JP2759850B2 - 排ガス中の窒素酸化物低減方法 - Google Patents
排ガス中の窒素酸化物低減方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼時での窒素酸化物
(以下、NOx と略記する)の発生を低減した排ガス中
の窒素酸化物低減方法に関する。
(以下、NOx と略記する)の発生を低減した排ガス中
の窒素酸化物低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】燃料を空気中で燃焼させると、
空気に大量に含まれる窒素ガスが高温の燃焼空間中で反
応してNOx (サーマルNOx )を生成する。つまり、
燃料中に窒素分が存在していなくても排ガス中にNOx
が生成する。
空気に大量に含まれる窒素ガスが高温の燃焼空間中で反
応してNOx (サーマルNOx )を生成する。つまり、
燃料中に窒素分が存在していなくても排ガス中にNOx
が生成する。
【0003】前記排ガス中のNOx を低減させるには、
火炎の拡散、排気の再循環や二段燃焼等により燃焼最高
温度の低下、最高燃焼温度を持続する時間の短縮する方
法が一般的であり、低減作用が不十分な場合には触媒の
存在下でアンモニア等の他の物質により還元処理する脱
硝が行われれている。
火炎の拡散、排気の再循環や二段燃焼等により燃焼最高
温度の低下、最高燃焼温度を持続する時間の短縮する方
法が一般的であり、低減作用が不十分な場合には触媒の
存在下でアンモニア等の他の物質により還元処理する脱
硝が行われれている。
【0004】しかしながら、一旦設置した燃焼設備のN
Ox 発生を前記方法により低減させるには大改造を伴う
ことが多く、容易ではない。例えば、ボイラー等の燃焼
プラントで通常行われれている低NOx バーナー化は主
に火炎の拡散による燃焼最高温度の低下によって成果が
得られるものの、燃焼室の改造も行わないと効果が充分
に発揮されない場合がある。また、低負荷運転において
は効果が不十分になることがある。
Ox 発生を前記方法により低減させるには大改造を伴う
ことが多く、容易ではない。例えば、ボイラー等の燃焼
プラントで通常行われれている低NOx バーナー化は主
に火炎の拡散による燃焼最高温度の低下によって成果が
得られるものの、燃焼室の改造も行わないと効果が充分
に発揮されない場合がある。また、低負荷運転において
は効果が不十分になることがある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、燃焼室等の構造主体を変更するこ
となく、軽微な装置の追加により排ガス中のNOx 発生
を効果的に低減することが可能な排ガス中のNOx 低減
方法を提供しようとするものである。
めになされたもので、燃焼室等の構造主体を変更するこ
となく、軽微な装置の追加により排ガス中のNOx 発生
を効果的に低減することが可能な排ガス中のNOx 低減
方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる排ガス中
のNOx 低減方法は、燃料を燃焼する前に、Na2 Mo
O4 及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少なくとも
1種を前記燃料に混合することを特徴とするものであ
る。前記燃料は、例えば灯油、軽油、重油、ガソリン、
メタノール等を用いることができる。
のNOx 低減方法は、燃料を燃焼する前に、Na2 Mo
O4 及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少なくとも
1種を前記燃料に混合することを特徴とするものであ
る。前記燃料は、例えば灯油、軽油、重油、ガソリン、
メタノール等を用いることができる。
【0007】
【0008】前記水溶液の混合量は、Moの換算で0.
1〜10.0mMol/lとすることが望ましい。この
理由は、前記水溶液の添加量を0.1mMol/l未満
にすると燃焼時に発生するNOx を充分に低減すること
が困難となり、一方前記化合物水溶液の添加量が10.
0mMol/lを越えるとその添加量の増加によるNO
x の低減化の増大を望めず、それ以上の効果が得られな
いからである。前記水溶液は、前記燃料に物理化学的手
法により均一に分散混合することが望ましい。
1〜10.0mMol/lとすることが望ましい。この
理由は、前記水溶液の添加量を0.1mMol/l未満
にすると燃焼時に発生するNOx を充分に低減すること
が困難となり、一方前記化合物水溶液の添加量が10.
