JP2752315B2 - 過電圧保護装置 - Google Patents

過電圧保護装置

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JP2752315B2
JP2752315B2 JP5296566A JP29656693A JP2752315B2 JP 2752315 B2 JP2752315 B2 JP 2752315B2 JP 5296566 A JP5296566 A JP 5296566A JP 29656693 A JP29656693 A JP 29656693A JP 2752315 B2 JP2752315 B2 JP 2752315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源から負荷に至
る電流経路にハイサイドスイッチとして設けられたNチ
ャネルのパワーMOSFETを過電圧から保護する過電
圧保護装置に関し、特に、パワーMOSFETを2端子
型の駆動装置により駆動する際に好適な過電圧保護装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子を用いた制御装置
において、電源に過電圧が発生した場合に電源に接続さ
れた出力用半導体素子が破壊するのを防止する過電圧保
護回路として、例えば特開昭50−36942号公報に
開示されているように、ツェナーダイオードのブレイク
ダウン電流で出力用半導体素子を強制的に導通させ、出
力用半導体素子の負荷にて過電圧を吸収するようにした
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこうした従来
の過電圧保護回路を、直流電源から負荷に至る電流経路
に所謂ハイサイドスイッチとして設けられたNチャネル
のパワーMOSFETをON・OFFさせる2端子型の
駆動装置に適用すると、過電圧発生時に、パワーMOS
FETが所定周波数でON・OFFして、パワーMOS
FETが過熱し、場合によってはパワーMOSFETが
熱破壊してしまうといった問題があった。以下、この問
題について詳しく説明する。
【0004】まず、例えば図5に示す如く、バッテリ8
0から負荷82に至る電流経路にメインスイッチ84と
共に直列接続されたNチャネルのパワーMOSFET8
6を駆動する2端子型の駆動装置は、メインスイッチ8
4がON状態でパワーMOSFET86がOFF状態で
あるときにパワーMOSFET86の両端(ドレイン−
ソース間)に生じる電圧により、ダイオードD10を介し
て電源コンデンサC10を充電して、この電源コンデンサ
C10に蓄積された電荷とパワーMOSFET86の両端
電圧とにより、内部の制御回路88や駆動回路90等に
電源供給を行う補助電源92を備えている。
【0005】従って、こうした2端子型の駆動装置に上
記従来の過電圧保護回路を適用した場合、その過電圧保
護回路は、図5に符号94で示すように、補助電源92
から出力される電源電圧Vcが所定の上限電圧に達した
ときに導通するツェナーダイオードZD11〜ZD13と、
駆動回路90に設けられた駆動用トランジスタTR10を
強制的にOFFしてパワーMOSFET86をONさせ
るための保護用トランジスタTR11と、ツェナーダイオ
ードZD11〜ZD13の導通時に流れるブレイクダウン電
流により保護用トランジスタTR11をONさせる(つま
りパワーMOSFETをONさせる)抵抗器R11,R12
とにより構成できる。
【0006】なお、図5の駆動装置において、パワーM
OSFET86をON・OFFさせる駆動回路90は、
制御回路88からの制御信号によりON・OFFされる
駆動用トランジスタTR10がOFF状態であるとき、電
源電圧Vcを抵抗器R13,R14を介してパワーMOSF
ET86のゲートに印加することにより、パワーMOS
FET86をONするように構成されており、更に、電
源電圧Vcの異常時(過電圧時)に、パワーMOSFE
T86のゲート電圧を所定電圧以下に制限する、過電圧
保護用のツェナーダイオードZD14,ZD15が設けられ
ている。
【0007】上記のように構成された過電圧保護回路9
4では、メインスイッチ84がON状態でしかもパワー
