JP2752420B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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- JP2752420B2 JP2752420B2 JP1073015A JP7301589A JP2752420B2 JP 2752420 B2 JP2752420 B2 JP 2752420B2 JP 1073015 A JP1073015 A JP 1073015A JP 7301589 A JP7301589 A JP 7301589A JP 2752420 B2 JP2752420 B2 JP 2752420B2
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- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録装置に関し、詳しく
は、記録ヘッド表面の結露を防止するための送風手段を
具えたインクジェット記録装置に関する。
は、記録ヘッド表面の結露を防止するための送風手段を
具えたインクジェット記録装置に関する。
[従来の技術] 従来から、インクジェット記録装置においては、被記
録材上に記録のために着弾されたインクを定着させるた
めの手段については種々の提案や改善がなされ、また実
施されてきた。例えば、富士通(株)による特開昭54-1
56536号公報および特開昭54-156537号公報に開示された
ものは、熱風を利用して被記録材上のインクの乾燥を行
うものであり、セイコーエプソン社出願による特開昭62
-130863号公報および特開昭62-130864号公報に開示のも
の等は被記録材自体を加熱することによりインクの乾燥
定着を行うものである。
録材上に記録のために着弾されたインクを定着させるた
めの手段については種々の提案や改善がなされ、また実
施されてきた。例えば、富士通(株)による特開昭54-1
56536号公報および特開昭54-156537号公報に開示された
ものは、熱風を利用して被記録材上のインクの乾燥を行
うものであり、セイコーエプソン社出願による特開昭62
-130863号公報および特開昭62-130864号公報に開示のも
の等は被記録材自体を加熱することによりインクの乾燥
定着を行うものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したような従来の定着手段にあっ
て熱風を利用して被記録材上のインクの乾燥を行う方式
のものは、特に低温の雰囲気で実施された場合十分な効
果が得られず、低温に保たれている周囲の物体や被記録
材に熱風の熱が奪われてしまい、満足な定着が難しかっ
た。
て熱風を利用して被記録材上のインクの乾燥を行う方式
のものは、特に低温の雰囲気で実施された場合十分な効
果が得られず、低温に保たれている周囲の物体や被記録
材に熱風の熱が奪われてしまい、満足な定着が難しかっ
た。
また、加熱ヒータにより被記録材を加熱し、インクの
定着を行う方式のものは、ボンド紙のように水分を吸収
し易い記録シートが使われた場合に、紙面から蒸発する
水分と記録用インクからの蒸発水分とにより装置内部に
水蒸気が充満し、飽和状態となって記録ヘッドのインク
吐出面に結露し、インクの不吐出やよれ吐出の原因とな
るという不都合があった。特に後述の点は、記録品位向
上のために記録ヘッドのインク吐出面と被記録材との間
の間隔を狭く保とうとするほど結露の傾向が著しく、と
きには記録不能となることさえあった。
定着を行う方式のものは、ボンド紙のように水分を吸収
し易い記録シートが使われた場合に、紙面から蒸発する
水分と記録用インクからの蒸発水分とにより装置内部に
水蒸気が充満し、飽和状態となって記録ヘッドのインク
吐出面に結露し、インクの不吐出やよれ吐出の原因とな
るという不都合があった。特に後述の点は、記録品位向
上のために記録ヘッドのインク吐出面と被記録材との間
の間隔を狭く保とうとするほど結露の傾向が著しく、と
きには記録不能となることさえあった。
本発明の目的は、上述したような従来の問題点の解決
を図り、低温低湿の雰囲気から高温高湿の雰囲気にいた
