JP2752484B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2752484B2
JP2752484B2 JP1344908A JP34490889A JP2752484B2 JP 2752484 B2 JP2752484 B2 JP 2752484B2 JP 1344908 A JP1344908 A JP 1344908A JP 34490889 A JP34490889 A JP 34490889A JP 2752484 B2 JP2752484 B2 JP 2752484B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット記録装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、紙,OHP用シートなどの記録媒体(以下記録紙ま
たは単に紙ともいう)に対して記録を行う記録装置は、
種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案
されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方
式,感熱方式,熱転写方式,インクジェット方式による
ものなどがある。
この中でも、特にインクジェット方式は、記録用紙に
直接インクを噴射するものであり、ランニングコストが
安く、記録動作が静かである等の利点を有した記録方式
として注目されている。
また、近年のインクジェット記録装置、とりわけ記録
ヘッドにあっては、その製造が、半導体ディバイスにお
ける成膜技術やマイクロ加工技術によって行われるよう
になり、より小型でかつ廉価な記録ヘッドが実現されつ
つある。これにより、例えばインクタンクを一体とした
使い捨てタイプの記録ヘッドも提案されており、これに
伴ない、装置自体の構成も小型かつ簡潔なものとされ
る。
一方、以上述べたような数々の利点を有するインクジ
ェット記録装置は、電子タイプライタ,ワードプロセッ
サ,ファクシミリ,複写機等、種々の装置の記録装置と
して広範囲に用いられつつある。この場合、インクジェ
ット記録装置は、これら装置個有の機能,使用態様等に
対応した構成を具える。
また、電子タイプライタ,ワードプロセッサ等では、
小型かつ軽量で携帯可能なものが、その傾向の1つとし
てあり、この見地からも、これら装置に用いられるイン
クジェット記録装置の小型かつ簡潔な構成が望まれてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、インクジェット記録装置は、記録ヘッドに
おける吐出回復処理の構成を具える。すなわち、インク
ジェット方式の記録ヘッドではインク増粘や吐出口の目
詰まり等によってインク滴の不吐出や吐出不良を引き起
こすことがあり、これらを防止するために、吐出口が配
設される吐出口面をキャップし、インク水分の蒸発を防
止したり、あるいはキャップ状態で強制的なインク吸引
を行ない目詰まり等を除去する。
このキャップによるキャップ動作は、記録ヘッドを搭
載したキャリッジが、例えばオームッポジションへ移動
すると共に、この位置に進退移動可能に設けられたキャ
ップが記録ヘッドを押し付け、その吐出面を覆うことに
よって行なうのが一般的である。
一方、上述のようにインクジェット記録装置が広範囲
な機械に用いられるようになりつつあるのに従い、多様
な記録媒体、特にその厚さに対応できる構成が採られつ
つある。その構成の1つとして、記録媒体と記録ヘッド
との距離を適正に調整するため、キャリッジが、例えば
そのガイド軸に対して装置の前後方向で移動可能とした
構成がある。
このような構成において、上記キャッピング動作を行
なった場合、キャップが記録ヘッドを押し付けた際に記
録ヘッドが逃げ、確実なキャッピングを行なうことがで
きない等の問題を生じる可能性があった。
本発明は上述の問題点を解消するためになされたもの
であり、キャリッジのキャップ位置への移動に伴って装
置に固定された部材と係合することにより、キャッピン
グ動作によって、記録ヘッドすなわちキャリッジが逃げ
ることなく、確実なキャッピングを行なうことができる
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明では、記録媒体にインク滴を吐出す
る記録ヘッドによって記録を行うインクジェット記録装
置において、前記記録ヘッドを搭載して記録媒体の面に
沿って移動し、かつ当該記録ヘッドが前記記録媒体の厚
さに応じて当該記録媒体に対し接離する方向に変位でき
るように設けられたキャリッジと、該キャリッジの移動
により当該記録ヘッドと対向可能な位置で、当該記録ヘ
ッドへの進退移動に伴って当該記録ヘッドの吐出口面に
対する当接および離隔が可能に設けられたキャップ部材
と、該キャップ部材が前記記録ヘッドと対向する前記位
置で、前記キャリッジと係合し当該キャリッジの前記変
位を規制するための位置決め部材と、を備えたことを特
徴とする。
また、記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッドによ
って記録を行うインクジェット記録装置において、記録
媒体の記録領域を規制すると共に当該記録媒体を搬送す
るための搬送ローラと、記録媒体の厚さに応じて変位
し、当該記録媒体を前記搬送ローラへ付勢するように設
けられた紙押え部材と、前記記録ヘッドを搭載し前記記
録媒体に沿って移動するためのキャリッジと、該キャリ
ッジに設けられ、当該キャリッジの移動に伴って前記紙
押え部材と当該部材と当接するための当接部材と、前記
キャリッジの前記移動を案内するガイド軸と、前記キャ
リッジの2ヶ所に設けられ前記ガイド軸と当該軸方向に
おいて移動可能に係合する軸受部材であって、前記当接
部材の当該当接位置に対して、それぞれ前記記録ヘッド
の吐出口側において当該キャリッジに対して偏移可能に
設けられる第1軸受部材、および該第1軸受部材とは反
対側に設けられる第2軸受部材と、前記当接部材の当接
に応じて前記キャリッジと前記第1軸受部材とを相対的
に偏移させる偏移手段と、前記キャリッジの移動により
当該記録ヘッドと対向可能な位置で、当該記録ヘッドへ
の進退移動に伴って当該記録ヘッドの吐出口面に対する
当接および離隔が可能に設けられたキャップ部材と、該
キャップ部材が前記記録ヘッドと対向する前記位置で、
前記キャリッジと係合し当該キャリッジの前記変位を規
制するための位置決め部材と、を備えたことを特徴とす
る。
より好適には前記位置決め部材は、前記キャリッジを
移動させるためのベルトを張設するプーリの回動軸であ
ることを特徴とする。
〔作用〕
以上の構成によれば、記録ヘッドを搭載するキャリッ
ジが記録媒体の厚さに応じてその記録媒体に対し接離す
る方向に変位できるよう設けられ、この場合において、
キャップ部材が記録ヘッドと対向するキャッピング位置
では、位置決め部材がキャリッジに係合することにより
キャリッジの上記変位を規制できるので、キャップ部材
によって記録ヘッドに対しキャピングを行うとき、この
動作によって記録ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒
体に対し接離する方向に移動することを防止できる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図(A)および(B)は本発明を適用可能な装置
として電子タイプライタの外観構成例を示す。
ここで、1はキーボード部であり、文字,数字等キャ
ラクタ入力用のキーやコントロールキー等のキー群2が
配列され、非使用時にはヒンジ3を中心に回動させるこ
とにより第1図(B)に示すように折りたためるように
なっている。4は装置内部のプリンタ部にシート状記録
媒体を送給するための給紙トレーであり、同じく非使用
時には同図(B)に示すようにプリンタ部を覆って収納
される。5は手動にて記録媒体のセットや排出を行うた
めの送りノブ、6は入力した文書等を表示するための表
示器、7は本例に係る装置を運搬する際に用いられる把
手である。
また、8は本例電子タイプライタのカバーをなし表示
器6に隣接してタイプライタ上部に設けられる窓であ
り、後述されるように格納されるインクジェットプリン
タおよび記録紙を視ることができる。
第2図は本例に係るプリンタ部の構成例を示す。
ここで9は第3図および第4図につき詳述するインク