0mMol/lを越えるとその添加量の増加によるNO
x の低減化の増大を望めず、それ以上の効果が得られな
いからである。前記水溶液は、前記燃料に物理化学的手
法により均一に分散混合することが望ましい。
【0009】本発明に係わる別の排ガス中のNOx 低減
方法は、燃料を燃焼する前に、Na2 C2 O4 水溶液及
びK2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を前
記燃料に混合することを特徴とするものである。前記水
溶液の混合量は、C換算で0.1〜10.0mMol/
lとすることが望ましい。
方法は、燃料を燃焼する前に、Na2 C2 O4 水溶液及
びK2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を前
記燃料に混合することを特徴とするものである。前記水
溶液の混合量は、C換算で0.1〜10.0mMol/
lとすることが望ましい。
【0010】また、本発明に係わる別の排ガス中のNO
x 低減方法は燃焼火炎中にNa2 MoO4 及びK2 Mo
O4 の水溶液から選ばれる少なくとも1種を噴射するこ
とを特徴とするものである。
x 低減方法は燃焼火炎中にNa2 MoO4 及びK2 Mo
O4 の水溶液から選ばれる少なくとも1種を噴射するこ
とを特徴とするものである。
【0011】前記水溶液の燃焼火炎中への噴射量は、M
oの換算で0.01〜1.0mMol/Nm3 とするこ
とが望ましい。この理由は、前記噴射量を0.01mM
ol/Nm3 未満にすると排ガス中のNOx を充分に低
減することが困難となり、一方前記噴射量が1.0mM
ol/Nm3 を越えると、その噴射量の増加によるNO
x の低減化の増大を望めず、それ以上の効果が得られな
いからである。
oの換算で0.01〜1.0mMol/Nm3 とするこ
とが望ましい。この理由は、前記噴射量を0.01mM
ol/Nm3 未満にすると排ガス中のNOx を充分に低
減することが困難となり、一方前記噴射量が1.0mM
ol/Nm3 を越えると、その噴射量の増加によるNO
x の低減化の増大を望めず、それ以上の効果が得られな
いからである。
【0012】さらに、本発明に係わる別の排ガス中のN
Ox 低減方法は燃焼火炎中にNa2C2 O4 水溶液及び
K2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を噴射
することを特徴とするものである。前記水溶液の燃焼火
炎中への噴射量は、C換算で0.01〜1.0mMol
/Nm3 とすることが望ましい。
Ox 低減方法は燃焼火炎中にNa2C2 O4 水溶液及び
K2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を噴射
することを特徴とするものである。前記水溶液の燃焼火
炎中への噴射量は、C換算で0.01〜1.0mMol
/Nm3 とすることが望ましい。
【0013】
【作用】本発明によれば、燃料を燃焼させる前に、Na
2 MoO4 及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少な
くとも1種を前記燃料に混合することによって、前記M
oの触媒作用により排ガス中のNOx を効果的に低減す
ることができる。また、前記水溶液に代えてNa2 C2
O4 水溶液及びK2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なく
とも1種を同様に燃焼前の燃料に混合することによっ
て、排ガス中のNOx を効果的に低減することができ
る。
2 MoO4 及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少な
くとも1種を前記燃料に混合することによって、前記M
oの触媒作用により排ガス中のNOx を効果的に低減す
ることができる。また、前記水溶液に代えてNa2 C2
O4 水溶液及びK2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なく
とも1種を同様に燃焼前の燃料に混合することによっ
て、排ガス中のNOx を効果的に低減することができ
る。
【0014】さらに、本発明によれば燃焼火炎中にNa
2 MoO4 及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少な
くとも1種を噴射することによって、前記Moの触媒作
用により排ガス中のNOx を効果的に低減することがで
きる。また、前記水溶液に代えてNa2 C2 O4 水溶液
及びK2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を
同様に燃焼火炎中に噴射することによって、排ガス中の
NOx を効果的に低減することができる。
2 MoO4 及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少な
くとも1種を噴射することによって、前記Moの触媒作
用により排ガス中のNOx を効果的に低減することがで
きる。また、前記水溶液に代えてNa2 C2 O4 水溶液
及びK2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を