MOSFET86がOFF状態であるときに、バッテリ
電圧VB が過電圧となって、バッテリ80から電源供給
を受ける電源コンデンサC10の端子電圧(電源電圧V
c)がツェナーダイオードZD11〜ZD13のブレイク電
圧を越えたときに、保護用トランジスタTR11がONし
て、パワーMOSFET86を強制的にONさせる。
【0008】ところで、こうした過電圧発生時にパワー
MOSFET86をONすると、バッテリ80から、パ
ワーMOSFET86,メインスイッチ84を介して、
負荷82に電流が流れ、負荷82の端子電圧、換言すれ
ば駆動装置のグランド電位KGは、バッテリVB からパ
ワーMOSFET86のON電圧を引いた電圧に略等し
くなり、このときの駆動装置内の電源電圧Vcは、グラ
ンド電位KGを基準として、補助電源92の電源コンデ
ンサC10の両端電圧となる。そして、この状態では、電
源コンデンサC10の正極側電位はバッテリ80の正極側
電位よりも高くなるため、バッテリ80から電源コンデ
ンサC10への充電はなく、電源コンデンサC10から制御
回路88,過電圧保護回路94等への放電により電源電
圧Vcが即座に低下し、この電源電圧Vcの低下に伴
い、過電圧保護回路94内の保護用トランジスタTR11
がOFFし、パワーMOSFET86もOFF状態とな
る。そして、このようにパワーMOSFET86がOF
Fすると、過電圧となっているバッテリ電圧VB が電源
コンデンサC10に再び印加されるため、電源電圧Vcが
増加して過電圧保護回路94が働き、パワーMOSFE
T86がONされる。
【0009】すなわち、上記のように2端子型の駆動装
置に従来の過電圧保護回路を適用した場合には、駆動装
置が発振回路として動作し、パワーMOSFETが周期
的にON・OFFされるようになるのである。そしてこ
のときの発振周波数は、ツェナーダイオードZD11〜Z
D13の接合容量や電源コンデンサC10の容量等によって
決まるが、通常、数百KHzにもおよび、例えばロード
ダンプ等によって過電圧が長時間発生すると、その間、
駆動装置は上記発振を繰り返すことになる。
【0010】一方、図5に示した駆動回路90の動作周
波数は、抵抗器R13,R14とパワーMOSFET86の
ゲート容量とで決まるため、上記発振周波数にて保護用
トランジスタTR11がON・OFFされると、ゲート電
圧は保護用トランジスタTR11のON時とOFF時との
中間電位で安定する。その結果、パワーMOSFET8
6を、その内部抵抗が最小となる完全な飽和領域にて駆
動することができなくなり、パワーMOSFET86
は、半ON状態となる飽和領域にて固定されてしまう。
【0011】従って、過電圧が長時間発生すると、パワ
ーMOSFET86での負荷電流に対する損失が増大
し、パワーMOSFET86の発熱量が増加して、場合
によってはパワーMOSFET86が熱破壊してしまう
のである。なお、パワーMOSFET86のゲート容量
を小さくして、駆動回路90の動作周波数を増大すれ
ば、上記発振によるパワーMOSFET86の発熱を抑
制できるようになるが、この場合、パワーMOSFET
86の許容電流が小さくなるため、今度は、過電圧時の
高速スイッチング動作によってパワーMOSFET86
に過電流が流れ、この結果、上記と同様、パワーMOS
FETが熱破壊を生じることになる。
【0012】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、直流電源から負荷に至る電流経路にハイサイドス
イッチとして設けられたNチャネルのパワーMOSFE
Tを2端子型の駆動装置により駆動する際、直流電源に
過電圧が発生したときに、駆動装置を発振回路として動
作させることなく、パワーMOSFETを確実にONし
て、パワーMOSFETの破壊を防止することのできる
過電圧保護回路を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明は、直流電源から負荷に至る電流経
路に設けられたNチャネルのパワーMOSFETと、該
パワーMOSFETに並列に設けられ、該パワーMOS
FETの両端電圧により電源コンデンサに電荷を蓄積す
ると共に、該電源コンデンサに蓄積された電荷及び上記