ジェット記録ヘッドを有したヘッドカートリッジ、11は
これを搭載して図中S方向に走査するためのキャリッジ
である。13はヘッドカートリッジ9をキャリッジ11に取
付けるためのフック、15はフック13を操作するためのレ
バーである。このレバー15には、後述するカバーに設け
られた目盛を指示してヘッドカートリッジの記録ヘッド
による印字位置や設定位置等を読取り可能とするための
マーカ17が設けられている。19はヘッドカートリッジ9
に対する電気接続部を支持する支持板である。21はその
電気接続部と本体制御部とを接続するためのフレキシブ
ルケーブルである。
23は、キャリッジ11をS方向に案内するためのガイド
軸であり、キャリッジ11の軸受24に挿通されている。27
はキャリッジ11が固着され、これをS方向に移動させる
ための動力を伝達するタイミングベルトであり、装置両
側部に配置されたプーリ29A,29Bに張架されている。一
方のプーリ29Bには、ギヤ等の伝導機構を介してキャリ
ッジモータ31より駆動力が伝達される。
33は紙等の記録媒体(以下記録紙ともいう)の被記録
面を規制するとともに記録等に際してこれを搬送するた
めの搬送ローラであり、搬送モータ35によって駆動され
る。37は記録媒体を給紙トレー4側より記録位置に導く
ためのペーパーパン、39は記録媒体の送給経路途中に配
設されて記録媒体を搬送ローラ33に向けて押圧し、これ
を搬送するためのフィードローラである。34はヘッドカ
ートリッジ9の吐出口に対向し記録媒体の記録面を規制
するためのプラテンである。41は記録媒体搬送方向上、
記録位置より下流側に配置され、記録媒体を不図示の排
紙口へ向けて排紙するための排紙ローラである。42は排
紙ローラ41に対応して設けられる拍車であり、記録媒体
を介してローラ41を押圧し、排紙ローラ41による記録媒
体の搬送力を生じさせる。43は記録媒体のセット等に際
してフィードローラ39,押え板45,拍車42それぞれの付勢
を解除するための解除レバーである。
45は記録位置近傍において記録媒体の浮上り等を抑制
し、搬送ローラ33に対する密着状態を確保するための押
え板である。本側においては、記録ヘッドとしてインク
吐出を行うことにより記録を行うインクジェット記録ヘ
ッドを採用している。従って記録ヘッドのインク吐出口
形成面と記録媒体の被記録面との距離は比較的微少であ
り、かつ記録媒体と吐出口形成面との接触を避けるべく
その間隔が厳しく管理されなければならないので、押え
板45の配設が有効である。47は押え板45に設けた目盛、
49はこの目盛に対応してキャリッジ11に設けられたマー
カであり、これらによっても記録ヘッドの印字位置や設
定位置が読取り可能である。
51はホームポジションにおいて記録ヘッドのインク吐
出口形成面と対向するゴム等の弾性材料で形成したキャ
ップであり、記録ヘッドに対し当接/離脱が可能に支持
されている。このキャップ51は、非記録時等の記録ヘッ
ドの保護や、記録ヘッドの吐出回復処理に際して用いら
れる。吐出回復処理とは、キャップ51を吐出口形成面に
対向させ、インク吐出口内方に設けられてインク吐出の
ために利用されるエネルギ発生素子を駆動することによ
り全吐出口からインクを吐出させ、これによって気泡や
塵埃,増粘して記録に適さなくなったインク等の吐出不
良要因を除去する処理予備吐出)や、これとは別に吐出
口形成面とキャップ51で覆った状態で吐出口よりインク
を強制的に排出させることにより吐出不良要因を除去す
る処理である。
53はインクの強制排出のために吸引力を作用するとと
もに、かかる強制排出による吐出回復処理や予備吐出に
よる吐出回復処理に際してキャップ51に受容されたイン
クを吸引するために用いられるポンプである。55はこの
ポンプ53によって吸引された廃インクを貯留するための
廃インクタンク、57はポンプ53と廃インクタンク55とを
連通するチューブである。
59は記録ヘッドの吐出口形成面のワイピングを行うた
めのブレードであり、記録ヘッド側に突出してヘッド移
動の過程でワイピングを行うための位置と、吐出口形成
面に係合しない後退位置とに移動可能に支持されてい
る。61はモータ、63はモータ61から動力の伝達を受けて
ポンプ53の駆動およびキャップ51やブレード59の移動を
それぞれ行わせるためのカム装置である。
次に、上述したヘッドカートリッジ9の詳細について
説明する。
第3図は、インクジェット記録ヘッド本体をなす吐出
ユニット9aとインクタンク9bとを一体としたヘッドカー
トリッジ9の外観斜視図を示し、図において、906eは、
ヘッドカートリッジ9を装着する際にキャリッジ11に設
けられたフック13によって掛止されるつめである。図か
ら明らかなようにつめ906eは記録ヘッド全延長の内側に
配設される。また、ヘッドカートリッジ9の前方吐出ユ
ニット9aの近傍には、この図には示されないが位置決め
用突き当て部が設けられている。906fは、キャリッジ11
に立設されフレキシブル基板(電気接続部)およびゴム
パッドを支持するための支持板が挿入されるヘッド開口
部である。
第4図(A)および(B)は、第3図に示したヘッド
カートリッジの分解斜視図を示し、上述のようにインク
供給源たるインク収容部を一体としたディスポーザブル
タイプのものとしてある。
同図(A)において、911はSi基板上に電気熱変換素
子(吐出ヒータ)と、これに電力を供給するAl等の配線
とが成膜技術により形成されて成るヒータボードであ
る。921はヒータボード911に対する配線基板であり、対
応する配線は例えばワイヤボンディングにより接続され
る。
940はインク流路を限界するための隔壁や共通液室等
を設けた天板であり、本例においてはオリフィスプレー
ト部を一体に有した樹脂材料で成る。
930は例えば金属製の支持体、950は押えばねであり、
両者間にヒータボード911および天板940を挟み込んだ状
態で両者を係合させることにより、押えばね950の付勢
力によってヒータボード910と天板940とを圧着固定す
る。なお、支持体930は、配線基板921も貼着等により設
けられるとともに、ヘッドの走査を行うキャリッジ11へ
の位置決め基準を有するものとすることができる。ま
た、支持体930は駆動に伴って生じるヒータボード911の
熱を放熱冷却する部材としても機能する。
960は供給タンクであり、インク供給源をなすインク
貯留部9bからインク供給を受け、ヒータボード911と天
板940との接合により形成される共通液室にインクを導
くサブタンクとして機能する。970は共通液室へのイン
ク供給口付近の供給タンク960内の部位に配置されるフ
ィルタ、980は供給タンク960の蓋部材である。
900はインクを含浸させるための吸収体であり、イン
クタンク本体9b内に配置される。1200は上記各部911〜9
80からなる記録エレメント9aに対してインクを供給する
ための供給口であり、当該ユニットをインクタンク本体
9bの部分1010に配置する前の工程で供給口1200よりイン
クを注入することにより吸収体900のインク含浸を行わ
せることができる。
1100はカートリッジ本体の蓋部材、1300はカートリッ
ジ内部を大気に連通するために蓋部材に設けた大気連通
口である。1300Aは大気連通口1300の内方に配置される
撥液部材であり、これにより大気連通口1300からのイン
ク漏洩が防止される。
供給口1200を介してのインクタンク9bへのインク充填
が終了すると、各部911〜980よりなる吐出ユニット9aを
部分1010に位置付けて配設する。このときの位置決めな
いし固定は、例えばインクタンク本体9bに設けた突起10
12と、これに対応して支持体930に設けた穴931とを嵌合
させることにより行うことができ、これによって第4図
(B)に示すヘッドカートリッジ9が完成する。
そして、インクはカートリッジ内部より供給口1200、
支持体930に設けた穴932および供給タンク960の第4図
(A)中裏面側に設けた導入口を介して供給タンク960
内に供給され、その内部を通った後、導出口より適宜の
供給管および天板940のインク導入口942を介して共通液
室内へと流入する。以上におけるインク連通用の接続部
には、例えばシリコンゴムやブチルゴム等のパッキンが
配設され、これによって封止が行われてインク供給路が
確保される。
第5図(A)および(B)は、それぞれ、キャリッジ
11の詳細を示す上面図および左側面図および右側面図で
ある。