同様に燃焼火炎中に噴射することによって、排ガス中の
NOx を効果的に低減することができる。
【0015】したがって、本発明によれば従来のように
燃焼室の大幅な改造等を行うことなく、軽微な装置(例
えば前記化合物水溶液を収容するタンク、噴射ノズル)
の追加により排ガス中のNOx 発生を効果的に低減で
き、ボイラー、焼却設備等の各種の燃焼装置、またはデ
ィーゼル機関等に応用できる。
燃焼室の大幅な改造等を行うことなく、軽微な装置(例
えば前記化合物水溶液を収容するタンク、噴射ノズル)
の追加により排ガス中のNOx 発生を効果的に低減で
き、ボイラー、焼却設備等の各種の燃焼装置、またはデ
ィーゼル機関等に応用できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。参照 例1
【0017】灯油にNa2 B4 O7 水溶液をB換算で5
mMol/lとなるように物理的に均一に分散混合して
10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃
焼した。 実施例1
mMol/lとなるように物理的に均一に分散混合して
10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃
焼した。 実施例1
【0018】灯油にNa2 MoO4 水溶液をMo換算で
5mMol/lとなるよう物理的に均一に分散混合して
10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃
焼した。参照例2
5mMol/lとなるよう物理的に均一に分散混合して
10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃
焼した。参照例2
【0019】灯油にNa2 WO4 水溶液をW換算で5m
Mol/lとなるように物理的に均一に分散混合して1
0vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃焼
した。 実施例2
Mol/lとなるように物理的に均一に分散混合して1
0vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃焼
した。 実施例2
【0020】灯油にNa2 MoO4 水溶液およびNa2
WO4 水溶液をMoおよびWの合計換算で5mMol/
lとなるように物理的に均一に分散混合して10vol
%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃焼した。
WO4 水溶液をMoおよびWの合計換算で5mMol/
lとなるように物理的に均一に分散混合して10vol
%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃焼した。
【0021】前記実施例1、2および参照例1、2にお
ける排ガス中のNOx 量を測定した。その結果を下記表
1に示した。なお、下記表1には灯油のみ(比較例1)
を燃焼した時の排ガス中のNOx 量および灯油に水のみ
を10vol%添加した燃料(比較例2)を燃焼した時
の排ガス中のNOx 量をそれぞれ併記した。 表1 燃料 排ガス中のNOx 量 比較例1 灯油のみ 156ppm 比較例2 灯油+水 142ppm 参照例1 灯油 127ppm +Na2 B4 O7 水溶液 実施例1 灯油 124ppm +Na2 MoO4 水溶液 参照例2 灯油 125ppm +Na2 WO4 実施例2 灯油 122ppm +Na2 MoO4 +Na2 WO4 前記表1から明らかなように本実施例1、2では比較例
1、2および参照例1、2に比べてNOx 量を低減でき
ることがわかる。 実施例3
ける排ガス中のNOx 量を測定した。その結果を下記表
1に示した。なお、下記表1には灯油のみ(比較例1)
を燃焼した時の排ガス中のNOx 量および灯油に水のみ
を10vol%添加した燃料(比較例2)を燃焼した時
の排ガス中のNOx 量をそれぞれ併記した。 表1 燃料 排ガス中のNOx 量 比較例1 灯油のみ 156ppm 比較例2 灯油+水 142ppm 参照例1 灯油 127ppm +Na2 B4 O7 水溶液 実施例1 灯油 124ppm +Na2 MoO4 水溶液 参照例2 灯油 125ppm +Na2 WO4 実施例2 灯油 122ppm +Na2 MoO4 +Na2 WO4 前記表1から明らかなように本実施例1、2では比較例
1、2および参照例1、2に比べてNOx 量を低減でき
ることがわかる。 実施例3
【0022】灯油にNa2 C2 O4 水溶液をC換算で5
mMol/lとなるように物理的に均一に分散混合して
10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃
焼した。 実施例4
mMol/lとなるように物理的に均一に分散混合して
10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて燃
焼した。 実施例4
【0023】灯油にNa2 C2 O4 水溶液をC換算でで
5mMol/lとなるように物理的に均一に分散混合し
て10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて
