JP2756134B2 - トーキ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術（第4,5図） 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段（第１図） 作用（第1,2図） 実施例（第３図） 発明の効果 〔概要〕 電話交換機等の外部装置にディジタルハイウェイを介
して接続され、複数種類のアナウンス内容を提供するト
ーキ装置に関し、 ディジタル音声チャネルを複数種類のアナウンス内容
で共用できるようにして、該当チャネルの効率的使用を
実現することを目的とし、 複数種のアナウンス内容をディジタル音声情報として
各々記憶する複数の音声メモリと、外部装置から入ハイ
ウェイ上の一つの情報収容単位を用いて送られてくるト
ーキ起動指示情報およびアナウンス内容選択情報を抽出
する抽出手段と、該情報を抽出した場合にそのアナウン
ス内容選択情報に応じたアナウンス内容をもつ音声メモ
リを選択しその音声メモリから音声情報を先頭から順次
読み出す選択・読出手段と、読み出された音声情報を出
ハイウェイ上の情報収容単位のうち当該音声情報につい
てのトーキ起動指示情報およびアナウンス内容選択情報
が収容されていた情報収容単位に対応するものへ順次挿
入し外部装置へ送出する挿入手段とをそなえて構成す
る。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、電話交換機（ディジタル交換機）等の外部
装置にディジタルハイウェイを介して接続され、複数種
類のアナウンス内容を音声情報として提供するトーキ装
置に関する。

近年、電話加入者に電話通信網を利用して提供される
アナウンス内容は、時報，天気予報等の情報のほか種々
のサービスに亘っており、今後益々多目的に種類が増加
することが予測される。従って、音声チャネルの効率的
な使用が望まれている。

〔従来の技術〕

一般に、トーキ装置により電話交換機（ディジタル交
換機）を介して加入者端末（電話機）へ提供されるアナ
ウンスの形式としては、アナウンス提供開始位置を特に
意識せずエンドレス方式で提供する比較的短いアナウン
スと、加入者端末からの着呼ごとにアナウンス内容の先
頭から提供するアナウンスとがある。

前者のアナウンス内容としては、時報，天気予報など
があり、アナウンス内容の頭出しが不用で、着呼時点で
再生中のものが途中から加入者端末へ提供される。この
ようなエンドレス方式のアナウンス内容を扱うディジタ
ルトーキ装置においては、第４図に示すように、ディジ
タル交換機（外部装置）11とトーキ装置10との間に１つ
のディジタル音声チャネルを割り当てればよい。この場
合、ディジタル交換機11では、トーキ装置10によるアナ
ウンスの提供を必要とするすべての加入者端末（電話
機）12を上述したディジタル音声チャネルに接続すれ
ば、各加入者端末12へアナウンス内容が提供されること
になる。

一方、後者のアナウンスの場合には、加入者端末から
の着呼ごとにアナウンス内容をその先頭から提供する必
要があるため、第５図に示すように、ディジタル交換機
11からトーキ装置10Aに割り当てるべきディジタル音声
チャネル数は、このアナウンス内容を聴取しようとする
加入者端末12からのトラヒックに依存することになる。
従来、この種のアナウンスを提供するトーキ装置10Aに
は、アナウンスの種類ごとに複数のディジタル音声チャ
ネルを固定的に割り当てている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、アナウンス内容の種類が多い場合には、各ア
ナウンス内容を提供するトーキ装置10Aにディジタル交
換機11から割り当てられる音声チャネル数も多くなり、
特に加入者端末12からの着信トラヒックが低いトーキ装
置10Aを接続・収容しているディジタル交換機11では、
音声チャネルの効率的な使用が妨げられていた。また、
今後、ディジタル交換機11を介して加入者端末12へ提供
するアナウンス内容の種類の増大が予測されることか
ら、特にディジタル音声チャネルの効率的な使用が強く
望まれている。

本発明は、このような課題を解決しようとするもの
で、ディジタル音声チャネル（ディジタルハイウェイ）
を複数種類のアナウンス内容について共用できるように
して、該当チャネルの効率的使用を実現したトーキ装置
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理ブロック図である。