これら図において、606はキャリッジ11の底部に立設
される支持板であり、可撓性のフレキシブル基板604、
および基板604に形成される端子パッドに対応して設け
られる突起部605Aを有するゴムパッド605を支持する。
607は、キャリッジ11の前方において同様に底部に立
設される突き当て部材である。突き当て部材607は、ヘ
ッドカートリッジ9およびキャリッジ11の限定された配
設スペースの範囲内で可能な限りインクタンクのスペー
スを大きくとるために、その肉厚を薄く形成される。こ
のため、部材607には、強度を確保するための3本のリ
ブ608が形成される。このリブ608が延在する方向は、ヘ
ッドカートリッジ着脱時における旋回方向の動きに対応
した強度を有するようキャリッジ11の移動方向とする。
また、リブ608は、ヘッドカートリッジ9が装着された
ときにその吐出面より0.1mm程度前方へでるよう形成さ
れる。これにより、記録紙が何らかの作用によって記録
ヘッドの移動経路に突出した場合でも、記録紙が吐出面
を擦り損傷等を与えることを防止できる。
ヘッドカートリッジの着脱操作を行なうための操作レ
バー15は、キャリッジ11本体に設けられた軸601dにより
回動自在に軸支される。フック13は、操作レバー15の一
部と係合した動きにより、その一部を係合させたヘッド
カートリッジ9の着脱動作を行なうために用いられる。
フック13は、これに形成される長穴603cがキャリッジ11
本体に設けられるガイド軸601cに案内されることにより
上記着脱にかかる動作を行なう。
操作レバー15およびフック13等からなる着脱操作機構
は、キャリッジ11の側方、すなわち、キャリッジ11の移
動方向側に設けられるため、キャリッジの移動によって
着脱操作機構が大きなデッドスペースを形成することは
無い。
次に、ヘッドカートリッジ装着の際の位置決めのため
の突き当て部について説明する。
601aは左右方向の位置決めのための突き当て部であ
り、突き当て部材607の側部に2ケ所設けられる。な
お、左右方向の位置決めは、突き当て部601aの外に、支
持板606に設けられる突き当て部601fが利用される。
601bは前後方向位置決めのための突き当て部であり、
突き当て部材607の側方下部に形成される。
601cは上下方向位置決めのための突き当て部であり、
突き当て部材607の側方下部および支持板側方下部の2
ケ所に形成される。
第6図(A)および(B)は、それぞれキャリッジ11
にヘッドカートリッジ9が装着されたときの状態を示す
上面図および左側面図である。
これらの図において、906aは記録ヘッド装着時にキャ
リッジ11の突き当て部に当接可能なようにヘッドカート
リッジ9に設けられる当接部であり、906bおよび906c
は、それぞれ同様に突き当て部601bおよび601cに対応し
た当接部である。
ここで、第6図(A)を参照して記録ヘッドが装着さ
れた際の各部の係合関係を概説する。
ヘッドカートリッジ9の当接部906aは、キャリア6の
突き当て部601aと当接しており、同時にヘッドカートリ
ッジ9のつめ906とは、これに掛止されたフック13を介
したコイルばね610の付勢力によって、図中左方へ力を
受ける。これにより、ヘッドカートリッジ9は上記当接
部を中心とするモーメント力を受ける。このとき、ヘッ
ドに設けられた基板906dは突き当て部601fに当接し、そ
の結果、ヘッドカートリッジ9の左右方向の位置決めが
なされ、その位置が保持される。
このとき、ゴムパッド605の突起部605Aは、基板906d
との当接によって、圧縮変形される。この変形により、
フレキシブル基板604の端子パッドと基板906dの端子と
を圧接する力が生じる。この場合、突き当て部601fに基
板906dが当接しているため、突起部605Aの変形量は一定
となり安定した上記圧接力を得られる。
なお、上図においては、突起部605Aの圧縮変形した状
態は示されていない。
また、ヘッドカートリッジ9の前後および上下方向の
位置決めは、装着の過程においてなされるものである。
第7図(A)は上記キャリッジ11の分解斜視図であ
る。
ここで、613は後述のコロばね、615は操作レバー15を
キャリッジ11上の取付け部617に取付けるためのレバー
留めである。619はフレキシブルケーブル21の一端部を
なし、かつ本例ではこれと一体に形成したフレキシブル
基板604およびゴムパッド605の上端縁部分を支持板606
に固定するための取付け部材、621は同じく下端縁部分
を固定するための取付け部材である。
以上述べた構成に加え、本例においては、ヘッドカー
トリッジ9の未装着時にキャリッジ側フレキシブル基板
604を覆い、操作者の手等による接触ないしは当該接触
等による破壊や静電気力の作用から、フレキシブル基板
604やこれに結合した本体側回路を保護するための基板
カバー623を設けてある。この基板カバー623は、下縁側
基板取付け部材621のピン621Aに対して回動可能に設け
られている。625はフレキシブル基板604を覆う方向に基
板カバー623に回動習性を与えるばね、627はヘッドカー
トリッジ9の装着時に基板カバー623を収納する凹部で
ある。
第7図(B)および(C)を用いて基板カバー623の
動作を説明する。ヘッドカートリッジ9の未装着時に
は、同図(B)に示すように、基板カバー623はばね623
の付勢力によりフレキシブル基板604を覆った状態にあ
る。この状態からヘッドカートリッジ9を上方から取付
けると、その下面とカバー操作部623Aとの係合、もしく
は操作者の手と操作部623Aとの係合に伴って、基板カバ
ー623はばね625の付勢力に抗してピン621Aを中心に図中
時計方向に回動する。そして、ヘッドカートリッジ9が
完全に装着され、基板604とヘッド側基板906dの当接状
態では、第7図(C)に示すように、カバー623はヘッ
ドカートリッジ9の下面により押えられて凹部627に収
納された状態となる。なお、ヘッドカートリッジ9を取
外せば、カバー623は直ちに同図(B)の状態に復帰す
るので、基板604の保護がなされることになる。
第8図(A)は、第2図等で示した装置の主に記録媒
体搬送系を示す模式的側面図である。
第8図(A)は、通常の記録媒体搬送時における各要
素の配置を示している。不図示の給紙トレイから給紙さ
れる記録媒体は、搬送ローラ33とパーパーパン37との間
に形成される搬送路に導入される。この搬送経路では、
搬送ローラ33が図中時計廻りに回転するのに伴なってフ
ィードローラ39の押圧力に基づく搬送ローラ33と記録媒
体との間の摩擦力により記録媒体が搬送される。その
後、記録媒体は搬送ローラ33と紙押え板45との間に導入
され、同様に紙押え板45による押圧力に基づいた搬送ロ
ーラ33と記録媒体との摩擦力によって搬送される。さら
に、記録媒体は紙押え板45によってその方向を規制され
かつプラテン34に沿って排紙ローラ41と拍車42との間へ
搬送され、この間に記録ヘッドカートリッジ9からのイ
ンク滴吐出によって記録媒体上に記録がなされる。
第8図(B)は、ペーパーパン37とこれを搬送ローラ
33方向へ付勢するためのレリーズ板とを装置上方から見
た図であり、説明のための分離した形態で示している。
第8図(A)および(B)を参照して、記録媒体搬送
にかかる機構について説明する。これら図において、40
はレリーズ板であり、ペーパーパン37を介してフィード
ローラ39を搬送ローラ33へ押圧し、また、この押圧を解
除するための部材である。すなわち、レリーズ板40は、
これの両端に設けられた軸部40Cが、装置の底板100に立
設されたレリーズ板軸支部材101に設けられる軸支孔101
Aと係合することにより、回動可能に軸支される。この
結果、レリーズ板40の一端の2個所で、係合するばね40
1により、この部分が第8図(A)において斜め右下方
向に付勢されると、レリーズ板40は軸部40Cを支点とし
て第8図(A)において時計廻りに回動する。371は、
ペーパーパン37の下側の2個所に設けられたリブであ
る。リブ371は、レリーズ板40の上記回動においてその
押圧部40Aと当接し、第8図(A)において上方に押圧
される。これにより、リブ371に軸支されるフィードロ
ーラ39は搬送ローラ33を押圧する。
レリーズ板40による押圧の解除は、第9図において後
述されるようにレリーズ板40の一端において延在する肩
部40Bが、ばね401による回動力に逆らって第8図(A)
中下方に押し下げられることによってなされる。この押
