されるよ
うになっている。なお、予め設定されたX−Y座標と
は、検出板11上の基準位置(例えば図1に示すような
検出板11の中心点O)を原点とし、ロードセル12‥
が形成する逆正三角形の上辺(足を検出板11に乗せた
際爪先が向く側の辺)がX軸と平行となるように設定さ
れたものであり、このX−Y座標も軌跡Kとともに表示
装置18に表示されるようになっている。
【0019】また、平均算出手段15は、XY座標位置
記憶手段14によって記憶された多数のXY座標位置
を、それぞれX座標位置、Y座標位置毎にその平均を求
めて平均XY座標位置を算出する算出機能15aと、算
出機能15aによって得られた平均XY座標位置のX座
標(以下、平均Xと称する)とY座標(以下、平均Yと
称する)とを信号として出力する出力機能15bとから
なるものである。ここで、算出手段15aは測定が終了
した後、自動的に平均XY座標位置を算出するようにな
っており、また出力機能15bは算出された結果を直ち
に出力するようになっている。
【0020】実効値算出手段16は、前記XY座標位置
記憶手段14によって記憶された各XY座標位置から、
下式
【数2】 (ただし、nはXY座標位置記憶手段によって記憶され
たデータ数、iはデータの番号)により、実効値RMS
を求めるものである。ここで、前記式(1)中のA、B
としては予め設定された数値が用いられるが、この例で
は、Aとして先に平均算出手段15によって算出された
平均XY座標位置の平均Xが、Bとして平均Yがそれぞ
れ用いられている。
【0021】このようにして得られる実効値RMSは、
座標(A、B)からの重心位置の平均距離を表すものと
なり、したがってこの実効値RMSが大きければ重心の
動揺度が大きく、実効値RMSが小さければ重心の動揺
度が小さいということが分かる。また、この例では、座
標(A、B)として重心動揺の中心位置となるXY平均
座標(平均X、平均Y)を用いているので、得られる実
効値RMSは重心動揺の中心位置からの距離となり、し
たがってこの実効値RMSが単なる比較のための相対的
な指標でなく、その大きさ自体が患者の動揺度を示す絶
対的な指標となる。
【0022】認識手段17は、前記実効値算出手段16
によって求められた実効値RMSを半径とする円を認識
する認識機能17aと、認識された円の面積を求める算
出機能17bと、認識機能17aによって認識された
円、および算出機能17bによって得られた円の面積を
信号として出力する出力機能17cとからなるものであ
り、認識機能17aによって図2に示した軌跡Kの外形
線で表される図形を標準化し、これを出力機能17cに
よって出力することにより、後述するように重心動揺度
の大小が容易に視認できるようにしたものである。
【0023】表示装置18は、前述したようにXY座標
位置記憶手段14の出力機能14cから入力した信号に
基づいてXY座標位置に変換された重心位置のデータを
軌跡Kとして表示するとともに、予め設定されたX−Y
座標をも表示し、さらには測定終了後、認識手段17の
出力機能17cから入力した信号に基づいて軌跡K等と
同時に、あるいは単独で実効値RMSから得られた円を
表示するものである。ここで、表示装置18が円を表示
するにあたっては、平均算出手段15によって算出され
平均XY座標位置をその中心とするのはもちろんであ
る。
【0024】なお、本実施例の重心動揺計10には、演
算手段13、XY座標位置記憶手段14、平均算出手段
15、実効値算出手段16、認識手段17を構成するコ
ンピューターシステムに本発明の表示手段としてのプリ
ンター(図示略)が設けられており、これによって表示
装置18に表示される画像と同様のデータ、すなわちX
−Y座標や重心位置の軌跡、実効値RMSの大きさ(長
さ)を示す数値やこれから得られた円、さらにはこの円
の面積を示す数値等がそれぞれ単独であるいはいくつか
が複合されてプリントアウトされるようになっている。
【0025】次に、このような構成の重心動揺計10を
用い、リハビリテーションのため患者(被検体)の重心
位置を測定する方法について説明する。まず、検出板1
1の上に患者を乗せるとともに、図1中二点鎖線で示す
ようにその両足間の中心位置を基準位置Oに合わせ、そ
の状態で重心動揺計10の測定系のスイッチをオンす
る。すると、患者の両足にかかる荷重が三個のロードセ
ル12…によって検出され、それぞれの検出信号がアン
プ19、フィルタ20、AD変換器21を介して演算手
段13に送られる。演算手段13では、送られてきた各
検出信号を入力し、従来の重心動揺計と同様の演算処理
によって各ロードセル12‥が受けた荷重から患者の重
心位置を予め設定された単位時間毎に算出し、得られた
結果を信号としてXY座標位置記憶手段14に送る。
【0026】演算手段13で算出され送られてきた重心
位置の信号は、それぞれXY座標位置記憶手段14の変
換機能14aによって予め設定されたX−Y座標上の位
置に変換され、単位時間毎に認識された多数のXY座標
として記憶される。そして、出力機能15bによってこ
れら記憶された多数のXY座標が順次表示装置18に送
られていき、これにより表示装置18ではXY座標に変
換された重心位置が順次表示され、患者の測定開始後の
重心の移動が軌跡Kとして表示される。
【0027】重心位置測定が終了すると、平均算出手段
15が起動し、記憶された多数のXY座標から算出機能
15aによってX座標位置、Y座標位置毎にその平均
求められ、平均XY座標位置が算出される。さらに、算
出された平均XY座標位置は、出力機能15bによって
実効値算出手段16に送られ、ここで実効値RMSが求
められる。そして、求められた実効値RMSから、これ
を半径とする円が認識手段17の認識機能17aによっ
て認識され、算出機能17bによってその円の面積が求
められ、さらにこれらの情報が出力機能17cによって
信号化され出力されることにより、図2に示すように表
示装置18に円が表示される。また、図示しないプリン
ターが起動せしめられることにより、これらの表示がプ
リントアウトされ、データとして用いられ保管される。
【0028】このような重心動揺計10にあっては、測
定終了後、重心の移動を示す軌跡Kとともに、重心動揺
の中心位置を中心とし、この重心動揺の中心位置からの
平均揺動距離となる実効値を半径とした円が表示装置1
