JP2751327B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JP2751327B2
JP2751327B2 JP1043791A JP4379189A JP2751327B2 JP 2751327 B2 JP2751327 B2 JP 2751327B2 JP 1043791 A JP1043791 A JP 1043791A JP 4379189 A JP4379189 A JP 4379189A JP 2751327 B2 JP2751327 B2 JP 2751327B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、家具や床あるいは壁等の各種建材などに施
される塗装方法に関し、特に木目を生かした立体感あふ
れる製品が得られるようにするものである。
[従来の技術] 従来より、木目模様を強調した木質化粧材を得るため
に施される方法の一つとして、いわゆる「うずくり」と
呼ばれる手法がある。この「うずくり」は、木材表面を
粗い研摩材で研摩して、硬質の部分を残し、軟質の部分
を深く研摩して、木理模様に対応する凹凸模様を形成
し、この上に濃色の着色を施すものである。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような方法によっては、得られた凹凸模
様がなだらかであり、木目の強調された木質化粧材を得
ることが難しかった。特にカバ、マトア等の木目に特徴
のない木材を使用した場合には、ほとんど効果は認めら
れなかった。
そこで、本発明では上述の課題を解消し、木目模様の
強調された立体感豊かな木質化粧材を製造する方法を提
供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、天然木からなる木質化粧材(以下、単に木
質化粧材と略記する。)上に、熱膨張性フィラーを含有
してなる目止材を用いて目止めしたのち加熱することを
その解決手段とした。
以下、本発明の塗装方法を、図面を用いて詳細に説明
する。
第1図ないし第4図は、本発明の塗装方法の一例を示
す工程図である。図中符号1が木質化粧材である。この
木質化粧材1には、天然木つき板からなる化粧単板1a
や、これら化粧単板1aに不織布等の裏打ち材を裏打ちし
たもの、あるいは化粧端板を木質ボード、合成木質セメ
ントなどの芯材1bに貼り合わせた化粧合板などが使用さ
れるが、木質化粧材1の表層部に用いられる化粧単板1a
には、スライスなどによってそのスライス面に導管みぞ
1c,1c…を露出させたものが好適に使用される。具体的
には例えば、導管みぞ1c,1c…の大きさの比較的大きい
カシ、ケヤキ、オールナット、ラワンなどや、導管みぞ
1c,1c…の大きさの比較的小さいカバ、カツラ、サク
ラ、ブナなどが目的に応じて適宜選ばれて使用され、大
きな線幅の凹凸模様を得たければ前者を、また微細な凹
凸模様を望むならば後者を使用すればよい。
一方、熱張性フィラーを含有してなる目止剤2を作成
する。
目止剤2は、樹脂中に、熱膨張性フィラーと、必要に
応じて適宜の充填剤、着色剤、増粘剤などが配合されて
なる樹脂組成物である。
ここで、上記熱膨張性フィラーとは、加熱によって膨
張する性質を有する充填剤を指呼しており、具体的には
例えば、「エクスパンセル」(ケマノード社、スウェー
デン)の商品名で市販されている熱膨張性中空フィラー
などが好適に使用される。この「エクスパンセル」は、
塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体を殻として
これに発泡剤としてイソブタンを内包して得られた5〜
30μmの粒径を持つもので、膨張後は10〜100μmの粒
径となる。そして、この熱膨張性フィラーの配合量は、
目止剤2中に、20〜100重量%とされるのが好ましい。
また上記樹脂としては、アクリル系樹脂やエチレンビ
ニルアセテート等のエマルジョンや、不飽和ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹
脂、エポキシ系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが
好適に使用される。また増粘剤には、メラミン系樹脂、
エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等の熱硬化
性樹脂など、もしくは酸化マグネシウム等の無機系増粘
剤が好適に使用され、これらの添加により木質化粧材1
との付着性を改善することができる。また充填剤には、
シリカ、サイレックス、クレー、マイカなどが好適に使
用される。またさらに、この目止剤2の粘度を調節して
取り扱い性を高めるために希釈剤を添加することもでき
る。そしてこれらの各配合物を所定量ずつ配合したの
ち、混練して目止剤2を作成する。
次に、第2図に示したように、この目止剤2を用いて
上記の木質化粧材1を目止する。目止の方法は、導管み
ぞ1c,1c…を埋めることができる方法であれば特に限定