るまで、どのような環境下にあっても、記録ヘッドの表
面に結露を生じさせることなくインク吐出機能を良好に
保った状態で被記録材の加熱定着を行うことのできるイ
ンクジェット記録装置を提供することにある。
を図り、低温低湿の雰囲気から高温高湿の雰囲気にいた
るまで、どのような環境下にあっても、記録ヘッドの表
面に結露を生じさせることなくインク吐出機能を良好に
保った状態で被記録材の加熱定着を行うことのできるイ
ンクジェット記録装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために、本発明は、被記録材に
インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドを用い
て、該被記録材に記録を行うインクジェット記録装置に
おいて、前記被記録材に吐出されたインク滴の定着に関
わる熱をプラテンに付与する加熱手段と、前記インクジ
ェット記録ヘッドを前記プラテンに沿って走査させるた
めのキャリッジと、前記キャリッジの走査範囲にわたっ
て、前記インクジェット記録ヘッドと前記プラテンに配
された被記録材との間に当該被記録材の表面に沿うとと
もに前記キャリッジの走査方向と交差する方向に空気を
送給するための送風口を備える手段と、前記送風口から
送給される空気流から前記インクジェット記録ヘッドを
遮断するために前記送風口を覆う面を、前記キャリッジ
の走査方向に関して上流側および下流側のインクジェッ
ト記録ヘッド近傍に設け、前記キャリッジとともに移動
する遮断手段とを備えたことを特徴とするものである。
インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドを用い
て、該被記録材に記録を行うインクジェット記録装置に
おいて、前記被記録材に吐出されたインク滴の定着に関
わる熱をプラテンに付与する加熱手段と、前記インクジ
ェット記録ヘッドを前記プラテンに沿って走査させるた
めのキャリッジと、前記キャリッジの走査範囲にわたっ
て、前記インクジェット記録ヘッドと前記プラテンに配
された被記録材との間に当該被記録材の表面に沿うとと
もに前記キャリッジの走査方向と交差する方向に空気を
送給するための送風口を備える手段と、前記送風口から
送給される空気流から前記インクジェット記録ヘッドを
遮断するために前記送風口を覆う面を、前記キャリッジ
の走査方向に関して上流側および下流側のインクジェッ
ト記録ヘッド近傍に設け、前記キャリッジとともに移動
する遮断手段とを備えたことを特徴とするものである。
[作用] 本発明によれば、被記録材に吐出されたインク滴の定
着に関わる熱を加熱手段によってプラテンに付与し、送
風口から送給される空気流からインクジェット記録ヘッ
ドを遮断する送風口を覆う面をキャリッジの走査方向に
関して上流側および下流側のインクジェット記録ヘッド
近傍に設けてキャリッジとともに移動する遮断手段によ
り、インクジェット記録ヘッド近傍の送風口からの空気
流の送給を遮ることで、インクジェット記録ヘッド近傍
のみの空気流から確実にインクジェット記録ヘッドを遮
蔽するとともに広範囲での水蒸気等の除去を行うことが
できるので、被記録材上のインクの乾燥が促進され、印
字よれの虞がなく、紙粉や紙けばがインク吐出面に付着
するのを抑制することができ、安定した良好なインク定
着と高記録品位の画像を得ることができる。
着に関わる熱を加熱手段によってプラテンに付与し、送
風口から送給される空気流からインクジェット記録ヘッ
ドを遮断する送風口を覆う面をキャリッジの走査方向に
関して上流側および下流側のインクジェット記録ヘッド
近傍に設けてキャリッジとともに移動する遮断手段によ
り、インクジェット記録ヘッド近傍の送風口からの空気
流の送給を遮ることで、インクジェット記録ヘッド近傍
のみの空気流から確実にインクジェット記録ヘッドを遮
蔽するとともに広範囲での水蒸気等の除去を行うことが
できるので、被記録材上のインクの乾燥が促進され、印
字よれの虞がなく、紙粉や紙けばがインク吐出面に付着
するのを抑制することができ、安定した良好なインク定
着と高記録品位の画像を得ることができる。
[実施例] 以下に、図面に基いて本発明の実施例を詳細かつ具体
