JP2753565B2 - Icカードのデータ伝送方法 - Google Patents

Icカードのデータ伝送方法

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JP2753565B2
JP2753565B2 JP63315665A JP31566588A JP2753565B2 JP 2753565 B2 JP2753565 B2 JP 2753565B2 JP 63315665 A JP63315665 A JP 63315665A JP 31566588 A JP31566588 A JP 31566588A JP 2753565 B2 JP2753565 B2 JP 2753565B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ICカードのデータ伝送方法に関し、詳し
くは、ICカード自体がそれが接続される機器に対してマ
スターとして動作し、端末としてのインテリジェント機
能を持たせることができるようなICカードのデータ伝送
方法に関する。
[従来の技術] 従来のICカードに関する他の装置とのデータ授受動作
としては、例えば、外部装置の1つであるホストコンピ
ュータにICカードが装着された場合には、ホストコンピ
ュータから発信されたコマンド群をICカードの内部制御
プログラムが解読し、この内容に従ってメモリのアクセ
ス、例えばデータの書込み、読出し及び消去を実行し、
その結果をコマンドのレスポンスとしてホストコンピュ
ータに返答するシーケンスに従ってデータの授受が行わ
れている。
このような動作方法では、常に、ホストコンピュータ
がマスター状態にあって、ICカードはスレーブの状態と
なる。したがって、ICカード自ら外部に対して動作の要
求などをする機能がない。そのために、ICカードは、単
純なデータファイルの機能に終始しており、カード内部
にマイクロプロセッサを有しているにもかかわらず、イ
ンテリジェント性に欠ける欠点がある。
[解決しようとする課題] 近年、一枚のICカードで種々の機能を持たせて、ある
ときは、銀行用にあるときは病院用に、またあるときに
は、クレジット用にと各種の用途に使用できるようにす
ることがICカードに要求されている。
このような要求を満たすためには、ICカードにおける
マイクロプロセッサの処理機能の拡大が必要であって、
そのときどきで種々の異なるデータ処理をしなければな
らない。しかも、そのデータ処理量は増加し、この増加
は、内蔵されるメモリの記憶容量の増大をまねき、ICカ
ードという限られた空間の中に多種多様な情報を記憶し
なければならなくなっている。また、システムが相違す
る種々の外部装置との間で種々の情報のやりとりも必要
となる。
しかし、ICカードの容積には限界があるため、取り扱
う情報量が膨大となってもそれに対応した記憶容量を確
保できない可能性がある。そこで、情報の選択が必要と
なるが、現在の伝送システムでは、ICカード側が主体と
なったシステムではないために、データ処理量に対応し
た高密度に集積化したICの高密度実装が要求されてい
る。これによりある程度の解決が望めるとしても、それ
には限界がある。
この発明は、このような従来技術の問題点を解決する
ものであって、ICカードを主体としてデータの伝送を行
うことができ、種々の処理機能付けができるICカードの
データ伝送方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するためのこの発明のICカード
のデータ伝送方法における手段は、ICカードと、このIC
カードが装着される情報処理装置との間でなされるICカ
ードのデータ伝送方法において、情報処理装置とICカー
ドとは、それぞれ他方に対して自己をマスター及びスレ
ーブのいずれか一方とする状態設定手段を有していて、
ICカード及び情報処理装置のいずれか一方は送信情報に
他方をマスター及びスレーブのいずれか他方に設定する
状態情報を加えて情報を伝送し、かつ自己の状態設定手
段により自己をマスター及びスレーブのいずれか一方に
設定し、ICカード及び情報処理装置のいずれか他方は送
信された状態情報を解読して状態設定手段により自己を
マスター及びスレーブのいずれか他方とするものであ
る。
[作用] このようにICカードとこのICカードが装着される情報
処理装置との双方に自己の状態をマスターとするかスレ
ーブするかという状態選択ができる状態設定手段を設け
ているので、ICカードをマスターとし、情報処理装置を
スレーブとして動作させることができ、ICカードがマス
