JP2750442B2 - ケーソンとその施工方法 - Google Patents

ケーソンとその施工方法

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JP2750442B2
JP2750442B2 JP1074045A JP7404589A JP2750442B2 JP 2750442 B2 JP2750442 B2 JP 2750442B2 JP 1074045 A JP1074045 A JP 1074045A JP 7404589 A JP7404589 A JP 7404589A JP 2750442 B2 JP2750442 B2 JP 2750442B2
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caisson
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恭博 喜志
久則 堀田
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はケーソンの構造と施工方法に関するが、特に
完全な開放型のケーソンではなく、最下段に掘削室を構
成したケーソンの構造と施工方法に関するものである。
〈従来の技術〉 ケーソンの面積や高さが大きくなると、内部には水平
な床や垂直な壁を設けて格子状に組み立てる必要があ
る。
特に最下段には掘削室を設け、その内部に多数の掘削
装置や掘削機械を設置して土砂を排出しつつケーソンの
沈下を行うものである。
ところが掘削室は、ケーソン沈下の後には不要とな
る。
そのために従来のケーソンでは第4図の右側に図示す
るように、沈下が終了した後に掘削室の全空間にコンク
リートCを充填する作業を行っていた。
〈本発明の目的〉 本発明は上記のような従来の方法を改善するためにな
されたもので、ケーソンの最下段に掘削室を設けてあっ
ても、完成後にはその掘削室の容積を有効に利用するこ
とができる、ケーソンとその施工方法を提供することを
目的とする。
〈本発明の構成〉 次に本発明の実施例について説明する。
<イ>全体の構成 ケーソン1の全体の構成は従来の大型のケーソンの構
成と変わりがない。
すなわち、外壁11の内部を多数段の床12と多数枚の仕
切り壁13とで区切ることによって補強した構造である。
このケーソン1の対象が建築物である場合には床12や
壁13をそのまま地下室の構造として有効に利用できる。
〈ロ〉掘削室 ケーソン1の最下部は掘削室2として構成する。
掘削室2はその周囲を外壁11で包囲された大空間であ
り、内部には多数の掘削設備、掘削装置31を収納する。
そして掘削室2の一部は縦筒21によってケーソン1上
部の空間と連結し、この縦筒21を介して掘削土砂の排出
などを行う。
〈ハ〉天井スラブ 掘削室2の天井部には、少なくとも下降が可能で、好
ましくは上下に昇降可能な天井スラブ3を設ける。
この天井スラブ3の下面に、掘削機走行レール35を取
り付け、このレール35に掘削装置31を移動可能に懸垂さ
せる。
天井スラブ3はたとえばPC鋼線34でケーソン1の一
部、すなわち床や壁の一部から吊り下げて位置を保持す
る。
このPC鋼線34の上方をセンターホールジャッキ32を貫
通させれば、このジャッキ32の操作によって吊り上げや
下降が可能である。
あるいは天井スラブ3を直接シリンダージャッキ33で
吊り下げれば、その上昇、下降操作がさらに容易であ
る。
〈ニ〉圧気式の場合 圧気式のケーソン1の場合(第3図)も掘削室2や天
井スラブ3の配置は前記の実施例と同様であるが、圧気
を保持するために天井スラブ3と壁の間、あるいは掘削
室2の上層階の天井部などを密閉状態に保持し、縦筒21
の一部にも密閉床を設けて圧気の保持を図る。
〈施工方法〉 以上の構成のケーソンの施工方法について説明する。
〈イ〉ケーソンの沈下 掘削室2内部で掘削装置31を操作することによってケ
ーソン1下部に空間をつくり、その沈下を行う。
掘削室2はその上部を天井スラブ3で構成してあり、
十分な空間を有しているから掘削は容易である。
〈ロ〉着底 ケーソン1が岩盤に到着したりあるいは目的の深さに
達したら掘削を終了する。
〈ハ〉天井スラブの下降 掘削装置31は不要になるから撤去する。
そして天井スラブ3を地盤位置まで降下させる。する
と掘削室2の空間は消滅してしまう。
そして天井スラブ3の上部には有効な空間がたとえば
地下の最下階として発生する。
地盤上に載置した状態の天井スラブ3はコンクリート
で埋設するなどして施工を終了する。
〈ニ〉天井スラブの上昇 以上の作業だけであれば天井スラブ3は降下するだけ
で十分である。
しかし場合によってはその上昇が必要になる場合もあ
る。たとえばケーソンの急激な沈下が発生して最下層の
掘削装置が地盤との間で押しつぶされそうになったと
き、あるいは不測の湧水が発生したときなどである。
そうした場合には天井スラブ3を上昇させれば掘削装
置の破壊や水没を阻止することができる。
天井スラブ3は遠隔操作によっても上昇可能に構成で
きるから、緊急の際の作業にも支障をきたすことがな
い。
〈本発明の効果〉 本発明は上記したようなケーソンとその施工方法であ
るから次のような効果を達成することができる。
<イ>建築物の地下部分をケーソンによって構築する場
合に、従来の工法であると第4図の右に示すように最下
層のさらに下に掘削室を設けなければならず、その空間
は完成後はコンクリートCで埋設するだけであってまっ
たく不要であった。
空間として不要であるだけでなく、その空間の容積を
余分に掘削し、その後の空間をコンクリートを充填して
埋設しなければならず、作業量としてもコンクリートの
制作費としても無駄なのものである。
さらにそれだけケーソンの長さを長く製造しなければ
ならないのであるから、当然材料費としても無駄であ
る。
本発明のケーソンはそうした無駄な空間を発生させ
ず、掘削作業中の空間を作業終了後には消滅させてしま
うものである。
したがってきわめて経済的な施工が可能である。
〈ロ〉掘削室の天井スラブを自由に上昇できるように構
成しておけば、不測の事故が発生しそうなときに直ちに
天井スラブを引き揚げて事故を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明のケーソンの一実施例の断面図 第2図:掘削室の説明図 第3図:他の実施例の説明図 第4図:従来の方法と本発明の方法との比較の説明図

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最下段に掘削室を有するケーソンであっ
    て、 前記掘削室の天井スラブを昇降自在に構成した、 ケーソン。
  2. 【請求項2】最下段に掘削室を有し、 前記掘削室の天井スラブを昇降自在に構成したケーソン
    を使用し、 ケーソンの沈下作業の終了時には、 前記掘削室の天井スラブを掘削地盤まで降下させて、そ
    の上方の空間を地下の最下階などの空間として残して利
    用する、 ケーソンの施工方法。
JP1074045A 1989-03-28 1989-03-28 ケーソンとその施工方法 Expired - Lifetime JP2750442B2 (ja)

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