燃焼した。 実施例5
5mMol/lとなるように物理的に均一に分散混合し
て10vol%添加しつつ、液体燃料用バーナを用いて
燃焼した。 実施例5
【0024】灯油にNa2 MoO4 水溶液およびNa2
C2 O4 水溶液をMoおよびCの合計換算で5mMol
/lとなるように物理的に均一に分散混合して10vo
l%添加しつつ、燃焼した。
C2 O4 水溶液をMoおよびCの合計換算で5mMol
/lとなるように物理的に均一に分散混合して10vo
l%添加しつつ、燃焼した。
【0025】前記実施例3〜5における排ガス中のNO
x 量を測定した。その結果、実施例3,5では前記参照
例2と同等のNOx 量の低減化が図られることが確認さ
れた。実施例5では、前記実施例2と同等のNOx 量の
低減化が図られることが確認された。参照例3
x 量を測定した。その結果、実施例3,5では前記参照
例2と同等のNOx 量の低減化が図られることが確認さ
れた。実施例5では、前記実施例2と同等のNOx 量の
低減化が図られることが確認された。参照例3
【0026】ガスバーナーによりLPGガスを燃焼し、
この燃焼火炎にNa2 B4 O7 水溶液をB換算で0.5
mMol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴射
した。 実施例6
この燃焼火炎にNa2 B4 O7 水溶液をB換算で0.5
mMol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴射
した。 実施例6
【0027】ガスバーナーによりLPGガスを燃焼し、
この燃焼火炎にNa2 MoO4 水溶液をMo換算で0.
5mMol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴
射した。参照例4
この燃焼火炎にNa2 MoO4 水溶液をMo換算で0.
5mMol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴
射した。参照例4
【0028】ガスバーナーによりLPGガスを燃焼し、
この燃焼火炎にNa2 WO4 水溶液をW換算で0.5m
Mol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴射し
た。 実施例7
この燃焼火炎にNa2 WO4 水溶液をW換算で0.5m
Mol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴射し
た。 実施例7
【0029】ガスバーナーによりLPGガスを燃焼し、
この燃焼火炎にNa2 MoO4 水溶液およびNa2 WO
4 をMoとWの合計換算で0.5mMol/Nm3 とな
るように20ml/Nm3 で噴射した。
この燃焼火炎にNa2 MoO4 水溶液およびNa2 WO
4 をMoとWの合計換算で0.5mMol/Nm3 とな
るように20ml/Nm3 で噴射した。
【0030】前記実施例6、7および参照例3、4の燃
焼を行った時の排ガス中のNOx 量を測定した。その結
果を下記表2に示した。なお、表2中にはLPGガスを
燃焼した時の排ガス中のNOx 量(比較例3)および前
記燃焼火炎に水を20ml/Nm3 で噴射した時の排ガ
ス中のNOx 量(比較例4)をそれぞれ併記した。 表2 燃焼形態 排ガス中のNOx 量 比較例3 LPGガスのみ 115ppm 比較例4 水の噴射 104ppm 参照例3 Na2 B4 O7 水溶液 98ppm の噴射 実施例6 Na2 MoO4 水溶液 95ppm の噴射 参照例4 Na2 WO4 水溶液 93ppm の噴射 実施例7 Na2 MoO4 水溶液と 91ppm Na2 WO4 水溶液の噴射 前記表2から明らかなように本実施例6、7によれば比
較例3、4の燃焼方式に比べて排ガス中のNOx 量を効
果的に低減できることがわかる。実施例8
焼を行った時の排ガス中のNOx 量を測定した。その結
果を下記表2に示した。なお、表2中にはLPGガスを
燃焼した時の排ガス中のNOx 量(比較例3)および前
記燃焼火炎に水を20ml/Nm3 で噴射した時の排ガ
ス中のNOx 量(比較例4)をそれぞれ併記した。 表2 燃焼形態 排ガス中のNOx 量 比較例3 LPGガスのみ 115ppm 比較例4 水の噴射 104ppm 参照例3 Na2 B4 O7 水溶液 98ppm の噴射 実施例6 Na2 MoO4 水溶液 95ppm の噴射 参照例4 Na2 WO4 水溶液 93ppm の噴射 実施例7 Na2 MoO4 水溶液と 91ppm Na2 WO4 水溶液の噴射 前記表2から明らかなように本実施例6、7によれば比
較例3、4の燃焼方式に比べて排ガス中のNOx 量を効
果的に低減できることがわかる。実施例8
【0031】ガスバーナーによりLPGガスを燃焼し、
この燃焼火炎にNa2 C2 O4 水溶液をC換算で0.5
mMol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴射
した。 実施例9
この燃焼火炎にNa2 C2 O4 水溶液をC換算で0.5
mMol/Nm3 となるように20ml/Nm3 で噴射
した。 実施例9
【0032】ガスバーナーによりLPGガスを燃焼し、
この燃焼火炎にNa2 MoO4 水溶液およびNa2 C2