ターとなるときには、伝送情報に相手方である情報処理
装置側をスレーブとする状態情報を送るようにすれば、
ICカードをマスターとして情報処理装置をスレーブとし
て情報伝送ができる。
逆に、通常の伝送状態に戻す場合には、情報処理装置
をマスターとし、ICカードをスレーブとして動作させる
ことができ、情報処理装置がマスターとなるときには、
伝送情報にICカード側をスレーブとするモード情報を送
るようにすればよい。さらに、ICカードを最初からマス
ターとしてデータ処理をすることもできる。
その結果、ICカードは自己の処理機能に応じてマスタ
ーとなることができ、各種のプログラムやデータを他の
装置から入手でき、端末装置的な処理が可能となる。し
たがって、種々の処理機能をハードウエアの負担を大き
くすることなく実現することができる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳
細に説明する。
第1図は、この発明のICカードのデータ伝送方法を適
用したICカードシステムのブロック図であり、第2図
は、その伝送データのフォーマットの説明図である。
第1図において、1は、ICカード2が装着され、ICカ
ード2とデータの授受を行うホストコンピュータであっ
て、その内部にICカードリーダ・ライタ部を有してい
て、ICカード2は、このICカードリーダ・ライタ部に装
着され、ホストコンピュータ1との間でデータ交換を行
う。なお、ICカードリーダ・ライタ部とICカード2と
は、通常、コネクタで接続されるか、コイル等を介して
電磁結合され、非接触状態で接続される。
3は、ホストコンピュータ1からICカードリーダ・ラ
イタ部を介してICカード2に対して送出されるコマンド
列であり、4は、このコマンド列3に対するICカード2
からのレスポンス列である。
コマンド列3とレスポンス列4のフォーマットの詳細
は、第2図に示すように、その先頭部分に先頭を示す開
始コード11が設けられ、次にコマンドコード又はレスポ
ンスコード12、そしてモード識別情報13、送信データ1
4、最後に終了コード15と続く構成となっている。
ここで、モード識別情報13は、ホストコンピュータ1
とICカード2とに記憶されたそれぞれのモード情報テー
ブル5から選択されるものであって、このモード情報テ
ーブル5には、マスター/スレーブのいずれかに設定し
たときに、その処理状態で個別的に動作する処理プログ
ラムの動作状態の場合を生成する下位のステータス又は
/及びその場合の処理プログラムを選択するための情報
となる個別的なプログラム対応の複数の個別モード情報
が記憶されている。
さて、前記コマンド列3とレスポンス列4のモード識
別情報13は、これらモード情報テーブル5のうちから選
択された1つのモード情報であり、ホストコンピュータ
1とICカード2とは、相手方のモード情報テーブル5に
記憶されたモード情報に基づいて自己の処理状態を切り
換えて、マスターとなったり、スレーブとなり、かつ特
定の処理状態に設定される。したがって、このモード情
報は、マスターとするかスレーブとするかの指定ビット
情報といかなる個別的処理状態、例えば、銀行取引処
理、ショッング取引処理、病院の受診処理等の各種の処
理状態の1つに設定するのかの状態情報(個別ステータ
ス情報)とから構成されていて、個別ステータス情報
は、その状態で動作するプログラムの選択情報にもなっ
ている。
すなわち、ここでのモード情報は、マスター状態とな
るかスレーブ状態となるかを示す大きな意味での状態情
報とその下で設定される個別的なモード情報とからな
る。この個別的なモード情報は、マスター状態又はスレ
ーブ状態において各種の処理に対応して設定される個別
的な処理状態を設定する個別ステータス情報として使用
されるとともに、個別的に選択された状態において動作
する処理プログラムを選択する情報にもなり、実際の処
理モードを決定する。
ここで、ホストコンピュータ1とICカード2には、そ
れぞれ送信データから前記モード識別情報を解読して、
自己の動作状態を相手方から指定された動作モードに設
定する状態設定手段(ステータス設定手段)6と、送信
データに付加するモード情報をモード情報テーブル5の
中から選択して送信データに付加するモード情報送信手
段7とがそれぞれ設けられている。そして、モード情報
送信手段7により付加されたその時のモード情報がモー
ド識別情報13としてマスター/スレーブ関係の設定又は
変更に際して伝送データ14とともに送信時のコマンド列
3又はレスポンス列4となって送られる。
ICカード2がホストコンピュータ1に装着された時点
では、通常、ホストコンピュータ1は、まず、マスター