第１図において、１−１〜１−ｋは複数種類（ここで
はｋ個）のアナウンス内容をディジタル音声情報として
それぞれ記憶する音声メモリ、２はタイムスロット挿入
部（挿入手段）であり、このタイムスロット挿入部２
は、後述するアナウンス選択部５を経由して各音声メモ
リ１−１〜１−ｋから送られてくるディジタル音声情報
を、ディジタル交換機（外部装置；第4,5図の符号11参
照）用のディジタルハイウェイ６に適合する所要のディ
ジタル符号形式に交換してからディジタルハイウェイ６
の出ハイウェイ6bにおける所定のタイムスロット（情報
収容単位，チャネル）へ順次挿入し、ディジタル交換機
へ送出するものである。

また、３はディジタル交換機からディジタルハイウェ
イ６の入ハイウェイ6aを通じて送られてくる時分割多重
情報の各タイムスロットからトーキ起動指示情報および
アナウンス内容選択情報（これらの情報は一つのタイム
スロットに収容されて送られてくる）を抽出するタイム
スロット抽出部（抽出手段）である。

さらに、本発明では、タイムスロット挿入部２により
ディジタル音声情報を挿入されるタイムスロットは、当
該ディジタル音声情報についてのトーキ起動指示情報お
よびアナウンス内容選択情報が収容されていたタイムス
ロットに対応するものになっている。

そして、４は本装置を制御する制御部、５はアナウン
ス選択部であり、制御部４は、音声メモリ１−１〜１−
ｋからのディジタル音声情報の読出タイミング，ハイウ
ェイ信号とのインターフェイス用タイミングの作成分
配，タイムスロット内のトーキ起動指示情報およびアナ
ウンス内容選択情報に基づく各部制御等を行なうもので
あり、アナウンス選択部５は、制御部４からの信号によ
りチャネルごとにディジタルハイウェイ６の出ハイウェ
イ6bへ出力するアナウンス内容を切り替えるものであ
る。即ち、タイムスロット抽出部３にて特定タイムスロ
ットからトーキ起動指示情報およびアナウンス内容選択
情報が抽出された場合に、そのアナウンス内容選択情報
に応じたアナウンス内容を記憶する音声メモリ１−１〜
１−ｋを選択し選択された音声メモリ１−１〜１−ｋか
らディジタル音声情報を先頭から順次読み出す選択・読
出手段が、制御部４およびアナウンス選択部５により構
成されている。

なお、トーキ装置がディジタル交換機から起動されて
いない場合には、アナウンス選択部５は、制御部４から
の信号によりこのアナウンス選択部５に固定情報として
入力されている無音声情報を選択してタイムスロット挿
入部２へ送出するようになっている。

〔作用〕

上述の構成により、本発明のトーキ装置には、従来装
置にはなかった受信機能がそなえられることになる。つ
まり、従来装置では、ディジタル交換機への出ハイウェ
イ6bにアナウンス情報を送出するのみで、ディジタル交
換機からの入ハイウェイ6aのタイムスロットに収容され
ている情報の受信機能はそなえられていなかったが、本
発明の装置では、タイムスロット抽出部３により、常
時、入ハイウェイ6a上のある一つのタイムスロットにト
ーキ起動指示情報およびアナウンス種別（アナウンス内
容選択情報）情報が含まれる場合に、このタイムスロッ
トが抽出され、受信処理が施される。

例えば、第２図に示すように、入ハイウェイ6aの第ｍ
タイムスロット（特定タイムスロット）にトーキ起動指
示／アナウンス種別情報が挿入されている場合には、こ
の第ｍタイムスロットに収容された情報がタイムスロッ
ト抽出部３により抽出されて制御部４に入力される。制
御部４では、タイムスロット抽出部３からのタイムスロ
ット情報が監視され、トーキ起動指示／アナウンス種別
情報が検出される。