スイッチング素子の両端電圧により電源電圧を発生する
補助電源と、該補助電源から電源供給を受けて動作し、
外部から入力される制御信号により上記パワーMOSF
ETをON・OFFして上記負荷を駆動する駆動回路
と、を備えた駆動装置に設けられ、上記直流電源に過電
圧が発生したときに上記パワーMOSFETをONし
て、該パワーMOSFETを過電圧から保護する過電圧
保護装置であって、上記補助電源から供給される電源電
圧が所定の判定電圧を越えているとき上記直流電源に過
電圧が発生した旨を判定する過電圧判定手段と、該過電
圧判定手段が過電圧を判定していなければ上記判定電圧
を第1の判定電圧に設定し、上記過電圧判定手段が過電
圧を判定するとその後上記過電圧判定手段が過電圧を判
定しなくなるまで、上記判定電圧を第1の判定電圧より
所定電圧低い第2の判定電圧に設定する判定電圧設定手
段と、上記過電圧判定手段が過電圧を判定しているとき
に、上記パワーMOSFETをONする保護手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0014】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
の過電圧保護装置においては、過電圧判定手段が、補助
電源から供給される電源電圧が所定の判定電圧を越えて
いるときに、直流電源に過電圧が発生した旨を判定し、
この過電圧判定手段により過電圧が判定されると、保護
手段が、パワーMOSFETをONする。また、過電圧
判定手段における判定電圧は、判定電圧設定手段によ
り、過電圧判定手段が過電圧を判定していなければ第1
の判定電圧に設定され、過電圧判定手段が過電圧を判定
すると、その後過電圧判定手段が過電圧を判定しなくな
るまで、第1の判定電圧より所定電圧低い第2の判定電
圧に設定される。
【0015】つまり、本発明では、過電圧判定手段にお
ける判定電圧に所謂ヒステリシスを設け、過電圧判定手
段が直流電源の過電圧を判定すると、その後過電圧判定
用の電圧を通常の判定電圧(第1の判定電圧)より低い
第2の判定電圧に変更することにより、パワーMOSF
ETをONした後、補助電源からの電源電圧が低下して
パワーMOSFETがOFFされるまでの時間を長くし
て、直流電源に過電圧が生じたときにパワーMOSFE
Tが高速でON・OFFされるのを防止するのである。
【0016】この結果、本発明によれば、従来装置のよ
うに、直流電源に過電圧が生じたときに、パワーMOS
FETが高速でON・OFFされて、パワーMOSFE
Tが過熱する、といったことはなく、パワーMOSFE
Tを確実に保護することができるようになる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は、本発明が適用された車両用方向指示装
置全体の構成を表わす概略構成図であり、図1はこの装
置内のパワーMOSFETの駆動回路及び過電圧保護回
路の構成を表わす電気回路図である。
【0018】図2に示す如く、本実施例の車両用方向指
示装置は、車両の左・右に夫々設けられた方向指示灯1
0L,10Rと、これら方向指示灯10L,10Rの何
れか一方を点灯するために必要に応じて車両運転者によ
り操作される方向指示スイッチ12と、方向指示スイッ
チ12及びヒューズ16を介して方向指示灯10L又は
10Rに電源供給を行うためのバッテリ14とからなる
方向指示灯点灯用の電流経路に設けられ、方向指示スイ
ッチ12のON時に該電流経路を周期的に導通・遮断す
ることにより、方向指示スイッチ12により接続された
何れかの方向指示灯10L又は10Rを点滅させるため
のものであり、その電流経路を導通・遮断するために、
バッテリ14に端子TBを介してドレインが接続され、
方向指示スイッチ12に端子TLを介してソースが接続
されたNチャネルのパワーMOSFET18を備えてい
る。
【0019】またパワーMOSFET18が接続された
端子TB−TL間には、パワーMOSFET18に並列
に、抵抗器R1,ダイオードD1,電源コンデンサC1
からなる補助電源が接続されている。この補助電源は、
図5に示した補助電源92と同様、方向指示スイッチ1
2がON状態で、しかもパワーMOSFET18がOF