となり、ホストコンピュータ1がこれから行う処理に対
応する動作状態を指定するコード(個別ステータス情
報)をモード情報テーブル5の中から選択し、これとIC
カード2をスレーブに指定する情報とをモード識別情報
13として構成して送信する。
ICカード2は、ホストコンピュータ1からの送信デー
タを受けると、それがステータス設定手段6を起動する
ステータス設定のコマンドであるときに、このコマンド
によりステータス設定手段を起動してステータスを設定
をする。これは、ステータス設定手段6によりモード識
別情報13を解読して、ICカード2をホストコンピュータ
1により指定されたスレーブ状態として、自己のステー
タスをモード識別情報13で指示された処理状態(個別ス
テータスの処理状態)にして以後の処理を行う。
そして、前記モード識別情報13を解読した結果、自己
がマスターとなって処理するものであれば、その後にあ
る個別ステータス情報に基づき自己のメモリのステータ
ス情報領域26(第5図参照)に記憶された、その状態情
報に対するモード番号を得て、このモード番号(これ
は、個別ステータス情報からそのステータスで動作させ
る処理プログラムを選択するための番号になる)に基づ
き、相手方、すなわち、ホストコンピュータ1をスレー
ブとして行う処理に対応する動作状態を相手方に設定す
るコード(相手方の個別ステータス情報)をモード情報
テーブル5の中から選択し、これとスレーブとからなる
モード識別情報13を構成してレスポンス列4に組入れ
て、ホストコンピュータ1に返信する。そして、ICカー
ド2自体は、ステータス設定手段6により自己のステー
タスをマスターに変更する処理をする。なお、この場
合、相手方がスレーブになった返答を待ってそのステー
タスでの実際の処理プログラムが起動される。
その結果、以後は、ホストコンピュータ1がスレーブ
となり、ICカード2がマスターとなって、ICカード2側
からホストコンピュータ1に特定のプログラムとか、デ
ータ転送の要求を出して、そのときの動作で必要なプロ
グラムとかデータを得る。そして、必要に応じて、再
び、ICカード2は、ホストコンピュータ1がマスターと
なるモード情報を送り、スレーブとなり、ホストコンピ
ュータ1がマスターとなって元の状態に戻り、通常のIC
カードとしての動作処理をする。
以上は、ICカード2側を主体として説明しているが、
最初からホストコンピュータ1側がスレーブとなり、IC
カード2側がマスターとなるモード情報をホストコンピ
ュータ1からICカード2に対して送って、ICカード2が
マスターとなってもよい。この場合、ホストコンピュー
タ1側を主体として、ICカード2の前記の動作すべてを
ホストコンピュータ1に負わせ、ホストコンピュータ1
の前記の動作をICカード2に負わせてこれらを入れ替え
て、相互の立場を逆転させて動作させてもよい。
さらに、これとは別に、後述するように、ICカード2
側が主体となって動作し、最初からマスターとなり主体
となって動作し、ICカード2が前記のホストコンピュー
タ1と同様な動作をして、ホストコンピュータ1がICカ
ード2と同じような立場でスレーブとなることからスタ
ートするようにしてもよい。
このようにすることにより、ICカード2をマスターと
してそのときどきに応じた情報処理をさせることがで
き、インテリジェントな動作が可能である。しかも、IC
カード2における処理機能の種類がたとえ多くなって
も、ホストコンピュータ1側がスレーブとなることから
後からホストコンピュータ1側から選択的に転送しても
らえるので、ある種のプログラムは、ICカード2側に持
たせなくても済む。また、このことはデータについても
同様である。
このような送受信方法において、ICカード2を用いて
ショッピング等を行う場合には、ホストコンピュータ1
とICカード2との間でコマンド列3及びそのコマンド列
3に対するICカード2のレスポンス列4の送受信を必要
なだけ行う。この時のコマンド列3及びレスポンス列4
の中の送信データ14は、その都度、モード識別情報13で
示す方法に従いいずれか一方の側がマスターとなり、い
ずれか他方の側がスレーブとなる。
そこで、通常のショッピングでは、ホストコンピュー
タ1は、ICカード2をスレーブとしてデータの授受を行
うが、ショピング内容によってICカード側において特別
な処理として他のデータを必要としたときには、ICカー
ド2側がマスターとなり、ホストコンピュータ1に要求
を出して、そのデータ(又はプログラム)を得るような
処理ができる。
また、ICカード2を病院等で使用する場合には、ま
ず、ICカード2がマスターに設定されて、そのときの診