そして、その情報に基づき、制御部４は、アナウンス
選択部５へ目的のアナウンスを選択する種別選択信号を
与えるとともに、目的のアナウンス内容が記憶されてい
る音声メモリ１−１〜１−ｋから、ディジタル音声情報
を先頭から順次読み出しタイムスロット挿入部２へ送出
するように、アナウンス選択部５を制御する。また、タ
イムスロット挿入部２は、制御部４からのタイミング信
号を受けて、アナウンス選択部５からのディジタル音声
情報を、第２図に示すように、出ハイウェイ6bにおける
第ｍタイムスロット（トーキ起動指示／アナウンス種別
情報が収容されていたタイムスロットに対応するもの）
へ順次挿入しディジタル交換機へ送出する。

一方、制御部４は、入ハイウェイ6aの第ｍタイムスロ
ットのトーキ起動の解除情報を検出すると、アナウンス
検出部５に無音声情報を選択する信号を送出する。これ
により、出ハイウェイ6bの第ｍタイムスロットへのアナ
ウンス送出は停止される。

以降、入ハイウェイ6aの第ｍタイムスロットにて、上
述のごとく選択されたアナウンス内容と異なるアナウン
ス種別が指定された場合には、上述と同様にして、その
種別に対応するアナウンス内容が出ハイウェイ6bの第ｍ
タイムスロットに挿入されて送出される。

以上のような動作は、第ｍタイムスロットだけでな
く、本トーキ装置に割り当てられたタイムスロットすべ
てに対し同様に行なわれる。これにより、トーキ装置に
割り当てられたタイムスロットを複数種類のアナウンス
内容で共用することができ、ディジタルハイウェイ（デ
ィジタル音声チャネル）６の効率的な利用が可能にな
る。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第３図は本発明の一実施例を示すブロック図であり、
この第３図において、既述の符号と同一の符号は同様部
分を示しているので、その説明は省略する。

本実施例では、第３図に示すように、制御部４が、符
号4a〜4eで示す要素により構成されるとともに、アナウ
ンス選択部５が、符号5a,5bで示す要素により構成され
ている。

ここで、4aはタイムスロット抽出部３により抽出した
情報をタイムスロット（情報収容単位）ごとに監視しト
ーキ起動指示を検出した場合に論理値“1"を出力するト
ーキ起動検出部である。例えば、本実施例では、タイム
スロットが第１〜第ｎ番目まであるとし、トーキ起動検
出部4aが、第ｍタイムスロット（１≦ｍ≦ｎ）内のトー
キ起動指示情報を検出した場合には、このトーキ起動検
出部4aの端子Dmからの出力を“0"から“1"に変更する。
第ｍタイムスロットにトーキ起動指示情報が挿入されて
いない場合には、トーキ起動検出部4aの端子Dmからの出
力は常時“0"になっている。

4bはタイムスロット抽出部３により抽出した情報をタ
イムスロットごとに監視しアナウンス種別（アナウンス
内容選択）情報を検出・出力するアナウンス種別検出部
であり、第ｍタイムスロットについてアナウンス種別情
報を検出した場合には、その情報を端子Dmから種別指示
信号として出力するものである。

4c-1〜4c-nは本実施例のトーキ装置にディジタル交換
機（第4,5図の符号11参照）から割り当てられたディジ
タルハイウェイ６のタイムスロット数ｎに対応して各タ
イムスロットごとにそなえられたアドレスカウンタであ
る。各アドレスカウンタ4c-1〜4c-nは、それぞれ、トー
キ起動検出部4aの端子D1〜Dnから論理値“1"の出力をEN
（Enable）端子に受けた場合に、制御タイミング作成部
4eからのタイミング信号に応じて、すべての音声メモリ
１−１〜１−ｋに対し、先頭アドレスから終了アドレス
までに読出ごとに順次アドレス信号（Q1〜Qj）を出力す
るものである。

4dは制御タイミング作成部4eから第１〜第ｎタイムス
ロットごとに出力される選択指示信号に従い各タイムス
ロットについてのトーキ起動信号，音声情報読出用のア
ドレス信号，アナウンス種別情報をそれぞれ端子DOb,DO
a,DOcから出力するセレクタである。即ち、このセレク
タ4dは、例えば、第ｍ（ｍ＝１〜ｎ）タイムスロットに
ついてはアドレスカウンタ4c−ｍからのアドレス信号，
トーキ起動検出部4aの端子Dmからの出力（トーキ起動信
号），アナウンス種別検出部4bの端子Dmからのアナウン
ス種別情報をそれぞれ入力端子ima,imb,imcに受ける一
方で、制御タイミング作成部4eから第ｍタイムスロット
についての選択指示信号を受けると、入力端子ima,imb,
imcに入力されている信号をそのままそれぞれ端子DOa,D
Ob,DOcから出力するものである。なお、端子DOaからの
アドレス信号は、音声メモリ１−１〜１−ｋのアドレス
端子Ａへ入力されるようになっている。

