JP2760357B2 - 建造物の制振装置 - Google Patents

建造物の制振装置

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JP2760357B2
JP2760357B2 JP1021942A JP2194289A JP2760357B2 JP 2760357 B2 JP2760357 B2 JP 2760357B2 JP 1021942 A JP1021942 A JP 1021942A JP 2194289 A JP2194289 A JP 2194289A JP 2760357 B2 JP2760357 B2 JP 2760357B2
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信良 羽生田
克己 磯部
デービッド・ダウデル
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Takenaka Komuten Co Ltd
KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビルやタワー等の建造物に地震等による動
揺を抑える制振装置の改良に関する。
(従来の技術) ビル等の建造物の地震による動揺を制振する制振装置
として、建造物の屋上などに、例えば第4図に示すよう
に転がり軸受11を介して所定の質量を持った可動体(マ
ス)1を水平変位自由に支持し、この可動体1と建造物
10との間に水平方向に油圧シリンダ12を介装したものが
知られている。
建造物が図の矢印方向へ揺れる場合には、油圧シリン
ダ12の伸張側の油室13に作動油が供給され、油圧シリン
ダ12は可動体1を図の左側へと駆動する。そして、油圧
シリンダ12の伸張に対する可動体の慣性抵抗のため、油
圧シリンダ12は同時に建造物10を揺れの方向と逆向きに
押圧し、これにより建造物10の揺れを抑制する。また、
建造物10が逆方向に揺れる場合には、油圧シリンダ12の
収縮側の油室14に作動油が供給され、油圧シリンダ12は
可動体1の慣性抵抗に基づく引張力を建造物10に及ぼす
ことで揺れを抑制する。
(発明の課題) この場合に、相対変位する可動体1と建造物10との摩
擦抵抗は、揺れに対抗して油圧シリンダ12が建造物10に
及ぼす押圧並びに引張力を低下させるので、できるだけ
小さいことが望ましい。しかしながら、転がり軸受11の
場合には摩擦抵抗をある程度以上に小さくすることは困
難であった。
一方、転がり軸受11に代えて流体軸受を使用すれば摩
擦抵抗をより小さくすることができるが、ころがり軸受
11に比べて著しくコストが高く、また突発的な揺れにい
つでも対応できるように可動体を流体を介して常に浮上
させておく必要があり、このためのエネルギー供給が必
要であった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みて、可動体の変
位に対する摩擦抵抗を小さく抑えた簡易な構造の制振装
置を提供することを目的とする。
(課題を達成するための手段) 本発明は、所定の質量を備えた可動体を建造物から平
行な複数のアームを介してほぼ水平に吊り下げ、アーム
上端を支点にして揺動自由に構成し、2本の油圧シリン
ダを可動体の揺動方向に、かつ、直角をなすように配置
し、各々の一端をユニバーサルジョイントを介して可動
体の重心部近傍に結合して、他端をユニバーサルジョイ
ントを介して建造物に結合するとともに、油圧シリンダ
へ油圧供給装置から建造物の揺れに対抗する方向に作動
油を供給することを特徴とする。
(作用) このように、建造物から平行な複数のアームを介して
ほぼ水平に吊り下げ、アーム上端を支点にして揺動自由
にした可動体に、2本の油圧シリンダを可動体の揺動方
向に、かつ、直角をなすようにユニバーサルジョイント
を介して結合して、建造物の揺れに応じて油圧シリンダ
をアクティブに作動させるようにしたため、可動体と建
造物とのあらゆる方向の相対変位に対して制振を充分に
行うことが出来る。しかも、摩擦抵抗がほとんど発生し
ない。
(実施例) 第1図〜第3図に本発明の実施例を示す。
第1図において、1は可動体であり、等しい長さの平
行な4本の剛性部材のアーム2がユニバーサルジョイン
ト3を介して上面に結合する。可動体1はこれらのアー
ム2により図示されない建造物から水平に吊り下げられ