F状態であるときに、端子TB−TL間に生じる電圧に
より電源コンデンサC1を充電しておき、この電源コン
デンサC10に蓄積された電荷とパワーMOSFET86
の両端電圧とにより、当該装置内に電源供給を行うもの
である。
【0020】また、電源コンデンサC1には、定電流回
路IC,ツェナーダイオードD2及びトランジスタTR
1からなる定電圧回路が接続されており、この定電圧回
路から出力される定電圧VT によって、パワーMOSF
ET18をON・OFF制御するに当たって使用する各
種基準電圧を生成できるようにされている。
【0021】一方、本実施例の車両用方向指示装置に
は、パワーMOSFET18を駆動するための駆動回路
20と、充放電用コンデンサC0と抵抗器R0とからな
る積分回路と、方向指示スイッチ12のON時に積分回
路にバッファB1を介して充放電用の制御電圧を印加し
て充放電用コンデンサC0を充放電することにより、方
向指示灯10L,10Rを点滅させる前記制御信号とし
ての点滅信号S1を生成する点滅回路22と、方向指示
スイッチ12がOFFされたことを検出して、トランジ
スタTR2をONし、充放電用コンデンサC0を急速放
電させる急速放電回路24と、パワーMOSFET18
から方向指示灯10L,10Rに至る電流経路の短絡・
断線を検出して、点滅回路22による方向指示灯10
L,10Rの点滅動作を禁止することにより、その電流
経路の短絡,断線等によってパワーMOSFET18に
過電流が流れるのを防止する短絡・断線検出回路26
と、短絡・断線検出回路26における短絡・断線の検出
用の判定電圧を生成する基準電源28と、補助電源から
供給される電源電圧Vcから、バッテリ電圧VB の異常
(過電圧)を検出して、パワーMOSFET18を強制
的にONさせる過電圧保護回路30と、が備えられてい
る。
【0022】ここで、点滅回路22は、定電圧回路から
の定電圧VT を分圧して充放電用コンデンサC0の下限
電圧と上限電圧とを生成し、充放電用コンデンサC0の
両端電圧が上限電圧に達するまでの間、バッファB1の
出力をHighレベルにして、充放電用コンデンサC0を所
定の時定数にて充電し、充放電用コンデンサC0の両端
電圧が上限電圧に達すると、その後両端電圧が下限電圧
に達するまでの間、バッファB1の出力をLow レベルに
して、充放電用コンデンサC0を所定の時定数にて放電
させる、といった手順で、充放電用コンデンサC0を繰
返し充放電し、その充電時にパワーMOSFET18を
ONさせるためのLow レベルの点滅信号S1を出力す
る、従来より周知のものである。
【0023】また、急速放電回路24は、パワーMOS
FET18のOFF時に当該装置に供給されるバッテリ
電圧VB から、方向指示スイッチ12がOFFされたこ
とを検出して、トランジスタTR2をONし、充放電用
コンデンサC0を急速放電させることにより、次に方向
指示スイッチ12がON操作されたときに、充放電用コ
ンデンサC0の充電を電荷零の初期状態から開始して、
方向指示灯10L又は10Rを方向指示スイッチ12の
ON直後から一定周期で点滅させるためのものであり、
本願出願人が特願平5−240036号にて先に提案し
た回路である。なお、この急速放電回路24は、定電圧
回路から出力される定電圧VT が所定電圧以下となっ
て、当該装置が正常に動作できなくなったときに、充放
電用コンデンサC0を急速放電させるようにしてもよ
い。
【0024】次に、基準電源28は、定電圧回路からの
定電圧VT と補助電源から供給されるバッテリ電圧に比
例した電源電圧Vcとを合成して、パワーMOSFET
18のON時に方向指示灯10L,10Rに流れる負荷
電流に対応した電圧を生成し、更にその電圧をダイオー
ド等によりパワーMOSFET18の温度特性に見合う
電圧に補正して、パワーMOSFET18のON時に流
れる過電流に対応した判定電圧を生成するものであり、
短絡・断線検出回路26は、パワーMOSFET18の
ON時に、グランド電位KGを基準とするバッテリ電圧
VB ,換言すればパワーMOSFET18のドレイン−
ソース間電圧を取り込み、その電圧値が上記過電流判定
電圧を越えたときに、パワーMOSFET18から方向
指示灯10L,10Rに至る電流経路に短絡,断線等の