4eはタイムスロット挿入部2,タイムスロット抽出部3,
制御部４内の各部4a〜4dへタイミング信号（選択指示信
号）を作成し分配・出力する制御タイミング作成部であ
る。

5aは音声メモリ１−１〜１−ｋから読み出されたディ
ジタル音声情報をそれぞれ入力端子i1〜ikに受けこれら
を選択して出力するセレクタであり、セレクタ4dの端子
DOcからのアナウンス種別情報に基づき、その情報に対
応するディジタル音声情報のみを選択して端子DOから出
力するものである。

5bはセレクタ5aの端子DOからのディジタル音声情報と
無音声信号（例えば16進で7F）とをそれぞれ入力端子i
b,iaに受けこれらを選択して出力するセレクタであり、
セレクタ4dの端子DObからのトーキ起動信号に基づき出
力を選択するものである。つまり、トーキ起動信号によ
る論理値が“0"のときには、入力端子iaの無音声信号が
端子DOからタイムスロット挿入部２へ入力される一方、
トーキ起動信号による論理値が“1"のときには、入力端
子ibのディジタル音声情報が端子DOからタイムスロット
挿入部２へ入力されるようになっている。

上述の構成により、本実施例のトーキ装置は以下のよ
うに動作する。

（１）ディジタル交換機からトーキ起動指示がなされて
いない状態では、トーキ起動検出部4aの端子D1〜Dmから
の出力はすべて論理値“0"となっている。従って、制御
タイミング作成部4eから出ハイウェイ6bのタイムスロッ
トごとに出力される選択指示信号により、セレクタ4dの
端子DObからタイムスロット対応のトーキ起動信号が選
択出力されるが、論理値“０となっているので、セレク
タ5bの端子DOからは、無音声信号が第１〜第ｎのすべて
のタイムスロットに対応して出力される。そして、この
無音声信号が、タイムスロット挿入部２により本実施例
のトーキ装置に割り当てられたすべてのタイムスロット
に挿入され、ディジタルハイウェイ６を通じてディジタ
ル交換機へ送出される。

（２）ディジタル交換機が本実施例のトーキ装置からの
アナウンス出力を必要とする際には、ディジタル交換機
は、アナウンスを必要とする出ハイウェイ6bの例えば第
ｍタイムスロットに対応する入ハイウェイ6aの第ｍタイ
ムスロットに、トーキ起動指示情報と、必要とするアナ
ウンス種別情報とを挿入する。ディジタル交換機がディ
ジタルハイウェイ６の特定タイムスロットに情報を送出
する機能は、公知の技術で容易に実現可能である。

（３）トーキ起動検出部4aは、タイムスロット抽出部３
で抽出されたタイムスロット情報を常時監視しており、
第ｍタイムスロットについてトーキ起動指示情報を検出
すると、この第ｍタイムスロットに対応する端子Dmから
の出力である論理値“0"から“1"にする。

（４）アナウンス種別検出部4bは、第ｍタイムスロット
についてアナウンス種別情報を検出し、この第ｍタイム
スロットに対応する端子Dmから種別指示信号を出力す
る。ここで、アナウンス種別情報の形式は特に問わず、
タイムスロットの構成ビット数（本実施例ではｎ）とト
ーキ置に記憶されているアナウンスの種類（本実施例で
はｋ）との関係で、ビット指定形式あるいはコード化形
式等を選択すればよい。

（５）さて、第１〜第ｎタイムスロットに対応してそな
えられたアドレスカウンタ4c-1〜4c-nは、トーキ起動信
号が“0"の時には、初期設定されたままで歩進されない
が、前述したように第ｍタイムスロットのトーキ起動信
号が“1"となると、アドレスカウンタ4c-mが歩進状態に
なり、アドレス信号が順次出力される。