的に説明する。
的に説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例を示す。これ
らの図において、1はキャリッジ2に搭載されたインク
ジェット記録ヘッド、3はキャリッジ2を摺動自在に保
持する案内軸、4は被記録材5を記録位置に導くための
フリクションローラ、6は記録位置に導かれた被記録材
5を保持し、被記録材5を加熱して定着を行う定着手段
としての機能を具えたプラテン(以下で熱プラテンとい
う)である。なお熱プラテン6は被記録材5である記録
シートやOHP用紙の搬送に対しすべりを良くするため
に、表面に好適にはテフロン(登録商標)コート等の表
面処理を施すと共に、熱プラテン6の裏面側には加熱す
るために第2図に示すように電気ヒータ等の加熱素子7
が設けられている。
らの図において、1はキャリッジ2に搭載されたインク
ジェット記録ヘッド、3はキャリッジ2を摺動自在に保
持する案内軸、4は被記録材5を記録位置に導くための
フリクションローラ、6は記録位置に導かれた被記録材
5を保持し、被記録材5を加熱して定着を行う定着手段
としての機能を具えたプラテン(以下で熱プラテンとい
う)である。なお熱プラテン6は被記録材5である記録
シートやOHP用紙の搬送に対しすべりを良くするため
に、表面に好適にはテフロン(登録商標)コート等の表
面処理を施すと共に、熱プラテン6の裏面側には加熱す
るために第2図に示すように電気ヒータ等の加熱素子7
が設けられている。
また、8は記録ヘッド1のほぼ直下にあたる位置に記
録ヘッド1の走査範囲にわたって設けられた送風ダク
ト、9は送風ダクト8の上面に穿設された複数の送風
口、10は送風ファン11から送風ダクト8に空気を導く送
風路である。前記送風ダクト8内は、送風路10からの風
が送風口9から均一に送風されるように、例えば、送風
口9側から離間するにつれ順次高さが高くなる壁等を設
けた構成とされている。さらにまた、送風ダクト8には
送風口9から吹き出される空気中にごみ等が混入しない
ようにフィルタ12が設けられている。かくして、送風手
段により空気が下方から記録シート5に向けて吹き上げ
られ、シート表面に滞留する水蒸気分が吹き払われる
が、記録ヘッド1の下方から空気が直接インク吐出面1A
に沿って流れると吐出面1Aの不図示のインク吐出口から
吐出されたインク滴が空気の流れによって曲げられ、着
弾位置がずれることによって記録品位が損なわれる。
録ヘッド1の走査範囲にわたって設けられた送風ダク
ト、9は送風ダクト8の上面に穿設された複数の送風
口、10は送風ファン11から送風ダクト8に空気を導く送
風路である。前記送風ダクト8内は、送風路10からの風
が送風口9から均一に送風されるように、例えば、送風
口9側から離間するにつれ順次高さが高くなる壁等を設
けた構成とされている。さらにまた、送風ダクト8には
送風口9から吹き出される空気中にごみ等が混入しない
ようにフィルタ12が設けられている。かくして、送風手
段により空気が下方から記録シート5に向けて吹き上げ
られ、シート表面に滞留する水蒸気分が吹き払われる
が、記録ヘッド1の下方から空気が直接インク吐出面1A
に沿って流れると吐出面1Aの不図示のインク吐出口から
吐出されたインク滴が空気の流れによって曲げられ、着
弾位置がずれることによって記録品位が損なわれる。
そこで本例では、記録ヘッド1の近傍で空気がインク
吐出面1Aに沿って吹き上がらないようにキャリッジ2を
送風口9を閉塞する遮蔽板13をキャリッジ2に設けてお
り、この遮蔽板13の形状をキャリッジ2の左右に移動に
伴ってその周囲に乱気流が生じないような滑らかな形状
となしてインク滴の正常な飛翔の妨げとならないように
する。尚、この形状は、吐出されたインク滴の着弾位置
のずれを生じないような種々の形状とすることができ、
さらに他の部材、例えばヘッドの側面に壁部材を設ける
等によって前述の目的を達成するように構成してもよ
い。さらにまた、第1図において、14は記録ヘッド1の
目詰まり防止のための回復手段、15はインク吐出面1Aの
掃拭を行うワイパーである。
吐出面1Aに沿って吹き上がらないようにキャリッジ2を
送風口9を閉塞する遮蔽板13をキャリッジ2に設けてお