はされないが、刷毛塗り法、ヘラしごき法、ボロ布やク
リンプ等を用いたすり込みふき取り法、スプレー法、デ
ィッピング法などが好適に用いられるが、これ以外にボ
トムコータ、リバースコータ等による機械的目止法に依
ってもよい。この目止作業の際、導管みぞ1c,1c…を完
全に埋め、かつ導管みぞ1c,1c…以外の部分には、上記
目止剤2が残らないようにふき取りあるいは掻き取りを
充分に行っておくことによって、のちに加熱した際の目
止剤2の膨張によって、極端な凹凸模様を得ることがで
きる。
このようにして目止された上記の木質化粧材1を、50
℃程度の温度で、30分程度乾燥させる。
次に、目止剤2を加熱する。加熱の方法は、130℃程
度に加熱されたオーブン内に、目止された木質化粧材1
を入れて1〜2分程度静置する方法でもよいし、あるい
は赤外線加熱炉などを利用してもよい。
このような加熱を行うことによって、目止された木質
化粧材1は、第3図に示したように、目止剤2が膨張す
るために目止部分のみが膨らんだ凹凸形状を呈する。
またこのようにして得られた木質化粧材には、必要に
応じて適宜着色を施したり、あるいは第4図に示したよ
うに、上塗りを施して上塗り塗膜3を形成することもで
きる。ここで着色は、ウレタン系樹脂に適宜の顔料を配
合してなる着色剤や、エナメル塗料あるいはパールグレ
イズなどを配合した塗料などを用いて、スプレー法、刷
毛塗り法、スピンコータなどの方法によって行い、また
上塗りは、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂等の透明あるいは半透明な塗剤を
用いて行うのが好ましい。また着色時に、上記膨張部分
とそれ以外の部分とのいずれか一方にのみ着色を行う
か、あるいはそれぞれの部分に異種の着色を行うかすれ
ば、より明確な陰影が生じ、立体感を強調することもで
きる。また上述のように、表面に上塗り塗装を施せば、
凹凸模様を衝撃などから保護できるとともに、立体感を
表現しつつ表面の平滑な木質化粧材を得ることができ
る。
またさらに表面研削、研摩等の仕上げを行って、表面
平滑な木質化粧材としたり、バフ研摩等により鏡面仕上
げを施すこともできる。
このような塗装方法によって得られた木質化粧材にあ
っては、木質化粧材の導管みぞ1c,1c…内に充填された
目止剤2が膨張して膨らんだ形状となるので、凹凸模様
が強調され、立体感豊かな風合いを表現することができ
る。
[実施例] 以下に示す工程に従って塗装を行い、木質化粧材を製
造した。
(工程1) 木質化粧材として、ラワン合板を使用し、
この表面にワイピング目止を行った。目止材には、 エチレン−酢酸ビニル共重合体 60g エクスパンセル642 35g (商品名;ケマノード社、スウェーデン) メラミン樹脂 5g を混合してなるものを用い、刷毛塗り法によって導管み
ぞ内に目止剤を充填した。
(工程2) 50℃、30分の条件で乾燥させた。
(工程3) 加熱処理を行った。加熱条件は、130℃で
2分とした。
(工程4) 室温まで冷却した。
(工程5) ウレタン系樹脂からなる着色剤を用いて、
スプレー法により着色を行った。
(工程6) ウレタン系樹脂を用いて着色押さえを行っ
た。
(工程7) ポリエステル系樹脂からなる透明な上塗り
塗剤により上塗りを行い、保護塗膜を形成した。
(工程8) 保護塗膜の表面をバフ研摩して、鏡面仕上
げを施した。
このような実施例の塗装方法に依れば、木目に沿った
凹凸模様のある木質化粧材を得ることができた。また表
面に透明保護塗膜を設けたので、凹凸模様が内包された
形状を呈しており、これによってより立体感豊かなもの
となっていた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の塗装方法は、木質化粧
材上に、熱膨張性フィラーを含有してなる目止剤を用い
て目止めしたのち、加熱するものであるので、木質化粧
材の導管みぞ内に充填された目止剤が膨張して膨らむこ
とによって、木質化粧材面に凹凸模様が生じ、木目を生
かした立体感あふれる木質化粧材を製造できる利点があ
る。また、膨張部分とそれ以外の部分とのいずれか一方
にのみ塗装を行うか、あるいはそれぞれの部分に異種の
塗装を行うかすれば、より明確な陰影が生じ、立体感を
強調することもできる。またさらに表面に上塗り塗装を
施せば、凹凸模様を衝撃などから保護できるとともに、
立体感を表現しつつ表面の平滑な木質化粧材を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明の塗装方法の一例を示す
概略断面図である。 1……天然木からなる木質化粧材、2……目止剤。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然木からなる木質化粧材上に、熱膨張性
    フィラーを含有してなる目止剤を用いて目止めしたの
    ち、加熱することを特徴とする塗装方法。
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