（６）そして、制御タイミング発生部4eからは、セレク
タ4dへタイムスロットごとに対応のアドレス信号，トー
キ起動信号および種別指示信号を選択するための選択指
示信号が与えられ、第ｍタイムスロットに対応するタイ
ミングではセレクタ4dの端子DOa,DOb,DOcから、それぞ
れ入力端子ima,imb,imcへの入力信号つまり第ｍタイム
スロットに対応する各種信号が出力される。このときの
トーキ起動信号の出力は当然“1"になっている。

（７）セレクタ4dの端子DOaからの出力されるアドレス
信号は、音声メモリ１−１〜１−ｋのアドレス端子Ａに
与えられる。これにより、各音声メモリ１−１〜１−ｋ
の先頭アドレスに収容されているディジタル音声情報が
読み出されてセレクタ5aへ入力される。

（８）また、セレクタ4dの端子DOcから出力されるアナ
ウンスの種別指示信号は、セレクタ5aに入力され、これ
により、該当するアナウンス内容が記憶されている音声
メモリ（１−１〜１−ｋ）からのディジタル音声情報の
みが選択されて、セレクタ5bへ入力される。

（９）さらに、セレクタ4dの端子DObから出力されるト
ーキ起動信号は、セレクタ5bに入力されるが、このと
き、起動信号が“1"であるため、セレクタ5aからのディ
ジタル音声情報が選択される。

（10）これにより、ディジタルハイウェイ６の出ハイウ
ェイにおける第ｍタイムスロットに該当アナウンス内容
の音声情報が挿入され、ディジタル交換機へ向けて送出
される。

（11）この後、第ｍタイムスロット対応のアドレスカウ
ンタ4c-mは歩進され、音声メモリ１−１〜１−ｋ上の次
のアドレスに進む。

（12）第ｍタイムスロットについては、以後、その音声
出力周期ごとに前述した第（７）〜（11）項の動作を繰
り返す。アドレスがアナウンスの最終アドレスになった
場合は、トーキ起動信号が“1"である限り、再びアナウ
ンスの先頭に戻り以後同様の動作を繰り返す。なお、ア
ドレスカウンタ4c-1〜4c-nの内容により、音声情報を読
み出すことは公知技術である。

（13）一方、ディジタル交換機でトーキ装置から第ｍタ
イムスロットへのアナウンス送出が不要になると、ディ
ジタル交換機は、トーキ装置への入ハイウェイ6aにおけ
る第ｍタイムスロットへのトーキ起動指示情報およびア
ナウンス種別情報の挿入を停止する。

（14）そして、本実施例のトーキ装置では、トーキ起動
検出部4aで第ｍタイムスロットについてのトーキ起動解
除が検出され、トーキ装置を構成する各部へのトーキ起
動信号出力を“0"に戻す。これにより、第ｍタイムスロ
ットに対応したアドレスカウンタ4c-mは初期設定され歩
進されない状態に戻る。また、第ｍタイムスロットのタ
イミングでセレクタ4dの端子DObから出力されるトーキ
起動信号はセレクタ5bに入力されるが、このときのトー
キ起動信号が“0"になっているため、セレクタ5bからは
無音声信号が選択され出力される。従って、出ハイウェ
イ6bの第ｍタイムスロットへのアナウンス出力は停止さ
れることになる。

このように、本実施例によれば、従来のごとく頭出し
制御の必要な複数種類のアナウンス内容に各々固定的に
タイムスロットを割り当てずに、ｎ個のタイムスロット
を、ｋ種類のアナウンスで共用するので、外部装置であ
るディジタル交換機とトーキ装置との間のディジタルハ
イウェイ６を極めて効率的に使用することができ、過剰
な設備投資が不要でコストを大幅に削減できるのであ
る。また、各アナウンスへの着信トラヒックの変化にも
柔軟に対応できる利点もある。

