JP2758845B2 - プラズマcvd装置 - Google Patents

プラズマcvd装置

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JP2758845B2
JP2758845B2 JP3216095A JP3216095A JP2758845B2 JP 2758845 B2 JP2758845 B2 JP 2758845B2 JP 3216095 A JP3216095 A JP 3216095A JP 3216095 A JP3216095 A JP 3216095A JP 2758845 B2 JP2758845 B2 JP 2758845B2
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JP
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upper electrode
electrode
plasma cvd
gas
lower electrode
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孝博 上西園
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NEC Kyushu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマCVD装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、窒化
膜や酸化膜等の形成にプラズマCVD装置が広く用いら
れている。従来のプラズマCVD装置は図3に示すよう
に、反応室3A内にはウェーハ1を載置する下部電極2
と、この下部電極2に対向して設けられ、反応ガスの吹
出し口5を有する上部電極4とから構成されていた。尚
図3において6はガス導入管、8Aは排気口である。
【0003】膜形成を行う場合は、ウェーハ1を100
〜400℃に加熱したのち、ウェーハ1に平行して対向
する複数のガス吹出し口5より反応ガスを供給し、上部
電極4と下部電極2の間にプラズマを発生させる。この
時の反応室3A内の圧力は排気口8A等によって0.1
〜5Torrに減圧される。
【0004】しかしながら、このように構成されたプラ
ズマCVD装置では、電極の中央部の圧力が高くなり、
ガス供給量が不均一になるばかりでなく、下部電極にも
リフト用の開口部等が存在する為、ウェーハの温度が不
均一になり、形成される膜厚や膜質が不均一になるとい
う欠点があった。
【0005】この対策として上部電極にガス導入管と排
気管と設ける方法が、例えば特開平2−184022号
公報に提案されている。この電極は図4に示すように、
ガス導入管16と排気管18とを二重管で構成し、電極
表面(下部)に隣接したガス導出口19と排気口20と
を複数個設けたものである。上部電極をこのような構造
とすることにより、反応生成物は上下の電極間に浮遊せ
ず、直ちに排気口20から吸引排気される為、電極中央
部の圧力が高くなることはなく、原料ガスの供給は均一
化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た上部電極にガス導出口と排気口とを有する従来のプラ
ズマCVD装置では、ガス供給量は均一となるが、供給
される未反応のガスまで直ちに排気される為、原料ガス
の使用量が多くなるという欠点がある。又ウェーハの温
度の不均一性は解決されない為、依然としてウェーハ上
に形成される膜の厚さや膜質の不均一性は残る。
【0007】本発明の目的は、膜厚及び膜質の均一な膜
を形成できるプラズマCVD装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマCVD
装置は、複数のガス吹出し口を有する円板状の第1の上
部電極と、この第1の上部電極の周囲に同心円状設けら
れ複数のガス吹出し口を有する少くとも1個のリング状
の第2の上部電極と、前記上部電極のそれぞれに接続さ
れたガス導入管及び電源と、前記上部電極に対向して設
けられヒータを内蔵する円板状の第1の下部電極と、こ
の第1の下部電極の周囲に同心円状に設けられたヒータ
を内蔵する少くとも1個のリング状の下部電極とを含む
ことを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例の構成を説明する
為の電極部の断面図、図2は実施例の上部電極の下面図
である。
【0010】図1,図2を参照するとプラズマCVD装
置は、反応室3内に設けられ複数のガス吹出し口5を有
する円板状の第1の上部電極4Aと、この第1の上部電
極の周囲に順次設けられ複数のガス吹出し口5を有する
リング状の第2,第3の上部電極4B,4Cと、これら
第1〜第3の上部電極4A〜4Cにそれぞれ接続された
ガス導入管6A〜6C及び電源7A〜7Cと、上記上部
電極に対向して設けられヒータ11を内蔵する円板状の
第1の下部電極2Aと、この第1の下部電極2Aの周囲
に順次設けられヒータ11を内蔵する第2,第3の下部
電極2B,2Cとから主に構成される。尚、図1,図2
において9は絶縁板、10A〜10Cはマスフローコン
トローラ(MFC)である。
【0011】このように構成された実施例によれば、下
部電極上に載置されるウェーハ1の表面に供給される反
応ガスの量を、第1〜第3のMFCにより制御すること
により均一にすることができる。又、電源7A〜7Cの
制御により電極間の電界強度やプラズマの濃度を均一に
できる。更に、第1〜第3の下部電極2A〜2Cのヒー
タ11を制御することにより、ウェーハ1の温度を均一
にすることができる。この為、ウェーハ1上に形成する
酸化膜等の中心部と周辺部の膜厚や膜質の均一性を向上
させることができる。すなわち、従来の装置ではウェー
ハ1上に堆積された膜の膜厚及び膜質(屈折率)は、中
心部と周辺部とで±5〜±10%ばらついていたが、本
実施例によれば±0.5%程度におさえることができ
た。
【0012】尚、上記実施例においては上部電極と下部
電極を同心円状に3つに分割した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、2つ以上に分割し
たものであればよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上部電極
を同心円状に複数個に分割し、各上部電極ごとにガス導
入管と電源を接続し、又下部電極を同心円状に複数個に
分割し、各下部電極にヒータを内蔵させることにより、
反応ガスの供給量、プラズマの濃度、温度等を均一にで
きる為、膜厚及び膜質の均一な膜を形成できるプラズマ
CVD装置が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】実施例の上部電極の下面図。
【図3】従来例の断面図。
【図4】他の従来例の上部電極の断面図。
【符号の説明】
1 ウェーハ 2,2A〜2C 下部電極 3,3A,3B 反応室 4,4A〜4C 上部電極 5 ガス吹出し口 6,6A〜6C,16 ガス導入管 7A〜7C 電源 8,8A,20 排気口 9 絶縁板 10A〜10C MFC 11 ヒータ 18 排気管 19 ガス導出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガス吹出し口を有する円板状の第
    1の上部電極と、この第1の上部電極の周囲に同心円状
    設けられ複数のガス吹出し口を有する少くとも1個のリ
    ング状の第2の上部電極と、前記上部電極のそれぞれに
    接続されたガス導入管及び電源と、前記上部電極に対向
    して設けられヒータを内蔵する円板状の第1の下部電極
    と、この第1の下部電極の周囲に同心円状に設けられた
    ヒータを内蔵する少くとも1個のリング状の下部電極と
    を含むことを特徴とするプラズマCVD装置。
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