る。このため、アーム2の反対側の端部にもユニバーサ
ルジョイント3が設けられる。
可動体1と建造物との間には第2図及び第3図に示す
ように油圧シリンダ4と5が互いに直角をなすように介
装される。油圧シリンダ4と5はいずれもシリンダチュ
ーブ4Aと5Aを建造物に、ピストンロッド4Bと5Bの先端を
可動体1の中心部に、それぞれユニバーサルジョイント
6と7を介して垂直及び水平方向に回転自由に結合す
る。なお、これらの油圧シリンダ4と5には別に備えた
油圧供給装置から建造物の揺れに対抗する方向に作動油
が供給される。
次に作用を説明する。
建造物が動揺すると、平行なアーム2により建造物か
ら吊り下げられた可動体1は建造物に対して水平状態を
保って相対変位しようとする。一方、油圧シリンダ4と
5はこの相対変位に対抗する向きに伸縮駆動され、可動
体1を例えば第2図及び第3図の破線に示すように建造
物の動揺と同方向に変位させることにより、可動体1の
慣性力に基づく、揺れと逆向きの押圧力ないし引張力を
建造物に及ぼす。
この場合に、相対変位する可動体1と建造物との間の
摩擦抵抗は、揺動するアーム2と可動体1及び建造物と
を結合するユニバサールジョイント3において発生する
が、ユニバーサルジョイント3の摺動部の摺動距離は可
動体1と建造物との相対変位に対して著しく短いため、
発生する摩擦抵抗も極めて小さい。このため、可動体1
の慣性抵抗が、油圧シリンダ4と5が建造物に及ぼす押
圧力や引張力に無駄なく変換され、応答良く効率的に建
造物を制振することができる。さらに、アーム2を長く
することにより、ユニバーサルジョイント3の回転角度
が小さくなるので、摩擦抵抗を一層小さくすることがで
きる。
なお、アーム2の本数は4本に限定されず、3本の平
行するアーム2で可動体1を吊り下げても同様の作用が
得られる。さらに、アーム2のような剛性部材でなくワ
イヤーロープのようなフレキシブルな部材で可動体1を
吊り下げることも可能である。
また、この実施例では建造物の揺れの方向に応じて油
圧シリンダ4と5を駆動する、いわゆるアクティブ動作
による制振を行っているので、可動体と建造物とのあら
ゆる方向の相対変位に対して制振を充分に行うことが出
来る。しかも、摩擦抵抗がほとんど発生しない。
(発明の効果) 以上のように、本発明は可動体を建造物から吊り下げ
たため、可動体と建造物との相対変位に対する摩擦抵抗
を極めて小さく抑えることができる。このため、可動体
の慣性抵抗に基づく制振力が油圧シリンダを介して建造
物に効率的かつ応答良く伝達され、優れた制振作用が得
られる。
また、複雑な機構を必要としないので、構造が単純で
低コストで実施でき、メンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例を示すもので、第1図
は可動体の概略斜視図、第2図は制振装置の側面図、第
3図は同じく平面図である。また、第4図は従来例を示
す制振装置の概略側面図である。 1…可動体、2…アーム、3…ユニバーサルジョイン
ト、4,5…油圧シリンダ。
フロントページの続き (72)発明者 デービッド・ダウデル 神奈川県相模原市麻溝台1805番地1 カ ヤバ工業株式会社相模工場内 (56)参考文献 特開 平2−27070(JP,A) 特開 平2−190579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 9/02 341

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の質量を備えた可動体を建造物から平
    行な複数のアームを介してほぼ水平に吊り下げ、アーム
    上端を支点にして揺動自由に構成し、2本の油圧シリン
    ダを可動体の揺動方向に、かつ、直角をなすように配置
    し、各々の一端をユニバーサルジョイントを介して可動
    体の重心部近傍に結合して、他端をユニバーサルジョイ
    ントを介して建造物に結合するとともに、油圧シリンダ
    へ油圧供給装置から建造物の揺れに対抗する方向に作動
    油を供給することを特徴とする建造物の制振装置。
JP1021942A 1989-01-31 1989-01-31 建造物の制振装置 Expired - Fee Related JP2760357B2 (ja)

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