圧の解除がなされると、ペーパーパン37およびフィード
ローラ39はこれらの自重によって下方へ移動し、フィー
ドローラ39と搬送ローラ33との間に所定量の間隙が形成
される。
372は、ペーパーパン37の一部が下方に延在すること
によって形成される矩形の突設部である。突設部372に
は矩形の孔372Aが設けられてあり、この孔372Aと、底板
100に立設される突起102とが所定量のガタを有して係合
する。この係合により、ペーパーパン37、従がってフィ
ードローラ39の搬送ローラ33に対する位置決めがなされ
る。
上記係合におけるガタを有した構成により、搬送され
る記録媒体の後端がフィードローラ39を抜ける際に生じ
る、いわゆるけとばしによる悪影響を排することができ
る。すなわち、第9図(A)に示すように、記録媒体後
端がフィードローラ39により搬送ローラ33に押圧される
状態から、記録媒体がこの状態を抜け出し第9図(B)
に示すようにフィードローラ39と搬送ローラ33とが当接
する状態に至る間に、記録媒体はフィードローラ39と搬
送ローラ33との間から押し出される。従来構成において
は、特に記録媒体が封筒や厚紙の場合この押し出しの際
に各部に作用する力によって、上記けとばし現象が生ず
る。
例えば、第9図(C)に示すような従来のペーパーパ
ンを支持する構成、すなわち、ペーパーパン37のボス37
1Aが、付勢部材400の係合部400Aによって前後方向(図
中、左右方向)に逃げられないように支持される構成で
は、フィードローラ39が記録媒体の押し出し方向と逆方
向に逃げられないため、押し出しに伴なって搬送ローラ
33が回転して所定量以上の搬送がなされる。この結果、
記録媒体における記録位置がずれる等の問題を生じてい
た。
これに対して、第8図(A),第9図(A)および
(B)に示す本例の構成では、記録媒体後端の押し出し
に伴なってペーパーパン37が、上記係合におけるガタd
の分だけ図中右方向に逃げることができるため、記録媒
体および搬送ローラ33には押し出しによる力が作用しな
いため上述のような問題は生じない。
再び、第8図(A)を参照すると、451は紙押え板45
をプラテン33方向へ付勢するためのばねである。
ばね451はコイル形状部分から延在する一端が紙押え
板45の一部と係合し、他端が装置底板100の一部と係合
する。また、そのコイル形状部分が底板100の一部に軸
支される。紙押え板45は、また、後述されるようにキャ
リッジ11の前端部に設けられたコロ91を介してキャリッ
ジ11により押圧されている。これらばね451とコロ91を
介した押圧によりヘッドカートリッジ9の吐出口と記録
媒体における記録面との距離が適正に保たれる。
紙押え板45は、また、上述の押圧力により記録媒体を
介して搬送ローラ33に押圧力を作用し、この押圧力に基
づく記録媒体と搬送ローラ33との摩擦力により記録媒体
の搬送を行う。
ここで、種々の記録媒体に応じて良好な搬送を行うに
は、紙押え板と記録媒体および搬送ローラと記録媒体の
それぞれにおいて生ずる摩擦力を適切なものとしなけれ
ばならない。すなわち、紙押え板と記録媒体との間の摩
擦力はできるだけ小さく、また搬送ローラと記録媒体と
の間の摩擦力はできるだけ大きいことが望ましい。
また、紙押え板と搬送ローラとの間の摩擦力はできる
だけ小さいことが望ましい。すなわち、この摩擦力が大
きいと、いわゆる空送りをした場合等にモータ等の負荷
が大きくなるからである。また、これを避けるため紙押
え板と搬送ローラとの間に所定のギャップを設けると、
記録媒体のプラテンへの付勢等に関してその精度管理が
困難なものとなる。
このため、本例では、紙押え板45の材質としてPOM
(ポリアセタール)を用い、搬送ローラ33としてはCR
(クロロプレンゴム、硬度60°/Aスケール)にナイロン
樹脂の単繊維を5〜10%(重量比)混合したものを用い
た。なお、紙押え板45としてはフッソ樹脂を用いてもよ
い。
なお、上記クロロプレンゴムの硬度を60°としたが、
50°〜70°の範囲にあれば、記録紙搬送等には支障な
い。また、上記搬送ローラ33および紙押え板45が全て上
記材質によって構成されている必要はなく、当接部位の
みが上記材質によって構成されていてもよく、さらに上
記材質の部材をシート状にして本体部にこれを貼付する
ことにより紙押え板や搬送ローラを形成するようにして
もよい。
以上のような材質で紙押え板および搬送ローラを構成
することにより、紙押え板45と記録媒体との間の摩擦係
数を小さくできるため上述したように紙押え板45が搬送
ローラ33に対して押圧する構成とすることができる。こ
の結果、例えば従来、種々の記録媒体の紙厚に応じるこ
とができるよう押圧する構成を採れなかった場合より
も、記録媒体とヘッドカートリッジとの距離を容易に管
理できるようになった。また、記録媒体と搬送ローラと
の間の摩擦係数は大であるため、その搬送においてすべ
り等が生ぜず、良好な記録媒体搬送を行うことができ
る。
第8図(A)において、46は紙押え板45と平行に延在
しその両端が装置フレームによって軸支される軸部材で
あり、その断面はD文字形状をなす。記録媒体搬送時に
は、同図に示すようにD文字の直線部分が縦方向(同図
中、上下方向)となるようその回転位置が定められる。
一方、紙押え板45による搬送ローラ33への押圧を解除す
る場合には、第10図,第11図に示されるようにその直線
部分を横方向(第8図(A)中、左右方向)とすること
によりばね451の一部と当接してこれを変位させ、ばね4
51と紙押え板45との係合を解除する。これにより紙押え
板45は、その位置を変位させずに押圧力のみが解除され
る。
この結果、記録媒体挿入等のためにこの押圧力を解除
した状態でキャリッジ11が動作してもヘッドカートリッ
ジおよびキャリッジと紙押えとが干渉しヘッドカートリ
ッジやキャリッジ等を破損するようなことがない。換言
すれば、紙押え板の押圧力を解除した状態でも、キャリ
ッジを移動させ種々の動作を行うことも可能である。な
お、コロ91を介した紙押え板45への押圧力は、この際、
解除されないが、この押圧力が作用するのは、紙押え45
のキャリッジ11に対向する部分の一点であり、記録媒体
の挿入等には支障がない。
第8図(A)において、41は排紙ローラであり、排紙
ローラ41には拍車42が係合する。拍車42は第10図,第11
図等に示される付勢手段によって排紙ローラ41に向けて
付勢されており、ここでも同様にこの押圧力に基づく記
録媒体と排紙ローラ41との間の摩擦力によって記録媒体
搬送が行われる。拍車42は、その保持部材42Aを介して
上述のように排紙ローラ41に向けて付勢されると共に、
これを介して排紙ローラ41からの離脱動作を行ない、そ
の係合を解除することもできる。
以上第8図(A)および(B)に示したペーパーパン
37(フィードローラ39),紙押え45および拍車42は、上
述したようにそれぞれの態様で付勢力の解除が行われ
る。これらの解除は、第2図に示した解除レバー43の操
作によって一斉に行なわれるものであり、その結果、第
8図(C)に示す状態となる。
第10図(A)および(B),第11図(A)および
(B)は、上記付勢力解除のための機構を示す図であ
り、第10図(A)および(B)は記録装置におけるこれ
ら機構を右側から見た図であり、第11図(A)および
(B)は左側から見た図である。
第10図(A)および第11図(A)は、記録媒体搬送時
等の付勢力が解除されていない状態を示す。このとき、
搬送ローラ33の軸によって回動自在に軸支された解除レ
バー43は、後述されるばねの付勢力によりねた状態にあ
り、これに伴ないレバー43に固定されるカム部材431,ギ
ア432およびレバー43が配設される端部の他方の端部に
配され、搬送ローラ33と同心の軸に固定されたギア43
2′は、レリーズ板40の肩部40Bや軸部材46を回転させる
ギア列と所定の位置関係を有して係合している。また、
拍車保持部材42から延在し両端部に配される拍車アーム
421および421′は、それぞれレバー43および連結部材43
3とのそれぞれ係合部421Bおよび421B′での係合を介し
ばね422および422′の引張力によって装置後方に付勢さ
れている。この付勢状態において、それぞれの拍車アー
ムに設けられた係合部421Aおよび421A′は排紙ローラ41
の軸と係合することにより、拍車42と排紙ローラ41との
位置,押圧力等が適切な係合がなされる。