異常が発生したと判断して、点滅回路22によるパワー
MOSFET18の点滅動作を禁止する。なお、この短
絡・断線検出回路26及び基準電源28は本願出願人が
特願平5−262580号にて先に提案した回路であ
る。
【0025】なお、本実施例の車両用方向指示装置を構
成する上記各部の内、図2において一点鎖線で囲んだ、
パワーMOSFET18,抵抗器R1,抵抗器R0と充
放電用コンデンサC0とからなる積分回路,及び電源コ
ンデンサC1以外の部分は、一つのICパッケージ内に
収納される。また図2において、VRは方向指示灯10
Rの両端電圧を、VLは方向指示灯10Lの両端電圧
を、夫々表わしている。
【0026】次に、駆動回路20及び過電圧保護回路3
0の構成について、図1を用いて詳細に説明する。図1
に示す如く、本実施例の駆動回路20は、図5に例示し
た従来装置と同様、点滅回路22から出力される点滅信
号S1によりON・OFFされる駆動用トランジスタT
R3を備え、駆動用トランジスタTR3がOFF状態で
あるとき(つまり点滅信号S1がLow レベルであると
き)、抵抗器R3,R4を介してパワーMOSFET1
8のゲートに電源電圧Vcを印加することにより、パワ
ーMOSFET18をONするように構成されており、
更に、電源電圧Vcの異常時(過電圧時)に、パワーM
OSFET18のゲート電圧を所定電圧以下に制限する
過電圧保護用のツェナーダイオードZD4,ZD5を備
えている。
【0027】次に、本実施例の過電圧保護回路30は、
補助電源から供給される電源電圧Vcに基づきバッテリ
電圧VB の異常(過電圧)を判定して、パワーMOSF
ET86を強制的にONさせるものであり、図5に例示
した従来装置と同様、電源電圧Vcが所定の上限電圧V
HHに達したときに導通するツェナーダイオードZD1〜
ZD3と、駆動回路20内の駆動用トランジスタTR3
を強制的にOFFして、パワーMOSFET86をON
させる保護用トランジスタTR5と、ツェナーダイオー
ドZD1〜ZD3の導通時に流れるブレイクダウン電流
により、保護用トランジスタTR5にバイアス電圧を印
加して、保護用トランジスタTR5をONさせる(つま
りパワーMOSFETをONさせる)抵抗器R5,R6
とを備えている。
【0028】また、本実施例の過電圧保護回路30に
は、ベースが抵抗器R9を介して抵抗器R5と抵抗器R
6との接続点に接続され、エミッタが当該装置の接地ラ
イン(グランド電位KG)に接続され、コレクタが抵抗
器R7及びR8を介して当該装置の電源ライン(電源電
圧VC )に接続されたNPN型のトランジスタTR6
と、ベースが抵抗器R7と抵抗器R8との接続点に接続
され、エミッタ及びコレクタがツェナーダイオードZD
1の両端に夫々接続されたPNP型のトランジスタTR
7とが備えられている。
【0029】従って、本実施例の過電圧保護回路30に
おいては、電源電圧Vcが上限電圧VHHに達して、ツェ
ナーダイオードZD1〜ZD3が導通し、保護用トラン
ジスタTR5がONされると、同時に、トランジスタT
R6,延いてはトランジスタTR7がONし、ツェナー
ダイオードZD1の両端がトランジスタTR7により短
絡されることとなり、その後は、電源電圧Vcが、ツェ
ナーダイオードZD2及びZD3の降伏電圧にて決定さ
れる上限電圧VHHよりツェナーダイオードZD1の降伏
電圧分低い下限電圧VHL以下になるまでの間、保護用ト
ランジスタTRのON状態、延いてはパワーMOSFE
TのON状態が保持されることとなる。
【0030】次に、上記のように構成された本実施例の
車両用方向指示装置の動作及びその効果について、図3
に示すタイムチャートに沿って説明する。まず、図3に
示す領域Aのように、電源電圧Vcの正常時には、方向
指示スイッチ12が方向指示灯10L又は10R側に接
続されると、点滅回路22が動作し、点滅回路22から
充放電用コンデンサC0の充放電時間に同期して周期的
に変化する点滅信号S1が出力される。そして、この点
滅信号S1がLow レベルであればパワーMOSFET1
8がONし、点滅信号S1がHighレベルであればパワー
MOSFET18がOFFするため、方向指示スイッチ
12が接続された方向指示灯10R又は10Lには周期