り、この遮蔽板13の形状をキャリッジ2の左右に移動に
伴ってその周囲に乱気流が生じないような滑らかな形状
となしてインク滴の正常な飛翔の妨げとならないように
する。尚、この形状は、吐出されたインク滴の着弾位置
のずれを生じないような種々の形状とすることができ、
さらに他の部材、例えばヘッドの側面に壁部材を設ける
等によって前述の目的を達成するように構成してもよ
い。さらにまた、第1図において、14は記録ヘッド1の
目詰まり防止のための回復手段、15はインク吐出面1Aの
掃拭を行うワイパーである。
このように構成したインクジェット記録装置において
は、記録の前後において被記録材5上から湿った空気が
送風手段により吹き払われる。特に熱プラテン6によっ
て加熱され、被記録材5から蒸発した水蒸気が上方に吹
き飛ばされることによってインクの乾燥定着が促進され
ると共に、かかる水蒸気が記録ヘッド1に付着結露して
記録の妨げとなるのを防止することができる。
は、記録の前後において被記録材5上から湿った空気が
送風手段により吹き払われる。特に熱プラテン6によっ
て加熱され、被記録材5から蒸発した水蒸気が上方に吹
き飛ばされることによってインクの乾燥定着が促進され
ると共に、かかる水蒸気が記録ヘッド1に付着結露して
記録の妨げとなるのを防止することができる。
本発明者は従来の熱プラテンのみを装着したインクジ
ェット記録装置とこれに送風手段を併用した本発明の上
述した実施例によるインクジェット記録装置とにより記
録の比較実験を行った結果、下記の第1表のような観察
評価を得た。
ェット記録装置とこれに送風手段を併用した本発明の上
述した実施例によるインクジェット記録装置とにより記
録の比較実験を行った結果、下記の第1表のような観察
評価を得た。
第1表から明らかなように、本実施例によれば記録ヘ
ッドと被記録材5との間に適正な間隔を保った状態で、
吐出面1Aにほとんど結露は見られなかった。これに対
し、従来の記録装置により全吐出モードで記録を行った
結果、第3図にも示すように、インク吐出面1Aのインク
吐出口1B近傍にわたって全面的に結露20が見られ、この
ような状態の記録ヘッドのときに、不吐出が発生した。
すなわち、このような状態では記録動作中に結露した水
分がそのヘッドの移動に従って左右に揺らぎ、インク吐
出口1Bを塞ぐようになって吐出の妨げとなり、吐出方向
を曲げたり不吐出を発生させたりする。
ッドと被記録材5との間に適正な間隔を保った状態で、
吐出面1Aにほとんど結露は見られなかった。これに対
し、従来の記録装置により全吐出モードで記録を行った
結果、第3図にも示すように、インク吐出面1Aのインク
吐出口1B近傍にわたって全面的に結露20が見られ、この
ような状態の記録ヘッドのときに、不吐出が発生した。
すなわち、このような状態では記録動作中に結露した水
分がそのヘッドの移動に従って左右に揺らぎ、インク吐
出口1Bを塞ぐようになって吐出の妨げとなり、吐出方向
を曲げたり不吐出を発生させたりする。
さらには、インク吐出面1Aに付着した紙粉やごみ等が
結露した水分により吐出口1Bに誘導され、吐出口1Bを閉
塞することすらあるが、本発明によれば、上述の実施例
で実験したことからも分かるように、結露を防止するこ
とによって吐出方向の曲がりや不吐出を防止し、常に安
定したインク吐出を行わせることができる。
結露した水分により吐出口1Bに誘導され、吐出口1Bを閉
塞することすらあるが、本発明によれば、上述の実施例
で実験したことからも分かるように、結露を防止するこ
とによって吐出方向の曲がりや不吐出を防止し、常に安
定したインク吐出を行わせることができる。
第4図は本発明の他の実施例を示す。本例は送風ダク
ト8に設ける送風口29を記録ヘッド1の走査領域全域に
わたって連続させた長孔として形成したもので、空気が
この長孔の送風口29からできるだけ均等に吹き出すよう
にするために、送風ダクト8内を加工することに加え、
本例では送風ダクト8の両端部に送風路10がそれぞれ接
続されるようにしてある。また、長孔部分はメッシュ状
に加工されてもよく、このようにすることで一層送風の
均一化が図られる。さらに本例では、吐出口1Bから吐出