8に表示され、さらにはプリントアウトされるので、医
師あるいは患者自身がこれを見た場合にその重心動揺度
が一目で分かり、また、開眼状態で測定した時と閉眼状
態で測定した時との動揺度の差や、前回測定時との差な
どがデータの比較により容易に把握することができる。
また、測定中、例えば患者の重心が瞬間的に大きく動い
てしまっても、そのときに検出された重心位置は瞬間的
であることから、単位時間毎に認識され記憶された検出
値としてはその頻度が少ないものとなり、したがってこ
の検出値が前記実効値を決定するにあたって大きく影響
を及ぼすことがなく、その分得られた実効値、すなわち
重心動揺の中心位置からの平均距離が本来の重心動揺度
をより正確に表すものとなる。
【0029】なお、前記実施例では本発明の重心動揺計
を主にリハビリテーションを目的として使用したが、薬
の投与による神経系統への影響を調べる場合や、運動工
学、人間工学等の分野において被検者の重心を測定する
場合などにも用いることができ、さらには人間以外の動
物の重心の動揺を調べるのにも用いることができる。ま
た、前記実施例では被検体の各足にかかる荷重中心を検
出するためのロードセル12が3個備えられている例を
示したが、ロードセルを4個としてもよく、その場合に
は検出板11を矩形状にしてその四隅部にそれぞれロー
ドセルが配設されるように構成するのが好ましい。ま
た、検出板についても、一つでなく両足にそれぞれ対応
するよう二つ用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載の重心動揺計は、XY座標位置記憶手段によ
り、演算手段によって算出された重心位置をX−Y座標
上の位置に変換するとともに、変換された連続的あるい
は断続的なXY座標位置を予め設定された単位時間毎に
認識された多数のXY座標として記憶し、さらに、実効
値算出手段によってこれら多数のXY座標データの、予
め設定されたX座標A、Y座標Bからの平均距離を求め
るようにしたものである。したがって、得られた平均距
離は従来のごとく重心位置の軌跡の外形線によって形成
される図形の大きさと異なり、例えば被検体の重心が瞬
間的に大きく動いてしまっても、そのときに検出された
重心位置は瞬間的であってこの検出値が前記平均距離に
及ぼす影響が小となり、また、検出された重心位置の偏
り、すなわちその軌跡中における疎密も全て情報として
盛り込まれた値となることから、重心の動揺度をより正
確に表す指標となる。よって、この平均距離を指標とし
て用いることにより、例えば医師等が被検体の回復状態
やバランス状態を正確に把握することができる。また、
認識手段によって前記実効値算出手段で求められた実効
値RMSを半径とする円を認識し、表示手段によって認
識手段で認識された円を表示するようにしたものである
から、円の大小によってその重心動揺の度合いが一目で
分かり、したがって測定結果の比較が客観的にしかも極
めて容易に行えるものとなる。
【0031】請求項2記載の重心動揺計は、平均算出手
によって算出した平均XY座標位置を用いることによ
り、実効値RMSを重心動揺の中心位置からの平均距離
としたものであるから、得られた実効値が単に比較のた
めの相対的な指標でなく、その大きさ自体が被検体の動
揺度を示す絶対的な指標となる。したがって、例えばこ
の実効値を用いて各種の症例をデータとして蓄積すれ
ば、客観的な資料として種々の症状に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重心動揺計の一実施例を示す概略構成
図。
【図2】図1に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【図3】従来の重心動揺計の一例を示す概略構成図。
【図4】図3に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【図5】図3に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【符号の説明】
10 重心動揺計 11 検出板 12 ロードセル(荷重検出手
段) 13 演算手段 14 XY座標位置記憶手段 15 平均算出手段 16 実効値算出手段 17 認識手段 18 表示装置(表示装置)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の各足が全て乗せられる検出板
    と、該検出板に設けられて前記被検体の各足にかかる全
    荷重の中心を連続的あるいは断続的に検出する複数の荷
    重検出手段と、これら荷重検出手段からの検出信号に基
    づき、前記被検体の重心位置を算出する演算手段とを具
    備してなり、 前記演算手段によって算出された重心位置を予め設定さ
    れたX−Y座標上の位置に変換するとともに、変換され
    た連続的あるいは断続的なXY座標位置を予め設定され
    た単位時間毎に認識された多数のXY座標として記憶す
    るXY座標位置記憶手段と、前記XY座標位置記憶手段
    によって記憶された各XY座標位置と予め設定されたX
    座標A、Y座標Bとから、下式 【数1】 (ただし、nはXY座標位置記憶手段によって記憶され
    たデータ数、iはデータの番号)により、実効値RMS
    を求める実効値算出手段と、前記実効値算出手段によって求められた実効値RMSを
    半径とする円を認識する認識手段と、 この認識手段によって認識された円を表示する表示手段
    を備えたことを特徴とする重心動揺計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重心動揺計において、前
    記XY座標位置記憶手段によって記憶された多数のXY
    座標位置を、それぞれX座標位置、Y座標位置毎にその
    平均を求めて平均XY座標位置を算出する平均算出手段
    を有し、前記X座標Aとして算出された平均XY座標位
    のX座標を用い、前記Y座標Bとして算出された平均
    XY座標位置のY座標を用いることを特徴とする重心動
    揺計。
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