察に必要なデータをスレーブ側となったホストコンピュ
ータ1側から転送してもらって、ホストコンピュータ1
との間でデータ授受を行うことができる。
ところで、ICカードリーダ・ライタ8は、ホストコン
ピュータに内蔵させることなく、第3図に示すように、
ICカード2をICカードリーダ・ライタ8に装着し、ICカ
ードリーダ・ライタ8とホストコンピュータ1とを回線
或いはワイヤで接続して処理を行うようにしてもよい。
この場合を例としてさらに詳細に各部の構成について説
明する。
リーダライタ8は、通常、内部にマイクロプロセッサ
とメモリとを有していて、その基本的な機能としては、
ホストコンピュータ1と、ICカード2の間に接続され、
主にICカード2の挿入機構を有し、挿入されたICカード
2に対し、電源、クロック、リセット等の信号を送出し
てICカード2を動作させ、ホストコンピュータ1と、IC
カード2間の伝送データの受け渡しを行うインタフェー
スの役割を果している。なお、ICカードリーダ・ライタ
8は、その仕様に応じて、この他、各種の機能があるの
で、前記のようなインタフェースの機能に限定されない
ことはもちろんである。
さて、第1図及び第3図に示すICカード2は、例え
ば、第5図に示すような内部構成となっている。内部に
は、外部との信号の授受を行う外部インタフェース21
と、RAM23と、マスクROM24と、プログラム及びデータを
格納するEEPROM25と、これらとバス等により接続され、
これらを制御するマイクロプロセッサ22とで構成されて
いる。
なお、この例では前記のような構成としているが、こ
れらの各要素の組合せ及びICチップの数を限定するもの
ではなく、ゲートアレイ等の各種のハードウエア回路或
いはその他の論理回路等が加えられ、又は前記回路の一
部がこれら回路に置き換えられていてもよい。
ここで、データの書込み、読出し、暗証番号等の確認
情報の場合、特定の処理プログラムの起動、通信制御処
理等を行う基本的な処理プログラムは、マスクROM24に
記憶されている。また、第1図におけるステータス設定
手段6は、ダウンロードによりEEPROM25に格納されたス
テータス設定処理プログラム27aがマイクロプロセッサ2
3により起動されることで実行され、ICカード2をマス
ター状態とスレーブ状態とのいずれかの動作状態に設定
する。
EEPROM25には、自己の状態をマスターか、スレーブか
のいずれかに設定するためにステータス設定手段6によ
る参照されるステータスデータが記憶されたステータス
情報領域26と、モード情報テーブル5と、銀行関係デー
タ処理、ショッピング関係データ処理、病院関係データ
処理等の各種のアプリケーションに応じた複数の処理プ
ログラムを記憶したアプリケーション処理プログラム群
27及びそのデータ等とが格納されている。
なお、ステータス設定処理プログラム27aは、モード
識別情報13或いは内部で発生したこれに対応するモード
識別に基づいてステータス情報領域からその動作モード
に必要なステータスをICカード2内部に設定する。そし
て、自らマスター又はスレーブになるときには、内部で
モード識別を発生してステータス情報領域26を参照して
モード番号を得て、このモード番号からモード識別テー
ブル5を参照して相手方に対して設定するモード情報と
相手方がマスター/スレーブとして動作するときに自己
がそれに対応して動作するための処理プログラムとを選
択する。
このステータス情報領域26は、第6図(a)に示すよ
うに、マスター/スレーブビットと個別ステータス情報
とからなるモード識別情報に応じてアクセスされ、モー
ド識別情報対応にモード番号と個別のステータスを実現
するための各種のパラメータとを格納している。なお、
処理プログラムの起動が不要なときには、ステータス情
報領域26においてモード番号を書込まなれけばよい。こ
れは、例えば、スレーブ状態に入ったときのある個別ス
テータスでモード番号が記憶されていなければ、それに
よりスレーブ状態で動作が保持され、これによりホスト
コンピュータ1とICカード2との両者の状態が固定され
る。また、スレーブ状態において所定の処理プログラム
を起動した後にその状態に保持する場合には、後述する
モード識別テーブル5の個別ステータス情報の欄55(第
6図の(b)参照)の個別ステータス情報を書込まなけ
ばよい。
そこで、ICカード2は、伝送されたモード情報13或い
は内部で発生したモード情報に基づいてこのステータス
情報領域26のデータによりマスター或いはスレーブの状
態に設定されることになるが、以上の構成による機能と