O4 水溶液をMoとCの合計換算で0.5mMol/N
m3 となるように20ml/Nm3 で噴射した。
この燃焼火炎にNa2 MoO4 水溶液およびNa2 C2
O4 水溶液をMoとCの合計換算で0.5mMol/N
m3 となるように20ml/Nm3 で噴射した。
【0033】前記実施例8、9の燃焼を行った時の排ガ
ス中のNOx 量を測定した。その結果、実施例8では前
記参照例4と同等のNOx 量の低減化が図られることが
確認された。実施例9では、前記実施例7と同等のNO
x 量の低減化が図られることが確認された。
ス中のNOx 量を測定した。その結果、実施例8では前
記参照例4と同等のNOx 量の低減化が図られることが
確認された。実施例9では、前記実施例7と同等のNO
x 量の低減化が図られることが確認された。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば燃焼
室等の構造主体を変更することなく、軽微な装置の追加
により排ガス中のNOx 発生を効果的に低減することが
可能な排ガス中のNOx 低減方法を提供でき、ひいては
ボイラー、焼却設備等の各種の燃焼装置に有効に利用で
きる等顕著な効果を奏する。
室等の構造主体を変更することなく、軽微な装置の追加
により排ガス中のNOx 発生を効果的に低減することが
可能な排ガス中のNOx 低減方法を提供でき、ひいては
ボイラー、焼却設備等の各種の燃焼装置に有効に利用で
きる等顕著な効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項1】 燃料を燃焼させる前に、Na2 MoO4
及びK2 MoO4 の水溶液から選ばれる少なくとも1種
を前記燃料に混合することを特徴とする排ガス中の窒素
酸化物低減方法。 - 【請求項2】 燃料を燃焼させる前に、Na2 C2 O4
水溶液及びK2 C2O4 水溶液から選ばれる少なくとも
1種を前記燃料に混合することを特徴とする排ガス中の
窒素酸化物低減方法。 - 【請求項3】 燃焼火炎中にNa2 MoO4 及びK2 M
oO4 の水溶液から選ばれる少なくとも1種を噴射する
ことを特徴とする排ガス中の窒素酸化物低減方法。 - 【請求項4】 燃焼火炎中にNa2 C2 O4 水溶液及び
K2 C2 O4 水溶液から選ばれる少なくとも1種を噴射
することを特徴とする排ガス中の窒素酸化物低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3125979A JP2759850B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 排ガス中の窒素酸化物低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3125979A JP2759850B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 排ガス中の窒素酸化物低減方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04353302A JPH04353302A (ja) | 1992-12-08 |
JP2759850B2 true JP2759850B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=14923723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3125979A Expired - Lifetime JP2759850B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 排ガス中の窒素酸化物低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2759850B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5021976A (ja) * | 1973-06-28 | 1975-03-08 | ||
JPS5339965A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-12 | Hideo Soejima | Method of removing acidic gases from combusting gas |
JPS59112818A (ja) * | 1982-12-20 | 1984-06-29 | Bridgestone Corp | 排ガス中の微粒子の浄化方法 |
JPS63252531A (ja) * | 1987-04-08 | 1988-10-19 | Toa Netsuken Kk | 脱硝触媒の劣化抑制方法 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP3125979A patent/JP2759850B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04353302A (ja) | 1992-12-08 |
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