上記拍車アーム421と解除レバー43との係合は、所定
量のガタを有してなされるため、拍車アーム421の形状
等の精度をそれ程必要とせずに拍車42と排紙ローラ41と
の適切な係合を行うことが可能となる。
また、解除レバー43の回動は、ギア432および中間ギ
ア列を介して軸部材46に伝えられ、さらに軸部材46を介
し他端部側の中間ギア列およびギア432′,連結部材433
に伝えられ、最終的に拍車アーム421′を移動させる。
この際、介在するギア間でのバックラッシにおけるガタ
が、上記解除レバー43と拍車アーム421とのガタを有し
た係合によって吸収される。
なお、上記のような構成によって付勢を解除される部
材としては拍車に限られず、記録媒体搬送にかかるロー
ラであればどのような形態であってもよい。
第10図(B)および第11図(B)は、拍車42,紙押え
板45およびペーパーパン37のそれぞれによる付勢を解除
した状態を示す。これら解除は、解除レバー43をばね42
2の引張力に逆らって装置前方へ回動させることにより
なされる。
すなわち、解除レバー43を回動させると、これに伴な
ってギア432が回動する。このとき、上述したように、
ギア432と係合する中間ギア列を介して軸部材46が回動
しそのD文字形状の直線部分を横方向とする。これによ
り、第8図(A)にて上述したように軸部材46はばね45
1を狭める方向に押し、ばね451と紙押え板45との係合が
解除される。この結果、紙押え45の付勢力が解除され
る。
また、解除レバー43の回動に伴なって、カム431が回
動する。カム部材431のカム部には、第8図にて上述し
たレリーズ板40の肩部40Bが係合しており、レリーズ板4
0はカム部材431の回動に伴なってその位置を下げ、ペー
パーパン37のリブ371との係合が解除され、リブ371を押
圧しなくなる。この結果ペーパーパン37(フィードロー
ラ39)を排紙ローラ33に付勢する力が解除され、ペーパ
ーパン37は自重により下方に下がる。解除レバー43の回
動により、最終的に肩部40Bと、カム部材431の段落状の
カム部が係合することにより、これらの係合位置が固定
されると共に、これによって解除レバー43の回動位置が
固定される。
さらに、解除レバー43の回動に伴なって、拍車アーム
421が装置前方へ移動すると共に、上述したように、軸
部材46を介した回動の伝達により他端部側の拍車アーム
421′も装置前方へ移動する。これにより、これら拍車
アーム421,421′に接続する拍車42は排紙ローラ41との
係合が解除される。
このように、解除レバーを1回回動させることによ
り、ペーパーパン,紙押えおよび拍車による付勢を解除
することができ、しかも、これを簡易な構成で行うこと
ができる。
なお、ペーパーパンの支持は、上例では、レリーズ板
の付勢、および装置底板に設けられた突起とペーパーパ
ンの長穴との係合により構成されるが、例えば第9図
(C)に示されるような構成を用い、係合部400の形状
を長穴とし、この長穴の方向にペーパーパンが逃げるこ
とができる構成としてもよい。
第12図は、搬送ローラ33の軸に固定されるノブと、上
記解除レバーの組立て状態を示す模式的正面図であり、
第13図は、その模式的な分解図である。
第12図において、搬送ローラ33を回転駆動するための
被駆動ギア321は、搬送ローラ33の軸333に固定され、ま
た、ノブ5は、軸333に打ち込まれたスプリングピン332
によって、軸333に固定される。解除レバー43は、これ
らの間にあって回動自在に軸支されるが、上述したよう
にばね等によってその回動が規制されている。
第13図は、上記構成の組立順序を説明するための図で
ある。同図に示されるように、軸333には予めスプリン
グピン332が打ち込まれ、また、ギア331が固定されてい
る。この状態の軸333に、解除レバー43をその開口部43A
を介して挿入する。開口部43Aは、図に示されるように
軸333およびスプリングピン332が通過できる形状を有し
ており、これにより、解除レバー43はスプリングピン33
2が打ち込まれた位置を越えて、ギア331側へ移動でき
る。その後、ノブ5を軸333に挿入しながら、スプリン
グピン332を留め穴5Aに嵌合させることにより、ノブ44
を軸333に固定する。
以上のような構成とすることにより、解除レバー43の
軸方向の動きをギア331とノブ5とによって規制し、ノ
ブ44の固定をスプリングピン332によって行うことがで
きる。また、あらかじめスプリングピン332を軸333に打
ち込むため、レバーを挿入した後、スプリングピンを打
ち込むのに比較して組立が容易となる。
第14図および第15図は、第2図等に示したヘッドカー
トリッジ周辺の機構を示すそれぞれ側面図および上面図
である。
これら図において、91は、前述したようにキャリッジ
11の前端部において、回動自在に軸支されるコロであ
る。コロ91は、その一部がヘッドカートリッジの吐出口
面より前方に突出するように設けられるものであり、紙
押え板45と当接しこの上を回動する。また、613はキャ
リッジ11の後端部に設けられたコロばねである。コロば
ね613は、コロ613A,コロ613Aを軸支する連結部材613B、
および連結部材613Bを所定の回転方向に付勢するばね61
3Cからなる。コロ613Aは、装置の底板100の前端部にお
いて前述のガイド軸と平行に延在するよう立設された前
端板105と当接し、この上を回動する。連結部材613Bは
キャリッジ11の所定の軸113により回動自在に軸支さ
れ、また、ばね613Cは、キャリッジ11の所定の軸に支持
され連結部材613Bを軸113の廻りに反時計方向に回転さ
せるような付勢を行う。以上のようなコロばね613の構
成により、キャリッジ11は、常に紙押え板45の方向へ付
勢される。
25は、ガイド軸23と係合する軸受けであり、キャリッ
ジ11の両側端部に装着される。軸受25は後に詳述される
ように、その装着にかかるケースに対して軸受部が偏心
したものであり、2つの軸受25は、その偏心方向が反対
になるよう装着される。また第14図に示される側の軸受
25は、キャリッジ11に設けられたボス112を軸として揺
動可能に設けられている。すなわち、キャリッジ11にお
いてこの軸受25が装着される部分は長穴となっており、
また、軸受25の2つの突起25Aがボス112により前後方向
(第14図中、左右方向)の動きを規制される。この結果
後述されるようなキャリッジ11の動きに応じて、この軸
受25はキャリッジ11に相対的に揺動する。なお、このと
き、この軸受25のガイド軸23方向の動きは、軸受25に設
けられた突起25Bがキャリッジ11の一部(例えば、第7
図(A)参照)に規制される。
以上説明したコロ91,コロばね613および軸受25の構成
に基づく記録媒体とヘッドカートリッジの吐出口面との
間隔(以下、ギャップともいう)の自動調整について、
第16図および第17図を参照して説明する。
ギャップの自動調整は、紙押え板45とプラテンローラ
33との間に挿入される記録媒体の厚さに応じてなされる
ものである。第16図(A)に示すような比較的薄い通常
用いられる記録媒体に記録を行なう場合、第16図中左側
の軸受25は長穴における相対的位置がほぼ中央に位置す
る。すなわち、コロばね613が前端板105を押圧すること
による前端板105からの反力によってキャリッジ11は紙
押え板45の方向に付勢され、これによりコロ91が紙押え
板45を押圧する。このコロ91が紙押え板45を押圧する力
および上述のコロばね613が前端板105を押圧する力のそ
れぞれの反力は、第16図中右側の軸受を支点とするモー
メントを構成し、この2つのモーメントが均合うことに
よって、上述した軸受25の長穴における位置が定まる。
換言すれば、装置本体に固定されるガイド軸23、従って
軸受25に相対的なキャリッジ11の位置が定まり、これに
搭載されるヘッドカートリッジ9の吐出口と記録媒体と
のギャップdが定まる。
第16図(B)は封筒等の比較的厚い記録媒体に記録を
行う場合のキャリッジ11の位置を示している。この場
合、コロ91、従ってキャリッジ11は、第16図(A)の場
合と比較したとき記録媒体の厚みに応じて同図中下方へ
後退する。これにより、コロばね613によって生じる前
端板105からの反力が変化し、これに応じて上記モーメ
ントの均合う位置が変化する。この結果、図中左側の軸
受25とキャリッジ11との相対的位置が変化し、キャリッ
ジ11は、その前端部が第16図中で左側が開いた位置とな