同様な機能がホストコンピュータ1についても設けられ
ている。これについては同様であるのでここでは割愛す
る。
さて、ICカード2の動作は、第4図に示すような動作
となる。リーダライタ8に挿入されたICカード2は、電
源投入(“ON")によりまず初期設定の状態となる。そ
の後、ステータス設定処理プログラム27aが起動されて
モード設定状態に移行し、電源“ON"時に指定されてい
るモード情報が内部で発生してステータス情報領域26が
アクセスされて、自己がマスター状態かスレーブ状態の
いずれかに移行する。
そこで、電源“ON"時の内部で発生するモード情報が
マスター状態を示していれば、マスタモードに、スレー
ブ状態を示していれば、スレーブモードにICカード2が
設定される。なお、電源“ON"時のスレーブ状態のとき
には、通常、相手方対してのモード情報の送出等の送信
はしない。
そして、動作状態においては、ICカード2(又はホス
トコンピュータ1)は、マスター状態或いはスレーブス
テータスのいずれかに移行するときには、ステータス設
定処理プログラム27aが起動され、スレーブ状態におい
て、起動する処理プログラムは原則としてマスター側か
らの指令で指定される。スレーブ側は、自らスレーブ状
態となるときは別として、単にホストコンピュータ1
(マスターがICカードのときにはICカード2)からの情
報を受けて動作して処理プログラムが起動されるだけで
あるので、相手方よりのモード情報13によりスレーブ状
態にされるときには、モード情報13の相手方からの受信
に応じて行われ、スレーブ状態になったときに、相手方
に応答信号を返すだけである。
一方、マスターに設定されるときには、相手方にモー
ド識別情報13を伝送してそれに対する応答があった後で
相手側がスレーブ状態に設定されたことを待って行わ
れ、マスター状態に入り、その応答後に指定された処理
プログラムが起動されて実行されることになる。
なお、動作状態において、ステータスが現在のステー
タスと一致しているときには、モード情報を受けてもモ
ードに対応するステータスの設定、切換えは行われな
い。そのために、ステータス設定処理プログラム27aに
は、受信したマスター/スレーブのステータスと現在実
行しているマスター/スレーブのステータスとを比較し
て一致しているか否かの判定をする処理が含まれてい
て、この判定の結果に応じて第4図のステータス設定状
態に移行する。
第6図(b)は、相手方に設定するモード情報と自己
がマスター/スレーブになったときに処理する処理プロ
グラム名及びその先頭アドレス、処理プログラムが起動
されるときに必要なパラメータを記憶したモード情報テ
ーブル5の具体例である。
このモード情報テーブル5は、最初の欄がモード番号
欄51であり、次の欄52がそのモードにおいて実行する処
理を識別する処理番号、その次の欄53がそのモードで動
作するプログラムの先頭ドレス、次の欄54がプログラム
が動作する上で必要なプログラム名、属性等のパラメー
タ、そして、最後が相手方モード情報に付加する個別ス
テータス情報の欄55である。なお、この個別ステータス
情報欄55に情報が記憶されていないときは、相手方に対
する情報の伝送が行われず、単に、欄52,53,54により指
定される処理プログラムが起動されるだけである。
そこで、ICカード2がICカードリーダ・ライタ8に装
着されたとき、ICカード2からマスターを示すモード情
報の伝送がない限りは、通常の処理となり、前記したよ
うにICカード2がスレーブとなるので、ホストコンピュ
ータ1は、ICカード2が装着されてから一定時間の間伝
送情報待ち状態に入って、ICカード2からモード設定状
態のコマンド(ステータス設定手段6の起動のコマン
ド)の情報伝送がないときに、ホストコンピュータ1
は、自らマスターに対応するモード情報を内部で発生し
て、そのステータス情報領域をアクセスし、ここで得ら
れたモード番号に基づきモード情報テーブル5を参照し
て処理すべきプログラムの情報と相手方に対する個別ス
テータス情報を得てこれとスレーブとする情報を加えて
モード情報13を生成する。そして、相手方に対するステ
ータス設定処理プログラム27aを起動するコマンドを付
加して前記の生成したモード情報をモード情報13として
ICカード2に送出する。そして、そのステータスに内部
を設定して相手方の応答を待って、モード情報テーブル
5の処理プログラムを起動する。なお、動作中におい
て、ステータス設定手段6(ステータス設定処理プログ
ラム27a)の起動コマンドが送出され、指定されるステ
ータスと現在のステータスと不一致のときは、モード設
定状態に移行して、自己を他の状態、例えば、マスター