されたインク滴が飛翔中に送風口29から吹出した空気や
キャリッジ2の移動による空気の揺動によって影響され
ないように、遮蔽板13と共に記録ヘッド1の左右両側に
盾板30を立設した。このように構成したインクジェット
記録装置における記録中のインク吐出面1Aへの結露の防
止効果および定着の促進効果については同様であり、そ
の説明を省略する。
ト8に設ける送風口29を記録ヘッド1の走査領域全域に
わたって連続させた長孔として形成したもので、空気が
この長孔の送風口29からできるだけ均等に吹き出すよう
にするために、送風ダクト8内を加工することに加え、
本例では送風ダクト8の両端部に送風路10がそれぞれ接
続されるようにしてある。また、長孔部分はメッシュ状
に加工されてもよく、このようにすることで一層送風の
均一化が図られる。さらに本例では、吐出口1Bから吐出
されたインク滴が飛翔中に送風口29から吹出した空気や
キャリッジ2の移動による空気の揺動によって影響され
ないように、遮蔽板13と共に記録ヘッド1の左右両側に
盾板30を立設した。このように構成したインクジェット
記録装置における記録中のインク吐出面1Aへの結露の防
止効果および定着の促進効果については同様であり、そ
の説明を省略する。
以上の実施例においては、いずれも記録ヘッドの直下
より空気を送風している例を示したが、記録ヘッドの上
方から下方に向う空気流を生じさせるようなものであっ
てもよく、又側方から空気流を生じさせるものでもよ
く、本発明の趣旨を満足するものであれば各種変形が可
能であるが、下方から送風する場合の方がヘッドとプラ
テンとの間に存在する水蒸気成分を逃し易く、また、ヘ
ッド自身の温度上昇を解消することが可能である。
より空気を送風している例を示したが、記録ヘッドの上
方から下方に向う空気流を生じさせるようなものであっ
てもよく、又側方から空気流を生じさせるものでもよ
く、本発明の趣旨を満足するものであれば各種変形が可
能であるが、下方から送風する場合の方がヘッドとプラ
テンとの間に存在する水蒸気成分を逃し易く、また、ヘ
ッド自身の温度上昇を解消することが可能である。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、被記録材
にインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドを用い
て、被記録材に記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、被記録材に吐出されたインク滴の定着に関わる熱
をプラテンに付与する加熱手段を設けると共に、記録ヘ
ッドの走査領域の下方から被記録材の送り方向に向けて
空気を送給する送風手段を走査領域全域にわたって設け
たので、加熱手段により被記録材から蒸発させられた水
蒸気が記録ヘッドのインク吐出面に結露するのを防止す
ることができ、低温の雰囲気においてもインクの吐出機
能が損なわれるようなことがなく、十分な定着と共に高
品位の記録画像が得られる。
にインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドを用い
て、被記録材に記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、被記録材に吐出されたインク滴の定着に関わる熱
をプラテンに付与する加熱手段を設けると共に、記録ヘ
ッドの走査領域の下方から被記録材の送り方向に向けて
空気を送給する送風手段を走査領域全域にわたって設け
たので、加熱手段により被記録材から蒸発させられた水
蒸気が記録ヘッドのインク吐出面に結露するのを防止す
ることができ、低温の雰囲気においてもインクの吐出機
能が損なわれるようなことがなく、十分な定着と共に高
品位の記録画像が得られる。
また、本発明によれば、送風口から送給される空気流
からインクジェット記録ヘッドを遮断する送風口を覆う
面をキャリッジの走査方向に関して上流側および下流側
のインクジェット記録ヘッド近傍に設けてキャリッジと
ともに移動する遮断手段により、インクジェット記録ヘ
ッド近傍の送風口からの空気流の送給を遮ることで、イ
ンクジェット記録ヘッド近傍のみの空気流から確実にイ