り、吐出口と記録媒体とのギャップは、第16図(A)の
場合とほぼ等しいギャップdとなる。この際、左側の軸
受25は、相対的に第17図中矢印で示されるような揺動を
行ない長穴内での位置を変化させる。
なお、コロ91を設ける位置によっては、例えば通常の
厚紙よりさらに厚い記録媒体に対応できる。すなわち、
コロ91を設ける位置によっては、このような厚紙に対応
して紙押え板45を大きく逃がすことができると共にギャ
ップを一定に保つことができる。
上記構成において、コロばね613は、第17図に詳細に
示されるようにコロ613Aが前端板105の折れ曲がった斜
めの部分と当接するため、コロ613Aが同図中、下方に押
圧され、これにより、キャリッジ11全体が下方に押えら
れる。この結果、キャリッジ11の浮き等が防止され、搭
載されるヘッドカートリッジ9によるインク滴吐出の方
向が安定する。
再び第15図を参照すると、111はキャリッジ11の左側
方下部に設けた切欠き部であり、ホームポジション近傍
に設けられたプーリ軸290Aと係合する。この係合はキャ
リッジ11が吐出口面のキャップ位置へ移動するのに伴な
ってなされるものであり、この係合位置においてキャッ
プ51(第2図参照)による吐出口面のキャッピングが行
なわれる。
この係合により、例えば記録装置に振動等が加えられ
た場合にも、キャリッジ11はその前後方向に移動するこ
とができないためキャップ51とヘッドカートリッジ9の
吐出口面とは離反せず、キャッピングを確実に行うこと
ができる。
また、キャリッジ11の切欠き部111と係合する部材と
してプーリ軸290Aを兼用するため、この係合のための特
別な部材を必要とせず、簡潔かつ低コストな構成とする
ことができる。
さらに、切欠き部111はプーリ軸290との係合が容易に
なるよう、その導入部を面取りした形状としてある。こ
れにより、紙厚に応じてキャリッジ11が変位している場
合にも、容易にその係合を行うことができる。
第18図は、ヘッドカートリッジ9およびキャリッジ11
を記録媒体側から見た模式的立面図である。
同図から明らかなように、ガイド軸23に対して、従が
ってキャリッジ11の移動方向に対して、キャリッジ11お
よびこれに搭載されるヘッドカートリッジ9が傾いた構
成となっている。これにより、吐出口配列の方向も同様
に傾く。
この傾きは、上述したように軸受部が偏心した2つの
軸受25を用いることによって構成される。すなわち、左
側の軸受25(第18図では右側)は、第14図,第17図等で
参照されるようにその偏心位置が下方に位置するように
装着され、右側の軸受25(第18図では左側)は、同種の
軸受を用いその偏心位置が上方に位置するように装着さ
れる。
以上示したような吐出口配列が傾いた構成は、複数の
吐出口について時分割駆動する場合に採る構成である。
すなわち、一般的にインクジェット記録ヘッドの駆動に
おいては、記録速度や駆動電力を大きくできない等の観
点に立って、時分割駆動を行なうものであるが、例え
ば、縦方向に配列する64個の吐出口を8ブロックに分け
て時分割駆動した場合、吐出口配列を傾けない構成では
キャリッジ移動を考慮すれば第19図(A)に示すような
記録がなされ、これを巨視的に視た場合、斜めの線にな
る。これに対して、本例のように、吐出口配列を傾けて
記録した場合、第19図(B)に示すような記録がなさ
れ、これは巨視的に視た場合、縦線となる。なお、この
傾きの構成が有効なのは、上例で示したブロック毎の時
分割駆動に限られず、吐出口毎の時分割駆動にも有効で
あることは勿論である。
本例による傾きは、キャリッジ11の両側端に装着した
軸受25によって構成するため、これら軸受間の距離が比
較的長いことから傾きの精度を出し易い。また、一種類
の軸受を上下逆方向に装着するだけでよいため傾きの構
成が簡潔なものとなる。さらに、キャリッジ速度等によ
り時分割駆動のタイミングが異なる場合には、キャリッ
ジや記録ヘッド等の変更無しで軸受のみ変更することに
より、上記タイミングに応じた傾きを構成することがで
きる。この結果、キャリッジ等を共通化することも可能
である。
第20図(A)および(B)は、キャリッジを移動させ
るためのタイミングベルトを駆動する2つのプーリのう
ち装置右端に配設されるプーリ29Bの周辺の詳細を示す
それぞれ上面図および立面図である。
プーリ29Bには、これと同軸に被駆動ギア291が固定さ
れ、ギア291はキャリッジモータ31の回転軸に固定され
た駆動ギア294と噛合する。プーリ29Bおよびギア291を
固定する軸は、ブラケット292により回動自在に軸支さ
れている。
ブラケット292には、ばね293の一端が接続し、ばね29
3の他端は底板100に立設される突起106と接続する。こ
れにより、ブラケット293は、タイミングベルト27が延
在する方向と所定の角度を有した方向に付勢される。こ
のとき、ブラケット292(およびこれに軸支されるギア2
91,プーリ29B)は、底板100に立設されるL型部材295A
および295Bにより上下方向および底板100に沿った所定
方向の動きが規制される以外はフリーである。従がっ
て、ばね293による上記付勢力により、その分力に応じ
てタイミングベルト27におけるテンションおよびギア29
1とギア274との噛合力を得ることができる。
第21図および第22図は、本例のインクジェット記録装
置における記録位置指示モードの制御手順を示すそれぞ
れタイミングチャートおよびフローチャートである。
本例にかかる記録位置指示モードとは、本例記録位置
が用いられる電子タイプライタのように、フォーマット
紙や既に一部記録のなされた記録紙に記録を行う場合等
に起動される制御手順である。すなわち、キャリッジ
(記録ヘッド)を移動させながら、記録位置の確認,設
定や記録範囲の設定を行うが、この間インク滴は吐出さ
れない。このため、インク増粘や不吐出を防止するため
に予備吐出やキャッピングを行うが、これら処理をキャ
リッジによる記録位置設定等の処理を中断して所定時間
毎に予備吐出等のための位置へキャリッジを移動させる
ものである。
以下、第22図のフローチャートに基づき、第21図のタ
イミングチャートを参照しながら記録位置指示モードの
制御手順について説明する。
所定のキー入力によって記録位置指示命令があると、
本制御手順が起動され、ステップS201でキャップ51をオ
ープンし(第21図,時点以下、時点のみ記す)、ステ
ップS202で、例えばスペースキーの入力に応じ指示位置
へ向けてキャリッジ11を移動させる(時点)。この
間、ステップS203では、キャリッジ11が指示位置に至っ
た結果所定のキー入力によってこの位置の設定が有った
か否かを判断し、否定判断であればステップS204でキャ
ップオープンから所定時間T秒経過したか否かを判断す
る。
T秒経過した場合には、ステップS205でキャリッジ11
の現在の位置を記憶し、ステップS206でキャリッジ11を
予備吐出位置へ移動させる(時点)。さらに、ステッ
プS207で所定量(A回吐出)の予備吐出を行う(時点
)。その後、ステップS208で前回記憶した位置までキ
ャリッジ11を移動させ、ステップS209で上記と同様にし
て指示位置への移動を行う。この間、ステップS210で
は、上記と同様に指示位置設定の入力が有ったか否かを
判断し、否定判断であればステップS211で位置指示命令
から、すなわち本制御手順が起動されてから所定時間α
秒経過したか否かの判断を行う。このα秒は、通常には
指示位置の設定が終了して然るべき時間であり、また、
この時間を経過して記録ヘッドをキャップオープンのま
まにしておくことはインク滴吐出に重大な支障を招くも
のとして設定されたものである。
ステップS211で否定判断の場合は、ステップS212で、
前回の予備吐出から所定時間t秒経過したか否かを判断
し、t秒経過した場合には、上記と同様のステップS21
3,S214の処理を経て、ステップS215でB回吐出の予備吐
出を行ない、ステップS208の処理へ戻る。
ステップS203またはS210で指示位置設定入力があった
場合は、それぞれステップS216またはS217でその位置を
記憶し、また、ステップS211でα秒経過したと判断した
場合は、処理はステップS218へ進む。
ステップS218では、キャリッジ11をキャップ位置へ移
動させ(時点)、ステップS219でキャッピングし(時
点)、ステップS220で指示モードをリセットして本処
理手順を終了する。