的に電源が供給され、方向指示灯10R又は10Lは点
滅する。
【0031】次に、図3に示す領域Bのように、方向指
示スイッチ12がOFF状態のときに過電圧が発生した
場合、当該装置は、バッテリ14に対して開放されてい
るため、過電圧にてパワーMOSFET18や内部回路
が破壊されることはない。一方、図3に示す領域Cのよ
うに、方向指示スイッチ12がON状態で、点滅信号S
1がHighレベル,つまりパワーMOSFET18がOF
F状態であるときに、過電圧が発生して、電源電圧Vc
が上限電圧VHHに達すると、過電圧保護回路30内のツ
ェナーダイオードZD1〜ZD3がブレイクして、保護
用トランジスタTR5がONし、パワーMOSFET1
8が強制的にONされる。また過電圧が発生した瞬間、
端子TB−TL間(換言すればパワーMOSFET18
のドレイン−ソース間)に過電圧が加わるが、この電圧
は略上限電圧VHHまで上昇した後、パワーMOSFET
18がONするため、即座に低下する。
【0032】そして、このようにパワーMOSFET1
8がONされると、電源電圧Vcは、上限電圧VHHか
ら、電源コンデンサC1の容量及び内部回路の消費電流
に従って緩やかに低下する。一方、このようにパワーM
OSFET18がONすると、同時に過電圧保護回路3
0内のトランジスタTR6及びTR7がONして、ツェ
ナーダイオードZD1の両端が短絡されるため、電源電
圧Vcが下限電圧VHLになるまでパワーMOSFET1
8のON状態は継続され、電源電圧Vcが下限電圧VHL
まで低下した時点で、パワーMOSFET18の通常の
ON・OFF制御が再開される。
【0033】この間、パワーMOSFET18及び内部
回路には、上限電圧VHHを越える過電圧が印加されるこ
とはないので、パワーMOSFET18及び回路内の半
導体が耐圧破壊を起こすことは無い。また、パワーMO
SFET18のゲートは、ツェナーダイオードZD4及
びZD5の降伏電圧にて決定される電圧にてバイアスさ
れるため、パワーMOSFET18は極めて良好なON
状態となり、しかも、従来装置のようにパワーMOSF
ET18が高周波でON・OFFされることもないの
で、パワーMOSFET18が熱破壊することもない。
【0034】また次に、図3に示す領域Dのように、パ
ワーMOSFET18が点滅回路22から出力される点
滅信号S1によりON状態になっているとき、過電圧が
発生した場合には、過電圧はパワーMOSFET18か
ら負荷である方向指示灯10L又は10Rを介して放電
されるため、パワーMOSFET18や内部回路に過電
圧が印加されることはなく、何等問題はない。
【0035】以上詳述したように、本実施例の車両用方
向指示装置においては、過電圧の判定を行う過電圧判定
手段として、ツェナーダイオードZD1〜ZD3を用
い、電源電圧VcがこのツェナーダイオードZD1〜Z
D3の降伏電圧にて決定される上限電圧VHHに達した場
合には、過電圧が発生したとして、パワーMOSFET
18を強制的にONさせ、更にパワーMOSFET18
のON後は、ツェナーダイオードZD1の両端を短絡し
て、過電圧の判定電圧をツェナーダイオードZD2及び
ZD3の降伏電圧にて決定される下限電圧VHLに切り換
え、パワーMOSFET18のON後、電源電圧Vcが
低下して、パワーMOSFET18がOFFされるまで
の時間を長くするようにしている。このため、本実施例
によれば、従来装置のように、過電圧発生時にパワーM
OSFET18が高速でON・OFFして、パワーMO
SFETが過熱するのを防止でき、パワーMOSFET
を確実に保護することができるようになる。
【0036】ここで、上記実施例では、過電圧保護回路
30を、ツェナーダイオードZD1〜ZD3を用いて過
電圧を判定するように構成したが、過電圧保護回路30
としては、例えば図4に示す如く、分圧抵抗器R21及び
R22を用いて電源電圧Vcを分圧すると共に、分圧抵抗
器R31〜R33を用いて定電圧回路からの定電圧VTを分
圧して過電圧判定用の基準電圧Vref (=VHH)を生成
し、分圧抵抗器R21及びR22により分圧した電源電圧V
cの分圧値VCCと基準電圧Vref とをコンパレータ32