からスレーブ状態にする。また、スレーブからマスター
になるときには、相手方に対してステータス設定処理プ
ログラム27aを起動するコマンドとスレーブを示すモー
ド情報13とを送出する。
このように、モード切換えを行う必要の生じた場合に
は、ステータス設定処理プログラム27aが起動され、ス
テータス設定手段6により次のステータス設定状態に移
行して次のステータスになる。
このようにすることにより、ホストコンピュータ1を
マスターとし、ICカード2をスレーブとした通常の処
理、或いはICカードをマスターとし、ホストコンピュー
タ1をスレーブとする処理を行うことができる。
以上は、ホストコンピュータ1がICカード2が装着さ
れて一定時間後にマスターとなり動作する例であるが、
ICカード2がマスターとなり、ICカード2が最初から動
作することも可能である。
これは、ICカード2がICカードリーダ・ライタ8等に
装着されたときに内部で発生するモード情報がマスター
となるモードのときに行われる。
ICカード2がICカードリーダ・ライタ8に装着される
と、ICカードリーダ・ライタ8から電源の供給を受け
て、初期設定状態からモード設定状態へと移行し、ここ
で、最初に得られるモード情報の指定がマスター状態で
あれば、ICカード2は、マスター状態となり、ホストコ
ンピュータ1に対してそのステータス設定処理プログラ
ム27aを起動するコマンドと処理モードとスレーブを指
定するモード情報13を送出する。そして、ICカード2
は、マスター状態に入り、相手方からの応答を待ってモ
ード情報テーブル5の最初の行の処理プログラムを起動
する。
このことにより、ICカード2をマスターとし、ホスト
コンピュータをスレーブとしたとする最初の処理が行わ
れる。
ICカード2がマスターとなったときには、例えば、ホ
ストコンピュータ1に対して、ICカード2内で必要なデ
ータの読出し指示、またデータの書込み指示等を行うこ
とができる。また、ICカード2では処理能力の不足によ
り実行できない処理等をホストコンピュータ1に指示し
て処理させ、その処理結果をICカード2が受取る。この
ように、ICカード2がマスターとなり独自の処理を実行
する。
なお、この実施例においては、モード情報テーブル又
はステータス領域をEEPROM25上に設定したが、RAM24上
に設定することも可能である。この場合、電源投入時の
ステータスは、スレーブ又はマスターとなるようにあら
かじめ別に設定できるようにしておく必要がある。な
お、モード情報テーブルは、必ずしもテーブルの形式を
採る必要はない。ステータス情報領域も同様である。さ
らに、これらを合わせれ1つのテーブルとしてもよいこ
とももちろんである。
実施例では、ホストコンピュータ1とICカードとのデ
ータの授受を例としているが、ICカードと他のICカード
とを2台のリーダライタ8を用いて接続して或いはさら
に通信制御装置等を介して接続してICカード同士のデー
タの授受をすることが可能である。この場合には、初期
状態において一方のICカードがマスターに設定され、他
方のICカードがスレーブに設定されるような関係にな
る。
なお、実施例のように、モード情報テーブルとステー
タス情報領域をEEPROM25上に設定するか、RAM24上に設
定するようにすれば、ICカード等に対して動作後にこれ
ら情報の設定が可能であるので、モード情報の送出を2
枚のICカード2に対して行うことができる。カードそれ
ぞれにモードを設定するためにマスタとなるホストコン
ピュータ1或いは、もう1枚のICカード2を用いること
も可能である。
実施例では、ICカード2の相手がホストコンピュータ
である例を示しているが、これは、相手のICカード自体
がステータス設定手段とか、モード情報を有する同様な
機能のICカードであっても、また、各種の端末装置であ
ってもよく、能動的な動作をするICカード、ICカードリ
ーダ・ライタ等を含めて、いわゆる情報処理装置一般で
よい。
また、実施例における伝送フォーマットは一例であっ
て、このようなものに限定されるものではない。そし
て、このようにモード識別情報をもつ伝送フォーマット
で伝送することがマスター/スレーブの設定或いは変更
時に用いられれば十分である。
したがって、マスター/スレーブの設定或いは変更の
ためのモード情報は必要となるが、モード識別情報のう
ち相手方をある処理状態に設定する個別ステータスの状
態情報は必ずしも必要ではない。
[発明の効果] 以上の説明から理解できるように、この発明にあって
は、ICカードとこのICカードが装着される情報処理装置
との双方に自己の状態をマスターとするかスレーブする