なお、上記経過時間T秒,t秒,α秒はそれぞれ例えば
雰囲気の温度や湿度に応じて設定することもできるし、
また、温度等のセンサを設け、これらセンサによる検出
に応じて経過時間を自動的に設定するようにしてもよ
い。
上記制御手順における指示位置へ移動は、操作者がス
ペースキーを押下しながら行うものであるが、この際、
第2図および第15図に示されるキャリッジ11上のマーカ
49と紙押え板45上の目盛47とを併用することにより、記
録媒体におけるキャリッジ11の位置、すなわち吐出口の
位置を知ることができる。なお、マーカ49の位置と吐出
口の位置とはずれているが、このオフセット量は予め記
憶されており、記録動作等においては自動的に修正され
るものである。目盛47は、紙押え板45といったインクジ
ェット方式の記録装置に特有の部材上に記されるため、
極めて近接して目盛を記録媒体に合わせることができ
る。
また、同様に指示位置への移動等にかかる操作におい
ては、同様に第2図および第15図に示されるレバー上の
マーカ17と、第1図に示される装置カバーの窓8に記さ
れた目盛(不図示)とにより、特にキャリッジ11の移動
量を知ることができる。
このように、マーカ49,17およびこれらと併用される
構成は、本例記録装置がインクジェット方式であって、
予備吐出等のためにキャリッジ移動による位置確認操作
が中断される場合には、再び中断時の位置にキャリッジ
を戻す場合等に特に有効である。
第23図は、第21図および第22図に示した制御等を実行
するための制御構成を示すブロック図である。
キャリッジ11のキャップ位置や移動位置は、回復系ホ
ームセンサ65やキャリッジホームセンサ67の検出に基づ
いて知ることができる。また、指示位置への移動や指示
位置設定入力等は、キーボード1に設けられたスペース
キーや所定のキーを用いて行う。さらに、同図において
1000は上記制御手順を実行するMPU,1001は、上記制御手
順等を格納するROM,1002は、キャリッジ11の現在位置を
記憶したり、上記制御実行におけるワークエリアとして
用いられるRAMである。また、1003は、T秒,t秒,α秒
等の時間を計測するタイマである。
第24図は第2図におけるキャップ51,ポンプ53,ブレー
ド59,モータ61およびカム装置63等から成る回復装置の
主要部の分解斜視図である。
ここで、501はキャップ51内部に配置されるインク吸
収体、503はキャップ51を保持する保持部材、505はピン
507を中心に回動可能に取付けられ、ピン507に加えられ
る力によってキャップ51を吐出ユニット9aの吐出口形成
面に当接/離脱させるためのキャップレバーである。51
1はキャップレバー505の端部509に係合してキャップレ
バー505の回動範囲を規制するためのピンである。
513はキャップレバー505のピン507が嵌入される穴部
を有する治具であり、キャップレバー505をポンプ53に
設けた支持部515に取付けるのに用いられる。516はその
取付け状態を確保するための留め部材である。517は吐
出口形成面に当接させるための力をキャップ51に作用す
る作用部であり、キャップ51の後側部のほぼ中央に係合
する。この作用部は吸引されたインクの導入口517Aを有
し、キャップレバー505内部,ピン507内部,治具513内
部および支持部515内部にはそれぞれインク流路が形成
されている。そして、ポンプ53が吸引力を作用すると、
インクはこれら流路を経て図中矢印で示すようにポンプ
53内に導入される。
519はポンプ53の端面中央に突設し、内部にインク流
路を形成した軸であり、側壁部520に回動可能に取付け
られる。これによるポンプ53自体の回動力は支持部515
を介してキャップレバー505に加えられ、これに伴って
キャップ51が進退する。521はポンプ軸519に結合する流
路形成部材、523はチューブ57の取付け部材である。す
なわちこれら軸519,流路形成部材521および取付け部材5
23の内部にインク流路が形成され、ポンプ53に吸引され
たインクが、図中矢印で示すようにこれら流路を経てチ
ューブ57を介し廃インクタンク55に導入される。
525はポンプ53のピストン、527はその軸であるピスト
ン軸、529はパッキン,531はポンプ53のキャップであ
る。533はピストン軸527に取付けられ、ピストン525を
作動させるための力の伝達を受けるピンである。
535はブレード59が取付けられるブレードレバーであ
り、ポンプ53の端面に突設した軸のまわりに回動可能に
支持され、当該回動に伴ってブレード59を記録ヘッド側
に突出または進退させる。537はブレードレバー535に対
しブレード59を突出させる方向への回動力を付与するば
ねである。また、539はポンプ53自体に対しキャップ53
が記録ヘッド側に向う方向への回動習性を与えるばねで
ある。
541はモータ61の回転をカム装置63に伝達するギア列
である。カム装置63は、ポンプ53に設けた係合部545に
係合してこれを回動させるためのカム547と、ポンプ53
のピストン軸527に設けたピン533に係合してポンプを作
動させるためのカム549と、ブレードレバー535に設けた
係合部551に係合してこれを回動させるためのカム553
と、カム装置63のホームポジションを検出するためのス
イッチ555に係合するカム557とを有している。これらカ
ムの動作については後述する。
第25図はキャップ51等の構成例を示す。
ここで、本例では、キャップ内のインク吸引口561
を、鉛直方向下部に開口させ、キャップレバー505の作
用部517に設けたインク導入口517Aに向ってインク流路5
63を形成している。また、吸引口561を吸収体501によっ
て完全には覆わない構成としている。
従来は、吸収体501がキャップ51の面565全面にわたっ
て設けられるとともにインク流路が一点鎖線上Cに鉛直
して吸引口は吸収体501の裏面側中央部に開口するもの
であった。これによると、吐出回復処理時にインク吸収
体に受容されたインクが重力の作用によりインク吸収体
の下方に流れるので、吸引しきれなかったインクがその
部分で固化し、インク吸収体の吸収能力の劣化や吸引力
の低下をもたらすことがあった。
これに対し、本例によると、重力によってインクが下
方に流れてきても、インクは下方に設けた吸引口561よ
り吸引されるために、インク吸収体501に残留するイン
ク量が著しく小となり、従って固化による劣化等を大幅
に遅らせてインク吸収体ないしこれが取付けられたキャ
ップ51の寿命を伸ばすことができる。
なお、本例ではインク流路をキャップレバーに設けて
いるためキャップ51内の流路563を図示の構成とした
が、インク吸引路を別に設けるのであれば、キャップ内
のインク流路を図示のように構成する必要はない。すな
わち、インク吸引口561がキャップ51の鉛直方向の下方
に設けられるのであれば、インク流路の構成はいかよう
にも定めることができる。
第26図および第27図は、それぞれ、カム装置63の各カ
ムの輪郭曲線および各カム位置に対応した各部動作位置
を示す説明図である。なお、第26図中の数値はカムの回
転角度である。
これら図において、は記録動作を行うときのカム位
置および各部の状態を示し、キャップ51およびブレード
59は記録ヘッドの吐出口形成面から離隔し、ポンプ53は
上死点にある。はホームポジションスイッチ55がオフ
となった位置であり、この位置をカム装置63のホームポ
ジションとする。これは記録の待機時等に設定される位
置であり、このときキャップ51は吐出口形成面を覆い、
かつブレード59が後退しているとともにポンプ53も上死
点である。
位置からカムを回転させて行くと、キャップ51は吐
出口形成面に接合(キャップオン)したままピストン52
5が下死点に向けて移動し、キャップに至る吸引系の負
圧が大となって行く。やがてピストン525がポンプのイ
ンク導入口に至りこれを閉塞している期間(弁が閉とな
る期間)を経て、弁が開き始め(109.5°の点)、完全
に開き(130.5°の点)、その後ピストン525は下死点付
近の位置に至る。インク吸引系の流体抵抗を考慮して
この位置で所定時間カムの回転を停止することにより十
分な吸引を行ってから、再びカムを回転させて行くと、
ピストン525は下死点に至り、キャップ51は吐出口形成
面から離脱し始める。この位置を所定時間保持する。
その後カムをさらに回転させると、ピストン525は再
び上死点に向い始める。この過程で弁は閉じ始め(209.
