JP2752712B2 - 可溶化型化粧料 - Google Patents
可溶化型化粧料Info
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- JP2752712B2 JP2752712B2 JP20521689A JP20521689A JP2752712B2 JP 2752712 B2 JP2752712 B2 JP 2752712B2 JP 20521689 A JP20521689 A JP 20521689A JP 20521689 A JP20521689 A JP 20521689A JP 2752712 B2 JP2752712 B2 JP 2752712B2
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- Japan
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- oil
- water
- present
- hydrolyzed collagen
- solubilized
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エモリエント機能を有する油溶性成分中
に、モイスチァー機能を有する水溶性成分を可溶化して
なる透明性・安定性に優れた可溶化型化粧料を提供する
ものである。
に、モイスチァー機能を有する水溶性成分を可溶化して
なる透明性・安定性に優れた可溶化型化粧料を提供する
ものである。
[従来の技術] これまで、油溶性成分中に、水溶性成分を可溶化する
ため、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレン硬化ヒモシ油等の界面活性剤を組み
合わせながら研究が行われて来たが、いずれも透明性、
安定性、安全性の面において満足しうるものは得られて
いない。
ため、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレン硬化ヒモシ油等の界面活性剤を組み
合わせながら研究が行われて来たが、いずれも透明性、
安定性、安全性の面において満足しうるものは得られて
いない。
[発明が解決しようとする課題] 油溶性成分中に、水溶性成分を可溶化し、透明性、安
定性、安全性に優れた可溶化型化粧料を得ることを課題
とした。
定性、安全性に優れた可溶化型化粧料を得ることを課題
とした。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究
を行なったところ、下記の物質を化粧料中に配合するこ
とによって油溶性成分中に水溶性成分を安定に可溶化で
き、かつ透明性、安定性に優れていることを見い出し本
発明の完成に至った。
を行なったところ、下記の物質を化粧料中に配合するこ
とによって油溶性成分中に水溶性成分を安定に可溶化で
き、かつ透明性、安定性に優れていることを見い出し本
発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、イソステアロイル加水分解コラ
ーゲン塩とオレイン酸ジグリセリルとを併用することを
特徴とする可溶化型化粧料であり、好ましい態様として
は、油溶性物質にオレイン酸ジグリセリルを溶解し油溶
性成分中に、水溶性物質にイソステアロイル加水分解コ
ラーゲン塩を溶解した水溶性成分を、可溶化して得られ
る常温で透明液状の可溶化型化粧料であり、イソステア
ロイル加水分解コラーゲン塩の配合濃度が、0.001〜30
重量%であり、且つ、イソステアロイル加水分解コラー
ゲン塩とオレイン酸ジグリセリルとの重量比が1:0.2〜
1:5であることを特徴とする可溶化型化粧料である。
ーゲン塩とオレイン酸ジグリセリルとを併用することを
特徴とする可溶化型化粧料であり、好ましい態様として
は、油溶性物質にオレイン酸ジグリセリルを溶解し油溶
性成分中に、水溶性物質にイソステアロイル加水分解コ
ラーゲン塩を溶解した水溶性成分を、可溶化して得られ
る常温で透明液状の可溶化型化粧料であり、イソステア
ロイル加水分解コラーゲン塩の配合濃度が、0.001〜30
重量%であり、且つ、イソステアロイル加水分解コラー
ゲン塩とオレイン酸ジグリセリルとの重量比が1:0.2〜
1:5であることを特徴とする可溶化型化粧料である。
以下、本発明の詳細に説明する。
まず、本発明で用いるイソステアロイル加水分解コラ
ーゲン塩とは、コラーゲンタンパク質を加水分解して得
られるポリペプタイドとイソステアリン酸との縮合物
を、更に塩基性物質例えばアルカリ金属類、有機アミン
類、塩基性アミノ酸類などで中和したものである。
ーゲン塩とは、コラーゲンタンパク質を加水分解して得
られるポリペプタイドとイソステアリン酸との縮合物
を、更に塩基性物質例えばアルカリ金属類、有機アミン
類、塩基性アミノ酸類などで中和したものである。
これは、市販のものから入手することも可能であり、
例えば成和化成(株)製のプロモイスE−118D(2−ア
ミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール塩)等が挙
げられる。
例えば成和化成(株)製のプロモイスE−118D(2−ア
ミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール塩)等が挙
げられる。
一方、本発明で用いるオレイン酸ジグリセリルとは、
オレイン酸とジグリセリンとのエステル化合物よりなる
非イオン界面活性剤である。
オレイン酸とジグリセリンとのエステル化合物よりなる
非イオン界面活性剤である。
これも市販のものから入手することが可能であり、例
えば日光ケミカルズ(株)製のニッコールDGMO(モノエ
ステル含有率:約90%)等が挙げられる。
えば日光ケミカルズ(株)製のニッコールDGMO(モノエ
ステル含有率:約90%)等が挙げられる。
次に、本発明に用いる油溶性物質とは、スクワラン、
流動パラフィン、オレイン酸オクチルドデシル、トリ−
2−エチルヘキサン酸グリセリン、2−エチルヘキサン
酸セチル、ホホバアルコールなどの高級アルコール等の
液状物質であれば特に制約はなく、その他コレステロー
ル、フィトステロールなどのステリン類、ラノリン等の
半固体、固体であって固化しない範囲で使用することが
できる。
流動パラフィン、オレイン酸オクチルドデシル、トリ−
2−エチルヘキサン酸グリセリン、2−エチルヘキサン
酸セチル、ホホバアルコールなどの高級アルコール等の
液状物質であれば特に制約はなく、その他コレステロー
ル、フィトステロールなどのステリン類、ラノリン等の
半固体、固体であって固化しない範囲で使用することが
できる。
この油溶性物質にオレイン酸ジグリセリルを溶解した
ものを油溶性成分という。
ものを油溶性成分という。
一方、本発明で用いる水溶性物質とは、水のほか牛胎
盤抽出エキス、牛血液抽出エキス、アミノ酸類、生薬抽
出エキス等の水溶液を挙げることができる。
盤抽出エキス、牛血液抽出エキス、アミノ酸類、生薬抽
出エキス等の水溶液を挙げることができる。
この水溶性物質にイソステアロイル加水分解コラーゲ
ン塩を溶解したものを水溶性成分という。
ン塩を溶解したものを水溶性成分という。
ここで、本発明で用いるイソステアロイル加水分解コ
ラーゲン塩の配合濃度は、0.001〜30重量%である。0.0
01重量%より低濃度では、水溶性成分の可溶化能が劣
り、ほとんど可溶化しなくなる。逆に、30重量%より高
濃度になると化粧料が不安定となり透明性、安定性の優
れた可溶化型化粧料が得にくい。
ラーゲン塩の配合濃度は、0.001〜30重量%である。0.0
01重量%より低濃度では、水溶性成分の可溶化能が劣
り、ほとんど可溶化しなくなる。逆に、30重量%より高
濃度になると化粧料が不安定となり透明性、安定性の優
れた可溶化型化粧料が得にくい。
更に、本発明で用いるイソステアロイル加水分解コラ
ーゲン塩とオレイン酸ジグリセリルとの重量比は1:0.2
〜1:5であり、好ましくは1:1.5〜1:2.5である。1:0.2〜
1:5の範囲を越えると、水溶性成分の可溶化能が劣り、
可溶化量が少なくなる。
ーゲン塩とオレイン酸ジグリセリルとの重量比は1:0.2
〜1:5であり、好ましくは1:1.5〜1:2.5である。1:0.2〜
1:5の範囲を越えると、水溶性成分の可溶化能が劣り、
可溶化量が少なくなる。
次に、本発明の可溶化型化粧料としては、オイルエッ
センス料、オイルクレンジング料等が例示されるが、こ
れらに限定されるものではない。
センス料、オイルクレンジング料等が例示されるが、こ
れらに限定されるものではない。
オイルエッセンス料の長所としては、特に水溶性物質
の有効性成分による保温効果の向上が挙げられる。ま
た、オイルクレンジング料の長所としては、特に、可溶
化水が含まれることになるウオッシュオフ性(すすぎや
すさ)の向上が挙げられる。
の有効性成分による保温効果の向上が挙げられる。ま
た、オイルクレンジング料の長所としては、特に、可溶
化水が含まれることになるウオッシュオフ性(すすぎや
すさ)の向上が挙げられる。
ここで、本発明の可溶化型化粧料の調整法について述
べる。
べる。
まず、油溶性物質中にオレイン酸ジグリセリルを70〜
80℃で加温溶解、均一に混合して、油溶性成分とする。
別に、水溶性物質中にイソステアロイル加水分解コラー
ゲンを常温で混合溶解して水溶性成分とする。その後、
撹はんしながら常温で、後者を前者に徐々に加えて可溶
化する方法が望ましい。
80℃で加温溶解、均一に混合して、油溶性成分とする。
別に、水溶性物質中にイソステアロイル加水分解コラー
ゲンを常温で混合溶解して水溶性成分とする。その後、
撹はんしながら常温で、後者を前者に徐々に加えて可溶
化する方法が望ましい。
[実施例] 次に本発明の実施例と比較対照のための比較例につい
て、処方と製法を記す。
て、処方と製法を記す。
尚、配合割合は重量部である。
実施例1と比較例1,2のオイルエッセンス料につい
て。処方をまとめて表1に示す。
て。処方をまとめて表1に示す。
(製法) を70℃にて、を室温にて各々撹拌しながら均一に
溶解する。室温にて、撹拌しながら、をに徐々に加
えていく。これにを加えてよく撹拌する。透明容器に
つめて製品とする。
溶解する。室温にて、撹拌しながら、をに徐々に加
えていく。これにを加えてよく撹拌する。透明容器に
つめて製品とする。
実施例2.オイル化粧料 (処方) (製法) を70℃にて、を室温にて、各々撹拌しながら均一