かという状態選択ができる状態設定手段を設けているの
で、ICカードをマスターとし、情報処理装置をスレーブ
として動作させることができ、ICカードがマスターとな
るときには、伝送情報に相手方である情報処理装置側を
スレーブとする状態情報を送るようにすれば、ICカード
をマスターとして情報処理装置をスレーブとして情報伝
送ができる。
逆に、通常の伝送状態に戻す場合には、情報処理装置
をマスターとし、ICカードをスレーブとして動作させる
ことができ、情報処理装置がマスターとなるときには、
伝送情報にICカード側をスレーブとするモード情報を送
るようにすればよい。さらに、ICカードを最初からマス
ターとしてデータ処理をすることもできる。
その結果、ICカードは自己の処理機能に応じてマスタ
ーとなることができ、各種のプログラムやデータを他の
装置から入手でき、端末装置的な処理が可能となる。し
たがって、種々の処理機能をハードウエアの負担を大き
くすることなく実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のICカードのデータ伝送方法を適用
したICカードシステムのブロック図であり、第2図は、
その伝送データのフォーマットの説明図、第3図は、IC
カードシステムの他の構成説明図、第4図は、そのICカ
ードの動作状態の説明図、第5図は、そのICカードの内
部回路のブロック図、第6図は、ステータス情報とモー
ド情報テーブルの一例を示す説明図である。 1…ホストコンピュータ、2…ICカード、3…コマンド
列、4…レスポンス列、5…モード情報テーブル、6…
ステータス設定手段、7…モード情報送信手段、11…開
始コード、12…コマンドコード又はレスポンスコード、
13…モード識別情報、14…送信データ、15…終了コー
ド。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードと、このICカードが装着される情
    報処理装置との間でなされるICカードのデータ伝送方法
    において、前記情報処理装置と前記ICカードとは、それ
    ぞれ他方に対して自己をマスター及びスレーブのいずれ
    か一方とする状態設定手段を有していて、前記ICカード
    及び前記情報処理装置のいずれか一方は送信情報に他方
    をマスター及びスレーブのいずれか他方に設定する状態
    情報を加えて情報を伝送し、かつ自己の前記状態設定手
    段により自己をマスター及びスレーブのいずれか一方に
    設定し、前記ICカード及び前記情報処理装置のいずれか
    他方は送信された前記状態情報を解読して前記状態設定
    手段により自己をマスター及びスレーブのいずれか他方
    とすることを特徴とするICカードのデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】状態情報は、マスター状態となるかスレー
    ブ状態となるかを示す情報と、用途に対応してそれぞれ
    設けられた複数の処理プログラムの1つを前記ICカード
    および前記情報処理装置のいずれか他方が実行するため
    に必要とされる処理状態を前記いずれか他方に設定する
    ために前記用途に対応して設けられた状態設定の情報と
    からなることを特徴とする請求項1記載のICカードのデ
    ータ伝送方法。
  3. 【請求項3】状態情報は、マスター状態となるかスレー
    ブ状態となるかを示す情報と、用途に対応してそれぞれ
    設けられた複数の処理プログラムの1つを前記ICカード
    および前記情報処理装置のいずれか他方が実行するため
    に前記複数の処理プログラムの1つを選択する選択情報
    とからなることを特徴とする請求項1記載のICカードの
    データ伝送方法。
  4. 【請求項4】状態情報は、マスター状態となるかスレー
    ブ状態となるかを示す情報と、用途に対応してそれぞれ
    設けられた複数の処理プログラムの1つを前記ICカード
    および前記情報処理装置のいずれか他方が実行するため
    に必要とされる処理状態を前記いずれか他方に設定する
    ために前記用途に対応して設けられた状態設定の情報
    と、前記いずれか他方が前記1つを実行するために前記
    複数の処理プログラムの1つを選択する選択情報とから
    なることを特徴とする請求項1記載のICカードのデータ
    伝送方法。
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