5°の点)、その後完全に閉塞される点(230.5°の点)
に至り、一方キャップ51は位置では完全に吐出口形成
面から離隔した状態となっている。この近傍でピストン
525を数回駆動することにより、インク吸引系に残留し
たインクがポンプ側に吸引(空吸引)されることにな
る。なお、ポンプ内のピストン525の左右の空間は、不
図示の流路で連通され、当該流路はピストンが上死点か
ら下死点に向う場合に閉塞され、下死点から上死点に向
う場合に開とされる。また、ピストン右側の空間はポン
プ軸519に設けた流路に連通している。従って、空吸引
の過程でピストン525が下死点から上死点に向う場合に
ピストン左側の空間に導入されたインクが右側の空間に
移送され、上死点から下死点に向う場合にインク吸引系
から左側空間へのインク導入および右側空間から廃イン
クタンクへのインク排出がなされる。
その後、カムをさらに正方向に回転させると、ブレー
ド59が突出してワイピング可能な状態となる(位置
)。この状態でキャリッジ11を記録領域側に移動させ
ると、ヘッドの吐出口形成面にブレード59が係合してそ
の表面がワイピングされ、吐出口形成面に付着したイン
ク等が拭われる。そして、カムをさらに回転させてブレ
ード55を後退させ位置にカムを設定する。この状態で
キャリッジ11をキャップ側に移動させ、ヘッドの吐出口
形成面をキャップ51に対向させた後、カムを位置に移
動させてキャップオンとし、停止させる。
なお、記録に移行する場合には位置から正方向もし
くは負方向にカムを回転させてブレード59を突出させ、
ワイピングを行ってから記録を行うようにすればよい。
第28図は本例に係る廃インクタンク55の構成例を、装
置使用時に取る姿勢で示す。
ここに、181は廃インクを保持するインク吸収体、55A
は装置使用時(第1図(A)の状態)に底面となる部
分、55Bは装置を第1図(B)のように収納して把手6
を持って運搬する際等に底面となる部分である。55Cは
いずれの場合にも鉛直方向下向きとならない斜面であ
り、本冷ではここに通気布183を設けてある。この通気
布183はインク溶剤蒸気は通すが液体であるインクは透
過させないものであり、具体的には例えばベイパーロー
ド((株)テイジン)を用いることができる。
このような通気布183の配設によって廃インクタンク5
5からのインク漏洩は殆ど生じないが、本例ではさらに
これを設ける部分を上記斜面55Cとすることによって、
その漏洩が完全に防止されるようにしている。
すなわち、第29図(A)および(B)に示すように、
装置使用時には部分55Aが底面となって斜面55Cは上方を
向いており、収納時(運搬時)には部分55Bが底面とな
って斜面55Cはやはり上方を向いているからであり、廃
インクが通気布183を通して浸出し、漏洩が生じること
がないからである。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の名で
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書,同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
記録ヘッドの構成としては、吐出口,液路,電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600
号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリッ
トを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭
59−123670号公報や熱エネルギの圧力液を吸収する開孔
を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461
号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効であ
る。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであ
っても、記録を確実に効率よく行いうるからである。
さらに、上例のようなシリアルタイプのものでも装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは上記実施例のような
記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイ
プの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定
した記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、記録ヘッドを搭載す
るキャリッジが記録媒体の厚さに応じてその記録媒体に
対し接離する方向に変位できるよう設けられ、この場合
において、キャップ部材が記録ヘッドと対向するキャッ
ピング位置では、位置決め部材がキャリッジに係合する
ことによりキャリッジの上記変位を規制できるので、キ
ャップ部材によって記録ヘッドに対しキャッピングを行
うとき、この動作によって記録ヘッドを搭載したキャリ
ッジが記録媒体に対し接離する方向に移動することを防
止できる。
これにより、キャッピング動作を確実に行うことがで
きるとともに、例えば位置決め部材をキャリッジ搬送ベ
ルトのプーリ軸とし、また、キャリッジの一部を切欠
き、この切欠きとプーリ軸とを係合させることより、よ
り簡潔な構成で上記効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は、本発明の一実施例にかか
る装置としての電子タイプライタの使用時および収納時
の外観斜視図、 第2図は、本発明に適用可能なプリンタの一構成例を示
す斜視図、 第3図は、第2図に示したヘッドカートリッジの外観斜
視図、 第4図(A)および(B)は、第3図に示したヘッドカ
ートリッジの分解斜視図および外観斜視図、 第5図(A)および(B)は、第2図に示したキャリッ
ジの上面図および側面図、 第6図(A)および(B)は、上記ヘッドカートリッジ
を上記キャリッジに搭載した状態を示す上面図および側
面図、 第7図(A),(B)および(C)は、上記キャリッジ
の分解斜視図、 同様にキャリッジの側面図、およびキャリッジにヘッド
カートリッジを搭載した状態を示す側面図、 第8図(A)および(B)は、第2図に示したプリンタ
における記録媒体搬送系の側断面図および分解上面図、 第8図(C)は、上記搬送系において各付勢力を解除し
た状態を示す側断面図、 第9図(A)および(B)は、上記搬送系におけるフィ
ードローラの逃げの構成を示す模式的側面図、 第9図(C)は、フィードローラの付勢機構の一従来例
を示す模式的側面図、 第10図(A)および(B)は、上記搬送系におけるフィ
ードローラ、紙押え板および拍車の付勢を解除する機構
のうち装置右側に配設される部分における解除前後の側
面図、 第11図(A)および(B)は、同機構の装置左側に配設
される部分における解除前後の側面図、 第12図は、上記付勢解除のためのレバーとノブの係合状
態を示す模式的正面図、 第13図は、第12図に示した機構の分解斜視図、 第14図および第15図は、第2図等に示したキャリッジの
他の要素との係合関係を説明するための側面図および上
面図、 第16図(A)および(B)は、上記キャリッジが記録媒
体の厚さに応じてその位置を変化させる様子を示す模式
的上面図、 第17図は、上記変化に伴なうガイド軸受の変化を説明す
るための模式的側面図、 第18図は、第2図等に示したキャリッジにおいて、この
キャリッジの移動方向に対して吐出口配列を傾ける機構
を示す模式的正面図、 第19図(A)および(B)は上記傾ける構成の無い場合
および有る場合の記録例を示す模式的平面図、 第20図(A)および(B)は、第2図に示したキャリッ
ジ駆動のためのベルトのテンション機構およびその駆動
機構を示す上面図および正面図、 第21図および第22図は、第2図等で示した記録装置にお
ける記録位置指示モードのそれぞれタイミングチャート
およびフローチャート、 第23図は、上記モードの制御構成を示すブロック図、 第24図は、第2図に示した吐出回復機構の分解斜視図、 第25図は、上記機構におけるキャップ部の側断面図、 第26図は、上記機構における一連の回復動作を示すタイ
ミングチャート、 第27図は、上記機構の吐出回復動作における各部の動作
を時間を追って示す図、 第28図は、上記回復動作によって排出されるインクを貯
留する廃インクタンクの模式的斜視図、 第29図(A)および(B)は上記排インクタンクのプリ
ンタのそれぞれ使用時および収納時における配置を示す
図である。 1…キーボード、2…キー、3…ヒンジ、4…給紙トレ
イ、5…ノブ、6…表示器、7…把手、8…窓、9…ヘ
ッドカートリッジ、11…キャリッジ、15…操作レバー、
17…マーカ、19…支持板、23…ガイド軸、25…軸受、27
…タイミングベルト、29A,29B…プーリ、31…キャリッ
ジモータ、33…搬送ローラ、35…搬送モータ、37…ペー
パーパン、39…フィードローラ、40…レリーズ板、41…
排紙ローラ、42…拍車、43…解除レバー、45…紙押え
板、46…軸部材、47…目盛、49…マーカ、51…キャッ
プ、53…ポンプ、55…廃インクタンク、59…ブレード、
61…モータ、63…カム装置、91…コロ、183…通気布、5
01…吸収体、561…吸引口、613…コロばね、623…基板
カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 25/308 B41J 25/30 G (56)参考文献 特開 平2−263655(JP,A) 実開 昭61−98041(JP,U) 実開 昭62−162028(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッド
    によって記録を行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドを搭載して記録媒体の面に沿って移動
    し、かつ当該記録ヘッドが前記記録媒体の厚さに応じて
    当該記録媒体に対し接離する方向に変位できるように設
    けられたキャリッジと、 該キャリッジの移動により当該記録ヘッドと対向可能な
    位置で、当該記録ヘッドへの進退移動に伴って当該記録
    ヘッドの吐出口面に対する当接および離隔が可能に設け
    られたキャップ部材と、 該キャップ部材が前記記録ヘッドと対向する前記位置
    で、前記キャリッジと係合し当該キャリッジの前記変位
    を規制するための位置決め部材と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッド
    によって記録を行うインクジェット記録装置において、 記録媒体の記録領域を規制すると共に当該記録媒体を搬
    送するための搬送ローラと、 記録媒体の厚さに応じて変位し、当該記録媒体を前記搬
    送ローラへ付勢するように設けられた紙押え部材と、 前記記録ヘッドを搭載し前記記録媒体に沿って移動する
    ためのキャリッジと、 該キャリッジに設けられ、当該キャリッジの移動に伴っ
    て前記紙押え部材と当該部材と当接するための当接部材
    と、 前記キャリッジの前記移動を案内するガイド軸と、 前記キャリッジの2ヶ所に設けられ前記ガイド軸と当該
    軸方向において移動可能に係合する軸受部材であって、
    前記当接部材の当該当接位置に対して、それぞれ前記記
    録ヘッドの吐出口側において当該キャリッジに対して偏
    移可能に設けられる第1軸受部材、および該第1軸受部
    材とは反対側に設けられる第2軸受部材と、 前記当接部材の当接に応じて前記キャリッジと前記第1
    軸受部材とを相対的に偏移させる偏移手段と、 前記キャリッジの移動により当該記録ヘッドと対向可能
    な位置で、当該記録ヘッドへの進退移動に伴って当該記
    録ヘッドの吐出口面に対する当接および離隔が可能に設
    けられたキャップ部材と、該キャップ部材が前記記録ヘ
    ッドと対向する前記位置で、前記キャリッジと係合し当
    該キャリッジの前記変位を規制するための位置決め部材
    と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記位置決め部材は、前記キャリッジを移
    動させるためのベルトを張設するプーリの回動軸である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録ヘッドは、電気熱変換素子が発生
    する熱エネルギーによりインク滴を吐出することを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置。
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