に溶解する。室温にて撹拌しながらをに徐々に加え
ていく、これにを加えてよく撹拌する。容器につめて
製品とする。
に溶解する。室温にて撹拌しながらをに徐々に加え
ていく、これにを加えてよく撹拌する。容器につめて
製品とする。
実施例3.オイルクレンジング料 (処方) (製法) を70℃にて、を室温にて撹はんしながら均一に溶
解する。室温にて撹はんしながら、をに徐々に加え
ていく。これにを加えてよく撹はんする。容器につめ
て製品とする。
解する。室温にて撹はんしながら、をに徐々に加え
ていく。これにを加えてよく撹はんする。容器につめ
て製品とする。
[発明の効果] 次に、本発明の可溶化型化粧料が、透明性と安定性の
点で優れていることを評価した結果を示す。
点で優れていることを評価した結果を示す。
<安定性比較試験> (試料) 本発明品1、比較品1、比較品2 (実施方法) 下記放置条件に放置後、評価基準にもとずいて評価す
る。
る。
(結果) 表4の結果から明らかな様に、本発明品1が低温、高
温のいずれの条件においても比較品1,2に比べて安定性
に優れていることが判る。
温のいずれの条件においても比較品1,2に比べて安定性
に優れていることが判る。
<透明性比較試験> (試料) 前記 安定性比較試験で、40℃、3日放置後の本発明
品1、比較品1、比較品2 (実験方法) 各試料を、上下に30回震動させたものを肉眼で観察し
た。
品1、比較品1、比較品2 (実験方法) 各試料を、上下に30回震動させたものを肉眼で観察し
た。
(結果) 本発明品1は透明であったが、比較品1と比較品2は
白濁した。
白濁した。
以上、詳述したごとく、本発明は透明性、安定性に優
れた可溶化型化粧料を提供することができる。
れた可溶化型化粧料を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】イソステアロイル加水分解コラーゲン塩と
オレイン酸ジグリセリルとを併用することを特徴とする
可溶化型化粧料。 - 【請求項2】油溶性物質にオレイン酸ジグリセリルを溶
解した油溶性成分中に、水溶性物質にイソステアロイル
加水分解コラーゲン塩を溶解した水溶性成分を可溶化し
てなる常温で透明液状の可溶化型化粧料。 - 【請求項3】イソステアロイル加水分解コラーゲン塩の
配合濃度が0.001〜30重量%であり、かつイソステアロ
イル加水分解コラーゲン塩とオレイン酸ジグリセリルと
の重量比が1:0.2〜1:5である請求項1)、2)記載の可
溶化型化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20521689A JP2752712B2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 可溶化型化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20521689A JP2752712B2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 可溶化型化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0368504A JPH0368504A (ja) | 1991-03-25 |
JP2752712B2 true JP2752712B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=16503329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20521689A Expired - Lifetime JP2752712B2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 可溶化型化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2752712B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5165299B2 (ja) * | 2007-07-20 | 2013-03-21 | ポーラ化成工業株式会社 | 皮膚外用剤 |
JP6088158B2 (ja) * | 2012-06-14 | 2017-03-01 | ポーラ化成工業株式会社 | 可溶化型化粧料 |
JP6787552B2 (ja) * | 2015-11-27 | 2020-11-18 | 株式会社ピカソ美化学研究所 | コラーゲン含有組成物およびコラーゲンのマスキング方法 |
-
1989
- 1989-08-08 JP JP20521689A patent/JP2752712B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0368504A (ja) | 1991-03-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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