を用いて大小比較することにより、分圧値VCCが基準電
圧Vref 以上となったときにコンパレータ32から過電
圧の判定信号(Highレベル)を出力して、抵抗器R5を
介して保護用トランジスタTR5をONするようにし、
更に過電圧判定時には、コンパレータ32からの判定信
号により、抵抗器R35を介してトランジスタTR30をO
Nして、基準電圧Vref 生成用の分圧抵抗器R33を短絡
させ、基準電圧Vref を通常より低い基準電圧Vref
(=VHL)に切り換えるように構成しても、上記実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0037】そして過電圧保護回路30をこのように構
成すれば、上記実施例の過電圧保護回路に比べ、過電圧
の検出電圧(VHH),過電圧保護の解除電圧(VHL),
過電圧判定時間等を自由に設定でき、しかもツェナーダ
イオードのような温度特性もないため、過電圧保護を高
精度に行うことが可能となる。
【0038】また、上記実施例では、本発明の過電圧保
護装置を、車両用方向指示装置に適用した場合について
説明したが、本発明は、ハイサイドスイッチとして使用
されるNチャネルのパワーMOSを2端子型の駆動回路
によって駆動する装置であれば適用でき、上記実施例と
同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の過電圧保護回路及びパワーMOSFE
Tの駆動回路を表わす電気回路図である。
【図2】実施例の車両用方向指示装置全体の構成を表わ
す概略構成図である。
【図3】実施例の車両用方向指示装置の動作を表わすタ
イムチャートである。
【図4】過電圧保護回路の他の構成例を表わす電気回路
図である。
【図5】従来の過電圧保護回路の構成を表わす電気回路
図である。
【符号の説明】
10L,10R…方向指示灯 12…方向指示スイッ
チ 14…バッテリ 18…パワーMOSFET 20
…駆動回路 22…点滅回路 30…過電圧保護回路 32…コ
ンパレータ C1…電源コンデンサ ZD1〜ZD5…ツェナーダ
イオード TR3…駆動用トランジスタ TR5…保護用トラン
ジスタ
フロントページの続き (72)発明者 中村 克己 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 池本 秀行 愛知県安城市篠目町井山3番地 アンデ ン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 17/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から負荷に至る電流経路に設け
    られたNチャネルのパワーMOSFETと、 該パワーMOSFETに並列に設けられ、該パワーMO
    SFETの両端電圧により電源コンデンサに電荷を蓄積
    すると共に、該電源コンデンサに蓄積された電荷及び上
    記スイッチング素子の両端電圧により電源電圧を発生す
    る補助電源と、 該補助電源から電源供給を受けて動作し、外部から入力
    される制御信号により上記パワーMOSFETをON・
    OFFして上記負荷を駆動する駆動回路と、 を備えた駆動装置に設けられ、上記直流電源に過電圧が
    発生したときに上記パワーMOSFETをONして、該
    パワーMOSFETを過電圧から保護する過電圧保護装
    置であって、 上記補助電源から供給される電源電圧が所定の判定電圧
    を越えているとき上記直流電源に過電圧が発生した旨を
    判定する過電圧判定手段と、 該過電圧判定手段が過電圧を判定していなければ上記判
    定電圧を第1の判定電圧に設定し、上記過電圧判定手段
    が過電圧を判定するとその後上記過電圧判定手段が過電
    圧を判定しなくなるまで、上記判定電圧を第1の判定電
    圧より所定電圧低い第2の判定電圧に設定する判定電圧
    設定手段と、 上記過電圧判定手段が過電圧を判定しているときに、上
    記パワーMOSFETをONする保護手段と、 を備えたことを特徴とする過電圧保護装置。
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