また、本実施例によれば、アナウンス内容選択情報と
トーキ起動指示情報とが入ハイウェイ6a上の同じタイム
スロット（チャネル）で送られるため、対応する出ハイ
ウェイ6b上のタイムスロット（チャネル）を一意的に決
めることが可能になる。従って、ディジタル交換機（外
部装置）11から本実施例のトーキ装置に対して、タイム
スロットを指定する情報を送る必要がなく、タイムスロ
ット挿入部２において、どのタイムスロットに選択した
音声メッセージ（アナウンス）をのせればよいのかを容
易に識別でき、外部装置11の負荷を軽減することができ
る。

なお、上記実施例では、ディジタルハイウェイ６の第
ｍタイムスロットについての動作であるが、上述した動
作はタイムスロットごとに独立しており、他のタイムス
ロットについても同様の動作により、所定の種類のアナ
ウンス内容についてのディジタル音声情報が、ディジタ
ルハイウェイ６の出ハイウェイ6bからディジタル交換機
へ送出される。

また、上記実施例では、ディジタル交換機から入ハイ
ウェイ6aのタイムスロット情報としてトーキ起動指示情
報およびアナウンス種別情報を入力する場合について説
明したが、ディジタル交換機からの情報を他のインター
フェイス（例えば、セル，パケット等の情報収容単位）
にて受け取ることも可能である。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明のトーキ装置によれば、
情報収容単位ごとに情報を収容して複数の情報を伝送し
うるディジタルハイウェイを、複数種類のアナウンスで
共用できるように構成したので、外部装置とトーキ装置
との間のディジタルハイウェイが極めて効率的に使用さ
れ、過剰な設備投資が不要になりコストを大幅に削減で
きる効果が得られる。特に、本発明によれば、アナウン
ス内容選択情報とトーキ起動指示情報とが入ハイウェイ
上の同じ情報収容単位で送られるため、対応する出ハイ
ウェイ上の情報収容単位を一意的に決めることが可能に
なり、外部装置から本発明のトーキ装置に対して、タイ
ムスロットを指定する情報を送る必要がなく、挿入手段
において、どのタイムスロットに選択したディジタル音
声情報をのせればよいのかを容易に識別でき、外部装置
の負荷を軽減できる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロック図、 第２図は本発明の作用を説明するための図、 第３図は本発明の一実施例を示すブロック図、 第４図はエンドレス方式のトーキ装置の使用状態を示す
ブロック図、 第５図は従来のトーキ装置の使用状態を示すブロック図
である。 図において、 １−１〜１−ｋは音声メモリ、 ２はタイムスロット挿入部（挿入手段）、 ３はタイムスロット抽出部（抽出手段）、 ４は制御部（選択・読出手段）、 4aはトーキ起動検出部、 4bはアナウンス種別検出部、 4c-1〜4c-nはアドレスカウンタ、 4dはセレクタ、 4eは制御タイミング作成部、 ５はアナウンス選択部（選択・読出手段）、 5a,5bはセレクタ、 ６はディジタルハイウェイ、 6aは入ハイウェイ、 6bは出ハイウェイである。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部装置に、情報収容単位ごとに情報を収
   容して複数の情報を伝送しうるディジタルハイウェイを
   介して接続されるトーキ装置において、 複数種類のアナウンス内容をディジタル音声情報として
   それぞれ記憶する複数の音声メモリと、 該外部装置から該ディジタルハイウェイの入ハイウェイ
   上の一つの情報収容単位を用いて送られてくるトーキ起
   動指示情報およびアナウンス内容選択情報を抽出する抽
   出手段と、 該抽出手段によりトーキ起動指示情報およびアナウンス
   内容選択情報が抽出された場合、該アナウンス内容選択
   情報に応じたアナウンス内容を記憶する音声メモリを選
   択し、選択された該音声メモリから、ディジタル音声情
   報を先頭から順次読み出す選択・読出手段と、 該選択・読出手段により読み出されたディジタル音声情
   報を、該ディジタルハイウェイの出ハイウェイ上の情報
   収容単位のうち、当該ディジタル音声情報についてのト
   ーキ起動指示情報およびアナウンス内容選択情報が収容
   されていた情報収容単位に対応するものへ順次挿入し、
   該外部装置へ送出する挿入手段とがそなえられたことを 特徴とする、トーキ装置。