ンクジェット記録ヘッドを遮蔽するとともに広範囲での
水蒸気等の除去を行うことができるので、印字よれの虞
がなく、紙粉や紙けばがインク吐出面に付着するのを抑
制することができ、良好なインク定着と高記録品位の画
像を得ることができる。
からインクジェット記録ヘッドを遮断する送風口を覆う
面をキャリッジの走査方向に関して上流側および下流側
のインクジェット記録ヘッド近傍に設けてキャリッジと
ともに移動する遮断手段により、インクジェット記録ヘ
ッド近傍の送風口からの空気流の送給を遮ることで、イ
ンクジェット記録ヘッド近傍のみの空気流から確実にイ
ンクジェット記録ヘッドを遮蔽するとともに広範囲での
水蒸気等の除去を行うことができるので、印字よれの虞
がなく、紙粉や紙けばがインク吐出面に付着するのを抑
制することができ、良好なインク定着と高記録品位の画
像を得ることができる。
第1図は本発明インクジェット記録装置の構成の一例を
示す斜視図、 第2図は第1図の断面図、 第3図は従来のインクジェット記録装置による記録ヘッ
ドのインク吐出面に結露した状態を模式的に示す斜視
図、 第4図は本発明の他の実施例の構成を示す斜視図であ
る。 1……記録ヘッド、1A……インク吐出面、1B……インク
吐出口、2……キャリッジ、5……被記録材、6……熱
プラテン、7……加熱素子、8……送風ダクト、9……
送風口、10……送風路、11……送風ファン、13……遮蔽
板、20……結露、30……盾板。
示す斜視図、 第2図は第1図の断面図、 第3図は従来のインクジェット記録装置による記録ヘッ
ドのインク吐出面に結露した状態を模式的に示す斜視
図、 第4図は本発明の他の実施例の構成を示す斜視図であ
る。 1……記録ヘッド、1A……インク吐出面、1B……インク
吐出口、2……キャリッジ、5……被記録材、6……熱
プラテン、7……加熱素子、8……送風ダクト、9……
送風口、10……送風路、11……送風ファン、13……遮蔽
板、20……結露、30……盾板。
Claims (1)
- 【請求項1】被記録材にインク滴を吐出するインクジェ
ット記録ヘッドを用いて、該被記録材に記録を行うイン
クジェット記録装置において、 前記被記録材に吐出されたインク滴の定着に関わる熱を
プラテンに付与する加熱手段と、 前記インクジェット記録ヘッドを前記プラテンに沿って
走査させるためのキャリッジと、 前記キャリッジの走査範囲にわたって、前記インクジェ
ット記録ヘッドと前記プラテンに配された被記録材との
間に当該被記録材の表面に沿うとともに前記キャリッジ
の走査方向と交差する方向に空気を送給するための送風
口を備える手段と、 前記送風口から送給される空気流から前記インクジェッ
ト記録ヘッドを遮断するために前記送風口を覆う面を、
前記キャリッジの走査方向に関して上流側および下流側
のインクジェット記録ヘッド近傍に設け、前記キャリッ
ジとともに移動する遮断手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1073015A JP2752420B2 (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | インクジェット記録装置 |
US08/479,188 US5528271A (en) | 1989-03-24 | 1995-06-07 | Ink jet recording apparatus provided with blower means |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1073015A JP2752420B2 (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02251453A JPH02251453A (ja) | 1990-10-09 |
JP2752420B2 true JP2752420B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13506090
Family Applications (1)
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